三味線
概説
[調 弦
[ ()本 調子 一 の糸 に対 し、二 の糸 を完全 4度 高 く、三 の糸 をオクターブ高 く合 わせる。一 の糸 がCならば二 の糸 はF、三 の糸 は高 いCとなる。 ()二上 り一 の糸 に対 し、二 の糸 を完全 5度 高 く、三 の糸 をオクターブ高 く合 わせる。本 調子 の二 の糸 を上 げるとこの調子 になる事 から。沖縄 県 では「二 上 げ」とも言 う。C-G-Cとなる。 ()三下 り一 の糸 に対 し、二 の糸 を完全 4度 高 く、三 の糸 を短 7度 高 く合 わせる。本 調子 の三 の糸 を下 げるとこの調子 になる事 から。沖縄 県 では「三 下 げ」とも言 う。C-F-B♭となる。
種類
[細 棹
[中 棹
[新内 三味線 :中 棹 。爪 を用 い、立 って演奏 する「新内 流 し」が有名 。
太棹
[その他
[柳川 三味線 (京 三味線 )三味線 の最 も古 い形 。細 棹 より更 に細 い。 ()三 線 沖縄 県 と鹿児島 県 奄美 群島 で用 いられる。日本 本土 のものより小型 でスケールも短 く、インドネシアニシキヘビの皮 と、黒檀 製 漆 塗 りの棹 に特徴 がある。撥 も本土 のものとは異 なり、水牛 の角 で作 られた爪 (沖永良部島 以南 )や、竹 を薄 く削 った細 い棒状 のもの(奄美 大島 、喜界島 、徳之島 )で弾 く。- ゴッタン
- かつて
薩摩 藩 の支配 下 にあった奄美 群島 以南 を除 く鹿児島 県 全域 から、隣接 する宮崎 県 の一部 に残 る楽器 。全体 が杉 材 で作 られ、胴 の部分 には動物 の皮 を張 らず板張 りされている。 四 代目 杵 屋 佐吉 の考案 によるもの四 代目 杵 屋 佐吉 (1884年 - 1945年 )は、より低音 を演奏 可能 としたセロ三味線 、また巨大 化 してさらに低音 を演奏 可能 とした大 三味線 (豪 絃)を開発 した[5]。同氏 はまた逓信 省 技師 の石田 一治 が開発 した電気 三味線 「咸絃 ()」も開発 、演奏 している[5][6]
歴史 ・関連 楽器
[16
こうして
三味線 に関 する言葉 や地名
[相手 に「調子 を合 わせて」油断 させることを「三味線 を弾 く」という。スポーツの予選 における駆 け引 きで、本来 の実力 を隠 してライバルを油断 させることなど。よく似 た表現 の「 ()」は、口三味線 口 で三味線 の音色 を真似 る事 から相手 を騙 す、偽物 、虚言 という意味 。- シャミセンガイは、
腕 足 動物 門 腕 足 綱 無 穴 目 シャミセンガイ科 に属 する動物 。殻 を胴 、長 い尾 を棹 に見立 てたもの。 - ナズナ(アブラナ
科 の植物 )の俗名 として「ペンペン草 」がある。これは果実 が三味線 の撥 に似 ているため、三味線 音 の擬音 「ペンペン」を冠 したもの。 漁業 従業 者 や魚釣 りの愛好 家 の間 では、疑似 餌 の材料 に使用 される猫 の皮 を「シャミ」と呼 ぶ。三味線 島 -香川 県 坂出 市 にある三味線 の形 をした島 [11]。三味線 橋 -東京 都 中野 区 にある「なごり橋 」。この近 くでいつも三味線 の音色 がしていたことから「三味線 橋 」と呼 ばれるようになったと伝 わる[12]。三味線 堀 -東京 都 台東 区 にあった堀 [13][14]。
脚注
[- ^ 『
瞽女 の民俗 』、1983年 3月 10日 発行 、佐久間 惇 一 、岩崎 美術 社 、P6。 - ^
三味線 について|高橋 栄 水 のウエブサイト、2024年 2月 22日 閲覧 。 - ^ 「
動物 皮 使 わない三味線 /葛飾 の工房 開発 /合成 紙 を代用 欧米 からの観光 客 に人気 」『読売新聞 』読売新聞社 、2018年 4月 11日 、朝刊 、都民 面 。オリジナルの2018年 4月 14日 時点 におけるアーカイブ。 - ^
石井 宏樹 (2022年 5月 14日 ). “「人工 皮革 」使 い三味線 らしい音質 を実現 工房 営 む中野 貴 康 さん開発 「動物 の皮 に頼 っては未来 ない」”.東京 新聞 TOKYO Web.中日新聞 東京 本社 . 2022年 5月 17日 閲覧 。 - ^ a b
