坂本さかもと龍一りゅういち

坂本さかもと（さかもと） 龍一りゅういち（りゅういち）
坂本さかもと 龍一りゅういち（2013年ねん）
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょう名めい	坂本さかもと 龍一りゅういち
生誕せいたん	(1952-01-17) 1952年ねん1月がつ17日にち
出身しゅっしん地ち	日本にっぽん・東京とうきょう都と世田谷せたがや区く
死没しぼつ	(2023-03-28) 2023年ねん3月28日にち（71歳さい没ぼつ） 日本にっぽん・東京とうきょう都と
学歴がくれき	東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく大学院だいがくいん修士しゅうし
ジャンル	エレクトロニック 前衛ぜんえい音楽おんがく クラシック ポップ・ロック 実験じっけん音楽おんがく フュージョン シンセポップ アンビエント 映画えいが音楽おんがく ワールド 現代げんだい音楽おんがく
職業しょくぎょう	作曲さっきょく家か 編曲へんきょく家か ピアニスト 音楽おんがくプロデューサー 俳優はいゆう
担当たんとう楽器がっき	キーボード シンセサイザー ピアノ オルガン ボーカル ドラム
活動かつどう期間きかん	1978年ねん - 2023年ねん
レーベル	日本にほんコロムビア / Better Days （1978年ねん (1978) - 1979年ねん (1979)） アルファレコード（1978年ねん (1978) - 1983年ねん (1983)） MIDI / SCHOOL（1984年ねん (1984) - 1986年ねん (1986)） CBS・ソニー / TERRAPIN （1987年ねん (1987) ） ヴァージン・レコード（1989年ねん (1989) - 1991年ねん (1991)） 東芝とうしばEMI （1991年ねん (1991) - 1993年ねん (1993)） FOR LIFE / güt（1994年ねん (1994) - 1997年ねん (1997)） タワーレコード / güt bounce （1996年ねん (1996) - 1997年ねん (1997)） ワーナーミュージック・ジャパン （1998年ねん (1998) - 2006年ねん (2006)） commmons（2007年ねん (2007) - 2023年ねん (2023)）
共同きょうどう作業さぎょう者しゃ	りりィ&バイバイセッションバンド 細野ほその晴臣はるおみ 高橋たかはし幸宏ゆきひろ イエロー・マジック・オーケストラ 矢野やの顕子あきこ 忌野いまわの清志郎きよしろう デヴィッド・シルヴィアン
公式こうしきサイト	sitesakamoto.com

坂本さかもと 龍一りゅういち （さかもと りゅういち、英語えいご: Ryūichi Sakamoto、1952年ねん〈昭和しょうわ27年ねん〉1月がつ17日にち - 2023年ねん〈令れい和わ5年ねん〉3月28日にち）は、日本にっぽんの作曲さっきょく家か・編曲へんきょく家か・ピアニスト・音楽おんがくプロデューサー。東京とうきょう都と出身しゅっしん。

音楽おんがく性せいは幅広はばひろく、クラシック音楽おんがくが根幹こんかんにあり、民俗みんぞく音楽おんがく、ポピュラー音楽おんがく（特とくにテクノポップ）にも造詣ぞうけいが深ふかかった。1987年ねんには日本人にっぽんじんで唯一ゆいいつアカデミー作曲さっきょく賞しょうを受賞じゅしょうしており、映画えいが音楽おんがくでも世界せかい的てきに評価ひょうかされている。愛称あいしょうは「教授きょうじゅ」。晩年ばんねんは環境かんきょうや憲法けんぽうに関かんする運動うんどうにも積極せっきょく的てきに参加さんかしていた。1990年代ねんだい中盤ちゅうばんにはインターネットの普及ふきゅうに先さきんじて逸早いちはやくライブや作品さくひんに取とり入いれるなど、新しん技術ぎじゅつにも興味きょうみを示しめしていた。

概要がいよう

幼おさないころから母方ははかた叔父おじの持もっているレコードを聴きいて音楽おんがくへの興味きょうみを募つのらせつつ成長せいちょうした。田園でんえん風景ふうけいの濃厚のうこうに残のこる世田谷せたがや区くで小中学生しょうちゅうがくせい時代じだいを過すごし、当時とうじ学力がくりょく上位じょうい校こうの一ひとつであった東京とうきょう都立とりつ新宿しんじゅく高等こうとう学校がっこうに進学しんがくする。新宿しんじゅくは当時とうじの日本にっぽんのサブカルチャーの中心ちゅうしん地ちであり、映画えいがと音楽おんがくを中心ちゅうしんに様々さまざまな店みせに出入でいりしては文化ぶんか的てき素養そようを吸収きゅうしゅうしていった。東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく在学ざいがく中ちゅうにスタジオ・ミュージシャンとして活動かつどうを開始かいしした。1970年代ねんだい後半こうはんよりソロやKYLYNバンドのメンバーとして活動かつどうする一方いっぽう、メンバーとして参加さんかした音楽おんがくグループ「イエロー・マジック・オーケストラ（YMO）」が国内外こくないがいで商業しょうぎょう的てき成功せいこうを収おさめ、人気にんきミュージシャンとなった。同時どうじに山下やました達郎たつおや大貫おおぬき妙子たえこなどの同どう世代せだいの音楽家おんがくかとも知しり合あい、共同きょうどう作業さぎょうを行おこなった。

YMO時代じだいにテクノポップやニュー・ウェイヴの分野ぶんやで活動かつどうしたことは広ひろく知しられているが、その後ごは一ひとつのところに留とまらず、現代げんだい音楽おんがくの手法しゅほうを使つかった作品さくひんの発表はっぴょう、ロックとテクノの融合ゆうごう、ワールドミュージック、ヒップホップやR&Bなどのブラックミュージックを織おり交まぜたポップス、オペラの作曲さっきょくおよびプロデュース、クラシックやボサノヴァのユニットを結成けっせいしてのワールドツアー、晩年ばんねんはアンビエントやエレクトロニカの作品さくひんを発表はっぴょうするなど、ジャンルを横断おうだんして多彩たさいな作品さくひんを発表はっぴょうした。前衛ぜんえい的てきで先進せんしん的てきなイメージを残のこしながら、大衆たいしゅうに理解りかいされ得える親したしみ易やすさを持もった作品さくひんとして仕上しあげる手腕しゅわんに卓越たくえつしたものを持もっていた。

自身じしんの音楽おんがく活動かつどうのほか、プロデューサーやアレンジャーとしても活動かつどうし、他たのアーティストへの楽曲がっきょく提供ていきょうも数多かずおおく行いっている。俳優はいゆうとして出演しゅつえんした大島おおしま渚なぎさの監督かんとく映画えいが『戦場せんじょうのメリークリスマス』で映画えいが音楽おんがくも手掛てがけ、日本人にっぽんじん初はつの英国えいこくアカデミー賞しょう 作曲さっきょく賞しょうを受賞じゅしょうした。1987年ねん公開こうかいの『ラストエンペラー』では日本人にっぽんじん初はつのアカデミー作曲さっきょく賞しょうを受賞じゅしょうし、同どう曲きょくでゴールデングローブ賞しょう 作曲さっきょく賞しょう、1989年ねん第だい31回かいグラミー賞しょう最優秀さいゆうしゅうオリジナル映画えいが音楽おんがくアルバム賞しょうなど世界せかい的てきな音楽おんがく賞しょうを総そうなめした。1990年ねん、映画えいが『シェルタリング・スカイ』のサウンドトラックを担当たんとうしロサンゼルス映画えいが批評ひひょう家か協会きょうかい賞しょうの作曲さっきょく賞しょう、1991年ねんにゴールデングローブ賞しょう 作曲さっきょく賞しょうを受賞じゅしょうした。以降いこう、国内外こくないがいの映画えいが音楽おんがくを手掛てがけ、映画えいが音楽家おんがくかとしての地位ちいを築きずいた。

1990年代ねんだい前半ぜんはんは打うち込こみ系けいポップスの作品さくひんを多数たすうリリースし、1995年ねん11月30日にちには『三菱電機みつびしでんき スーパーセレクション 坂本さかもと龍一りゅういち TOUR '95 D&L with Daizaburo Harada』というライブを開催かいさいし、日本にっぽん初はつのインターネット配信はいしんも行おこなった。インターネット配信はいしん自体じたいは既すでに1994年ねん11月にローリング・ストーンズが行おこなっていたが、インターネットの商業しょうぎょう利用りよう化かが1995年ねんに完了かんりょうした直後ちょくごという時代じだいに、世界せかいでも数すう例れいしか行おこなわれていない中なかでの極きわめて先進せんしん的てきな試こころみであった。同時どうじに、原田はらだ大だい三郎さぶろうによるステージ上じょうでの映像えいぞうのリアルタイムコントロールも、後ごのVJの先駆さきがけであった。

1990年代ねんだい後半こうはんはアコースティック作品さくひんを中心ちゅうしんに制作せいさくし、その中なかでも1999年ねんに三共さんきょう『リゲインEB錠じょう』のCM曲きょくであった『energy flow』が癒いやし系けい楽曲がっきょくとして絶大ぜつだいな人気にんきを得えて、同どう曲きょくを収録しゅうろくした『ウラBTTB』がミリオンセラーを達成たっせいした。以降いこうのスタジオ作品さくひんは2000年代ねんだいを通とおして、アコースティック感かんのある脱だつ構築こうちく的てきな作風さくふうに移行いこうして行いった（2009年ねんの『Out of Noise』など）。同時どうじに、スタジオ・アルバムのリリースは大おおきく減少げんしょうした。

音楽家おんがくかとしての活動かつどうのほかに、いくつかの映画えいがや映像えいぞう作品さくひんには俳優はいゆうとしての出演しゅつえん歴れきがある。テレビCMにも多おおく出演しゅつえんしており、ときには、ダウンタウンなどとお笑わらい番組ばんぐみやバラエティ番組ばんぐみに出演しゅつえんすることもあった。

近年きんねんは各かくメディアで環境かんきょう問題もんだいや憲法けんぽうをはじめとした諸しょ問題もんだいに関かんする運動うんどうに積極せっきょく的てきに参加さんか・言及げんきゅうしており、2000年代ねんだい半なかばに話題わだいになったPSE問題もんだいにおいても、坂本さかもとが中心ちゅうしん人物じんぶつとして反対はんたい運動うんどうを行おこなった。「エコ」や「ロハス」といったキーワードを口くちにすることが多おおく、マクロビオティックの実践じっせん者しゃでもある。2008年ねん6月5日にちの「世界せかい環境かんきょうデー」には、CD製造せいぞう時じの二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつへの対策たいさくとしてcommmonsレーベルから新あらたに発売はつばいする全すべてのCDをカーボンオフセット対応たいおうとすることも発表はっぴょうした（最新さいしん作さくまで継続けいぞく中ちゅう）。長年ながねん喫煙きつえん者ものであったが、針はり治療ちりょうを通つうじて禁煙きんえんに成功せいこうした。一時期いちじきはベジタリアンでもあったが、これは「人ひととしての闘争とうそう本能ほんのうがなくなりそうだから」という理由りゆうで後のちに中止ちゅうししている。2008年ねんの9月がつには作家さっか村上むらかみ龍りゅうとの対談たいだんで、現代げんだいの「夢ゆめがあるということは素晴すばらしい、だから君きみも夢ゆめを持もて」という風潮ふうちょうに疑問ぎもんを抱だいている発言はつげんをしている。

無類むるいの猫ねこ好すきである。一人ひとりっ子こだった坂本さかもとが生うまれたときから15歳さいの時ときまで一緒いっしょに住すんでいた猫ねこと兄弟きょうだいのように生活せいかつしていたことが影響えいきょうしている。若わかい頃ころは自分じぶんの見みた目めに無頓着むとんじゃくで、アルバム「千せんのナイフ」のジャケット写真しゃしんを見みた当時とうじの音楽おんがく仲間なかまが「あの汚きたない坂本さかもとが」と驚愕きょうがくしたほどだった。このような坂本さかもとがファッションセンスを得えるに至いたったのは、高橋たかはし幸宏ゆきひろの指導しどうによるものである。

坂本さかもとは手塚てづか治虫おさむの漫画まんがが好すきだと公言こうげんしており、特とくにお気きに入いりの作品さくひんは『火ひの鳥とり』と『ブッダ』だという。手塚てづか漫画まんがの女性じょせいや動物どうぶつは滑なめらかな曲線きょくせんで描えがかれており、そこに音楽おんがく性せいと美うつくしさを感かんじると度々たびたび語かたっている。坂本さかもとは手塚てづかるみ子こプロデュースの「手塚てづか治虫おさむ その愛あいした音楽おんがく」というCD（内容ないようは手塚てづかが漫画まんがの執筆しっぴつ中ちゅうに聴きいていた音楽おんがくを収録しゅうろくしたもの）の仕事しごともしている。手塚てづかプロダクションの「さよならティラノ」というアニメの音楽おんがくも担当たんとうしている。

愛称あいしょうは「教授きょうじゅ」「世界せかいのサカモト」。

生涯しょうがい

生おい立たち

1952年ねん、東京とうきょう都と中野なかの区くに生うまれた。父ちちは河出かわで書房しょぼうの編集へんしゅう者しゃで、三島みしま由紀夫ゆきおや野間のま宏ひろし、中上なかがみ健次けんじ、高橋たかはし和巳かずみなどを担当たんとうした坂本さかもと一いち亀かめ。母はは・敬子けいこは実業じつぎょう家か・下村しもむら彌一やいちの娘むすめにあたり、帽子ぼうしデザイナーで銀座ぎんざの宝石商ほうせきしょうに勤務きんむ。

通とおっていた幼稚園ようちえんが「全員ぜんいんピアノを習ならう」所しょであったため、3歳さいからピアノを習ならい始はじめる。自由学園じゆうがくえん幼児ようじ生活せいかつ団だんに準じゅんじた世田谷せたがや幼児ようじ生活せいかつ団だんにおいて作つくった「うさぎのうた」が最初さいしょの作曲さっきょく。

6歳さいごろまで住すんでいた中野なかのの家いえには、ピアノやレコードプレーヤーがなかった。近所きんじょに住すむ祖父そふの家いえには、当時とうじまだ学生がくせいだった叔父おじのピアノがあり、その上うえにレコードプレイヤーがあった。ピアノによじ上のぼってレコードを聴きいたのが、坂本さかもとの最初さいしょの音楽おんがくの記憶きおくである。

10歳さいで東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく教授きょうじゅの松本まつもと民みん之の助すけに師事しじし作曲さっきょくを学まなび始はじめる。なお、作曲さっきょくを勉強べんきょうし始はじめて最初さいしょに興味きょうみを持もった作曲さっきょく家かはストラヴィンスキーであった。この頃ころは特とくにピアノが好すきではなく、むしろ苦痛くつうだったという。14歳さいの頃ころ、ドビュッシーの音楽おんがくと出会であい、そこから多大ただいな影響えいきょうを受うけた。自分じぶんはドビュッシーの生うまれ変かわりに違ちがいないと半分はんぶん信しんじて、サインの練習れんしゅうまで始はじめた。人生じんせいで最もっとも影響えいきょうを受うけた音楽家おんがくかは、ドビュッシーとバッハである。

小学しょうがく2年ねんの時ときに、東京とうきょう都と世田谷せたがや区く給田きゅうでん（千歳ちとせ烏山うざん）に転居てんきょ。世田谷せたがや区立くりつ祖師谷そしがや小学校しょうがっこうから世田谷せたがや区立くりつ千せん歳さい中学校ちゅうがっこうを経へて、1970年ねんに東京とうきょう都立とりつ新宿しんじゅく高等こうとう学校がっこうを卒業そつぎょう。同級生どうきゅうせいには塩崎しおざき恭久やすひさ、馬場ばば憲治けんじ、那須なす恵理子えりこ、野中のなか直子なおこがいる。千歳ちとせ中学校ちゅうがっこうではバスケットボール部ぶに所属しょぞくした。新宿しんじゅく高校こうこう時代じだいには読書どくしょが趣味しゅみで、常つねに学校がっこう図書館としょかんの貸出かしだしランキング10位い以内いないに入はいっていた。風月ふうげつ堂どうなどにたむろするフーテンたちに影響えいきょうを受うけ、ジャズを聞きくようになり、自分じぶんでも演奏えんそうするようになった。ロックも好すきであったが、フォークは大嫌だいきらいであった。学生がくせい運動うんどうにものめり込こみ、塩崎しおざきや馬場ばばはこの時ときの闘争とうそう仲間なかまでもある。

1970年ねん東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく入学にゅうがく。大学だいがく在学ざいがく中ちゅう、民族みんぞく音楽おんがく学がく研究けんきゅうの泰斗たいと小泉こいずみ文夫ふみおの講義こうぎを受うけ、その内容ないようの深ふかさに坂本さかもとはそれまで培つちかってきた音楽おんがく観かんの根底こんていを揺ゆさぶられるような大おおきな衝撃しょうげきを受うけたという。さまざまに変遷へんせんしてきたと見みられる坂本さかもとの作風さくふうであるが、そのベースには、小泉こいずみから学まなび得えた民族みんぞく音楽おんがく学がくの知識ちしきや思想しそうが確たしかにあるようである。ただし小泉こいずみ自身じしんは作曲さっきょくをしなかったので、坂本さかもとに作曲さっきょく技法ぎほう上じょうの影響えいきょうを与あたえたというわけではなかった。坂本さかもとは、大学だいがく在学ざいがく中ちゅう、一いち年ねんほど作曲さっきょく家か三善みよし晃あきらにも学まなんでいる（ただし一いち度ど直接ちょくせつ指導しどうを受うけただけ、と坂本さかもとは発言はつげんしている。しかも、三善さんぜんから「理論りろん的てきすぎる」の如ごとき指摘してきを受うけたとも）。さらには、渋谷しぶやで開ひらかれていた高橋たかはし悠ゆう治ちの勉強べんきょう会かいにも高校こうこう・大学だいがくを通とおして顔かおを出だしていた。坂本さかもとが電子でんし音楽おんがくに出会であったのは大学だいがく学部がくぶ在学ざいがく中ちゅうのことである。

学生がくせい時代じだいには教職きょうしょく課程かていも履修りしゅうしており、母校ぼこうへ音楽おんがく教員きょういんになるための教育きょういく実習じっしゅうに行いったこともあったが、生来せいらいの気質きしつから学校がっこう組織そしきの一員いちいんとして務つとめることには向むいていないと早々そうそうに諦あきらめている。

