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浅草あさくさ

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日本にっぽん > 東京とうきょう都と > 台東たいとう区く > 浅草あさくさ
曖昧さ回避 東京とうきょう市しにあった区くについては「浅草あさくさ区く」を、岐阜ぎふ県けんにあった自治体じちたい、岐阜ぎふ県けん大垣おおがき市し浅草あさくさについては「浅草あさくさ村むら」をご覧らんください。
浅草あさくさの東武とうぶスカイツリーライン浅草あさくさ駅前えきまえ。

浅草あさくさ（あさくさ）は、東京とうきょう都と台東たいとう区くの町名ちょうめい。また、浅草あさくさ駅えきを中心ちゅうしんとした副ふく都心としん[注ちゅう 1]。

浅草寺せんそうじの門前もんぜ町まちとして観光かんこう地ちおよび繁華はんか街がいとなっている。浅草あさくさ駅えきでは東京とうきょうメトロ銀座ぎんざ線せん、都営地下鉄とえいちかてつ浅草線あさくさせんと東武とうぶ伊勢崎線いせさきせん（東武とうぶスカイツリーライン）の浅草あさくさ駅えきが位置いちしているほか、首都圏新都市鉄道しゅとけんしんとしてつどうつくばエクスプレスの浅草あさくさ駅えき[注ちゅう 2]とも近接きんせつしている。東京とうきょう都区とく部ぶと北関東きたかんとうを結むすぶ東武鉄道とうぶてつどうの特急とっきゅう列車れっしゃの拠点きょてんとなっている。

浅草あさくさ（地域ちいき）

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浅草寺せんそうじや仲見世なかみせ通どおり、雷門かみなりもんなどを中心ちゅうしんに東京とうきょうを代表だいひょうする観光かんこう地ちとして有名ゆうめいである。東京とうきょう都と台東たいとう区くのおよそ東ひがし半分はんぶんを範囲はんいとし、江戸えど・東京とうきょうの下町したまちを構成こうせいしている地域ちいきの一ひとつである。浅草あさくさは下谷しもたに・本所ほんじょ・深川ふかがわと並ならぶ、東京とうきょう下町したまちの外郭がいかくをなす。概おおむね東京とうきょう旧きゅう市内しないで高台たかだいに比くらべ低地ていちを多おおく占しめる旧きゅう区分くぶんを下町したまちとしている。そのため旧きゅう浅草あさくさ区くに属ぞくする浅草あさくさ地域ちいきは下町したまちに当あたる。

下谷しもたに区くとの合併がっぺい後ごも住居じゅうきょ表示ひょうじ導入どうにゅう以前いぜんは「浅草あさくさ○○町まち」と旧きゅう浅草あさくさ区内くない大半たいはんの町まちが浅草あさくさを冠かんむり称しょうしていた。区画くかくごとに住居じゅうきょ表示ひょうじ実施じっしによる町名ちょうめい変更へんこうを行おこなったため、旧きゅう下谷しもたに区くと旧きゅう浅草あさくさ区くとの境目さかいめを、一目いちもくで境目さかいめを判別はんべつするのは難むずかしくなっている。現在げんざいにおいては町会ちょうかい、警察けいさつ署しょや消防署しょうぼうしょの管轄かんかつなどで当時とうじの区く境さかいや町まち境さかいを継承けいしょうしている。

江戸えど時代じだい以降いこうより繁華はんか街がいの一ひとつとして栄さかえてきた。関東大震災かんとうだいしんさいでは浅草あさくさ台地だいちの固かたい地盤じばんで揺ゆれによる被害ひがいよりも主おもに火災かさいで焼やかれた後のち、東京とうきょう府ふの都市とし計画けいかくにより道路どうろ拡張かくちょうをはじめ新あらたに市街地しがいち化かされた。高度こうど経済けいざい成長せいちょう期き以降いこうは山手やまて線せん沿線えんせんの池袋いけぶくろ、新宿しんじゅく、渋谷しぶやなどの発展はってんにより、東京とうきょう都とが制定せいていする副ふく都心としん（7か所しょ）として、上野うえの駅えき近辺きんぺんと共ともに上野うえの・浅草あさくさ副ふく都心としんを形成けいせい。現在げんざいも下町したまち情緒じょうちょを感かんじさせる観光かんこうの街まちとして賑にぎわっている。

