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ふせぎうる

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英国えいこくイングランド、ウェールズにおいては、すべての死亡しぼうのおよそ24%は予防よぼう可能かのう要因よういんによるものだったと推定すいていされている。その上位じょういは、男性だんせいではきょせいこころ疾患しっかん女性じょせいでははいがんであった。

世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)はこれまでヒトの死因しいん分類ぶんるいしてきたが、そのいくつかはふせぎえたリスクファクターによるものであり、それにはタバコ喫煙きつえんや、不健康ふけんこう食生活しょくせいかつ性的せいてき行動こうどう無謀むぼう運転うんてんなどがふくまれる。またこれらはべつ疾病しっぺい増加ぞうかさせる。これは公衆こうしゅう衛生えいせいうえ概念がいねんではふせぎうる(ふせぎうるし)、プレベンタブル・デス(Preventable Deaths)、アボイダブル・デス(avoidable deaths)などとばれている。

また救急きゅうきゅう医学いがくにおいてはふせぎえた外傷がいしょう(Preventable Trauma Death)とばれ、これはTRISS(Trauma and Injury Severity Score)ほうによって判断はんだんされる[1]。TRISSほうにおいてはPsが0.25以下いかふせぎえない(non-preventable death, NP)、0.25~0.5をおそらくふせぎうる(possible preventable death, PP)、0.5以上いじょう確実かくじつふせぎうる(definitely preventable death, DP)と算出さんしゅつしている[1]

世界せかい[編集へんしゅう]

世界せかいにおいては1にちたり、おおよそ15まんにんむかえるが、そのうち2/3は高齢こうれいによるよわい関連かんれん死因しいんである[2]先進せんしんこくになるとその割合わりあいたかく、90%ほどがよわい関連かんれんである[2]

2001ねん[編集へんしゅう]

2001ねんにおいてふせぎえるは、DCPN(米国べいこく疾病しっぺい管理かんり協会きょうかい[3] および世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)によれば以下いかであった[4]

死因しいん 年間ねんかん死亡しぼうしゃすうひゃくまんにん
高血圧こうけつあつ 7.8
喫煙きつえん 5.4
栄養失調えいようしっちょう 3.8
せい感染かんせんしょう 3.0
栄養えいよう不良ふりょう 2.8
ふとぎ、肥満ひまん 2.5
運動うんどう不足ふそく 2.0
アルコール 1.9
固形こけい燃料ねんりょうによる室内しつない空気くうき汚染おせん 1.8
安全あんぜんでないみずと、不衛生ふえいせい衛生えいせい 1.6

2001ねんには、1にちたり平均へいきんで29,000にん子供こどもふせぎえる原因げんいん死亡しぼうしている。

米国べいこく[編集へんしゅう]

米国べいこくにおける年間ねんかん死者ししゃすう以下いかとおり。

原因げんいん 年間ねんかん死者ししゃ 割合わりあい(%) ノート
喫煙きつえん 435,000[5] 18.1%
病院びょういんにおける、ふせぎえた医療いりょう過誤かご 210,000 to 448,000[6] 23.1%
ふとりすぎ、肥満ひまん 111,900[7] 4.6%
アルコール 85,000[5] 3.5%
感染かんせんしょう 75,000[5] 3.1%
有毒ゆうどく物質ぶっしつへの暴露ばくろ毒素どくそ粒子りゅうしじょう物質ぶっしつラドンなど) 55,000[5] 2.3%
交通こうつう事故じこ 43,000[5] 1.8%
ふせぎえた大腸だいちょうがん [8] 41,400 1.7%
銃器じゅうきによる 31,940[9] 1.3% 自殺じさつ:19,766にん殺人さつじん:11,101。事故じこ852。不明ふめい:822。
せい感染かんせんしょう 20,000[5] 0.8%
薬物やくぶつ乱用らんよう 17,000[5] 0.7%

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Chiara, Osvaldo; Cimbanassi, Stefania; Pitidis, Alessio; Vesconi, Sergio (2006). World Journal of Emergency Surgery 1 (1): 12. doi:10.1186/1749-7922-1-12. ISSN 17497922. 
  2. ^ a b Aubrey D.N.J, de Grey (2007). “Life Span Extension Research and Public Debate: Societal Considerations” (PDF). Studies in Ethics, Law, and Technology 1 (1, Article 5). doi:10.2202/1941-6008.1011. http://www.sens.org/files/pdf/ENHANCE-PP.pdf 2011ねん8がつ7にち閲覧えつらん. 
  3. ^ DCP3”. washington.edu. 2013ねん1がつ28にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2013ねん1がつ28にち閲覧えつらん
  4. ^ “Global and regional burden of disease and risk factors, 2001: systematic analysis of population health data”. Lancet 367 (9524): 1747-57. (May 2006). doi:10.1016/S0140-6736(06)68770-9. PMID 16731270. 
  5. ^ a b c d e f g “Actual causes of death in the United States, 2000”. JAMA 291 (10): 1238-45. (March 2004). doi:10.1001/jama.291.10.1238. PMID 15010446. http://www.csdp.org/research/1238.pdf. 
  6. ^ James, John T. (2013). “A New, Evidence-based Estimate of Patient Harms Associated with Hospital Care”. Journal of Patient Safety 9 (3): 122-128. doi:10.1097/PTS.0b013e3182948a69. PMID 23860193. http://journals.lww.com/journalpatientsafety/Fulltext/2013/09000/A_New,_Evidence_based_Estimate_of_Patient_Harms.2.aspx 2014ねん2がつ21にち閲覧えつらん. 
  7. ^ Flegal, K.M., B.I. Graubard, D.F. Williamson, and M.H. Gail. (2005). “Obesity”. Journal of the American Medical Association 293 (15): 1861-1867. doi:10.1001/jama.293.15.1861. PMID 15840860. 
  8. ^ Centers for Disease Control and Prevention. “Colorectal Cancer Statistics”. 2015ねん1がつ12にち閲覧えつらん
  9. ^ Deaths: Preliminary Data for 2011”. CDC. 2014ねん2がつ21にち閲覧えつらん