1974年ねん東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがくの音楽おんがく学がく部ぶ作曲さっきょく科かを卒業そつぎょうし、同どう大学院だいがくいん音楽おんがく研究けんきゅう科か修士しゅうし課程かていに進すすむ。1977年ねん修了しゅうりょう。修士しゅうし論文ろんぶんは「坂本さかもと龍一りゅういち Year Book 1971-1979」のDISC 2にも収録しゅうろくされている管弦楽かんげんがく作品さくひん「反復はんぷくと旋」。

デビュー

1975年ねん、大学院だいがくいん在学ざいがく中ちゅうに新宿しんじゅくゴールデン街がいで意気投合いきとうごうしたという友部ともべ正人まさとの『誰だれもぼくの絵えを描えがけないだろう』にピアノで参加さんか。スタジオ・ミュージシャンとしてのキャリアをスタートさせる。翌よく1976年ねん、竹田たけだ賢一けんいちと「学習がくしゅう団だん」を組織そしきし、竹田たけだのプロデュースの下した、はじめてのアルバム『ディスアポイントメント-ハテルマ』（土取つちとり利行としゆきとのコラボレーション）を発表はっぴょう。以降いこう、りりィのバックバンド（バイバイセッションバンド）に所属しょぞくした後のち、当時とうじのりりィのマネージャー（現げん：株式会社かぶしきがいしゃ365代表だいひょう）が細野ほその晴臣はるおみのマネージャーに坂本さかもとを紹介しょうかい、YMO結成けっせいの足あしがかりとなる。初期しょきの山下やました達郎たつおの楽曲がっきょく（「2000トンの雨あめ」「パレード」など）、大瀧おおたき詠一えいいち、山下やました達郎たつお、伊藤いとう銀次ぎんじのアルバム『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』などにキーボードとして参加さんか。大貫おおぬき妙子たえこのLP『SUNSHOWER』『MIGNONNE』『ROMANTIQUE』などにアレンジャー、プロデューサーとして参加さんか。

1978年ねん2月がつ、細野ほその晴臣はるおみのアルバム『はらいそ』に参加さんか。細野ほそのの誘さそいにより、高橋たかはし幸宏ゆきひろとともに「イエロー・マジック・オーケストラ」(YMO) を結成けっせい、活動かつどうを開始かいしする。10月、坂さか本初ほんしょのソロアルバム『千せんのナイフ』をリリースし、ソロ・デビューも果はたす。11月、YMO名義めいぎの『イエロー・マジック・オーケストラ』を発売はつばい、続つづく『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』で爆発ばくはつ的てき人気にんきを博はくす。この年とし、風ふうの旅団りょだんの前身ぜんしんとなるテント劇団げきだん「曲馬きょくば館かん」の音楽おんがくにも参加さんかした。翌よく1979年ねんにはYMOと並行へいこうする形かたちで渡辺わたなべ香津こうづ美び、矢野やの顕子あきこ、小原おはら礼あや、村上むらかみ秀一ひでかず、本多ほんだ俊之としゆきらとセッションユニットKYLYNや、ほぼ同おなじメンバーで、各かくパート二に人にんずつで演奏えんそう技術ぎじゅつを競きそわせるというコンセプトのカクトウギセッションでの活動かつどうを行おこなう。一部いちぶの楽曲がっきょくで第だい二にピアノを演奏えんそうした高橋たかはし悠ゆう治ちのLP『新しんウィーン楽らく派はピアノ音楽おんがく集成しゅうせい』が発表はっぴょうされた（後のちに『新しんウィーン楽らく派はピアノ作品さくひん集しゅう』としてCD化か。参加さんか楽曲がっきょくシェーンベルク「四手よつでのための六むっつの小品しょうひん」は坂本さかもとのアルバム『フェイヴァリット・ヴィジョンズ』にも収録しゅうろくされている）。同年どうねんから1980年ねんにかけて、YMOは2度どにわたるワールドツアーを実施じっし。

1979年ねん12月、アレンジを手掛てがけたサーカスのシングル「アメリカン・フィーリング」で、日本にっぽんレコード大賞たいしょう編曲へんきょく賞しょうを受賞じゅしょうする。

YMOのライブを期待きたいしていた観客かんきゃくから野次やじられると「うるさいぞ、この野郎やろう！」と怒鳴どなり返がえした等ひとしのエピソードもある。この頃ころ、立花たちばなハジメ、沢村さわむら満みつる、鈴木すずきさえ子こらと「B-2UNITS」という名前なまえのユニットを結成けっせい、ライブ活動かつどうを散発さんぱつ的てきに行いっている。1982年ねんには、RCサクセションの忌野いまわの清志郎きよしろうと組くんでシングル『い・け・な・いルージュマジック』をリリース。資生堂しせいどう'82春はるのキャンペーンソングとしてヒットする。TVでは、どぎつい化粧けしょうをした男おとこ同士どうしでキスをするなど、過激かげきなパフォーマンスを展開てんかいした。この年とし、矢野やの顕子あきこと結婚けっこん。

YMOとしての活動かつどうの傍かたわら、1981年ねんよりNHK-FMにて「サウンドストリート」のパーソナリティを務つとめる。担当たんとうしていた火曜日かようびではアマチュアミュージシャンから送おくられるテープを番組ばんぐみ内ないで放送ほうそうする「デモテープ特集とくしゅう」が不定期ふていきに行おこなわれていた。パンクバンドTACO（タコ）のオムニバスにはな・い・し・ょのエンペラーマジックで参加さんか。同どう曲きょくをサウンドストリートで放送ほうそうしたが、放送ほうそう禁止きんし用語ようごが含ふくまれていたためにすぐにオンエア中止ちゅうしになった。メジャーシーンの活動かつどうと並行へいこうして、TACO以外いがいにもアンダーグラウンドロックシーンとは交流こうりゅうがあり、自主じしゅレーベルである、パス・レコードでフリクション、Phewのプロデュースを行おこなっている。

1983年ねん公開こうかいの映画えいが『戦場せんじょうのメリークリスマス』には、大島おおしま渚なぎさ監督かんとくの依頼いらいにより、ヨノイ大尉たいい役やくで出演しゅつえんし、デヴィッド・ボウイ、ビートたけしと共演きょうえん。出演しゅつえんの条件じょうけんとして音楽おんがくを担当たんとうした。同どう作さくは第だい36回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいに出品しゅっぴんされ、結果けっかは無冠むかんだったものの、坂本さかもとの音楽おんがくは高たかく評価ひょうかされ、英国えいこくアカデミー賞しょう 作曲さっきょく賞しょうを日本人にっぽんじんとして初はじめて受賞じゅしょうした。同どう作品さくひんのサウンドトラックからシングルカットされたデヴィッド・シルヴィアンとのシングル「Forbidden Colours（禁きんじられた色彩しきさい）」は、全ぜん英えいチャート(Music Week)16位いを記録きろくした。同年どうねん、YMOは「散開さんかい」（解散かいさん）する。

YMO解散かいさん後ご

1984年ねん、矢野やの顕子あきこらと「MIDIレコード」を設立せつりつし、同どうレコード内ないにレーベル「school」を立たち上あげる。1986年ねんには初はつのソロ・コンサート「メディア・バーン」を全国ぜんこく24カ所かしょ（28公演こうえん）で行おこなう。ツアー終了しゅうりょう後ご、YMO以来いらい所属しょぞくしていた「ヨロシタ・ミュージック」から独立どくりつし個人こじん事務所じむしょ「トラフィコ」を設立せつりつ。

翌よく1987年ねん、映画えいが『ラストエンペラー』公開こうかい。坂本さかもとは甘粕あまかす正彦まさひこ満まん映うつ理事りじ長ちょう役やくで俳優はいゆうとして出演しゅつえんし、音楽おんがくをデイヴィッド・バーン、蘇そ聡さとしとともに担当たんとう。これによりグラミー賞しょう 映画えいが・テレビサウンドトラック部門ぶもん、ゴールデングローブ賞しょう 作曲さっきょく賞しょう、アカデミー作曲さっきょく賞しょう等ひとしを日本人にっぽんじんとして初はじめて受賞じゅしょうし、以後いご、映画えいが音楽おんがく作家さっかとしての地位ちいを確立かくりつする。溥儀ふぎ役やくのジョン・ローンとは、敵役かたきやく同士どうしという間柄あいだがらの役やく作づくりのために、撮影さつえい中ちゅうは一言ひとことも口くちを利きかなかったという。

1989年ねん、都民とみん文化ぶんか栄誉えいよ章しょうを受章じゅしょう。海外かいがい戦略せんりゃくのためヴァージン・レコードに移籍いせきするが、セールス的てきな成功せいこうを収おさめることはなかった。後のちにEMIのヴァージン・レコード買収ばいしゅうにより契約けいやくを主導しゅどうしたヴァージン・アメリカの社長しゃちょうの辞任じにんに伴ともなって契約けいやくを解消かいしょう。

1990年ねん4月がつからは、音楽おんがくの拠点きょてんをニューヨークに移うつす。別べつの女性じょせいと暮くらし始はじめ、男児だんじをもうける。これが原因げんいんで、矢野やの顕子あきこと翌年よくねんに別居べっきょしたと報ほうじられた。

1992年ねんにはバルセロナオリンピック開会かいかい式しきのマスゲームの音楽おんがくを作曲さっきょく（坂本さかもとのスケッチに基もとづく管弦楽かんげんがく編曲へんきょくは作曲さっきょく家かの鈴木すずき行こう一いちが担当たんとう）、自みずからも会場かいじょうでオーケストラを指揮しきした。この依頼いらいの当初とうしょ「ナショナリズムを高揚こうようさせるスポーツイベントは嫌きらい」と一いち度どは断ことわったが、プロデューサーPepo Solなど制作せいさく側がわから熱心ねっしんなオファーがあり最終さいしゅう的てきには引ひき受うけることになる。契約けいやく金きんは他たの出演しゅつえん者しゃとともに1ドルであった。このときの楽曲がっきょくは後のちに「El Mar Mediterrani」として発表はっぴょうされた。

1993年ねん、YMO「再生さいせい」（再さい結成けっせい）。アルバム『テクノドン』を発表はっぴょうし、6月がつには東京とうきょうドームにて2日間にちかんのライブを行おこなう。

1994年ねんには契約けいやく地域ちいきを分割ぶんかつし、日本にっぽんではフォーライフ・レコードに移籍いせきし、レーベル「güt（グート）」を設立せつりつ。日本にっぽん国内こくないでの活動かつどうを活発かっぱつにした。日本にっぽん以外いがいの海外かいがい地域ちいきではエレクトラと契約けいやく。個人こじんレーベル「グート」の第だい一いち弾だん作品さくひん・アルバム『スウィート・リヴェンジ』を6月がつに発売はつばいする。

1995年ねん、ダウンタウンの変名へんめい音楽おんがくユニット「GEISHA GIRLS」に富家ふうか哲あきら、テイ・トウワらと参加さんか。以降いこう、彼かれらとの親交しんこうを深ふかめ「ダウンタウンのごっつええ感かんじ」ではコント「アホアホマン」に出演しゅつえん、大便だいべんのシミを付つけたパンツで登場とうじょうするなどアホアホブラザー役やくでエキセントリックな一いち面めんを見みせた。

ワーナーへの移籍いせき

1998年ねん、エレクトラとの契約けいやくを解消かいしょうし海外かいがい地域ちいきではSONY CLASSICALと契約けいやく、日本にっぽんではワーナーミュージック・ジャパンに移籍いせき。

1999年ねん、製薬せいやく会社かいしゃ三共さんきょう（現げん：第だい一いち三共さんきょうヘルスケア）リゲインのCMに用もちいられたピアノソロ曲きょく「エナジー・フロー」を収録しゅうろくしたマキシシングル「ウラBTTB」がミリオンセラーとなり、インストゥルメンタルとしては初はつのオリコンチャート1位いを記録きろくした。自身じしん初はつとなるオペラ『LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999』（以下いか、LIFE）を公演こうえん。この頃ころには矢野やの顕子あきことの夫婦ふうふ仲なかは実質じっしつ的てきに破綻はたんしていたとされ、テレビ番組ばんぐみ「おしゃれカンケイ」において愛人あいじん（ニューヨークで行動こうどうを共ともにしているマネージャー）とその女性じょせいとの間あいだにいる子供こども（次男じなん）の存在そんざいを認みとめ、長男ちょうなん(矢野やのの連つれ子こ)と坂本さかもと美雨みうに「お父とうさんにはお母かあさん（矢野やの顕子あきこ）以外いがいに好すきな人ひとがいる」と告つげたというエピソードも披露ひろうしている。「子供こどもは4人にん」と語かたり、矢野やの顕子あきことの結婚けっこん前まえに学生がくせい結婚けっこんしていた女性じょせいとの間あいだにも子供こども（長女ちょうじょ）がいることも明あかしている。さらに同どう番組ばんぐみでは、「外国がいこく人じんが持もつ日本にっぽんコンプレックスをくすぐる、嫌きらいなアーティスト」として喜多きた郎ろうとCHAGE and ASKAを名前なまえを伏ふせた形かたちで挙あげた。

2001年ねん、TBS50周年しゅうねん特別とくべつ企画きかく番組ばんぐみ「地雷じらいZERO 21世紀せいき最初さいしょの祈いのり」に出演しゅつえん。同どう番組ばんぐみの企画きかくにおいて、親交しんこうのある国内外こくないがいのアーティスト達たちを起用きようし、地雷じらい除去じょきょのためのチャリティーソング「ZERO LANDMINE」を作曲さっきょく、リリースした。同年どうねんにはボサノヴァトリオ「Morelenbaum2/Sakamoto」を結成けっせいし、アルバム『Casa』を発表はっぴょう。このトリオとしての活動かつどう、および坂本さかもとがこれまで自身じしんの音楽おんがくにボサノヴァを取とり入いれてきたことなどが評価ひょうかされ、翌よく2002年ねん、日本にっぽんとブラジルの友好ゆうこうに寄与きよしたとして、ブラジル政府せいふよりリオ・ブランコ国家こっか勲章くんしょう「カヴァレイロ位い」を授与じゅよされる。

2003年ねんには、この年とし4月がつにオープンした六本木ろっぽんぎヒルズのテーマソング「the land song-music for Artelligent City」を発表はっぴょう。小林こばやし武史たけし、桜井さくらい和寿かずとしらと非ひ営利えいり組織そしき「ap bank」を設立せつりつ。

2006年ねん11月6日にち、エイベックスと新しんレーベル「commmons」を共同きょうどう設立せつりつ。この年とし、矢野やの顕子あきこと離婚りこん。

2007年ねん3月がつ10日とおか-5月28日にち、高谷たかや史郎しろうと共ともに、オペラ「LIFE」をベースにしたインスタレーション作品さくひん「LIFE - fluid, invisible, inaudible ...」を山口やまぐち情報じょうほう芸術げいじゅつセンターにて展示てんじ。3月がつ10日とおかにはオープニング・コンサートを行おこなった。9月15日にち-11月4日にち、東京とうきょうのNTTインターコミュニケーション・センターでも展示てんじ。9月15日にちには、浅田あさだ彰あきら、中沢なかざわ新一しんいちを交まじえてのアーティスト・トークに加くわえ、オープニング・コンサートを行おこなった。この年としは細野ほその晴臣はるおみと高橋たかはし幸宏ゆきひろとの活動かつどうが活発かっぱつになる。2月にキリンラガービールのCMにYMOとして出演しゅつえん。同時どうじに「RYDEEN 79/07」をリリース。5月19日にちには「ヒューマン・オーディオ・スポンジ」（HAS）としてチャリティーライブを行おこなう。さらに7月がつ7日にちには「ライブ・アース」にYMOとして出演しゅつえん。8月がつ22日にちには「HASYMO（ハシモ）」名義めいぎで新曲しんきょく「RESCUE」をリリース。

2009年ねん7月がつ16日にち、芸術げいじゅつ家かとして文化ぶんかの多様たよう性せいを豊ゆたかにしたことなどが評価ひょうかされ、フランス政府せいふから芸術げいじゅつ文化ぶんか勲章くんしょう「オフィシエ」を授与じゅよされた。

2010年ねん3月12日にち、芸術げいじゅつ分野ぶんやでの優すぐれた業績ぎょうせきを評価ひょうかされ、文化庁ぶんかちょうより芸術げいじゅつ選奨せんしょう「大衆たいしゅう芸能げいのう部門ぶもん」の文部もんぶ科学かがく大臣だいじん賞しょうを授与じゅよされた。

2012年ねん、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいにおける原発げんぱつ事故じこの後のちの脱だつ原発げんぱつに向むけたデモ活動かつどうに対たいしてニューヨークから駆かけ付つけて参加さんかする中なかで、「たかが電気でんきのために命いのちを危険きけんに晒さらしてはいけない」と発言はつげんして物議ぶつぎを醸かもす。この発言はつげんの全文ぜんぶんは、原発げんぱつに頼たよらない電力でんりょく供給きょうきゅうを呼よびかけたものだった。その後ご、自身じしんも呼よびかけ人にんを務つとめる「『さようなら原発げんぱつ』一いち千せん万まん人にん署名しょめい市民しみんの会かい」から「音楽おんがくのイベントができないか」という相談そうだんを受うけたため、脱だつ原発げんぱつをテーマにしたロック・フェスティバルである「NO NUKES」を企画きかくしてシリーズ化かし、2019年ねんまでほぼ毎年まいとし開催かいさいした。

2012年ねん11月23日にち、アジア太平洋たいへいよう映画えいが賞しょう国際こくさい映画えいが製作せいさく者しゃ連盟れんめい賞しょうを受賞じゅしょう。

2013年ねん2月がつ8日にち、米べいカリフォルニア大かりふぉるにあだいバークレー校こう日本にっぽん研究けんきゅうセンターから「バークレー日本にっぽん賞しょう」を授与じゅよされた。オリエンタリズムを感かんじさせる作風さくふうと初期しょきの作品さくひんに見みられた現代げんだい音楽おんがくの手法しゅほうを用もちいた斬新ざんしんさ、独特どくとくの風貌ふうぼうと知的ちてきな発言はつげんが固有こゆうの存在そんざい感かんを生うみ、多おおくのファンを獲得かくとく。これまでに映画えいがやCMにも多数たすう出演しゅつえんしている。同年どうねん、「第だい70回かいヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい」のコンペティションの審査しんさ員いんを務つとめる。

