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ヤマハ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
曖昧さ回避 この項目こうもくでは、楽器がっきメーカーのヤマハについて説明せつめいしています。
ヤマハ株式会社かぶしきがいしゃ
YAMAHA CORPORATION
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
機関きかん設計せっけい 指名しめい委員いいん会かい等とう設置せっち会社かいしゃ[1]
市場いちば情報じょうほう
東証とうしょうプライム 7951
1949年ねん5月がつ16日にち上場じょうじょう
本社ほんしゃ所在地しょざいち 日本の旗 日本にっぽん
〒430-8650
静岡しずおか県けん浜松はままつ市し中央ちゅうおう区く中沢なかざわ町まち10-1
北緯ほくい34度ど43分ふん9.7秒びょう 東経とうけい137度ど44分ふん1.0秒びょう / 北緯ほくい34.719361度ど 東経とうけい137.733611度ど / 34.719361; 137.733611座標ざひょう: 北緯ほくい34度ど43分ふん9.7秒びょう 東経とうけい137度ど44分ふん1.0秒びょう / 北緯ほくい34.719361度ど 東経とうけい137.733611度ど / 34.719361; 137.733611
設立せつりつ 1897年ねん（明治めいじ30年ねん）10月12日にち
（創業そうぎょう : 1887年ねん（明治めいじ20年ねん））
業種ぎょうしゅ その他た製品せいひん
法人ほうじん番号ばんごう 3080401005595 ウィキデータを編集
事業じぎょう内容ないよう 楽器がっき・AV機器きき・半導体はんどうたい・自動車じどうしゃ関連かんれん部品ぶひんの製造せいぞう
レクリエーション事業じぎょう
楽曲がっきょく配信はいしん など
代表だいひょう者しゃ 中田なかた卓也たくや（取締役とりしまりやく兼けん代表だいひょう執行しっこう役やく社長しゃちょう）
資本しほん金きん 285億おく3,400万まん円えん [2]
売上うりあげ高だか 連結れんけつ：4,329億おく6,700万まん円えん
（2018年ねん3月がつ期き）[2]
営業えいぎょう利益りえき 連結れんけつ：488億おく3,300万まん円えん
（2018年ねん3月がつ期き）[2]
純じゅん利益りえき 連結れんけつ：543億おく7,800万まん円えん
（2018年ねん3月がつ期き）[2]
純資産じゅんしさん 連結れんけつ：3,883億おく4,500万まん円えん
（2018年ねん3月がつ期き）[2]
総そう資産しさん 連結れんけつ：5,601億おく8,400万まん円えん
（2018年ねん3月がつ期き）[2]
従業じゅうぎょう員数いんずう 連結れんけつ:19,895人にん
（2022年ねん3月がつ末まつ時点じてん）
決算けっさん期き 3月31日にち
主要しゅよう株主かぶぬし 日本にっぽんマスタートラスト信託しんたく銀行ぎんこう（信託しんたく口こう）：17.1%
日本にっぽんカストディ銀行ぎんこう（信託しんたく口こう）：7.1%
ヤマハ発動機やまははつどうき : 5.9%
静岡銀行しずおかぎんこう :4.3%
住友生命保険すみともせいめいほけん :4.2%
三井みつい住友海上火災保険すみともかいじょうかさいほけん: 3.7%
　（2021年ねん3月がつ31日にち）
主要しゅよう子会社こがいしゃ #子会社こがいしゃ・関連かんれん会社かいしゃ・法人ほうじんを参照さんしょう
計けい70社しゃ（連結れんけつ対象たいしょう：66社しゃ）
（2017年ねん3月がつ末まつ時点じてん）
関係かんけいする人物じんぶつ 山やま葉は寅とら楠くすのき（創業そうぎょう者しゃ）
外部がいぶリンク www.yamaha.com/en/ ウィキデータを編集
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本社ほんしゃ（2006年ねん11月25日にち撮影さつえい）
別べつ角度かくどから

ヤマハ株式会社かぶしきがいしゃ（英えい: YAMAHA CORPORATION[3]）は、静岡しずおか県けん浜松はままつ市し中央ちゅうおう区くに本社ほんしゃを置おく、楽器がっきや半導体はんどうたい、音響おんきょう機器きき（オーディオ・ビジュアル）、スポーツ用品ようひん、自動車じどうしゃ部品ぶひん、ネットワーク機器ききの製造せいぞう発売はつばいを手てがける日本にっぽんのメーカー。日経にっけい平均へいきん株価かぶかの構成こうせい銘柄めいがらのひとつ。

1969年ねんにピアノ生産せいさん台数だいすうで世界一せかいいちとなり、販売はんばい額がくベースで現在げんざいでも世界せかい首位しゅいである。このほかの楽器がっきでも、ハーモニカやリコーダー、ピアニカといった学校がっこう教材きょうざい用ようからエレクトリックギターやドラム、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、サクソフォーンなど100種類しゅるい以上いじょうもの楽器がっきを生産せいさんする世界せかい最大さいだいの総合そうごう楽器がっき・音響おんきょうメーカーである。

傘下さんかにベーゼンドルファー、スタインバーグ、Line 6、アンペグ、NEXOなどの子会社こがいしゃを持もっている。なお、オートバイや船ふね外がい機き、産業さんぎょう用ようロボットなどを製造せいぞうするヤマハ発動機やまははつどうき（静岡しずおか県けん磐田いわた市し）は、当社とうしゃの二に輪りん部門ぶもんが独立どくりつしたものである[注釈ちゅうしゃく 1]。

会社かいしゃ概要がいよう[編集へんしゅう]

明治めいじ時代じだいに創業そうぎょうして以来いらいの事業じぎょうであるピアノ製造せいぞうをはじめとする伝統でんとう的てきな楽器がっき事業じぎょうで売上うりあげトップブランド[4]。ピアノ生産せいさん量りょうで世界せかいシェア1位いである。楽器がっきはその品質ひんしつの良よさから、海外かいがいにおいても非常ひじょうに知名度ちめいどのあるブランドとなっている。

1897年ねん（明治めいじ30年ねん）10月がつ12日にちに日本にっぽん楽器がっき製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃ（日にち楽らく・ニチガク）として発足ほっそくし、ヤマハ・YAMAHAのブランド名めいで展開てんかいした。創業そうぎょう90周年しゅうねんにあたる1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）10月がつ1日にちに社名しゃめいをヤマハ株式会社かぶしきがいしゃに改称かいしょうした。

1960年代ねんだいからエレクトーン、電子でんしピアノなどの電子でんし楽器がっきを開発かいはつ・製造せいぞうしており、電子でんし的てきな音源おんげんを開発かいはつしてMIDIなどの規格きかくで制定せいてい企業きぎょうのひとつとなるなど、高たかい技術ぎじゅつ力りょくを持もつ。これらの電子でんし機器ききの開発かいはつから得えられた技術ぎじゅつ力りょくを活いかし、半導体はんどうたい等ひとしの電子でんし部品ぶひん、ルーターなどのネットワーク機器きき、オーディオ機器ききなどの製造せいぞうを行おこなうAV・IT事業じぎょうでも知しられる。これらの楽器がっき製造せいぞうから派生はせいした事業じぎょうとして、ピアノの木工もっこう加工かこう、塗装とそうなどのノウハウを活いかし、高級こうきゅう車しゃ用ようの木工もっこうパネル製造せいぞうなどの自動車じどうしゃ部品ぶひん事業じぎょうを展開てんかいした。

AV・IT事業じぎょう内ないのピュアオーディオ部門ぶもんにおいては、ディーアンドエムホールディングス（日本にほんコロムビア→デノン、日本にほんマランツのオーディオ事業じぎょうを承継しょうけい）、ラックスマン、アキュフェーズなどと同様どうよう、デジタルオーディオ勃興ぼっこう期き、Hi-Fiオーディオ衰退すいたい期きを生いき延のびた数少かずすくない日本にっぽんの音響おんきょうメーカーのブランドの一ひとつである。

一方いっぽう、楽器がっき・音楽おんがくの普及ふきゅうを目的もくてきとした音楽おんがく教室きょうしつや楽譜がくふ・楽曲がっきょくデータ類るいの出版しゅっぱん・ダウンロード販売はんばい、アーティストの発掘はっくつやそれに付随ふずいする音楽おんがく出版しゅっぱんなどの音楽おんがく関連かんれん事業じぎょう、生活せいかつに彩いろどりを与あたえる事業じぎょうとして手てがけられたリゾート施設しせつなどのレクリエーション事業じぎょう、ゴルフクラブを製造せいぞうするゴルフ・スポーツ用品ようひん事業じぎょうなどを本社ほんしゃおよび関連かんれん会社かいしゃで行おこなっている。

国内こくないのアコースティックピアノにおけるシェアは約やく6割わり、河合楽器製作所かわいがっきせいさくしょが同どう4割わりで長ながらくこの比率ひりつは変かわっていない。市場いちばは1980年ねん前後ぜんこうの約やく30万まん台だいをピークに縮小しゅくしょうを続つづけ、今いまや2万まん台だいを切きるまでに縮小しゅくしょうした。電子でんしピアノで世界せかいシェアで5割わりと圧倒的あっとうてきな競争きょうそう力りょくを誇ほこり、管楽器かんがっきにおいても世界せかいシェアで3割わりを占しめる。フルート、サクソフォン、トランペット、ホルンなど楽器がっきごとにそれぞれ競合きょうごうメーカーは異ことなるが、ヤマハは特とくにトランペットに強つよく、近年きんねんは米国べいこく向むけに引ひき合あいが強つよいが、管楽器かんがっきは検品けんぴんなど生産せいさんに時間じかんを要ようすため需要じゅようを満みたしていない[5]。サクソフォンについても、ヘンリー・セルマー・パリや柳澤やなぎさわ管楽器かんがっきと並ならび称しょうされる世界せかい三さん大だいメーカーとされる。