明治めいじになり東京とうきょう市し15区くの名前なまえの一ひとつに「浅草あさくさ」が採用さいようされた。また、浅草寺せんそうじを中心ちゅうしんとした地区ちくを近代きんだい的てきに公園こうえん化か。それが日本にっぽん初はつの都市とし公園こうえんの一ひとつとされる浅草あさくさ公園こうえんとなった。浅草あさくさ公園こうえん地ちを6つの区画くかくに分わけたことから、浅草あさくさ公園こうえん地ちで最もっとも賑にぎわいを見みせた繁華はんか街がいを「浅草あさくさ公園こうえん六ろく区く」と呼称こしょうするようになった。

浅草あさくさ地域ちいき西端せいたんと下谷しもたに地域ちいきの境さかいに当あたる合羽かっぱ橋きょう道具どうぐ街がいでは厨房ちゅうぼうで使用しようする業務ぎょうむ用よう調理ちょうり器具きぐ関連かんれん用品ようひんを取とり扱あつかう個性こせい的てきな商店しょうてん街がいが存在そんざい。浅草あさくさ地域ちいき南部なんぶには問屋とんや街がいが広ひろがっている。また「浅草あさくさ花はなやしき」は日本にっぽん最古さいこの遊ゆう園地えんちとして知しられる。

裏うら浅草あさくさ（観音かんのん裏うら、奥おく浅草あさくさ）と称しょうされている浅草寺せんそうじ以北いほくの浅草あさくさ地域ちいきには多おおくの中小ちゅうしょうの工場こうじょうや日雇ひやとい街まち、吉原よしはら跡あとには現在げんざいでも大だい規模きぼなソープランド街まちが存在そんざい。浅草あさくさ地域ちいきは様々さまざまな意味合いみあいで下町したまちらしさが色濃いろこいエリアである。

歴史れきし

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古代こだい・中世ちゅうせい

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浅草あさくさは古代こだいの隅田川すみだがわ（古いにしえ入間川いりまがわ）の河口かこう近ちかくに位置いちした。海うみの幸こうにも恵めぐまれていた。浅草寺せんそうじ一帯いったいは浅草あさくさ台地だいちの微ほろ高台たかだいで、現在げんざいの待まち乳ちち山やま、弁天山べんてんさん、蔵前くらまえ、鳥越とりこし神社じんじゃ付近ふきんなどから陸地りくち化かが進すすんだ。

628年ねん推古天皇すいこてんのうの時代じだい、この土地とちの漁師りょうし、檜前ひのくま浜はま成しげる・竹成たけなり兄弟きょうだいが、隅田川すみだがわで観音かんのん像ぞうを網あみで掬すくい上あげ、礼拝れいはい供養くようした（浅草寺せんそうじの始はじまり）。 下総しもふさ国こくへ繋つながる官かん道どうも通とおり、微ほろ高台たかだいは水害すいがいからも避難ひなんしやすく、町まちは発展はってんした。

古代こだいより浅草あさくさ湊みなとは、古いにしえ入間川いりまがわの河口かこうに面めんし武蔵むさし国こくの内部ないぶへ繋つながる重じゅう要港ようこうだった[1]。石浜いしはま（現在げんざいの台東たいとう区く橋場はしば）や今津いまづ（現在げんざいの台東たいとう区く今戸いまど町まち）にあったとされる。浅草寺せんそうじの門前もんぜ町まちとしても栄さかえた。

