シロフォン

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シロフォン（またはザイロフォンとも。英えい: Xylophone）は、木き製せいの音おと板ばんをもつ鍵盤けんばん打楽器だがっきで、木琴もっきんの一種いっしゅ。譜面ふめん上じょうの略記りゃっきはXylo. などが用もちいられる。 "Xylo- " は「木きの」を意味いみする接頭せっとう辞じ^[1]。

構造こうぞう

いわゆる木琴もっきんの一種いっしゅ。日本にっぽんでシロフォンと言いった場合ばあいは、一般いっぱんにコンサート用ようシロフォンのことを指さす。木製もくせいの音おと板ばんを、ピアノの鍵盤けんばんと同様どうようの順番じゅんばんに並ならべた打楽器だがっきであり、体からだ鳴な楽器がっきに分類ぶんるいされる。同おなじ木琴もっきんであるマリンバよりも、高たかく硬かたい音おとがする。

各国かっこく語ごの名称めいしょう

英えい: xylophone（ザイラフォウン）[ˈzaɪləˌfoʊn] ( 音声おんせいファイル)
独どく: Xylophon（クシュロフォーン）[ˌksyloˈfoːn] ( 音声おんせいファイル)
仏ふつ: xylophone（グジロフォヌ、クシロフォヌ）[gzilɔfɔn, ksilɔfɔn] ( 音声おんせいファイル)
伊い: xilofono, silofono（クシローフォノ、シローフォノ）[ksiˈlɔ.fo.no, siˈlɔ.fo.no]
西にし: xilófono, xilofón（シロフォノ、シロフォン）[siˈlofono, siloˈfon]

コンサート用ようシロフォン

音おと板ばんの材質ざいしつには、ローズウッド、紫檀したん、カリンのような堅かたい木材もくざいが用もちいられる。音おと板ばんの下したにマリンバ同様どうようの共鳴きょうめい管かんが取とり付つけられている。近年きんねんでは、繊維せんい強化きょうかプラスチック (FRP) を使用しようした音おと板ばんの製品せいひんも作つくられている。

音域おんいきは、中央ちゅうおうハの完全かんぜん4度ど上じょうのヘ (F) から3オクターブ半はんである。いくつかのメーカーは4オクターブの物ものを製造せいぞうしており、最初さいしょに4オクターブタイプを楽譜がくふに指定していしたのはピエール・ブーレーズである。楽譜がくふには1オクターブ低ひくく書かかれる（楽譜がくふより1オクターブ高たかい音おとが出でる）ため、移うつり高だか楽器がっきに分類ぶんるいされる。

マレット（枹なら・ばち）で叩たたいて演奏えんそうするが、打だ部ぶの材質ざいしつによって音色ねいろの変化へんかが得えられる。打だ部ぶには、木き、ゴム、プラスチックが用もちいられ、時ときにマリンバやヴィブラフォンに用もちいるような毛糸けいと巻まきのものも使つかわれる。毛糸けいと巻まきのマレットで打鍵だけんした場合ばあいは、柔やわらかい音おととなる。通常つうじょうは、グロッケンシュピールと同様どうようにマレット2本ほん（片手かたてに1本ほんずつ）を用もちいて演奏えんそうするが、マリンバやヴィブラフォンのようにマレットを4本ほん-6本ほん用もちいて演奏えんそうすることも可能かのうである。

近年きんねんでは、4オクターブ半はんのシロフォンが試作しさくされている^[2]。

譜面ふめん上じょうの略記りゃっき

Xylo. Xyl. Xyloph. 等ひとし

シロフォンの印象いんしょう的てきな作品さくひん

サン＝サーンス：『死しの舞踏ぶとう』、『動物どうぶつの謝肉祭しゃにくさい』より「化石かせき」
バルトーク：『弦楽器げんがっきと打楽器だがっきとチェレスタのための音楽おんがく』
ハチャトゥリアン：バレエ音楽おんがく『ガイーヌ』より「剣けんの舞まい」
カバレフスキー：組曲くみきょく『道化師どうけし』より「ギャロップ」
黛まゆずみ敏郎としお：『木琴もっきん小しょう協奏曲きょうそうきょく』
すぎやまこういち：『空そら飛とぶベッド』

著名ちょめいなシロフォン奏者そうしゃ

マイケル・ジョセフ・グシコフ
ジョージ・ハミルトン・グリーン
レッド・ノルボ
テディ・ブラウン
平岡ひらおか養一よういち - 日本にっぽんの木琴もっきん界かいの創始そうし者しゃのひとりと言いわれている。
朝吹あさぶき英一ひでかず
岩井いわい貞雄さだお - 上海しゃんはいで大だいスターだったと言いわれている。
通つう崎さき睦美むつみ - 平岡ひらおか養一よういちが使用しようしていた木琴もっきんで、演奏えんそう活動かつどうを行おこなっている。
飯野いいの晶子あきこ
ボブ・ベッカー