2017年ねん（平成へいせい29年ねん）11月7日にちにヤマハ発動機やまははつどうきとヤマハは、産業さんぎょう用ようロボットの遠隔えんかく管理かんりシステムパッケージを共同きょうどう開発かいはつして2018年度ねんど内ないの発売はつばいを目指めざす[6]と発表はっぴょうし、ヤマハ発動機やまははつどうきはファクトリーオートメーションのIoTビジネスへ本格ほんかく的てきに参入さんにゅうする。

二輪車にりんしゃ製造せいぞう大手おおてのヤマハ発動機やまははつどうきは1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）に日本にっぽん楽器がっきの二に輪りん製造せいぞう部門ぶもんが独立どくりつして設立せつりつされたものである。2017年ねん（平成へいせい29年ねん）時点じてんにおいてはブランド名めいを共通きょうつうとする関連かんれん会社かいしゃである[注釈ちゅうしゃく 2]。

社やしろ章あきら・商標しょうひょう・ロゴマーク[編集へんしゅう]

ヤマハの前身ぜんしんである日本にっぽん楽器がっき製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃが設立せつりつした翌年よくねんの1898年ねん（明治めいじ31年ねん）、社やしろ章あきらとして「3本ほんの音叉おんさを交叉こうささせたマーク」（音叉おんさマーク）が定さだめられた[7]。3本ほんの音叉おんさには次つぎの意味いみが込こめられている[7]。

  • 「技術ぎじゅつ」、「製造せいぞう」、「販売はんばい」の3部門ぶもんの強つよい協力きょうりょく体制たいせい
  • 音叉おんさに象徴しょうちょうされる、音おとおよび音楽おんがくを中心ちゅうしんに世界せかい（外そと円えん）にのびゆくたくましい生命せいめい力りょく
  • 音楽おんがくの基本きほんである「メロディー」「ハーモニー」「リズム」の調和ちょうわ

社やしろ章あきらの制定せいていと同時どうじに、商標しょうひょうとして「音叉おんさをくわえた鳳凰ほうおう」が定さだめられた。以後いご、企業きぎょうの成長せいちょうとともにこの音叉おんさマークもさまざまな形かたちを経へて、1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）に統一とういつされた[7]。この音叉おんさマークの統一とういつにあわせ、音叉おんさマークとヤマハロゴを組くみ合あわせた「ヤマハロゴマーク」が制定せいていされた（ロゴタイプは大文字おおもじ英字えいじで「YAMAHA」）[8]。
現在げんざい使つかわれているロゴマークは2016年ねん（平成へいせい28年ねん）にマイナーチェンジされたもので、外そと円えんと音叉おんさが白地しろじに黒くろで表現ひょうげんされる1種類しゅるいのみが使用しようされている。これ以前いぜんまでには、デザイン自体じたいは現在げんざいと同おなじであるものの、「白地しろじに黒くろ」と黒地くろじに白しろ抜ぬきの2種類しゅるいがあり、おもに使用しようする「標準ひょうじゅん型がた」と、補助ほじょ的てきに用もちいるもの（「裏うら図形ずけい」や「特殊とくしゅ型がた」の呼称こしょう）として定さだめられており、年代ねんだいによって両者りょうしゃを入いれ替かえて使用しようされていた。直近ちょっきんでは1998年ねん（平成へいせい10年ねん）に、外そと円えんと音叉おんさが黒地くろじに白しろ抜ぬきで表現ひょうげんされるものを「標準ひょうじゅん形がた」、現在げんざいのもの（外そと円えんと音叉おんさが白地しろじに黒くろで表現ひょうげんされるもの）を「特殊とくしゅ形がた」とする2種類しゅるいを制定せいていし使用しようされていた[7]。日本にっぽん楽器がっき製造せいぞうの時代じだいはヤマハ発動機やまははつどうきと共通きょうつうのカタカナ表記ひょうきの「ヤマハ」ロゴも使つかわれたが、日本にっぽん企業きぎょう各社かくしゃでコーポレートアイデンティティが盛さかんであった1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）の社名しゃめい改称かいしょう時じにカタカナロゴは廃止はいしされた。

ヤマハ発動機やまははつどうきとの違ちがい[編集へんしゅう]

1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）、日本にっぽん楽器がっき製造せいぞうから二に輪りん車しゃ製造せいぞう部門ぶもんが独立どくりつ・分離ぶんりする形かたちでヤマハ発動機やまははつどうき株式会社かぶしきがいしゃが設立せつりつされた。それ以降いこう、現在げんざいにおいてもヤマハとヤマハ発動機やまははつどうきは関連かんれん会社かいしゃとはいえ完全かんぜんに別べつ会社かいしゃであるが、音叉おんさマークやロゴマークはヤマハ発動機やまははつどうき設立せつりつ当時とうじに日本にっぽん楽器がっき製造せいぞうから引ひき継つがれ、現在げんざいも使用しようしている。見みた目めはほぼ同おなじ図案ずあんであるが、両者りょうしゃは細部さいぶに下記かきの違ちがいがある[8]。

異ことなる点てん ヤマハ ヤマハ発動機やまははつどうき
音叉おんさマーク 音叉おんさの先端せんたんが外そと円えんの内側うちがわに収おさまる 音叉おんさの先端せんたんが外そと円えんに重かさなる
「YAMAHA」ロゴ “M”の文字もじの中央ちゅうおう部分ぶぶんが下した（ベースライン）についていない “M”の文字もじの中央ちゅうおう部分ぶぶんが下したについている
各かくアルファベットの文字もじの形かたちがごくわずかだが左右さゆう非対称ひたいしょう 各かくアルファベットの文字もじの形かたちが完全かんぜんに左右さゆう対称たいしょう
カラー表示ひょうじ
（コーポレートカラー）		 バイオレット（薄紫うすむらさき色しょく■） 赤色あかいろ■

沿革えんかく[編集へんしゅう]

創業そうぎょう[編集へんしゅう]

ヤマハの源流げんりゅうは1887年ねん（明治めいじ20年ねん）、山やま葉は寅とら楠くすのきが浜松はままつ尋常じんじょう小学校しょうがっこう（後ごの浜松はままつ市立しりつ元城もとしろ小学校しょうがっこう、現在げんざいは閉校へいこう）でオルガンを修理しゅうりしたことがきっかけである。1888年ねん（明治めいじ21年ねん）に浜松はままつで日本にっぽん最初さいしょの本格ほんかく的てきオルガンの製造せいぞうに成功せいこうした。2番目ばんめのオルガン試作しさく品ひんが東京とうきょう音楽おんがく学校がっこうで認みとめられると、共益きょうえき商社しょうしゃ書店しょてん（東京とうきょう・京橋きょうばし区く竹川たけがわ町まち）の白井しらい錬ね一いち、大阪おおさか開成かいせい館かん（現げん・三木みき楽器がっき）の三木みき佐助さすけの両者りょうしゃと販売はんばい契約けいやくを結むすんだ[9]。

寅とら楠くすのきは1889年ねん（明治めいじ22年ねん）に合資ごうし会社かいしゃ山やま葉風はかぜ琴きん製造せいぞう所しょを設立せつりつ（「風琴ふうきん」ふうきん）。1891年ねん（明治めいじ24年ねん）に出資しゅっし引ひき揚あげによりいったんは会社かいしゃを解散かいさんするが、河合かわい喜三郎きさぶろう[注釈ちゅうしゃく 3]と共同きょうどうで山やま葉は楽器がっき製造せいぞう所しょを設立せつりつした。1897年ねん（明治めいじ30年ねん）10月がつに日本にっぽん楽器がっき製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃに改組かいそした。当時とうじの資本しほん金きんは10万まん円えんであった。

1903年ねん（明治めいじ36年ねん）に共益きょうえき商社しょうしゃ楽器がっき店てん代表だいひょうの白井しらい銈造（白井しらい錬ね一いちの婿養子むこようし、長女ちょうじょ・直じきの夫おっと）が亡なくなったのをきっかけに、寅とら楠くすのきは共益きょうえき商社しょうしゃが持もつ東日本ひがしにっぽんでの直売ちょくばい権けんの取得しゅとくを画策かくさくした。当初とうしょは合併がっぺいを目指めざしたが共益きょうえき商社しょうしゃに拒否きょひされたために、1910年ねん（明治めいじ43年ねん）に共益きょうえき商社しょうしゃ楽器がっき店てんを買収ばいしゅうし、自社じしゃの東京とうきょう支店してん（現げん・ヤマハ銀座ぎんざ店てん）とした[10][11]。

1916年ねん（大正たいしょう5年ねん）の寅とら楠くすのきの死後しごは2代目だいめ社長しゃちょうに天野あまの千代ちよ丸まるが就任しゅうにんし、ピアノ製造せいぞうは一族いちぞくの山やま葉は直吉なおきち[注釈ちゅうしゃく 4]らがあたった。1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）に帝国ていこく陸軍りくぐんの要請ようせいにより、軍用ぐんよう航空機こうくうきの木製もくせいプロペラの製造せいぞうを、1931年ねんに金属きんぞく製せいプロペラの製造せいぞうを開始かいしした[12]。同年どうねん8月がつに西川にしかわ楽器がっき（西川にしかわオルガン）を合併がっぺい[注釈ちゅうしゃく 5]。西川にしかわオルガンは1890年ねん（明治めいじ23年ねん）の第だい3回かい内国ないこく勧業かんぎょう博覧はくらん会かいでもヤマハに次つぐ2等とう賞しょうを得えるなど評価ひょうかが高たかく、合併がっぺい後ごも「Nishikawa」のブランドで製造せいぞうが続つづけられていた。この1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）に家具かぐの製作せいさくを開始かいしする。1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）にそれまで西日本にしにほんでの販売はんばい契約けいやくを結むすんでいた大阪おおさか開成かいせい館かんに対抗たいこうする形かたちで大阪おおさか支店してんを開設かいせつした[13]。

