礼服れいふく

礼服れいふく（れいふく）とは、冠婚葬祭かんこんそうさいの儀式ぎしき典礼てんれいといった改あらたまった席せきで着用ちゃくようする衣服いふくのことであり、礼服れいふくの着ちゃく装そう状態じょうたいを礼装れいそうという。英語えいごでは「フォーマルウエア(Formal wear)」と呼よばれ、その格式かくしきによって、正せい礼装れいそう、準じゅん礼装れいそう、略りゃく礼装れいそう、平服へいふく、などと区別くべつされる。また、昼間ひるまに行おこなわれる結婚式けっこんしきや披露宴ひろうえんなどは昼ひるの礼服れいふく、夜よるに行おこなわれる舞踏ぶとう会かいや晩餐ばんさん会かいなどは夜よるの礼服れいふく、と「昼ひる」(モーニングドレス、アフタヌーンドレスなど)と「夜よる」(イブニングドレス、ディナードレスなど)のものに分わけられており、特とくに夜会やかいで着用ちゃくようされる礼服れいふくは夜会やかい服ふくと呼よばれる。

礼服れいふく着用ちゃくようの機会きかい

日下部くさかべ金きむ兵衛ひょうえ《結婚式けっこんしき》（1885〜1895年ねん、オーストラリア国立こくりつ美術館びじゅつかん蔵くら）

2014年ねん2月がつ27日にち、ウィーン国立こくりつ歌劇かげき場じょうで行おこなわれた舞踏ぶとう会かい「ヴィーナー・オーパンバル」の様子ようす。

礼服れいふくは、一般いっぱんに「冠婚葬祭かんこんそうさい」の儀礼ぎれいにおいて着用ちゃくようされる。日にち英えいのフォーマルウェアを研究けんきゅうする清家きよいえ壽子ひさこは、それらを「慶事けいじのシーン」「弔事とむらいことのシーン」に大別たいべつし、それぞれに下記かきのシーンを挙あげている。シーンの場所ばしょや目的もくてき、参列さんれつ者しゃの顔かおぶれ、すなわち「T.P.O.」によって、ふさわしい装よそおいを着き分わける必要ひつようがある。礼服れいふく着ぎ装そうのルールは時代じだいとともに変化へんかするが、ルールの基本きほん精神せいしんは人間にんげん関係かんけいを快こころよく保たもつことである。

慶事けいじのシーン

• 結婚式けっこんしきと披露宴ひろうえん
• お見合みあい、婚約こんやく式しき、結納ゆいのう
• 公的こうてきなパーティ／国家こっかの日ひの式典しきてん、晩餐ばんさん会かい、午餐ごさん会かい、カクテルパーティー、ティーパーティー、舞踏ぶとう会かい、記念きねん式典しきてんや祝賀しゅくが会かい（創立そうりつ記念きねん日び、竣工しゅんこうまたは落成らくせい式しき、地鎮祭じちんさい、社長しゃちょう就任しゅうにん、出版しゅっぱん記念きねん、入いれ卒そつ園えん式しき、入学にゅうがく式しき、卒業そつぎょう式しき、謝恩しゃおん会かい、成人せいじん式しきなど）
• 私的してきなパーティ／お宮参みやまいり、七なな五ご三さん、誕生たんじょう祝いわい、結婚けっこん記念きねん日び、長寿ちょうじゅの祝いわい、新築しんちく祝いわい、ホームパーティー
• コンサート、オペラ、観劇かんげき、発表はっぴょう会かい
• クルーズ、オリエント急行きゅうこう
• 皇室こうしつ行事ぎょうじ／叙勲じょくん、園遊会えんゆうかい、文化ぶんか勲章くんしょう親授しんじゅ式しき
• カジノ(主おもにヨーロッパ)

弔事とむらいことのシーン

• 葬儀そうぎ、告別こくべつ式しき、三さん回忌かいきまでの法要ほうよう
• 通夜つや、三さん回忌かいき以降いこうの法要ほうよう

ドレス・コード

国際こくさい儀礼ぎれい（プロトコル）に基もとづく公的こうてきなパーティでは、招待しょうたい状じょうにドレスコードが明記めいきされる。招待しょうたい状じょうには、通常つうじょう男性だんせいのドレス・コードのみが記載きさいされており、女性じょせいは男性だんせいの服装ふくそうと同格どうかくのものを着用ちゃくようする。また出席しゅっせき者しゃの出身しゅっしん国こくの民族みんぞく衣装いしょうも尊重そんちょうされ、礼装れいそう・正装せいそうとして、洋装ようそうにおけるそれらと同格どうかくの服装ふくそうとして認みとめられる（日本人にっぽんじんにとっての紋付もんつき羽織はおり袴はかま、着物きもの等ひとし）ことが通常つうじょうである。

