音響 おんきょう 機器 きき (オーディオ機器 きき )におけるアンプ (英 えい : amplifier )とは、音響 おんきょう を表現 ひょうげん した電気 でんき 信号 しんごう を増幅 ぞうふく する機器 きき である。日本語 にほんご では慣例 かんれい 的 てき に、英語 えいご 名 めい amplifier (アンプリファイア)を短縮 たんしゅく させ「アンプ」と呼 よ ばれることが多 おお い。
SOUND WARRIOR SW-10 真空 しんくう 管 かん アンプ
1920年代 ねんだい 真空 しんくう 管 かん アンプ
さまざまある増幅器 ぞうふくき の一種 いっしゅ である。用途 ようと 、出力 しゅつりょく の大 おお きさ、付加 ふか 機能 きのう によりいくつかの種類 しゅるい がある。
初期 しょき の音響 おんきょう 機器 きき はアンプを持 も たず、微小 びしょう な電気 でんき 信号 しんごう であっても反応 はんのう 性 せい のよいスピーカー を内蔵 ないぞう する事 こと で済 す ませていた(ただし、あまり大 おお きな音 おと は出 で なかった)。
真空 しんくう 管 かん アンプの登場 とうじょう
真空 しんくう 管 かん が発明 はつめい されると、電気 でんき 信号 しんごう の増幅 ぞうふく 、ひいては音声 おんせい (音響 おんきょう )を表現 ひょうげん した電気 でんき 信号 しんごう の増幅 ぞうふく が可能 かのう となり、通信 つうしん 機 き 、ラジオ 、電気 でんき 蓄音機 ちくおんき などの音響 おんきょう 機器 きき に組 く み込 こ まれた。これがアンプの発祥 はっしょう である(真空 しんくう 管 かん アンプ )。後 のち に音響 おんきょう 機器 きき の種類 しゅるい が増 ふ えると、それぞれの音響 おんきょう 機器 きき にアンプを内蔵 ないぞう するのでなく、アンプ(とスピーカー)を筐体 きょうたい として独立 どくりつ させ、それに複数 ふくすう の音響 おんきょう 機器 きき を接続 せつぞく するようになった。エレクトロニクスの技術 ぎじゅつ 者 しゃ などは、世界中 せかいじゅう で、アンプは購入 こうにゅう したりせず、さかんに自作 じさく した。なお、真空 しんくう 管 かん アンプはアナログ 信号 しんごう をアナログのまま増幅 ぞうふく する。
トランジスタアンプの登場 とうじょう と真空 しんくう 管 かん アンプの存続 そんぞく
トランジスタ が登場 とうじょう し、1950年代 ねんだい 以降 いこう にトランジスタのアンプも用 もち いられるようになった(トランジスタアンプ )。ラジオなどではトランジスタアンプがさかんに使 つか われるようになっても、オーディオ観賞 かんしょう 分野 ぶんや では、真空 しんくう 管 かん アンプはトランジスタアンプと並 なら び、依然 いぜん として使 つか われ続 つづ けた (現在 げんざい でも製造 せいぞう され、使 つか われ続 つづ けている)。真空 しんくう 管 かん とトランジスタの増幅 ぞうふく の特性 とくせい (増幅 ぞうふく 後 ご の波形 はけい の変化 へんか )がわずかに異 こと なり、真空 しんくう 管 かん アンプの音 おと が「やわらい」「あたたかみがある」音 おと に聞 き こえるのに対 たい して、トランジスタアンプの音 おと は「硬 かた い」「つめたい」などと、一部 いちぶ のオーディオリスナーや評論 ひょうろん 家 か たちが評価 ひょうか したからである。
とは言 い え、トランジスタアンプによって低 てい 価格 かかく 化 か も可能 かのう になり、真空 しんくう 管 かん のように傷 いた んで(ある程度 ていど の期間 きかん で)交換 こうかん する必要 ひつよう があり、スイッチを入 い れてから温 あたた まるまで待 ま たなければならなかったのに比 くら べて、トランジスタは交換 こうかん の必要 ひつよう がなく、スイッチを入 い れるとすぐに使 つか え、おまけに小型 こがた であるなど、さまざまな点 てん で便利 べんり ではあったので、一般人 いっぱんじん 向 む けには次第 しだい に販売 はんばい される割合 わりあい が増 ふ えてゆき、低 てい 価格 かかく 帯 たい のオーディオ機器 きき では、ほぼすべてがトランジスタアンプになっていった。が、それでも高級 こうきゅう 音響 おんきょう 機器 きき (高 こう 価格 かかく 帯 たい )では真空 しんくう 管 かん アンプが用 もち いられつづけたのである(2018年 ねん 現在 げんざい でも真空 しんくう 管 かん アンプは販売 はんばい され続 つづ けている。たとえばアンプひとつの価格 かかく が数 すう 十 じゅう 万 まん 円 えん 以上 いじょう 、ものによっては百 ひゃく 万 まん 円 えん 以上 いじょう するようなものもある。)
