マクロビオティック

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

マクロビオティック (macrobiotics) は、従来じゅうらいしょくやしなえに、桜沢さくらざわ如一による陰陽いんようろんまじえた食事しょくじほうないし思想しそうである。長寿ちょうじゅほう意味いみする[1]玄米げんまい全粒粉ぜんりゅうこ主食しゅしょくとし、おも豆類まめるい野菜やさい海草類かいそうるいしおからてられた食事しょくじである。不二ふじ陰陽いんよう調和ちょうわ一物いちもつ全体ぜんたいといった独自どくじ哲学てつがくつ。運動うんどう創始そうししゃ桜沢さくらざわ如一は、石塚いしづかひだりげん玄米げんまい主食しゅしょくとした食事しょくじほうのためのしょくやしなえかい所属しょぞく会長かいちょうつとめたのち思想しそう発展はってんさせ、また民間みんかん運動うんどうとして世界せかい普及ふきゅうさせた。呼称こしょう玄米げんまい菜食さいしょく穀物こくもつ菜食さいしょく自然しぜんしょくしょくやしなえせいしょく[注釈ちゅうしゃく 1]マクロビ[注釈ちゅうしゃく 2]マクロマクロバイオティックがある。

マクロビオティックの運動うんどうはじまりとしては、1928ねん桜沢さくらざわ如一がおこなった講習こうしゅうかいであると桜沢さくらざわ夫人ふじんべている[2]現在げんざいではさまざまな分派ぶんぱ存在そんざいするが、桜沢さくらざわ如一にはしはっしたしょくかんする哲学てつがく独自どくじ宇宙うちゅうかんかんしてほぼおなかんがえをたもっており、またかく集団しゅうだん連携れんけいしている[2]。2010年代ねんだいには、マクロビオティックの健康けんこう効果こうか推定すいてい[3][4]にゅうがんや[5] 糖尿とうにょうびょうにて[6] 臨床りんしょう試験しけん実施じっしした医学いがく論文ろんぶんされており、日本にっぽんでも栄養えいよう学者がくしゃとうまねいたシンポジウムが開催かいさいされている[7][8]

語源ごげん[編集へんしゅう]

マクロビオティックは、マクロとビオティックの合成ごうせいである。語源ごげん古代こだいギリシャ「マクロビオス」であり[9]、「健康けんこうによる長寿ちょうじゅ」「偉大いだい生命せいめい」などといった意味いみである。18世紀せいきにドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラント長寿ちょうじゅほうという意味合いみあいで使つかいはじめた[1]

マクロビオティックはフランス語ふらんすごなど、ラテン語らてんごけい言語げんごでの発音はつおん日本語にほんご表記ひょうきしたものである。英語えいごではマクロバイオティクスにちか発音はつおんである。

マクロビオティックを実践じっせんしているひとのことを、マクロビアン、こくさいじん(こくさいじん)とぶこともある[注釈ちゅうしゃく 3]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

玄米げんまい主食しゅしょく野菜やさい漬物つけもの乾物かんぶつなどを副食ふくしょくとすることを基本きほんとし、独自どくじ陰陽いんようろんもと食材しょくざい調理ちょうりほうのバランスをかんがえる食事しょくじほうである。

おおむね以下いかのような食事しょくじほう共通きょうつう特徴とくちょうとする[10]