2014年ねん、札幌さっぽろ国際こくさい芸術げいじゅつ祭さいのゲストディレクターに就任しゅうにん。

闘病とうびょう

2014年ねん7月がつ10日とおか、所属しょぞく事務所じむしょエイベックス・ミュージック・クリエイティヴから中なか咽頭いんとう癌がんであること、療養りょうように専念せんねんするためにコンサート活動かつどうなどを中止ちゅうしする旨むねが発表はっぴょうされた。かつてはインタビューなどで度々たびたび自身じしんの健康けんこう状態じょうたいや体力たいりょくに自信じしんを表あらわしており、コンサート等とう公演こうえんスケジュールを自身じしんの健康けんこうに起因きいんする理由りゆうでキャンセルしたことがなかった。

2015年ねん8月がつ2日にち、映画えいが『母ははと暮くらせば』（監督かんとく・山田やまだ洋次ようじ、主演しゅえん・吉永よしなが小百合さゆり、2015年ねん12月12日にち公開こうかい）の音楽おんがくで仕事しごと復帰ふっき。本ほん作さくで第だい70回かい毎日まいにち映画えいがコンクール・音楽おんがく賞しょうを受賞じゅしょう。

2016年ねん、第だい25回かいモンブラン国際こくさい文化ぶんか賞しょうを受賞じゅしょう。

2017年ねん11月4日にち、自身じしんのドキュメンタリー映画えいが、『Ryuichi Sakamoto: CODA』が公開こうかいされる。スティーブン・ノムラ・シブル監督かんとくによるもので、第だい74回かいヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さいアウト・オブ・コンペティション部門ぶもん正式せいしき出品しゅっぴん作品さくひんになった。

2018年ねん、1月がつ27日にち自身じしんのライヴの様子ようすを収録しゅうろくした映画えいが「坂本さかもと龍一りゅういち PERFORMANCE IN NEW YORK: async」を公開こうかい。2月がつ15日にち開催かいさいの「第だい68回かいベルリン国際こくさい映画えいが祭さい」で、コンペティション部門ぶもんの審査しんさ員いん6名めいに選えらばれる。

2021年ねん1月がつ21日にち、2020年ねん6月がつにニューヨークにてがんの診断しんだんを受うけ、直腸ちょくちょうがんおよび転移てんい巣すの手術しゅじゅつを受うけたことを公式こうしきサイトで発表はっぴょうした。手術しゅじゅつは20時じ間あいだにも及および、発表はっぴょう後ごも転移てんいした肺はいの摘出てきしゅつ手術しゅじゅつなど6度どに渡わたる手術しゅじゅつが行おこなわれた。音楽おんがく活動かつどう再開さいかいに向むけて入院にゅういん治療ちりょうに専念せんねんしつつ、『新潮しんちょう』2022年ねん7月がつ号ごうより「ぼくはあと何なん回かい、満月まんげつを見みるだろう」の連載れんさいを開始かいしした。

2022年ねん3月26日にち、東京とうきょう・サントリーホールで行おこなわれた東北とうほく復興ふっこう支援しえんプロジェクト『東北とうほくユースオーケストラ演奏えんそう会かい2022』に登場とうじょう。『東北とうほくユースオーケストラ』は、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいを体験たいけんした小学生しょうがくせいから大学生だいがくせいまでの若者わかもので構成こうせいされ2016年ねんから2019年ねんまでに公演こうえんを定期ていき的てきに行いっていたが、2020年ねん以降いこうはコロナ禍かのためコンサートは中止ちゅうしになっていたため、坂本さかもととともに3年ねんぶりの公演こうえんであり、最後さいごの公おおやけの場ばでの生なま演奏えんそうであった。坂本さかもとは新曲しんきょく『いま時間じかんが傾かたむいて』を初演しょえん。坂本さかもとがピアノ演奏えんそうを行おこなう中なかで吉永よしなが小百合さゆりによる詩しの朗読ろうどくも行おこなわれた。

2022年ねん6月がつ、がんの「ステージ4」であり、両りょう肺はいに転移てんいしたがん摘出てきしゅつ手術しゅじゅつを前年ぜんねん10、12月に受うけたことなどを明あかした。同年どうねん12月がつ11日にちに配信はいしんされたピアノのソロコンサートが、最後さいごの公おおやけの場ばになった。同年どうねん9月がつ中旬ちゅうじゅんに事前じぜん収録しゅうろくしたもので、体力たいりょく面めんを考慮こうりょし1日にち数すう曲きょくずつ演奏えんそうし、数日すうじつかけてコンサートに仕立したてたものであった。

死去しきょ

2023年ねん3月28日にち、東京とうきょう都内とないの病院びょういんで死去しきょした。71歳さい没ぼつ。訃報ふほうは同年どうねん4月がつ1日にち午前ごぜん、共同通信きょうどうつうしんの配信はいしん記事きじで明あきらかになった。また、4月がつ2日にち夜よる、本人ほんにんの公式こうしきTwitterおよび所属しょぞく事務所じむしょによるリリースで公表こうひょうされた。所属しょぞく事務所じむしょによれば「がんの治療ちりょうを受うけながらも、体調たいちょうの良よい日ひは自宅じたく内ないのスタジオで創作そうさく活動かつどうをつづけ、最期さいごまで音楽おんがくと共ともにある日々ひびでした」としており、既すでに葬儀そうぎは近親きんしん者しゃで執とり行おこなわれている。所属しょぞく事務所じむしょのコメントは、坂本さかもとが好このんだ一節いっせつ「Ars longa, vita brevis　芸術げいじゅつは長ながく、人生じんせいは短たんし」で締しめられた。公式こうしきInstagramアカウントでは、生なま没ぼつ年月日ねんがっぴと朽くちて壊こわれたピアノと暗闇くらやみが繰くり返かえしフェードインする動画どうががトップに固定こていされて投稿とうこうされた。

苦くるしい闘病とうびょうの中なかでも、亡なくなる2日にち前まえの3月がつ26日にちには自身じしんが代表だいひょう・監督かんとくを務つとめる「東北とうほくユースオーケストラ」の演奏えんそう会かいをオンラインで視聴しちょうし、終演しゅうえん後ごに出演しゅつえん者しゃに向むけて「Superb! Bravissimo（拍手はくしゅ×5）素晴すばらしかった!!　よかったです。みんなありがとう（拍手はくしゅ×3）お疲つかれ様さまでした♪」とのメッセージを送おくっていた。同年どうねん3月がつ29日にちに配信はいしんされた共同通信きょうどうつうしんの書面しょめんインタビューでは「音楽おんがく制作せいさくも難むずかしいほど気力きりょく・体力たいりょくともに減衰げんすいしています。残念ざんねんながら手紙てがみを送おくる以上いじょうの発信はっしんや行動こうどうは難むずかしい」と現状げんじょうを明あかしていたが、この記事きじが配信はいしんされた時点じてんで既すでに死去しきょしていた。

「世界せかいのサカモト」と呼よばれた坂本さかもとの訃報ふほうは、イギリス・BBC、アメリカ・CNN、フランス・AFP通信つうしん、韓国かんこく・聯合れんごうニュース、中国ちゅうごくのネットメディアなどで速報そくほうで伝つたえられた。また、世界中せかいじゅうの著名ちょめい人じんのWebサイトやSNSアカウントで追悼ついとう文ぶんが公開こうかいされた。

2023年ねん4月がつ2日にち、活動かつどう限界げんかいを迎むかえる直前ちょくぜんまでコンピューターで制作せいさくし続つづけた「神山かみやままるごと高等こうとう専門せんもん学校がっこう」の校歌こうかが、未み完成かんせいながらも入学にゅうがく者しゃや出席しゅっせき者しゃに対たいして披露ひろうされた。生前せいぜん、坂本さかもと自身じしんも未み完成かんせいの作品さくひんの発表はっぴょうをためらっていたが「新入生しんにゅうせいを祝福しゅくふくするため」として了承りょうしょうしていた。この校歌こうかが生前せいぜん最後さいごの作曲さっきょくとなった。その後ご、坂本さかもとの生前せいぜんの意思いしに基もとづき、網あみ守将しゅしょう平ひらたが編曲へんきょくを担当たんとう。同年どうねん8月がつ10日とおかに、完成かんせいした校歌こうか「KAMIYAMA」が同校どうこう公式こうしきWebサイトで公開こうかいされた。

2023年ねん4月がつ3日にち1時じ29分ふん、たった2ヵ月かげつの間あいだにYMOで唯一ゆいいつの存命ぞんめい者しゃとなった細野ほその晴臣はるおみは、高橋たかはし幸宏ゆきひろが亡なくなった時ときに坂本さかもと龍一りゅういちが行おこなった追悼ついとうの方法ほうほうと同おなじく、SNSで無地むじの灰色はいいろの画像がぞうを投稿とうこうして追悼ついとうした。

2023年ねん4月がつ14日にち、新宿しんじゅくミラノ座ざの跡地あとちに坂本さかもと龍一りゅういち監修かんしゅうの109シネマズプレミアム新宿しんじゅくが開業かいぎょうした。館内たてうちBGMは3曲きょくが坂本さかもと龍一りゅういち作曲さっきょくで、全ぜんシアターには坂本さかもとが認みとめた最高さいこうの音響おんきょう設備せつびのみを採用さいようした「SAION -SR EDITION-」が導入どうにゅうされ、一部いちぶシアターには坂本さかもとの希望きぼうで稀少きしょうな35mmフィルム映写機えいしゃきも導入どうにゅうされている。坂本さかもとにとって新宿しんじゅくは思おもい出深でぶかい地ちであり、1960年代ねんだい後半こうはんの東京とうきょう都立とりつ新宿しんじゅく高等こうとう学校がっこう在学ざいがく中ちゅうに好このんで新宿しんじゅく中なかの映画えいが館かんで上映じょうえい作品さくひんの傾向けいこうを調しらべて映画えいがを鑑賞かんしょうするほどの映画えいがマニアで、他ほかにも「事前じぜんに調しらべた新宿しんじゅくのジャズ喫茶きっさ約やく30軒けんを1ヶ月かげつかけて全部ぜんぶ廻まわる」などして後ごの活動かつどうの基盤きばんとなる文化ぶんか的てき素養そようを得えていたが、新宿しんじゅくの文化ぶんか的てき発展はってんを願ねがい自身じしんが監修かんしゅうした映画えいが館かんに行いくことは出来できなかった。

同年どうねん5月がつ17日にち、音楽おんがく（新曲しんきょく2曲きょく、既成きせい曲きょく5曲きょく）を担当たんとうした日本にっぽん映画えいが『怪物かいぶつ』が第だい76回かいカンヌ国際映画祭かんぬこくさいえいがさいで上映じょうえいされる。同どう作品さくひんは脚本きゃくほん賞しょうとクィア・パルム賞しょうを受賞じゅしょうした。

同年どうねん、第だい65回かい日本にっぽんレコード大賞たいしょう特別とくべつ功労賞こうろうしょうを受賞じゅしょうした。

2024年ねん1月がつ、第だい47回かい日本にっぽんアカデミー賞しょう会長かいちょう特別とくべつ賞しょうと優秀ゆうしゅう音楽おんがく賞しょうを贈おく賞しょうされた。

同年どうねん3月がつ、第だい96回かいアカデミー賞しょうの逝去せいきょした映画えいが関係かんけい者しゃを讃たたえるイン・メモリアム（In memoriam）のコーナーで追悼ついとうされた。

同年どうねん4月がつ17日にち、NexTone Award 2024で特別とくべつ功労賞こうろうしょうを受賞じゅしょう。

人物じんぶつ

音楽おんがく活動かつどう

ピアノを演奏えんそうする坂本さかもと（2017年ねん）

坂本さかもとのピアノ曲きょく集しゅう『Avec Piano』に寄よせられた解説かいせつ文ぶんの中なかで音楽おんがく評論ひょうろん家かの秋山あきやま邦くに晴はれは「なかなかピアノも巧たくみい」と評ひょうしている。デビュー作さく『千せんのナイフ』では現代げんだい音楽家おんがくかの高橋たかはし悠ゆう治ちとの連弾れんだんを行おこなっている。加藤かとう登紀子ときこが坂本さかもとのピアノの演奏えんそう技術ぎじゅつに感嘆かんたんし、それを本人ほんにんに伝つたえた際さいに坂本さかもとは「18歳さいの頃ころの僕ぼくはもっとすごかった」と答こたえたという。フランツ・リストの難曲なんきょくラ・カンパネラを藝大げいだい入学にゅうがく以前いぜんに、初はつ見みるで弾ひきこなしたとも坂本さかもと本人ほんにんは発言はつげんしている。

音楽おんがくを担当たんとうした映画えいが『ラストエンペラー』においてアカデミー作曲さっきょく賞しょうを受賞じゅしょうした際さいには、写真しゃしん週刊しゅうかん誌しフライデーにおいて「この賞しょうを受賞じゅしょうしたことよりもこれから仕事しごとを選えらべるという点てんのみで今回こんかいの受賞じゅしょうは悦よろこばしい」と発言はつげん。活動かつどうの拠点きょてんをアメリカに移うつしたのも「日本にっぽんという小ちいさなマーケットでCDを100万まん枚まい売うるよりも、世界せかいの10カ国かこくからそれぞれ10万まん枚まいずつCDを売うるほうが作品さくひんのクオリティーを落おとさないで済すむ」と雑誌ざっし『GOETHE』（幻冬舎げんとうしゃ）で述のべている。

現代げんだい音楽おんがくへの進出しんしゅつは、原田はらだ力男りきおの推薦すいせんにもかかわらず成功せいこうしなかった。現代げんだい音楽おんがく界かいを狭せまい世界せかいと捉とらえ、その中なかで活動かつどうすることを嫌きらったとの本人ほんにんコメントがある。社会しゃかい的てき成功せいこうを確実かくじつにした後のち、神奈川かながわ県内けんないのクラシック音楽おんがく専用せんようのホールで個展こてんを行おこない、芸大げいだい在学ざいがく中ちゅうに作曲さっきょくした曲きょくを中心ちゅうしんに数すう作品さくひんが高橋たかはしアキ等とうによって演奏えんそうされた。YMO散開さんかい後ごの1984年ねん、『題名だいめいのない音楽おんがく会かい』（テレビ朝日てれびあさひ）においてオーケストラ曲きょく「反復はんぷくと旋」が一部いちぶ割愛かつあいながらも世界せかい初演しょえんされる。この作品さくひんは芸大げいだい大学院だいがくいんの修士しゅうし論文ろんぶんとして提出ていしゅつされた作品さくひんで、未み発表はっぴょうのまま芸大げいだいに保管ほかんされていた。

学生がくせい時代じだいにヤニス・クセナキスの作曲さっきょく法ほうを取とり入いれようとしたが、数学すうがくが苦手にがてなために挫折ざせつした。太田出版おおたしゅっぱんから出だされた『坂本さかもと龍一りゅういち・音楽おんがく史し』に、その試行しこうの膨大ぼうだいなメモが掲載けいさいされている。

坂本さかもとは国内こくないのアンダーグラウンドシーンにも接近せっきんした。ニューヨーク帰がえりの東京とうきょうのパンクバンドフリクションのファーストアルバムをプロデュース、関西かんさいの女性じょせいパンクボーカリストPhewのソロデビューシングルでのコラボレーション、山崎やまざき春美はるみの音楽おんがくプロジェクトTACOへの参加さんかなどが挙あげられる。しかし、TACOでの過激かげきな楽曲がっきょく提供ていきょうはともかく、フリクションのアルバムはメンバー・ファン共どもに「ライブでの緊張きんちょう感かん・硬質こうしつ感かんが再現さいげんされていない」と不評ふひょうを買かい、Phewも「（坂本さかもとは）仕事しごとは速はやいがセンスは悪わるい」と評判ひょうばんは芳かんばしくない。

国外こくがいではNO NEW YORKで一際ひときわ存在そんざい感かんを放はなっていたアート・リンゼイとの親交しんこうが有名ゆうめいである。DNAの頃ころのアートと初はじめて出会であったときは一方いっぽう的てきに敵意てきいを向むけられて満足まんぞくに言葉ことばを交かわすことができなかったが、その後ご坂本さかもとが自身じしんのソロアルバムへの参加さんかをオファーした際さいに快諾かいだくし、以後いご現在げんざいまで坂本さかもとの活動かつどうに欠かかせない人物じんぶつとなった。

J-WAVEで2004年ねんに放送ほうそうされた番組ばんぐみ『ゆく都市としくる都市とし・新春しんしゅん放談ほうだん』では、細野ほその晴臣はるおみ、高橋たかはし幸宏ゆきひろとの対談たいだんで、リズム隊たい出身しゅっしんの両者りょうしゃに対たいし、坂本さかもと自身じしんはリズムトラックの構成こうせいにコンプレックスがあると告白こくはくした。対たいして細野ほそのは「教授きょうじゅの作品さくひんを聴きいて特とくにリズムが弱よわいと思おもったことは無なかった」と語かたり、少々しょうしょう意外いがいな発言はつげんだったようである。

コンサートではほとんど年齢ねんれい制限せいげんを設もうけたことがなく「0歳児さいじでも入場にゅうじょう可か」をポリシーとしている。しかし2007年ねん5月12日にち「坂本さかもと龍一りゅういちプロデュース公演こうえん/ロハスクラシック・コンサート2007」の会場かいじょうとなったbunkamuraオーチャードホールでは、子供こどもの泣なき声ごえが数すうか所しょから上あがり、第だい二に部ぶ開演かいえん前まえに坂本さかもとから「0歳児さいじでもOKというのをポリシーにしていますが、純粋じゅんすいに音楽おんがくを楽たのしみに来きている方ほうもおられるでしょうから、常識じょうしき的てきなところで、例たとえばロビーへ行いってあやすなど臨機応変りんきおうへんに対応たいおうをしてください」と照てれながらのアナウンスがあった。

過去かこにアニメ監督かんとくの高畑たかはた勲いさお監督かんとくから音楽おんがくを頼たのまれたことがあったが、作つくった音楽おんがくがあまりにも暗くらすぎ、解雇かいこされてしまった。