国際こくさい儀礼ぎれいとは、国際こくさい的てきに行おこなわれている「国家こっか間あいだ、公人こうじん間あいだの儀礼ぎれい上じょうの規則きそく、慣習かんしゅう」のことである。基本きほん的てきには西欧せいおうの規則きそく、慣習かんしゅうが土台どだいになっており、キリスト教きりすときょう社会しゃかいの考かんがえ方かたが大おおきく反映はんえいされている。国際こくさい儀礼ぎれいやエチケットは、社会しゃかいの営いとなみをスムーズにし、相手あいてに「不快ふかい感かん」や「憤いきどおり」を与あたえない、秩序ちつじょある居心地いごこちのいい環境かんきょうを造つくるなど、社会しゃかいと人々ひとびとの関係かんけいを潤滑じゅんかつにすることが目的もくてきであるといえる。

国際こくさい儀礼ぎれいにおけるドレス・コードは、かつては細こまかく規定きていされていたが、近年きんねんでは簡略かんりゃく化かされ、多おおくの場合ばあい、男性だんせいは「平服へいふく（ラウンジ・スーツ）」か「ダーク・スーツ」で十分じゅうぶんであり、女性じょせいの場合ばあいは、衣服いふくの色いろやデザイン、素材そざいに多様たよう性せいが増ましたため、昼間ひるまに着用ちゃくようする服ふくは「デイ・ドレス」、夜よるの食事しょくじに着用ちゃくようする服ふくは「ディナー・ドレス」とだけ大別たいべつする程度ていどになってきている。

ドレス・コードの目安めやす

下記かきは、寺西てらにし千代子ちよこ (2014, pp. 152–159)に拠よる。

	男性だんせい	女性じょせい
昼ひる・正せい礼装れいそう	モーニングコート	アフタヌーンドレス
夜よる・正せい礼装れいそう	ホワイト・タイ（燕尾服えんびふく）	ロングイブニングドレス（ヒール丈たけまたはトレーン丈たけ）
夜よる・準じゅん礼装れいそう	ブラック・タイ（タキシード）	セミイブニング・ドレスまたはディナードレス（くるぶし丈たけまたはヒール丈たけが正式せいしきだが、ショート丈たけも可かの場合ばあいがある）
昼ひる／夜よる・略りゃく（礼れい）装そう	平服へいふく（ダークスーツ、ラウンジスーツ）	平服へいふく（ワンピース／スーツなど）

また、日本にっぽんでは普及ふきゅうしていないが、昼ひるの準じゅん礼装れいそうは男性だんせいはディレクターズスーツ。女性じょせいはセミアフタヌーンドレスとされることが多おおい。

モーニング・コート

2012年ねん12月21日にち、信任しんにん状じょう捧呈ほうてい式しきに臨のぞむティモシー・ヒッチンズ日本にっぽん駐箚ちゅうさつ英国えいこく特命とくめい全権ぜんけん大使たいしと出迎でむかえる小田野おだの展てん丈たけ宮内庁くないちょう式部しきぶ官かん長ちょう。

元首げんしゅや高位こうい者しゃの臨席りんせきする公式こうしき行事ぎょうじ、結婚式けっこんしきなどに着用ちゃくようする。日本にっぽんでは、宮中きゅうちゅう関係かんけいの行事ぎょうじ、結婚式けっこんしき、格式かくしきある式典しきてん、改あらたまった祝賀会しゅくがかい、大使たいしの信任しんにん状じょう捧呈ほうてい式しきなどに用もちいられる。

上衣うわぎは黒くろが基本きほんだが、グレーが許容きょようされる国くにもある。襟えりは剣けん襟えり（ピークドラペル）が正式せいしきで、ドスキン、カシミア、バラシャなどの生地きじで仕立したてられる。チョッキも上衣うわぎと共布ともぎれの黒くろとするが、祝いわいごとや園遊会えんゆうかいなどではグレーも用もちいられる。慶事けいじに、白しろの縁取へりとりを付つける場合ばあいがあるが、日本にっぽんの宮中きゅうちゅうでは付つけない。合あわせはシングルブレスト（5つボタンまたは6つボタン）、ダブルブレスト（3ボタン）、どちらでもよい。ズボンは黒くろとグレーの縞しま模様もようで、裾すそは折おり返かえさず、ベルトは不可ふか、ズボン吊つりを使用しようする。シャツは白色はくしょくを用もちい、立たて襟えり（前ぜん折襟おりえり）が正式せいしきだが、普通ふつう襟えり（折襟おりえり）でもよい。ただし、アスコット・タイを用もちいる場合ばあいは、必かならず立たて襟えりのシャツを用もちいなければならない。カフスはダブルが望のぞましいが、シングルでもよい。ネクタイは結むすび下さげまたはアスコットタイで、シルバー・グレーの無地むじが普通ふつうだが、日本にっぽんでは白黒しろくろの縞しまも多おおく見みられる。黒くろ無地むじの靴下くつしたに黒くろキッドまたはカーフの短靴たんぐつを履はき、ひも結むすびまたはスリップ・オンにする。白しろの絹きぬまたは麻あさのポケットチーフをさし、銀ぎんか金きんの台だいに白しろ真珠しんじゅ、白しろ蝶ちょう貝かいなどをあしらったカフリンクス、タイピンなどで装そう身みする。手袋てぶくろは白しろや薄うすいグレー、クリーム色しょくなどの鹿しか皮がわが本来ほんらいであり、白しろの布製ぬのせいのものも用もちいられるが、あまり使つかわれなくなってきている。正式せいしきな帽子ぼうしはシルクハットである。