玄米げんまい
  • 玄米げんまい雑穀ざっこく全粒粉ぜんりゅうこ小麦こむぎ製品せいひんなどを主食しゅしょくとする。
  • 野菜やさい穀物こくもつ豆類まめるいなどの農産物のうさんぶつ海草類かいそうるいべる。有機ゆうき農産物のうさんぶつ自然しぜん農法のうほうによる食品しょくひんのぞましい。
  • なるべく近隣きんりん地域ちいき収穫しゅうかくされた、ぶしごとのべものをべるのがのぞましい。
  • 砂糖さとう使用しようしない。甘味あまみべいあめ甘酒あまざけ甜菜てんさいとうメープルシロップなどで代用だいようする。
  • 鰹節かつおぶし煮干にぼしなどさかな出汁だしうま調味ちょうみりょう使用しようしない。出汁だしとしては、おも昆布こぶ椎茸しいたけもちいる。
  • なるべく天然てんねん由来ゆらい食品しょくひん添加てんかぶつもちいる。しおにがりふくんだ自然しぜんしおもちいる。
  • うしうまぶたにわとりなどのにくるいたまご乳製品にゅうせいひんもちいない。ただし、たまご病気びょうき回復かいふく使用しようする場合ばあいもある。
  • 厳格げんかくせい追求ついきゅうしない場合ばあいには、白身しろみさかなや、ひとれる程度ていどしょうさかなは、少量しょうりょうべてよいとする場合ばあいもある。
  • かわてずにもちいて、ひとつの食品しょくひんまるごと摂取せっしゅすることがのぞましい。
  • 食品しょくひんのアクものぞかない。
  • コーヒー身体しんたいやすのでける。
  • 一物いちもつ全体ぜんたい」「不二ふじ」「陰陽いんよう調和ちょうわ」の、さんだい理念りねんはしらつ。

思想しそうとしての側面そくめん[編集へんしゅう]

マクロビオティックは、むしろ思想しそうちかいものであり、病状びょうじょうなどにそくして栄養えいようがくてきにメニューを調整ちょうせいするといった食事しょくじ療法りょうほうとは根本こんぽんてきことなり、生活せいかつそのものを改善かいぜんするような平和へいわ運動うんどうともなった思想しそう根底こんていにあるとされる[11][12]

さらに、陰陽いんよう思想しそうしょくのみならず、生活せいかつのあらゆる場面ばめん基礎きそとすべく、万物ばんぶつかげ分類ぶんるいする無双むそう原理げんりという哲学てつがく提唱ていしょうした。そして、この独自どくじ哲学てつがくふく食生活しょくせいかつ運動うんどうへと発展はってんさせた。

しょくやしなえかいは、時代じだい背景はいけい反映はんえいして「べいウカノミタマ天皇てんのう象徴しょうちょうであり神聖しんせいである」としてしょくやしなえ奨励しょうれいし、当時とうじ世論せろんである国家こっか神道しんとう八紘はっこう一宇いちう世界せかいかんから平和へいわてき世界せかい統一とういつかん主張しゅちょうしていた。

宗教しゅうきょう学者がくしゃしまそのすすむはエコロジー運動うんどうとよくかんがえや、宗教しゅうきょうてき敬虔けいけんさをふくんだ日本にっぽん独自どくじ思想しそうが20世紀せいき初頭しょとうにも存在そんざいしていたという指摘してきをしている[2]。またしまそのすすむ個々ここ現象げんしょうへの陰陽いんようての方法ほうほう恣意しいてきであり、食物しょくもつ陰陽いんよう調和ちょうわ病気びょうきたいする対処たいしょ根拠こんきょについて十分じゅうぶん根拠こんきょがあるか疑問ぎもんであると指摘してきしている[2]

起源きげん[編集へんしゅう]

石塚いしづかひだりげん

思想しそうてき基盤きばんは、しょくいく著名ちょめい明治めいじ時代じだい薬剤やくざいかんであり医師いしであった石塚いしづかひだりげん食物しょくもつかんする陰陽いんようろんである[9]桜沢さくらざわひだりげん結成けっせいしたしょくやしなえかい活躍かつやくすることをとおして食事しょくじ療法りょうほう(しょくよう)をまなび、独自どくじ研究けんきゅうした[9]

ひだりげん著書ちょしょに『化学かがくてきしょくやしなえ長寿ちょうじゅろん』があり「化学かがくてき」とかんしているが、ひだりげん当時とうじ科学かがく敬意けいいち、当時とうじ栄養えいようがくでは重要じゅうようされなかった、栄養素えいようそナトリウムカリウム陰陽いんようのバランスと重要じゅうようし、独自どくじ理論りろん提唱ていしょうした[2]。(ちゅう医学いがくではないため、この分類ぶんるいちゅう医学いがく陰陽いんようろんもとづく分類ぶんるいとはかなりことなる)。ひだりげんは「しろこめかすである」として玄米げんまいには栄養えいよう豊富ほうふふくまれていると主張しゅちょうしてきた[13]