歌うたはうまくないと自認じにんしている。『ダウンタウンのごっつええ感かんじ』（フジテレビ）に出演しゅつえんした際さい、「君きみに、胸むねキュン。」を歌うたったら浜田はまだ雅功まさとしにツッコまれてしまったほどである。坂本さかもと自身じしんがボーカルを執とった楽曲がっきょくは極きわめて少すくないが『左ひだりうでの夢ゆめ』『ビューティ』『SMOOCHY』のように、あえて坂本さかもとのボーカルを前面ぜんめんに押おし出だして製作せいさくされたアルバムもある。「歌うたはうまさじゃなく声色こわいろ、ヘタでも自己じこ表現ひょうげんとしては音楽おんがくの中なかで最高さいこうのもの」という自身じしんの発言はつげんがある。

幅広はばひろい音楽おんがくジャンルを分析ぶんせきし、自身じしんの作品さくひんに反映はんえいしているが、カントリー・ミュージックとハワイアンだけはなじめないと発言はつげんしていたが、近年きんねんどちらも聴きけるようになりハワイアンに関かんしては「現地げんちに行いった際さいに大好だいすきになった」とのこと。

「今夜こんやはブギー・バック」リリース当時とうじ「ハマった」と言いってミュージシャン小沢おざわ健二けんじと対談たいだんもしている。ZERO-LANDMINE企画きかく時じには日本にっぽんのビジュアル系けいと称しょうされるアーティストたちとも共演きょうえんしたり、YMOチルドレンのLUNA SEAのSUGIZOのソロ・アルバムにピアノで参加さんかしたこともある。クラシックからダウンタウンのプロデュースに至いたるまで、いずれもジャンルの垣根かきねを越こえ音楽おんがくを聴きき、解析かいせきし、プロデュースすることのできる自身じしんの才能さいのうについて「自分じぶんは音楽おんがくの鉄人てつじんだと思おもう。（発表はっぴょうされている作品さくひんには）いろいろなスタイルの音楽おんがくがありますが、全部ぜんぶ僕ぼくのものですから、安心あんしんして下ください」と発言はつげんしている。

若わかい頃ころは古典こてん芸能げいのうや工芸こうげいなどの日本にっぽんの古典こてん的てき文化ぶんかを「戦前せんぜんのナショナリズムの象徴しょうちょう」として否定ひてい的てきに考かんがえていたが、海外かいがい移住いじゅうや年齢ねんれいを重かさねたこともあって、近年きんねんはそれらに対たいしての関心かんしんが強つよくなり、そうした日本にっぽんの古典こてん的てき文化ぶんかを積極せっきょく的てきに学まなぶようになったという。

思想しそう・社会しゃかい活動かつどう

坂本さかもと（2007年ねん）

政治せいじ思想しそうに関かんしての発言はつげんや、社会しゃかい運動うんどう家かとしての活動かつどうも多おおい。新宿しんじゅく高校こうこう時代じだいには学生がくせい運動うんどうに関かかわり、塩崎しおざき恭久やすひさと馬場ばば憲治けんじの3人にんでバリケード封鎖ふうさを決行けっこうした。大学だいがく時代じだいには武満たけみつ徹とおるを批判ひはんするビラを配くばったこともあった。これについて坂本さかもとは、当時とうじの自分じぶんは生意気なまいきで、それに対たいし武満たけみつはエスタブリッシュされた作曲さっきょく家かであり、その日本にっぽん的てきな情緒じょうちょが目障めざわりだったからと、武満たけみつの没後ぼつごに語かたっている。また、鈴木すずき邦男くにおとの対談たいだんでは、「若わかい頃ころは日本にっぽんの楽器がっきとかが嫌いやでそれを使つかっていた武満たけみつさんに反抗はんこう心しんを抱だいてしまった」とも語かたっている。批判ひはんされた武満たけみつは、逆ぎゃくに坂本さかもとに「このビラ撒まいたの君きみ？」と語かたったという。このことは、同おなじく鈴木すずき邦男くにおとの対談たいだんでは、30分ふんくらい話はなし合あったと語かたり、のちに坂本さかもとが何人なんにんかでコンサートをやった後のち、偶然ぐうぜんバーで武満たけみつと会あった時ときには武満たけみつから「ビラのときの子こね。君きみ、いい耳みみ持もってるね。」と言いわれ、うれしかったという。武満たけみつはそのコンサートの観客かんきゃくの中なかの1人ひとりであり、その後ごは名前なまえを覚おぼえてもらったという。武満たけみつはその後ご、坂本さかもとが作曲さっきょくした「戦場せんじょうのメリークリスマス」を、高たかく評価ひょうかしている。さらに坂本さかもとによるとニューヨークでも会あったことがあり喫茶店きっさてんで「いつか一緒いっしょに仕事しごとしましょう」と約束やくそくしたという。坂本さかもとは武満たけみつの没後ぼつご、武満たけみつが晩年ばんねん完成かんせいを目指めざしていたオペラからインスパイアされた曲きょく「Opus」を作曲さっきょくする（アルバム『BTTB』所収しょしゅう）。さらには自作じさくのオペラ『LIFE』を完成かんせいさせるなど、武満たけみつのことを意識いしきしている。概がいして、若わかい頃ころは退廃たいはい的てきな考かんがえを持もっていたようだが、野口のぐち晴はる哉の著書ちょしょ『風邪かぜの効用こうよう』やオペラ『LIFE』の製作せいさくのための取材しゅざい等とうの影響えいきょうで、健康けんこう的てき、生命せいめい的てきな考かんがえへと変かわっていった。作家さっかや思想家しそうかなど知識ちしき人じんとの交流こうりゅうも深ふかく、作品さくひんに影響えいきょうが及およぶこともしばしばである（#関連かんれん項目こうもく・人物じんぶつ参照さんしょう）。

東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがくの1年生ねんせいの頃ころの1970年ねん11月25日にち、三島みしま由紀夫ゆきおが割腹かっぷく自殺じさつを遂とげたことを知しった坂本さかもとは、遺体いたいが移うつされた市谷いちたに近ちかくの牛込うしごめ警察けいさつ署しょに押おし掛かけた。坂本さかもとによると「作家さっかとしての三島みしまをとても尊敬そんけいしていた。彼かれは右翼うよく、僕ぼくは過激かげきな左翼さよくでしたが、右みぎも左ひだりも過激かげきになると似にて来くるところがあるのでしょうか。」という。

小室こむろ哲哉てつやとは「クリエイティブな少数しょうすう派はに向むけた作風さくふう」を追求ついきゅうする坂本さかもとと「メジャーでスターになるための方法ほうほう論ろん」を追求ついきゅうする小室こむろ、インターネットでのファンに対たいするアプローチの方針ほうしんの違ちがいからして、小室こむろ曰いわく「お互たがい中和ちゅうわしない関係かんけい」と称しょうしつつも、「何なにをどうするかが絶対ぜったいに違ちがうけど、無ないものねだりながらもお互たがいに無ないものを求もとめている」「誤解ごかいされるのを承知しょうちで言いえばホモセクシャルな感覚かんかくを持もっていて会あうと安心あんしんできる」と話はなしている。反面はんめん小室こむろは「芸術げいじゅつ家かであり、その方面ほうめんでは未いまだに何一なにひとつ彼かれとの差さは縮ちぢまっていない」と賛美さんびと嫉妬しっとを込こめた発言はつげんをしていて、坂本さかもともいち早はやくダウンタウンを音楽おんがくへの道みちに引ひき入いれる小室こむろの発想はっそう力りょくとバイタリティに「横取よこどりしやがって…」と反発はんぱつ心しんを覚おぼえていた。

1997年ねんごろから日本にっぽんにおける音楽おんがく著作ちょさく権けんの取とり扱あつかいについて、JASRACが独占どくせんして管理かんりすること、および権利けんりの信託しんたくが包括ほうかつ的てきにしか行おこなえないことに対たいしてこれを改あらためるようJASRACおよび文化庁ぶんかちょうに対たいして働はたらきかけを行おこなった。MAA（メディア・アーティスト・アソシエイション）設立せつりつ。1999年ねん制作せいさくのオペラ『LIFE』あたりから環境かんきょう・平和へいわ問題もんだいに言及げんきゅうすることも多おおくなり、地雷じらい除去じょきょ活動かつどうを支援しえんするためのチャリティーソングとしてGLAY、Mr.Children、DREAMS COME TRUE、DJ KRUSHらを迎むかえて制作せいさくした『ZERO LANDMINE』やアメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんをきっかけとした論考ろんこう集しゅう『非ひ戦せん』を発表はっぴょうしている。

2004年ねんには音楽おんがく評論ひょうろん家か高橋たかはし健太郎けんたろうやピーター・バラカンらの呼よび掛かけに応おうじて共同きょうどう声明せいめい「私わたしたち音楽おんがく関係かんけい者しゃは、著作ちょさく権けん法ほう改定かいていによる輸入ゆにゅうCD規制きせいに反対はんたいします」に名なを連つらね、国会こっかいで審議しんぎされていた音楽おんがくレコードの還流かんりゅう防止ぼうし措置そち（レコード輸入ゆにゅう権けん）に反対はんたいを表明ひょうめいした。

2006年ねん2月がつには、PSE問題もんだいに絡からみ、松まつ武秀たけひで樹じゅ、椎名しいな和夫かずおとともに2006年ねん4月がつに本格ほんかく的てきに施行しこうされる電気でんき用品ようひん安全あんぜん法ほう（PSE法ほう）に反対はんたいする署名しょめいを募集ぼしゅう。経済けいざい産業さんぎょう省しょうがマークなしの販売はんばいを条件じょうけん付つきながら認みとめるなど、一定いっていの成果せいかを得えた。同年どうねん5月がつにはShing02、クリスチャン・フェネスらとともに青森あおもり県けん六ろくヶ所かしょ村むらの核かく再さい処理しょり施設しせつに反対はんたいし、この問題もんだいをアート作品さくひんの共有きょうゆうと拡散かくさんという手法しゅほうを使つかって内外ないがいに周知しゅうちするプロジェクトSTOP ROKKASHOをスタートし、河野こうの太郎たろう、保坂ほさか展てん人じんらの政治せいじ家か、小室こむろ哲哉てつやらのミュージシャンからも賛同さんどうを得えている。

2007年ねん7月がつ16日にちに起おきた新潟にいがた県けん中越なかこし沖おき地震じしんで柏崎かしわざき刈羽かりわ原子力げんしりょく発電はつでん所しょが被害ひがいを受うけたことに応おうじて「おやすみなさい、柏崎かしわざき刈羽かりわ原発げんぱつ」という運動うんどうを始はじめた。東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい後こうも原発げんぱつを批判ひはんする旨むねの意見いけんを度々たびたび述のべている。

2012年ねん1月がつ11日にちには、自身じしんが代表だいひょうを務つとめる森林しんりん保全ほぜん団体だんたい more trees による被災ひさい地ち支援しえんプロジェクト「LIFE311」と、サイバーエージェントのソーシャルゲームピグライフと連携れんけいする連動れんどう企画きかく『LIFE311×ピグライフ』を期間きかん限定げんてい(3月31日にちまで)で立たち上あげた。なお、ピグライフに設置せっちされた特設とくせつエリアには坂本さかもとも登場とうじょうしている。

IWJ主催しゅさいシンポジウムで演説えんぜつ中ちゅうの坂本さかもと龍一りゅういち

憲法けんぽう9条じょうの改正かいせいに強つよく反対はんたいしており、選択せんたく的てき夫婦ふうふ別姓べっせい制度せいど導入どうにゅうにも賛同さんどうする。

数すう多おおくのチャリティーコンサートを実施じっし、無償むしょうでの被災ひさい地ちの幼稚園ようちえん・小しょう・中なか・高校こうこうに対たいし、楽器がっき関連かんれんの復興ふっこう支援しえんを行おこなうための『こどもの音楽おんがく再生さいせい基金ききん』、被災ひさい地ち支援しえん参加さんか型がたプロジェクト『kizunaworld.org』、先述せんじゅつの被災ひさい地ち支援しえんプロジェクト『LIFE311』など、様々さまざまな側面そくめんから復興ふっこう支援しえんに尽力じんりょくした。2012年ねん5月がつ1日にち、日本にっぽん財団ざいだんにより、伊勢谷いせや友とも介かい、EXILE、加藤かとう登紀子ときこ、小林こばやし幸子さちこ、コロッケ、サンドウィッチマン、杉すぎ良太郎りょうたろう、伍代ごだい夏子なつこ、中村なかむら雅俊まさとし、はるな愛あいらと共ともに「被災ひさい地ちで活動かつどうした芸能人げいのうじんベストサポート」に選出せんしゅつされ、表彰ひょうしょうされている。

2015年ねんには、安倍晋三あべしんぞう内閣ないかく総理そうり大臣だいじんの進すすめる集団しゅうだん自衛じえい権けんや改憲かいけんについて、デモにも参加さんかするなど批判ひはんしている。

2016年ねん、沖縄おきなわにおける米べい軍属ぐんぞくに対たいする「元もと海兵かいへい隊員たいいんによる残虐ざんぎゃくな蛮行ばんこうを糾弾きゅうだん！被害ひがい者しゃを追悼ついとうし海兵かいへい隊たいの撤退てったいを求もとめる県民けんみん大会たいかい」に向むけて「沖縄おきなわだけに痛いたみ、苦痛くつうと侮辱ぶじょくを何なん十じゅう年ねんもおしつけておくべきではない。もうたくさんだ。基地きち、米べい軍ぐん、武力ぶりょくが必要ひつようなら日本人にっぽんじんの全すべてが等ひとしく背負せおうべきだ」とのメッセージを寄よせた。

自身じしんの政治せいじ的てきな言動げんどうが批判ひはんされることについては「音楽家おんがくかだけど、余計よけいな口くちを出だしてしまうから。音楽家おんがくかは音楽おんがくだけやっていろ、とインターネットで言いわれているらしいということも知しっています。これは言いわないと、というときだけ選えらんでいるつもりですけれど、発言はつげんするから偉えらいとも思おもってません。でも音楽おんがくだけやればいいとも思おもわない。普通ふつうの人ひとが口くち出だすのが民主みんしゅ主義しゅぎでしょ。職業しょくぎょうに関係かんけいなく誰だれもが声こえを出だせる社会しゃかいじゃないとダメだと思おもうんです」といった考かんがえを述のべている。

2021年ねん、小山田おやまだ圭吾けいごが、東京とうきょうオリンピック・パラリンピック開会かいかい式しき音楽おんがくスタッフ就任しゅうにんに端はしを発はっする過去かこの雑誌ざっしインタビュー記事きじや、同どう記事きじをめぐる報道ほうどう（詳細しょうさいは小山田おやまだ圭吾けいごを参照さんしょう）に謝罪しゃざいの文ぶんを公式こうしきサイトに寄稿きこう。坂本さかもとは「読よみながら少すこし泣なけてしまった。なかなかこれほど真摯しんしな文章ぶんしょうは書かけるものじゃない。よほど自分じぶんの心しんの中なかを曇くもりなく隅々すみずみまで見みないと」と私見しけんを述のべ、「今後こんごどんな音楽おんがくが生うまれてくるのか、気長きながに待まってます」とつづった。

最さい晩年ばんねんとなった2023年ねん3月がつ上旬じょうじゅんには明治めいじ神宮じんぐう外苑がいえん地区ちくの再さい開発かいはつの見直みなおしを求もとめる手紙てがみを、小池こいけ百合子ゆりこ東京とうきょう都知事とちじ、永岡ながおか桂子けいこ文部もんぶ科学かがく大臣だいじん、都倉とくら俊一しゅんいち文化庁ぶんかちょう長官ちょうかん、吉住よしずみ健一けんいち新宿しんじゅく区長くちょう、武井たけい雅昭まさあき港みなと区長くちょうの5名めいに送おくり、「100年ねんかけて守まもり育そだててきた樹き々を犠牲ぎせいにすべきではない」「樹き々は差別さべつなく万まん人にんに恩恵おんけいをもたらすが、開発かいはつは一部いちぶの既得きとく権けん者しゃと富裕ふゆう層そうだけに恩恵おんけいをもたらす」などと訴うったえたが、認可にんかを出だした小池こいけ百合子ゆりこ東京とうきょう都知事とちじから「事業じぎょう者しゃの明治めいじ神宮じんぐうにも手紙てがみを送おくられた方ほうがいいじゃないでしょうか」と一蹴いっしゅうされている。

人柄ひとがら

若わかい頃ころについて坂本さかもとは「YMOで大だいブレイクして、30歳さい代だい半なかばまではまさに人生じんせいの絶頂ぜっちょう期きで、遅刻ちこくやすっぽかしもしょっちゅうだった。運転うんてん手しゅが気きに入いらないとすぐに殴なぐったり蹴けったりした。今いま思おもえばとんでもないことであり、私わたしの理不尽りふじんな暴行ぼうこうに耐たえ切きれず辞やめていった運転うんてん手しゅの人ひとたちには申もうし訳わけないと思おもっている。子供こどもの頃ころ、体格たいかくがよかったこともあって、力ちからずくで意思いしを通とおすことをあまりためらわない性格せいかくに育そだっていた。」などと述のべている。

YMO結成けっせい当初とうしょの紙面しめん上じょうのインタビューで、同どう時期じきに活動かつどうを開始かいししていたP-MODELに関かんして坂本さかもとが吐はいた発言はつげんにより、当時とうじのP-MODELファンの間あいだで「YMO不買ふばい運動うんどう」が起おこるなどの因縁いんねんが生うまれた。

糸井いとい重しげる里さととの対談たいだんで坂本さかもとは「自分じぶんの生活せいかつを露出ろしゅつさせる人ひとは、他人たにんに対たいして無遠慮ぶえんりょだ」と非難ひなんし、「ジャージをはいてる人ひとが嫌きらい。ジャージはその人ひとの生活せいかつを完全かんぜんに感かんじさせるものだからそんな格好かっこうして、外そとに出でてくるな」、「学生がくせいの時ときに、学生がくせい食堂しょくどうで一人ひとりでご飯はんをきちんと食たべてる男おとこの人ひとを見みると、すごく不愉快ふゆかいだった」などと述のべている。