アンプICの登場 とうじょう
60年代 ねんだい 以降 いこう には、真空 しんくう 管 かん アンプおよびトランジスタアンプに加 くわ え、IC 等 ひとし も使 つか われるようになった。
現在 げんざい の状況 じょうきょう
多 おお くの電気 でんき 機器 きき では、内部 ないぶ 回路 かいろ はほとんどがトランジスタ、さらにはICへと移行 いこう が進 すす み、真空 しんくう 管 かん 増幅器 ぞうふくき は消 き えてしまった。しかし音響 おんきょう 機器 きき のファンの中 なか でも特 とく に熱狂 ねっきょう 的 てき なファンというのは、音 おと の聞 き こえ方 かた のわずかな違 ちが いに徹底的 てっていてき にこだわるので、そしてしばしば音 おと のためならば、価格 かかく や機器 きき の大 おお きさのことは度外視 どがいし するので、独特 どくとく の音 おと の質感 しつかん をもたらす真空 しんくう 管 かん アンプが今 いま でも生 い き残 のこ っているのである。たとえ真空 しんくう 管 かん アンプの音質 おんしつ を高 たか く評価 ひょうか し、購入 こうにゅう する人数 にんずう が、全 ぜん 人口 じんこう に対 たい して非常 ひじょう に小 ちい さくても、熱狂 ねっきょう 的 てき なファンは ひとりあたりとても大 おお きな金額 きんがく (桁 けた がいくつも違 ちが うほどに、とても大 おお きい金額 きんがく )を支払 しはら うので、真空 しんくう 管 かん アンプの市場 いちば (マーケット )が総 そう 金額 きんがく としてはそれなりに大 おお きくなり、市場 いちば として立派 りっぱ に成立 せいりつ し、メーカーとしても製造 せいぞう しつづけることができるのである。
詳細 しょうさい は後述 こうじゅつ 参照 さんしょう 。
レコードプレーヤー 、CDプレーヤー 、チューナー 、カセットプレーヤー などの音響 おんきょう 機器 きき からのライン 出力 しゅつりょく を受 う け、またセレクタやトーンコントロールなどを内蔵 ないぞう し、主 しゅ として電圧 でんあつ を増幅 ぞうふく し、次 つぎ のパワーアンプを駆動 くどう する増幅器 ぞうふくき をコントロールアンプ あるいは次 つぎ のメインアンプと対置 たいち してプリアンプ と呼 よ ぶ。コントロールアンプからの出力 しゅつりょく を受 う け、主 しゅ として電流 でんりゅう (ないし電力 でんりょく )を増幅 ぞうふく し、スピーカー などを駆動 くどう する増幅器 ぞうふくき をパワーアンプ あるいはプリアンプと対置 たいち してメインアンプ と呼 よ ぶ。これらを別々 べつべつ のコンポーネントにすることが広 ひろ く行 おこな われたのでそれぞれを「プリアンプ」「メインアンプ」と区別 くべつ するようになり、更 さら にはそれらを一体化 いったいか したものとしてプリメインアンプ やインテグレーテッドアンプ(総合 そうごう アンプ) という呼称 こしょう も生 う まれた。プリメインアンプの中 なか には、プリ部 ぶ とメイン部 ぶ を切 き り離 はな して使 つか えるものもあった。
コントロールアンプ(プリアンプ)は小 ちい さな(主 しゅ としてラインレベルの)入力 にゅうりょく 信号 しんごう を増幅 ぞうふく するだけでなく、音 おと を細 こま かく調整 ちょうせい したり、入力 にゅうりょく を切 き り替 か えたりする機能 きのう を備 そな えており、そのために高 こう 音域 おんいき 、中 ちゅう 音域 おんいき 、低 てい 音域 おんいき の音量 おんりょう を個別 こべつ に調整 ちょうせい する「トーン・コントロールつまみ」(=イコライザー (音響 おんきょう 機器 きき ) )や、ステレオの左右 さゆう の音量 おんりょう を調整 ちょうせい する「バランス調整 ちょうせい つまみ」、入力 にゅうりょく を選択 せんたく する「入力 にゅうりょく 切替 きりかえ スイッチ」(入力 にゅうりょく セレクタ・スイッチ)などを備 そな えている。