日本にっぽん楽器がっき争議そうぎ[編集へんしゅう]

1926年ねん4月がつに大だい規模きぼな労働ろうどう争議そうぎが発生はっせいする。浜松はままつ合同ごうどう労働ろうどう組合くみあいに属ぞくする同社どうしゃ従業じゅうぎょう員いんは、解雇かいこ手当てあて・残業ざんぎょう手当てあて制度せいどなど待遇たいぐう改善かいぜんの要求ようきゅうを拒否きょひされてストに入はいった[14]。社外しゃがいの労働ろうどう運動うんどう家かが多おおく加くわわり105日間にちかんのストライキが実行じっこうされ、会社かいしゃ役員やくいん宅たくが爆破ばくはされるなどの暴力ぼうりょく的てきな騒動そうどうとなる[15]。会社かいしゃ側がわは警察けいさつや右翼うよく団体だんたいを使つかってこれに対抗たいこうし、解雇かいこ者しゃ350名めいを出だして８月がつに結ゆい着ちゃくした[14]。争議そうぎの責任せきにんから翌よく1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）に天野あまのが辞任じにんし、住友すみとも電線でんせんの取締役とりしまりやくであった川上かわかみ嘉よしみ市しが3代目だいめ社長しゃちょうに就任しゅうにんした。1930年ねん（昭和しょうわ5年ねん）に釧路くしろ工場こうじょうを大だい日本人にっぽんじん造づくり肥料ひりょうへ売却ばいきゃくし負債ふさいを整理せいりし、嘉よしみ市しは住友すみとも財閥ざいばつの支援しえんも受うけ、経営けいえいの合理ごうり化かと技術ぎじゅつ革新かくしんでヤマハの再建さいけんを果はたしたと評ひょうされるが、のちに「非ひオーナーでありながら経営けいえい者しゃを世襲せしゅう」して川上かわかみ親子ちかこが経営けいえいを続つづける。

経営けいえいの好転こうてん後ご、1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）にヤマハ初はつの電気でんき楽器がっき「マグナオルガン」を製作せいさくし、1937年ねん（昭和しょうわ12年ねん）に管楽器かんがっき製造せいぞうをする日本にっぽん管楽器かんがっき株式会社かぶしきがいしゃの経営けいえいを援助えんじょし、嘉よしみ市しが監査かんさ役やくとなるなど実質じっしつ的てきにグループ化かして総合そうごう楽器がっき製造せいぞう企業きぎょうへ成長せいちょうしつつあった。

しかし時勢じせいは戦時せんじの雰囲気ふんいきを強つよめつつあり、1938年ねん（昭和しょうわ13年ねん）に陸軍りくぐん管理かんり下かの軍需ぐんじゅ工場こうじょうとなり、金属きんぞくプロペラおよび木製もくせいプロペラ（小型こがた練習れんしゅう機き用よう）の生産せいさんを行おこない大だい工場こうじょうになる。太平洋戦争たいへいようせんそう中なかには一式いっしき戦闘せんとう機き「隼はやぶさ」や一いち〇〇式しき司令しれい部ぶ偵察ていさつ機きなど、多おおくの陸軍りくぐん機きのプロペラを生産せいさんした。1944年ねん（昭和しょうわ19年ねん）11月に楽器がっき類るいの生産せいさんは完全かんぜん休止きゅうしし、1945年ねん7月がつにイギリスの戦艦せんかんキング・ジョージ5世せいの艦かん砲ほう射撃しゃげきで浜松はままつの工場こうじょうが全壊ぜんかいするなどの被害ひがいを受うけ（浜松はままつ空襲くうしゅう）、終戦しゅうせんを迎むかえた。

多角たかく化か経営けいえいへ[編集へんしゅう]

終戦しゅうせん2か月げつ後ごの1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）10月がつにハーモニカ、シロフォンの製造せいぞうを再開さいかいし、1947年ねん（昭和しょうわ22年ねん）4月がつにピアノの製造せいぞうを再開さいかいした。1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）5月がつに東京とうきょう証券しょうけん取引とりひき所しょ第だい1部ぶに上場じょうじょうする。

1950年ねん（昭和しょうわ25年ねん）に嘉よしみ市しの息子むすこである川上かわかみ源一げんいちが38歳さいで第だい4代だい社長しゃちょうに就任しゅうにんする。源一げんいちは伝統でんとうの楽器がっき事業じぎょうを充実じゅうじつさせ、社やしろ有ゆうの技術ぎじゅつを応用おうようして経営けいえいの多角たかく化かを図はかり、戦後せんごの経済けいざい復興ふっこうとともに音楽おんがくを手始てはじめに生活せいかつに彩いろどりを加くわえることを目指めざした。源みなもと一いちのかけ声ごえは「日本にっぽんにエピキュロス[注釈ちゅうしゃく 6]を」であった。

浜松はままつ市し楽器がっき博物館はくぶつかんで展示てんじされているYAMAHA Electone D-1
エレクトーンC-35

日本にっぽんの狭せまい住宅じゅうたく環境かんきょうで鍵盤けんばん楽器がっきを親したしむことを目指めざし、製品せいひん・サービスを開発かいはつした。1954年ねん、ヤマハ銀座ぎんざビルで実験じっけん的てきな音楽おんがく教室きょうしつを開始かいし。1956年ねんにはその名称めいしょうを「ヤマハオルガン教室きょうしつ」に変更へんこう、さらに1959年ねん「ヤマハ音楽おんがく教室きょうしつ」に名称めいしょう変更へんこうした。同おなじく1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）、12月にはエレクトーンD-1を発売はつばいした。ピアノ、エレクトーンの販売はんばいのために割賦かっぷ会社かいしゃのヤマハクレジットを設立せつりつする。1965年ねん（昭和しょうわ40年ねん）に管楽器かんがっき、打楽器だがっきの製造せいぞうを開始かいしする。1966年ねん（昭和しょうわ41年ねん）に財団ざいだん法人ほうじんヤマハ音楽振興会やまはおんがくしんこうかいを発足ほっそくし、1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）に第だい1回かい全日本ぜんにほんLMC（ライトミュージックコンテスト）、1969年ねん（昭和しょうわ44年ねん）11月に第だい1回かい作曲さっきょくコンクール（のちのポプコン/POPCON）を開催かいさいするなど、手軽てがるに購入こうにゅうできる楽器がっきと音楽おんがく教室きょうしつ、コンクール開催かいさいで『趣味しゅみとしての音楽おんがく演奏えんそう』の普及ふきゅうを図はかった。1960年代ねんだいはグランドピアノから管楽器かんがっき、打楽器だがっき、弦楽器げんがっきまで幅広はばひろく製造せいぞうする総合そうごう楽器がっきメーカーとしての基礎きそを固かため、1968年ねん（昭和しょうわ43年ねん）11月にピアノ・弦楽器げんがっき製造せいぞうの天竜てんりゅう楽器がっきを、1970年ねん（昭和しょうわ45年ねん）5月がつに日本にっぽん管楽器かんがっきを吸収きゅうしゅう合併がっぺいする。

YA-1

楽器がっき以外いがいの分野ぶんやで1954年ねん（昭和しょうわ29年ねん）にヤマハ・YA-1（愛称あいしょうは赤あかトンボ）の製造せいぞうを開始かいしし、1955年ねん（昭和しょうわ30年ねん）7月がつに二輪車にりんしゃ部門ぶもんを独立どくりつしヤマハ発動機やまははつどうき株式会社かぶしきがいしゃとした。初はつのスポーツ用品ようひんであるアーチェリーは1959年ねん（昭和しょうわ34年ねん）に開発かいはつする。アーチェリーの素材そざいであるFRPの開発かいはつが、1961年ねん（昭和しょうわ36年ねん）のスキー板ばん、住宅じゅうたく用よう浴槽よくそうの発売はつばいにつながる。1975年ねん（昭和しょうわ50年ねん）に高級こうきゅう家具かぐの製造せいぞうを開始かいしする。

1964年ねん（昭和しょうわ39年ねん）に鳥羽とば国際こくさいホテルをオープンしリゾート事業じぎょうに参入さんにゅうする。以降いこう1967年ねん（昭和しょうわ42年ねん）に三重みえ県けん志摩しま市しに合歓ごうかんの郷さと、1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）に静岡しずおか県けん掛川かけがわ市しに「つま恋こい」、1978年ねん（昭和しょうわ53年ねん）に袋井ふくろい市しに大正たいしょうモダン風ふうの「葛城かつらぎ北きたの丸まる」、1979年ねん（昭和しょうわ54年ねん）に沖縄おきなわ県けん竹富たけとみ町まち小浜島こはまじまに「はいむるぶし」をそれぞれ開業かいぎょうした。