家族かぞく・親族しんぞく

坂本さかもと家かは福岡ふくおか県けん三奈木みなぎ村むらの坂さかの下した（現げん・朝倉あさくら市し）の出だしで、江戸えど時代じだいに足軽あしがるとして黒田くろだ家かに仕つかえた。明治めいじに入はいると苦くるしい生活せいかつを強しいられたため、坂本さかもと龍一りゅういちの曽そ祖父そふ・坂本さかもと兼吉けんきちは明治めいじの中頃なかごろに甘木あまぎ町まちに移住いじゅうし、「料理りょうり坂本さかもと」を始はじめた。坂本さかもと龍一りゅういちの祖父そふ・坂本さかもと昇のぼり太郎たろうは坂本さかもと兼吉けんきちの長男ちょうなんとして生うまれ、22歳さいでタカという女性じょせいと結婚けっこん、長男ちょうなんが坂本さかもと龍一りゅういちの父ちち・一いち亀かめである。坂本さかもと昇のぼり太郎たろうは興行こうぎょうを取とり仕切しきる父ちちの影響えいきょうもあり、芸事げいごとが好すきで、芝居しばい小屋こや「甘木あまぎ劇場げきじょう」の経営けいえい主ぬしをつとめ、後のちに福岡ふくおかの生命せいめい保険ほけん会社かいしゃに就職しゅうしょくした。

母方ははかたの祖父そふ下村しもむら彌一やいちは長崎ながさき県けん諫早いさはや市しの小ちいさな農家のうかに生うまれ、苦学くがくして第だい五ご高等こうとう学校がっこうと京都きょうと帝国ていこく大学だいがくに学まなんだ。第だい五ご高等こうとう学校がっこうでは後のちに首相しゅしょうとなった池田いけだ勇人はやとが同級生どうきゅうせいにおり、ともに京都きょうと帝国ていこく大学だいがくへ進学しんがくして、生涯しょうがいの親友しんゆうとして交流こうりゅうした。大学だいがく卒業そつぎょう後ごは共保きょうほ生命せいめい保険ほけんに就職しゅうしょく、実業じつぎょう家かとして共保きょうほ生命せいめい取締役とりしまりやく、東亜とうあ国内こくない航空こうくう会長かいちょうなどを歴任れきにん。母方ははかたの叔父おじ（母ははの弟おとうと）下村しもむら由一ゆいち（1931 - ）は歴史れきし学者がくしゃで、千葉大学ちばだいがく名誉めいよ教授きょうじゅ。

東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがく2年ねんのときに2歳さい年上としうえの女性じょせいと結婚けっこんし、長女ちょうじょを授さずかったが離婚りこんする。歌手かしゅの坂本さかもと美雨みうはシンガーソングライターの矢野やの顕子あきことの間あいだに生うまれた娘むすめで、坂本さかもとにとっては次女じじょ。

出版しゅっぱん活動かつどう

1984年ねんから1989年ねんまで「本ほん本堂ほんどう」という個人こじん出版しゅっぱん社しゃを持もち、自身じしんの著書ちょしょを中心ちゅうしんに、独自どくじの出版しゅっぱん活動かつどうを行おこなった。1984年ねんに<週しゅう刊本かんぽん>シリーズで刊行かんこうされた『本ほん本堂ほんどう未み刊行かんこう図書としょ目録もくろく』（朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ）も話題わだいとなった。その本ほんで予告よこくされたのは、浅田あさだ彰あきら著ちょ/井上いのうえ嗣也装幀そうてい『煉獄れんごく論ろんあるいはゴダール・スペシャル』、南方みなかた熊楠くまぐす著ちょ/井上いのうえ嗣也装幀そうてい『男色なんしょくと免疫めんえき疾患しっかん』、赤瀬あかせ川原平かわらたい装幀そうてい『糸井いとい重しげる里さと児童じどう文学ぶんがく全集ぜんしゅう』、武たけ邑光裕ひろし編へん/細野ほその晴臣はるおみ装幀そうてい『往復おうふく書簡しょかん ウィリアム・バロウズ-出口いでぐち王仁三郎おにさぶろう』、中沢なかざわ新一しんいち構成こうせい/坂本さかもと龍一りゅういちピアノ/日比野ひびの克彦かつひこ装幀そうてい『グルジェフ体操たいそうカセットブック』などの、50冊さつであった。

本ほん本堂ほんどうから、実際じっさいに刊行かんこうされた書籍しょせきは以下いかの通とおり。

• 長電話ながでんわ 高橋たかはし悠ゆう治ち・坂本さかもと龍一りゅういち 本ほん本堂ほんどう、1984年ねん5月がつ
• 水牛すいぎゅう楽団がくだん 休業きゅうぎょう [録音ろくおん資料しりょう] 浅田あさだ彰あきら+坂本さかもと龍一りゅういち編へん 本ほん本堂ほんどう、1984年ねん10月がつ
• 音楽おんがく図鑑ずかん 坂本さかもと龍一りゅういち 本ほん本堂ほんどう、1985年ねん6月がつ
• 未来みらい派は2009 坂本さかもと龍一りゅういち+細川ほそかわ周平しゅうへい監修かんしゅう 本ほん本堂ほんどう、1986年ねん4月がつ
• 写真しゃしん集しゅう『ラストエンペラー』 坂本さかもと龍一りゅういち編へん 本ほん本堂ほんどう、1988年ねん4月がつ
• キリコのコリクツ 玖保キリコ 本ほん本堂ほんどう、1989年ねん4月がつ

「教授きょうじゅ」という愛称あいしょう

• 一般いっぱんに「教授きょうじゅ」という愛称あいしょうで広ひろく親したしまれている。命名めいめい者しゃは高橋たかはし幸宏ゆきひろ。
  • 高橋たかはしがテレビ番組ばんぐみで語かたったところによると、坂本さかもとと高橋たかはしが初はじめて会あった時とき、坂本さかもとが東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがくの大学院生だいがくいんせいだと聞きいた高橋たかはしが驚おどろいて、「大学だいがく教授きょうじゅにでもなるの?」と尋たずねたことがきっかけのようだ（ライブでたどたどしい口調くちょうで司会しかいをする様子ようすがいかにも芸大げいだい生せい風ふうだったという説せつもある）。『イエロー・マジック・オーケストラ』（アスペクト）には坂本さかもとが大学院生だいがくいんせいであることを知しった高橋たかはしが「じゃあ、プロフェッサーだから『教授きょうじゅ』」と名付なづけたとある。イエロー・マジック・オーケストラ結成けっせい直後ちょくごに『ニューミュージック・マガジン』（現げん『ミュージック・マガジン』、ミュージック・マガジン）から取材しゅざいを受うけた時ときにはすでに「教授きょうじゅ」の愛称あいしょうが使つかわれている（同誌どうし1978年ねん10月がつ号ごう）。
• 「教授きょうじゅ」と呼よばれる前まえは、当時とうじの坂本さかもとの無頼ぶらい派はな風貌ふうぼうが野球やきゅう漫画まんが『あぶさん』の主人公しゅじんこうである景けい浦うら安武やすたけに似にていることから「あぶ」と呼よばれていた。細野ほその晴臣はるおみが漫画まんが好すきで、高校こうこう時代じだいの友人ゆうじんである西岸せいがん良平りょうへいが『ビッグコミックオリジナル』で連載れんさいしていたため、同誌どうしで連載れんさいしていた『あぶさん』も読よんでいたからだが、「ある日ひ、（斎藤さいとう）ノヴさんが『どんなお酒さけが好すき?』と聞きかれ、教授きょうじゅは『アブサン』（=スイスが発祥はっしょうのお酒さけ）と答こたえました。それで『じゃあ、今日きょうから君きみはアブサンね』となり、そう呼よばれていました。」（土屋つちや昌巳まさみ）という説せつもある。
• 2014年ねんより母校ぼこうである東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがくにおいて、客員きゃくいん教授きょうじゅを務つとめた。

ディスコグラフィ

坂本さかもと龍一りゅういちが提供ていきょう、プロデュースした楽曲がっきょくについては「坂本さかもと龍一りゅういち提供ていきょう楽曲がっきょく一覧いちらん」を参照さんしょう

シングル

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
アルファレコード
1st	1980年ねん7月がつ21日にち	WAR HEAD	EP	ALR-901
2nd	1981年ねん4月がつ21日にち	フロントライン	EP	ALR-730
MIDI / SCHOOL
3rd	1985年ねん9月がつ5日にち	ステッピン・イントゥ・エイジア	EP	MIS-8
			EP (ピクチャーレーベル)	MIPS-1
4th	1986年ねん3月がつ21日にち	G.T.	EP	MIS-11
5th	1987年ねん9月がつ15日にち	ビハインド・ザ・マスク	12インチシングル	MIS-507
			Maxi	MID-507
	1991年ねん8月がつ21日にち	ビハインド・ザ・マスク+3	Maxi	MDC3-1071
CBS・ソニー / TERRAPIN
6th	1987年ねん7月がつ1日にち	リスキー	EP	07SH-1949
	1987年ねん10月がつ21日にち		12インチシングル	12AH-2251
	1988年ねん3月がつ5日にち		CDV	24VH-2009
Virgin
7th	1989年ねん7月がつ5日にち	アンドゥ#1	Maxi	VJCP-15554
8th	1990年ねん2月がつ21日にち	ユー・ドゥ・ミー	Maxi	VJCP-1404
9th	1990年ねん12月5日にち	ウィー・ラヴ・ユー	Maxi	VJCP-1417
10th	1991年ねん10月がつ21日にち	サヨナラ	8cmCD	VJDP10170
FOR LIFE / güt
11th	1996年ねん8月がつ21日にち	08/21/1996	Maxi	FLCG-3022
タワーレコード / güt bounce
12th	1997年ねん1月がつ1日にち	El Mar Mediterrani	Maxi	GTBC-0004
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
13th	1999年ねん5月がつ26日にち	ウラBTTB	Maxi	WPC6-10022
	1999年ねん9月がつ12日にち		12インチシングル	WPJ6-10022
14th	2000年ねん5月がつ17日にち	LOST CHILD	Maxi	WPC6-10085
ワーナーミュージック・ジャパン
15th	2004年ねん1月がつ21日にち	アンダークールド	Maxi	WPCL-70013
commmons
16th	2008年ねん3月がつ19日にち	koko	Maxi	RZCM-45844
17th	2009年ねん4月がつ15日にち	nord	Maxi	RZC1-46206
-	2014年ねん	TIMELESS PASSION	Maxi

海外かいがい限定げんていシングル

1. Riot In Lagos（1980年ねん）
2. Bamboo Houses / Bambo Music - David Sylvian & Ryuichi Sakamoto（1982年ねん）-全ぜん英えいチャート30位い
3. Life In Japan（1983年ねん）
4. Forbidden Colours - David Sylvian & Ryuichi Sakamoto（1983年ねん）-全ぜん英えいチャート16位い
5. Fild Work - Ryuich Sakamoto feat. Thomas Dolby (1985年ねん）
6. Movin' on（1994年ねん）
7. love & hate（1994年ねん）
8. Anger/Grief（1998年ねん）
9. prayer/salvation（1998年ねん）

配信はいしん限定げんていシングル

1. 海うみの道みち（2006年ねん）
2. aubade（2009年ねん3月がつ7日にち）
3. Ieta（2022年ねん1月がつ19日にち）

アルバム

スタジオ・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
日本にほんコロムビア / Better Days
1st	1978年ねん10月がつ25日にち	千せんのナイフ	LP	YX-7586-ND
	1980年ねん6月がつ25日にち		CT	CTK-7004-ND
アルファレコード
2nd	1980年ねん9月がつ21日にち	B-2ユニット	LP	ALR-28003
			CT	ALC-28003
3rd	1981年ねん10月がつ5日にち	左ひだりうでの夢ゆめ	LP	ALR-28025
			CT	ALC-28024
MIDI / SCHOOL
4th	1984年ねん10月がつ24日にち	音楽おんがく図鑑ずかん	LP	MIL-1001
			CT	MIT-1001
	1984年ねん11月24日にち		CD	MID-1001
	1993年ねん9月がつ21日にち	音楽おんがく図鑑ずかん完璧かんぺき盤ばん	CD	MDCL-1243
	2015年ねん3月がつ25日にち	音楽おんがく図鑑ずかん -2015 Edition-	SHM-CD (初回しょかい完全かんぜん限定げんてい生産せいさん盤ばん)	MDCL-5034
5th	1985年ねん10月がつ5日にち	エスペラント	LP	MIL-1007
			CT	MIT-1007
			CD	35MD-1007
6th	1986年ねん4月がつ21日にち	未来みらい派は野郎やろう	LP	MIL-1015
			CT	MIT-1015
			CD	35MD-1015
CBS・ソニー / TERRAPIN
7th	1987年ねん7月がつ1日にち	ネオ・ジオ	LP	28AH-2200
			CT	28KH-2220
			CD	32DH-700
Virgin
8th	1989年ねん11月21日にち	ビューティ	CD	VJD-32235
			CT	VJT-28211
			LP	VJL-28203
9th	1991年ねん10月がつ21日にち	ハートビート	CD	VJCP-30093
FOR LIFE / güt
10th	1994年ねん6月がつ17日にち	スウィート・リヴェンジ	CD	FLCG-3001
			CD (特別とくべつ仕様しよう完全かんぜん限定げんてい盤ばん)	FLCG-3002
	1994年ねん11月18日にち	スウィート・リヴェンジ '94年ねん末まつスペシャル・エディション	CD (特別とくべつ仕様しよう完全かんぜん限定げんてい)	FLCG-3005
11th	1995年ねん10月がつ20日はつか	スムーチー	CD	FLCG-3014
			CD (特別とくべつ仕様しよう完全かんぜん限定げんてい盤ばん)	FLCG-3015
12th	1997年ねん7月がつ2日にち	DISCORD	CD	FLCG-3028
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
13th	1998年ねん11月26日にち	BTTB	CD (初回しょかい限定げんてい盤ばん)	WPC6-8524
	1999年ねん2月がつ24日にち		CD (通常つうじょう盤ばん)	WPC6-10010
	1999年ねん8月がつ25日にち		LP	WPJ6-10010/1
	2018年ねん9月がつ26日にち	BTTB -20th Anniversary Edition-	CD	WPCL-12924
ワーナーミュージック・ジャパン
14th	2004年ねん2月がつ25日にち	キャズム	CD	WPCL-10072
	2004年ねん3月がつ24日にち		LP	WQJL-10002
commmons
15th	2009年ねん3月がつ4日にち	アウト・オブ・ノイズ	CD (初回しょかい限定げんてい盤ばん)	RZCM-46128
			CD (通常つうじょう盤ばん)	RZCM-46129
	2009年ねん3月がつ18日にち		LP	RR12-88544/5
16th	2017年ねん3月がつ29日にち	async	CD	RZCM-86314
	2017年ねん5月がつ17日にち		LP	RZJM-86312/3
17th	2023年ねん1月がつ17日にち	12	CD	RZCM-77657
			LP	RZJM-77655/6

セルフカバー・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
ロンドンレコード
1st	1983年ねん12月がつ10日とおか	コーダ	LP	L25N-1016
			CT	M25M-1016
FOR LIFE / güt
2nd	1996年ねん5月がつ17日にち	1996	CD	FLCG-3020
			LP	FLJG-9009
ワーナーミュージック・ジャパン
3rd	2004年ねん11月24日にち	/04	CD	WPCL-10136
4th	2005年ねん9月がつ28日にち	/05	CD	WPCL-10222
commmons
5th	2012年ねん10月がつ17日にち	THREE	CD	RZCM-59189
Decca
-	2013年ねん	Three - Deluxe Edition	CD+DVD	481 036-4

ミニ・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
MIDI / SCHOOL
1st	1986年ねん	オネアミスの翼つばさ〈イメージスケッチ〉	LP	L25N-1016
			CD	MID-1501
タワーレコード / güt bounce
2nd	1996年ねん10月がつ1日にち	Music For Yoji Yamamoto Collection 1995	CD	GTBC-0001

ライヴ・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
MIDI / SCHOOL
1st	1986年ねん9月がつ21日にち	メディア・バーン・ライヴ	LP	MIL-4001/2
			CD	MID-4001
Virgin
2nd	1988年ねん12月16日にち	プレイング・ジ・オーケストラ	CD	VJCP-36040/41
FOR LIFE / güt
3rd	1995年ねん1月がつ20日はつか	“スウィート・リヴェンジ”ツアー1994	CD	FLCG-3008
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
4th	1999年ねん10月がつ27日にち	RAW LIFE OSAKA	CD (初回しょかい生産せいさん限定げんてい盤ばん)	WPC6-10054/5
5th		RAW LIFE TOKYO	CD (初回しょかい生産せいさん限定げんてい盤ばん)	WPC6-10056/7
Sony Classical
-	2000年ねん2月がつ8日にち	Cinemage	CD	SK-60780
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
‐	2000年ねん2月がつ23日にち	AUDIO LIFE	CD	WPC6-10073/4
6th	2001年ねん3月がつ22日にち	In The Lobby At G.E.H. In London	CD	WPC6-10124
commmons
7th	2009年ねん9月がつ23日にち	プレイング・ザ・ピアノ2009ジャパン	CD	RZCM-46381/2
8th	2011年ねん12月14日にち	playing the piano usa 2010 / korea 2011 - ustream viewers selection -	CD	RZCM-59041
9th	2013年ねん1月がつ30日にち	The best of THREE live in Japan & Korea	音楽おんがく配信はいしん
10th	2013年ねん12月11日にち	Playing the Orchestra 2013	CD	RZCM-59475
11th	2015年ねん3月がつ24日にち	Playing the Orchestra 2014	CD	RZCM-59835
12th	2021年ねん12月12日にち	Playing the Piano 12122020	CD	RZCM-77479