レコード が主力 しゅりょく の媒体 ばいたい だった時代 じだい には、レコード盤 ばん の表面 ひょうめん の溝 みぞ のわずかな動 うご きを拾 ひろ って電気 でんき 信号 しんごう に変 か えるピックアップ・カートリッジの微小 びしょう な出力 しゅつりょく を増幅 ぞうふく する専用 せんよう のアンプがプリアンプに備 そな わっていることが一般 いっぱん 的 てき であった。特 とく に、単純 たんじゅん な増幅 ぞうふく だけではなく、MCカートリッジの非常 ひじょう に微小 びしょう な出力 しゅつりょく を増幅 ぞうふく したり(ヘッドアンプ。これは特殊 とくしゅ で、信号 しんごう を引 ひ き回 まわ したくないことなどもあり、レコードプレーヤー側 がわ に備 そな えることも多 おお い)、レコードに記録 きろく された信号 しんごう の「RIAA特性 とくせい 」と呼 よ ばれる周波数 しゅうはすう 特性 とくせい を、逆 ぎゃく 特性 とくせい のフィルターを通 とお して戻 もど すイコライザアンプ が必要 ひつよう であった。プリアンプ内蔵 ないぞう ではなく独立 どくりつ させた「フォノアンプ」もあった。1980年代 ねんだい ごろからは主 おも なメディアがCD に移行 いこう したため、フォノイコライザを持 も たない機種 きしゅ が多 おお くなっており、近年 きんねん はこれらは全 すべ てレコードプレーヤーの側 がわ が備 そな えるのがもっぱらとなっている。
一般 いっぱん の音響 おんきょう 機器 きき のライン 出力 しゅつりょく の出力 しゅつりょく レベルは2Vrms程度 ていど あるので、500mW程度 ていど で駆動 くどう するのであれば、プリアンプの必要 ひつよう 性 せい は無 な い。
パワーアンプ(メインアンプ)はプリアンプからの出力 しゅつりょく を受 う けて電力 でんりょく 増幅 ぞうふく を行 おこな い、スピーカーなどを駆動 くどう する。
電力 でんりょく を増幅 ぞうふく するだけであるため、入力 にゅうりょく 制限 せいげん 用 よう または出力 しゅつりょく 調整 ちょうせい 用 よう の「ボリュームつまみ」が付 つ いているだけ、というものが一般 いっぱん 的 てき であり、プリアンプ側 がわ にメインボリュームがあることを前提 ぜんてい として[ 1] ボリュームが無 な いものも少 すく なくない。大 だい 出力 しゅつりょく のものは発熱 はつねつ も大 おお きいので放熱 ほうねつ に注意 ちゅうい しなければならない。
コントロールアンプ(プリアンプ)とパワーアンプ(メインアンプ)を一体化 いったいか したものをインテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)という(これに対 たい しコントロールアンプやパワーアンプをセパレートアンプと呼 よ ぶことがある)。
操作 そうさ パネルはコントロールアンプとほぼ同 おな じで、パワーアンプを内蔵 ないぞう しているのでスピーカ端子 たんし がある。
コントロールアンプとパワーアンプを一体化 いったいか したといっても、内部 ないぶ でコントロールアンプ回路 かいろ とパワーアンプ回路 かいろ を分 わ けて組 く んでいるものと、回路 かいろ 的 てき に融合 ゆうごう させてしまっているものとがある。前者 ぜんしゃ の構成 こうせい ではコントロールアンプ出力 しゅつりょく 端子 たんし とパワーアンプ入力 にゅうりょく 端子 たんし が設 もう けられていることがあり、この場合 ばあい 、一 ひと つの筐体 きょうたい に収 おさ まったコントロールアンプとパワーアンプとして別々 べつべつ に使 つか うことができる。すなわち、コントロールアンプ出力 しゅつりょく 端子 たんし を別 べつ のパワーアンプ入力 にゅうりょく に接続 せつぞく したり、逆 ぎゃく に別 べつ のコントロールアンプ出力 しゅつりょく をパワーアンプ入力 にゅうりょく 端子 たんし に接続 せつぞく して使 つか うことができる。後者 こうしゃ の構成 こうせい では完全 かんぜん に同 おな じことはできないが、 AU えーゆー X 入力 にゅうりょく などのライン系 けい 入力 にゅうりょく 端子 たんし を使 つか ってパワーアンプとして使 つか うことはできる。
2010年 ねん 頃 ごろ からは USB DAC を搭載 とうさい した製品 せいひん や、アンプ同士 どうし の連動 れんどう 機能 きのう によってチャンネル数 すう を拡張 かくちょう できる機種 きしゅ が開発 かいはつ され、 PC オーディオや AV アンプとの垣根 かきね がなくなりつつある。
インテグレーテッドアンプにラジオチューナー を内蔵 ないぞう したものをレシーバーという。スピーカーをつなぐだけでラジオ放送 ほうそう を聴 き くことができ小形 こがた に収 おさ まる。
更 さら にレコードプレーヤー を一体化 いったいか したものもあったが、レコードプレーヤーは本質 ほんしつ 的 てき には機械 きかい 部品 ぶひん であり、また構造 こうぞう が大掛 おおが かりになるので、セパレート型 がた ステレオ やモジュラー型 がた ステレオの一部 いちぶ としてはともかく、アンプとしては日本 にっぽん では流行 はや らなかった。しかしコンパクトディスク (CD) プレーヤーやミニディスク (MD) プレーヤーなどは内蔵 ないぞう が容易 ようい であり、ラジオチューナーと CD プレーヤーを内蔵 ないぞう したものは CD レシーバーなどと呼 よ ばれる。