ホワイト・タイ

ホワイト・タイの服装ふくそうの例れい。2007年ねん5月がつにホワイトハウスで開ひらかれた晩餐ばんさん会かいでエリザベス2世せい夫妻ふさいを案内あんないするジョージ・W・ブッシュ大統領だいとうりょう夫妻ふさい。

正式せいしき晩餐ばんさん会かい、舞踏ぶとう会かい、レセプション、大使たいしの信任しんにん状じょう捧呈ほうてい式しきに着用ちゃくようされる。

上衣うわぎは黒くろまたはミッドナイトブルーで、剣けん襟えりに拝はい絹きぬと呼よばれるサテンを付つける。ドスキン、カシミア、バラシャ、ウーステッドなどの生地きじで仕立したてられる。チョッキは白しろのピケ、または絹きぬで、シングルでもダブルでもよい。バチカンなどでは、昼間ひるまの儀式ぎしきにおいて、黒くろチョッキを着用ちゃくようする。ズボンは上衣うわぎと共布ともぎれの黒くろまたはミッドナイトブルーで、脇わきに2本ほんの拝はい絹きぬの側がわ章しょうを縫ぬい付つける。裾すそは折おり返かえさず、ベルトは不可ふかで、ズボン吊つりを使用しようする。シャツは白しろで、「いか胸むね」と呼よばれる胸むねの部分ぶぶんを固かたく糊付のりづけしたものか、プリーツのついたものを着用ちゃくようする。ボタンの代かわりにスタッドボタンを使つかい、襟えりはウィングカラー、カフスはダブルとする。白しろのピケの蝶ちょうネクタイを付つける。黒くろの靴下くつしたに黒くろ総そうエナメルのオックスフォードシューズ（ハトメのある紐ひも締じめのもの）かパンプスを履はく。白しろ絹きぬまたは白しろ麻あさのポケットチーフ、カフリンクスとスタッドボタンは白しろ真珠しんじゅや白しろ蝶ちょう貝かいなどの白しろいものとする。手袋てぶくろは白しろまたは薄うすいグレーの鹿しか皮がわがよいが、ほとんど用もちいられない。帽子ぼうしはシルクハットだが、夜よるの行事ぎょうじではクロークに預あづけるため、ほとんど使つかわれない。

ブラック・タイ

ブラック・タイの例れい。2016年ねん5月がつにホワイトハウスで開ひらかれた北欧ほくおう5か国こく首脳しゅのうとの晩餐ばんさん会かい。

2019年ねん5月27日にちに皇居こうきょで開ひらかれた宮中きゅうちゅう晩餐ばんさん会かいの様子ようす。天皇てんのう(右みぎ)及およびアメリカ大統領だいとうりょうドナルド・トランプ(中央ちゅうおう)はブラックタイを着用ちゃくようしている。

公式こうしき行事ぎょうじ、披露宴ひろうえん、各種かくしゅパーティ、音楽おんがく会かい、観劇かんげきの初日しょにち公演こうえんなどに加くわえ、広ひろく夕食ゆうしょく会かいにおいて着用ちゃくようされる。

ドスキン、バラシャ、カシミアなどで仕立したてられた、黒くろまたはミッドナイトブルーの短みじかい上衣うわぎを用もちいるが、熱帯ねったい諸国しょこくや夏季かき、避暑ひしょ地ちなどでは、白しろの上衣うわぎを着用ちゃくようする場合ばあいがある。どの場合ばあいも、襟えりはショールカラー（ヘチマ襟えり）または剣けん襟えりで、拝はい絹きぬを付つける。上衣うわぎの合あわせはシングルブレストでもダブルブレストでもよいが、シングルの場合ばあいは上衣うわぎと共布ともぎれまたは拝はい絹地きぬじの黒くろチョッキか、黒くろ絹きぬのカマーバンドを着用ちゃくようする。ズボンは上衣うわぎと共布ともぎれの黒くろまたはミッドナイトブルーを用もちいる。ただし、上衣うわぎが白しろの場合ばあいは黒くろを用もちいる。脇わきに拝はい絹きぬの側がわ章あきら（テープ）を1本ほん縫ぬい付つける。裾すそは折おり返かえさず、ベルトは不可ふかで、ズボン吊つりを使用しようする。黒くろの蝶ちょうネクタイを付つける。カマーバンドをする場合ばあいは、通常つうじょう蝶ちょうネクタイとカマーバンドは共布ともぎれとする。黒くろの靴下くつしたに黒くろ総そうエナメルの短靴たんぐつかパンプスが正式せいしきだが、ドレッシーなデザインのキッドやカーフの黒くろ短靴たんぐつを履はく場合ばあいも多おおい。ポケットチーフは白しろ絹きぬまたは白しろ麻あさとするが、上衣うわぎが白しろの場合ばあいは黒くろ絹きぬを用もちいることもある。カフリンクスは、黒くろオニキス、黒くろ蝶ちょう貝かいが一般いっぱん的てきで、台だいは銀ぎんや金かねなどだが、シャツにスタッドボタンを使つかう場合ばあいはそれと合あわせる。手袋てぶくろや帽子ぼうしはほとんど使用しようされない。

