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119ばん

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国際電気こくさいでんき通信つうしん連合れんごうは、2012ねん世界せかい標準ひょうじゅん緊急きんきゅう通報つうほうよう電話でんわ番号ばんごうとして、アメリカで使つかわれる911ばんとヨーロッパなどで使つかわれる112ばんてている[1][2]、その番号ばんごうについても世界せかい地図ちずしめす。
  112
  911
  112と911
  その番号ばんごう、リダイレクト番号ばんごうなし

119ばん[注釈ちゅうしゃく 1](ひゃくじゅうきゅうばん)は、日本にっぽん火災かさい発見はっけんしたとき火事かじ)、急病きゅうびょうひと怪我けがひと発見はっけんしたとき救急きゅうきゅう)、事故じこ災害さいがいとうたすけを必要ひつようとするとき救助きゅうじょ)など、緊急きんきゅう消防しょうぼうたすけをもとめるとき通報つうほうする電話でんわ番号ばんごうである[注釈ちゅうしゃく 2]

概要がいよう

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1890ねん明治めいじ23ねん12月16にち加入かにゅう電話でんわ[注釈ちゅうしゃく 3]交換こうかん事業じぎょう創業そうぎょうした逓信ていしんしょうは、日本にっぽんはつ電話でんわ番号ばんごう119ばん日本橋にほんばし東京とうきょう郵便ゆうびん電信でんしんきょく指定していした。消防しょうぼう組織そしき内包ないほうしていた警視庁けいしちょうすうねんおくれて加入かにゅう電話でんわはいり、その電話でんわ番号ばんごう1430ばん市民しみんからの火災かさい報知ほうちもちいられた。

1917ねん大正たいしょう6ねん4がつ1にち逓信ていしんしょう東京とうきょう火災かさい報知ほうちよう電話でんわ制度せいど導入どうにゅうした[3][4][5]。これはかく電話でんわきょくごとに事前じぜんさだめた窓口まどぐちとなる消防署しょうぼうしょ専用せんようせん架設かせつし、火災かさい報知ほうちかぎって、電話でんわ交換こうかんしゅに(電話でんわ番号ばんごうはぶき)『火事かじ』とげるだけでそこへ接続せつぞくされる有料ゆうりょうサービスである。

1919ねん大正たいしょう8ねん)4がつ1にち逓信ていしんしょう東京とうきょう大阪おおさか横浜よこはま実施じっしされてきた火災かさい報知ほうちよう電話でんわ無料むりょうり、さらに翌年よくねんには京都きょうと名古屋なごや神戸こうべでもこのサービスを開始かいしした。こうしてろく大都市だいとしで『火事かじ』とげるだけでよい火災かさい報知ほうちよう電話でんわ制度せいど無料むりょう)がはじまったが、都市としでは消防署しょうぼうしょ加入かにゅう電話でんわ番号ばんごうげる有料ゆうりょう報知ほうちつづいた。

1926ねん大正たいしょう15ねん[注釈ちゅうしゃく 4] 1がつ20日はつか交換こうかんしゅによっておこなわれてきた回線かいせん接続せつぞく自動じどう順次じゅんじスタートした。自動じどう完了かんりょうエリアでは火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごうとして112ばん逓信ていしんしょうにより選定せんていされたが、あやま接続せつぞく多発たはつした。原因げんいん調査ちょうさ結果けっか電話でんわきょく自動じどう交換こうかんシステムの仕様しようにも起因きいんするものであり、112ばん末尾まつび局番きょくばん使用しようの「9ばんあらためることにより、電気でんきてきあやま接続せつぞく回避かいひ見込みこめることがわかった[6]

1927ねん昭和しょうわ2ねん)10がつ1にち逓信ていしんしょう火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごう119ばんあらためた[7][8][9]。なお元号げんごう大正たいしょうから昭和しょうわわっているが、火災かさい報知ほうち112ばん使つかわれたのはわずか1ねん9箇月かげつほどでしかない。応急おうきゅう救護きゅうごようとしても119ばん使つかはじめたのは1936ねん昭和しょうわ11ねん)1がつ20日はつかで、警視庁けいしちょう消防しょうぼう新設しんせつされた救急きゅうきゅうたいによるものだった[10][11]

1948ねん昭和しょうわ23ねん)3がつ9にち消防しょうぼう組織そしきほう[12]施行しこうされ、警察けいさつ組織そしきから消防しょうぼう組織そしき分離ぶんり独立どくりつ119ばんいだ。

1949ねん昭和しょうわ24ねん)6がつ1にちGHQ/SCAPの郵電分離ぶんり政策せいさくにより、逓信ていしんしょう郵便ゆうびんビジネスの郵政省ゆうせいしょうと、通信つうしんビジネスの電気でんき通信つうしんしょう分割ぶんかつされた[13]。しかしわずか3ねんの1952ねん昭和しょうわ27ねん)には日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ創設そうせつされ、電気でんき通信つうしんしょう電報でんぽう電話でんわビジネスを継承けいしょうした。そして日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃにより119ばん設置せっち基準きじゅんなどがはじめて明文化めいぶんかされたのが1953ねん昭和しょうわ28ねん)8がつ10にちだった[14]


消防しょうぼうほうだい24じょうにより火災かさい通報つうほう何人なんにんたりとも義務ぎむづけられており[注釈ちゅうしゃく 5]、まただい44じょう虚偽きょぎ通報つうほう処罰しょばつ対象たいしょうさだめられており、偽計ぎけい業務ぎょうむ妨害ぼうがいざい追加ついかされて処罰しょばつされる。

消防しょうぼうほう昭和しょうわ23ねん7がつ24にち 法律ほうりつだい186ごう[注釈ちゅうしゃく 6]
だいじゅうよんじょう  火災かさい発見はっけんしたものは、遅滞ちたいなくこれを消防署しょうぼうしょまた市町村しちょうそんちょう指定していした場所ばしょ通報つうほうしなければならない
2   すべてのひとは、前項ぜんこう通報つうほうもっと迅速じんそく到達とうたつするように協力きょうりょくしなければならない。
だいよんじゅうよんじょう  つぎのいずれかに該当がいとうするものは、さんじゅうまんえん以下いか罰金ばっきんまた拘留こうりゅうしょする。
中略ちゅうりゃく
じゅう  正当せいとう理由りゆうがなく消防署しょうぼうしょまただいじゅうよんじょうだいさんじゅうろくじょうだいななこうにおいて準用じゅんようする場合ばあいふくむ。)の規定きていによる市町村しちょうそんちょう指定していした場所ばしょ火災かさい発生はっせい虚偽きょぎ通報つうほうまただいじょうだいきゅうこう傷病しょうびょうしゃかか虚偽きょぎ通報つうほうをしたもの

2017ねん平成へいせい29ねんにおける119ばん通報つうほうそう件数けんすうは8,442,390けんで、内訳うちわけ救急きゅうきゅう救助きゅうじょが5,983,978けん(70.9%)、火災かさいは74,669けん(0.9%)だった[15]。また通報つうほう使つかわれた回線かいせんべつにみると携帯けいたい電話でんわ42.6%、加入かにゅう電話でんわ33.0%、IP電話でんわとう24.4%となっている[15]

どう年度ねんどにおける出火しゅっかそう件数けんすう39,373けんのうち、119ばん通報つうほうにより火災かさいさとしされたものは7わりちかくをめる27,269けん(69.3%)もあり[16]、この通報つうほう制度せいど効果こうかてき機能きのうしていることがかる。

住民じゅうみん防火ぼうか防災ぼうさいたいするただしい理解りかい認識にんしきふかめ、地域ちいきぐるみの防災ぼうさい体制たいせい確立かくりつすることを目的もくてきとし、1987ねん昭和しょうわ62ねん)、当時とうじ自治省じちしょうげん総務そうむしょう消防庁しょうぼうちょうが、11月9にち119ばんさだめた[17][注釈ちゅうしゃく 7]

電話でんわによる火災かさい報知ほうち歴史れきし

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1876ねん明治めいじ9ねん)、アレクサンダー・グラハム・ベル電話機でんわき発明はつめいしたが、その翌年よくねんの1877ねん明治めいじ10ねん)にはもう日本にっぽん電話機でんわき渡来とらいしている[注釈ちゅうしゃく 8]日本にっぽん電話でんわ実用じつよう一般いっぱん加入かにゅう電話でんわよりも、組織そしきない構築こうちくされた専用せんよう電話でんわ先行せんこうした。

1878ねん明治めいじ11ねん)5がつ17にちには内務省ないむしょうから内務省ないむしょう警務けいむきょく東京とうきょう警視けいし本署ほんしょへの11まち13あいだやく1.2Km)に警察けいさつ電話でんわ架線かせんされている[18]同年どうねん9がつには大阪おおさか[19]、また同年どうねん12がつには横浜よこはまでも[20] 警察けいさつ電話でんわ架設かせつされた。このほか1891ねん明治めいじ24ねん)12月28にち警視庁けいしちょうから東京とうきょう市内しないにあるすべての警察けいさつしょ巡査じゅんさ派出所はしゅつじょ消防しょうぼう分署ぶんしょ消防しょうぼう派出所はしゅつじょ非常ひじょう報知ほうち設置せっちし、その通信つうしんせん架設かせつ完了かんりょうさせるなど[21]警察けいさつ組織そしき通信つうしん設備せつび近代きんだい積極せっきょくてきんでいたことがうかがえる。

警視庁けいしちょうないかれた消防しょうぼう組織そしきにおいて、火災かさい出場しゅつじょう迅速じんそく目的もくてき専用せんようせんをはじめて架設かせつしたのは1887ねん明治めいじ20ねん)である。放水ほうすいよううまひき蒸気じょうきポンプの火入ひいれや早期そうき出場しゅつじょうのため、警視庁けいしちょう消防しょうぼう本署ほんしょ(1881ねん内務省ないむしょう警視けいしきょく消防しょうぼう本部ほんぶからあらためられた)からかく消防しょうぼう分署ぶんしょ警察けいさつ電話でんわ消防しょうぼう電話でんわ)を架設かせつすることが計画けいかくされた[22][23]。そのだいいちだんとして消防しょうぼう本署ほんしょから蒸気じょうきポンプをいている万世橋まんせいばし派出所はしゅつじょおよび浅草橋あさくさばし派出所はしゅつじょ[注釈ちゅうしゃく 9] への電話でんわせん架設かせつ工事こうじ同年どうねん6がつ24にちよりはじまった[24][25]蒸気じょうきポンプはれてから圧力あつりょく上昇じょうしょうするまで20分間ふんかんようするため、早期そうき点火てんかのぞまれていた。また同年どうねん8がつ26にち消防しょうぼう本署ほんしょ直轄ちょっかつこうきょう派出所はしゅつじょしば)にも蒸気じょうきポンプを配備はいびするとともに電話でんわ架設かせつ工事こうじはじまり、同年どうねん12がつ12にち警察けいさつ電話でんわ開通かいつうした[26][27]すこおくれた同年どうねん12がつ23にちには万世橋まんせいばし浅草橋あさくさばしりょう派出所はしゅつじょへの警察けいさつ電話でんわ開通かいつうした[11][28]。このように消防しょうぼう組織そしきにおける電話でんわ活用かつようは1887ねんれにはじまった。

日本にっぽんはつの119ばん

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1890ねん明治めいじ23ねん)12月16にち逓信ていしんしょう東京とうきょう横浜よこはま加入かにゅう電話でんわ交換こうかんサービスを創業そうぎょうした[29][30][31]。サービス開始かいしより半月はんつきの12月31にち現在げんざいにおいて、東京とうきょうでは1ばんから269ばん[注釈ちゅうしゃく 10]電話でんわ番号ばんごうはつばんされ、内務省ないむしょうは「141ばん」の指定していけているが、警視庁けいしちょう加入かにゅうしゃリストにない[32][33]

日本にっぽん最初さいしょに「119ばん」の加入かにゅう電話でんわ番号ばんごうたのは、東京とうきょう中央ちゅうおう郵便ゆうびんきょく前身ぜんしんである東京とうきょう郵便ゆうびん電信でんしんきょく日本橋にほんばし)だった。これまで電報でんぽうおくりたいひと最寄もよりの郵電きょく[注釈ちゅうしゃく 11] またはその電信でんしん支局しきょく窓口まどぐち出向でむいて申込もうしこんでいた。よりおおくの電話でんわ加入かにゅうしゃ獲得かくとくしたい逓信ていしんしょうは、電話でんわ加入かにゅうしゃであれば「119ばん」に電話でんわ電報でんぽう申込もうしこめるほか、電報でんぽうりについても(事前じぜん申込もうしこんでおけば)配達はいたつされるのをたなくても、電話でんわしに電報でんぽうげてくれる加入かにゅうしゃ特典とくてんサービスを展開てんかいした[34]

それまで電報でんぽうが(郵便ゆうびんよりはやとどく)唯一ゆいいつ通信つうしん手段しゅだんだったため、電報でんぽう受付うけつけの「119ばん」は便利べんりなサービスとして電話でんわ加入かにゅうしゃられるようになった。当初とうしょ東京とうきょう郵便ゆうびん電信でんしんきょく電話でんわ番号ばんごうは「119ばん」ひとつだったが、電報でんぽう受付うけつけ業務ぎょうむ混雑こんざつ解消かいしょうのために「319ばん」がすぐに追加ついかされた。さらに全般ぜんぱんよう「557ばん」、小包こづつみがかり「840ばん」をもうけて用途ようとべつ番号ばんごうけた(電報でんぽう受付うけつけは「119ばん」と「319ばん」の回線かいせん)。

本局ほんきょく1430ばんへの火災かさい報知ほうち時代じだい

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さて独自どくじ警察けいさつ電話でんわもう構築こうちくしていた警視庁けいしちょうだったが、すこおくれて逓信ていしんしょう加入かにゅう電話でんわをひいた。1894ねん明治めいじ27ねん)6がつ電話でんわ交換こうかん加入かにゅうしゃ名簿めいぼによると警視庁けいしちょう電話でんわ番号ばんごうは4けたの「1430ばん」である[35]東京とうきょう電話でんわ開通かいつう加入かにゅうすうが1,000をえたのが明治めいじ25年度ねんど(1892ねん4がつ1にち~1893ねん3がつ31にち)のすえということから[36]警視庁けいしちょうは1893ねん明治めいじ26ねんごろ加入かにゅうしたものと推察すいさつされる。

手動しゅどうしき交換こうかんだい交換こうかんしゅ
東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく浪花なにわまちぶんきょく,1898ねん

1896ねん明治めいじ29ねん)11月、東京とうきょうでは加入かにゅうしゃ急増きゅうぞうにより浪花なにわ町分まちぶんきょく設置せっちされたため、電話でんわ番号ばんごうあたまに「本局ほんきょく」または「浪花なにわ」をまえおけすることになり、警視庁けいしちょう電話でんわは「1430ばん」から「本局ほんきょく1430ばん」にわった。前述ぜんじゅつ東京とうきょう郵便ゆうびん電信でんしんきょく電報でんぽう受付うけつけ119ばん」「319ばん」も、「本局ほんきょく119ばん」「本局ほんきょく319ばん」になった。すなわちシンプルな3けた番号ばんごう119ばん」はこのときに消滅しょうめつした。

1899ねん明治めいじ32ねん)9がつ4にちけの東京とうきょう朝日新聞あさひしんぶんに、警鐘けいしょう見櫓みやぐら半鐘はんしょうによる火災かさい合図あいず)がこえてくるたびに出火しゅっか方面ほうめん電話でんわきょく交換こうかんしゅたずねる加入かにゅうしゃがあとをたず、電話でんわきょく本来ほんらい交換こうかん業務ぎょうむ支障ししょうをきたすようになっており、交換こうかんしゅへのこのわせはかた謝絶しゃぜつするとの記事きじがみられる[37]

1900ねん明治めいじ33ねん)4がつ7にち警視庁けいしちょう部署ぶしょごとに加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう架設かせつし、由緒ゆいしょある「本局ほんきょく1430ばん」は警視庁けいしちょう消防署しょうぼうしょ(1891ねん警視庁けいしちょう消防しょうぼう本署ほんしょより改称かいしょう[38])がいだ[39]日本にっぽんはつ消防署しょうぼうしょ専用せんよう加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう本局ほんきょく1430ばん」がここに誕生たんじょうした。

当時とうじ電話機でんわきには相手あいてさき電話でんわ番号ばんごう指示しじするための回転かいてんばん(ダイヤル)はまだいておらず、まず自分じぶん所属しょぞくする電話でんわきょく交換こうかんしゅ呼出よびだすことからはじまる手動しゅどう交換こうかんしきである。そして所属しょぞくきょく交換こうかんしゅ相手方あいてがた電話でんわ番号ばんごうげ、回線かいせん接続せつぞくしてもらっていた。電話でんわ番号ばんごうをいわない『どこそこの誰々だれだれへ』はもちろんのこと、たとえ緊急きんきゅうでも『警察けいさつ』や『消防しょうぼう』としょうする接続せつぞく要求ようきゅうにはおうじないことになっており[40]警視庁けいしちょう消防署しょうぼうしょ電話でんわするには交換こうかんしゅに『本局ほんきょく1430ばん』とげる必要ひつようがあった。