また、最近 さいきん ではラジオチューナーを内蔵 ないぞう していなくても、インターネットラジオが聴 き けるものをネットワークレシーバーと呼 よ ぶことがある。
級 きゅう 別 べつ としてD級 きゅう とされることもある。
デジタルアンプとはPWM やPDM を電力 でんりょく 増幅 ぞうふく に利用 りよう するアンプである。アナログ入力 にゅうりょく の(すなわちアナログ段 だん を持 も つ)製品 せいひん もあるが、デジタル入力 にゅうりょく から出力 しゅつりょく スイッチング素子 そし までアナログ回路 かいろ を経由 けいゆ しない「フルデジタル」などと呼 よ ばれている製品 せいひん もある[ 2] (ただし出力 しゅつりょく スイッチング素子 そし 以降 いこう にアナログ回路 かいろ であるローパスフィルタ が必 かなら ず存在 そんざい するため、厳密 げんみつ には「フルデジタル」なアンプなど存在 そんざい しない)。デジタルアンプでは入力 にゅうりょく 音声 おんせい 信号 しんごう により変調 へんちょう されたパルス波 は のデューティ比 ひ または頻度 ひんど を制御 せいぎょ するため、最終 さいしゅう 出力 しゅつりょく 段 だん のトランジスタ はONかOFFかの単純 たんじゅん なスイッチング動作 どうさ となり、アナログアンプに比 くら べ電力 でんりょく 効率 こうりつ が飛躍 ひやく 的 てき に高 たか いことが最大 さいだい の特長 とくちょう である。基本 きほん 的 てき な原理 げんり は、電圧 でんあつ 可変 かへん スイッチング電源 でんげん の出力 しゅつりょく 電圧 でんあつ を入力 にゅうりょく (音声 おんせい )信号 しんごう に応 おう じて変化 へんか させることと等価 とうか である。
市販 しはん のオーディオアンプでは、1977年 ねん に発売 はつばい されたソニー のTA-N88が非常 ひじょう に初期 しょき のものである[ 3] 。これは、自 じ 励発振 はっしん 型 がた のPWM変調 へんちょう 回路 かいろ により入力 にゅうりょく 信号 しんごう からアナログ的 てき にPWM波 は を生成 せいせい するものであるため、これを世界 せかい 初 はつ のデジタルアンプとするかについては意見 いけん が分 わ かれるものの、今日 きょう のデジタルアンプの原型 げんけい となるアンプである。
また、デジタルアンプはその電力 でんりょく 効率 こうりつ の高 たか さからミニコンポ やカーオーディオ 、携帯 けいたい 音楽 おんがく プレーヤー などのアンプ、また多 た チャンネルを扱 あつか うAVアンプ(後述 こうじゅつ )用 よう としてよく用 もち いられるほか、従来 じゅうらい のアナログアンプにない特長 とくちょう を活 い かしたと称 しょう している、いわゆる「高級 こうきゅう オーディオ 」もある。 中 なか でも、1999年 ねん 8月 がつ にシャープ が発売 はつばい したΔ でるた Σ しぐま 1bitデジタルアンプ SM-SX100は有名 ゆうめい であり、これは同社 どうしゃ が高級 こうきゅう オーディオアンプ(標準 ひょうじゅん 価格 かかく 100万 まん 円 えん )として十 じゅう 数 すう 年 ねん ぶりに発売 はつばい したものである。なお、デジタルアンプ技術 ぎじゅつ としては、ソニー のS-Master /S-Master PRO 、オンキヨー のVL Digital、JVCケンウッド (JVCブランド。旧 きゅう ・日本 にほん ビクター )のDEUS、パイオニア (現 げん ・オンキヨー&パイオニア Pioneerブランド)のDirect Power FETなど、オーディオ機器 きき メーカー各社 かくしゃ により独自 どくじ に開発 かいはつ が進 すす められている。
かつてCDが登場 とうじょう した頃 ころ にデジタルアンプと呼 よ ばれた製品 せいひん は、DAコンバータ を内蔵 ないぞう しデジタル入力 にゅうりょく を持 も つアンプの事 こと でこれとは異 こと なる。またAVアンプについても「デジタルアンプ」と呼 よ ばれるものが多 おお いが、本節 ほんぶし で述 の べたデジタルアンプとの差異 さい 詳細 しょうさい は後述 こうじゅつ する。
オーディオビジュアルアンプ。AVセンターとも呼 よ ぶ。ホームシアター 用 よう のアンプである。AM /FM チューナーが搭載 とうさい されているものはAVレシーバーと呼 よ ぶ場合 ばあい がある。
機能 きのう