ドレス・コードの歴史れきし

フランスの宮廷きゅうてい服ふく（1774年ねん〜1793年ねん、メトロポリタン美術館びじゅつかん蔵くら）

このようなドレス・コードの基礎きそは、17世紀せいきのフランスにおいて発生はっせいしたと考かんがえられている。絶対ぜったい王政おうせい時代じだいのフランスでは、国くにの秩序ちつじょを守まもるため、貴族きぞくは爵位しゃくいの別べつによって明確めいかくに服装ふくそうが区別くべつされ、また上流じょうりゅう階級かいきゅうの流行りゅうこうが下層かそう階級かいきゅうに及およぼす影響えいきょうも大おおきかった。この時代じだいのドレス・コードは、「宮中きゅうちゅう服ふく」（ローブ・デコルテ、ローブ・モンタント）と「略服りゃくふく」（ネグリージェ）に大別たいべつされ、「略服りゃくふく」は、宮中きゅうちゅう以外いがいで着きる衣服いふく全般ぜんぱんを指さす。ウェストコートやクラバァット（ネクタイの祖そ）が一般いっぱん化かしたのも17世紀せいき末まつのフランスである。

モーニング・コート（1880年ねん頃ごろ、ロサンゼルス・カウンティ美術館びじゅつかん蔵くら）

T.P.O.によって衣服いふくが明確めいかくに区別くべつされるようになったのは、19世紀せいきに入はいった1815年ねん頃ごろからである。18世紀せいき末まつから19世紀せいき初はじめにかけて、イギリスの社交しゃこう界かいにおけるボー・ブランメルの活躍かつやくにより、黒色こくしょくの男性だんせい服ふくが徐々じょじょに一般いっぱん化かし、1818年ねんにはこの傾向けいこうが確立かくりつした。当時とうじの男性だんせい服ふくの流行りゅうこうの中心ちゅうしんはイギリスであり、このような服装ふくそうがイギリスからフランス、そしてヨーロッパ中ちゅうに広ひろがっていった。この頃ころの女性じょせいの衣服いふくには、「イブニング」「ディナー」「アフタヌーン」「ガウン」「スーツ」という5種類しゅるいの基本形きほんけいがあり、これを時間じかんに応おうじて着ちゃく分わけることが19世紀せいき末まつには一般いっぱんに普及ふきゅうした。20世紀せいき初頭しょとうの男性だんせい服ふくの基本形きほんけいは、「燕尾服えんびふく」「スモーキング」「フロックコート」「ガウン」「スーツ」の5種類しゅるいであり、これらを訪問ほうもん、ディナー、夜会やかい、朝食ちょうしょく、紳士しんし集会しゅうかい、舞踏ぶとう会かい、大だい宴会えんかい、結婚式けっこんしき、葬式そうしき、教会きょうかい、観劇かんげき、コンサートなど、25種類しゅるい以上いじょうの機会きかい別べつに着き分わけなければならなかった。

1870年ねん以降いこう、ドレス・コードの決きまりはイギリス紳士しんしによってイギリスの植民しょくみん地ちや外交がいこう訪問ほうもん先さきに移入いにゅうされ、世界せかい各地かくちに波及はきゅうしていった。その後ご、各国かっこくの諸しょ条件じょうけんに合あわせて変化へんかしつつ受容じゅようされている。

礼服れいふくとされる衣服いふく

宮廷きゅうてい服ふく（コート・ドレス）・大だい礼服れいふく

ヨーロッパの宮廷きゅうていで重要じゅうような儀式ぎしきの際さいに着用ちゃくようされる最高さいこうの礼装れいそう。日本にっぽんでは明治めいじ時代じだいに「大だい礼服れいふく」と呼よばれる礼服れいふくが定さだめられたが、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごの1954年ねん(昭和しょうわ29年ねん)に廃止はいしされている。

マント・ド・クール

女性じょせいの宮廷きゅうてい服ふくの最上級さいじょうきゅう正装せいそう。威厳いげんをそえるために用もちいた豪華ごうかな装飾そうしょく用ようの表着うわぎ、通常つうじょう長ながいトレーンがあり、身分みぶんの高たかいほど長ながいトレーンを用もちいた。戦前せんぜんの日本にっぽんでは女子大じょしだい礼服れいふくとされ、フランス語ふらんすごより「マント・ド・クール」と呼よばれた。