本局ほんきょく1430ばんへの火災かさい報知ほうちとして、1905ねん明治めいじ38ねん)5がつ2にち東京とうきょう牛込うしごめ豆腐とうふが「油揚あぶらあげ」をげていたあぶらうつったが、たまたま隣家りんか子爵ししゃくてい電話でんわ加入かにゅうしゃだったため、本局ほんきょく1430ばん警視庁けいしちょう消防署しょうぼうしょ)へ急報きゅうほうし、大事だいじいたらずにめられた事例じれいがある[41]。これは「本局ほんきょく1430ばん」への出火しゅっか報知ほうちけた警視庁けいしちょう消防署しょうぼうしょが、警察けいさつ電話でんわ消防しょうぼうだいよんふんしょ本郷ほんごうほん富士ふじまち)へ出場しゅつじょう指令しれいしたもので、加入かにゅう電話でんわ警察けいさつ電話でんわ連携れんけいによった。しかし1905ねん東京とうきょう人口じんこう197まんにんたいし、電話でんわ加入かにゅうすう法人ほうじん+個人こじん)が1まん4,440でしかないことから[42]電話でんわによる出火しゅっか報知ほうちはまだ一般いっぱんてきではなかったといえよう。

かく消防署しょうぼうしょの「加入かにゅう番号ばんごう」への火災かさい報知ほうち時代じだい

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1906ねん明治めいじ39ねん)4がつ17にち警視庁けいしちょう消防署しょうぼうしょを「消防しょうぼう本部ほんぶ[注釈ちゅうしゃく 12]」、消防しょうぼう分署ぶんしょを「消防署しょうぼうしょ」と改称かいしょうした[43]市内しないかく警察けいさつしょには1899ねん明治めいじ32ねん)より加入かにゅう電話でんわかれはじめたが[44]消防署しょうぼうしょ消防しょうぼう本部ほんぶとの警察けいさつ電話でんわだけだった[45][46]

東京とうきょう郵便ゆうびんきょくへん東京とうきょう電話でんわ番号ばんごう簿』にはじめて消防署しょうぼうしょ登場とうじょうするのは「明治めいじよんじゅういちねんなながつあらためばんである。1908ねん明治めいじ41ねん当時とうじかく消防署しょうぼうしょ所在地しょざいち加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう下表かひょうしめ[47][注釈ちゅうしゃく 13][注釈ちゅうしゃく 14]

部署ぶしょめい 所在地しょざいち 加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう
消防しょうぼう本部ほんぶ 麹町こうじまち八重洲やえすまち2-4 警視庁けいしちょう構内こうない 本局ほんきょく1430ばん
だいいち消防署しょうぼうしょ 日本橋にほんばし坂本さかもとまち40番地ばんち 浪花なにわ4110ばん
だい消防署しょうぼうしょ しば愛宕あたごまち3丁目ちょうめ6番地ばんち 新橋しんばし3730ばん[注釈ちゅうしゃく 15]
だいさん消防署しょうぼうしょ 麹町こうじまちこうじまち10丁目ちょうめ11番地ばんち ばんまち652ばん
だいよん消防署しょうぼうしょ 本郷ほんごうほん富士ふじまち3番地ばんち 下谷しもたに2701ばん
だい消防署しょうぼうしょ 浅草あさくさ浅草あさくさざるまち17番地ばんち 下谷しもたに2790ばん
だいろく消防署しょうぼうしょ 深川ふかがわはち女川おながわまち40番地ばんち 浪花なにわ4070ばん[注釈ちゅうしゃく 16]

1908ねんからよく1909ねん明治めいじ42ねん)にけて、室田むろたけいたつ消防しょうぼう本部ほんぶちょう発案はつあんで、かく消防署しょうぼうしょ電話でんわ番号ばんごう印刷いんさつした7-8すんやく23cm)かくのチラシを市内しない電話でんわ加入かにゅうしゃすうまんまい配布はいふし、早期そうき出火しゅっか報知ほうち期待きたいしたのにだい失敗しっぱいおわった[48]。そのこころみでは火災かさいのたびに出火しゅっか場所ばしょわせばかりが一時いちじ集中しゅうちゅうした。電話でんわきょく交換こうかんだいでは交換こうかん業務ぎょうむがパニックになり、また消防署しょうぼうしょではわせへの対応たいおうをとられるばかりか、消防署しょうぼうしょ電話でんわはなしちゅうのままとなり、本来ほんらい期待きたいしていた出火しゅっか情報じょうほう提供ていきょうけられない状態じょうたいおちいった[48]電話でんわによる火災かさい報知ほうち仕組しくづくりはここで一旦いったん足踏あしぶみとなってしまった。

火事かじ」とえば接続せつぞくされる火災かさい報知ほうちよう電話でんわ誕生たんじょう

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1916ねん大正たいしょう5ねん)2がつより、電話でんわもちいた市民しみんからの迅速じんそくなる出火しゅっか報知ほうちおよびそのさい電話でんわ料金りょうきん無料むりょうについて消防しょうぼう逓信ていしん関係かんけいしゃ協議きょうぎされた[48]火災かさい発見はっけん望楼ぼうろう見櫓みやぐら)からの監視かんし中心ちゅうしんだったが、市民しみんからの素早すばや電話でんわ報知ほうちこそがもっと効果こうかてきだからである。

まず火災かさい報知ほうちだけは特例とくれいとして電話でんわ番号ばんごうげなくても、消防署しょうぼうしょ接続せつぞくする方向ほうこうはなわれた[注釈ちゅうしゃく 17]。しかしおおきな問題もんだいがあった。かく電話でんわきょく加入かにゅう区域くいきと、かく消防署しょうぼうしょ管轄かんかつ区域くいきがまったく合致がっちしなかった[注釈ちゅうしゃく 18]。そのうえ下谷しもたに仲御徒町なかおかちまちさん丁目ちょうめにある下谷しもたに電話でんわきょく加入かにゅう区域くいきないにはだいよん消防署しょうぼうしょ本郷ほんごう)とだい消防署しょうぼうしょ浅草あさくさ)の2つがあった[注釈ちゅうしゃく 19]報知ほうちしゃ電話機でんわき受話器じゅわきげると自分じぶん地元じもと電話でんわきょく交換こうかんだいにつながる。ここで交換こうかんしゅ報知ほうちしゃから出火しゅっか場所ばしょ住所じゅうしょきとり、どこの消防署しょうぼうしょ接続せつぞくするかを判断はんだんするなどは担当たんとう業務ぎょうむ範囲はんいえている。そもそも一刻いっこくあらそ緊急きんきゅうにおいて、市内しない各所かくしょ点在てんざいするどの消防署しょうぼうしょ回線かいせん接続せつぞくするべきかの重要じゅうよう判断はんだんとその責任せきにん電話でんわきょくいち交換こうかんしゅうべきものではない。

これまで(手元てもと加入かにゅうしゃ名簿めいぼ[注釈ちゅうしゃく 20] がなく、)消防署しょうぼうしょ電話でんわ番号ばんごうからない場合ばあいは、500ばん案内あんないだい)で自分じぶん所轄しょかつだろうとおも消防署しょうぼうしょ番号ばんごうおしえてもらい電話でんわするしかなく、善意ぜんい電話でんわなのに、報知ほうちしゃおおきな負担ふたんいていた。

そこでかく電話でんわきょくごとに接続せつぞくする消防署しょうぼうしょを(出火しゅっか場所ばしょによらず)一意いちいさだ[注釈ちゅうしゃく 21]輻輳ふくそうしないように火災かさい報知ほうちよう専用せんようせん架線かせんした。そして専用せんようせんからの入電にゅうでんけた消防署しょうぼうしょ必要ひつようおうじて警察けいさつ電話でんわしょ連絡れんらくすることになった。

またあわせばかりが集中しゅうちゅうした過去かこ失敗しっぱいまえ、新設しんせつする制度せいどでは「警鐘けいしょうまえ」の"通報つうほう"のみに限定げんてい[注釈ちゅうしゃく 22]、また交換こうかんしゅに『消防しょうぼう』とげるのではなく、『火事かじ[注釈ちゅうしゃく 23] だともうることにした。

1917ねん大正たいしょう6ねん)4がつ1にち、こうして東京とうきょううちでスタートした「火災かさい報知ほうちよう電話でんわ」を、電話でんわによる火災かさい報知ほうちシステムの嚆矢こうしとする[3][4][5]同年どうねん10がつ1にち大阪おおさか中央ちゅうおう電話でんわきょく電話でんわ加入かにゅう区域くいきない[49] で、また同年どうねん12がつ1にちには横浜よこはまうち[50] でも実施じっしされた。

大正たいしょう6ねん 逓信ていしんしょう告示こくじだい305ごう
(3がつ30にち
[注釈ちゅうしゃく 24] よんがついちにちより東京とうきょう市内しないにおける出火しゅっかさいし、その警鐘けいしょうまえにおいてこれを警視庁けいしちょう消防しょうぼうまたは消防署しょうぼうしょ通報つうほうするため市内しない通話つうわさんとするものは、左記さきによりその請求せいきゅうすことをとく
  1. 加入かにゅうしゃ所属しょぞく交換こうかん取扱とりあつかいきょく呼出よびだし、たんに「火事かじ」とげること
  2. 自働じどう電話でんわ[注釈ちゅうしゃく 25] によるもの前項ぜんこうれいじゅんじ、かつ交換こうかん取扱とりあつかいきょく指示しじにより料金りょうきん投入とうにゅうすること
  3. 郵便ゆうびんきょくそのほかの公衆こうしゅう電話でんわ[注釈ちゅうしゃく 26] によるもの火災かさい報知ほうちむねもうること(通話つうわけん対話たいわしゃ電話でんわ番号ばんごう記入きにゅうようせず)およ郵便ゆうびん切手きって便宜べんぎ通話つうわ差出さしだすも支障ししょうなし)

前項ぜんこう請求せいきゅうありたるときは、交換こうかん取扱とりあつかいきょくにおいて便宜べんぎみとめる消防しょうぼう官署かんしょ接続せつぞくどおりはなせしむ

ほん告示こくじによる火災かさい報告ほうこく通話つうわ取扱とりあつかいじょう支障ししょうなきかぎさい優先ゆうせんにより接続せつぞくする

大正たいしょう6ねん 逓信ていしんしょう告示こくじだい758ごう
(9がつ15にち
きたじゅうがついちにちより大阪おおさか中央ちゅうおう電話でんわきょく電話でんわ加入かにゅう区域くいきないにおける出火しゅっかさいし、その警鐘けいしょうまえにおいてこれを大阪おおさか府警ふけい察部消防しょうぼうまたは消防署しょうぼうしょ通報つうほうするため市内しない通話つうわさんとするものは、左記さきによりその請求せいきゅうすことをとく
 以下いか同文どうぶんにつき省略しょうりゃく
大正たいしょう6ねん 逓信ていしんしょう告示こくじだい1019ごう
(11月15にち
きた十二月じゅうにがついちにちより横浜よこはま市内しないにおける出火しゅっかさいし、その警鐘けいしょうまえにおいてこれを神奈川かながわけん警察けいさつまたは警察けいさつしょ通報つうほうするため市内しない通話つうわさんとするものは、左記さきによりその請求せいきゅうすことをとく
 以下いか同文どうぶんにつき省略しょうりゃく

所轄しょかつ消防署しょうぼうしょがどこかさえらなかったり、あるいは所轄しょかつ消防署しょうぼうしょ電話でんわ番号ばんごうおぼえていたはずでも、緊迫きんぱくした状況じょうきょうおもせなくなるなど、加入かにゅう電話でんわ番号ばんごうへの火災かさい報知ほうち課題かだいおおかった。そのため、交換こうかんしゅたんに『火事かじ』とげるだけで、消防しょうぼう官署かんしょ接続せつぞくしてくれるこのサービスは画期的かっきてきなものとなったが、火災かさい場所ばしょわせ電話でんわ電話でんわ交換こうかん業務ぎょうむ支障ししょうをきたした過去かこ経験けいけんから、逓信ていしんしょう無料むりょう同意どういしなかった。

火災かさい報知ほうちよう電話でんわ導入どうにゅう2ねん実績じっせき下表かひょうとおりである[51][52]従来じゅうらい望楼ぼうろう見櫓みやぐら)からの火災かさい発見はっけんくらべて、火災かさい報知ほうちよう電話でんわ火災かさい早期そうき発見はっけんおよび初期しょき消火しょうか活動かつどういちじるしい効果こうか発揮はっきするようになった。

大正たいしょう7ねん1がつより11がつ
火災かさい発見はっけん種別しゅべつ 火災かさい件数けんすう 消失しょうしつ戸数こすう 即時そくじしょうとめ 損害そんがい価格かかく
全焼ぜんしょう 半焼はんしょう
火災かさい報知ほうちよう電話でんわ 192 23 81 157 85,419
消防しょうぼう望楼ぼうろう 75 333 193 26 868,048

火災かさい報知ほうちよう電話でんわ無料むりょう

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1919ねん大正たいしょう8ねん)4がつ1にち逓信ていしんしょう電話でんわ通話つうわ規則きそく[53]だい26じょう改正かいせい[54]火災かさい報知ほうちよう電話でんわ東京とうきょう横浜よこはま大阪おおさか)の無料むりょうった[55]郵便ゆうびん電報でんぽう電話でんわ官営かんえいビジネスとする逓信ていしんしょうではあったが、火災かさい報知ほうちよう電話でんわ絶大ぜつだいなる効果こうか公益こうえきせいみとめた。無料むりょうについて逓信ていしんしょう中川なかがわ健蔵けんぞう通信つうしん局長きょくちょうは、火災かさい発見はっけんしても自働じどう電話でんわ[注釈ちゅうしゃく 25]投入とうにゅうするしょうぜにわせがなく、せっかくの機会きかいのがすことがたびたびあったが、今後こんごはそれが解消かいしょうされいちそう効果こうか期待きたいできるとした[56]

そして1919ねん11月1にち京都きょうと[57]、1920ねん大正たいしょう9ねん)1がつ8にち名古屋なごや[58]同年どうねん5がつ1にち神戸こうべ中央ちゅうおう電話でんわきょく電話でんわ加入かにゅう区内くない[59] でも通話つうわりょう不要ふよう火災かさい報知ほうちよう電話でんわ仕組しくみをスタートさせて、現代げんだい119ばんによる通報つうほうシステムのいしずえきずいた。

大正たいしょう8ねん 逓信ていしん省令しょうれいだい11ごう
(4がつ1にち
[注釈ちゅうしゃく 24] りゃく だいじゅうろくじょうだいこうひだりのごとくあらためる

電信でんしん故障こしょうその電話でんわ障害しょうがい事故じこかん公衆こうしゅうより電話でんわかんしょたいする市内しない通話つうわ無料むりょうとす べつ告示こくじする[注釈ちゅうしゃく 27] 火災かさい報知ほうちのため公衆こうしゅうより消防しょうぼうかんしょたいしてなす市内しない通話つうわまたおな

大正たいしょう8ねん 逓信ていしんしょう告示こくじだい429ごう
(4がつ1にち
東京とうきょう市内しない横浜よこはま市内しない大阪おおさか中央ちゅうおう電話でんわきょく電話でんわ加入かにゅう区域くいきにおける出火しゅっかさいし 電話でんわによりこれを消防しょうぼう官署かんしょ報知ほうちせんとするときは所属しょぞく交換こうかん取扱とりあつかいきょく呼出よびだたんに「火事かじ」とぐべし ただし警鐘けいしょうまえかぎ[注釈ちゅうしゃく 28]

前項ぜんこう申出もうしでありたるときは交換こうかん取扱とりあつかいきょくにおいて便宜べんぎみとめる消防しょうぼう官署かんしょ接続せつぞくどおりはなせしむ

ほん告示こくじによる火災かさい報告ほうこく通話つうわ取扱とりあつかいじょう支障ししょうなきかぎさい優先ゆうせんにより接続せつぞくする

大正たいしょうろくねんさんがつ逓信ていしんしょう告示こくじだいさんひゃくごう 同年どうねんきゅうがつ逓信ていしんしょう告示こくじだいななひゃくじゅうはちごうおよび同年どうねんじゅういちがつ逓信ていしんしょう告示こくじだいせんじゅうきゅうごうはこれを廃止はいし

とはいえ1928ねん昭和しょうわ3ねん)に日本にっぽん逓信ていしん学会がっかいから出版しゅっぱんされた『電話でんわ法規ほうき』(逓信ていしん業務ぎょうむ講義こうぎろく だい1へん)には、「火災かさい報知ほうちため通話つうわ無料むりょう通話つうわ範囲はんいぞくせしめられるは、火災かさいさいおい通信つうしん機関きかん保全ほぜんはか理由りゆうもとづくものである。」としるされており[60]、ここに逓信ていしんしょうサイドの本音ほんねがみてとれる。

逓信ていしんしょう本省ほんしょう職員しょくいんたちには1907ねん明治めいじ40ねん)1がつ火事かじ庁舎ちょうしゃだい部分ぶぶん消失しょうしつし、2ねん以上いじょうものあいだバラック小屋こや執務しつむしたにが経験けいけんがある。また市街地しがいち火災かさいでは、これまで幾度いくど電話でんわばしら延焼えんしょうし、多大ただい損害そんがいけてきた。さらに1913ねん大正たいしょう2ねん)7がつには浪花なにわ電話でんわきょく機械きかい修繕しゅうぜんしつ部分ぶぶんさわぎがきており、逓信ていしんしょう火災かさい報知ほうちよう電話でんわ無料むりょう自分じぶんたちのメリットにもなるとかんがえたようである[61]