また、隅田川すみだがわは江戸えど時代じだい以前いぜんは武蔵むさし国こくと下総しもうさ国こくの境目さかいめであり、中世ちゅうせい後期こうきには浅草あさくさから石浜いしはまにかけて境目さかいめの城しろである石浜いしはま城しろが築きずかれていた（ただし、荒川あらかわ区く南千住みなみせんじゅに所在地しょざいちを比定ひていする説せつもある）。

確実かくじつな史料しりょうにおける浅草あさくさという地名ちめいの初はつ見みは、鎌倉かまくら幕府ばくふが編纂へんさんした『吾妻あづま鏡きょう』である。1181年ねん（養和ようわ元年がんねん）の条じょうに、鶴岡つるおか八幡宮はちまんぐう造営ぞうえいのため、武蔵むさし国こく浅草あさくさの宮大工みやだいくと招まねいたと記しるされる[2]。地名ちめいの由来ゆらいは『台東たいとう区史くし』沿革えんかく編へん（昭和しょうわ41年ねん）で諸説しょせつが紹介しょうかいされており、草深くさぶかい武蔵野むさしので「草くさが浅あさく茂しげっていたから」という地形ちけい描写びょうしゃ説せつのほか、「海うみを越こす」を意味いみする「アツアクサ」というアイヌ語ご説せつや「聖者せいじゃのいる場所ばしょ」を意味いみする「アーシャ・クシャ」というチベット語ご説せつなどがある[3]。

江戸えど時代じだい

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ウィキソースに慶長けいちょう見聞けんぶん集しゅうの原文げんぶん「武蔵むさしと下総しもふさ国こくさかひの事こと」があります。
歌川うたがわ広重ひろしげ『猿さるわか町まちの夜よる』。猿さる若わか町まち（現げん・浅草あさくさ6丁目ちょうめ）には江戸えど三さん座ざがあり、劇場げきじょう街がいとして賑にぎわった

江戸えど時代じだいに浅草あさくさが発展はってんした要因よういんは、浅草あさくさ御蔵おぐら（蔵前くらまえ）に米蔵よねぞうが設置せっちされ、札差ふださし（株かぶ仲間なかま）が登場とうじょうしてきたためといわれている。蔵前くらのまえでは、日本にっぽん全国ぜんこくから集あつめられた侍さむらいや江戸えど庶民しょみんたちの食用しょくよう米まい、城しろで働はたらく武士ぶしたちの給料きゅうりょうとしての米べいなどを保管ほかんしていた。いわば金蔵きんぞうのようなもので、この米こめを守まもるために大勢おおぜいの警備けいびが配置はいちされ、下級かきゅう役人やくにんが暮くらしていた。

江戸えど時代じだい、武士ぶしの給料きゅうりょうは米べいで支払しはらわれていたため、武士ぶしたちのために米こめを保管ほかんするだけでなく現金げんきんにも替かえる札差ふださしという商人しょうにんが出でてきた。札差ふださしは預あずかった米べいから手数料てすうりょうを引ひいて米べいと現金げんきんを武士ぶしに渡わたし、現物げんぶつで手元てもとに残のこった分ぶんの米まいは小売こうりの米屋こめやたちに手数料てすうりょうをつけて売うっていた。札差ふださしは武士ぶしと小売こうりの両方りょうほうから手数料てすうりょうを取とるため莫大ばくだいな利益りえきが出でた。さらに儲もうかった金かねを武士ぶしたちに利子りしを付つけて貸かしていたため札差ふださしは大だい富豪ふごうが多おおく、豪遊ごうゆうする場ばとして浅草あさくさは江戸えど文化ぶんかが発展はってんした。また両国りょうこく（現在げんざいの東ひがし日本橋にほんばし）を中心ちゅうしんに蔵前くらまえ商人しょうにんは店みせを構かまえていたので、商人しょうにんや武士ぶしたちの多おおくが浅草あさくさ周辺しゅうへんに集あつまった。中なかでも浅草あさくさは江戸えどで最もっとも人ひとが集中しゅうちゅうする所ところで人ひと・物もの・金きむが集あつまってきた。 1657年ねん（明あかり暦れき3年ねん）の明あかり暦れきの大火たいかの後のち、日本橋にほんばし芳よし町まち（現在げんざいの日本橋にほんばし人形にんぎょう町まち）から新しん吉原よしはら遊廓ゆうかくが移転いてんしてきた。1841年ねん（天保てんぽう12年ねん）人形にんぎょう町まちの中村なかむら座ざの失火しっかをきっかけとして市村いちむら座ざ、浄瑠璃じょうるりの薩摩さつま座ざ、操あやつり人形にんぎょうの結城ゆうき座ざが焼失しょうしつしたことから、河原崎かわらざき座ざを含ふくめた江戸えど市し中ちゅうの芝居しばい小屋こやを現在げんざいの浅草あさくさ六ろく丁目ちょうめ一帯いったい（丹波たんば園部そのべ藩主はんしゅ、小出こいで邸ていの跡地あとち面積めんせき約やく一いち万まん坪つぼ）に集あつめ、猿さる若わか町まちと名なづけて芝居しばい町まちとした。