映像 えいぞう 信号 しんごう の入出力 にゅうしゅつりょく 端子 たんし を備 そな え、AVセレクター としての機能 きのう を持 も つ事 こと は、AVアンプを名乗 なの るには必須 ひっす の機能 きのう であり、特徴 とくちょう である。初期 しょき のAVアンプの多 おお くは、オーディオ用 よう アンプにAVセレクター機能 きのう を付加 ふか しただけのものであった。2004年 ねん 頃 ころ からHDMI 入出力 にゅうしゅつりょく を備 そな えたAVアンプが登場 とうじょう 。またHDMIの映像 えいぞう 信号 しんごう を中継 ちゅうけい するだけでなくアナログ映像 えいぞう 入力 にゅうりょく をデジタル化 か ないしアップコンバート して出力 しゅつりょく できる製品 せいひん も存在 そんざい する。
一方 いっぽう でインテグレーテッドアンプにある、レコード再生 さいせい のためのフォノイコライザーは、初期 しょき のAVアンプには装備 そうび されていたが、2019年 ねん 現在 げんざい では主 おも に廉価 れんか モデル や中堅 ちゅうけん モデルで装備 そうび していないものが大 だい 部分 ぶぶん を占 し めている。
2010年 ねん 頃 ころ からは、DLNA やAirPlay によるネットワークオーディオ機能 きのう やBluetooth によるワイヤレスオーディオ機能 きのう を持 も つ製品 せいひん が登場 とうじょう している。
音声 おんせい 信号 しんごう
2chステレオ音声 おんせい のみに対応 たいおう したものはAV アンプが登場 とうじょう した初期 しょき の製品 せいひん のみであり、殆 ほとん どの製品 せいひん はサラウンド 音声 おんせい 信号 しんごう を扱 あつか う。2chのステレオ信号 しんごう を加工 かこう して4chとした仮想 かそう サラウンド機能 きのう から、1980年代 ねんだい 半 なか ばからドルビーサラウンド 対応 たいおう へと発展 はってん した。1980年代 ねんだい 末期 まっき にセンター信号 しんごう と方向 ほうこう 強調 きょうちょう 回路 かいろ を付加 ふか し5chとしたドルビープロロジックが登場 とうじょう する。
1990年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう 、ドルビーデジタル 方式 ほうしき が主 おも にDVD-Video ソフトの普及 ふきゅう によって浸透 しんとう する事 こと となる。一般 いっぱん 的 てき にフロント左右 さゆう 、サラウンド左右 さゆう 、センター、ウーハーの5.1ch分 ぶん (ウーハーは再生 さいせい する音声 おんせい 信号 しんごう が低音 ていおん 成分 せいぶん のみの狭 せま い音域 おんいき のために、0.1chと表現 ひょうげん されている)を扱 あつか う。DVD-Video・デジタル放送 ほうそう の普及 ふきゅう に伴 ともな いDTS ・AAC にも対応 たいおう した製品 せいひん が増 ふ えた。最近 さいきん [いつ? ] では2chや2.1chで仮想 かそう サラウンド再生 さいせい が可能 かのう な製品 せいひん が多 おお く、ドルビープロロジックⅡ、ドルビープロロジックⅡx、DTS-ESなどが搭載 とうさい された製品 せいひん が登場 とうじょう してからは、サラウンドバックなどを加 くわ えた6.1ch、7.1ch、9.1ch音声 おんせい を出力 しゅつりょく する製品 せいひん も存在 そんざい するようになった。
BD ソフトの登場 とうじょう に伴 ともな って、2007年 ねん 頃 ころ から従来 じゅうらい のS/PDIF 端子 たんし では扱 あつか えないドルビーTrueHD ・DTS-HDマスターオーディオ などのハイレゾ音源 おんげん に対応 たいおう (低 てい 価格 かかく 機種 きしゅ はTrueHD・DTS-HD等 とう のデコーダを省略 しょうりゃく し、再生 さいせい 機 き 側 がわ でデコードした非 ひ 圧縮 あっしゅく 音声 おんせい の再生 さいせい のみ対応 たいおう する場合 ばあい がある)するようになった。
デジタルアンプ
AVアンプで「デジタルアンプ」を称 しょう する製品 せいひん にはおおむね2系統 けいとう あり、1980年代 ねんだい に見 み られたものは、DSP(デジタルシグナルプロセッサ ないしデジタル信号 しんごう 処理 しょり )による処理 しょり をおこなっていること、ないしDACを内蔵 ないぞう しデジタル入力 にゅうりょく を備 そな えていることを以ってデジタルと称 しょう していた。一方 いっぽう 21世紀 せいき に入 はい って以降 いこう のものは、パワーアンプが前節 ぜんせつ で説明 せつめい したような構成 こうせい になっているデジタルアンプである。
ポータブルヘッドホンアンプ(ソニー・PHA-1A)