余暇よか産業さんぎょうへ多角たかく化かを図はかる源みなもと一いちの経営けいえい方針ほうしんは、1960年代ねんだいから1970年代ねんだいの日本にっぽんの行楽こうらく・観光かんこう市場いちば拡大かくだいと合致がっちして業績ぎょうせきが成長せいちょうした。浜松はままつのスズキの鈴木すずき修おさむが昭和しょうわ30年代ねんだいの新入しんにゅう社員しゃいん時代じだいに、飲のみ屋やで「つけといてくれ。スズキの社員しゃいんだ」と言いうと「日本にっぽん楽器がっき（製造せいぞう）さんならいいけど」[16]、と応こたえられるほどに浜松はままつでヤマハの評判ひょうばんは大おおきくなった。源一げんいちは「ヤマハ中興ちゅうこうの祖そ」と言いわれたが強つよい性格せいかくと強引ごういんな経営けいえい傾向けいこうも指摘してきされた。1977年ねん（昭和しょうわ52年ねん）1月がつに「足元あしもとの明あかるいうちにグッドバイ」と第だい5代だい社長しゃちょうを河島かわしま博ひろしに譲ゆずるが、意見いけんの対立たいりつから1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）6月がつに第だい6代だい社長しゃちょうに復帰ふっきしている[注釈ちゅうしゃく 7]。

ハイテク企業きぎょうへの成長せいちょう[編集へんしゅう]

エレクトーンの核かくとなるトランジスタを日本電気にほんでんきと共同きょうどう開発かいはつ[要よう出典しゅってん]して得えた技術ぎじゅつが発展はってんして、1971年ねん（昭和しょうわ46年ねん）にはIC工場こうじょうを建設けんせつ。ICや、やがてはLSIの開発かいはつ製造せいぞうと、音楽おんがくミキサーやエレクトーン、電子でんしピアノなどの電子でんし楽器がっきへの応用おうようをはじめ、その他たの機器ききへも進出しんしゅつした。1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）にローランドなど5社しゃ共同きょうどうでMIDI規格きかくをまとめる。MIDI規格きかくは、準拠じゅんきょした入出力にゅうしゅつりょくを備そなえた1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）5月がつに発売はつばいされたデジタルシンセサイザーDX7が「バンドブーム」[注釈ちゅうしゃく 8]と重かさなりヒット商品しょうひんとなったほか、その後ごも業界ぎょうかい標準ひょうじゅんとして定着ていちゃくし今日きょうに至いたっている。

MSXパソコン YIS503II

1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）10月がつにMSX規格きかくのパソコンを発売はつばいする。1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）のMSX2規格きかく、1988年ねん（昭和しょうわ63年ねん）のMSX2+規格きかく、1990年ねん（平成へいせい2年ねん）のMSXturboR規格きかくでヤマハの開発かいはつしたVDPやFM音源おんげんが採用さいようされる。turboRのパソコンは開発かいはつしなかったなど、ヤマハはMSXからは距離きょりを取とったものの、その後ごの多種たしゅ多様たようなパーソナルコンピューターの音源おんげんカード類るいや一部いちぶではゲーム専用せんよう機きなど「音源おんげんチップのヤマハ」は定番ていばんとなった。その後ご、パーソナルコンピューターのCPUの性能せいのうが向上こうじょうし、各種かくしゅ処理しょりがハードウェアにオフロードされなくなったあとは、パーソナルコンピューター向むけ音源おんげんチップの存在そんざい感かんは薄うすくなったものの、2000年ねん前後ぜんこうの高機能こうきのう携帯けいたい電話でんわへの搭載とうさいチップをはじめ、2018年ねん現在げんざいも各種かくしゅの組くみ込こみ機器ききなどで使つかわれている。

1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん）にハードディスクに用もちいる薄膜うすまく磁気じきヘッドの開発かいはつを開始かいしし、ハードディスクの普及ふきゅうにともない急きゅう成長せいちょうした。

混迷こんめい・低迷ていめいから再さい構築こうちくへ[編集へんしゅう]

源一げんいちは1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）に長男ちょうなんの川上かわかみ浩ひろしを第だい7代だい社長しゃちょうに指名しめいして自みずからは会長かいちょうに就ついたものの、取締役とりしまりやく会かいの招集しょうしゅう権限けんげんは会長かいちょうが有ゆうするなど院政いんせいの傾向けいこうがあった。源一げんいちはのちに社長しゃちょうとなる上島うえしま清介せいすけを社長しゃちょうに推おすが、上島うえしまは固辞こじした。源一げんいちは「浩ひろしが（甲斐かい武田たけだ氏しが滅亡めつぼうした）武田たけだ勝頼かつよりになりはしないか。身内みうちとして非常ひじょうに心配しんぱいだ」と浩ひろしの社長しゃちょう就任しゅうにんの際さいに語かたった[17]。

浩ひろしは社長しゃちょう就任しゅうにん後ごに組織そしきを21の事業じぎょう部ぶ制せいに変更へんこうする。創業そうぎょう90周年しゅうねんを迎むかえた1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）に山やま葉は寅とら楠くすのきのオルガン修理しゅうりから100周年しゅうねんを記念きねんし、商号しょうごうを日本にっぽん楽器がっき製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃ（ニチガク）から商標しょうひょうで知名度ちめいどが高たかいヤマハ株式会社かぶしきがいしゃへ変更へんこうした。

伝統でんとう的てきな楽器がっき事業じぎょうのピアノは1980年ねん（昭和しょうわ55年ねん）、エレクトーンは1981年ねん（昭和しょうわ56年ねん）にそれぞれの出荷しゅっか台数だいすうがピークを迎むかえて以降いこうは減少げんしょう傾向けいこうが続つづいた。新規しんき事業じぎょうを育はぐくむためにAV機器きき事業じぎょうで従来じゅうらいの高級こうきゅう機きから普及ふきゅう機きへの進出しんしゅつを図はかるなどしたが結果けっかは残のこせなかった。半導体はんどうたい・電子でんし部品ぶひん事業じぎょうも競争きょうそうは激はげしく、楽器がっき事業じぎょうの余剰よじょう人員じんいんを吸収きゅうしゅうすることはできなかった。1980年代ねんだい後半こうはんはバブル期きであるが社内しゃない要因よういんから経営けいえいが振ふるわぬ一方いっぽうで、「キロロリゾート」の開発かいはつに着手ちゃくしゅした。

1991年ねん（平成へいせい3年ねん）に実施じっしされた希望きぼう退職たいしょく制度せいどの「転進てんしんライフプラン援助えんじょ制度せいど」へ従業じゅうぎょう員いんの6%にあたる724名めいが応募おうぼし、会社かいしゃ側がわが予想よそうする以上いじょうの人材じんざい流出りゅうしゅつを招まねいた。しかし、これに対たいし、浩ひろしは「停滞ていたい感かんのある職場しょくばから、どこか活気かっきある職場しょくばに移うつりたい従業じゅうぎょう員いんにはそういう機会きかいを与あたえた」[18]とコメントし、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）10月がつには中堅ちゅうけん社員しゃいんの96%が経営けいえいに危機きき感かんをもち、半数はんすうがモラール低下ていかを感かんじていた[19]。

1992年ねん（平成へいせい4年ねん）2月がつに労働ろうどう組合くみあいが浩ひろしへ「出処しゅっしょ進退しんたい申入もうしいれ書しょ」を提出ていしゅつして浩ひろしは社長しゃちょう退任たいにんを表明ひょうめいし、副ふく社長しゃちょうだった上島うえしま清介せいすけが第だい8代だい社長しゃちょうに就つく。川上かわかみ家かの経営けいえいからの退場たいじょうはヤマハ音楽振興会やまはおんがくしんこうかいなどを巻まき込こみ1年ねん後ごまで混乱こんらんが続つづく。

上島うえしまは社内しゃない組織そしきを再さい構築こうちくするとともに、半導体はんどうたい・電子でんし部品ぶひん事業じぎょうによって経営けいえいを立たて直なおしを図はかる。折おりしもバブル崩壊ほうかいによる景気けいきの後退こうたいが始はじまっており、リゾート事業じぎょうの不振ふしんに加くわえて、音源おんげんチップが主力しゅりょくであった半導体はんどうたいも需要じゅようが急変きゅうへんするなど難むずかしい舵取かじとりとなった。

半導体はんどうたいはその後ごゲーム機はたや通信つうしんカラオケ機器ききに搭載とうさい[注釈ちゅうしゃく 9]されるなどし、電子でんし部品ぶひんは1995年ねん（平成へいせい7年ねん）にハードディスク用よう薄膜うすまくヘッドの世界せかいシェアは25%[20]となるなど成果せいかを得えていたが、不安定ふあんていな需要じゅよう変動へんどうから安定あんていした利益りえきを得えることは難むずかしかった。1997年ねん（平成へいせい9年ねん）6月がつに第だい9代だい社長しゃちょうに半導体はんどうたい・電子でんし部品ぶひん事業じぎょう出身しゅっしんの石村いしむら和かず清きよしが就任しゅうにんする。長野ながのオリンピック開催かいさい間際まぎわにスキー板ばん・用品ようひんおよびテニスラケットの製造せいぞうとスキー実業じつぎょう団だん「ヤマハスキーチーム」を担になっていたスポーツ事業じぎょう部ぶを廃止はいしし、電子でんし部品ぶひん分野ぶんやの事業じぎょう強化きょうかを図はかったが、1998年ねん（平成へいせい10年ねん）に増設ぞうせつした半導体はんどうたい工場こうじょうをわずか1年ねん後ごの1999年ねん（平成へいせい11年ねん）にロームに売却ばいきゃくする。同年どうねん3月がつ期きは上場じょうじょう以来いらい初はつの営業えいぎょう赤字あかじに転落てんらくした。この不振ふしんからの脱出だっしゅつのため、2000年ねん（平成へいせい12年ねん）に稼かせぎ頭あたまだった磁気じきヘッド製造せいぞう事業じぎょうも売却ばいきゃくした。