ローブ・デコルテ

18世紀せいきのフランスが発祥はっしょうとされ、女性じょせいの正装せいそう・礼服れいふくとして用もちいられることが多おおい。上半身じょうはんしんは袖そでの無ないノースリーブのドレスであり、胸むねや肩かたを大おおきく露出ろしゅつさせることで着き装そう者しゃの肉体にくたい的てきな美うつくしさを誇示こじする役目やくめを果はたす。オペラグローブと呼よばれる肘ひじ上じょうまである長ながい手袋てぶくろを併あわせて着用ちゃくようすることが正式せいしきなスタイルとされている。日本にっぽんでは、1886年ねん（明治めいじ19年ねん）に女性じょせいの中なか礼服れいふくとして採用さいようされ、以後いご社交しゃこう界かいなどで着用ちゃくようされるようになった。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後のちに、本来ほんらいの女性じょせい用よう大だい礼服れいふくであったマント・ド・クールが用もちいられなくなると、ローブ・デコルテが大だい礼服れいふくに替かわる公式こうしきな場ばにおける女性じょせい用ようの正装せいそう・礼服れいふくとして用もちいられるようになった。宮中きゅうちゅう行事ぎょうじでは朝見ちょうけんの儀ぎなど昼間ひるまでも着用ちゃくようされる。皇室こうしつの晩餐ばんさん会かいや儀式ぎしきなどの特別とくべつに改あらたまった場面ばめんにおいてローブ・デコルテと併あわせてオペラグローブを着用ちゃくようし、ティアラ(小ちいさな王冠おうかん)を付つけることを基本きほんとしており、宮中きゅうちゅうではこれを女性じょせいの最上級さいじょうきゅう礼装れいそうとしている。

フロックコート

19世紀せいき中頃なかごろから礼服れいふくとされるようになり、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん頃ごろまで用もちいられた昼間ひるま用よう礼服れいふく。現在げんざいではモーニングコートが主おもになっている。

アカデミックドレス

大学だいがくの卒業そつぎょう式しきなどで、学生がくせいや教授きょうじゅが着用ちゃくようする礼服れいふく。

制服せいふく

制服せいふくを着用ちゃくようする官吏かんり(警察官けいさつかん・消防しょうぼう官かん・軍人ぐんじんなど)・制服せいふくの定さだめられている学校がっこうに所属しょぞくする学生がくせい・生徒せいとの制服せいふくも正装せいそうとみなされる。また日本にっぽん国こくの警察官けいさつかん・消防しょうぼう官かん・自衛じえい官かんの場合ばあい、通常つうじょう着用ちゃくようする制服せいふくとは別べつに、式典しきてん参加さんか時じなど特別とくべつな場合ばあいに着用ちゃくようする制服せいふくが別途べっと定さだめられている（ショルダーループに肩章けんしょうを付つけ、飾かざり緒いとぐちを右肩みぎかたに嵌はめる、など）。

軍服ぐんぷくにおける礼装れいそう

アメリカ海兵かいへい隊たいの夜会やかい服装ふくそう。左ひだりから下士官かしかんと女性じょせいのメスドレス（ブラックタイ相当そうとう）。中央ちゅうおうが士官しかんのイブニングメスドレス（ホワイトタイ相当そうとう）。右みぎ2点てんが士官しかんのメスドレス。同おなじ服ふくにイブニングメスドレスでは赤あかいウェストコート、メスドレスでは赤あかいカマーバンドを着用ちゃくよう。

メスドレス

燕尾服えんびふくの後のち裾すそを切断せつだんしたような丈たけの短みじかいメスジャケットをメインに構成こうせいされた、主おもに軍人ぐんじんが着用ちゃくようする夜会やかい服ふく。通常つうじょうはブラックタイ相当そうとうの服装ふくそうであり、黒くろのネクタイとカマーバンドを着用ちゃくようする。自衛隊じえいたいでは第だい2種しゅ礼装れいそうとして制定せいていされている。軍ぐんによってはネクタイを白しろに代かえたり（例れい：アメリカ陸りく・海うみ・空軍くうぐん及およびイギリス海軍かいぐん）、カマーバンドをウェストコートに代かえて（例れい：前述ぜんじゅつの軍ぐんに加くわえてアメリカ海兵かいへい隊たい）、「ホワイトタイに相当そうとうする制服せいふく」とする場合ばあいもある。

女性じょせいの場合ばあいは、シャツやネクタイのデザインが男性だんせい用ようと異ことなり、ボトムスは一般いっぱん的てきにスカートを着用ちゃくようする（アメリカ軍ぐんの場合ばあい、海軍かいぐんには礼装れいそう用ようスラックスがあるが、陸りく・空軍くうぐんにはない）。また、イブニングドレス相当そうとうの服装ふくそうが規定きていされている場合ばあいでもウェストコートや白しろいネクタイを使用しようすることはなく（アメリカ空軍くうぐんの場合ばあいネクタイは銀色ぎんいろに代かえる）、変かわらないこともある（例れい：アメリカ陸りく・海軍かいぐん）。スカートは殆ほとんどが踝くるぶし丈たけであるが、イブニングドレス用ようは踝くるぶし丈たけでディナードレス用ようは膝ひざ丈たけとしている場合ばあいもある（例れい：アメリカ陸軍りくぐん）。自衛隊じえいたいでも第だい2種しゅ礼装れいそうとして制定せいていされている。