ベスト・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
アルファレコード
1st	1982年ねん	決定けってい版ばん 坂本さかもと龍一りゅういち ベストセレクション	CT	ALC-30002
	1986年ねん2月がつ25日にち		CD	32XA-52
MIDI / SCHOOL
2nd	1989年ねん9月がつ22日にち	グルッポ・ムジカーレ	CD	32MD-1046
			CT	30MT-1046
-	1990年ねん12月1日にち	ryuichi sakamoto collection	CD	MDCZ-1123~30
-	1993年ねん5月がつ21日にち	Ryuichi Sakamoto Collection	CD	MDCZ-1215~24
	1999年ねん6月がつ23日にち		CD	MDCZ-1215
3rd	1993年ねん6月がつ21日にち	グルッポ・ムジカーレII	CD	MDCL-1237
4th	1993年ねん11月21日にち	OPERA	CD	MDCL-1261
5th	1993年ねん11月21日にち	WORKS OF R.SAKAMOTO/坂本さかもと龍一りゅういちベスト・セレクション	CD	FDCL-30276
MESA
-	1994年ねん	Soundbytes	CD	R2 79075
Virgin
6th	1995年ねん6月がつ28日にち	ベスト・オブ・坂本さかもと龍一りゅういちサウンドトラックス	CD	VJCP-3110
7th		ベスト・オブ・坂本さかもと龍一りゅういちヴァージン・トラックス	CD	VJCP-3111
8th	1998年ねん3月がつ28日にち	The Greatest - Ryuichi Sakamoto	CD	VJCP-51051
FOR LIFE / güt
9th	1998年ねん4月がつ22日にち	ベリー・ベスト・オブ・グート	CD	FLCG-3035
10th	1999年ねん8月がつ21日にち	COMPLETE INDEX OF GÜT	CD	FLCG-3042
日本にほんコロムビア
11th	1999年ねん9月がつ18日にち	坂本さかもと龍一りゅういちの音楽おんがく〜Early Best Songs	CD	COCP-30628
FOR LIFE / güt
12th	2001年ねん9月がつ27日にち	PURE BEST	CD	FLCF-3886
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
13th	2002年ねん10月がつ23日にち	US	CD	WPC6-10241/2
14th		UF	CD	WPC6-10243
15th		CM/TV	CD	WPC6-10244
MIDI
16th	2002年ねん11月20日にち	ワークスI - CM	CD	MDCL-1437
17th		ワークスII - TV/Inst	CD	MDCL-1438
Sony Classical
-	2003年ねん11月11日にち	moto.tronic	CD+DVD	SNYC93044
コロムビアミュージックエンタテインメント / J-room
18th	2004年ねん9月がつ22日にち	Chronological Collection 1978-1981 [Columbia Years]	CD	COCB-53251/3
FOR LIFE / güt
-	2012年ねん11月28日にち	Complete güt BOX	CD	FLCG-5001
commmons
19th	2023年ねん5月がつ3日にち	TRAVESIA RYUICHI SAKAMOTO CURATED BY INARRITU	CD	RZCM-77722

リミックス・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
アルファレコード
1st	1991年ねん11月21日にち	イン・ザ・ナインティーズ ザ・マーク・プラッティ・リミックス	CD	ALCA-229
Virgin
2nd	1992年ねん1月がつ21日にち	ハートビート〜リミクシーズ	CD	VJCP-14037
FOR LIFE / güt
3rd	1994年ねん12月16日にち	ハード・リヴェンジ	CD	FLCG-3006
4th	1996年ねん3月がつ21日にち	スヌーティー	CD	FLCG-3006
5th	1999年ねん2月がつ24日にち	DISCORD gütninja remixes	CD	FLCG-3041
ワーナーミュージック・ジャパン / WEA Japan
-	1999年ねん9月がつ12日にち	LIFE IN PROGRESS	CD	WPC6-10035/6
-	2002年ねん2月がつ27日にち	コミカ	CD	WPC6-10194
ワーナーミュージック・ジャパン
6th	2006年ねん5月がつ24日にち	ブリコラージュ	CD	WPCL-10315
commmons
7th	2017年ねん12月13日にち	ASYNC REMODELS	CD	RZCM-86410

トリビュートアルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
グリーンエナジー
1st	2005年ねん5月がつ10日とおか	music plans skmt tribute	CD	GECA-1106
commmons
2nd	2022年ねん11月30日にち	A TRIBUTE TO Ryuichi Sakamoto	CD	RZCM-77623

コンピレーション・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
commmons
1st	2015年ねん1月がつ17日にち	Year Book 2005-2014	CD	RZCM-59752/3
2nd	2016年ねん1月がつ17日にち	Year Book 1971-1979	CD	RZCM-86035/7
3rd	2017年ねん3月がつ29日にち	Year Book 1980-1984	CD	RZCM-86229
4th	2018年ねん2月がつ28日にち	Year Book 1985-1989	CD	RZCM-86486/90

坂本さかもと龍一りゅういちによるクラシック・アーティストのセレクション・アルバム

	発売はつばい日び	タイトル	規格きかく	規格きかく品番ひんばん
Sony Classical
1st	2008年ねん12月24日にち	グレン・グールド　坂本さかもと龍一りゅういちセレクション (バッハ以外いがい) A journey to the polar north	CD	SICC-1109
Sony Classical
2nd	2009年ねん12月02日にち	グレン・グールド　坂本さかもと龍一りゅういちセレクション (バッハ編へん) The Art of J.S. Bach	CD	SICC-1268
Deutsche Grammophon
	2018年ねん12月05日にち	ドイツ･グラモフォン ベスト･オブ･ベスト selected by 坂本さかもと龍一りゅういち	CD	UCCG-1824
commmons
	2018年ねん12月19日にち	坂本さかもと龍一りゅういち 選せん 耳みみの記憶きおく 前編ぜんぺん	CD	RZCM-86712
commmons
	2019年ねん01月がつ30日にち	坂本さかもと龍一りゅういち 選せん 耳みみの記憶きおく 後編こうへん	CD	RZCM-86715

タイアップ一覧いちらん

楽曲がっきょく	タイアップ	収録しゅうろく作品さくひん
リスキー	NISSANセドリック・イメージソング	シングル「リスキー」
アンドゥ＃1	サッポロ・ドラフト・CF・イメージソング	シングル「アンドゥ＃1」
1919	MITSUBISHI携帯けいたい電話でんわデジタル・ディーガ/カラー・ディスプレイモニターTV CF SONG	シングル「08/21/1996」
El Mar Mediterrani	1992年ねんバルセロナ・オリンピック開会かいかい式しき“地中海ちちゅうかいのテーマ”	シングル「El Mar Mediterrani」
energy flow	三共さんきょう『リゲインEB錠じょう』CM曲きょく	シングル「ウラBTTB」
put your hands up (piano version)	TBS系けいテレビ『筑紫哲也ちくしてつや NEWS23』テーマソング
鉄道てつどう員いん (piano version)	映画えいが『鉄道てつどう員いん』主題歌しゅだいか
Ngo	new balance CMテーマ曲きょく	シングル「アンダークールド」
koko	JP日本にっぽん郵政ゆうせいグループ 郵便ゆうびん事業じぎょう株式会社かぶしきがいしゃ『平成へいせい二に十じゅう年ねん用よう年賀ねんがキャンペーン』CMソング	シングル「koko」
dancing in the sky	日本にほんテレビ55周年しゅうねん記念きねん企画きかく『ルノワール+ルノワール展てん』テーマソング
aubade	アサヒ飲料いんりょう『三ツ矢みつやサイダー』CMソング	配信はいしん限定げんていシングル「aubade」
nord	ホクレン CMソング	シングル「nord」
Ieta	コンタクトレンズ「CREO」CMソング	配信はいしん限定げんていシングル「Ieta」

非売品ひばいひんレコード・CD・ファイル

1. LEXINGTON QUEEN（六本木ろっぽんぎ「LEXINGTON QUEEN」、1980年ねん）
2. い・け・な・い ルージュマジック（資生堂しせいどう、1982年ねん）※ B面めんは「インスツルメンタル（表記ひょうき通どおり）」7インチシングル
3. LIFE IN JAPAN（日本生命にほんせいめい、1983年ねん）※ 12インチシングル（※ 後のちにVocal版ばんが『音楽おんがく図鑑ずかん 完璧かんぺき版ばん』、ベストアルバム「CM/TV」と「Works」シリーズに収録しゅうろく。）
4. 空そらに会あおうよ&プロローグ・大地だいちの詩し/フェスタ・エリカの夢ゆめ（国際こくさい科学かがく技術ぎじゅつ博覧はくらん会かい 住友すみとも館かん、1985年ねん）
   • 「空そらにあおうよ」はモモの歌うた入いり。作詞さくしは矢野やの顕子あきこ。7インチシングル（※ 後のちに「Works」シリーズに収録しゅうろく。）
5. COMPUTE, COMPUTE, COMPUTE（京きょうセラ、1987年ねん）
6. THE GARDEN（TOKIO KUMAGAI、1989年ねん）
7. FLOATING ALONG（日産自動車にっさんじどうしゃ）
8. YOU DO ME (NEC) ※ 音源おんげんは市販しはんされたものと同おなじ。
9. THE IMAGE MUSIC（鹿島建設かしまけんせつ）
10. コンピューターおばあちゃん ※ NHK「みんなのうた」のBGMで編曲へんきょくのみ。
11. The Fantasy of Light & Life（Expo '90電力でんりょく館かん、1990年ねん）プロデュースのみ。音楽おんがくは小久保こくぼ隆たかしが担当たんとう。
12. The Heart of Asia（Cathay Pacific、1994年ねん）※「CM/TV」に収録しゅうろくされているテイクはM5のreprise。M1は4:14
13. snooty抜粋ばっすい3曲きょく入いりプロモ（1996年ねん）※ 短冊たんざく7cmシングル
14. COMPLETE INDEX OF GÜT抜粋ばっすい5曲きょく入いりプロモ（1999年ねん）
15. GEM（2002年ねん）※ 非売品ひばいひん（2002年ねんに発売はつばいされたベストアルバム「US」「UF」「CM/TV」の初回しょかい盤ばんのみの特典とくてんとして、応募おうぼ券けん3枚まいを集あつめ送おくるともらえた“坂本さかもと龍一りゅういちお宝たから音源おんげん”を収録しゅうろくしたCD）
16. WORLD CITIZEN - i won't be disappointed（music for J-WAVE、2003年ねん）※ 坂本さかもと本人ほんにんのナレーションと曲きょく紹介しょうかいから始はじまるショートヴァージョン。
17. ASIENCE（花王かおう、2004年ねん）※ M2のstring quartet ver.は未み発表はっぴょう
18. +33（ルイ・ヴィトン）※ 後のちに「/04」に収録しゅうろくされた。
19. The Land Song（六本木ろっぽんぎヒルズ）※後のちに無償むしょう配信はいしんされた。
20. 26-Windb theme rev nobell（2005年ねん）※ nokia8801に添付てんぷされているCD-Rに音楽おんがくファイルとして収録しゅうろく。
21. wind, cypresses & absinthe（2012年ねん）※「メトロポリタン美術館びじゅつかん展てん」テーマ曲きょく。図録ずろくに添付てんぷ。
22. Blu（2014年ねん）※「洋服ようふくの青山あおやま」CM曲きょく
23. Whitescape #1&#2（2014年ねん）※ 札幌さっぽろ国際こくさい芸術げいじゅつ祭さい2014のホームページ用ようサウンド
24. XSOL CM TUNE（2014年ねん）※ 2曲きょくがXSOLのサイトからダウンロードできた。1曲きょくのタイトルは「Urlicht」
25. Music for Fashion Museum（2013年ねん）※「ISETAN」リニューアル後ごの正面しょうめん入いり口くちのウェルカム曲きょく
26. 命いのちの循環じゅんかん（2014年ねん）※ NHK for SchoolのダンゴムシのBGM

テレビなどのサウンド・トラック

1. アリスの叛乱はんらん（演劇えんげき、脚本きゃくほん・監督かんとく：高取たかとり英すぐる、1978年ねん）
2. NHKニュースワイド初代しょだいテーマ曲きょく（1980年ねん - 1983年ねん）
3. YOU (テレビ番組ばんぐみ)テーマ曲きょく（NHK教育きょういくTVで1982年ねん - 1987年ねん放送ほうそう）
4. 天外てんがい魔境まきょう ZIRIA（1989年ねん）※ メインテーマを含ふくむ計けい3曲きょくを提供ていきょう
5. ピーチ・ボーイ -桃太郎ももたろう-（Peach Boy - Momotaro -, 1992年ねん）※ 童話どうわ「桃太郎ももたろう」の英語えいご朗読ろうどく（シガニー・ウィーバー）のバックに流ながれる音楽おんがくを担当たんとう
6. ワイルド・パームス（Wild Palms, 1992年ねん）※ アメリカのテレビドラマのサウンドトラック。
7. ストーカー 逃にげきれぬ愛あい（1997年ねん）
8. セガ・ドリームキャストサウンドロゴ（1998年ねん）※ 起動きどう音おん
9. L.O.L（Lack of Love, 2000年ねん）※ ドリームキャストのゲーム「Lack of Love」の音楽おんがく。坂本さかもとはゲーム自体じたいのプロデュースも行おこなっている。
10. ロスト・チャイルド（Lost Child, 2000年ねん）
11. 永遠えいえんの仔こ（2000年ねん）※ 2曲きょくに使用しよう
12. 変革へんかくの世紀せいき（Henkaku No Seiki - Changing Century, 2002年ねん）※ NHKの同名どうめい番組ばんぐみのテーマ曲きょく
13. エレファンティズム（2002年ねん）
14. 聖せい剣けん伝説でんせつ4（2006年ねん）メインテーマ「Dawn of Mana」
15. 不毛ふもう地帯ちたい（2009年ねん）※ メインテーマ
16. 大河たいがドラマ・八重やえの桜さくら（2013年ねん）※ オープニングの「メインテーマ」、「八重やえのテーマ」、「八重やえの桜さくら 紀行きこう」のみ。
17. 朝日放送あさひほうそうオープニングテーマ曲きょく（1990年ねん。朝日放送あさひほうそうテレビは1990年ねん - 1998年ねん、朝日放送あさひほうそうラジオは1992年ねん - 2014年ねんの間あいだ使用しよう）
18. きょうの猫ねこ村むらさん（2020年ねん、テレビ東京てれびとうきょう）※ オープニングテーマ「猫ねこ村むらさんのうた」の作曲さっきょくも担当たんとう（作詞さくし：U-zhaan、歌うた：松重まつしげ豊ゆたか）
19. 日本にっぽん沈没ちんぼつ2020（Webアニメ、監督かんとく：湯浅ゆあさ政明まさあき、2020年ねん、Netflix）※ 主題歌しゅだいか「a life」の作曲さっきょくを担当たんとう（作詞さくし、歌うた：大貫おおぬき妙子たえこ）
20. エクセプション（Webアニメ、監督かんとく：サトウユーゾー、2022年ねん、Netflix））
21. NHKスペシャル「ウクライナ大統領だいとうりょう府ふ 軍事ぐんじ侵攻しんこう・緊迫きんぱくの72時じ間あいだ」（2023年ねん2月がつ26日にち放送ほうそう）※ 番組ばんぐみ終了しゅうりょう時じの音楽おんがく担当たんとう

映画えいが音楽おんがく

• 戦場せんじょうのメリークリスマス（Merry Christmas Mr Lawrence, 1983年ねん）- 英国えいこくアカデミー賞しょう受賞じゅしょう

詳細しょうさいは「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」を参照さんしょう

• 子猫こねこ物語ものがたり（Adventures of Chatran, 1986年ねん）
• 王立おうりつ宇宙うちゅう軍ぐん〜オネアミスの翼つばさ（Aile De Honneamise - Royal Space Force, 1987年ねん）
• ラストエンペラー（The Last Emperor, 1988年ねん）- 米べいアカデミー賞しょう、LA映画えいが批評ひひょう家か賞しょう、ゴールデングローブ賞しょう、グラミー賞しょう受賞じゅしょう。

詳細しょうさいは「ラストエンペラー (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• ブラック・レイン（1989年ねん）※ 1曲きょく使用しよう
• 侍女じじょの物語ものがたり（The Handmaid's tale, 1990年ねん）
• シェルタリング・スカイ（The Sheltering Sky, 1991年ねん）- ゴールデングローブ賞しょう、LA映画えいが批評ひひょう家か賞しょう受賞じゅしょう

詳細しょうさいは「シェルタリング・スカイ (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• ハイヒール（High Heels, 1991年ねん）
• 嵐あらしが丘おか（The Wuthering Heights, 1992年ねん）
• リトル・ブッダ（Little Buddha, 1993年ねん）- グラミー賞しょうノミネート

詳細しょうさいは「リトル・ブッダ (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• ワイルド・サイド（Wild Side, 1995年ねん）
• スネーク・アイズ（Snake Eyes, 1998年ねん）
• 愛あいの悪魔あくま/フランシス・ベイコンの歪いがんだ肖像しょうぞう（Love is the Devil - Study for a portrait of Francis Bacon -, 1999年ねん）
• 鉄道てつどう員いん（ぽっぽや）（Poppoya, 1999年ねん）主題歌しゅだいかのみ
• 御法度ごはっと（Gohatto, 1999年ねん）

詳細しょうさいは「御法度ごはっと (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• アレクセイと泉いずみ（Alexei and the Spring, 2002年ねん）
• ファム・ファタール（Femme Fatale, 2002年ねん）

詳細しょうさいは「ファム・ファタール (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• デリダ（Derrida, 2003年ねん）
• Life is Journey（2003年ねん）
• Rubios,Los（2003年ねん）
• アップルシード（2004年ねん）※ アルバム『キャズム』収録しゅうろくの「coro」が使用しようされている。
• トニー滝谷たきや（TONY TAKITANI, 2004年ねん）※ サウンドトラックのリリースは2007年ねん。

詳細しょうさいは「トニー滝谷たきや (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• Original Child Bomb（2004年ねん）
• Peach One Day（2004年ねん）※ アルバム『ハートビート』収録しゅうろくの「nuages」が使用しようされている。
• Zarin（2005年ねん）
• 星ほしになった少年しょうねん（Shining Boy & Little Randy, 2005年ねん）

詳細しょうさいは「星ほしになった少年しょうねん (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• バベル（Babel, 2006年ねん）※ オリジナル・アルバムより3曲きょく使用しようされている。
• シルク（SILK, 2008年ねん）