レクリエーション事業じぎょうは1993年ねん（平成へいせい5年ねん）に全面ぜんめん開業かいぎょうした「キロロリゾート」の会員かいいん制せいゴルフ場じょう・会員かいいん制せいリゾートホテルの会員かいいん権けん販売はんばいが不振ふしんに陥おちいり、1995年ねん（平成へいせい7年ねん）にヤマハ北海道ほっかいどうリゾート開発かいはつを解散かいさんし149億おく円えんの負債ふさいを整理せいりするとともに支援しえんを継続けいぞく。2002年ねん（平成へいせい14年ねん）3月がつ31日にちにレクリエーション施設しせつを管掌かんしょうしていたヤマハリゾート（旧きゅう社しゃ）を吸収きゅうしゅう合併がっぺいし、不動産ふどうさん評価ひょうか損そんで生しょうじた129億おく円えんの債務さいむ超過ちょうかをヤマハ本体ほんたいが処理しょりした。

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）3月がつにヤマハ発動機やまははつどうきの株式かぶしき5%をトヨタ自動車とよたじどうしゃに売却ばいきゃくし、ヤマハ発動機やまははつどうきの間接かんせつ的てき買収ばいしゅう防衛ぼうえい策さくとして2007年ねん5月がつにヤマハ発動機やまははつどうき株式かぶしきの7.8%を三井物産みついぶっさんなどに売却ばいきゃくするとともに、ヤマハ発動機やまははつどうきも2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月がつ下旬げじゅんまでに市場いちばを通つうじてヤマハ株式かぶしき5%を取得しゅとくして両者りょうしゃで持もち合あい関係かんけいを確立かくりつさせることとした。

これらの事業じぎょうの再さい構築こうちくが功こうを奏そうし、2002年ねん（平成へいせい14年ねん）以降いこうは業績ぎょうせきが回復かいふく。特とくに2004年ねん（平成へいせい16年ねん）以降いこうは携帯けいたい電話でんわの着ちゃくメロ用ようの半導体はんどうたいの需要じゅようが堅調けんちょうである。日本にっぽん国内こくないは着ちゃくうたへ移行いこうしているが、中国ちゅうごくなどの成長せいちょう市場いちばにおいてはヤマハ製せいの音源おんげんチップ内蔵ないぞうの携帯けいたい電話でんわの需要じゅようが継続けいぞくした。

2000年ねん（平成へいせい12年ねん）4月がつに就任しゅうにんした第だい10代社長しゃちょうの伊藤いとう修二しゅうじは、今後こんごの経営けいえい方針ほうしんのキーワードを『音楽おんがくのヤマハ』『大人おとな市場いちば』『中国ちゅうごく』としている。楽器がっきレンタル、楽譜がくふのオンライン販売はんばい、大人おとな向むけ音楽おんがく教室きょうしつの展開てんかいなどにより大人おとなの音楽おんがく市場いちばをさらに開拓かいたくするとした。中国ちゅうごくをはじめとするアジアの成長せいちょう市場いちばにおいてもピアノ市場いちばは年間ねんかん販売はんばい台数だいすうが15万まん台だいから20万まん台だいと見込みこまれており、2004年ねん（平成へいせい16年ねん）10月から杭州こうしゅうでの現地げんち生産せいさんを開始かいしした。2005年ねん（平成へいせい17年ねん）10月がつに上海しゃんはいで音楽おんがく教室きょうしつを開始かいしする。2005年ねん（平成へいせい17年ねん）にドイツの音楽おんがくソフトウェア会社かいしゃであるスタインバーグを買収ばいしゅうし、2008年ねん（平成へいせい20年ねん）にオーストリアの老舗しにせピアノメーカーであるベーゼンドルファーを傘下さんかに収おさめる。2009年ねんにはイギリスのピアノメーカーであるケンブルを完全かんぜん子会社こがいしゃ化かし、ピアノ生産せいさんをアジアに移転いてんした。これによりイギリスでのピアノ生産せいさんに幕まくが下おろされた。

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）3月がつ期き決算けっさんにおいては、世界せかい金融きんゆう危機ききを起因きいんとした消費しょうひ萎縮いしゅくにより大幅おおはば減益げんえきとなり、連結れんけつでの最終さいしゅう損失そんしつが206億おく円えんに膨ふくれ上あがった。このため、国内こくないの楽器がっき製造せいぞう工場こうじょうを集約しゅうやく化か（日本にっぽん管楽器かんがっきの流ながれをくむ埼玉さいたま工場こうじょうを閉鎖へいさし、豊岡とよおか工場こうじょうへ移転いてんさせるなど）させ、マグネシウム部品ぶひん事業じぎょうと住宅じゅうたく設備せつび部門ぶもんを売却ばいきゃくにより事業じぎょう撤退てったいするリストラを決定けってい。住宅じゅうたく設備せつび部門ぶもん子会社こがいしゃのヤマハリビングテックは2010年ねん（平成へいせい22年ねん）3月がつ中なかに株式かぶしき持分もちぶん85.1%が日本にっぽん産業さんぎょうパートナーズと外資がいし系けい投資とうしファンド3社しゃに譲渡じょうとし、2013年ねん（平成へいせい23年ねん）10月1日にちにMBOによりヤマハグループから離脱りだつし、トクラスに変更へんこうした。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）4月がつ1日にち、会社かいしゃ分割ぶんかつにより国内こくないにおける楽器がっき・音響おんきょう機器ききの生産せいさん事業じぎょうを子会社こがいしゃ3社しゃに承継しょうけいした[21]。この子会社こがいしゃ3社しゃは、2017年ねん（平成へいせい29年ねん）4月がつ1日にちまでに順次じゅんじ合併がっぺいし、2019年ねん8月がつ現在げんざい、株式会社かぶしきがいしゃヤマハミュージックマニュファクチュアリングとなっている。

2018年ねん（平成へいせい30年ねん）1月がつ17日にちの年頭ねんとう記者きしゃ会見かいけんで、欧州おうしゅうなどで自動車じどうしゃへの搭載とうさい義務ぎむ化かが進すすむ緊急きんきゅう通報つうほうシステムの機能きのうを持もつ車載しゃさい通話つうわモジュール（複ふく合あい部品ぶひん）を新あらたに開発かいはつし、車載しゃさい関連かんれん機器きき市場いちばに本格ほんかく参入さんにゅうすることを明あきらかにした。静岡しずおか新聞しんぶん記事きじヤマハの製品せいひんは、複数ふくすうのメーカーで採用さいようの内定ないていを得えているとのこと。

本社ほんしゃ構内こうないのイノベーションセンター1階かいに2018年ねん7月がつ3日にち、歴代れきだい製品せいひんなどを展示てんじした企業きぎょうミュージアム「イノベーションロード」を開設かいせつした。見学けんがくは予約よやく制せい[22]。

歴代れきだい社長しゃちょう[編集へんしゅう]

日本にっぽん楽器がっき製造せいぞう
ヤマハ

主要しゅような製品せいひん[編集へんしゅう]

ピアノ[編集へんしゅう]

ヤマハ グランドピアノ
ヤマハのピアノは、1960年代ねんだい以前いぜんから国内こくないで高たかい認知にんち度どと市場いちば占有せんゆう率りつであったが、海外かいがいでは認知にんちされていなかった。ヤマハは第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前まえにベヒシュタインから技術ぎじゅつ導入どうにゅうしたピアノ製造せいぞう方法ほうほうを踏襲とうしゅうし、海外かいがいで主流しゅりゅうとなったスタインウェイと音質おんしつや音量おんりょうが異ことなっていたことによる。
1960年代ねんだい中期ちゅうきより、グランドピアノの研究けんきゅう対象たいしょうをベヒシュタインからスタインウェイ・アンド・サンズに変更へんこうし、大だいホールでの使用しように適てきする豊ゆたかな音量おんりょうと煌びやかな高音こうおんを持もつことを目的もくてきとしたフルコンサートピアノFCシリーズを開発かいはつしたが、十分じゅうぶんな評価ひょうかが得えられなかった。
このため、スタインウェイピアノをさらに徹底的てっていてきに研究けんきゅうするとともに、イタリアより技術ぎじゅつ者しゃタローネを招聘しょうへいし、材質ざいしつ・加工かこう製造せいぞう方法ほうほう・精度せいど・強度きょうど・剛性ごうせいなどを改良かいりょうし、フルコンサートピアノCFシリーズを開発かいはつした。普及ふきゅう型がたグランドピアノも、放射状ほうしゃじょう支柱しちゅう、およびコレクターを後こう框かまちおよび金属きんぞくフレームに結合けつごうさせ、アリコートを取とり入いれ、アクションをエルツ式しきとしたCシリーズを投入とうにゅうした。現在げんざいでは、CFシリーズ、SXシリーズ、CXシリーズのピアノが主おもに販売はんばいされている。
さらに、ピアノの調律ちょうりつ・整調せいちょう・整せい音おと技術ぎじゅつの研修けんしゅうのために村上むらかみ輝久てるひさ、松山まつやま乾いぬい次じらをアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリやスヴャトスラフ・リヒテルのピアノ調律ちょうりつ師しとして派遣はけんし、コンサート前ぜん調律ちょうりつのノウハウや演奏えんそう家かの要求ようきゅうを学まなび、コンサートチューナーとして信頼しんらいを得えるとともに、その技術ぎじゅつを国内こくないにもフィードバックした。
数すう年ねん後ごに多おおくの一流いちりゅうのピアニストにCFシリーズを紹介しょうかいする機会きかいが訪おとずれ、欧米おうべいでもCFシリーズが次第しだいに使つかわれた。晩年ばんねんのグレン・グールドがCFシリーズを愛用あいようするなど優秀ゆうしゅう性せいが認知にんちされ、現在げんざいは国際こくさい的てきなピアノコンクールでスタインウェイに次ついで多おおく使用しようされるピアノとなっている。2010年ねんに新型しんがたフルコンサートピアノCFXを使用しようしたユリアンナ・アヴデーエワが第だい16回かいショパン国際こくさいコンクールで優勝ゆうしょうした。
アップライトピアノについても、1970年代ねんだいから研究けんきゅう対象たいしょうをベヒシュタインからスタインウェイ、およびスタインウェイと同おなじ起源きげんを持もつドイツのグロトリアンとし、UXシリーズなどの高こう品質ひんしつなピアノを生産せいさんした。
しかし、国内こくないのピアノ需要じゅようは少子化しょうしか、生活せいかつスタイルの変化へんか、住宅じゅうたく問題もんだいや騒音そうおん問題もんだいなどにより1980年代ねんだい初頭しょとうの年産ねんさん20万まん台だいをピークに減少げんしょうを続つづけ、現在げんざいは輸出ゆしゅつが有力ゆうりょくとなっている。海外かいがいで精度せいどや耐久たいきゅう性せいが優すぐれたヤマハピアノの評価ひょうかは高たかく、国内こくないよりも高こう価格かかくで流通りゅうつうし、国内こくないで1970年代ねんだいから1980年代ねんだいに生産せいさんされた多おおくの中古ちゅうこヤマハピアノが輸出ゆしゅつされている。
アコースティックに電子でんし技術ぎじゅつを結合けつごうして高度こうどな自動じどう演奏えんそうや通信つうしんを持もつディスクラビアシリーズやDGPシリーズを出荷しゅっかしている。消音しょうおん可能かのうなサイレント仕様しようを多おおくのモデルに用意よういしている。電子でんしピアノの分野ぶんやでも、アコースティックピアノのアクションを電子でんしピアノに搭載とうさいしたアバングランドシリーズやDGPシリーズを出荷しゅっかしている。そのデザイン力りょくも高たかく評価ひょうかされており、P-140シリーズは2005年ねんのグッドデザイン賞しょうを受賞じゅしょうしている。