札差ふださしは武士ぶしと共ともに新しん吉原よしわらや歌舞伎座かぶきざを借かり切きりし豪遊ごうゆう（接待せったい）したり、舟遊ふなあそびを楽たのしんだりしたと伝つたえられる。当時とうじ、芝居しばい小屋こやや吉原よしはらに出入でいりしては粋いき（いき）を競きそい、豪遊ごうゆうを行おこなった町人ちょうにんを通人つうじん（つうじん）と呼よんだ。中なかでも「十じゅう八はち大通だいつう」と呼よばれた人々ひとびとがおり、その多おおくは札差ふださし連中れんちゅうであった。歌舞伎かぶきの演目えんもく『助六すけろく』のモデルとも言いわれ

明治めいじ・大正たいしょう・昭和しょうわ初期しょき

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明治めいじには12階かい建だての凌雲りょううん閣かくが建たてられ、新あらたに演芸えんげい場じょうや劇場げきじょう等とうが建たち、東京とうきょうらしい文化ぶんかの発信はっしん地ちとして知しられるようになった。 1917年ねん（大正たいしょう6年ねん）には常磐ときわ座ざで歌舞かぶ劇げき協会きょうかいによるオペラ『女おんな軍ぐん出征しゅっせい』が上演じょうえんされたことがきっかけで、浅草あさくさではオペラが大だい流行りゅうこうした[4]。 一方いっぽうでは、1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）4月がつ6日にちに発生はっせいした浅草あさくさの大火たいか（1200戸こ焼失しょうしつ）[5]、1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）9月1日にちに発生はっせいした関東大震災かんとうだいしんさいで市街地しがいちの大だい部分ぶぶんが被害ひがいを受うけた[6]。 1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）5月がつ、浅草あさくさ区内くないの、し尿にょう処理しょりが公営こうえい化かされる。料金りょうきんは1荷に（2樽たる）で10銭ぜに[7]。

震災しんさい後ごの興行こうぎょう界かいは松竹しょうちくの進出しんしゅつが本格ほんかく的てきとなり、昭和しょうわ初期しょきにおいては有楽町ゆうらくちょうに進出しんしゅつした東宝とうほうと覇はを争あらそった。その後ごも松竹しょうちく歌劇かげき団だん (SKD) の本拠地ほんきょちである国際こくさい劇場げきじょうやロック座ざ、フランス座ざなどのストリップ興行こうぎょうで賑にぎわった。 次第しだいに浅草あさくさの風紀ふうきの乱みだれが著いちじるしくなったため、1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）、警視庁けいしちょうは通称つうしょう「エロ取締とりしまり規則きそく」を発出はっしゅつ。舞台ぶたい上じょうで着用ちゃくようするズロースの長ながさや色いろ、肌はだの露出ろしゅつの程度ていどや照明しょうめいの当あて方かたなどの演出えんしゅつが厳きびしく制限せいげんされることとなった[8]。