フルドレス

一般いっぱんの正装せいそうも意味いみするが、軍人ぐんじんの場合ばあい、重要じゅうような式典しきてん等とうへ参加さんかする際さいに着用ちゃくようする制服せいふくを意味いみする。礼服れいふくではなく、軍ぐん衣ころもに正装せいそう用ようの飾かざり緒いとぐちや肩章けんしょう、サッシュを着つけるのが基本きほんである。立たて襟えりが主流しゅりゅうであった19世紀せいきの軍ぐん衣ころもを正装せいそう用ようとして残のこしている軍隊ぐんたいもあるが、現在げんざいでは開襟かいきん背広せびろ型がたの常つね裝用そうよう制服せいふくに儀礼ぎれい用ようのアイテムを着つけて済すませることも多おおい。今日きょうでは常用じょうよう・戦闘せんとう用ようの軍装ぐんそうに着用ちゃくようされることがなくなった勲章くんしょうの正章まさあきや儀礼ぎれい刀がたななどが、前記ぜんきの飾かざり緒いとぐち等ひとしに加くわえて礼装れいそうでのアクセサリーとなっている。

勲章くんしょうの着用ちゃくよう

勲章くんしょう等ひとしを受章じゅしょうしている者ものは、正せい礼装れいそうの際さいにそれを着用ちゃくようすることを許ゆるされ、場合ばあいによっては義務付ぎむづけられる。軍隊ぐんたいでは、アメリカ海軍かいぐんや日本にっぽん陸軍りくぐんのように、制服せいふくに着用ちゃくようする勲章くんしょうの種類しゅるいによってドレスコードが区別くべつされる場合ばあいもある。

現在げんざいの日本にっぽんでは、総理府そうりふ告示こくじ：勲章くんしょう等とう着用ちゃくよう規定きていにおいて、勲章くんしょうは「燕尾服えんびふく若もしくはローブデコルテ若もしくはローブモンタント又またはこれらに相当そうとうする制服せいふくに着用ちゃくようするものとする」と規定きていされ、大だい綬章じゅしょうの副ふく章しょうと重光しげみつ章あきら以下いかの勲章くんしょう及および文化ぶんか勲章くんしょう、褒章ほうしょう、記章きしょうは男子だんしの紋付もんつき羽織はおり袴はかま、フロックコート、モーニングコート並ならびに女子じょしの白しろ襟えり紋付もんつき及およびそれらに相当そうとうする制服せいふくでも着用ちゃくようすることが出来できるとされている。また、小しょう綬章じゅしょう以下いかの勲章くんしょう及および褒章ほうしょう、記章きしょうは平服へいふくでも着用ちゃくようすることが出来できるとされている。

和服わふくにおける礼装れいそう

2016年ねん8月がつ21日にち、2016年ねんリオデジャネイロオリンピックの閉会へいかい式しきで、鶴づるの模様もようの色いろ留袖とめそでを着きる小池こいけ百合子ゆりこ東京とうきょう都知事とちじ。

文化ぶんか勲章くんしょう親授しんじゅ式しきに紋付もんつき羽織はおり袴はかまで出席しゅっせきした本ほん庶佑

下記かきは、木村きむら孝たかし (2010, pp. 60–67)に拠よる。

	男性だんせい	既婚きこん女性じょせい	未婚みこん女性じょせい
第だい一いち礼装れいそう	紋付もんつき羽織はおり袴はかま（五いつ紋つもん）	黒くろ留袖とめそで・色いろ留袖とめそで （五いつ紋つもん）	振袖ふりそで・色いろ留袖とめそで（五いつ紋つもん）
凖礼装れいそう（略りゃく礼装れいそう）・盛装せいそう	紋付もんつき羽織はおり袴はかま（三みっつ紋もん・一ひとつ紋もん）	色いろ留袖とめそで（三みっつ紋もん）・訪問ほうもん着ぎ（一ひとつ紋もん・紋もんなし）・付づけ下さげ・色いろ無地むじ・江戸えど小紋こもん・御召おめし（一ひとつ紋もん）
略装りゃくそう	紬つむぎなどの着物きもの・羽織はおり袴はかま	訪問ほうもん着ぎ・付づけ下さげ・色いろ無地むじ・江戸えど小紋こもん・御召おめし・紬つむぎ（一ひとつ紋もん・紋もんなし）