無料むりょう影響えいきょうしたかはさだかではないが、1920ねん大正たいしょう9ねんごろより子供こどものいたずら電話でんわおおくなり、学校がっこう家庭かていでの指導しどう徹底てっていしてしいと当時とうじ緒方おがたおもんみ一郎いちろう消防しょうぼう部長ぶちょうがコメントしている[62]

火災かさい報知ほうちよう電話でんわ発展はってん

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1919ねん無料むりょうされた火災かさい報知ほうちよう電話でんわは「ろく大都市だいとし行政ぎょうせい監督かんとくせきスル法律ほうりつ[63]さだめるところのろく大都市だいとし東京とうきょう大阪おおさか神戸こうべ京都きょうと名古屋なごや横浜よこはま)だけで実施じっしされていた。それ以外いがい中堅ちゅうけん都市としでは交換こうかん方式ほうしき自動じどう手動しゅどうわず、消防署しょうぼうしょ加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう報知ほうちされていたが(有料ゆうりょう)、1924ねん大正たいしょう13ねん)10がつ1にち岐阜ぎふ[64][65] での実施じっしのあと、次々つぎつぎ無料むりょう火災かさい報知ほうちよう電話でんわ手動しゅどうきょくでの『火事かじ』および後述こうじゅつする自動じどうきょくでの119ばん)がはじまった。

  • 1925ねん大正たいしょう14ねん
新潟にいがた[66]札幌さっぽろ[67]函館はこだて[67]小樽おたる[67]旭川あさひかわ[67]釧路くしろ[67]広島ひろしま郵便ゆうびんきょく電話でんわ加入かにゅう区内くない[68]仙台せんだい[69]富山とやま[70]長岡ながおか[71]山形やまがた[71]門司もじ[72]若松わかまつ[72]小倉こくら[72]久留米くるめ[73]くれ[74]福岡ふくおか[75]静岡しずおか[76]浜松はままつ[76]甲府こうふ[76]宇都宮うつのみや[76]水戸みと[76]
  • 1926ねん大正たいしょう15ねん昭和しょうわ元年がんねん
福井ふくい[77]鹿児島かごしま[78]金沢かなざわ[79]岩代いわしろ若松わかまつ郵便ゆうびんきょく電話でんわ加入かにゅう区内くない[80]秋田あきた[81]奈良なら[82]さかい[83]徳島とくしま[84]西宮にしのみや郵便ゆうびんきょく電話でんわ加入かにゅう区内くない[85]米沢よねざわ[86]高崎たかさき[87]足利あしかが[87]

日米にちべい開戦かいせん前年ぜんねん、1940ねん昭和しょうわ15ねん)における実施じっしエリアはやく140になった[88]

終戦しゅうせん国家こっか消防庁しょうぼうちょう消防しょうぼう研究所けんきゅうじょげん総務そうむしょう消防庁しょうぼうちょう消防しょうぼう研究けんきゅうセンター)が1949ねん昭和しょうわ24ねん)1がつから12月に全国ぜんこく192都市としたいしてった調査ちょうさによると、そのうち147都市とし火災かさい報知ほうちよう電話でんわ実施じっしされていた。しかし電話でんわ自動じどう交換こうかんされ、かつ119ばん実施じっしされていたのは東京とうきょう区内くない大阪おおさか名古屋なごや京都きょうと横浜よこはま神戸こうべのほかに旭川あさひかわ青森あおもり秋田あきた宇都宮うつのみや前橋まえばし浦和うらわ川口かわぐち市川いちかわ甲府こうふ岡谷おかや豊橋とよはし芦屋あしや高松たかまつ松山まつやまくれ宮崎みやざき延岡のべおかけい23都市としでしかなかった[89][注釈ちゅうしゃく 29]

日本にっぽん全国ぜんこく電話でんわ自動じどう交換こうかん完了かんりょうしたのは1979ねん昭和しょうわ54ねん)3がつ14にちだった[90]。1917ねん大正たいしょう6ねん以来いらいおよそ60年間ねんかん使つかわれた、手動しゅどう交換こうかんきょく交換こうかんしゅたいする『火事かじ』というごえはその役割やくわりえた[注釈ちゅうしゃく 30]

火災かさい報知ほうちよう電話でんわのダイヤル番号ばんごう歴史れきし

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交換こうかんしゅかいさない自動じどう交換こうかんがはじまる

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ダイヤルしき壁掛かべか電話機でんわき受話器じゅわきはずしてから、回転かいてんばんまわして電話でんわ番号ばんごう入力にゅうりょくし、電話機でんわき本体ほんたいにある送話そうわかってはなす。

1923ねん大正たいしょう12ねん)9がつ1にちひる関東かんとう地方ちほうだい地震じしんおそった。関東かんとう地震じしんである。この関東大震災かんとうだいしんさいにより東京とうきょう横浜よこはま電話でんわきょくしゃおよび電話でんわ回線かいせんもう壊滅かいめつし、その全面ぜんめん復旧ふっきゅうには1927ねん昭和しょうわ2ねん)7がつまでの歳月さいげつようした[91]逓信ていしんしょうはこれを契機けいきとし、日本にっぽんはじめてとなる自動じどうしき電話でんわ交換こうかん導入どうにゅうすすめることにした[9][92][注釈ちゅうしゃく 31]

1926ねん大正たいしょう15ねん)1がつ20日はつか午前ごぜん0して京橋きょうばしきょくが、また同年どうねん1がつ25にち午前ごぜん0より本所ほんじょきょく交換こうかんしゅかいさない自動じどう交換こうかんわった[93][94][95]。そのためりょうきょく収容しゅうようされている加入かにゅうしゃ(およそ3,000めい)の電話機でんわき電話でんわ番号ばんごう対応たいおうした電気でんきパルス信号しんごう生成せいせいする回転かいてんばん(ダイヤル)がいたものに交換こうかんされた。

  • ダイヤル電話機でんわき
自動じどう交換こうかんようのダイヤルしき電話機でんわきは、数字すうじ対応たいおうした回数かいすうぶん電気でんきパルスを発生はっせいさせて自動じどう交換こうかん接続せつぞくさき電話でんわ番号ばんごう通知つうちする。れいげればダイヤルしき電話機でんわきで「112」をまわすと、電話機でんわきはカタ(1)、カタ(1)、カタ・カタ(2)ダイヤルパルス発生はっせいさせる[注釈ちゅうしゃく 32]。ところがダイヤルをまわさなくとも、電話機でんわきのフックスイッチ電話でんわ使つかわないときに、みみてる受話器じゅわきをぶらげておく「がね」が電気でんきてきなスイッチになっている)をガチャ(1かい、ガチャ(1かい、ガチャ・ガチャ素早すばやく2かい上下じょうげさせても同様どうようのパルス「112」が発生はっせいするため、この行為こうい電話でんわ番号ばんごうをダイヤルしているのとおなじだった。
  • 電話でんわ番号ばんごうの6けた
東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく加入かにゅう区域くいきないにおけるすべての電話でんわ番号ばんごう局番きょくばん(2けた)と加入かにゅうしゃ番号ばんごう(4けた)をわせたけい6けたあらためた。これまで加入かにゅうしゃ番号ばんごうは1けた、2けた、3けた、4けたの4種類しゅるいあったが、5ばんは0005ばんに、77ばんは0077ばんというように0を付加ふかして4けた統一とういつした。1けたや2けた電話でんわ番号ばんごうは「1こえ」「2こえ」とばれ、高値たかね市場いちば取引とりひきされていたため、それら「わかばん」を所有しょゆうする加入かにゅうしゃからは猛烈もうれつ反発はんぱつがあったという[96]
  • 局番きょくばん新設しんせつ
手動しゅどう交換こうかん時代じだいではきょくめいまえおけして『神田かんだきょく)80ばんとう呼称こしょうしていたが、「1」以外いがい数字すうじもちいて局番きょくばんさだめることになった。東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく本局ほんきょく)の加入かにゅう区域くいき方面ほうめんによって7つのけて、まず10のくらい数字すうじ[注釈ちゅうしゃく 33] に「2」から「8」の数字すうじけ、つぎに1のくらい数字すうじ[注釈ちゅうしゃく 34] を、その区内くないにある交換こうかんきょくぶんきょく)へ分配ぶんぱいした。こうして20番台ばんだいから80番台ばんだいの2けた数字すうじ局番きょくばんとしたが、1からはじまる番号ばんごう以下いか理由りゆう意図いとてきけられた。
  • 当時とうじ受話器じゅわきをフックからげたとき、がったフックでスイッチの接点せってん振動しんどうし、瞬間しゅんかんてきに1回分かいぶんの「ガチャ」(はいり・り)が発生はっせいすることがあるとかんがえられていた。1をまわしていないのに、これが1をダイヤルしたことになるため、1からはじまる電話でんわ番号ばんごうへのあやま接続せつぞく予想よそうされた。そこで加入かにゅうしゃには1からはじまる局番きょくばんつくらないことにした[97]
  • 1926ねん1がつ東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく自動じどう交換こうかん導入どうにゅうわせて、関係かんけいしゃけの『ストロージャーしき自働じどうしき電話でんわ交換こうかん概要がいよう私設しせつ電話でんわ交換こうかん取扱とりあつかいしゃよう』を出版しゅっぱんした。そこには「今後こんごも1からはじまる数字すうじ局番きょくばんには使つかわない。」(5ページ)、「加入かにゅうしゃ受話器じゅわきはずときにうまくはずれないで、フックが一度いちど上下じょうげして、そのために"1"のパルスがおくられてしまうことがある。これを擬似ぎじインパルスとう。そのため一般いっぱん加入かにゅうしゃ電話でんわ番号ばんごうには最初さいしょきょくめい)に"1"という数字すうじけていない。」(21ページ)としるされている。
横浜よこはま中央ちゅうおう電話でんわ局区内きょくくないではぶんきょくが1つしかないため局番きょくばんを1けたとしたが、やはりあやま接続せつぞく想定そうていされる「1」という数字すうじけた(横浜よこはま本局ほんきょく:2ばん長者ちょうじゃきょく:3ばん[注釈ちゅうしゃく 35]
  • 自動じどうきょく加入かにゅうしゃサービスようの3けた特殊とくしゅ番号ばんごう
疑似ぎじインパルスによるあやま接続せつぞく想定そうていされた「1からはじまる電話でんわ番号ばんごう」は電話でんわきょくみずからがそのリスクを覚悟かくごうえけるかたちをとり、東京とうきょう横浜よこはま自動じどうきょくでは「10X」(100~109)および「11X」(110~119)を電話でんわきょく専用せんよう電話でんわ番号ばんごうとした[8][98][99]。この番号ばんごう自動じどう交換こうかんきょくにおいて電話でんわサービスが円滑えんかつおこなわれるように、加入かにゅうしゃよりの問合といあわせや手続てつづきの受付うけつけ目的もくてきとする加入かにゅうしゃサービスようで、局番きょくばん必要ひつようなく、ダイヤルを3かいまわすだけである[注釈ちゅうしゃく 36]
  • これまでの手動しゅどう交換こうかん時代じだいにおいても加入かにゅうしゃサービスようの3けた電話でんわ番号ばんごうとして、500ばん電話でんわ番号ばんごう案内あんない)、本局ほんきょく150ばん電話でんわ呼出よびだ[注釈ちゅうしゃく 37]受付うけつけ)、本局ほんきょく300ばん接続せつぞく交換こうかんじょう用向ようむ窓口まどぐち)などがあったが、一部いちぶ、60ばん電話機でんわき通話つうわ不良ふりょう窓口まどぐち)や本局ほんきょく1000ばん市外しがい通話つうわ申込もうしこみ取消とりけし)のように2けたや4けた使つかわれていた[100]。そこで自動じどう交換こうかんきょく加入かにゅうしゃサービスよう番号ばんごうめるにあたり、これらをさい編成へんせいして、桁数けたすう統一とういつすることになった。なかでも頻繁ひんぱん利用りようされていたのが500ばんであり、電話でんわ利用りようしゃには「3けた電話でんわ番号ばんごう」が加入かにゅうしゃサービスようとしてもっと馴染なじみがふかかった。
  • また当時とうじ通話つうわりょう度数どすうせい通話つうわ回数かいすうせい)によるが、無料むりょうである加入かにゅうしゃサービスの通話つうわについては度数どすうけいとうさん(ノーカウント)にしなければならない。それには加入かにゅうしゃサービスよう番号ばんごうを、通常つうじょう電話でんわ番号ばんごう東京とうきょうは2+4の6けた番号ばんごう横浜よこはまは1+4の5けた番号ばんごう)とは「ことなる構成こうせい(3けた)」にするのが交換こうかんシステムじょう都合つごうかった[101]
  • なぜ1からはじまるすべての番号ばんごう「1XY」(100~199)ではなく、「10X」(100~109)と「11X」(110~119)だけに限定げんていしたかというと、今回こんかい、20番台ばんだいから80番台ばんだい局番きょくばん使つかうことから、「12X」「13X」「14X」・・・「18X」にはあやまちゃくよび想定そうていされたためである[97][注釈ちゅうしゃく 38]。たとえば(神田かんだきょく28の3456ばん)「28-3456」をダイヤルするさい受話器じゅわきげた直後ちょくご擬似ぎじインパルス1が発生はっせいしたとすると「1-28-3456」をまわしたことになり、さきに3けた特殊とくしゅ番号ばんごうの「128」へ接続せつぞくされてしまう。同様どうように(浅草あさくさきょく84の4321ばん)「84-4321」をまわさいには、3けた特殊とくしゅ番号ばんごう「184」への接続せつぞく懸念けねんされたからだ。

ダイヤル112ばんがスタート

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これまでは交換こうかんしゅに『火事かじ』とつたえればんだが[注釈ちゅうしゃく 17]自動じどう機械きかい処理しょりさせるため、火災かさい報知ほうちにも電話でんわ番号ばんごう必要ひつようになった。逓信ていしんしょう電話でんわきょく加入かにゅうしゃサービスよう3けた特殊とくしゅ番号ばんごう(10X, 11X)のなかに、火災かさい報知ほうちよう番号ばんごうませることにした。

ダイヤル電話機でんわき一番いちばんはやくダイヤルできるのが「1」であり、そのつぎが「2」で、一番いちばん時間じかんがかかるのが「0」である。一刻いっこくあらそ火災かさい報知ほうちには、加入かにゅうしゃサービスよう10X, 11Xのなかからダイヤル時間じかんみじかい「112」がえらばれた[11]。ただし先頭せんとうの1については「ダイヤル時間じかんみじかい」からではなく、「加入かにゅうしゃサービスよう番号ばんごうは1から」とめられ、選択肢せんたくしがないためだった。なおもっともダイヤル時間じかんみじかい「111」は、(後述こうじゅつする)自動じどう交換こうかんシステムの都合つごうじょう使用しよう見送みおくられていた。

1926ねん大正たいしょう15ねん)1がつ20日はつか京橋きょうばしきょく自動じどうとともに火災かさい報知ほうちよう112ばん運用うんようがはじまった[8][11][102]自動じどう交換こうかんきょくにおける加入かにゅうしゃサービスよう3けた特殊とくしゅ番号ばんごう以下いかとおりである(1926ねん1がつ20日はつか時点じてん)。

  • 100: 市内しない番号ばんごう案内あんない
  • 101: 市外しがい通話つうわ申込もうしこ
  • 104: 市外しがい通話つうわ種別しゅべつ変更へんこう申込もうしこみ取消とりけし待機たいき時間じかん問合といあわせ
  • 105: 市外しがい番号ばんごう案内あんない
  • 106: 市外しがい通話つうわ申告しんこく
  • (111 は交換こうかんシステムの都合つごうにより使用しよう見合みあわせ)
  • 112:火災かさい報知ほうち
  • 113: 電話でんわ不良ふりょう障害しょうがい
  • 114: 通話つうわ停止ていし解除かいじょ移転いてん問合といあわせ
  • 115: どういち共同きょうどうせんないでの相互そうご通話つうわ
  • 116: 市内しない通話つうわかんする申告しんこく

もしダイヤルされた番号ばんごうが、相手方あいてがた都合つごう一時いちじてき電話でんわめていたときや、現在げんざい使つかわれていない番号ばんごうけた場合ばあいには自動的じどうてき通知つうちだい(114ばん)へ回線かいせん接続せつぞくされ、通知つうちだい交換こうかんしゅがそのむねつたえた。またなんらかの理由りゆうにより消防しょうぼう官署かんしょ112ばんないときの案内あんないや、報知ほうち情報じょうほう不完全ふかんぜんなまま受話器じゅわきかれてしまった場合ばあい消防しょうぼう官署かんしょ要請ようせいさい接続せつぞくするために、通知つうちだいでは以下いか運用うんようおこなわれた[103]