各種かくしゅ打楽器だがっき[編集へんしゅう]

ドラムセット

電子でんし楽器がっき[編集へんしゅう]

CS-80 (ポリフォニックシンセ)
DX7 (FMシンセ)
 
MO6 (ワークステーション)
MU2000（XG音源おんげん）
RM1x（グルーヴマシン）
ショルキー
TENORI-ON

弦楽器げんがっき[編集へんしゅう]

ヴァイオリン・ギター・ベースなど（サイレント楽器がっきを含ふくむ）。

サイレント・バイオリン
SGシリーズ

エレクトリックギターおよびエレクトリックベースはモデルライフが短みじかいものが多おおく、定番ていばんとなっているモデル以外いがいは生産せいさん終了しゅうりょうとなるものが多おおい。近年きんねんは発売はつばいされている種類しゅるいが大幅おおはばに整理せいりされている。

管楽器かんがっき[編集へんしゅう]

ピッコロ（YPC32）
リコーダー

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽かんげんがく団だんは伝統でんとう的てきなウィーン式しきの管楽器かんがっきを使用しようし、それが同どう楽団がくだんの音おとの特徴とくちょうのひとつにもなっているが、1970年代ねんだいになると欧州おうしゅうは市場いちばの限かぎられたウィーン式しきの管楽器かんがっきを製作せいさくする業者ぎょうしゃは深刻しんこくな後継こうけい者しゃ難なんに陥おちいる。第だい一いちトランペット奏者そうしゃのヴァルター・ジンガーが1973年ねんのウィーン・フィル来日らいにち公演こうえん時じにヤマハ銀座ぎんざ店てんを訪おとずれてトランペットの製作せいさくを依頼いらいしたことをきっかけに、同どう楽団がくだんの奏者そうしゃたちと伝統でんとう的てきなウィーン式しきの管楽器かんがっきを共同きょうどう開発かいはつする。以降いこう、ウィーン・フィルのオーボエ、ホルン、フルートなどはヤマハが制作せいさくしている[23][24]。

教育きょういく楽器がっき[編集へんしゅう]

防音ぼうおん室しつ[編集へんしゅう]

各種かくしゅアクセサリー[編集へんしゅう]

エレクトーン クラビノーバ Tyros

業務ぎょうむ用よう音響おんきょう機器きき[編集へんしゅう]

M7CL（ライブ用ようコンソール）

ミキシングコンソール、パワーアンプが知しられている。デジタルエフェクトプロセッサーSPXシリーズ、モニタースピーカーNS-10Mシリーズは、業界ぎょうかい標準ひょうじゅんとされている。

音響おんきょう機器きき・映像えいぞう機器きき[編集へんしゅう]

NS-10M（モニタースピーカー）
NS-2000

かつて、TDKからOEM供給きょうきゅうでコンパクトカセット（カセットテープ）を発売はつばいしていた[注釈ちゅうしゃく 10]。

  • ホームシアターシステム
  • アンプ
  • スピーカー
    楽器がっきメーカーとして木材もくざいの加工かこうノウハウを持もっていたことから、スピーカーは定評ていひょうがあった。特とくに銘めい機きとして名高なだかいNS-1000Mは、一般いっぱん家庭かていのみならず録音ろくおんスタジオや放送ほうそう局きょくの音質おんしつ評価ひょうか（モニター）用ようにも使つかわれ、1974年ねん（昭和しょうわ49年ねん）の発売はつばいから1997年ねん（平成へいせい9年ねん）の生産せいさん完了かんりょうまでに20万まん組くみ以上いじょうが出荷しゅっかされた。
  • ヘッドフォン
  • Hi-Fiコンポーネント
  • レーザーディスクプレイヤー
    1985年ねん（昭和しょうわ60年ねん）に発売はつばいされたLV-X1は10万まん円えんを切きる価格かかくで水平すいへい解像度かいぞうど400本ほんとコストパフォーマンスに優すぐれ、パイオニアが寡占かせんしていたLDプレーヤー市場いちばで好評こうひょうを博はくした。
  • なお、かつてはコンポーネントステレオも販売はんばいしていたが、ヤマハの販売はんばい店てんでしか買かえなかったこと、しかも価格かかくは他社たしゃの同等どうとう品ひんに比くらべるとかなり高たかかったことから[注釈ちゅうしゃく 11]、現在げんざいでは撤退てったいしている。

情報じょうほう通信つうしん機器きき・電子でんし部品ぶひん[編集へんしゅう]

かつてはMSXやCD-RWドライブといったパソコンおよび関連かんれん製品せいひんを製造せいぞうしていたが、現在げんざいは撤退てったいしている。1995年ねん（平成へいせい7年ねん）に世界せかいシェアの25%を誇ほこったハードディスクの磁気じきヘッドも2000年ねん（平成へいせい12年ねん）に撤退てったいしている。

  • ルーター・ファイアウォール
    電子でんし楽器がっきの開発かいはつで培つちかわれた高度こうどなデジタル信号しんごう処理しょり技術ぎじゅつを生いかし、1987年ねん（昭和しょうわ62年ねん）にアナログ回線かいせん用ようモデムLSIを発売はつばいして通信つうしん機器きき業界ぎょうかいに参入さんにゅうした。当初とうしょは国内こくないの販売はんばい実績じっせきが低ひくかったが、米国べいこくで月つき当あたりの販売はんばい数すうが20万まんとなり通信つうしん用ようデバイスのヤマハの印象いんしょうが定着ていちゃくした。その後ご、機能きのう性せいの高たかいルータのRT100i、RTA50i、RTX1000などを数多かずおおく世よに送おくり出だし、国内こくないで中規模ちゅうきぼネットワーク向むけのルータ販売はんばい数すうが高たかいシェアを占しめる。2005年ねんに発売はつばいされたRTX1100はRTX1000の後継こうけいにあたり、定番ていばんとされていたが、最大さいだいNATセッション数すうが4096と少すくなくWebアプリケーションの普及ふきゅうなどから端末たんまつ毎ごとの消費しょうひセッション数すうの増大ぞうだいもあり、2008年ねんに発売はつばいされたRTX1200[25]が後継こうけいした。
    • RTシリーズ
    • SRTシリーズ
    • RTXシリーズ
    • FWXシリーズ（ファイアウォール）
    • RTVシリーズ
    • NetVolanteシリーズ
  • L2スイッチ・L3スイッチ
    • SWXシリーズ
  • 無線むせんLAN アクセスポイント
    • WLXシリーズ
  • 会議かいぎシステム
    同どうメーカーの持もつ音声おんせい技術ぎじゅつとネットワーク技術ぎじゅつを組くみ合あわせることによって、高こう品質ひんしつな音声おんせいによる会議かいぎシステムを提供ていきょうすることを目玉めだまとした製品せいひん群ぐん。2006年ねん（平成へいせい18年ねん）3月がつに世界せかい初はつのアレイマイク/スピーカ一いち体型たいけいで高性能こうせいのうなエコーキャンセラーの搭載とうさいなどを特徴とくちょうとする、音声おんせい会議かいぎシステムのPJP-100HとPJP-100UHをリリースし、10月にIPテレビ会議かいぎシステムPJP-300Vなどを発売はつばいする。
    • PJPシリーズ

半導体はんどうたい[編集へんしゅう]

YMF744（YMF724の後継こうけい）

携帯けいたい電話でんわ用ようのSMAFフォーマット対応たいおうサウンド制御せいぎょ用ようLSI（ヤマハMAシリーズ。おもに一部いちぶのau（KDDI/沖縄おきなわセルラー電話でんわ）およびSoftBank向むけ端末たんまつ。ドコモ向むけ端末たんまつはNEC製せいの一部いちぶ機種きしゅに限かぎられる）AudioEngineシリーズを開発かいはつしている。かつてはFM音源おんげんを実用じつよう化かし、数すう多おおくのパソコン、アーケードゲームやメガドライブなどのゲーム機きに搭載とうさいされたことで知しられている。1998年ねん（平成へいせい10年ねん）にパソコンのPCIバス用ようPCM音源おんげんチップ、YMF724を開発かいはつして発売はつばいし、半はんハードウェアXG対応たいおうMIDI音源おんげんが搭載とうさいされて安価あんかであることから自作じさくパソコンマニアを中心ちゅうしんに爆発ばくはつ的てきに普及ふきゅうした。現在げんざいは撤退てったいしている[注釈ちゅうしゃく 12]。

