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スカジャン

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
花鳥かちょう刺繍ししゅうほどこされたスカジャン
さまざまな刺繍ししゅうのスカジャンが陳列ちんれつされたどぶいたどお店舗てんぽ

スカジャンとは、光沢こうたくのある化繊かせん繻子しゅすつくられ、背中せなか大型おおがた派手はで刺繍ししゅうほどこされているスタジャン形状けいじょうのジャケット。

だい世界せかい大戦たいせんのちに、日本にっぽん占領せんりょうする連合れんごう国軍こくぐんとして横須賀よこすか周辺しゅうへん駐留ちゅうりゅうしたアメリカぐん兵士へいしたちが刺繍ししゅうはいったふく土産みやげひんとしたのがはじまりとされ(諸説しょせつあり)、日本にっぽん発祥はっしょう洋服ようふくといわれることもある。現在げんざいでは日本にっぽん土産みやげ用途ようとはな幅広はばひろ年代ねんだい愛用あいようされている。

名前なまえ由来ゆらい

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だい世界せかい大戦たいせんあいだもないころ、横須賀よこすかべいぐん基地きち日本にっぽん駐留ちゅうりゅうのアメリカぐん兵士へいしたち記念きねんとしてわしとらりゅうなどのオリエンタルがら自分じぶん所属しょぞくしていた部隊ぶたい基地きちなどのエンブレムをデザインした刺繍ししゅうをテーラーショップにオーダーしたのがはじまりとわれている。

戦後せんご、アメリカぐん兵士へいしたちのあいだでは、土産物みやげもののジャケットを意味いみする「スーベニールジャケット」「スーベニアジャケット」などのかたしたしまれた。

1960年代ねんだいごろから「スーベニールジャケット」は「スカジャン」とばれるようになった。由来ゆらいについては以下いかの2つがある。

  • よこ須賀すかジャンパー」のりゃく
  • 横須賀よこすかのジャンパーによくスカイドラゴンの刺繍ししゅうほどこされていたことから、スカイドラゴンジャンパーのりゃく

なお定番ていばんとり刺繍ししゅうは、わしなのかたかなのかで議論ぎろんになることもあるが、横須賀よこすか老舗しにせショップでは一般いっぱんてきに「たか」とぶ。

また、ジャンパー本体ほんたいくろやグリーン一色いっしょくであり、ミリタリー調ちょうになったスーベニールジャケットのことを「ベトジャン(ベトナムジャンパー)」とぶ。

生地きじ

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スカジャンには「サテン」と「別珍べっちん」というふたつの生地きじ使つかわれることが主流しゅりゅうである。サテンには、レーヨンアセテートポリエステルひとしがある。シルクが使つかわれているものもある。

防寒ぼうかんせいたかめたスカジャンによく使つかわれるキルティングは、スカジャンをつくるときの材料ざいりょう不足ふそくおぎなうための苦肉くにくさくからまれた。シルクとおなじように当時とうじ綿めん豊富ほうふになかったので紡績ぼうせき工場こうじょうなどから綿めんくずをかためてりないぶん綿めんおぎなったのだが、これでは真綿まわたのようにからうことがないため、ているうちにどんどんしたほう中身なかみちてゆく。それをふせぐためにダウンジャケット同様どうようのキルティングが採用さいようされた。

関連かんれん項目こうもく

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