  1. 自動じどう交換こうかんきょく収容しゅうようされている加入かにゅうしゃ112ばんをダイヤルすると、あらかじさだめられた消防しょうぼう官署かんしょ自動じどう接続せつぞくされその着信ちゃくしんベルがる。
  2. 同時どうじに、自動じどう交換こうかんきょく通知つうちだいでは火災かさい報知ほうちランプ(Fire line lamp)とあかし査ランプ(Check lamp)が点灯てんとうし、警報けいほう電鈴でんれい(Alarm)がる。
  3. 消防署しょうぼうしょ受話器じゅわきげて応答おうとうすると、通知つうちだい火災かさい報知ほうちランプがえるので、通知つうちだい交換こうかんしゅ加入かにゅうしゃ消防署しょうぼうしょのやりりの聴話を開始かいしする。
  4. 報知ほうちわり加入かにゅうしゃ消防署しょうぼうしょ双方そうほう受話器じゅわきくと、通知つうちだい交換こうかんしゅ復旧ふっきゅうキーをして回線かいせん接続せつぞく切断せつだんする。(これをすまで接続せつぞくれない)

1925年度ねんど(1926ねん3がつ末日まつじつまで)に自動じどう交換こうかん先行せんこう導入どうにゅうされ、112ばん運用うんよう開始かいしされたのは東京とうきょうの5きょく横浜よこはまの2きょくだった[注釈ちゅうしゃく 39]。また相変あいかわらず出火しゅっか場所ばしょ問合といあわせに火災かさい報知ほうちよう電話でんわ使つかわれるケースが続出ぞくしゅつしていた。手動しゅどう交換こうかんでは交換こうかんしゅ機転きてんにより接続せつぞくことわることもあったが、今後こんご112ばんまわすと消防しょうぼう官署かんしょ直接ちょくせつ接続せつぞくされるため、新聞しんぶんでそういう行為こういいましめたり[104]あたらしくつくなおされた電話でんわ番号ばんごう簿[105][注釈ちゅうしゃく 40] に、112ばん出火しゅっか場所ばしょわせないよう明記めいきした[106]

112ばんへのあやま接続せつぞく問題もんだいとその原因げんいん

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自動じどうでダイヤル電話機でんわきえると、そのあつかかた市民しみんがまだ不慣ふなれだったため、間違まちが電話でんわ急増きゅうぞうした。あたらしく導入どうにゅうされた局番きょくばん(2けた)を省略しょうりゃくしたり、加入かにゅうしゃ番号ばんごう(4けた)のゼロを省略しょうりゃく[注釈ちゅうしゃく 41] したりするほかに、ダイヤルをゆびめまできっちりまわさずに途中とちゅうでリリースしてしまったり、あるいはゆびめまでまわしても、ゆびかたわるくて正常せいじょう回転かいてんさせていないなど、加入かにゅうしゃがわ原因げんいんがあるものがおおかったが電話でんわきょく苦情くじょう殺到さっとうした[107]

112ばん消防署しょうぼうしょ)へのあやま接続せつぞく頻発ひんぱつしたがすこ様子ようすちがった。これは加入かにゅうしゃ不慣ふなれによる「間違まちが電話でんわ」というよりも、自動じどう交換こうかんシステムの仕様しようによる「あやま接続せつぞく」という側面そくめんつよかったが、当初とうしょ想定そうていされていたフックスイッチの振動しんどう発生はっせいする擬似ぎじインパルス1によるものではなかった。加入かにゅうしゃがこれまでの習慣しゅうかんにより電話でんわ番号ばんごうをダイヤルするまえに、フックスイッチをガチャ・ガチャと上下じょうげさせてから、局番きょくばんが20番台ばんだい地域ちいき(22:まるうちきょく、23:日本橋にほんばしきょく、24:神田かんだきょく、28:大手おおてきょく)へ電話でんわしようとするときに消防署しょうぼうしょへのあやま接続せつぞくきたが、これは想定そうていがいだった。

  • ハンドルがないともでんしき電話機でんわき
手動しゅどう交換こうかんよう電話機でんわきには発電はつでん手廻てまわしハンドルがいた"磁石じしゃくしき"と、電話でんわきょく電話でんわせんつうじて加入かにゅうしゃ電話機でんわき電気でんき供給きょうきゅうする(発電はつでんのハンドルがない)"どもでんしき"の2種類しゅるいがある。
1909ねん明治めいじ42ねん以降いこう東京とうきょう大阪おおさかなどの大都市だいとし手動しゅどう交換こうかんよう電話機でんわきは、あらたな電話でんわきょくぶんきょく)が開局かいきょくするさいに"磁石じしゃくしき"から"どもでんしき"へ順次じゅんじ切替きりかえられた[108]最後さいごまで"磁石じしゃくしき"がのこっていた老舗しにせ電話でんわきょく本局ほんきょく浪花なにわきょく下谷しもたにきょく)の加入かにゅう区域くいきないでも1923ねん大正たいしょう12ねん)の関東大震災かんとうだいしんさい契機けいき全廃ぜんぱいされた。東京とうきょうでは手廻てまわしハンドルがいた"磁石じしゃくしき"の電話機でんわきはすでに過去かこのものだった[109]

手動しゅどう交換こうかんようの"磁石じしゃくしき"電話機でんわきと"どもでんしき"電話機でんわきでは電話でんわ交換こうかんしゅ呼出よびだかたおおきくことなっている。地方ちほう都市とし小規模しょうきぼ交換こうかんきょく区域くいきないでは"磁石じしゃくしき"(デルビルがた電話機でんわきもちいられ、本体ほんたいにあるハンドルをグルグルまわして電気でんきおこし、電話でんわきょく交換こうかんしゅ呼出よびだ合図あいずおくってから、受話器じゅわきげた。

しかし東京とうきょう手動しゅどう交換こうかんよう"どもでんしき"電話機でんわきにはそもそも手廻てまわしハンドルがない。たん受話器じゅわきはずして、フックスイッチ電話機でんわき使つかわないときに受話器じゅわきをぶらげておく「がね」)げれば、電話でんわきょく交換こうかんだいにある加入かにゅうしゃ番号ばんごうランプが点灯てんとうする。ここで電話機でんわきのフックスイッチをでガチャ・ガチャと2かいほどげし、交換こうかんだい自分じぶんのランプをチカ・チカと点滅てんめつさせて交換こうかんしゅ注意ちゅういをひく。そしてランプの点滅てんめつ気付きづいて電話でんわこうてきた交換こうかんしゅ接続せつぞくさきげていた。そのため自動じどう交換こうかん切替きりかわってもこの手癖てくせけない人達ひとたちすくなからずいた。

もし長年ながねん手癖てくせでフックスイッチを「ガチャ」そして「ガチャ」と2かい上下じょうげさせたならば、ダイヤル「1」を2まわしたときおなじダイヤルパルス「11」が発生はっせいする。この動作どうさつづけて神田かんだきょくなどの20番台ばんだい局番きょくばんをダイヤルしようとすると、はじめの「2」をまわした時点じてんで、都合つごう112」をダイヤルしたことになり[注釈ちゅうしゃく 42]、これが消防署しょうぼうしょへのあやま接続せつぞく[注釈ちゅうしゃく 43]原因げんいんだったという。この想定そうていがいの"手癖てくせ"問題もんだいは、のちになり電話でんわきょくがわ消防しょうぼうがわ双方そうほう歴史れきししょあやま接続せつぞく原因げんいんとして記録きろく[7][8][9][110] されている。

3けた特殊とくしゅ番号ばんごうなかで、ダイヤル時間じかん一番いちばんみじかくてむ111ばん欠番けつばんとしていたのは、「ガチャ」3かいで111ばんへのあやま接続せつぞくかんがえられるためで、一刻いっこくあらそ火災かさい報知ほうちよう番号ばんごうには2番目ばんめみじか112ばんにした。しかしそうしてえらばれた112ばん上記じょうき理由りゆうあやま接続せつぞく頻繁ひんぱんきた。ついには『あやまちゃくよびおおい』という苦情くじょう消防署しょうぼうしょより電話でんわきょくもうてられたという[111]

なぜ119ばんえらばれたのか

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1927ねん昭和しょうわ2ねん)10がつ1にち逓信ていしんしょうはフックスイッチの「ガチャ」・「ガチャ」行為こうい(ダイヤル「11」相当そうとうつづけて、9をダイヤルするひとはいないとかんがえ、くわえて90番台ばんだい局番きょくばん使つかっていないこともあり、火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごうを「112」から「119」にあらためた[7][8][9][注釈ちゅうしゃく 44]

下記かきにあるとおり火災かさい報知ほうちよう電話でんわ112ばん119ばん変更へんこうする理由りゆうを「設備せつび関係かんけいから」だと、東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく加入かにゅうしゃ説明せつめいしたてん注目ちゅうもくあたいする。一方いっぽうてき加入かにゅうしゃ不慣ふなれによる「間違まちが電話でんわ」とするのではなく、自分じぶんたちの自動じどう交換こうかんシステムにも課題かだいがあることをみとめている。

火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごういちいちきゅう」に変更へんこうかた通知つうち[112]
出火しゅっかのとき、警鐘けいしょうまえ消防署しょうぼうしょにおらせになるには、従来じゅうらい自動じどうしき加入かにゅうしゃは「いちいちばんぶのでしたが設備せつび関係かんけいからきたじゅうがついちにちより「いちいちきゅうばん局番きょくばんごうなしのさん数字すうじ)とあらためましたから今後こんご間違まちがわぬよう注意ちゅういねがいます。なお消防署しょうぼうしょいちいちきゅうばんでは火事かじ問合といあわせに使用しようにならぬようねがいます。

昭和しょうわねんきゅうがつ

東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく

(サイレン・半鐘はんしょういた市民しみんからの“出火しゅっか場所ばしょわせ”はこの当時とうじからあったことがうかがえる)

このように自動じどう交換こうかん導入どうにゅう当初とうしょにおいては回線かいせん接続せつぞくじょうのトラブルもあったが、1928ねん昭和しょうわ3ねん統計とうけいによると、東京とうきょうきた火災かさい714けんのうち、119ばん通報つうほうにより発見はっけんされたものが439けん(61.5%)、だい望楼ぼうろうによるもの121けん(17.0%)をおおきくはなしている。だいさん警察けいさつ電話でんわからの通報つうほうで43けん(6.0%)、だいよんおおきな街路がいろ施設しせつ設置せっちされている火災かさい報知ほうちからの40けん(5.6%)、だい市民しみんけつけ28けん(3.9%)だった[113]

本来ほんらいならば手動しゅどう交換こうかん時代じだいの「ガチャ」・「ガチャ」という手癖てくせなど、ときとともにけていくものだ。しかし東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく区域くいきにある手動しゅどう交換こうかんきょく廃止はいし年月としつきけて小出こだしにすすめられたため[114]あらたな自動じどう切替きりか地域ちいき加入かにゅうしゃによりこの手癖てくせ繰返くりかえされた。1938ねん昭和しょうわ13ねん)4がつ1にち東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく区域くいき編入へんにゅう[115] された大森おおもりきょく荏原えばらきょく局番きょくばんめるさいには、あえて90番台ばんだいけて00番台ばんだい(06:大森おおもりきょく、08:荏原えばらきょく)をてている。

近年きんねんになり、『緊急きんきゅうでもしんかせるためにダイヤル時間じかんかる「9」がえらばれた』と、まことしやかにかたられることがあるが、実際じっさいには局番きょくばんだいいち数字すうじ)に使用しようの「9」へえることで、システムじょうあやま接続せつぞく回避かいひしただけである[7][8][9]。もし当時とうじ局番きょくばん使つかわれていない数字すうじが「9」ではなく「7」だったならば、112ばんを117ばんえたであろうことから、『1からはなれている9に』といった"遠隔えんかく位置いちせつ"や、『ダイヤル時間じかんながい9に』といった"回転かいてん時間じかんせつ"、およびそれにより『しんかせる』といった"心理しんり効果こうかせつ"はもっともらしくのちけされたもので、いずれもあやまりであるとえよう。

そののダイヤル119ばん

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1928ねん昭和しょうわ3ねんはる大阪おおさか[注釈ちゅうしゃく 45]神戸こうべ[注釈ちゅうしゃく 46]京都きょうと[注釈ちゅうしゃく 47]名古屋なごや[注釈ちゅうしゃく 48] でも自動じどう交換こうかんはじまったが、擬似ぎじインパルスによるあやま接続せつぞくけるために、1からはじまる番号ばんごう局番きょくばんにはもちいなかった。これとうのエリアでも10X、11Xを電話でんわきょく加入かにゅうしゃサービスようとし、火災かさい報知ほうちようには119ばん指定していされた。したがって112ばん火災かさい報知ほうちようとして使つかわれたことがあるのは東京とうきょう横浜よこはまのみだった。

1938ねん昭和しょうわ13ねん)4がつ1にち東京とうきょう南部なんぶ大森おおもりきょく荏原えばらきょくで00番台ばんだい局番きょくばん使用しようがはじまった。受話器じゅわきげたさいにフックスイッチが振動しんどうして擬似ぎじインパルス(1)が送出おくりだされた場合ばあい特殊とくしゅ番号ばんごう「10X」へのあやま接続せつぞく想定そうていされることから[注釈ちゅうしゃく 49]東京とうきょう中央ちゅうおう電話でんわきょく区域くいきないでは加入かにゅうしゃサービスよう特殊とくしゅ番号ばんごう(10X, 11X)をさい編成へんせいして、下記かきのように「11X」のみへ集約しゅうやくさせた[116][117][注釈ちゅうしゃく 50]。この改正かいせいでも119ばん火災かさい報知ほうちおよび応急おうきゅう救護きゅうご電話でんわ番号ばんごうとしてかれた。

  • 111: (局員きょくいん線路せんろ試験しけんように1111を割当わりあてたため)111は使用しよう不可ふか
  • 112: どういち共同きょうどうせんないでの相互そうご通話つうわ
  • 113: 電話でんわ不良ふりょう障害しょうがい
  • 114: 市内しない番号ばんごう案内あんない
  • 115: 市外しがい番号ばんごう案内あんない通話つうわ種別しゅべつ変更へんこう申込もうしこ取消とりけし待機たいき時間じかん問合といあわせ、市外しがい通話つうわ申告しんこく
  • 116: 市外しがい通話つうわ申込もうしこ
  • 117: 即時そくじ通話つうわ申込もうしこ
  • 118: じゅん即時そくじ通話つうわ申込もうしこ
  • 119: 火災かさい報知ほうち応急おうきゅう救護きゅうご
  • 110: (当時とうじ使用しよう)・・・戦後せんごになって警察けいさつへの通報つうほうよう番号ばんごう使用しよう

犯罪はんざい強盗ごうとう通報つうほうよう電話でんわ番号ばんごうである110ばん終戦しゅうせんの1948ねん昭和しょうわ23ねん)10がつ1にち東京とうきょう横浜よこはまなどでその運用うんようがはじまった[118][119]警視庁けいしちょう戦前せんぜんより犯罪はんざい強盗ごうとうかんする電話でんわ通報つうほう制度せいど創設そうせつつよのぞんでいたが、逓信ていしんしょう賛同さんどうことができず実現じつげんしなかった。警察けいさつへの通報つうほうよう電話でんわ制度せいど戦後せんごになってGHQ/SCAPの示唆しさにより、ようやく実現じつげんした[120]

東京とうきょう横浜よこはまでは加入かにゅうしゃサービスようの3けた特殊とくしゅ番号ばんごうが「11X」のみだったため、逓信ていしんしょうは110ばん警視庁けいしちょう横浜よこはま警察けいさつ指定していした[注釈ちゅうしゃく 51]。110ばん最初さいしょの11は「ダイヤル時間じかんみじかくするため」ではなく、すでに東京とうきょう横浜よこはまの3けた特殊とくしゅ番号ばんごうは11からはじまるものとめられていたからである。そして110ばん最後さいごの0は「通報つうほうしゃしんかせるため」ではなく、東京とうきょう横浜よこはまエリアでは単純たんじゅんに「11X」のうち110ばんしかきがなかったからである。そもそも特殊とくしゅ番号ばんごうは、電話でんわきょく自身じしん電話でんわ加入かにゅうしゃサービスをおこなうための番号ばんごうとしてつくられたもので、消防しょうぼう警察けいさつへの緊急きんきゅう通報つうほう目的もくてきとして創設そうせつされたわけではない。そして電話でんわ番号ばんごう指定していはあくまでも電話でんわきょく逓信ていしんしょう)の都合つごうにより、電話でんわきょく逓信ていしんしょう)の権限けんげんおこなわれた。

日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃによる規則きそく基準きじゅん制定せいてい

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1952ねん昭和しょうわ27ねん)8がつ1にち日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ創設そうせつされ、長年ながねんにわたって逓信ていしんしょう官営かんえいビジネスだった電報でんぽう電話でんわサービスを、後継こうけい電気でんき通信つうしんしょうよりどう公社こうしゃ継承けいしょうした[121]。これにともな日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃによる119ばんあつかいにかんする規則きそく基準きじゅん必要ひつようとなった。まず1953ねん昭和しょうわ28ねん)に制定せいていされた公衆こうしゅう電気でんき通信つうしんほう[122] だい70じょう、および電信でんしん電話でんわ営業えいぎょう規則きそく[123] だい296じょう火災かさい報知ほうち応急おうきゅう救護きゅうごかんする通話つうわりょう無料むりょうあつかいとすることをさだめた。

公衆こうしゅう電気でんき通信つうしんほう
昭和しょうわ28ねん 法律ほうりつだい97ごう
(7がつ31にち
料金りょうきん減免げんめん

だいななじゅうじょう 公社こうしゃは、郵政ゆうせい大臣だいじん認可にんかけてさだめる基準きじゅんしたがい、ひだり公衆こうしゅう電気でんき通信つうしん役務えきむ料金りょうきん減免げんめんすることができる