田中 ,他 編著 2009、p. 102。 - ^ 「MJ
無線 と実験 」編集 部 編 『無線 と実験 一 九 二 四 –一 九 三 五 』(復刻 ダイジェスト版 )誠 文 堂 新光 社 、1987年 6月 、29頁 。ISBN 4416187130。 - ^ “
三 弦 海 を越 えて—アジアから日本 へ—|ステージなび”. [どらく] DO楽 .朝日新聞社 . pp. 1-2 (2012年 9月 21日 ). 2012年 9月 22日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2012年 9月 23日 閲覧 。 - ^
伊敷 賢 『琉球 王国 の真実 :琉球 三 山 戦国 時代 の謎 を解 く』琉球 歴史 伝承 研究所 、2013年 1月 、232頁 。ISBN 9784990444822。 - ^
倉田 喜弘 1994. - ^ G.F.メイラン
著 、庄司 三男 訳 『メイラン日本 』丸善 雄松 堂 〈新 異国 叢書 第 III輯 1〉、2002年 1月 。ISBN 4-8419-0293-7 - ^
三味線 島 (沙弥島 ・瀬居島 (町 ))の秋 |一般 社団 法人 坂出 市 観光 協会 - Facebook - ^ hiroyoshi (2017
年 5月 27日 ). “三味線 橋 ”.道中 は三味線 . 2024年 2月 22日 閲覧 。 “もう少 し暗渠 沿 いに歩 くと、タイルで制作 されている中野 区 による「三味線 橋 の由来 」が道端 にはめ込 まれていた。” - ^
永山 (2011年 5月 24日 ). “三味線 堀 跡 ”.東京 都 台東 区 の歴史 . 2017年 4月 3日 閲覧 。 - ^ “
検索 結果 :「三味線 堀 」”.江戸 マップβ 版 . ROIS-DS人 文学 オープンデータ共同 利用 センター. 2024年 2月 22日 閲覧 。
参考 文献
[倉田 喜弘 「民衆 歌謡 :近世 末期 から近代 への流 れ」『岩波 講座 日本 の音楽 ・アジアの音楽 』第 2巻 〈成立 と展開 〉、岩波書店 、1994年 6月 、ISBN 4-00-010362-8。三木 稔 『日本 楽器 法 』音楽之友社 、1996年 10月 、ISBN 4-276-10695-8田中 悠 美子 ,野川 美穂子 ,配 川 美加 編 『まるごと三味線 の本 』青 弓 社 、2009年 12月。ISBN 978-4-7872-7277-5。
関連 文献
[田辺 尚雄 「東洋 の三味線 について」『東洋 音楽 研究 』第 1958巻 第 14-15号 、社団 法人 東洋 音楽 学会 、1958年 12月、5-14頁 、doi:10.11446/toyoongakukenkyu1936.1958.5、ISSN 1884-0272。吉川 英 史 「三絃 伝来 考 」『東洋 音楽 研究 』第 1958巻 第 14-15号 、社団 法人 東洋 音楽 学会 、1958年 12月、29-53頁 、doi:10.11446/toyoongakukenkyu1936.1958.29、ISSN 1884-0272。
関連 項目
[浄瑠璃 三味線 方 一覧 津軽 三味線 端 唄 小唄 - うた
沢 唱歌 (演奏 法 )(しょうが)石村 近江 -江戸 時代 の三味線 製作 者 。名工 として知 られる名跡 。吉田 兄弟 -津軽 三味線 の兄弟 奏者 。1999年 発表 のアルバム『いぶき』でメジャーデビュー。- ワッシー・ヴィンセント・ジュニア - 2002
年 に富士 松 ワッシィの名 で黒人 初 の名取 となる。2018年 に富士 松 菊 和志 を襲名 。 - スコップ
三味線 - スコップと栓抜 きを三味線 に見立 てた津軽 地方 発祥 の宴会 芸 。 風 が吹 けば桶 屋 が儲 かる - ことわざ。展開 に三味線 がかかわる。- ジャンジャン
横丁 -地名 が三味線 の撥音 に由来 。 三味線 屋 の勇次 - テレビドラマ「必殺 シリーズ」の登場 人物 。