映画えいが館かんは1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）、外国がいこく映画えいがに日本語にほんご字幕じまくが入はいり始はじめ、国産こくさんトーキー映画えいがが封切ふうぎられる[9]など繁栄はんえいが続つづく一方いっぽう、浅草あさくさの映画えいが館かんで活動かつどうしていた映画えいが説明せつめい者しゃ約やく70人にん[10]のほとんどが失業しつぎょうすることとなった。

交通こうつう機関きかんでは1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）12月東京とうきょう地下鉄ちかてつ道どうの浅草あさくさ駅えきが東洋とうようで最初さいしょの地下鉄ちかてつ駅えきとして開業かいぎょう。さらに1931年ねん（昭和しょうわ6年ねん）5月がつ東武鉄道とうぶてつどうが延伸えんしんして浅草あさくさ雷門かみなりもん駅えき（現在げんざいの浅草あさくさ駅えき）も開業かいぎょうした。また、昭和しょうわ初期しょきには、浅草あさくさ国際こくさい通どおり沿そいに森下仁丹もりしたじんたんが仁丹じんたん塔とうの愛称あいしょうで長ながらく親したしまれた広告塔こうこくとうを建設けんせつした（戦後せんごにも再建さいけん、1986年ねんに解体かいたい）。

しかし第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんと戦時せんじ体制たいせいが激化げきか、一時期いちじきの繁栄はんえいの勢いきおいが失うしなわれてしまい、末期まっきには空襲くうしゅうの被害ひがいを受うける。

戦後せんご復興ふっこう期き

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浅草あさくさは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後ごも多おおくの人々ひとびとを集あつめ続つづけた。戦後せんごには浅草寺せんそうじ周辺しゅうへんをはじめ、田原たはら町まち、蔵前くらまえ、合羽かっぱ橋きょう周辺しゅうへんの旧きゅう浅草あさくさ区くの道路どうろインフラ整備せいびが進すすみ、拡幅かくふくされた碁盤ごばんの目めをもつ街並まちなみとなった。

映画えいが産業さんぎょうは依然いぜんとして活況かっきょうを呈ていし、戦後せんごのどさくさに紛まぎれて非合法ひごうほうのブルーフィルムを上映じょうえいする映画えいが館かんも現あらわれた[11]。1955年ねんには浅草あさくさの私設しせつ馬券ばけん場じょうが約やく400軒けんに急増きゅうぞうして日本にっぽん最大さいだい級きゅうの競馬けいばの街まちとなったが、同年どうねん、競馬けいば法ほうの改正かいせいに伴ともないノミ屋やの規制きせいが強化きょうかされ、瞬またたく間まに姿すがたを消けした[12]。1974年ねんには、合法ごうほう的てきな場外じょうがい馬券ばけん売うり場ば（現げん、ウインズ浅草あさくさ）が開業かいぎょうした。

低迷ていめいと復活ふっかつ

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テレビの普及ふきゅうに因より1960年ねん代だい前半ぜんはんから六ろく区くにあった映画えいが館かんが次々つぎつぎと閉館へいかんし、同どう時期じき、東京とうきょう都区とく部ぶ西側にしがわの新宿しんじゅく、渋谷しぶや、池袋いけぶくろ等ひとしが副ふく都心としんとして台頭たいとう。1967年ねん12月、浅草寺せんそうじ境内けいだいに展望てんぼう塔とうポニータワーが開業かいぎょうするも、客足きゃくあしが伸のびず、結局けっきょく5年ねんで解体かいたいされた。それらの煽あおりで1970年代ねんだいにはめっきり人通ひとどおりは減少げんしょうした。