いち 船舶せんぱくまた航空機こうくうき重大じゅうだい急迫きゅうはく危険きけんおちいり、またおちいるおそれがあることを通報つうほうする電報でんぽう
 船舶せんぱくまた航空機こうくうき航行こうこうたいする重大じゅうだい危険きけん予防よぼうするために発信はっしんする電報でんぽう
さん 天災てんさい事変じへんその非常ひじょう事態じたい発生はっせいし、また発生はっせいするおそれがある場合ばあいにおける人命じんめい財産ざいさん危険きけん通報つうほうする電報でんぽう
よん 災害さいがいさい罹災りさいしゃより発信はっしんする電報でんぽう
 警察けいさつ機関きかん犯罪はんざいについて通報つうほうする通話つうわ
ろく 消防しょうぼう機関きかん出火しゅっか報知ほうちし、また人命じんめい救護きゅうごもとめる通話つうわ
電信でんしん電話でんわ営業えいぎょう規則きそく
昭和しょうわ28ねん 日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ
告示こくじだい150ごう
(8がつ1にち
度数どすうりょう免除めんじょ

だいひゃくきゅうじゅうろくじょう ひだりかかげる市内しない通話つうわについては、度数どすうりょう支払しはらうことをようしないものとする。

いち 犯罪はんざいについて通報つうほうするため、警察けいさつ機関きかん加入かにゅう電話でんわであって、電話でんわ取扱とりあつかいきょく指定していしたものにたいしてする通話つうわ
 出火しゅっか報知ほうちし、また人命じんめい救護きゅうごもとめるため、消防しょうぼう機関きかん加入かにゅう電話でんわであって、電話でんわ取扱とりあつかいきょく指定していしたものにたいしてする通話つうわ
さん 電話でんわ障害しょうがいまた交換こうかん取扱とりあつかいについて、電話でんわ取扱とりあつかいきょく電話でんわであって、その指定していしたものにたいしてする通話つうわ

ついでよく1954ねん昭和しょうわ29ねん)8がつ10日とおか日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごう119ばん全国ぜんこく統一とういつしていくことや、設置せっち基準きじゅん明文化めいぶんかした。

公社こうしゃにとって金銭きんせんてき収益しゅうえきまない火災かさい報知ほうちよう電話でんわは(消防しょうぼう機関きかんからの申込もうしこみがないかぎり)電話でんわきょくみずからが架設かせつすることはしないこと、そしてそのさい承諾しょうだくけん自分じぶんたちにあるとした。また火災かさい報知ほうちよう電話でんわ消防しょうぼう機関きかんから申請しんせいがあれば無条件むじょうけん設置せっちされるものではなく、原則げんそくとして加入かにゅうすう800以上いじょう電話でんわ局区内きょくくないにある消防署しょうぼうしょだけだとする条件じょうけんけた。

火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ取扱とりあつかいについて(指示しじ) 』 日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ でん営第223ごう(1954ねん8がつ10日とおか[注釈ちゅうしゃく 52]
いち  電話でんわ用途ようと
1  火災かさい報知ほうちよう電話でんわは、出火しゅっかさいし、緊急きんきゅう消防しょうぼうりょく発動はつどう必要ひつようとする場合ばあい消防しょうぼう機関きかん報知ほうちするために利用りようする趣旨しゅしで、どう機関きかん架設かせつする電話でんわであること。また、ほん電話でんわは、緊急きんきゅう人命じんめい救護きゅうごもとめる場合ばあいにも利用りようされるものであること。

中略ちゅうりゃく
  電話でんわ番号ばんごう

1  火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ電話でんわ番号ばんごうについては、自動じどうしき場合ばあいは、つぎのとおり全国ぜんこくてき統一とういつすること。ただし、局内きょくない設備せつびとう関係かんけいつぎ特殊とくしゅ番号ばんごうけられない場合ばあいは、当分とうぶんあいだその電話でんわ番号ばんごうとしてつかえないこと。
いち) 火災かさい報知ほうちよう電話でんわ 特殊とくしゅ番号ばんごうの「いちいちきゅうばん
) 警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ 特殊とくしゅ番号ばんごうの「いちいちばん
2  手動しゅどうしき場合ばあいは、電話でんわ番号ばんごうさず加入かにゅうしゃだい特殊とくしゅジャックに収容しゅうようすること。この場合ばあい利用りようしゃには、火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ接続せつぞく希望きぼうするときは「火事かじ」、「救急きゅうきゅうしゃまたは「警察けいさつ」とばせること。

中略ちゅうりゃく
さん  装置そうち

1  火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわは、着信ちゃくしん専用せんよう装置そうちをすること。
2  自動じどうしききょく場合ばあい火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわには保留ほりゅう装置そうちもうけること。

中略ちゅうりゃく
よん  設置せっち条件じょうけん

1  火災かさい報知ほうちよう電話でんわは、加入かにゅうすうはち〇〇以上いじょうきょくにおける消防しょうぼう機関きかんに、警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわは、加入かにゅうすうよん〇〇以上いじょうきょくにおける警察けいさつ機関きかん設置せっちすることとする。ただし、みぎ基準きじゅん加入かにゅうすうたないきょくにおいても、通信つうしん局長きょくちょう[注釈ちゅうしゃく 53]とくにその必要ひつようみとめた場合ばあいかぎ設置せっちしてつかえないこと。

中略ちゅうりゃく
  加入かにゅう申込もうしこみおよびその承諾しょうだく

1  火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよ警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわは、消防しょうぼう機関きかんまた警察けいさつ機関きかんからの加入かにゅう申込もうしこみをまつて設置せっちすること。
2  みぎ加入かにゅう申込もうしこみ承諾しょうだく機関きかんは、通信つうしん部長ぶちょうまた地区ちく電話でんわ局長きょくちょうしくは中央ちゅうおう電話でんわ局長きょくちょう)とすること。なお、東京とうきょう大阪おおさかにおいて集中しゅうちゅう設置せっちする場合ばあいは、管理かんり局長きょくちょうまた通信つうしん局長きょくちょう承諾しょうだく機関きかんとなること。

以下いか省略しょうりゃく

1954ねんなつ、こうして日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃによるあたらしい電話でんわサービスにおける「119ばん通報つうほうシステム」にかんする規則きそく基準きじゅんととのえられた。

なお3けた特殊とくしゅ番号ばんごうを「11Xのみ」地域ちいきと「10Xおよび11X」地域ちいき二本立にほんだてとする方針ほうしん逓信ていしんしょう時代じだいから継承けいしょうしていた日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃだったが[124]、フックスイッチの振動しんどうによる擬似ぎじインパルスの発生はっせいきわめてすくないことが実験じっけんあきらかとなり、特殊とくしゅ番号ばんごうを「10X、11X」で全国ぜんこく統一とういつするとの方針ほうしん転換てんかんが1954ねん12月9にちになってしめされている[125]

応急おうきゅう救護きゅうごよう電話でんわ歴史れきし

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1935ねん昭和しょうわ10ねん)、自動車じどうしゃ普及ふきゅうにより交通こうつう事故じこ急増きゅうぞうしていた東京とうきょうでは、警視庁けいしちょう消防しょうぼう現場げんばでの応急おうきゅう処置しょちならびに最寄もよ救急きゅうきゅう病院びょういんへの搬送はんそう目的もくてきとし、6つの消防署しょうぼうしょまるうち品川しながわこうじまち大塚おおつか荒川あらかわ城東じょうとう)に救急きゅうきゅうたい編成へんせいすることをめた[10][126]。その救急きゅうきゅうしゃ6だい購入こうにゅう費用ひよう財団ざいだん法人ほうじん原田はらだ積善会せきぜんかいからの寄付きふきんによった。 同年どうねん10がつ10日とおか小栗おぐり一雄かずお警視総監けいしそうかんより東京とうきょう逓信ていしん局長きょくちょうたいし「応急おうきゅう救護きゅうごよう電話でんわ」の仕組しくみの創設そうせつ要請ようせいされ[10]逓信ていしんしょうがそれにこたえた[127]

火災かさい交通こうつう事故じこなどの傷痍しょういしゃ救護きゅうごのために救急きゅうきゅうしゃ出動しゅつどうもとめる場合ばあい自動じどう交換こうかんしき電話でんわでは「119」を、手動しゅどう交換こうかんしき場合ばあい交換こうかんきょく呼出よびだして、たんに『火事かじ』または『救急きゅうきゅうしゃ』とげれば最寄もよりの消防しょうぼう官署かんしょ無料むりょう接続せつぞくしてもらえることになったのである。これは応急おうきゅう救護きゅうごよう電話でんわばれた。

昭和しょうわ10ねん 逓信ていしんしょう告示こくじだい3340ごう
(12月29にち
"火災かさい報知ほうちまた応急おうきゅう救護きゅうご電話でんわせきスルけん"
[注釈ちゅうしゃく 24] とくさだめる地域ちいきないにおいて出火しゅっかがある場合ばあい、または交通こうつう事故じこその非常ひじょう事故じこによる疾病しっぺいしゃ救護きゅうごのため救急きゅうきゅうしゃ出動しゅつどうもとめる場合ばあい電話でんわによりこれを消防しょうぼう官署かんしょ交通こうつう事故じことうによる疾病しっぺいしゃがある場合ばあい報知ほうち応急おうきゅう救護きゅうご施設しせつ併置へいちするものにかぎる)に報知ほうちするときは、自動じどう交換こうかん方式ほうしき電話機でんわきによる場合ばあいべつさだめる火災かさい報知ほうちよう電話でんわ番号ばんごうもちい、また手動しゅどう交換こうかん方式ほうしき電話機でんわきによる場合ばあい所属しょぞく交換こうかん取扱とりあつかいきょく呼出よびだし、たんに「火事かじ」または「救急きゅうきゅうしゃ」と消防しょうぼう官署かんしょ接続せつぞくされるのをってこれと通話つうわすべし。

交換こうかん取扱とりあつかいきょくにおいて前項ぜんこう後段こうだんさるけたときはただちに便宜べんぎみとめる消防しょうぼう官署かんしょ接続せつぞくどおりはなせしむ

だいいちこう地域ちいき関係かんけい電話でんわ官署かんしょにこれを掲示けいじする

大正たいしょうじゅうよんねんじゅうがつ逓信ていしんしょう告示こくじせんよんひゃくよんじゅうはちごうはこれを廃止はいしする

1936ねん昭和しょうわ11ねん)1がつ20日はつか警視庁けいしちょう消防しょうぼう救急きゅうきゅう司令しれい救護きゅうご事務じむ開始かいしした[10][11][128][注釈ちゅうしゃく 54]救急きゅうきゅうしゃ導入どうにゅう他所よそにおいて先行せんこうれいがあるが、119ばん通報つうほう連動れんどうさせた救急きゅうきゅうたいとしてはこれが日本にっぽんはつである。

昭和しょうわ11年度ねんどちゅうにおける救急きゅうきゅうたいそう出動しゅつどう回数かいすう1,022のうち491かい(48%)が交通こうつう事故じこによるもので、また市民しみんからの応急おうきゅう救護きゅうごよう電話でんわなどによる要請ようせい出動しゅつどうしたものはそう出動しゅつどう回数かいすう1022のうち472かい(46%)もあり、さっそく電話でんわ通報つうほうシステムの成果せいかげている[129]同年どうねんちゅう名古屋なごや横浜よこはま京都きょうと福岡ふくおか小倉こくら戸畑とばたにも導入どうにゅうされた[88][130]

市町村しちょうそん条例じょうれいおこなわれてきた応急おうきゅう救護きゅうご業務ぎょうむ国家こっか法律ほうりつによりさだめられたのは、1962ねん昭和しょうわ37ねん)の消防しょうぼうほう改正かいせいだい35じょうの5)による[131]。これにより1964ねん昭和しょうわ39ねん)4がつ10にち以降いこう人口じんこう10まんにん以上いじょう都市としでは消防しょうぼう本部ほんぶ救急きゅうきゅうたいくことが義務ぎむつけられた。当時とうじ国家こっか消防しょうぼう本部ほんぶ厚生省こうせいしょう調査ちょうさでは自治体じちたい条例じょうれいによって85都市とし応急おうきゅう救護きゅうご業務ぎょうむおこなっていたが、ほう改正かいせいにより義務ぎむづけられた都市としは105あり、そのうち20都市としがあらたな対応たいおうせまられたという[132]

回線かいせん接続せつぞく

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119ばん電話でんわすると、消防しょうぼう本部ほんぶ通信つうしん指令しれいしつ受付うけつけだい接続せつぞくされる。

東京とうきょううち場合ばあい119ばん通報つうほうは、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう 特別とくべつ区内くないでは東京とうきょう大手町おおてまち本庁ほんちょう災害さいがい救急きゅうきゅう情報じょうほうセンターへ、稲城いなぎとうしょ地区ちくのぞ多摩たま地区ちく立川たつかわにある多摩たま災害さいがい救急きゅうきゅう情報じょうほうセンターへ接続せつぞくされている[133]

2010年代ねんだいからは東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうならった、110ばん同様どうようの「集中しゅうちゅう受付うけつけせい」が各地かくちはじまり、該当がいとう地域ちいきでは地元じもと消防しょうぼう本部ほんぶではなく「消防しょうぼう共同きょうどう指令しれいセンター」が一元いちげんてき通報つうほう出動しゅつどう指令しれいはっするようになった[134]資料しりょうによると、13の地域ちいき協議きょうぎかい方式ほうしき12、委託いたく方式ほうしき1)が共同きょうどう運用うんよう実施じっししている。

回線かいせん保留ほりゅうぎゃくしん機能きのう

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緊急きんきゅう通報つうほうよう電話でんわ番号ばんごう同様どうよう119ばんにも回線かいせん保留ほりゅう機能きのうもうけられている。通話つうわ終了しゅうりょうしても消防しょうぼう機関きかん切断せつだんしないかぎりは回線かいせんつながったままのため、即時そくじ消防しょうぼうからかえせるようになっている[135]あやまって119ばん接続せつぞくした場合ばあいは、即断そくだんせず指令しれいいんに「間違まちが電話でんわである」むねげる必要ひつようがある。

メタル電話でんわからのでん場合ばあいは、PSTNにより回線かいせん保留ほりゅう(通報つうほうしゃ通話つうわ一方いっぽうてき終了しゅうりょうしても消防しょうぼう機関きかんがわ切断せつだんしないうちは接続せつぞく状態じょうたい継続けいぞく)・ぎゃくしんじ(通報つうほうしゃ受話器じゅわきろしているときに、着信ちゃくしんおんらす)が可能かのうである。

携帯けいたい電話でんわからの通報つうほう場合ばあいは、コールバック(かけなおし)のみ対応たいおう指令しれいだいから消防しょうぼう代表だいひょう番号ばんごう(発信はっしんしゃ番号ばんごう)を利用りようしてかけなおす。1XY通知つうち(でん緊急きんきゅう通報つうほうよう電話でんわ番号ばんごう表示ひょうじ)には対応たいおうしていない[136]

スマートフォン・携帯けいたい電話でんわからの接続せつぞく

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近年きんねんはスマートフォン・携帯けいたい電話でんわからの通報つうほう増加ぞうかしている。当初とうしょ携帯けいたい電話でんわ事業じぎょうしゃ交換こうかんからアナログ専用せんようせん接続せつぞくする形態けいたいであったため、かく地域ちいき代表だいひょう消防しょうぼう本部ほんぶしゅとして都道府県とどうふけんちょう所在地しょざいち規模きぼおおきな消防しょうぼう本部ほんぶ)につながり、受理じゅりした本部ほんぶから通報つうほう管轄かんかつ消防しょうぼう本部ほんぶへの転送てんそう通報つうほう内容ないよう伝達でんたつおこなわれていた。

2016ねん現在げんざいは、通報つうほうしゃ電波でんぱ受信じゅしんした基地きちきょく所在地しょざいち消防しょうぼう本部ほんぶつながるようになったが、携帯けいたい電話でんわ特性とくせいじょう携帯けいたい電話でんわ位置いち基地きちきょく位置いちかずキロメートルことなる場合ばあいがあり、かならずしも管轄かんかつ消防しょうぼう本部ほんぶ接続せつぞくされるとはかぎらない。携帯けいたい電話でんわからの通報つうほうしゃ現在げんざい位置いちがわからない場合ばあいおおいので、総務そうむしょうでは携帯けいたい電話でんわからの緊急きんきゅう通報つうほうにおける発信はっしんしゃ位置いち情報じょうほう通知つうち機能きのう緊急きんきゅう通報つうほう位置いち通知つうち)を2007ねんまでに整備せいびするよう検討けんとう

これにより、2007ねん平成へいせい19ねん)4がつ1にち以降いこう販売はんばいされるだいさん世代せだい携帯けいたい電話でんわには、位置いち情報じょうほう通知つうち義務ぎむづけられたものの、GPS搭載とうさい原則げんそく義務ぎむとなったため、基地きちきょく測位そくいでの対応たいおうとした機種きしゅおおく、GPS受信じゅしん搭載とうさいのものが、その新規しんき発売はつばいされていた(たとえばNTTドコモの70xiシリーズや、このながれをむSTYLE seriesのだい部分ぶぶんとSMART seriesのぜん機種きしゅ機能きのうしぼみや薄型うすがた理由りゆう搭載とうさい見送みおくられた。またソフトバンクおおくが搭載とうさいだった)。auでは、CDMA方式ほうしきだったので、GPS受信じゅしん搭載とうさい容易よういであり、2006年度ねんどまつ時点じてんで、ほとんどの機種きしゅがGPSに対応たいおうしていた。

