ギタロン

ギタロン (西にし: Guitarrón) は、メキシコの有ゆう棹ざお弦楽器げんがっき。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ギターを大おおきくしたような楽器がっきであり、ギターよりも低ひくい音おと（5度ど下かの調しらべ弦つる）を有ゆうする。ギタロンの名称めいしょうもスペイン語ごで「大おおきいギター」を表あらわしている。ギター同様どうよう、6本ほんの弦つるを有ゆうする。フレットはない。

日本にっぽんでは独自どくじの調しらべ弦つる（ギターの1オクターブ下か）と姿勢しせい（チェロのようにエンドピンで立たてて膝ひざの間あいだに抱かかえる）で演奏えんそうする用もちい方かたがある。

フアン・マグリオ（スペイン語ご版ばん）がデビューしたばかりの頃ころは、アルゼンチン・タンゴに必須ひっすの楽器がっきで、トロイロ・グレラ四よん重奏じゅうそう団だんが活動かつどうするころになっても現役げんえきの楽器がっきだったが、モダン・タンゴの普及ふきゅうとともに一旦いったんは忘わすれ去さられた。

現在げんざい、ピリオド・タンゴの再さい評価ひょうかによって陽ひが当あたりつつある。

また、ギター・アンサンブルでの使用しようも多おおく、全国ぜんこくギター合奏がっそうコンクールでの使用しようもあり、フランク・ミルズのスパニッシュコーヒー(ギター・アンサンブル譜ふ)ではギタロンのソロがある。

南米なんべいでは紐ひもを付つけてエレキギターのストラップのように使つかい、演奏えんそうするが、日本にっぽんでは一般いっぱん的てきにエンドピンを用もちいてチェロやコントラバスのように立たてる。

フォームに関かんしては、まず足あしを開ひらき、抱かかえるようにしてギタロンを持もち、通常つうじょうのギターのように左手ひだりてでフレットを抑おさえ右手みぎてで弦つるを弾ひいて弾ひく。

弦つるを弾ひく際さいは、弦つるをつまむようにし、引ひっ張ぱるようにして音おとを出だす。

また、7フレット・12フレット・19フレットなどでハーモニクス奏法そうほうが使用しようできる。

また、横よこ方向ほうこうに爪つめを細こまかく動うごかすことで一般いっぱん的てきなギター同様どうようにトレモロ奏法そうほうが使つかえる。

また、他たのギターより迫力はくりょくがあるスラム奏法そうほうができる。