ひだりげんの『化学かがくてきしょくやしなえ長寿ちょうじゅろん』のじょには「しょくよくじんやしなうも、またよくやまいす」とある[14]人間にんげん食物しょくもつ穀物こくもつ主体しゅたいであり、草食そうしょく肉食にくしょくにすぎることなく[14]。ただし、禅宗ぜんしゅう僧侶そうりょ欧米おうべいのベジタリアンなど動物どうぶつせい食物しょくもつべなくても健康けんこう長寿ちょうじゅたのしみをることができる[13]不二ふじとして、その土地とちにそのぶしにできるものをべよ[14]明治めいじ時代じだい西洋せいようにかぶれたハイカラ教授きょうじゅにく、バター、牛乳ぎゅうにゅうたまごだけが栄養えいようかのようにうが、ナトリウムがおおいのは動物どうぶつせい、カリウムがおおいのは植物しょくぶつせい中間ちゅうかん玄米げんまいがあり調和ちょうわよくべよ[14]一物いちもつ全体ぜんたい生命せいめいたい全体ぜんたいにおいて調和ちょうわしているのだから、全体ぜんたいべよ[14]刺身さしみのような部分ぶぶんかわをむくこと、白米はくまい精白せいはく小麦粉こむぎこ砂糖さとうのように部分ぶぶんべれば、多病たびょうせんじゃく人間にんげんとなる[14]

マクロビオティックの運動うんどうはじまりとしては、1928ねん桜沢さくらざわ如一がおこなった講習こうしゅうかいであると、桜沢さくらざわ夫人ふじんべている[2]。如一は、1910年代ねんだいにはしょくやしなえかい入会にゅうかいし、雑誌ざっししょくやしなえ雑誌ざっし』に投稿とうこうをはじめ、1937ねんにはしょくやしなえかい会長かいちょう就任しゅうにん、1939ねんどうかい脱退だったいした[15]どう時期じき1929ねんよりフランスのパリにわたり、1931ねんにはほん出版しゅっぱんし、各種かくしゅ新聞しんぶん雑誌ざっし鍼灸しんきゅう華道かどう柔道じゅうどう、など東洋とうようについてろんじた[15]

1940ねん9がつ無双むそう原理げんり講究こうきゅうしょ滋賀しがけん大津おおつ開設かいせつ[15]、それはのち日吉ひよしにできたメゾン・イノグラムスとなる[16]。メゾン・イノグラムスは、通称つうしょうMIとりゃくされ、意味いみ無知むちしゃいえおろものいえといったところで、世界せかい政府せいふ運動うんどうおこなっていたため、世界せかい政府せいふいえともばれたが、ここに門下生もんかせいつどども生活せいかつした[17]。『世界せかい政府せいふ新聞しんぶん雑誌ざっしの『コンパ』や『サーナ』を発行はっこうし、女子じょしはこれをあるいた[17]のちにMIはCI協会きょうかいとなるが、これはセンター・イノグラムスであり、知者ちしゃ本部ほんぶといったところである[17]

当初とうしょ桜沢さくらざわひだりげんかんがかたしたがい、とりさかなたまごすこしならべてもよいとしていたが、晩年ばんねんにそれらもべない菜食さいしょくただしいという見解けんかいいたっている[18]

展開てんかい[編集へんしゅう]

現在げんざいではさまざまな分派ぶんぱ存在そんざいするが、桜沢さくらざわ如一にはしはっしたしょくかんする哲学てつがく独自どくじ宇宙うちゅうかんかんしてほぼおなかんがえをたもっており、またかく集団しゅうだん連携れんけいしている[2]