ヘッドホン 専用 せんよう のアンプ。ヘッドホン端子 たんし の無 な い製品 せいひん に接続 せつぞく する目的 もくてき や、より高音 こうおん 質 しつ でヘッドホンリスニングする為 ため に使用 しよう される。スピーカー駆動 くどう に用 もち いるプリメインアンプ等 とう にもヘッドホン端子 たんし が存在 そんざい するが、これらはスピーカー用 よう の大 おお きな出力 しゅつりょく をヘッドホン用 よう に減衰 げんすい させるために抵抗 ていこう を直列 ちょくれつ に挿入 そうにゅう しているが、ヘッドホン専用 せんよう に小 ちい さな出力 しゅつりょく で構成 こうせい されたヘッドホンアンプには、音質 おんしつ 向上 こうじょう を目的 もくてき として、この抵抗 ていこう を用 もち いていない。
複数 ふくすう 台 だい のヘッドホンの同時 どうじ 使用 しよう が可能 かのう な製品 せいひん も存在 そんざい し、録音 ろくおん スタジオ向 む けには複数 ふくすう のミュージシャン がヘッドフォンで同時 どうじ にモニターする用途 ようと に使 つか われる。異 こと なる音源 おんげん を個々 ここ のミュージシャンが好 この みのバランスでモニターするために、簡単 かんたん なミキサー を内蔵 ないぞう したものもある。音楽 おんがく CD を販売 はんばい する店頭 てんとう では、新譜 しんぷ の試聴 しちょう にヘッドホンを用意 ようい していることがあり、1台 だい のCDプレーヤー から複数 ふくすう の試聴 しちょう 者 しゃ へ音楽 おんがく 再生 さいせい する用途 ようと に使 つか われる。
先 さき に述 の べた通 とお り、多 おお くの電化 でんか 製品 せいひん 、電気 でんき 製品 せいひん においては、電気 でんき 信号 しんごう の増幅 ぞうふく 素子 そし ・回路 かいろ としては、技術 ぎじゅつ 的 てき にそれが可能 かのう であるなら、真空 しんくう 管 かん から、トランジスタ、ICへと移行 いこう していった。しかしながら音響 おんきょう 機器 きき としてのアンプにおいては、音 おと を聴 き く者 もの の好 この みという観点 かんてん から、例外 れいがい が多 おお い。
例 たと えば真空 しんくう 管 かん を用 もち いたアンプの音 おと を好 この むオーディオマニア は多 おお く、現在 げんざい に至 いた るまで製造 せいぞう ・販売 はんばい が続 つづ いている。また真空 しんくう 管 かん アンプは回路 かいろ 構成 こうせい が単純 たんじゅん である事 こと から、オーディオマニアが自作 じさく を行 おこな う例 れい も多 おお い。日本 にっぽん 、アメリカ、西欧 せいおう において、真空 しんくう 管 かん の多 おお くが製造 せいぞう 終了 しゅうりょう となったため、ロシアや東欧 とうおう 、中国 ちゅうごく で引 ひ き続 つづ き生産 せいさん されていた真空 しんくう 管 かん が用 もち いられる例 れい が多 おお かった。しかし近年 きんねん はそれら諸国 しょこく でも真空 しんくう 管 かん の製造 せいぞう が終了 しゅうりょう する場合 ばあい が多 おお く、選択肢 せんたくし が限 かぎ られている。そのため、あえてオーディオマニア向 む けのニーズに対応 たいおう して、米国 べいこく ウエスタンエレクトリック 社 しゃ では真空 しんくう 管 かん の再 さい 生産 せいさん を始 はじ めた。
また、集積 しゅうせき していない回路 かいろ (抵抗 ていこう 器 き 、コンデンサー、トランジスター、ダイオードなど単 たん 機能 きのう の電子 でんし 部品 ぶひん の組 く み合 あ わせ)で行 おこな うディスクリートアンプ (discrete:別々 べつべつ の)にも、根強 ねづよ い人気 にんき がある。ディスクリートの利点 りてん には、安 やす いトランジスタでも一般 いっぱん に普及 ふきゅう 品 ひん ICより雑音 ざつおん 特性 とくせい が良 よ いこと(普及 ふきゅう 品 ひん ICアンプでは最低 さいてい 音量 おんりょう 状態 じょうたい でそれとわかる雑音 ざつおん が乗 の ることが多 おお い)、部品 ぶひん を選定 せんてい すればより良 よ い回路 かいろ を組 く めることなどがある。音質 おんしつ 的 てき な嗜好 しこう から、電界 でんかい 効果 こうか トランジスタ を選択 せんたく する例 れい も多 おお い。