  • モバイルオーディオ
  • サウンドジェネレーターLSI（FM音源おんげん、PSGなど）
    AudioEngineシリーズは、専用せんようのデジタルアンプとバスレフ方式ほうしきのスピーカーとセットになって、“YAMAHA サウンドシステム” の名称めいしょうをつけられ、NEC製せいの一部いちぶノートPCに搭載とうさいされている。
  • 画像がぞうLSI
  • 通信つうしんLSI
  • オーディオシステムLSI (アンプ/DSP)
  • LEDドライバ（アミューズメント機器きき向むけ）

コンテンツ配信はいしん[編集へんしゅう]

ヤマハが提唱ていしょうした規格きかく[編集へんしゅう]

おもな使用しようミュージシャン[編集へんしゅう]

国内こくない

海外かいがい

かつて使用しようしていたミュージシャン[編集へんしゅう]

音楽おんがく教室きょうしつ[編集へんしゅう]

コンサートホール[編集へんしゅう]

名古屋なごやのメインストリート、広小路ひろこうじ通どおり（県道けんどう60号ごう）に面めんしたヤマハ名古屋なごやビル。同どうビルの8階かいにヤマハ名古屋なごやホール（旧きゅう・広小路ひろこうじヤマハホール）が入居にゅうきょする。

音楽おんがく事業じぎょう[編集へんしゅう]

レクリエーション事業じぎょう[編集へんしゅう]

「ヤマハリゾート」を参照さんしょう

リビング事業じぎょう[編集へんしゅう]

ピアノ製造せいぞうの木材もくざい加工かこうのノウハウから高級こうきゅう家具かぐを製造せいぞうしたことからはじまり、1991年ねん（平成へいせい3年ねん）にヤマハリビングテック（YLT）を設立せつりつし分社ぶんしゃ化か。ユニットバス、システムキッチン等ひとしの製品せいひんを製造せいぞう販売はんばいしていた。家具かぐについては1992年ねん（平成へいせい4年ねん）にシステム家具かぐの販売はんばい取とり止やめを決定けってい、品目ひんもくの絞しぼり込こみを行おこなった末すえ2005年ねん3月がつに受注じゅちゅう・生産せいさんを終了しゅうりょうした[27]。

2010年ねん（平成へいせい22年ねん）にリストラの一環いっかんでヤマハはYLT持株もちかぶ85.1%を日本にっぽん産業さんぎょうパートナーズと外資がいし系けい投資とうしファンド3社しゃへ売却ばいきゃく。この時点じてんでYAMAHAブランドおよび社名しゃめいは継続けいぞくされたが、実質じっしつ的てきに経営けいえいから撤退てったい。その後ご、YLTによるヤマハおよび投資とうしファンドの出資しゅっし分ぶんについてのMBO実施じっし、2013年ねん10月1日にち付づけの「トクラス」への社名しゃめい変更へんこう[28][29]により、名実めいじつともに住宅じゅうたく機器きき事業じぎょうから撤退てったいした。

自動車じどうしゃ関連かんれん[編集へんしゅう]

スポーツ用品ようひん[編集へんしゅう]

アーチェリー用具ようぐの開発かいはつから始はじまり、FRP成形せいけい技術ぎじゅつを活いかしてスキー板ばん、テニスラケットを製造せいぞうしていた。1997年ねん（平成へいせい9年ねん）にスポーツ事業じぎょう部ぶを廃止はいしし、スキー板ばん・スキー用品ようひん・テニスラケットから撤退てったい。2002年ねん（平成へいせい14年ねん）にアーチェリー用具ようぐからも撤退てったい。現在げんざいはゴルフHS事業じぎょう推進すいしん室しつによるゴルフクラブのみとなっている。マリンスポーツは系列けいれつ外がいのヤマハ発動機やまははつどうきが管掌かんしょうしている。

アナウンス・発車はっしゃメロディー[編集へんしゅう]

  • 1989年ねん3月がつに従来じゅうらいの発車はっしゃベルを代替だいたいし、ヤマハ製せいの発車はっしゃメロディーが渋谷しぶや駅えきと新宿しんじゅく駅えきそれぞれで導入どうにゅうされた。1990年ねん（平成へいせい2年ねん）に水戸みと駅えきで、JR東日本ひがしにっぽんで4番目ばんめに発車はっしゃメロディが採用さいようされ、JR西日本にしにほんの北陸本線ほくりくほんせんの金沢かなざわ駅えきでも採用さいようされた。渋谷しぶやと新宿しんじゅくはピアノや鈴すず、ハープなどの音色ねいろであった。現在げんざい使つかわれている水戸みと駅えき（8番線ばんせんを除のぞく）と金沢かなざわ駅えきは琴きんの音色ねいろである。その後ご放送ほうそう機器ききの老朽ろうきゅう化かを理由りゆうに順次じゅんじテイチク製せいへの置おき換かえが行おこなわれ、現在げんざいは水戸みと駅えき（8番線ばんせんを除のぞく）と金沢かなざわ駅えきである。
  • 2014年ねん9月がつに音おとのユニバーサルデザイン化か支援しえんシステム「おもてなしガイド」を発表はっぴょうする。SoundUD規格きかくを活用かつようし、対応たいおうするアナウンス音声おんせいがスマートフォンのアプリにより多言たげん語ご文字もじで表示ひょうじされる。2015年ねん5月がつのミラノ万博ばんぱく日本にっぽん館かんで公式こうしき採用さいようされ、全国ぜんこくの空港くうこう、鉄道てつどう会社かいしゃ、バス会社かいしゃ、商業しょうぎょう施設しせつ、観光かんこう施設しせつで導入どうにゅうされている。2016年ねん6月がつに自治体じちたい初はつの連携れんけいを京都きょうと府ふと京都きょうと市しと行おこなった。2016年ねん12月に「平成へいせい28年度ねんどバリアフリー・ユニバーサルデザイン推進すいしん功労こうろう者しゃ表彰ひょうしょう」で「内閣ないかく府ふ特命とくめい担当たんとう 大臣だいじん奨励しょうれい賞しょう」を受賞じゅしょうした。

子会社こがいしゃ・関連かんれん会社かいしゃ・法人ほうじん[編集へんしゅう]

おもな工場こうじょう[編集へんしゅう]

  • 天竜てんりゅう工場こうじょう（静岡しずおか県けん浜松はままつ市し中央ちゅうおう区く）（自動車じどうしゃ用よう内装ないそう部品ぶひん等とうの製造せいぞう、ヤマハファインテック株式会社かぶしきがいしゃが運営うんえい）
  • 掛川かけがわ工場こうじょう（静岡しずおか県けん掛川かけがわ市し）（グランドピアノ・アップライトピアノの製造せいぞう、株式会社かぶしきがいしゃヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営うんえい）
  • 豊岡とよおか工場こうじょう（静岡しずおか県けん磐田いわた市し）（電子でんし楽器がっき・管楽器かんがっき・音響おんきょう機器ききの製造せいぞうおよび研究けんきゅう開発かいはつ、株式会社かぶしきがいしゃヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営うんえい）
  • 磐田いわた工場こうじょう（静岡しずおか県けん磐田いわた市し）（ピアノフレームの製造せいぞう、株式会社かぶしきがいしゃヤマハミュージックマニュファクチュアリングが運営うんえい）

不祥事ふしょうじ・事件じけん[編集へんしゅう]

役員やくいんのパワーハラスメントによる社員しゃいんの自殺じさつ[編集へんしゅう]

2020年ねん1月がつ、ヤマハの研究けんきゅう開発かいはつ部門ぶもんに所属しょぞくする30代だいの男性だんせい社員しゃいんが、上司じょうしにあたる50代だいの執行しっこう役員やくいんのパワーハラスメントにより自殺じさつした[31]。ヤマハや関係かんけい者しゃによると、男性だんせい社員しゃいんは2019年ねん4月がつに課長かちょうに昇任しょうにん[31]。同年どうねん6月がつごろから執行しっこう役員やくいんによる厳きびしい指導しどうが目立めだち始はじめ、男性だんせい社員しゃいんは体調たいちょうを崩くずして11月から休職きゅうしょくして療養りょうようしていたが、2020年ねん1月がつに自殺じさつした[31]。2019年ねん末まつ、社内しゃないの通報つうほう窓口まどぐちに執行しっこう役員やくいんがパワハラ行為こういをしているとの情報じょうほうが寄よせられ、ヤマハは調査ちょうさを開始かいし[31]。その直後ちょくごに男性だんせい社員しゃいんが自殺じさつしたため、外部がいぶの弁護士べんごしも交まじえた調査ちょうさの結果けっか[31]、執行しっこう役員やくいんの行為こういはパワハラに該当がいとうし、自殺じさつの原因げんいんになったと認定にんていされた[32]。ヤマハは遺族いぞくに謝罪しゃざいし、執行しっこう役員やくいんを2020年ねん3月がつ末まつで退任たいにん扱あつかいにした[32]。

テレビ番組ばんぐみ[編集へんしゅう]