Y!mobileきゅうイー・モバイル音声おんせいもうは、一部いちぶ接続せつぞくされていない消防しょうぼう本部ほんぶがある。

また、スマートフォンの普及ふきゅうともないスマートフォン回線かいせんけの映像えいぞう通報つうほうシステム(Live119一部いちぶ管轄かんかつ地域ちいき導入どうにゅうされている。

通報つうほう

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東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう統計とうけいでは、火災かさい発見はっけんしたさい市民しみん通報つうほうじょうきょうとして[注釈ちゅうしゃく 55]発見はっけんにすぐ通報つうほう」したれい全体ぜんたいの191けん(55.4%)、「さき消火しょうかし、そのすぐに通報つうほう」したれいが55けん(15.9%)であった。比較的ひかくてき早期そうき発見はっけんされ、なんらかの対応たいおう行動こうどう実施じっししているといえる[137]

火災かさい発見はっけんした場合ばあい最善さいぜん行動こうどうとしては、まず周囲しゅういらせ、通報つうほうすることが重要じゅうようである。その消火しょうか行動こうどう避難ひなん開始かいしする[138]

発話はつわ困難こんなんしゃのためのシステム

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聴力ちょうりょく発話はつわ障害しょうがいがあるものが、周囲しゅういひとがおらず119ばん依頼いらい出来できない場合ばあいに、スマートフォンのアプリを活用かつようした通報つうほうけている消防しょうぼう本部ほんぶもある。従来じゅうらいのFAXないしメール通報つうほうでは、GPSを指令しれいしつ送信そうしん出来できなかったが、アプリにより自動的じどうてき送信そうしんされ場所ばしょ特定とくてい容易ようい可能かのうとなった[139]

自動じどう通報つうほうシステム

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自動じどう通報つうほうは、受信じゅしんする消防しょうぼう本部ほんぶ体制たいせいによるが、社会しゃかい福祉ふくし施設しせつ旅館りょかんや、休日きゅうじつ夜間やかん無人むじんとなる施設しせつなどから、自動じどう火災かさい報知ほうち設備せつびはつほうしたむね情報じょうほう自動的じどうてき消防しょうぼう送信そうしんされるシステムをいう。名称めいしょう様々さまざまだが「有人ゆうじん直接ちょくせつ通報つうほう」と「無人むじん直接ちょくせつ通報つうほう」のふたつに分類ぶんるいされる[140]

有人ゆうじん直接ちょくせつ通報つうほう

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この通報つうほうは、社会しゃかい福祉ふくし施設しせつ旅館りょかんやホテルとう設置せっちされている自動じどう火災かさい報知ほうち設備せつび(*以後いご自火じかほうという。)と火災かさい通報つうほう装置そうち連結れんけつさせ、自火じかほうはつほうにより自動的じどうてき所在しょざいおよび建物たてもの名称めいしょう消防しょうぼう機関きかん送信そうしんされるものである。自火じかほうはつほう同時どうじ情報じょうほう合成ごうせい音声おんせい送信そうしんされる[141]

無人むじん直接ちょくせつ通報つうほう

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この通報つうほうは、休日きゅうじつ夜間やかん無人むじんとなる施設しせつ対象たいしょうである。自火じかほうはつほうがあるとその情報じょうほう消防しょうぼう機関きかん送信そうしんされるうえに、建物たてもの関係かんけいしゃへもただちに送信そうしんされる。なお、建物たてもの関係かんけいしゃも20ふん以内いない(東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう場合ばあい)に現場げんばけつける必要ひつようがある。

このほか急病きゅうびょうなどにペンダント押下おうかし、消防しょうぼう救急きゅうきゅうたい出場しゅつじょうする緊急きんきゅう即時そくじ通報つうほう緊急きんきゅう通報つうほうシステムなども存在そんざいする[142]

口頭こうとう指導しどう実施じっし

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聴取ちょうしゅ内容ないようから、バイスタンダーによる応急おうきゅう処置しょちようすると判断はんだんした場合ばあいは、電話でんわ回線かいせん切断せつだんせずに口頭こうとう指導しどう実施じっしする。救急きゅうきゅうたいげんちゃくするまでの時間じかん活用かつようし、救命きゅうめいりつ向上こうじょう傷病しょうびょうしゃ社会しゃかい復帰ふっきつながる。

指導しどう項目こうもくは、心肺しんぱい蘇生そせいほう気道きどう異物いぶつ除去じょきょほう止血しけつほう熱傷ねっしょう手当てあてゆび切断せつだん手当てあてであり、口頭こうとう指導しどう実施じっししゃは、指令しれい業務ぎょうむ従事じゅうじしゃのうち、救急きゅうきゅう救命きゅうめい救急きゅうきゅう隊員たいいん資格しかくしゃ応急おうきゅう手当てあて指導しどういんである[143]

通報つうほうしゃ死亡しぼう事案じあん

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ドン・キホーテ放火ほうか事件じけんで、火災かさい通報つうほうした女性じょせい店員てんいんおくれて死亡しぼうした。消防しょうぼうが“通報つうほうしゃ屋外おくがい目撃もくげきしゃであるとはかぎらない”というてん想定そうていしていなかったためという指摘してきもあるが、通報つうほう影響えいきょうなどおくれたさい状況じょうきょうについては正確せいかくには判明はんめいしていない。

ドン・キホーテ (企業きぎょう)#放火ほうか被害ひがい参照さんしょう

2023ねん3がつ三重みえけん発生はっせいした東名とうめいばん多重たじゅう事故じこでは追突ついとつ事故じここした男性だんせいから119ばん通報つうほう受信じゅしんした亀山かめやま消防しょうぼう本部ほんぶ通信つうしん指令しれいいんが8分間ふんかん通話つうわちゅう高速こうそく道路どうろじょうにいる運転うんてんしゅ負傷ふしょうしゃ応急おうきゅう手当てあてなどをつづけに要請ようせいする一方いっぽうで、路肩ろかたなど安全あんぜん場所ばしょへの退避たいひうながしていなかった。通話つうわ途切とぎれ、そのタイミングで後続こうぞく大型おおがたトラックに運転うんてんしゅがはねられた[144]

東名とうめいばんみち多重たじゅう事故じこ#地元じもと消防しょうぼうの119ばん対応たいおう参照さんしょう

通話つうわする内容ないよう

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火災かさい消防車しょうぼうしゃ)と救急きゅうきゅう救急きゅうきゅうしゃ)の出動しゅつどう要請ようせいねるため、最初さいしょにどちらの事案じあんであるか明確めいかくにする必要ひつようがある。通報つうほうけた受信じゅしんだいオペレータはかならず「火事かじですか、救急きゅうきゅうですか」とうので[145]、これにこたえればい。

ただし通報つうほうしゃ往々おうおうにして動揺どうようし、場合ばあいによってはパニック状態じょうたいになってしまうため[146]、オペレーターはつよ口調くちょうかえたずねることがある。これは、通報つうほうしゃかせて安全あんぜん確保かくほさせるとともに、もっと重要じゅうよう住所じゅうしょなどの情報じょうほうるためである。

極度きょくど焦燥しょうそうにより、意味いみのない言葉ことば(「えてるーえてるー」「くるまが、ひとが」など)をかえしたり、不完全ふかんぜん住所じゅうしょなん丁目ちょうめなん番地ばんち、だけかえすなど)しかえなくなっていたりする。もし、『自分じぶんはちゃんとってる』のになんもききかえされるとしたら、それは必要ひつよう情報じょうほうちていること意味いみする[注釈ちゅうしゃく 56]

通話つうわちゅうになんらかの事情じじょう通話つうわれた場合ばあいには指令しれいだいがわからかけなおしてくる。まとめるとつぎのようになる。

  1. 火事かじ救急きゅうきゅう種別しゅべつ
  2. 発生はっせい場所ばしょ位置いち(○)、○まち、○丁目ちょうめ、○ばん、○ごう、○ビル、○かい、または目印めじるし
  3. 状況じょうきょう
    • 火事かじ場合ばあい どこ・なにえている、けがにんおくれの有無うむ
    • 救急きゅうきゅう場合ばあい 急病きゅうびょう事故じこか 人数にんずう状況じょうきょうはさまれている、出血しゅっけつしている、意識いしき有無うむなど)
  • 通報つうほうれい火事かじ救急きゅうきゅうべつ場所ばしょ目標もくひょう)、えているもの救助きゅうじょ要請ようせいとう確実かくじつつたえること。=太字ふとじ
    • 火事かじです、○○まちの○○商店しょうてんからています。えているものは○○で、みせの○○かい救助きゅうじょもとめているひとが○○にんいます。現場げんばへの目標もくひょうは○○です。」
    • 救急きゅうきゅうです。80さい祖父そふ突然とつぜんたおれました。意識いしきがありません呼吸こきゅうはあります。以前いぜんに、脳卒中のうそっちゅうで○○病院びょういん通院つういんしています。場所ばしょは○○まちの○番地ばんち電話でんわ番号ばんごうはxxx-xxxxです。」
      • 年齢ねんれい性別せいべつ現場げんば状況じょうきょう既往きおうれき・かかりつけ病院びょういん意識いしき有無うむまたは意識いしき水準すいじゅん意識いしきまったいとか、自分じぶん氏名しめい現在げんざいいる場所ばしょえないとか)・呼吸こきゅう脈拍みゃくはく有無うむなどを、指示しじしたがいながら冷静れいせいつたえるのがのぞましい。救急きゅうきゅうしゃ到着とうちゃくするまでどんな応急おうきゅう処置しょちをすればいいかも担当たんとうしゃ指示しじしてくれる。
住所じゅうしょ表示ひょうじステッカーいちれい。(通常つうじょう下部かぶ)

通報つうほう正確せいかく住所じゅうしょ判明はんめいしない場合ばあい

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昨今さっこん携帯けいたい電話でんわ普及ふきゅうともなって外出がいしゅつさきでの通報つうほう増加ぞうかしているが、通報つうほうに、正確せいかく住所じゅうしょ不明ふめい場合ばあいは、住宅じゅうたく建物たてものとう入口いりくちけてある住居じゅうきょ番号ばんごう表示ひょうじばん目標もくひょうとなるちかくのおおきな建築けんちくぶつ電柱でんちゅう自動じどう販売はんばい、にかれている住所じゅうしょ(自動じどう販売はんばい場合ばあいは、下部かぶ記載きさいされていることがおおい)[147]。その公衆こうしゅう電話でんわ整理せいり番号ばんごうなどでも場所ばしょ特定とくてい可能かのう[148][注釈ちゅうしゃく 57]

日本にっぽん自動じどう販売はんばいシステム機械きかい工業こうぎょうかい社会しゃかい貢献こうけんみとして、警察けいさつ消防しょうぼう機関きかん連携れんけいして2005ねんから自販機じはんき住所じゅうしょ表示ひょうじステッカーをりはじめた[149][150]

急病きゅうびょうのためはつ困難こんなん状態じょうたいでの通報つうほう

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のう血管けっかん疾患しっかんなどにより、119ばん通報つうほうしてもうまく言葉ことばはっせない場合ばあいがある[151]指令しれいしつから『受話器じゅわきふくすうかいたたいて』と指示しじし、応答おうとうがあれば『緊急きんきゅう事態じたいである』と判断はんだんし、緊急きんきゅう車両しゃりょう出場しゅつじょうさせることになっている。

東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうなどでは、相手方あいてがた応答おうとう場合ばあいでも『通報つうほうしゃかすかな変化へんかをとことん確認かくにんする』ように日頃ひごろから指導しどうしており、都内とないのう梗塞こうそくのために救急きゅうきゅう要請ようせいした男性だんせいはつできず、機転きてんかせた指令しれい職員しょくいんが、じゅうさんめいじゅんげていき、っていれば受話器じゅわき連打れんだするように指示しじした。これにたいして応答おうとうがあったため、この方法ほうほう町名ちょうめい番地ばんち特定とくてい一命いちめいをとりとめたとの事例じれい発生はっせいしている[152]

同様どうよう事例じれいとしては、2000ねん平成へいせい12ねん)に京都きょうと消防局しょうぼうきょくのう梗塞こうそく症状しょうじょう男性だんせいが2にちにわたりけい20かいでんしたにもかかわらず、はつがなかったという理由りゆうから『いたずら電話でんわである』と判断はんだんし、救急きゅうきゅうたい出場しゅつじょうさせなかった。当時とうじ指令しれい職員しょくいんふくすうかいでん確認かくにんし、相手方あいてがたすで特定とくていできるむねげた。しかし、そのさらにでんがあったのだから、なんらかの緊急きんきゅう事態じたい発生はっせいしていると、疾病しっぺいのためにうまくはつできないと想像そうぞうするにはかたくない。

担当たんとうした職員しょくいんは、酩酊めいてい意識いしき朦朧もうろう状態じょうたいもの電話でんわをしているとかんじたむね供述きょうじゅつしているが、意識いしき朦朧もうろう状態じょうたいはつであるとかんじたならば、泥酔でいすい以外いがい事由じゆう想定そうていすべきであった。裁判所さいばんしょは、死線しせんをさまよい、医療いりょう機関きかんでの処置しょちおくれたことは相当そうとう苦痛くつう不安ふあん継続けいぞくしたとおもわれるとし、いたずらを前提ぜんていとした消防しょうぼうきょく対応たいおう不備ふびみとめ、慰謝いしゃりょう支払しはらいをめいじている。この男性だんせいは、処置しょち遅延ちえんにより後遺症こういしょうのこっている[153]

だい規模きぼ災害さいがい接続せつぞく

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地震じしんとうだい規模きぼ災害さいがいには119ばんにダイヤルしてもつながらないことがおおい。原因げんいんおおむね、電話でんわ回線かいせん混雑こんざつ回避かいひするための発信はっしん規制きせいだが、まれ電話でんわせん断線だんせんによるもの[注釈ちゅうしゃく 58] や、交換こうかん設備せつび故障こしょう場合ばあいがある。

発信はっしん規制きせいをかけられると、一般いっぱん電話でんわからの119ばんへの発信はっしんができなくなる[注釈ちゅうしゃく 59]。これは、携帯けいたい電話でんわ、PHSにおいても同様どうようである。NTTは発信はっしんさきによって規制きせいをかけられる方法ほうほう考案こうあんすべきとの意見いけんもある。

また常時じょうじ非常時ひじょうじかかわらず、一定いっていのエリアから複数ふくすう発信はっしんがあると、はなしちゅうとなる場合ばあいがある。これは、着信ちゃくしんがわ回線かいせんすうまっているためである[注釈ちゅうしゃく 60]

回線かいせんすうやすことは可能かのうだが、それに対応たいおうできるかはべつ問題もんだい災害さいがい対応たいおう見越みこして、平時へいじからなんじゅうにんもオペレーターは配置はいちできない。受付うけつけだいだけは緊急きんきゅうそなえて多数たすう設置せっちされており、災害さいがい対策たいさく本部ほんぶ設置せっちされるような事態じたいきた場合ばあいにのみフル回転かいてん通報つうほうける)。消防しょうぼうでは、だい規模きぼ災害さいがいにはきゅうようする要請ようせいではない「わせ」に119ばん使用しようするのはひかえてほしいとし[154]付近ふきんよう救助きゅうじょしゃがいる場合ばあいには、119ばんをかけつづけるのではなく周囲しゅういひと連携れんけいして救出きゅうしゅつ活動かつどう実施じっしするのがのぞましいとしている[155]

出動しゅつどう選抜せんばつ通信つうしん確保かくほ

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前述ぜんじゅつとおり、だい規模きぼ災害さいがいには市民しみんから多数たすう出動しゅつどう要請ようせい入電にゅうでんすることが予想よそうされる。出動しゅつどう可能かのうたいにもかぎりがあるため、緊急きんきゅうせいたかいものを選別せんべつする必要ひつようがあった。2016ねん平成へいせい28ねん)の熊本くまもと地震じしん本震ほんしん熊本くまもと消防しょうぼうきょくに1700けん通報つうほうがあったが、実際じっさい部隊ぶたい出動しゅつどうした件数けんすうは、およそ4ぶんの1の450けんとどまった[156]。「人命じんめいさい優先ゆうせん出動しゅつどうさせる」との指令しれいしつ判断はんだんによる。

2011ねん平成へいせい23ねん)の東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいときには通信つうしん事業じぎょうしゃ中継ちゅうけいきょく津波つなみ被災ひさいし、広範囲こうはんいわた電話でんわ使用しよう不能ふのうとなった。被災ひさい管轄かんかつする消防しょうぼう(岩手いわて宮城みやぎ福島ふくしまけん消防しょうぼう本部ほんぶ)36本部ほんぶのうち、およそ25%にあたる9消防しょうぼう本部ほんぶにおいて通信つうしん途絶とぜつ発生はっせいした。これは、指令しれいしつ非常ひじょう電源でんげん被災ひさいによる電源でんげん供給きょうきゅう停止ていし原因げんいんである。また、一部いちぶ消防しょうぼうではバックアップ回線かいせん利用りようにより通信つうしん確保かくほ119ばん通報つうほう受信じゅしん回復かいふくしたところもある。