初期しょきころから、欧米おうべいふう動物どうぶつせい食物しょくもつおお食事しょくじとそれに起因きいんするとかんがえられる疾病しっぺい多発たはつ食肉しょくにくるための多大ただいなエネルギーの浪費ろうひ環境かんきょう汚染おせん飢餓きが問題もんだい効率こうりつてき消費しょうひ病気びょうき増加ぞうかによる経済けいざいてき損失そんしつ存在そんざいすると批判ひはんしてきた。その運動うんどう展開てんかいとしては、ひさしつかさ道夫みちお菊池きくち富美雄とみおポルトガルばん相原あいはらヘルマンらがおも海外かいがいで、松岡まつおか四郎しろう大森おおもりえいさくら岡田おかだ周三しゅうぞう山口やまぐち卓三たくぞう奥山おくやまおさむらがおも国内こくないひろめた。マクロビオティックは菜食さいしょく主義しゅぎ一種いっしゅかいされることもある。

桜沢さくらざわひだりげん陰陽いんようろんをヒントに、食品しょくひんを「陰性いんせい」「中庸ちゅうよう」「陽性ようせい」に分類ぶんるいすることを追求ついきゅうした。産地さんち寒暖かんだん形而上けいじじょう特徴とくちょうから牛乳ぎゅうにゅう・ミカンるい・トマト・ナス・ほうれんそう熱帯ねったいさん果実かじつ・カリウムのおおいものなどを「陰性いんせい」とした。玄米げんまいほん葛粉くずこのデンプンを混合こんごうしたものは、「中庸ちゅうよう」ではない)は「中庸ちゅうよう」、しお味噌みそ醤油じょうゆにくなどナトリウムのおおいものは「陽性ようせい」とした。桜沢さくらざわ当時とうじ科学かがくにもむすけたと主張しゅちょうしている[9]。これは現在げんざい栄養えいようがくてき科学かがくてき分類ぶんるいとはことなる。

また、桜沢さくらざわは、ルイ・ケルヴランによる生体せいたいない原子げんし転換てんかんこるという生物せいぶつがくてき元素げんそ転換てんかんせつ支援しえんし『生体せいたいによる原子げんし転換てんかん』や『自然しぜんなか原子げんし転換てんかん』を日本にっぽんとフランスで同時どうじ発売はつばいした。久司ひさしも、生体せいたいない日夜にちや元素げんそべつ元素げんそわる原子げんし転換てんかんおこなわれていると主張しゅちょうしている[19](ただし、このような現象げんしょう科学かがくてきには否定ひていされている)。

2007ねん世界せかいがん研究けんきゅう基金ききん報告ほうこくでは、以前いぜんにマクロビオティックや菜食さいしょくががんの発症はっしょうすくなくさせるという報告ほうこくもあるが、現時点げんじてんでは食事しょくじほうとがんのリスクの関係かんけいにはたしかな結論けつろんくだすことはできないとしている[20]

2010年代ねんだいには、栄養えいようがくとの接近せっきんられている。ひがしアジアまい機能きのう標準ひょうじゅん会議かいぎでは、マクロビオティックの食事しょくじ健康けんこうといった表題ひょうだい栄養えいよう摂取せっしゅじょうきょう研究けんきゅう報告ほうこくおこなわれている[21][22]女子栄養大学じょしえいようだいがくふく学長がくちょうである香川かがわ靖雄やすおは、大学だいがく大学院生だいがくいんせいがマクロビオティック実践じっせんしゃふくめベジタリアンの研究けんきゅうおこなっていることを紹介しょうかいして対談たいだんし、700ねんから1911ねんまでの僧侶そうりょ2294めい平均へいきん寿命じゅみょうのデータから、にく許容きょようしている浄土真宗じょうどしんしゅう平均へいきん寿命じゅみょうひくく、玄米げんまいしょく菜食さいしょく禅宗ぜんしゅう平均へいきん寿命じゅみょうながいなど言及げんきゅうし、「マクロビオティックのような食事しょくじ科学かがくてきおもわれていたがそうではない」とべている[7]。(香川かがわ自身じしん厳格げんかく菜食さいしょくしゃ対象たいしょうとした研究けんきゅう主導しゅどうしている[23]

2015ねんには8かいの「マクロビオティック医学いがくシンポジウム」が開催かいさいされ、香川かがわ靖雄やすお国立こくりつ健康けんこう栄養えいよう研究所けんきゅうじょもと理事りじちょうである渡邊わたなべあきら参加さんかられる[8]