  • カンブリア宮殿きゅうでん 音楽おんがく教室きょうしつで文化ぶんかを育そだて楽器がっき市場いちば開拓かいたく！ ヤマハの音楽おんがく文化ぶんか戦略せんりゃく（2015年ねん9月がつ3日にち、テレビ東京てれびとうきょう）- ヤマハ 社長しゃちょう 中田なかた卓也たくや氏し出演しゅつえん[33]。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ ヤマハ・YA-1などを参照さんしょうのこと。
  2. ^ 両社りょうしゃ間あいだでデザイン交換こうかんの試こころみも為なされている。“バイクと楽器がっきの「ヤマハ」、デザイン交換こうかん”. YOMIURI ONLINE. (2015年ねん2月がつ26日にち). オリジナルの2015年ねん3月がつ7日にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://archive.is/20150307235024/http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150226-OYT1T50056.html 2017年ねん5月がつ19日にち閲覧えつらん。 
  3. ^ カザリ職人しょくにん。技術ぎじゅつのみならず、金銭きんせん的てきにも寅とら楠くすのきを援助えんじょをした。河合楽器製作所かわいがっきせいさくしょ創業そうぎょう者しゃ一族いちぞくとは無関係むかんけい。
  4. ^ 寅とら楠くすのきの姉あねの婿むこ。
  5. ^ 西川にしかわオルガンの創設そうせつ者しゃの西川にしかわ寅吉とらきちは1884年ねん（明治めいじ17年ねん）頃ごろに風琴ふうきんの試作しさくに成功せいこうしたとされ、これが事実じじつであれば寅とら楠くすのきより先さきに製造せいぞうしていたことになる。現在げんざいのヤマハによる沿革えんかく紹介しょうかいでも自みずからが「日本にっぽん初はつ」であったとは明記めいきしていない。
  6. ^ 古代こだいギリシアのエピクロス主義しゅぎに由来ゆらいする言葉ことばであり、直訳ちょくやくでは「快楽かいらく主義しゅぎ（者しゃ）」となるが趣旨しゅしとしては余暇よかを楽たのしむ思想しそうをもとうという意味いみであろう。
  7. ^ 河島かわしま博ひろしは当時とうじの本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう（ホンダ）社長しゃちょうであった河島かわしま喜好きよしの実弟じっていであり、解任かいにんはのちにヤマハ発動機やまははつどうきとホンダの間あいだで勃発ぼっぱつしたHY戦争せんそうの遠因えんいんの一ひとつともなった。
  8. ^ 例たとえばチェッカーズのデビューは1983年ねん（昭和しょうわ58年ねん）9月がつである。
  9. ^ セガサターンや通信つうしんカラオケDAM等ひとし
  10. ^ ただし、価格かかくはTDKのものより高たかかった。
  11. ^ 価格かかくは高たかいものの、出来できは他社たしゃ同等どうとう品ひんと比くらべると大おおきく劣おとる。とりわけバブルの頃ころは、他社たしゃ同等どうとう品ひんのみならず、ラジカセの高性能こうせいのう化か・多た機能きのう化か（いわゆるバブルラジカセ）も大おおきく進すすんだため、余計よけいに見劣みおとりがした。
  12. ^ 撤退てったいした最大さいだいの理由りゆうは、いわゆるガラケーやパソコンに取とって代かわる形かたちでスマートフォンが普及ふきゅうしたため。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ コーポレートガバナンス - ヤマハ株式会社かぶしきがいしゃ 2021年ねん10月がつ7日にち
  2. ^ a b c d e f “平成へいせい30年ねん3月がつ期き決算けっさん短信たんしん” (PDF) (2018年ねん5月がつ1日にち). 2018年ねん5月がつ1日にち閲覧えつらん。
  3. ^ ヤマハ株式会社かぶしきがいしゃ 定款ていかん 第だい1章しょう第だい1条じょう
  4. ^ 出典しゅってん:日経にっけいリサーチが実施じっしした2006年ねん（平成へいせい18年ねん）企業きぎょうブランド調査ちょうさ、2006年ねん（平成へいせい18年ねん）6月29日にち、日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん
  5. ^ ヤマハが成熟せいじゅく市場いちばの楽器がっきで利益りえきを伸のばすワケ（2016年ねん11月18日にち、東洋とうよう経済けいざいオンライン）
  6. ^ ヤマハ、工場こうじょう用ようIoT基盤きばん・産業さんぎょう用ようロボットの遠隔えんかく管理かんりシステムパッケージ開発かいはつ 2017年ねん11月7日にち マイナビニュース
  7. ^ a b c d 音叉おんさマークの歴史れきし
  8. ^ a b 。ヤマハロゴマークの歴史れきし
  9. ^ 井上いのうえ 2020, pp. 44–45, 共益きょうえき商社しょうしゃ.
  10. ^ 赤井あかい 1995, pp. 121–123.
  11. ^ 井上いのうえ 2020, p. 75, 共益きょうえき商社しょうしゃの買収ばいしゅう.
  12. ^ “「YAMAHAのコピペ」ってどこまで本当ほんとうなの？ ヤマハ本社ほんしゃに聞きいてきた”. i:Engineer 〜だからエンジニアっていいよね〜. パーソルテクノロジースタッフ. 2020年ねん6月がつ25日にち閲覧えつらん。
  13. ^ 井上いのうえ 2020, p. 110, ヤマハ、大阪おおさか支店してんを開設かいせつする.
  14. ^ a b 日本にっぽん楽器がっき争議そうぎ（読よみ）にほんがっきそうぎコトバンク
  15. ^ 参考さんこう文献ぶんけん:大庭おおば伸介しんすけ著ちょ『浜松はままつ・日本にっぽん楽器がっき争議そうぎの研究けんきゅう』、五ご月がつ社しゃ、1980年ねん
  16. ^ 出典しゅってん:1992年ねん5月がつ14日にち 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん
  17. ^ 出典しゅってん:1992年ねん5月がつ13日にち付づけ日本経済新聞にほんけいざいしんぶん
  18. ^ 出典しゅってん:1992年ねん1月がつ16日にち、日本経済新聞にほんけいざいしんぶん
  19. ^ 出典しゅってん:1992年ねん2月がつ25日にち、日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん
  20. ^ 1995年ねん6月がつ11日にち、日本経済新聞にほんけいざいしんぶん
  21. ^ 会社かいしゃ分割ぶんかつ（吸収きゅうしゅう分割ぶんかつ）による当社とうしゃ国内こくない生産せいさん事業じぎょうの分社ぶんしゃ化かおよび子会社こがいしゃ商号しょうごう変更へんこうに関かんするお知しらせ
  22. ^ ヤマハ企業きぎょうミュージアム INNOVATION ROAD −7月がつ3日にち(火)かのオープンに先立さきだち、6月19日にち(火)かから、見学けんがくの予約よやくを受うけ付つけ開始かいし ヤマハ ニュースリリース（2018年ねん6月がつ19日にち）2018年ねん7月がつ12日にち閲覧えつらん。
  23. ^ 1963～1974 ウィーンフィル・メンバーとの共同きょうどう開発かいはつ（ヤマハ）
  24. ^ ヤマハ、楽器がっき大手おおての真髄しんずい（2013年ねん02月がつ01日にち、東洋とうよう経済けいざいオンライン）
  25. ^ ヤマハネットワーク製品せいひん ギガアクセスVPNルーター RTX1200生産せいさん完了かんりょう品ひん
  26. ^ https://www.yamaha.co.jp/plus/piano/trivia/?ln=ja&id=103004
  27. ^ ヤマハ家具かぐ商品しょうひん生産せいさん終了しゅうりょうに関かんするご案内あんない（2004年ねん12月24日にち、ヤマハリビングテック・ニュースリリース）
  28. ^ 資本しほん構成こうせいならびに商号しょうごう変更へんこうに関かんするお知しらせ（2013年ねん6月がつ28日にち、ヤマハリビングテック・ニュースリリース）
  29. ^ ヤマハリビングテックがMBO 社名しゃめい「トクラス」に（2013年ねん6月がつ28日にち、日本経済新聞にほんけいざいしんぶん）
  30. ^ “株式かぶしきの状況じょうきょう - 投資とうし家か向むけ情報じょうほう”. ヤマハ株式会社かぶしきがいしゃ. 2018年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。
  31. ^ a b c d e “ヤマハ男性だんせい社員しゃいん自殺じさつ　執行しっこう役員やくいんのパワハラ認定にんてい”. 東京とうきょう新聞しんぶん. (2020年ねん3月がつ21日にち). https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020032102000141.html 2020年ねん3月がつ21日にち閲覧えつらん。 
  32. ^ a b “楽器がっきメーカー「ヤマハ」でパワハラ 30代だいの男性だんせい社員しゃいんが自殺じさつ”. NHK NEWS WEB. (2020年ねん3月がつ20日はつか). https://web.archive.org/web/20200321073108/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200320/k10012341831000.html 2020年ねん3月がつ21日にち閲覧えつらん。 
  33. ^ 音楽おんがく教室きょうしつで文化ぶんかを育そだて楽器がっき市場いちば開拓かいたく！ ヤマハの音楽おんがく文化ぶんか戦略せんりゃく - テレビ東京てれびとうきょう 2015年ねん9月がつ3日にち
  34. ^ “クラブ概要がいよう”. 株式会社かぶしきがいしゃジュビロ. 2018年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。
  35. ^ “スポンサー”. 株式会社かぶしきがいしゃジュビロ. 2018年ねん1月がつ1日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • 赤井あかい励『オルガンの文化ぶんか史し』青あお弓ゆみ社しゃ、1995年ねん。 
  • 井上いのうえさつき『ピアノの近代きんだい史し : 技術ぎじゅつ革新かくしん、世界せかい市場いちば、日本にっぽんの発展はってん』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2020年ねん。ISBN 978-4-12-005267-5。 

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