119ばん通報つうほう集中しゅうちゅう緊急きんきゅうおうじた選抜せんばつ119ばん回線かいせん途絶とぜつそな通信つうしん事業じぎょうしゃ迂回うかい回線かいせん設置せっちするなど、だい規模きぼ災害さいがいにおける方策ほうさくりまとめが急務きゅうむである。

緊急きんきゅうせいみとめられない119ばん通報つうほう増加ぞうか

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近年きんねん緊急きんきゅうせいみとめられない119ばん通報つうほう増加ぞうかしており、救急きゅうきゅうたい到着とうちゃく傷病しょうびょうしゃ病院びょういん搬送はんそうするまでの時間じかんながくなる傾向けいこう、また出動しゅつどうさせられることにより、しん救急きゅうきゅう対応たいおう必要ひつよう傷病しょうびょうしゃのための救急きゅうきゅう出動しゅつどう困難こんなんになっている[157]救急きゅうきゅうしゃ緊急きんきゅう病院びょういん搬送はんそうしなければならない傷病しょうびょうしゃのためのものであり、緊急きんきゅうせいひくけんもちいてしまうと、しん救急きゅうきゅう医療いりょう必要ひつようとするひとへの対処たいしょおくれる原因げんいんとなる。病気びょうき怪我けが場合ばあいでも、緊急きんきゅう救助きゅうじょ必要ひつよう場合ばあい以外いがいは、タクシーとう手段しゅだん病院びょういんくよう消防しょうぼう機関きかんびかけている。

消防しょうぼうでは「通帳つうちょうなくした」など無関係むかんけい電話でんわ場合ばあいでも最後さいごまではなしいたうえ説得せっとくしていたが、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうでは熱中ねっちゅうしょう搬送はんそう業務ぎょうむ逼迫ひっぱくしているとして、無関係むかんけい通話つうわ場合ばあい最後さいごまでかずに通話つうわると告知こくちしている[157]

救急きゅうきゅう搬送はんそうトリアージ

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東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうは2007ねん平成へいせい19ねん)6がつ1にちより「救急きゅうきゅう搬送はんそうトリアージ」を試行しこうしている。この制度せいど緊急きんきゅうせいみとめられない救急きゅうきゅう要請ようせいたいして、自身じしんでの医療いりょう機関きかん受診じゅしんもとめるものである。しかし現場げんば緊急きんきゅうせいいと判断はんだんしても通報つうほうしゃ希望きぼう拒否きょひできないことになっており、搬送はんそうするケースがおおいのが現在げんざいのところは実情じつじょうである。2010ねん10がつ31にちには、山形やまがた山形大学やまがただいがく学生がくせいが、体調たいちょう不良ふりょう119ばん通報つうほうしたが、消防しょうぼう本部ほんぶ緊急きんきゅうせいみとめられないと判断はんだんして救急きゅうきゅうしゃ派遣はけんせず、タクシーで病院びょういんくよう指示しじするにとどめた。学生がくせい通話つうわ死亡しぼうし、遺族いぞくが1000まんえん損害そんがい賠償ばいしょうもとめる訴訟そしょう提起ていきしている。山形やまがたは、「出場しゅつじょう要請ようせいされた」と判断はんだんした、との姿勢しせいくずさなかったが、1500まんえん解決かいけつきん支払しはらうことで和解わかいした[158]

#7119ばん救急きゅうきゅう安心あんしんセンター事業じぎょう)の推進すいしん

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2018ねん平成へいせい30ねん)10がつ1にち時点じてんで、北海道ほっかいどう札幌さっぽろ周辺しゅうへん宮城みやぎけん茨城いばらきけん埼玉さいたまけん東京とうきょう神奈川かながわけん横浜よこはま新潟にいがたけん大阪おおさか奈良ならけん兵庫ひょうごけん神戸こうべ鳥取とっとりけん和歌山わかやまけん田辺たなべ周辺しゅうへん福岡ふくおかけんの13地域ちいきでは、しん救急きゅうきゅうしゃ必要ひつようとするものたいして効果こうかてき救急きゅうきゅうたい対応たいおうできる体制たいせい構築こうちくするため、応急おうきゅう手当てあて方法ほうほう近隣きんりん救急きゅうきゅう病院びょういん案内あんない救急きゅうきゅうしゃんだほうがいいのかどうかなど、緊急きんきゅうせいひく事柄ことがら対応たいおうする組織そしき設置せっちしている[159]2024ねん現在げんざい対応たいおう地域ちいき全国ぜんこくひろがりつつある[160]。ここには医師いし看護かんごなどが常駐じょうちゅうし、ききと内容ないようから救急きゅうきゅうしゃ出場しゅつじょうさせるべきか、自力じりき医療いりょう機関きかんかわせるべきかを判断はんだんする。軽症けいしょうしゃ安直あんちょくな119ばん通報つうほう防止ぼうしすると同時どうじ素人しろうと判断はんだん軽症けいしょう判断はんだんされ手遅ておくれになる事例じれい防止ぼうし目的もくてきとしている。

これらの組織そしきには#ではじまる「#7119ばん電話でんわすることでつながるが[159]実施じっし地域ちいきによってことなり、2018ねんまつ現在げんざい救急きゅうきゅう安心あんしんセンター[注釈ちゅうしゃく 61]」「救急きゅうきゅう相談そうだんセンター[注釈ちゅうしゃく 62][157]」「おとな救急きゅうきゅう電話でんわ相談そうだん[注釈ちゅうしゃく 63]」「救急きゅうきゅう医療いりょう電話でんわ相談そうだん[注釈ちゅうしゃく 64]」「救急きゅうきゅう電話でんわ相談そうだん[注釈ちゅうしゃく 65]」「おとな救急きゅうきゅうダイヤル[注釈ちゅうしゃく 66]」となっている。最近さいきんでは2019ねん平成へいせい31ねん)1がつ28にちより、山口やまぐちけん岩国いわくに和木わきまちふくむ、広島ひろしまくれなど広島ひろしま広域こういき都市としけん中枢ちゅうすう都市とし[注釈ちゅうしゃく 67] において「救急きゅうきゅう相談そうだんセンター」が開設かいせつされた[161]

以下いかに、東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう管内かんない救急きゅうきゅう相談そうだんセンター受付うけつけ件数けんすうしる[162]

とし[注釈ちゅうしゃく 68] そう件数けんすう 医療いりょう機関きかん案内あんない 救急きゅうきゅう相談そうだん[注釈ちゅうしゃく 69] その[注釈ちゅうしゃく 70]
2012ねん平成へいせい24ねん 321,335 238,257 82,075 1,023
2013ねん平成へいせい25ねん 314,737 224,511 89,617 609
2014ねん平成へいせい26ねん 330,865 226,123 103,688 1,054
2015ねん平成へいせい27ねん 375,458 224,844 145,554 5,060
2016ねん平成へいせい28ねん 378,776 225,879 152,145 752
2017ねん平成へいせい29ねん 369,018 195,707 172,551 760
2018ねん平成へいせい30ねん 398,877 196,012 201,943 922

子供こども休日きゅうじつ夜間やかん相談そうだんには「ども医療いりょう電話でんわ相談そうだん事業じぎょう(♯8000ばん[163]」へ相談そうだん可能かのう

通報つうほうしゃとの意思いし疎通そつう不足ふそくによる出動しゅつどうへの影響えいきょう

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2015ねん横浜よこはま消防局しょうぼうきょく管内かんない発生はっせいした火災かさいにより、出火しゅっか建物たてもの居住きょじゅうしゃから入電にゅうでんした119ばん通報つうほうにおいて、指令しれいいんとの意思いし疎通そつう不足ふそくにより消防しょうぼうたい出場しゅつじょう遅延ちえん発生はっせいした。消防しょうぼうたい現場げんば到着とうちゃくには延焼えんしょう拡大かくだいし、通報つうほうしゃ死亡しぼうするという事例じれい発生はっせいしている[164]

消防しょうぼうきょく発表はっぴょうによれば[165]火災かさい発生はっせい直後ちょくごに、出火しゅっかもと居住きょじゅうしゃからの第一報だいいっぽうがあった。指令しれいいんびかけに応答おうとうしたものの、発音はつおんわるくききとることが出来できないため、なんかききかえしている。しかし、「救急きゅうきゅうしゃ必要ひつようですか?」とのといに「いらない」と応答おうとうみずか切断せつだんしたため、出動しゅつどうようはないと判断はんだんした。が、その付近ふきん住民じゅうみんからの119ばん通報つうほう相次あいつぎ、部隊ぶたい到着とうちゃくには2かいにまで延焼えんしょう消火しょうか活動かつどうへの遅延ちえん発生はっせいした。

この事例じれいについて消防しょうぼうきょくは、「通報つうほうしゃとコミュニケーションがれていなかった。はなしができていたら結果けっかちがった」とし、再発さいはつ防止ぼうしけた対策たいさく検討けんとう委員いいんかいげた。

なお、この通報つうほうしゃは、緊急きんきゅうせいうすいとおもわれる119ばん(救急きゅうきゅう要請ようせい)をひゃくすうかいにわたりでんしていたことが判明はんめいしているが、通報つうほう指令しれいいん判断はんだん影響えいきょうしたかどうかについては、『「またあの通報つうほうしゃからか」という気持きもちがまったくなかったとはれない』としている。

虚報きょほう誤報ごほう

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いたずら電話でんわ内容ないよう虚偽きょぎ通報つうほうがあった場合ばあい消防しょうぼうほうだい44じょう20ごう規定きていにより30まんえん以下いか罰金ばっきんまた拘留こうりゅう処罰しょばつ対象たいしょうとなり、通話つうわ履歴りれきなどから実際じっさい検挙けんきょされている。また、偽計ぎけい業務ぎょうむ妨害ぼうがいざい懲役ちょうえき2ねん実刑じっけい判決はんけつくだした事例じれい(2006ねん12月・仙台せんだい地裁ちさい)もある。

誤報ごほう

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虚報きょほう区別くべつしなければならないのが、『調理ちょうりちゅう発生はっせいする、火災かさい間違まちがかいけむりや、緊急きんきゅうせいのない泥酔でいすいしゃたいする救急きゅうきゅう要請ようせい』などの『誤報ごほう』である。なお、非常ひじょうベルが何者なにものかによっていたずら押下おうかされているなどの出場しゅつじょうも、広義こうぎで『誤報ごほう』と位置いちづけている。

前提ぜんていとして、うたがわしいけむり発生はっせいする行為こうい実施じっしする場合ばあいには、消防しょうぼう機関きかんへの事前じぜんとどようする。なお、『誤報ごほう』については、原則げんそく親切心しんせつしんからおこなうものであり、罰則ばっそく規定きていもうけられていない[166]

消防しょうぼうでは、『火事かじだと判断はんだんして通報つうほうしたものであれば、たとえ誤報ごほうでも災害さいがい発生はっせいしていないのが1ばんなので、躊躇ためらうことなく通報つうほうしてほしい』と広報こうほうしている[167]

他国たこくれい

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くに 警察けいさつ 消防しょうぼう 救急きゅうきゅう
大韓民国の旗 韓国かんこく 112 119
中華民国の旗 台湾たいわん 110 119
中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく 110 119 120
スリランカの旗 スリランカ 119 111 110
ジャマイカの旗 ジャマイカ 119 110
中国ちゅうごく消防車しょうぼうしゃ車体しゃたいに「119」とかれている。

緊急きんきゅう通報つうほうのための電話でんわ番号ばんごう世界せかい共通きょうつうではない。たとえば、アメリカでは「911ばん」(警察けいさつ共通きょうつうで、指令しれいセンターの受信じゅしんがかり内容ないよういてほう執行しっこう機関きかんつたえるか消防しょうぼうつたえるかを判断はんだんする)、イギリスでは「999ばん」、EU加盟かめいこくおおくでは「112ばん」である。いくつかのくにでは、日本にっぽん同様どうよう119ばん救急きゅうきゅう消防しょうぼう一部いちぶくにでは警察けいさつ)にてられている。

韓国かんこく救急きゅうきゅうしゃ車体しゃたいに「119」とかれている。

大韓民国だいかんみんこくおよ中華民国ちゅうかみんこく(台湾たいわん)では「119ばん」は救急きゅうきゅうおよび消防しょうぼうてられた緊急きんきゅう通報つうほうよう電話でんわ番号ばんごうとなっている。

韓国かんこくおよび台湾たいわんでは、電話でんわもう導入どうにゅう日本にっぽん統治とうちおこなわれたため、元々もともと119ばん」が総合そうごうてき緊急きんきゅう通報つうほうのための電話でんわ番号ばんごうであった。「110ばん」の運用うんよう開始かいし(119ばんからの分離ぶんり)は戦後せんごであるため導入どうにゅうしておらず、韓国かんこくでは「112ばん」とした。台湾たいわんでは日本にっぽんならって「110ばん」とした。

韓国かんこくでは韓国かんこく消防しょうぼう防災ぼうさいちょうにより運用うんようされている。通報つうほうしゃ位置いち回線かいせん接続せつぞくされると指令しれいだいがわ自動的じどうてき特定とくていされ、韓国かんこく英語えいご中国ちゅうごく日本語にほんごの4かこく対応たいおうできるオペレーターが応対おうたいする。

1339ばん緊急きんきゅうようしない医療いりょう情報じょうほう提供ていきょうダイヤルとなっている。ポケットベルもちいた「U119」救急きゅうきゅう医療いりょうサービスも、一部いちぶ高齢こうれいしゃやがん患者かんじゃけに提供ていきょうされている。

なお朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮きたちょうせん(朝鮮民主主義人民共和国ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)はきゅうCOMECON加盟かめいこく共通きょうつうの「消防しょうぼう01・救急きゅうきゅう02・警察けいさつ03」である。ただし北朝鮮きたちょうせん自身じしんはCOMECONそのものには参加さんかしていない。

スリランカでは「119ばん」は、警察けいさつへの緊急きんきゅう通報つうほうのための電話でんわ番号ばんごうである。

119ばんはいったんコロンボ担当たんとう部署ぶしょ Police Emergency Division にかかり、そこから各地かくち警察けいさつしょられる。

もとは、スリランカ内戦ないせん (1983 – 2009) に、テロ通報つうほうよう番号ばんごうとして導入どうにゅうされた。

ワンクッションコール

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ワンクッションコールとは、沖縄おきなわけんにおいて、119ばん運用うんようされていなかった離島りとう・へき所在しょざいする診療しんりょうしょ在勤ざいきん医師いしひとし医療いりょう従事じゅうじしゃ心身しんしん負担ふたん解消かいしょう安全あんぜん医療いりょう従事じゅうじできる環境かんきょうづくりのため[168]夜間やかん時間じかんがい)・休日きゅうじつ救急きゅうきゅうかんする連絡れんらく役場やくば消防しょうぼう本部ほんぶ消防しょうぼうだん委託いたくけた警備けいび会社かいしゃけ、その判断はんだん対応たいおうおこな仕組しくみである[169]。その電話でんわ番号ばんごう119ばんのような特番とくばんでなく、市外しがい局番きょくばんからはじまる通常つうじょう加入かにゅうしゃ電話でんわ番号ばんごう[169] や、090からはじまる携帯けいたい電話でんわ番号ばんごう[170]もちいられていた。