既婚きこん女性じょせいの第だい一いち礼装れいそうは、黒くろ留袖とめそでと色いろ留袖とめそでで、結婚式けっこんしきに列席れっせきする両家りょうけの母親ははおや、親族しんぞく、仲人なこうど夫人ふじんは黒くろ留袖とめそでを着用ちゃくようする。黒くろ留袖とめそでの生地きじには主おもに一越ひとこし縮緬ちりめんが用もちいられ、染抜しみぬき日向ひなた紋もん（表おもて紋もん）の五いつ紋つもん付つきとなる。帯おびは袋帯ふくろおびで金銀きんぎん糸いとを織おり込こんだ吉祥きっしょう文様もんようのものを用もちい、長襦袢ながじばんを白しろ、半襟はんえりは白しろ塩瀬しおぜ羽わ二に重じゅう、帯揚おびあげと帯締おびじめは礼装れいそう用ようの白しろを用もちい、祝儀しゅうぎ用ようの黒くろ塗ぬり骨こつで金銀きんぎん張ばりの扇子せんすを帯おびに挟はさむ。色いろ留袖とめそでは五いつ紋つもん付つき、二枚重にまいがさねにみえる比翼ひよく仕立したててが正式せいしきである。

黒くろ留袖とめそでは座すわると黒くろ一色いっしょくになるため、社交しゃこうの席せきでは華はなやかな色いろ留袖とめそでが望のぞましく、色いろ無地むじ、付づけ下さげ、訪問ほうもん着ぎ、色いろ留袖とめそでの中なかから適切てきせつなものを選えらべば良よいが、平服へいふくでも紬つむぎや御召おめしはふさわしくないとする考かんがえ方かたもある。紋もんについて、かしこまった席せきでも一ひとつ紋もんで十分じゅうぶんであるとの意見いけんもある。

男性だんせいの場合ばあいは、紋付もんつきの一いち揃ぞろいを、昼夜ちゅうや問とわず、全すべての冠婚葬祭かんこんそうさいに用もちいることができる。男物おとこものの礼装れいそうは、黒くろ羽二重はぶたえの染抜しみぬき五いつ紋つもんのきものに袴はかま、角帯かくおびである。第だい一いち礼装れいそうとする場合ばあいは、これに黒くろ羽二重はぶたえの羽織はおりを着きる。袷あわせ仕立したてとし、薄うすい色いろの無地むじや凝こった羽はね裏うら（裏地うらじ）を付つける。きものの下着したぎは鼠色ねずみいろや白茶しらちゃ、紺こんなどの色いろ羽二重はぶたえを用もちい、共とも色しょくの裾廻すそまわしに白しろ絹きぬの胴裏どううらとする。袴はかまは正式せいしきには仙台平せんだいひらという縞しまの平織ひらおりを用もちい、通常つうじょうは襠まち付つきとする。角帯かくおびには、西陣織にしじんおり、米沢よねざわ織お、博多織はかたおりなどの正絹しょうけん物ぶつを選えらぶ。襦袢じばんの半襟はんえりは白しろ、次ついで鼠色ねずみいろ、紺こんなどの色物いろものがある。足袋たびは白しろで、草履ぞうりは畳表たたみおもてを用もちいる。夏なつは絽ろの黒くろ五いつ紋つもん付つきに絽ろの夏なつ袴はかま、半襟はんえりは絽ろ地ちの白しろとなる。袴はかまを付つけないきもの姿すがたを着流きながしというが、略装りゃくそうでも改あらたまった場合ばあいは袴はかまをつける。茶席ちゃせきではきものに袴はかまを着用ちゃくようし、羽織はおりは用もちいない。十徳じっとくと呼よばれる特別とくべつな衣服いふくを着用ちゃくようする場合ばあいもある。

和服わふくの第だい一いち礼装れいそうは旧きゅう二に等とう以下いかの勲章くんしょうもしくは文化ぶんか勲章くんしょう、褒章ほうしょう又または記章きしょうの授与じゅよを受うける際さい、勲章くんしょう等とう着用ちゃくよう規程きていによりモーニングコートと同等どうとうに定さだめられ、出席しゅっせき者しゃの意思いしで選択せんたくできる。海外かいがいの式典しきてんでもナショナルドレス（民族みんぞく衣装いしょう）の礼装れいそうとして出席しゅっせきできるため、川端かわばた康成やすなりや本ほん庶佑はノーベル賞しょうの授賞じゅしょう式しきに紋付もんつき羽織はおり袴はかまで出席しゅっせきした。

• 五いつ紋つもん（いつつもん） - 羽織はおりまたは着物きものの背筋せすじの上うえに1つ、左ひだり・右みぎの袖そでの裏うらにそれぞれ1つ、胸むねの左ひだり・右みぎにそれぞれ1つ、あわせて5つ、家紋かもんを表あらわす。正装せいそう。
• 三みっつ紋もん（みつもん） - 羽織はおりまたは着物きものの背筋せすじの上うえに1つ、左ひだり・右みぎの袖そでの裏うらにそれぞれ1つ、あわせて3つ、家紋かもんを表あらわす。略装りゃくそう。
• 一ひとつ紋もん（ひとつもん） - 羽織はおりまたは着物きものの背筋せすじの上うえに1つ、家紋かもんを表あらわす。略装りゃくそう。