もちろん、一般 いっぱん の電気 でんき 機器 きき 同様 どうよう に、ICを利用 りよう するアンプもある。ICを用 もち いる利点 りてん には、部品 ぶひん 点数 てんすう を減 へ らして製造 せいぞう 価格 かかく を下 さ げられること、小型 こがた 化 か できること、素子 そし の特性 とくせい が高度 こうど に揃 そろ っているためその必要 ひつよう がある回路 かいろ に有利 ゆうり なことなどがある。特 とく にAVアンプ の場合 ばあい は、多 た 機能 きのう ・多 た チャンネルに対応 たいおう する回路 かいろ を筐体 きょうたい 内 ない に収 おさ める必要 ひつよう 性 せい から、IC化 か は必須 ひっす の選択 せんたく である。
基本 きほん 的 てき にはオーディオ用 よう アンプは電圧 でんあつ を増幅 ぞうふく している。主流 しゅりゅう のスピーカーはムービング・コイル 型 かた であり、電磁石 でんじしゃく であるため電流 でんりゅう 制御 せいぎょ のほうが単純 たんじゅん になるが、安定 あんてい した定 てい 電流 でんりゅう 回路 かいろ を作 つく ることは技術 ぎじゅつ 的 てき に難 むずか しいため、電圧 でんあつ 制御 せいぎょ が主流 しゅりゅう となっている。それに合 あ わせてスピーカーも電圧 でんあつ 制御 せいぎょ に適 てき した設計 せっけい のものが市販 しはん されている。
また1980年代 ねんだい 中頃 なかごろ まではアナログ回路 かいろ が主流 しゅりゅう であるが、1980年代 ねんだい 以降 いこう からスイッチング電源 でんげん に似 に た原理 げんり で出力 しゅつりょく 段 だん の大 だい 電力 でんりょく 信号 しんごう を生成 せいせい するデジタルアンプ も実用 じつよう 化 か されている。信号 しんごう 処理 しょり の特性 とくせい 上 じょう 、雑音 ざつおん 特性 とくせい にも優 すぐ れる事 こと から、デジタルアンプはICを用 もち いる例 れい が多 おお い。
ここではオーディオアンプ装置 そうち としての級 きゅう について述 の べる。
アナログ回路 かいろ における増幅 ぞうふく 素子 そし の動作 どうさ 点 てん には A 級 きゅう ・ B 級 きゅう ・ C 級 きゅう がある(A 級 きゅう と B 級 きゅう の中 なか 間 あいだ 的 てき なものを AB 級 きゅう という)。 D 級 きゅう その他 た は動作 どうさ 点 てん ではなく方式 ほうしき の名前 なまえ である。
真空 しんくう 管 かん でグリッドに電流 でんりゅう が流 なが れ込 こ む領域 りょういき を使 つか わない場合 ばあい 、級 きゅう の名前 なまえ に数字 すうじ の 1 を添 そ え(A1 級 きゅう など)、グリッドに電流 でんりゅう が流 なが れ込 こ む領域 りょういき まで使用 しよう する場合 ばあい は級 きゅう の名前 なまえ に数字 すうじ の 2 を添 そ えて(A2 級 きゅう など)区別 くべつ することがある。
オーディオ用 よう アナログアンプは歪 ひずみ を小 ちい さくする必要 ひつよう があるので C 級 きゅう は用 もち いられず、 A 級 きゅう か B 級 きゅう (AB 級 きゅう も)が用 もち いられる。 A 級 きゅう はシングル構成 こうせい でもプッシュプル構成 こうせい でも使 つか えるが、 B 級 きゅう や AB 級 きゅう はプッシュプル構成 こうせい でないと使 つか えない(構成 こうせい については増幅 ぞうふく 回路 かいろ #代表 だいひょう 的 てき な構成 こうせい 方式 ほうしき を参照 さんしょう )。つまりシングル構成 こうせい では A 級 きゅう しか使 つか えない。
オーディオ用 よう アナログアンプの小 しょう 信号 しんごう 部分 ぶぶん は通常 つうじょう A 級 きゅう とする。しかし電力 でんりょく 効率 こうりつ が悪 わる いため、大 だい 電力 でんりょく を扱 あつか うパワーアンプ出力 しゅつりょく 段 だん まで A 級 きゅう にすると発熱 はつねつ が多 おお くなるので、半導体 はんどうたい パワーアンプの出力 しゅつりょく 段 だん は B 級 きゅう または AB 級 きゅう とするのが普通 ふつう である[ 4] 。しかし出力 しゅつりょく 段 だん まで A 級 きゅう とした半導体 はんどうたい パワーアンプも存在 そんざい する。つまりオーディオアンプでいうところの A 級 きゅう アンプとか B 級 きゅう アンプというのはパワーアンプ出力 しゅつりょく 段 だん についてのことを言 い っている。
真空 しんくう 管 かん アンプは出力 しゅつりょく がさほど大 おお きくないものが多 おお いこと、負 ふ 帰還 きかん 量 りょう が少 すく なく歪 ひずみ を打 う ち消 け しにくいことから、出力 しゅつりょく 段 だん も A 級 きゅう のものが多 おお い。