主おもなメーカー

プレミア
アダムス
スタジオ49
ヤマハ
コオロギ
サイトウ
マッサー
マレテック
ヴァンコレ
ベルジュロー
コー・パーカッション

脚注きゃくちゅう

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

^ 古代こだいギリシア語ごのξύλον（xúlon、木き）が語源ごげん。
^ coepercussion

外部がいぶリンク

Xylophone History
The Gyil
Bernard Woma, noted gyil player and teacher
KOGIRI CLUB - ウェイバックマシン（2008年ねん7月がつ24日にちアーカイブ分ぶん）
Center for Traditional Music and Dance
Representations of the mbila in Mukondeni Art Gallery, South Africa

[1] 古代こだいギリシア語ごのξύλον（xúlon、木き）が語源ごげん。

[2] rcussion

[1]

[2]

表ひょう話はなし編へん歴れきオーケストラの楽器がっき
木管もっかん楽器がっき	ピッコロフルートアルトオーボエオーボエ・ダモーレコーラングレバリトンオーボエクラリネット小しょうアルトバスファゴットコントラファゴットサクソフォーン
金管楽器きんかんがっき	ホルントランペットピッコロアルトバストロンボーンアルトバスコントラバスチューバコルネットフリューゲルホルンユーフォニアムワグナーチューバ
打楽器だがっき	ティンパニバスドラムスネアドラムトムトムグロッケンシュピールヴィブラフォンアンティークシンバルシロフォンマリンバシンバルタムタムトライアングルスレイベルタンバリンチューブラーベルカウベルプロヴァンス太鼓たいこむち
鍵盤けんばん楽器がっき	ピアノチェンバロチェレスタ鍵盤けんばん付つきグロッケンシュピールオルガン
弦楽器げんがっき	ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバスハープ

表ひょう話はなし編へん歴れき楽器がっき
弦楽器げんがっき	アコースティック・ギターアドゥングヴィオラ・ダ・ガンバウォッシュタブ・ベースウクレレエレクトリック・ギターギターアンプエレクトリックベース (ベースギター) ベースアンプカヴァキーニョギターギターラ・デ・ゴルペ（英語えいご版ばん）ギタロンクラシック・ギター弦楽器げんがっき (クラシック) ヴァイオリンヴィオラチェロコントラバス胡弓こきゅう三さん線せんシタール三味線しゃみせんジャンジ（英語えいご版ばん）チャップマン・スティックスティール・ギタースラックキーギター箏そう大正琴たいしょうごとツィターティンプレテオルボハーディ・ガーディハープバラライカバンジョービウエラ琵琶びわマンドリン弓ゆみラジャオ（英語えいご版ばん）リュート
金管楽器きんかんがっき	トランペットファンファーレ・トランペットトロンボーンコルネットサクソルンフリューゲルホルンアルト（テナー）ホルンバリトンユーフォニアムチューバホルン（ドイツ式しきホルン）スーザフォンメロフォンアルプホルンウィンナ・ホルンオフィクレイドカルニクス（英語えいご版ばん）コルヌ（英語えいご版ばん）ショファルスリンガ（英語えいご版ばん）セルパンツィンク角笛つのぶえドゥンチェン（英語えいご版ばん）ドード（英語えいご版ばん）ナバル（英語えいご版ばん）ニェレ（英語えいご版ばん）ビューグルブッチーナ（英語えいご版ばん）ポストホルンマーチング・チューバワーグナー・チューバワザ（英語えいご版ばん）
木管もっかん楽器がっき	ピッコロフルートオーボエコーラングレファゴットクラリネットサクソフォンリコーダー篠笛しのぶえ尺八しゃくはちスリング（英語えいご版ばん）ターロガトー能管のうかんバグパイプ鼻はな笛ふえ篳篥ひちりきミュゼット龍りゅう笛ふえ
鍵盤けんばん楽器がっき	アコーディオンオルガンハーモニウムパイプオルガンハモンドオルガン足あし鍵盤けんばんカリオペ（英語えいご版ばん）カリヨンキーボードクラヴィコードシンセサイザーチェレスタチェンバロピアノエレクトリックピアノエレクトロニックピアノ電子でんしピアノメロトロン
打楽器だがっき	ヴィブラフォンウォッシュボード鐘かねカホングロッケンシュピールジャンベシロフォンシンバル鈴すず摺すり鉦かね太鼓たいこスネアドラムテナードラムバスドラム鼓こ和かず太鼓たいこダルシマータンバリンティンパニ銅鑼どらトライアングルドラムセットベルツリー（英語えいご版ばん）マラカスマリンバ拍子木ひょうしぎ
擦こす奏楽そうがく器き	アルモニカヴェロフォン（英語えいご版ばん）クリスタルバシェ（英語えいご版ばん）ネイルヴァイオリン（英語えいご版ばん）フリクションドラム（英語えいご版ばん）ミュージックソーライオンズローア
リズム体たい	アコースティック・ギターエレクトリック・ギターギターアンプエレクトリックピアノエレクトリックベースコントラバスシンセサイザードラムセットドラムマシンハモンドオルガンロータリースピーカーピアノ
その他た	カリンバディジュリドゥ楽器がっきとしてのレコードプレーヤー楽器がっきとしてのスタジオ（英語えいご版ばん）ハーモニカ鍵盤けんばんハーモニカ笙しょうカズーボイスパーカッションヒューマンビートボックス口琴こうきん創作そうさく楽器がっき（英語えいご版ばん）
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