詳細しょうさいは「シルク (サウンドトラック)」を参照さんしょう

• Women Without Men（2008年ねん）- ヴェネツィア国際こくさい映画えいが祭さい銀ぎん獅子しし賞しょう（監督かんとく賞しょう）受賞じゅしょう。
• 一命いちめい（2011年ねん）
• 新あたらしい靴くつを買かわなくちゃ（2012年ねん）※ コトリンゴとの共とも作さく。サントラ14曲きょく中ちゅう6曲きょく収録しゅうろく。
• ショート・ムービー「アンジュール」（2012年ねん）メイン・テーマ曲きょくのバッハ／グノー：アヴェ・マリアを、グレン・グールドの演奏えんそう（1962年ねん）・宮本みやもと笑えみ里さとのヴァイオリン・坂本さかもと龍一りゅういちのシンセサイザーでスーパーインポーズした録音ろくおん。
• 戦場せんじょうのメリークリスマス-30th Anniversary Edition-（2013年ねん）
  • 未み発表はっぴょうヴァージョンを多数たすう収録しゅうろくしてリマスタリングで2枚まい組ぐみSHM-CD仕様しようでリリース。リマスタリング・エンジニアは、オノセイゲンが担当たんとう。
• 母ははと暮くらせば（2015年ねん）
• レヴェナント: 蘇そえりし者しゃ（The Revenant, 2016年ねん） - ゴールデングローブ賞しょうノミネート。
• 怒いかり（2016年ねん）
• 日本にっぽんと再生さいせい 光こうと風ふうのギガワット作戦さくせん（2017年ねん） - エンディングテーマ
• 米べい軍ぐんが最もっとも恐おそれた男おとこ その名なは、カメジロー（2017年ねん） - テーマ音楽おんがく
• STAR SAND-星ほし砂すな物語ものがたり-（2018年ねん） - 主題しゅだい曲きょく
• 天命てんめいの城しろ（南みなみ漢かん山城やましろ、2018年ねん）
• さよなら、ティラノ（My Tyrano: Together, Forever、2018年ねん）
• 你的臉 (Your Face)（2018年ねん）
• パラダイス・ネクスト（2019年ねん） - テーマ曲きょく
• 米べい軍ぐんが最もっとも恐おそれた男おとこ カメジロー不屈ふくつの生涯しょうがい（2019年ねん） - テーマ音楽おんがく
• Love After Love（2020年ねん）
• MINAMATA-ミナマタ-（2021年ねん）
• 約束やくそくの宇宙うちゅう（Proxima, 2021年ねん4月がつ16日にち）
• ベケット（Beckett, 2021年ねん）
• アフター・ヤン（After Yang, 2021年ねん）
• 怪物かいぶつ（2023年ねん）

バンド・ユニット・コラボ活動かつどう

YMOについてはイエロー・マジック・オーケストラの項こうを参照さんしょう。

• ディスアポイントメント・ハテルマ（Disappointment - Hateruma, 土取つちとり利行としゆき+坂本さかもと龍一りゅういち, 1976年ねん）
• サマー・ナーヴス（SUMMER NERVES, 坂本さかもと龍一りゅういち&カクトウギ・セッション, 1979年ねん）
  • 山下やました達郎たつお、大村おおむら憲司けんじ、吉田よしだ美奈子みなこ、小原おはら礼あやなどとのコラボレーション。
• い・け・な・いルージュマジック（忌野いまわの清志郎きよしろう+坂本さかもと龍一りゅういち, 1982年ねん）※ シングル
• 東京とうきょうジョー（Tokyo Joe, 坂本さかもと龍一りゅういち&渡辺わたなべ香津こうづ美び, 1982年ねん）
• エンド・オブ・エイジア（the End of Asia, 坂本さかもと龍一りゅういち+ダンスリー, 1982年ねん）
• アレンジメント（THE ARRANGEMENT, 坂本さかもと龍一りゅういち&ロビン・スコット), 1982年ねん）
• バンブー・ハウス/バンブー・ミュージック（Bamboo Houses/Bamboo Music, デヴィッド・シルヴィアン&リュウイチ・サカモト, 1982年ねん）※ シングル
• 禁きんじられた色彩しきさい（Forbidden Colours, リュウイチ・サカモト&デヴィッド・シルヴィアン, 1983年ねん）※ シングル
• フィールドワーク（Field Work, トーマス・ドルビー&坂本さかもと龍一りゅういち, 1985年ねん）※ シングル,12インチシングル
• ゼロ・ランドマイン（ZERO LANDMINE, N.M.L., 2001年ねん）※ シングル
• カーザ（CASA, モレレンバウム²/サカモト, 2001年ねん）
• ライヴ・イン・トーキョー・2001（LIVE IN TOKYO 2001, モレレンバウム²/サカモト, 2001年ねん）
• ア・デイ・イン・ニューヨーク（A DAY IN NEW YORK, モレレンバウム²/サカモト, 2003年ねん）
• ワールド・シチズン（WORLD CITIZEN - i won't be disappointed, 坂本さかもと龍一りゅういち+デヴィッド・シルヴィアン, 2003年ねん）※ シングル
• vrioon（alva noto+Ryuichi Sakamoto, 2003年ねん）
• insen（alva noto+Ryuichi Sakamoto, 2005年ねん）
• Sala Santa Cecilia（Christian Fennesz+Ryuichi Sakamoto, 2005年ねん）
• revep（alva noto+Ryuichi Sakamoto, 2006年ねん）
• cendre（fennesz+sakamoto（フェネスサカモト）, 2007年ねん3月28日にち）※ クリスチャン・フェネスとのユニット
• Ocean Fire（WILLITS+SAKAMOTO, 2007年ねん10月17日にち）※ クリストファー・ウィリッツとのユニット
• Ancient Future（WILLITS+SAKAMOTO, 2012年ねん7月がつ31日にち）※ クリストファー・ウィリッツとのユニット
• UTAU（2010年ねん11月10日にち） - 大貫おおぬき妙子たえこ&坂本さかもと龍一りゅういち
  • 2枚まい組ぐみは坂本さかもと龍一りゅういちのピアノのみの楽曲がっきょくが収録しゅうろく。
• flumina（fennesz+sakamoto（フェネスサカモト）, 2011年ねん8月がつ3日にち）※ クリスチャン・フェネスとのユニット
• Disappearance （Ryuichi Sakamoto + en:Taylor Deupree, 2013年ねん7月がつ10日とおか）
• Snow, Silence, Partially Sunny（Sachiko M ＋ Ryuichi Sakamoto, 2012年ねん12月19日にち）
  • 山口やまぐち情報じょうほう芸術げいじゅつセンター（YCAM）のみの限定げんてい販売はんばい。

その他たアーティストとのコラボレーション

• 「誰だれも僕ぼくの絵えを描えがけないだろう」（友部ともべ正人まさと、1975年ねん）
• 「物語ものがたりのようにふるさとは遠とおい」（富岡とみおか多恵子たえこ、1976年ねん）
• 「終曲しゅうきょく/うらはら」（Phew、1980年ねん）※ シングル
• 「死しぬのは嫌いやだ、恐こわい。戦争せんそう反対はんたい!」（スネークマンショー、1981年ねん）※ エリック・サティ「ジムノペディ」の演奏えんそうを収録しゅうろく。
• 「愛あいはすべてを赦ゆるす」（加藤かとう登紀子ときこ、1982年ねん）
• 「な・い・し・ょのエンペラーマジック」（TACO、1983年ねん）※ 山崎やまざき春美はるみが率ひきいたユニットとのコラボレーションでアルバム『TACO』に収録しゅうろく
• 「ネイヂ・カンドリーナ (Neide Candolina)」、「うつくしいおまえ (Lindeza)」（カエターノ・ヴェローゾ、1991年ねん）※ アルバム『シルクラドー』に収録しゅうろく。
• 「タイナイカイキII」（坂本さかもと龍一りゅういち / デヴィッド・シルヴィアン、 1992年ねん）※ 海外かいがい盤ばんタイトルは「heartbeat」
• 「ASIAN GAMES」（山下やました洋輔ようすけ、ビル・ラズウェル、1993年ねん）
• 「二人ふたりの果はて」（坂本さかもと龍一りゅういち featuring 今井いまい美樹みき、1994年ねん）
• 「Sovereign」（アート・リンゼイ、1995年ねん）※ アルバム『曖昧あいまいな存在そんざい』に収録しゅうろく
• 「VOLTEX OF LOVE」（小室こむろ哲哉てつや、1995年ねん）※ アルバム『Avex dance Matrix '95 TK DANCE CAMP』に収録しゅうろく
• 「RETROFIT」（佐藤さとう理さとし、1995年ねん）※ アルバム『EQUAL』に収録しゅうろく
• 「RETROCOGNITION」（佐藤さとう理さとし、1995年ねん）※ アルバム『EQUAL』に収録しゅうろく
• 「A Flower Is Not A Flower」（KENNY WEN、1997年ねん）
• 「The Other Side of Love」（坂本さかもと龍一りゅういち featuring Sister M、1997年ねん）
• 「砂すなの果実かじつ」（中谷なかたに美紀みき with 坂本さかもと龍一りゅういち、1997年ねん）
• 「桜さくらのころ」（甲きのえ本ほんヒロト、What's Love?、DANCE☆MANとのコラボレーション、2002年ねん）
• 「I WANNA BE DOWN」（m-flo loves 坂本さかもと龍一りゅういち、2004年ねん）※ アルバム『ASTROMANTIC』に収録しゅうろく
• 「Asian Flower」（トベタ・バジュン feat. 坂本さかもと龍一りゅういち、2008年ねん）※ アルバム『青あおい蝶ちょう』に収録しゅうろく
• 「死しんだ女おんなの子こ」（元もとちとせ）
• 「雪ゆきの降ふるまちを」（手て嶌しま葵まもる）
• 「風ふう追おい人じん」 （ACIDMAN）
• 「A Word I Give」（Goldmund、2015年ねん）※アルバム『Sometimes』に収録しゅうろく
• 「Snooze」（Agust D feat. Ryuichi Sakamoto, Woosung of the Rose、2023年ねん）※アルバム『D-DAY』に収録しゅうろく

映像えいぞう作品さくひん

• 電子でんしの拓本たくほん ALL STAR VIDEO（現代げんだい美術家びじゅつか・ナム・ジュン・パイクとのコラボレーション,1984年ねん）
• Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto (フランス公共こうきょう放送ほうそうFR3制作せいさくのドキュメンタリー映画えいが, 1985年ねん)
• TV WAR（浅田あさだ彰あきら、RADICAL TVとのコラボレーション, 1985年ねん）
• ADELIE PENGUINS （ビデオアーティスト・キット・フィッツジェラルド、ポール・ギャリンとのコラボレーション,1986年ねん）
• ESPERANTO (前衛ぜんえい舞踏ぶとう家か・モリサ・フェンレイとのコラボレーション。アルバムの「エスペラント」はこの作品さくひんのサウンドトラック。）
• MEDIA BAHN LIVE（1986年ねん）
• NEOGEO LIVE in NEW YORK（1988年ねん）
• ビューティ・ツアー'90（1991年ねん）
• Sweet revenge Tour 1994（1995年ねん）
• D&Lライブ・アット武道館ぶどうかん11・30・95 坂本さかもと龍一りゅういちツアー95D&L WITH 原田はらだ大だい三郎さぶろう（映像えいぞう作家さっか・原田はらだ大だい三郎さぶろうとのコラボレーション, 1996年ねん）
• Ryuichi Sakamoto Trio World Tour 1996（1996年ねん）
• PLAYING THE ORCHESTRA 1997“f”（1998年ねん）
• MORELENBAUM2 / SAKAMOTO / 3 years（DVDのみの1万まん枚まい限定げんてい生産せいさん。プライベートフォトやビデオを日記にっき風ふうに閲覧えつらんできる作品さくひん, 2003年ねん）
• 坂本さかもと龍一りゅういち・80年代ねんだいの映像えいぞう作品さくひん集しゅう（「電子でんしの拓本たくほん ALL STAR VIDEO」、「TV WAR」、「ADELIE PENGUINS」、「ESPERANTO」、「MEDIA BAHN LIVE」、「NEOGEO LIVE in NEW YORK」を収録しゅうろくした6枚まい組ぐみのDVD-BOX, 2004年ねん）
• PLAYING THE PIANO/05（2006年ねん）
• LIFE - fluid, invisible inaudible...（高谷たかや史郎しろうとのコラボレーション, 2008年ねん）
• utp_ (Alva Notoとのコラボレーション, 2008年ねん)
• watch-ryuichi sakamoto playing the piano 2009 japan（2009年ねんに行おこなわれた東京とうきょうオペラシティ コンサートホールでのライヴ, 2010年ねん）
• UTAU LIVE IN TOKYO 2010 A PROJECT OF TAEKO ONUKI & RYUICHI SAKAMOTO（2010年ねん末まつに開催かいさいされた大貫おおぬき妙子たえことのツアーの模様もよう, 2011年ねん）
• playing the piano in seoul / korea 2011（2011年ねん韓国かんこくからUstreamによる中継ちゅうけいを編集へんしゅうしたもの, 2012年ねん）
• async surround /坂本さかもと龍一りゅういち + 高谷たかや史郎しろう（2018年ねん）

書籍しょせき

単たん著ちょ

• 『アヴェクピアノ：戦場せんじょうのメリークリスマス』思索しさく社しゃ、1983年ねん
  • カセットブック。アルバム『メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス』の楽譜がくふとピアノソロヴァージョンが収録しゅうろくされたカセットテープがセットとなったもの。後のちに2曲きょくを加くわえ『コーダ』が新版しんぱん。
• 『本ほん本堂ほんどう未み刊行かんこう図書としょ目録もくろく：書物しょもつの地平線ちへいせん』朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ〈週しゅう刊本かんぽん〉、1984年ねん
• 『Seldom-illegal：時ときには、違法いほう』角川書店かどかわしょてん、1989年ねん。角川かどかわ文庫ぶんこ、1991年ねん。
• 『N/Y：坂本さかもと龍一りゅういち写真しゃしん集しゅう』田島たじま一成いっせい写真しゃしん、リトルモアブックス、1995年ねん
• 『Decode 20』インプレス、1997年ねん
• 『AFRICA NOTE』code、2000年ねん
• 『BRAZIL BOX』code、2001年ねん
• 『音楽おんがくは自由じゆうにする』新潮社しんちょうしゃ、2009年ねん。新潮しんちょう文庫ぶんこ、2023年ねん4月がつ

「ENGINE」2007年ねん1月がつ号ごうから2009年ねんまで連載れんさい。半生はんせいをまとめた自叙伝じじょでん

• 『龍りゅう一いち語彙ごい　二に〇一いち一いち年ねん－二に〇一いち七なな年ねん』角川書店かどかわしょてん、2017年ねん11月。発言はつげん・発信はっしん録ろく集しゅう
• 『ぼくはあと何なん回かい、満月まんげつを見みるだろう』新潮社しんちょうしゃ、2023年ねん6月がつ

「新潮しんちょう」2022年ねん7月がつ号ごうから2023年ねん2月がつ号ごうまで連載れんさい。続編ぞくへんの遺著いちょ

共著きょうちょ

• 『音おとを視みる、時ときを聴きく 哲学てつがく講義こうぎ』大森おおもり荘そう蔵ぞう共著きょうちょ（朝日出版社あさひしゅっぱんしゃ、1982年ねん）。ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ、2007年ねん
• 「水牛すいぎゅう楽団がくだん休業きゅうぎょう」（浅田あさだ彰あきら共編きょうへん、1984年ねん）。カセットブック
• 「長電話ながでんわ」（高橋たかはし悠ゆう治ちとの共著きょうちょ、本ほん本堂ほんどう 1984年ねん）
• 「音楽おんがく図鑑ずかん」1985年ねん
  • アルバム『音楽おんがく図鑑ずかん』と同時どうじに発刊はっかんした書籍しょせき。
• 「EV.Café 超ちょう進化しんか論ろん」村上むらかみ龍りゅうほか（講談社こうだんしゃ、1985年ねん）。講談社こうだんしゃ文庫ぶんこ、1989年ねん
  • 『IN★POCKET』に連載れんさいされた対談たいだん集しゅう。
• 「音楽おんがく機械きかい論ろん」吉本よしもと隆明たかあきとの共著きょうちょ（トレヴィル、1986年ねん）。ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ、2009年ねん
  • 『月刊げっかんカドカワ』に連載れんさいされたエッセイ。
• 『未来みらい派は2009 : La velocita.i rumori.il movimento.』細川ほそかわ周平しゅうへい共編きょうへん 本ほん本堂ほんどう 1986年ねん
• 「友ともよ、また逢あおう」（村上むらかみ龍りゅう共著きょうちょ、角川書店かどかわしょてん、1992年ねん）。角川かどかわ文庫ぶんこ、1993年ねん
• 「ザ・ゲイシャ・ガールズ・ショウ 炎えんのおっさんアワー」（Ken&Shoとの共著きょうちょ、幻冬舎げんとうしゃ、1995年ねん）
• 「モニカ 音楽家おんがくかの夢ゆめ・小説しょうせつ家かの物語ものがたり」（村上むらかみ龍りゅう共著きょうちょ、新潮社しんちょうしゃ、1996年ねん）。新潮しんちょう文庫ぶんこ、1999年ねん
• 「skmt」（後藤ごとう繁雄しげお共著きょうちょ、リトル・モア、1999年ねん）
• 「skmt2」（後藤ごとう繁雄しげお共著きょうちょ、NTT出版しゅっぱん、2006年ねん）。新編しんぺん合本がっぽん・ちくま文庫ぶんこ、2015年ねん
• 「少年しょうねんとアフリカ 音楽おんがくと物語ものがたり、いのちと暴力ぼうりょくをめぐる対話たいわ」（天童てんどう荒あら太ふとしとの共著きょうちょ、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、2001年ねん）。文春ぶんしゅん文庫ぶんこ、2004年ねん
• 『エンデの警鐘けいしょう 地域ちいき通貨つうかの希望きぼうと銀行ぎんこうの未来みらい』河かわ邑厚徳とく共編きょうへん著ちょ（NHK出版しゅっぱん、2002年ねん）
• 「反はん定義ていぎ 新あらたな想像そうぞう力りょくへ」（辺見へんみ庸いさおとの共著きょうちょ、朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、2002年ねん）「小説しょうせつトリッパー」編集へんしゅう部ぶ編へん。朝日あさひ文庫ぶんこ、2005年ねん
• 「Life : fluid,invisible,inaudible…」（高谷たかや史郎しろう共著きょうちょ、浅田あさだ彰あきら監修かんしゅう、NTT出版しゅっぱん、2007年ねん）
• 「縄文じょうもん聖地せいち巡礼じゅんれい」（中沢なかざわ新一しんいちとの共著きょうちょ、木き楽らく舎しゃ、2010年ねん／イースト・プレス、2023年ねん12月がつ）