しかし地元民じもとみんを中心ちゅうしんに浅草あさくさを盛もり上あげる活動かつどうが成功せいこうし、隅田川すみだがわ花火はなび大会たいかい（1978年ねん再開さいかい）や浅草あさくさサンバカーニバル（1981年ねん開始かいし）などの開催かいさいがテレビで取とり上あげられるようになると、平成へいせいを迎むかえ徐々じょじょに活気かっきを取とり戻もどすようになる。地方ちほうから観光かんこうバスが来くるようになり、また人力車じんりきしゃなどの観光かんこうガイドなどが雷門かみなりもん周辺しゅうへんに現あらわれるようにもなった。さらには昭和しょうわを懐なつかしむ高齢こうれいの観光かんこう客きゃくが増加ぞうかしていることや、羽田空港はねだくうこうと成田空港なりたくうこうの両りょう空港くうこうと鉄道てつどうで直結ちょっけつされるようになったことで外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくが増ふえ、また飲食いんしょく店てんの新規しんき出店しゅってん、雑誌ざっしやTV番組ばんぐみのグルメレポートで紹介しょうかいされた店みせ目当めあてに訪おとずれる人々ひとびとが増ふえた。

外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくは移うつり変かわりの激はげしい原宿はらじゅくや渋谷しぶや、新宿しんじゅくや銀座ぎんざとともに、昔むかしながらの佇たたずまいを色濃いろこく残のこす浅草あさくさを東京とうきょうの名所めいしょの一ひとつとして訪おとずれる傾向けいこうが強つよく[13]、また首都圏新都市鉄道しゅとけんしんとしてつどうつくばエクスプレスの開通かいつう効果こうかでマンションが建設けんせつされたことや2010年代ねんだいの外国がいこく人じん観光かんこう客きゃくブームもあり平日へいじつでも賑にぎわうようになった。

一方いっぽう、「映画えいが館かんの街まち・浅草あさくさ」は過去かこの話はなしになっている。2000年代ねんだい初頭しょとうまでは複数ふくすうの映画えいが館かんが所在しょざいし、映画えいが館かんの街まちを保たもってきた。しかし2012年ねんに中ちゅう映うつが複数ふくすうの映画えいが劇場げきじょうを閉鎖へいさし、現在げんざい、浅草あさくさ地域ちいきに映画えいが館かんは存在そんざいしない。それに代かわるように2017年ねん11月4日にちには上野うえのにシネコンのTOHOシネマズがグランドオープン[14]した。

地域ちいき

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「台東たいとう区くの町名ちょうめい」も参照さんしょう

著名ちょめい人じん

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作品さくひん

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文学ぶんがく
漫画まんが
ドラマ
映画えいが
テレビ
コンピュータゲーム

浅草あさくさ（町名ちょうめい）

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浅草あさくさ
町まち丁ひのと
浅草寺
浅草寺せんそうじ
浅草の位置（東京23区内）
浅草
浅草あさくさ
浅草あさくさの位置いち
北緯ほくい35度ど42分ふん42.78秒びょう 東経とうけい139度ど47分ふん48.05秒びょう / 北緯ほくい35.7118833度ど 東経とうけい139.7966806度ど / 35.7118833; 139.7966806
国くに 日本の旗 日本にっぽん
都道府県とどうふけん 東京とうきょう都と
特別とくべつ区く 台東たいとう区く
地域ちいき 浅草あさくさ地域ちいき
人口じんこう
（2020年ねん（令れい和わ2年ねん）12月1日にち現在げんざい）[15]
 • 合計ごうけい 18,134人にん
等ひとし時とき帯おび UTC+9 (日本にっぽん標準時ひょうじゅんじ)
郵便ゆうびん番号ばんごう
111-0032[16]
市外しがい局番きょくばん 03[17]
ナンバープレート 足立あだち

浅草あさくさ一いち丁目ちょうめから七なな丁目ちょうめまで設もうけられている。浅草寺せんそうじを囲かこんだ観光かんこうの街まちおよび中小ちゅうしょう工場こうじょうの街まちである。郵便ゆうびん番号ばんごうは111-0032[16]。