古典 こてん 的 てき な A 級 きゅう は歪 いびつ は少 すく ないが発熱 はつねつ が多 おお く、パワーアンプ出力 しゅつりょく 段 だん に用 もち いると大 だい 出力 しゅつりょく は望 のぞ めなくなる。しかしこの発熱 はつねつ 問題 もんだい を解決 かいけつ したとする A 級 きゅう アンプが 1970 年代 ねんだい 末 まつ 頃 ごろ から 1980 年代 ねんだい にかけて流行 りゅうこう し、大 だい 出力 しゅつりょく と低 てい 歪 ひずみ 率 りつ をアピールした[ 5] 。
プッシュプルでカットオフする側 がわ の素子 そし のバイアス を切 き り替 か えたり波形 はけい を変形 へんけい させて、バイアス電流 でんりゅう が小 ちい さくてもカットオフしないようにしたものである。バイアス電流 でんりゅう が小 ちい さいので発熱 はつねつ は少 すく なく、カットオフしないので定義 ていぎ により A 級 きゅう となる。メーカーは新 しん A 級 きゅう などと呼 よ んだが、ユーザーからは疑似 ぎじ A 級 きゅう とか、偽 にせ A 級 きゅう と呼 よ ばれることすらあった。
擬似 ぎじ A 級 きゅう の各社 かくしゃ の呼称 こしょう 例 れい
「A+ 級 きゅう (Class A+)」、「Class AA」、「MOS Class AA」、「New Class A」(テクニクス ・パナソニック )
「ピュア A 級 きゅう 」、「ノンスイッチング A 級 きゅう 」、「New Super Optical Class A」(デンオン→現 げん :デノン )
「HCA 回路 かいろ 」、「Dual Amp Class A」(ヤマハ )
「スーパー A」、「アドバンストスーパー A」、「デジタルピュア A」(日本 にほん ビクター )
「クォーター A」(日本 にほん マランツ )
「ノンスイッチング・サーキット」(パイオニア →現 げん :オンキヨー&パイオニア )
他 た 、多数 たすう 。
1970 年代 ねんだい に日立 ひたち Lo-D が信号 しんごう の大 おお きさによって電源 でんげん 電圧 でんあつ を切 き り替 か え、効率 こうりつ を上 あ げる「Dynaharmony」方式 ほうしき を「E 級 きゅう 」と称 しょう したことがあるが、一般 いっぱん 的 てき な呼称 こしょう ではない。
デジタルアンプ を D 級 きゅう ともいう。効率 こうりつ の良 よ さが利点 りてん であるがSACD のDSD を直接 ちょくせつ 再生 さいせい するなどをはじめハイファイオーディオにも広 ひろ まっている。
E 級 きゅう (前述 ぜんじゅつ の Lo-D とは無関係 むかんけい )・ F 級 きゅう もデジタルベースの技術 ぎじゅつ だが高周波 こうしゅうは 応用 おうよう が主 おも でオーディオとは今 いま のところ関係 かんけい ない。
G 級 きゅう ・ H 級 きゅう は技術 ぎじゅつ 的 てき には前述 ぜんじゅつ の擬似 ぎじ A 級 きゅう と類似 るいじ した省 しょう 電力 でんりょく 化 か 方式 ほうしき で、もっぱらポータブルオーディオなどにおいて D 級 きゅう の次 つぎ のトピックとなっている。
主 しゅ として高級 こうきゅう 機 き を販売 はんばい している企業 きぎょう やブランド
主 しゅ として普及 ふきゅう 機 き から高級 こうきゅう 機 き までを幅広 はばひろ く販売 はんばい している企業 きぎょう やブランド
かつて販売 はんばい していた企業 きぎょう やブランド
参考 さんこう 文献 ぶんけん ・出典 しゅってん ・脚注 きゃくちゅう [ 編集 へんしゅう ]
^ 機器 きき の出力 しゅつりょく レベルとインピーダンスがラインにほぼ統一 とういつ された現在 げんざい 、プリアンプによる音質 おんしつ の劣化 れっか を嫌 きら い、CDプレーヤー等 とう を直接 ちょくせつ メインアンプに接続 せつぞく する場合 ばあい もある。ただしボリュームが無 な いメインアンプではこういう使 つか い方 かた はできない。
^ たとえばTAS5709
^ 『トランジスタ技術 ぎじゅつ 』 2008年 ねん 3月 がつ 号 ごう 、 CQ出版 しゅっぱん 社 しゃ
^ B 級 きゅう といってもバイアス電流 でんりゅう は厳密 げんみつ に 0 ではなく、また AB 級 きゅう といってもバイアス電流 でんりゅう はさほど大 おお きくないので(大 おお きくすれば電力 でんりょく 効率 こうりつ が落 お ち発熱 はつねつ が多 おお くなる)、 B 級 きゅう 、 AB 級 きゅう といっても大差 たいさ ないことが多 おお い。
^ 実際 じっさい には同 どう 時期 じき に歪 いびつ 打 う ち消 け し技術 ぎじゅつ も流行 りゅうこう しており、低 てい 歪 ひずみ 率 りつ が何 なに によるものかは留意 りゅうい する必要 ひつよう がある。