民族みんぞく衣装いしょう

2006年ねん11月17日にち、APEC首脳しゅのう会議かいぎのためにベトナムのハノイを訪おとずれたジョージ・W・ブッシュ大統領だいとうりょう夫妻ふさいを迎むかえるグエン・ミン・チェット国家こっか主席しゅせき夫妻ふさい。

2009年ねん7月がつ11日にち、イタリア・ラクイラでのG8サミット。

ドレス・コードが燕尾服えんびふくの場合ばあい、通常つうじょう「ナショナル・ドレス」（民族みんぞく衣装いしょう）が併記へいきされる。

アオザイ

ベトナムの民族みんぞく衣装いしょう。男女だんじょ共どもに用もちいられる。

アロハシャツ・ムームー

ハワイの民族みんぞく衣装いしょう。アロハシャツは男性だんせいの衣服いふくで、オフィスやレストランなどだけでなく、式典しきてんや冠婚葬祭かんこんそうさいでも着用ちゃくようが許ゆるされる。ムームーは女性じょせいの衣服いふく。

開襟かいきんシャツ

2015年ねん4月がつ8日にちにパラオで開ひらかれた晩餐ばんさん会かいの出席しゅっせき者しゃは、現地げんちの服装ふくそうに合あわせ、開襟かいきんシャツを着きている。

かりゆしウェア

沖縄おきなわ県けんで生産せいさんされ、沖縄おきなわらしいデザインを持もったシャツ。1970年ねんに「おきなわシャツ」として発売はつばいされたのに始はじまり、2000年ねんに「かりゆしウェア」の名称めいしょうに統一とういつされた。沖縄おきなわ県内けんないでは、祝宴しゅくえん用ようや喪服もふく用ようのかりゆしウェアを冠婚葬祭かんこんそうさい時じに着用ちゃくようするケースも増加ぞうかし、夏なつの正装せいそうとして定着ていちゃくしている。

キルト

スコットランドの男性だんせいの民族みんぞく衣装いしょう。礼装れいそうのボトムスとしても用もちいられる。

国民こくみん服ふく

太平洋戦争たいへいようせんそう中なかの日本にっぽんで用もちいられていた標準ひょうじゅん服ふくである国民こくみん服ふくは、国民こくみん服ふく儀礼ぎれい章あきらを併あわせて用もちいることで、礼服れいふくとして使つかうことができた。

人民じんみん服ふく

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくやベトナム、朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこくで、民族みんぞく衣装いしょうによる礼服れいふくとして扱あつかわれることがある。

バミューダショーツ

イギリス領りょうバミューダ諸島しょとうにおける礼服れいふく。仕事しごとやパーティなどの公式こうしきの場ばにおいても着用ちゃくようが許ゆるされる。ただし、礼服れいふくとして着用ちゃくようする場合ばあいは、脛ずねが隠かくれるように膝下ひざもとまでの長ながいバミューダホーズと呼よばれる靴下くつしたと組くみ合あわせるのが必須ひっすとされている。

バロン・タガログ

フィリピンの男性だんせいの民族みんぞく衣装いしょう。バナナの葉はやパイナップルの葉はの繊維せんいでできた絽ろのような薄手うすで織物おりもの製せいで、胸むねの部分ぶぶんを中心ちゅうしんに刺繍ししゅうが施ほどこされたプルオーバー型かた長袖ながそでシャツ。ズボンからシャツの裾すそを出だして着きる。

参考さんこう文献ぶんけん

• 木村きむら孝たかし『礼装れいそう・盛装せいそう・茶席ちゃせきのきもの』淡あわ交社、2010年ねん。ISBN 978-4-473-03675-9。 
• 國土こくど潤一じゅんいち『これがオペラだ 上手じょうずな楽たのしみ方かたとその知識ちしき』音楽之友社おんがくのともしゃ、1996年ねん。ISBN 4-276-30110-6。 
• 清家きよいえ壽子ひさこ『フォーマルウェア講座こうざ』繊研新聞しんぶん社しゃ、2002年ねん。ISBN 4-88124-093-5。 
• 寺西てらにし千代子ちよこ『国際こくさい儀礼ぎれいの基礎きそ知識ちしき』全国ぜんこく官報かんぽう販売はんばい協同きょうどう組合くみあい、2014年ねん。ISBN 978-4-86458-068-7。 
• 渡辺わたなべ和かず『気軽きがるに行いこうクラシック・コンサート チケットから服装ふくそうまで』音楽之友社おんがくのともしゃ、1998年ねん。ISBN 978-4276301023。 
• 渡辺わたなべ誠まこと『もしも宮中きゅうちゅう晩餐ばんさん会かいに招まねかれたら 至いたり高だかのマナー学がく』角川書店かどかわしょてん。ISBN 978-4047040199。 
• Army Regulation 670–1
• UNITED STATES NAVY UNIFORM REGULATIONS
• AIR FORCE INSTRUCTION 36-2903

関連かんれん項目こうもく

• 喪服もふく