ワンクッションコールは、2011ねん平成へいせい23ねん)3がつ時点じてんで、国頭くにがみむら楚洲そす安田やすだ安波あはおく北国きたぐに佐手さて)、伊平屋いへやむら伊是名いぜなむら伊江いえむらうるま津堅島つけんじま)、渡嘉敷とかしきむら座間味ざまみむら渡名喜となきむら粟国あぐにむら北大東きただいとうむら南大東みなみだいとうむら多良間たらまむら竹富たけとみまちおよ与那国よなくにまち運用うんようされ[171]、2013ねん平成へいせい25ねん)6がつからは南城なんじょう久高島くだかじま)にも導入どうにゅうされた[169]。その沖縄おきなわけん消防しょうぼう指令しれいセンター(センター119)の運用うんよう開始かいしともない、2015ねん平成へいせい27ねん)10がつから12月にけて市町村しちょうそんごと順次じゅんじ119ばん」へ移行いこう[172]従来じゅうらいのワンクッションコールは廃止はいしされた。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 電気でんき通信つうしん番号ばんごう規則きそく[1] により日本にっぽん消防しょうぼう機関きかん緊急きんきゅう通報つうほうようとしてさだめられた電気でんき通信つうしん番号ばんごう
  2. ^ 不発ふはつだん発見はっけんした場合ばあいでも通報つうほう可能かのうだが、一般いっぱんてきには不発ふはつだん発見はっけんには絶対ぜったいれずにただちに110ばん警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ通報つうほうするのがただしい。
  3. ^ 一般いっぱん社会しゃかいでいう「電話でんわ」のこと。クロースドシステムの「組織そしきない電話でんわ」である警察けいさつ電話でんわ鉄道てつどう電話でんわとうとは区別くべつされる。(おたがいの所属しょぞく面識めんしき有無うむかかわらず、)電話でんわきょくより電話でんわ加入かにゅうしゃ付与ふよされた電話でんわ番号ばんごうのみによって回線かいせん接続せつぞくされる通話つうわシステム。
  4. ^ 1926ねん12月24にちまでが大正たいしょう15ねん。12月25にちから1週間しゅうかんだけが昭和しょうわ元年がんねんしたがって電話でんわ自動じどう開始かいしねん大正たいしょう15ねんである。
  5. ^ ただし通報つうほうおこたった場合ばあい罰則ばっそく規定きていされていない
  6. ^ 2019ねん平成へいせい31ねん)2がつ21にち現在げんざい
  7. ^ 救急きゅうきゅうは9月9にちで、1982ねん昭和しょうわ57ねん)に当時とうじ厚生省こうせいしょうげん厚生こうせい労働省ろうどうしょう)が制定せいてい
  8. ^ 1877ねん11月に横浜よこはまのバヴィア商会しょうかい電話機でんわきだい輸入ゆにゅうこうしょう逓信ていしんしょう前身ぜんしん)に納入のうにゅうしたものが日本にっぽんはつとしてさい有力ゆうりょくされているが、こうしょうもり技手ぎしゅがアメリカからかえったものや、榎本えのもと武揚ぶよう海外かいがいからおくられたものがさきではないかというせつもある。
  9. ^ 1885ねん明治めいじ18ねん)11月11にち消防しょうぼう本署ほんしょ直轄ちょっかつはじめての消防しょうぼう派出所はしゅつじょとして、万世橋まんせいばし浅草橋あさくさばしりょう派出所はしゅつじょ設置せっちされ、ここに英国えいこくから輸入ゆにゅうしたうまひき「蒸気じょうきポンプ」を配備はいびしていた。
  10. ^ ただし68-100、108、117、120-136、179-200が欠番けつばん
  11. ^ 郵便ゆうびん電信でんしん電報でんぽう)を取扱とりあつかう「郵便ゆうびん電信でんしんきょく」は市民しみんから「郵電きょく」と略称りゃくしょうされていた。
  12. ^ わずか7ねんの1913ねん大正たいしょう2ねん)6がつ13にちに「消防しょうぼう」に改称かいしょうされた。
  13. ^ さらに消防署しょうぼうしょした出張所しゅっちょうしょかれたが、警察けいさつ電話でんわのみだった。
  14. ^ 明治めいじ45ねん大阪おおさかでは以下いかのとおり
    大阪おおさか府警ふけい察部消防しょうぼう 西にし3560ばん
    ひがし消防署しょうぼうしょ         ひがし3850ばん
    西にし消防署しょうぼうしょ         西にし3330ばん
    みなみ消防署しょうぼうしょ         みなみ2310ばん
    きた消防署しょうぼうしょ         ひがし3851ばん
    大阪おおさか中央ちゅうおう電話でんわきょくへん 『大阪おおさか電話でんわ番号ばんごう簿 明治めいじ45ねん4がつ1にちあらため』 1912ねん5がつ
  15. ^ よく1909ねん明治めいじ42ねん)6がつ20日はつか新橋しんばし電話でんわ局区内きょくくないしば電話でんわきょく開業かいぎょうし、「しば4ばん」というわかばん獲得かくとくした。
  16. ^ さんねんの1911ねん明治めいじ44ねん)12月15にち浪花なにわ電話でんわ局区内きょくくない本所ほんじょ電話でんわきょく開業かいぎょうし、「本所ほんじょ27ばん」というわかばん獲得かくとくした。
  17. ^ a b 特例とくれい火災かさいだけ。犯罪はんざいなどの通報つうほうには警察けいさつしょ加入かにゅう電話でんわ番号ばんごう必要ひつよう
  18. ^ おな町名ちょうめいでもなん丁目ちょうめかで担当たんとう消防署しょうぼうしょちがうことがあり、非常ひじょう複雑ふくざつだった。またあたらしい電話でんわきょく開局かいきょくする都度つど電話でんわ加入かにゅう区域くいき境界きょうかいせん変更へんこうされもした。
  19. ^ かつては浪花なにわ電話でんわきょく加入かにゅう区域くいきないにもだいいち消防署しょうぼうしょだいろく消防署しょうぼうしょがあったが、本所ほんじょ電話でんわきょく開業かいぎょうだいろく消防署しょうぼうしょはそちらに収容しゅうようされた。
  20. ^ 1897ねん明治めいじ30ねん)、電話でんわ交換こうかんきょく事務じむ規定きてい呼称こしょうを「電話でんわ番号ばんごう簿」にあらためた。さらに戦後せんごには「電話でんわちょう」「タウンページ」になった。
  21. ^ たとえば小石川こいしかわ電話でんわきょくだいよん消防署しょうぼうしょへ、下谷しもたに電話でんわきょくだい消防署しょうぼうしょへとさだめた。なお京橋きょうばし電話でんわきょくだけは消防署しょうぼうしょではなくだいいち消防署しょうぼうしょ築地つきじ出張所しゅっちょうしょ接続せつぞくした。
  22. ^ 警鐘けいしょう」の"わせ"を対象たいしょうがいとするため
  23. ^ 火災かさい通報つうほうようであることを明確めいかくにし、「わせ」電話でんわけるため。
  24. ^ a b c ほんひょうは『官報かんぽう』よりの引用いんようさいし、みやすくするため、一部いちぶ現代げんだい仮名がな使つかいをぜた平仮名ひらがな表記ひょうきとした。
  25. ^ a b 自働じどう電話でんわ」とは鉄道てつどうえき街頭がいとう設置せっちされたコインしき電話でんわで、現代げんだい公衆こうしゅう電話でんわ相当そうとうする。投入とうにゅうされたコインの種類しゅるいによりことなるかねる。交換こうかんしゅかねおと料金りょうきん支払しはらいを確認かくにんした。
    なお大正たいしょう15ねん自動じどう交換こうかんしき導入どうにゅう直前ちょくぜんに、「自働じどう電話でんわ」を「公衆こうしゅう電話でんわ」に改称かいしょうし(逓信ていしんしょう告示こくじだい1449ごう 大正たいしょう14ねん10がつ1にち)、自動じどう交換こうかんしきとの混用こんようけた。
  26. ^ 中型ちゅうがた以上いじょう郵便ゆうびんきょく窓口まどぐちよこに(電話でんわ加入かにゅうしていないひとのために)電話でんわ通話つうわしつもうけた。この電話でんわ公衆こうしゅう電話でんわび、料金りょうきん郵便ゆうびん切手きって支払しはらった。またこの場所ばしょのことを電話でんわしょ通話つうわしょ通話つうわきょくんだ。
  27. ^ 下記かき告示こくじだい429ごう
  28. ^ 通話つうわりょうかんする文言もんごん削除さくじょされた
  29. ^ この消防しょうぼう研究所けんきゅうじょの1949ねん調しらべでは、自動じどうはされたが(まだ119ばん仕組しくみを導入どうにゅうできず)通常つうじょう加入かにゅうしゃ番号ばんごう通報つうほうけていた都市とし熊谷くまがや飯田いいだ瀬戸せと金沢かなざわ彦根ひこね高槻たかつき田辺たなべ児島こじま三原みはら宇和島うわじま中津なかつ佐伯さいき唐津からつ荒尾あらおの14あった。
  30. ^ 全国ぜんこく県庁けんちょう所在地しょざいちあいだ相互そうご自動じどう即時そくじ完了かんりょうでさえ、1967ねん昭和しょうわ42ねん)までかっている。
  31. ^ 1922ねん大正たいしょう11ねん)に逓信ていしんしょう構内こうない電話でんわ自動じどう交換こうかん導入どうにゅうされたほか、いわゆる外地がいちばれた関東かんとうしゅう大連たいれんきょくでは、1923ねん大正たいしょう12ねん)4がつ1にちから5,000加入かにゅう回線かいせん自動じどう交換こうかん先行せんこう実施じっししていた。
  32. ^ すなわちダイヤル1なら「カタ」1かい。ダイヤル2なら「カタ」を2かい発生はっせい。ただしダイヤル0は「カタ」10かいである。
  33. ^ これを「番号ばんごう」とんだ
  34. ^ これを「ぶん局番きょくばんごう」とんだ
  35. ^ 横浜よこはまでも加入かにゅうしゃ番号ばんごうは4けたなので、電話でんわ番号ばんごうけい5けただった。
  36. ^ 戦前せんぜんはこの3けた番号ばんごうのことを「きょくよう電話でんわ番号ばんごう」とび、電話でんわ番号ばんごう簿のはじめのページなどにおおきく掲載けいさいしていた。
  37. ^ 電話でんわ呼出よびだし」とは加入かにゅうしゃ電話でんわしたい場合ばあい郵便ゆうびんきょく相手方あいてがた呼出よびだじょう配達はいたつし、指定してい電話でんわきょく電話でんわしょまで呼出よびだしてくれるサービス。通話つうわりょうとはべつ呼出よびだしりょう必要ひつよう
  38. ^ この理屈りくつじょうでいえば「19X」も使つかえるはずだが、「10X」と「11X」だけで加入かにゅうしゃサービスよう番号ばんごう事足ことたりたし、また将来しょうらい局番きょくばん拡張かくちょうで90番台ばんだい使つかうことも想定そうていしていたようである。
  39. ^ 京橋きょうばしきょく本所ほんじょきょくつづけて、下谷しもたにきょく 3がつ18にち神田かんだきょく 3がつ20日はつか茅場かやばまちきょく 3がつ28にち横浜よこはま本局ほんきょくおよび長者ちょうじゃまちきょくは3がつ25にち自動じどうされた。
    なお東京とうきょう市内しないでは自動じどうきょく112ばん手動しゅどうきょくの「火事かじ」が20年間ねんかんほど混在こんざいしたが、横浜よこはまでは同年どうねん3がつ25にちより市内しない全域ぜんいき一斉いっせい自動じどうされた
  40. ^ 自動じどう交換こうかん導入どうにゅうわせ、(手動しゅどう交換こうかんきょくふくむ)全局ぜんきょくたいして局番きょくばん(2けた)がけられたため、これを機会きかい全面ぜんめん改訂かいていされた。
  41. ^ 神田かんだの80ばん電話でんわするには、6けたで「25-0080」をダイヤルしなければならないが、これまでの習慣しゅうかんから00をけずに「25-80」とダイヤルするひともいて混乱こんらんした。
  42. ^ 同様どうように「ガチャ」・「ガチャ」につづけて牛込うしごめきょくなどの30番台ばんだいをダイヤルしようとすると「113」(電話でんわ故障こしょう受付うけつけ)にあやま接続せつぞくされた
  43. ^ 間違まちが電話でんわかってくる消防しょうぼう官署かんしょだい迷惑めいわくなことはいうまでもない。
    しかし電話でんわ番号ばんごう収容しゅうよう局番きょくばん(2けた)+加入かにゅうしゃ番号ばんごう(4けた)の6けただが、最初さいしょ局番きょくばん「2」をまわした時点じてんでいきなり消防しょうぼう官署かんしょにつながるため、電話でんわけようとしたがわ相当そうとう困惑こんわくしたと想像そうぞうされる。
  44. ^ また10番台ばんだい局番きょくばんにはもちいずに、自動じどう交換こうかんきょく加入かにゅうしゃサービスようとしていた。
  45. ^ 堀川ほりかわきょくげんきた同心どうしん)・天王寺てんのうじきょく(3がつ4にち)、天下茶屋てんがちゃや分室ぶんしつ住吉すみよし分室ぶんしつ(4がつ15にち
  46. ^ 湊川みなとがわきょく(4がつ1にち
  47. ^ 本局ほんきょく(4がつ8にち)、祇園ぎおんきょく(10がつ7にち
  48. ^ 本局ほんきょくちゅうきょく(4がつ22にち
  49. ^ たとえば(大森おおもりきょく06の1234ばん)「06-1234」をダイヤルするさい受話器じゅわきげた直後ちょくご擬似ぎじインパルス1が発生はっせいしたとすると、「1-06-1234」をまわしたことになり、3けた特殊とくしゅ番号ばんごう「106」へ接続せつぞくされてしまう。
  50. ^ 3ねんほどおくれて横浜よこはま中央ちゅうおう電話でんわきょくでも東京とうきょうおなじく「11X」に一本いっぽんされたが、その地域ちいき自動じどうきょくでは「10X」と「11X」の両方りょうほう使つかわれつづけた。
  51. ^ しかし大阪おおさか警視庁けいしちょう神戸こうべ警察けいさつ京都きょうと警察けいさつには4けたの「1110」ばん指定していするなど、逓信ていしんしょう警察けいさつへの通報つうほうよう番号ばんごう統一とういつしようとはしなかった。
  52. ^ このころ通達つうたつしゅう加除かじょ訂正ていせい頻繁ひんぱんおこなわれたため、運用うんよう現場げんば混乱こんらんしていた。そこで有効ゆうこう通達つうたつるいだけをあつめ、『加入かにゅう電話でんわとう事務じむ処理しょり要領ようりょう』(1958ねん7がつ17にち でん営第166ごう)としてまとめられた。そのだいしょうだいさんじゅうせつ火災かさい報知ほうちよう電話でんわおよび警察けいさつ通報つうほうよう電話でんわ」にこの通達つうたつ収録しゅうろくされた。
  53. ^ 日本電信電話にほんでんしんでんわ公社こうしゃ通信つうしん局長きょくちょう
  54. ^ 17にち開始かいししきで、20日はつか業務ぎょうむ開始かいしだった
  55. ^ 東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう管内かんない火災かさい発生はっせい件数けんすうは345けん発見はっけん鎮圧ちんあつ状態じょうたいだった火災かさいのぞいた311けん対象たいしょう(東京とうきょう消防庁しょうぼうちょうへん 『火災かさい実態じったい』 平成へいせい29年度ねんどばん)
  56. ^ 東京とうきょう消防庁しょうぼうちょう自衛じえい消防しょうぼう組織そしき講話こうわより
  57. ^ 公衆こうしゅう電話でんわボックスとうには、整理せいり番号ばんごうちかくに住所じゅうしょ表記ひょうきがある。
  58. ^ 典型てんけいてきれい世田谷せたがやきょくケーブル火災かさい
  59. ^ フックアップした時点じてんはなしちゅうになるので、どこにダイヤルしたいかは関係かんけいない
  60. ^ ○○は○回線かいせん、○○地区ちくは○回線かいせんとう携帯けいたい電話でんわ、PHS、IP電話でんわについても回線かいせんすう地域ちいきごとめられている
  61. ^ 札幌さっぽろ周辺しゅうへん大阪おおさか府内ふないぜん市町村しちょうそん奈良ならけん神戸こうべ田辺たなべ
  62. ^ 東京とうきょう横浜よこはま
  63. ^ 宮城みやぎけん茨城いばらきけん
  64. ^ 新潟にいがたけん福岡ふくおかけん
  65. ^ 埼玉さいたまけん
  66. ^ 鳥取とっとりけん
  67. ^ 広島ひろしまけん広島ひろしまくれ竹原たけはら大竹おおたけ東広島ひがしひろしま廿日市はつかいち安芸あき高田たかだ江田島えたじま府中ふちゅうまち海田かいたまち熊野くまのまちさかまち安芸あき太田おおたまち
    山口やまぐちけん岩国いわくに和木わきまち
  68. ^ 暦年れきねん(1/1-12/31)での集計しゅうけい
    会計かいけい年度ねんど4/1-3/31ではない)
  69. ^ 救急きゅうきゅう要請ようせいふく
  70. ^ 相談そうだんぜん救急きゅうきゅう要請ようせい」および「救急きゅうきゅう相談そうだんなお依頼いらい看護かんごすべ相談そうだんちゅう対応たいおうできないとき)」をふく

出典しゅってん

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    今般こんぱんとうちょうおいては交換こうかん電話でんわ左記さきとお装置そうち相成あいなこうじょう電話でんわ呼出よびだしのさいはその部署ぶしょ所属しょぞく番号ばんごう注意ちゅういゆうこれ将来しょうらい呼出よびだ番号ばんごう相違そういため通話つうわ行違いきちがためめに事務じむ渋滞じゅうたいこうとうこれさまかね署員しょいん注意ちゅうい相成あいなたび、此段及照かいこう
    官房かんぼうだいいち   本局ほんきょく46ばん
    官房かんぼうだい   本局ほんきょく1820ばん
    官房かんぼうだいさん   本局ほんきょく1866ばん
    だい一部いちぶだいいち 本局ほんきょく1865ばん
    だい一部いちぶだい 本局ほんきょく1862ばん
    だい      本局ほんきょく1408ばん
    だいさん      本局ほんきょく1864ばん
    消防署しょうぼうしょ      本局ほんきょく1430ばん
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    「112」ばん出火しゅっか消防署しょうぼうしょ通知つうちする場合ばあいにのみ呼出よびだ電話でんわでありますのに、 実際じっさいに就てると出火しゅっか場所ばしょ問合といあわために此の電話でんわ呼出よびだむかいすくなくないのです。これがため消防署しょうぼうしょ非常ひじょう迷惑めいわくをしてりますが、し此のといあい輻輳ふくそうしてさい肝心かんじん出火しゅっか通知つうちしようしても、はなしちゅうとなっているため通知つうち出来できない場合ばあいしょうじてきますから、斯のようなことのないよう各自かくじ注意ちゅういせられたいのであります。』
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外部がいぶリンク

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