  雑誌ざっし「ソトコト」に掲載けいさいされた縄文じょうもん文化ぶんかに関かんする旅たびと対談たいだんをまとめた記事きじをさらに追記ついきしたもの。

• 「LIFE-TEXT」（高谷たかや史郎しろうとの共著きょうちょ、NTT出版しゅっぱん、2010年ねん）

  1999年ねんに発表はっぴょうされたオペラ「ライフ」と2007年ねんの「インスタレーション」をまとめたビジュアルブック。

• 『いまだから読よみたい本ほん　3.11後ごの日本にっぽん』坂本さかもと龍一りゅういち+編纂へんさんチーム選せん 小学館しょうがくかん 2011
• 『クロニクルFukushima』 青土おうづち社しゃ 2011

大友おおとも良英よしひで代表だいひょう、宇川うがわ直宏なおひろ,遠藤えんどうミチロウ,木村きむら真ま三さん,丹治たんじ博志ひろし・智恵子ちえこ・宏大こうだい,森もり彰一郎しょういちろう,和合わごう亮一りょういち共著きょうちょ

• 『脱だつ原発げんぱつ社会しゃかいを創つくる30人にんの提言ていげん』池澤いけざわ夏樹なつき・池上いけがみ彰あきらほか共著きょうちょ コモンズ 2011
• 『地球ちきゅうを聴きく 3・11後ごをめぐる対話たいわ』竹村たけむら真一しんいち共著きょうちょ 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん出版しゅっぱん社しゃ 2012
• 『NO NUKES 2012 ぼくらの未来みらいガイドブック』編纂へんさんチーム共編きょうへん 小学館しょうがくかんスクウェア 2012
• 『フクシマからはじめる日本にっぽんの未来みらい』大友おおとも良英よしひで,金子かねこ勝まさる,児玉こだま龍彦たつひこ共著きょうちょ アスペクト 2012
• 『村上むらかみ龍りゅうと坂本さかもと龍りゅう一いち 21世紀せいきのEV.Cafe』スペースシャワーブックス 2013

北野きたの宏明ひろあき,浅田あさだ彰あきら,伊藤いとう穰みのる一いち,竹中たけなか直純なおずみ,赤尾あかお健一けんいち,塩崎しおざき恭久やすひさ 述じゅつ

• 『愛国あいこく者しゃの憂鬱ゆううつ』鈴木すずき邦男くにお、金曜日きんようび 2014。対談たいだんを書籍しょせき化か。
• 『坂本さかもと龍一りゅういち×東京とうきょう新聞しんぶん　脱だつ原発げんぱつとメディアを考かんがえる』東京とうきょう新聞しんぶん編集へんしゅう局きょく編へん 2014
• 『音楽おんがくと生命せいめい』福岡ふくおか伸一しんいち、集英社しゅうえいしゃ 2023年ねん3月がつ。遺著いちょ
• 『坂本さかもと図書としょ』伊藤いとう総研そうけん構成こうせい、空そら里さと香が監修かんしゅう、坂本さかもと図書としょ、2023年ねん9月がつ
• 『坂本さかもと龍一りゅういちのメディア・パフォーマンス　マス・メディアの中なかの芸術げいじゅつ家か像ぞう』

松井まつい茂しげる・川崎かわさき弘二こうじ編著へんちょ、フィルムアート社しゃ 2023年ねん9月がつ。第だい2部ぶにインタビュー

監修かんしゅう・きき等とう

• 「未来みらい派は2009」（坂本さかもと龍一りゅういち・細川ほそかわ周平しゅうへい共同きょうどう監修かんしゅう、本ほん本堂ほんどう、1986年ねん）
• 「気分きぶん転換てんかん法ほう77」（サワグチ・サイキック・センター著ちょ、坂本さかもと龍一りゅういち監修かんしゅう、扶桑社ふそうしゃ、1987年ねん）
• 「写真しゃしん集しゅう『ラストエンペラー』」（バジル・パオ他た写真しゃしん、本ほん本堂ほんどう、坂本さかもと龍一りゅういち編へん、1988年ねん）
• 「坂本さかもと龍一りゅういち・全ぜん仕事しごと」（山下やました邦彦くにひこ 編著へんちょ、太田出版おおたしゅっぱん、1991年ねん）。大著たいちょ
• 「坂本さかもと龍一りゅういち・音楽おんがく史し」（山下やました邦彦くにひこ 編著へんちょ、太田出版おおたしゅっぱん、1993年ねん）。大著たいちょ
• 「テクノドン」（後藤ごとう繁雄しげお 編著へんちょ、小学館しょうがくかん、1993年ねん）。主おもにYMOの全ぜん発言はつげん
• 「楕円だえんとガイコツ」（山下やました邦彦くにひこ、太田出版おおたしゅっぱん、2000年ねん）。小室こむろ哲哉てつやとの関連かんれん
• 「非ひ戦せん」（sustainability for peace 共同きょうどう監修かんしゅう、幻冬舎げんとうしゃ、2002年ねん）
• 「伝説でんせつの編集へんしゅう者しゃ 坂本さかもと一いち亀かめとその時代じだい」（田邊たなべ園子そのこ、作品社さくひんしゃ、2003年ねん。河出かわで文庫ぶんこ、2018年ねん）。企画きかく
• 「坂本さかもと龍一りゅういちの音楽おんがく」（山下やました邦彦くにひこ 編著へんちょ、東京書籍とうきょうしょせき、2008年ねん7月がつ）。坂本さかもと自身じしんの提供ていきょう資料しりょうによる大著たいちょ
• 「ユリイカ 総そう特集とくしゅう=坂本さかもと龍一りゅういち」（青土おうづち社しゃ、2009年ねん4月がつ臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう）
• 「2003―飯野いいの賢治けんじ対談たいだん集しゅう」（1999年ねん、ソニーマガジン） ISBN 4-7897-1359-8
• 「耳鳴みみなりに悩なやんだ音楽家おんがくかがつくったCDブック」（鈴木すずき惣一そういち朗ろう、DU BOOKS、2018年ねん）。インタビュー収録しゅうろく
• 「小津おつ安あん二郎じろう 大全たいぜん」（松浦まつうら莞ふとい二に・宮本みやもと明子あきこ編著へんちょ、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、2019年ねん）。インタビュー収録しゅうろく
• 「コモンズ：スコラ 音楽おんがくの学校がっこう 第だい18巻かん ピアノへの旅たび」（アルテスパブリッシング、2021年ねん）

• 「坂本さかもと龍一りゅういち 音楽おんがくの歴史れきし」（吉村よしむら栄一えいいち、小学館しょうがくかん、2023年ねん2月がつ）

長年ながねんの取材しゅざいによる音楽おんがく評伝ひょうでん（没ぼっする直前ちょくぜんに刊かん、写真しゃしん集しゅう・完全かんぜんディスコグラフィーを併あわせた3冊さつ組ぐみ・特とく装そう版ばんも刊行かんこう）

• 「別冊べっさつele-king 「日本にっぽんのサカモト」坂本さかもと龍一りゅういち追悼ついとう号ごう」（Pヴァイン、2023年ねん7月がつ）
• 「ユリイカ 総そう特集とくしゅう=坂本さかもと龍りゅう一いち 1952-2023」（青土おうづち社しゃ、2023年ねん12月臨時りんじ増刊ぞうかん号ごう）　
• 「サウンド&レコーディング・マガジン 追悼ついとう特集とくしゅう：坂本さかもと龍一りゅういち 〜創作そうさくの横顔よこがお」（2024年ねん5月がつ号ごう、リットーミュージック）
• 「「教授きょうじゅ」と呼よばれた男おとこ　坂本さかもと龍一りゅういちとその時代じだい」（佐々木ささき敦あつし、筑摩書房ちくましょぼう、2024年ねん4月がつ）

フォトグラファー

• 「エロコト」第だい1号ごう（ソトコト2006年ねん11月がつ号ごう増刊ぞうかん／責任せきにん編集へんしゅう：坂本さかもと龍一りゅういち、アート・ディレクション：信しんじ藤ふじ三雄みつお）

  THE NAKED LUNCH 裸はだかのランチ（写真しゃしん：坂本さかもと龍一りゅういち、モデル：天海あまみ麗うらら）

• 「ラブコト」（編集へんしゅう長ちょう：坂本さかもと龍一りゅういち、ゲストエディター：蝶々ちょうちょう、ソトコト2008年ねん8月がつ号ごう増刊ぞうかん）

出演しゅつえん

俳優はいゆうとしての出演しゅつえん作品さくひん

映画えいが

• 「戦場せんじょうのメリークリスマス」（1983年ねん）
• 「ラストエンペラー」（1987年ねん）※ 日曜にちよう洋画ようが劇場げきじょう版はんの日本語にほんご吹ふき替かえも担当たんとう。
• 「New Rose Hotel」（1998年ねん）

CM

• 新潮社しんちょうしゃ「新潮しんちょう文庫ぶんこ」（1981年ねん）
• 日本生命にほんせいめい「新しん・青春せいしゅんの保険ほけん『YOU』」(1983年ねん-1984年ねん)
• 味あじの素もとAGF「AGFグランデージ」（1984年ねん）
• セイコー「ALBA」（1984年ねん）
• ダイエー「ダイエーのお正月しょうがつ・新春しんしゅん福ぶく々市し」「龍りゅう一いちのバレンタイン」（1984年ねん）
• フジテレビ 「秋あきのフジテレビ しなやか思想しそう」（1985年ねん、おニャン子こクラブと共演きょうえん）
• 京きょうセラ「サムライ」（1987年ねん）
• 協和発酵きょうわはっこうキリン(旧きゅう:協和発酵きょうわはっこう)「サントネージュワイン」※ 現在げんざいは、アサヒビールから販売はんばいされている。
• 日産自動車にっさんじどうしゃ「セドリック」（Y31前期ぜんき型がた）(1987年ねん6月がつ-1989年ねん6月がつ)
• サッポロビール
  • 「サッポロドラフト」（1989年ねん）
  • 「大人おとなエレベーター」（2018年ねん）
• NEC「C-LIFEフェア」（1990年ねん）
• 東芝とうしば「BSアリーナ」（1992年ねん）
• マイカル「ビブレ」（1992年ねん）
• カルピス食品しょくひん工業こうぎょう「ゆうゆう茶ちゃ」（1995年ねん）
• アリナミン製薬せいやく「アリナミンA錠じょう」（1990年ねん）
• アウディ「A6」（1995年ねん）
• 三菱電機みつびしでんき「携帯けいたい電話でんわ・ディーガ」「アプリコット」（1996年ねん）
• NTT「NTT電話機でんわき・ハウディ」
• 「バドワイザー」（1998年ねん）
• 三共さんきょう(現げん：第だい一いち三共さんきょう)「リゲインEB錠じょう」（1999年ねん）
• トヨタ自動車とよたじどうしゃ「プリウス」
• 「NEW BALANCE」（2004年ねん）
• サントリー「山崎やまざき」（2002年ねん）、「ウイスキー統合とうごう」（2010年ねん）
• 麒麟麦酒きりんびーる「ラガービール」（2007年ねん）※ YMOとして出演しゅつえん
• JP日本にっぽん郵政ゆうせいグループ「年賀ねんがキャンペーン」（2008年ねん）
• サムスン電子でんし
  • 「SoftBank 930SC」（2008年ねん）
  • 「SoftBank 931SC」（2009年ねん）
  • 「docomo PRO series SC-01B」（2010年ねん）
• 江崎えざきグリコ「ポッキー」（2010年ねん）※ YMOとして出演しゅつえん
• エクソル
  • 「ストロングメッセージ篇へん」（2012年ねん）
  • 「パワー・イノベーション篇へん」（2013年ねん）
  • 「ソーラーコンサート篇へん」（2014-2015年ねん）
• 日産自動車にっさんじどうしゃ「リーフ」(2012年ねん2月がつ-)
• キリンビバレッジ「ファイア ブラック」（2016年ねん）

ミュージック・ビデオ

• マドンナ「レイン」（1993年ねん）

テレビ

• オレたちひょうきん族ぞく（1983年ねん頃ごろ、フジテレビ） - ビートたけしと明石家あかしやさんまが共演きょうえんするタケちゃんマンのコントでゲスト出演しゅつえんしていた
• ダウンタウンのごっつええ感かんじ（フジテレビ） - アホアホマンのゲスト・アホアホブラザー 役やく
• 平成へいせい教育きょういく委員いいん会かい（フジテレビ）
• たけし・さんまの有名人ゆうめいじんの集あつまる店みせ（フジテレビ）- ゲスト出演しゅつえんし、番組ばんぐみの最後さいごはたけし演えんずる鬼瓦おにがわら権けん造づくりと同おなじ扮装ふんそうをして「ゴンゾーズ」を結成けっせい
• Ryu's Barスペシャル21（毎日放送まいにちほうそう） - ゲスト
• 笑わらい飯めしの臭くさい飯めし〜ザ・監獄かんごく漫才まんざい〜（2005年ねん6月がつ、日本にほんテレビ）
• サラリーマンNEO 2007年ねん・年としの瀬せスペシャル（2007年ねん12月30日にち、NHK） - コント「私わたしとNEO」にて本人ほんにん役やくで出演しゅつえん
• 爆笑ばくしょう問題もんだいのニッポンの教養きょうよう（2009年ねん9月1日にち、NHK）
• スコラ 坂本さかもと龍一りゅういち 音楽おんがくの学校がっこう（NHK Eテレ） - レギュラー出演しゅつえん
  • シーズン1（2010年ねん4月がつ3日にち - 6月19日にち）
  • 白熱はくねつ教室きょうしつJAPAN（2010年ねん10月24日にち - 11月14日にち
  • シーズン2（2011年ねん10月1日にち - 12月17日にち）
  • シーズン3（2013年ねん1月がつ11日にち - 3月15日にち）
  • シーズン4（2014年ねん1月がつ9日にち - 3月27日にち）
• 開局かいきょく10周年しゅうねん記念きねん番組ばんぐみ 美うつくしい地球ちきゅうの讃歌さんか（2010年ねん5月22日にち、BSジャパン）
• 日曜にちよう美術館びじゅつかん「アートと音楽おんがく 坂本さかもと龍一りゅういち×日比野ひびの克彦かつひこ」（2013年ねん1月がつ13日にち、NHK Eテレ）
• SWITCHインタビュー 達人たつじん達たち「坂本さかもと龍一りゅういち×福岡ふくおか伸一しんいち」（2017年ねん、NHK Eテレ）
• 細野ほその晴臣はるおみイエローマジックショー2（2019年ねん1月がつ1日にち、NHK BS4K／1月がつ2日にち、NHK BSプレミアム）
• 坂本さかもと龍一りゅういち Playing the Piano in NHK & Behind the Scenes（2023年ねん1月がつ5日にち、NHK）
• NHKスペシャル「Last Days 坂本さかもと龍一りゅういち 最期さいごの日々ひび」（2024年ねん4月がつ7日にち、NHK）

ラジオ

• サウンドストリート 火曜日かようび（1981年ねん4月がつ7日にち - 1986年ねん3月18日にち、NHK-FM） - パーソナリティ
  • 坂本さかもと龍一りゅういちの電気でんき的てき音楽おんがく講座こうざ（1981年ねん8月がつ10日とおか - 8月がつ14日にち）※夏季かき特別とくべつ番組ばんぐみ
• Sony Sound Visart 不思議ふしぎの国くにの龍一りゅういち（1986年ねん10月5日にち - 1987年ねん9月27日にち、TOKYO FM） - パーソナリティ
• TOSHIBA PREMIA 3（1990年ねん4月がつ - 1992年ねん3月がつ、TOKYO FM） - 山下やました達郎たつお・氷室ひむろ京介きょうすけと週しゅう替がわりでパーソナリティを担当たんとう
• RADIO SAKAMOTO（2003年ねん1月がつ5日にち - 2023年ねん3月がつ5日にち、J-WAVE）- 奇き数すう月がつ第だい1日曜にちよう 24:02 - 26:02、パーソナリティ
• gut on-line（J-WAVE）

コンサート

• LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999
• Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ2002

ドキュメンタリー映画えいが

• SUGA: Road to D-Day（2023年ねん） - SUGAとの対談たいだんシーンに出演しゅつえん

関連かんれん項目こうもく

• ポピュラー音楽おんがくの音楽家おんがくか一覧いちらん (日本にっぽん・個人こじん)
• 東京とうきょう都と出身しゅっしんの人物じんぶつ一覧いちらん
• 東京芸術大学とうきょうげいじゅつだいがくの人物じんぶつ一覧いちらん
• 作曲さっきょく家か一覧いちらん
• ゼンハーモニック音楽おんがく - 坂本さかもと龍一りゅういちのいくつかの楽曲がっきょくはゼンハーモニック的てき作曲さっきょく技法ぎほうに基もとづいている。

外部がいぶリンク

• sitesakamoto.com - 公式こうしきサイト
• ryuichi sakamoto (@ryuichisakamoto) - X（旧きゅうTwitter）（2009年ねん2月がつ - ）
• Ryuichi Sakamoto (@skmtgram) - Instagram
• 坂本さかもと龍一りゅういち (ryuichisakamoto) - Facebook
• 坂本さかもと龍一りゅういち - 新しん浪なみ微ほろ博はく（簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご）
• Ryuichi Sakamo - YouTubeチャンネル（2011年ねん11月12日にち - ）
• 坂本さかもと龍一りゅういち - Discogs
• 坂本さかもと龍一りゅういち @ WARNER MUSIC JAPAN OFFICIAL SITE
• 坂本さかもと龍一りゅういち｜SonyMusic
• KAB - 事務所じむしょ公式こうしきサイト
• commmons official website
• J-WAVE RADIO SAKAMOTO
• 矢野やの顕子あきこについて、坂本さかもと龍一りゅういちくんと話はなそう。 - ほぼ日刊にっかんイトイ新聞しんぶん内うち
• 映画えいが音楽おんがく《ラストエンペラー》のオーケストレーター：川崎かわさき絵え都と夫おっと先生せんせいへのインタビュー（早稲田大学わせだだいがく第だい二に文学部ぶんがくぶ 機関きかん紙し記事きじ） - ウェイバックマシン（2011年ねん6月がつ9日にちアーカイブ分ぶん）
• 坂本さかもと龍一りゅういち相談そうだん室しつ「上うえから」言いいきる....
• The Last Emperor Wins Original Score: 1988 Oscars - YouTube 坂本さかもと龍一りゅういち「ラストエンペラー」アカデミー作曲さっきょく賞しょう（受賞じゅしょうスピーチ映像えいぞう）
• 坂本さかもと龍一りゅういち - NHK人物じんぶつ録ろく
• 坂本さかもと龍一りゅういち - Spotify