海外かいがいでの展開てんかいぎゃく輸入ゆにゅう[編集へんしゅう]

桜沢さくらざわ如一はこれをひろめるべく1929ねんわたりふつ[2]、1960年代ねんだい渡米とべいして、弟子でしひさしつかさ道夫みちおらとともに「ぜん・マクロビオティック」ととなえて普及ふきゅうした[24]。アメリカの宗教しゅうきょう学者がくしゃによればニューエイジ運動うんどう推進すいしんてきなもののひとつにかぞえられる[2]

1950年代ねんだい久司ひさしがアメリカでマクロビオティックをひろめようとしたころは、当時とうじ栄養えいようがく矛盾むじゅんしていることからおおきな反発はんぱつがあったという[25]政府せいふによって禁止きんし措置そちがとられたこともあったが、久司ひさし風土ふうど考慮こうりょさい構築こうちくしたマクロビオティックをひろめていったことで1970年代ねんだい以降いこう政府せいふ栄養えいよう学会がっかいれられるようになったとされる[24]

当初とうしょアメリカでは、東洋とうよう思想しそうへの関心かんしんから久司ひさしらのもとにあつまったヒッピーいたるとも日本にっぽんのマクロビオティックの食事しょくじ日本語にほんごひろめていった[24]。 1977ねんには、従来じゅうらい欧米おうべいがた食生活しょくせいかつ生活せいかつ習慣しゅうかんびょう増加ぞうかをもたらしているとの反省はんせいから「アメリカの食事しょくじ目標もくひょうマクガバン・レポート)」(にく牛乳ぎゅうにゅう摂取せっしゅがん促進そくしんするとされるだい規模きぼ疫学えきがく調査ちょうさ結果けっか実験じっけん結果けっか)がされ、それを伝統でんとうてき和食わしょくへの関心かんしんたかまり、同時どうじにマクロビオティックのかんがかた見直みなおされるようになった[9]。この食事しょくじ目標もくひょう作成さくせいにあたって委員いいんかいのリーダであるジョージ・マクガヴァンや、原案げんあんをまとめたハーバード大学だいがくのヘグステッドも久司ひさしらとはないをおこなったとされる[24][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]

久司ひさし自著じちょにて、マクロビオティックがおおきくれられた象徴しょうちょうてきなイベントとして、ハーバード大学だいがく主催しゅさいしWHO(世界せかい保健ほけん機関きかん)がバックアップした国際こくさい栄養えいよう学会がっかい晩餐ばんさん食事しょくじをつくることが要請ようせいされたとしるしている[24][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]。こうしたひさしつかさ道夫みちお中心ちゅうしんとする地道じみち活動かつどう徐々じょじょひろがり、1999ねんにはひさしつかさ道夫みちお日本人にっぽんじんとしてはじめてアメリカ国立こくりつ歴史れきし博物館はくぶつかんであるスミソニアン博物館はくぶつかん殿堂でんどうりをたす[26][27]

アメリカではザ・リッツ・カールトンホテルで採用さいようされたり、ベンジャミン・スポックぜんふく大統領だいとうりょうアル・ゴアハリウッドスターなど著名ちょめいじんにも実践じっせんしゃがいると主張しゅちょうされる[24]国内こくないでは、近年きんねんになって歌手かしゅマドンナや、トム・クルーズらが愛好あいこうとして雑誌ざっしとう紹介しょうかいされ、注目ちゅうもくされはじめた。そして、健康けんこうしょくブームにともなって、カフェができたり、ムックなどの各種かくしゅ出版しゅっぱんぶつ刊行かんこうされたりするなど、注目ちゅうもくあつまった。2005ねんには、日本経済新聞にほんけいざいしんぶんで1947~1957ねんまれの女性じょせいの1わり以上いじょう実践じっせんしていると報道ほうどうされた[28]

イギリスにおいては、久司ひさしから指導しどうけたサイモン・ブラウンが、英国えいこくマクロビオティック協会きょうかい設立せつりつ会長かいちょうつとめた。マクロビオティックのほか風水ふうすい九星きゅうせいがく指圧しあつ氣功きこう漢方薬かんぽうやくなどの知識ちしきもあるサイモンは、モダン・マクロビオティックを提唱ていしょうしている。