地理ちり

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浅草あさくさ地域ちいき東部とうぶに位置いちし、墨田すみだ区く（向島むこうじま）との区く境さかいに当あたる。

河川かせん・架橋かきょう

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世帯せたい数すうと人口じんこう

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2020年ねん（令れい和わ2年ねん）12月1日にち時点じてんの世帯せたい数すうと人口じんこうは以下いかの通とおりである[15]。

丁ひのと目め 世帯せたい数すう 人口じんこう
浅草あさくさ一いち丁目ちょうめ 788世帯せたい 1,371人にん
浅草あさくさ二に丁目ちょうめ 1,451世帯せたい 2,322人にん
浅草あさくさ三さん丁目ちょうめ 1,706世帯せたい 2,836人にん
浅草あさくさ四よん丁目ちょうめ 1,630世帯せたい 2,723人にん
浅草あさくさ五ご丁目ちょうめ 2,754世帯せたい 4,761人にん
浅草あさくさ六ろく丁目ちょうめ 2,010世帯せたい 3,359人にん
浅草あさくさ七なな丁目ちょうめ 456世帯せたい 762人にん
計けい 10,795世帯せたい 18,134人にん

小・中学校しょうちゅうがっこうの学区がっく

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区立くりつ小・中学校しょうちゅうがっこうに通かよう場合ばあい、学区がっくは以下いかの通とおりとなる[18]。

丁ひのと目め 区域くいき 小学校しょうがっこう 中学校ちゅうがっこう
浅草あさくさ一いち丁目ちょうめ 全域ぜんいき 台東たいとう区立くりつ浅草あさくさ小学校しょうがっこう 台東たいとう区立くりつ浅草あさくさ中学校ちゅうがっこう
浅草あさくさ二に丁目ちょうめ 1〜12番ばん
28〜35番ばん
その他た 台東たいとう区立くりつ金竜きんりゅう小学校しょうがっこう
浅草あさくさ三さん丁目ちょうめ 8〜19番ばん
36〜42番ばん		 台東たいとう区立くりつ千せん束たば小学校しょうがっこう 台東たいとう区立くりつ柏葉はくよう中学校ちゅうがっこう
4〜7番ばん
20〜24番ばん
31〜35番ばん		 台東たいとう区立くりつ富士ふじ小学校しょうがっこう
その他た 台東たいとう区立くりつ桜さくら橋きょう中学校ちゅうがっこう
浅草あさくさ四よん丁目ちょうめ 1〜4番ばん
48〜49番ばん
5〜16番ばん
17番ばん1号ごう、6〜8号ごう
18番ばん7〜10号ごう
37番ばん1号ごう、7〜11号ごう
38番ばん1号ごう、7〜10号ごう
39〜47番ばん		 台東たいとう区立くりつ柏葉はくよう中学校ちゅうがっこう
その他た 台東たいとう区立くりつ千せん束たば小学校しょうがっこう
浅草あさくさ五ご丁目ちょうめ 8〜19番ばん
28〜38番ばん
53〜59番ばん
4〜7番ばん
20〜27番ばん
39〜42番ばん
49〜52番ばん		 台東たいとう区立くりつ富士ふじ小学校しょうがっこう
60〜73番ばん 台東たいとう区立くりつ東浅草ひがしあさくさ小学校しょうがっこう 台東たいとう区立くりつ桜さくら橋きょう中学校ちゅうがっこう
その他た 台東たいとう区立くりつ富士ふじ小学校しょうがっこう
浅草あさくさ六ろく丁目ちょうめ 全域ぜんいき
浅草あさくさ七なな丁目ちょうめ 全域ぜんいき

施設しせつ

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行政ぎょうせい

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公園こうえん

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隅田すみた公園こうえん内ないで行おこなわれた浅草あさくさ流鏑馬やぶさめ（2010年ねん4月がつ20日はつか撮影さつえい）

教育きょういく

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観光かんこう

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まるごとにっぽん

店舗てんぽ

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交通こうつう

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鉄道てつどう

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バス

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道路どうろ

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ギャラリー

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  • 浅草寺の仲見世
    浅草寺せんそうじの仲見世なかみせ
  • 大正時代の仲見世
    大正たいしょう時代じだいの仲見世なかみせ
  • 浅草寺の雷門
    浅草寺せんそうじの雷門かみなりもん
  • 浅草寺の仲見世
    浅草寺せんそうじの仲見世なかみせ
  • 浅草寺の五重塔
    浅草寺せんそうじの五重塔ごじゅうのとう
  • 浅草寺の本堂
    浅草寺せんそうじの本堂ほんどう
  • 浅草神社
    浅草あさくさ神社じんじゃ
  • 宝蔵門裏大わらじと五重塔
    宝蔵ほうぞう門もん裏うら大だいわらじと五重塔ごじゅうのとう

脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 隣接りんせつする上野うえのとともに上野うえの・浅草あさくさ副ふく都心としんとして指定してい。
  2. ^ 乗換のりかえ駅えきにはなっていない（リンク先さき参照さんしょう）。

出典しゅってん

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  1. ^ なお品川しながわ湊みなとは多摩川たまがわに沿そう地域ちいきへ繋つながる武蔵むさし国こくの重じゅう要港ようこうだった。
  2. ^ 東京とうきょう都と文化財ぶんかざいめぐり 浅草あさくさ散策さんさくコース東京とうきょう都と教育きょういく委員いいん会かい（2019年ねん1月がつ21日にち閲覧えつらん）。
  3. ^ 【東京とうきょう地名ちめい研究けんきゅう室しつ】浅草あさくさ（台東たいとう区く）地形ちけい?異い言語げんご?由来ゆらいは諸説しょせつ『産経新聞さんけいしんぶん』朝刊ちょうかん2019年ねん1月がつ20日はつか（東京とうきょう面めん）。
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  5. ^ 下川しもかわ耿史 『環境かんきょう史し年表ねんぴょう 明治めいじ・大正たいしょう編へん(1868-1926)』p343 河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ 2003年ねん11月30日刊にっかん 全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:20522067
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  8. ^ 「股下またした二に寸すん厳守げんしゅ」を警視庁けいしちょうが申もうし渡わたす『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』昭和しょうわ5年ねん11月25日にち夕刊ゆうかん（『昭和しょうわニュース事典じてん第だい2巻かん 昭和しょうわ4年ねん-昭和しょうわ5年ねん』本編ほんぺんp26 昭和しょうわニュース事典じてん編纂へんさん委員いいん会かい 毎日まいにちコミュニケーションズ刊かん 1994年ねん）
  9. ^ 松竹しょうちく初はつのトーキー「マダムと女房にょうぼう」『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』昭和しょうわ6年ねん5月がつ11日にち（『昭和しょうわニュース事典じてん第だい4巻かん 昭和しょうわ6年ねん-昭和しょうわ7年ねん』本編ほんぺんp27 昭和しょうわニュース事典じてん編纂へんさん委員いいん会かい 毎日まいにちコミュニケーションズ刊かん 1994年ねん）
  10. ^ 邦文ほうぶん字幕じまくの洋画ようが、弁士べんしに脅威きょうい『東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん』昭和しょうわ6年ねん2月がつ15日にち（『昭和しょうわニュース事典じてん第だい4巻かん 昭和しょうわ6年ねん-昭和しょうわ7年ねん』本編ほんぺんp26 昭和しょうわニュース事典じてん編纂へんさん委員いいん会かい 毎日まいにちコミュニケーションズ刊かん 1994年ねん）
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  12. ^ 「私設しせつ馬券ばけん売うり場ば一掃いっそうへ ノミ屋や横行おうこうに談だん 次じ国会こっかいで競馬けいば法ほうを改正かいせい」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』昭和しょうわ30年ねん1月がつ23日にち 11面めん
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