医学いがくてき評価ひょうか[編集へんしゅう]

2015ねん調査ちょうさでは、マクロビオティックの食事しょくじほうは、おおくの場合ばあいビタミンDビタミンB12カルシウム栄養素えいようそのぞいて推奨すいしょう栄養えいよう所要しょようりょう(RDA)をたし、国民こくみん健康けんこう栄養えいよう調査ちょうさのデータよりもこう炎症えんしょうせいがあるとされている[3]一般いっぱん集団しゅうだん比較ひかくして、血清けっせい脂質ししつ血圧けつあつひくいためこころ血管けっかん疾患しっかん予防よぼう有益ゆうえきであるとかんがえられ、その食事しょくじ構成こうせい疫学えきがくによるがんリスクとの関係かんけいらして、がんの予防よぼう有益ゆうえきだろうとされる[4]

2010ねん報告ほうこくでは、すでにがんをわずらっている場合ばあいには議論ぎろんがあり、注目ちゅうもくされる症例しょうれい報告ほうこくはその治療ちりょう効果こうか裏付うらづけているが、有効ゆうこうせい証明しょうめいするには不十分ふじゅうぶんであるとされている[4]。イタリアの施設しせつランダム比較ひかく試験しけんの2012ねん報告ほうこくでは、にゅうがんの再発さいはつりつ低下ていかさせる可能かのうせいがあることがわかった[5]。2016ねんのイタリアの腫瘍しゅよう内科ないか学会がっかい見解けんかいでは、がんにおけるマクロビオティックや完全かんぜん菜食さいしょく栄養えいよう状態じょうたい悪化あっかさせる可能かのうせいがあるため推奨すいしょうできないとしている[29]

2019ねんシステマティックレビューで、6かげつ以上いじょう糖尿とうにょうびょう管理かんりのランダム比較ひかく試験しけん探索たんさくし、マクロビオティックでは血糖けっとう制御せいぎょ改善かいぜんするという証拠しょうこがあり、結論けつろんとしてよりよい血糖けっとう制御せいぎょのために完全かんぜん菜食さいしょく菜食さいしょく地中ちちゅう海食かいしょく導入どうにゅうすべきという証拠しょうこつかり、調査ちょうさのためにより長期ちょうき試験しけん必要ひつようとされる[6]。マクロビオティックの食事しょくじほう食物しょくもつ繊維せんいみ、既存きそん研究けんきゅうから健康けんこうへの効果こうか推測すいそくできるため、Mario Pianesiが糖尿とうにょうびょうけにしたMa-Piマクロビオティックの研究けんきゅうがある[30]。2014ねんの2がた糖尿とうにょうびょう患者かんじゃたいするランダム比較ひかく試験しけんでは、21にちには推奨すいしょうされる標準ひょうじゅんしょく比較ひかくして、代謝たいしゃおおきく改善かいぜんする結果けっかられた[30]。その6かげつ追跡ついせき調査ちょうさでは、変化へんか維持いじされHbA1cや体重たいじゅう減少げんしょうさせており血糖けっとう制御せいぎょ改善かいぜんさせていた[31]。データは解析かいせきされ、標準ひょうじゅんしょくよりもすぐれ、インスリン抵抗ていこうせい炎症えんしょう指標しひょう低下ていかさせる安全あんぜん手法しゅほうであった[32]食事しょくじほうちょうない細菌さいきんくさむら変化へんかさせるため、とく急速きゅうそく血糖けっとう改善かいぜんする必要ひつようがある場合ばあいなどには、正当せいとう追加ついか治療ちりょうであるとみなすことができる[33]ちょうない微生物びせいぶつ異常いじょう調節ちょうせつ多様たようせいたかめ、とく炎症えんしょう誘発ゆうはつせい細菌さいきん増加ぞうか抑止よくしする[34]反応はんのうせいてい血糖けっとうでも血糖けっとう制御せいぎょ容易よういとなる[35]

議論ぎろん[編集へんしゅう]

1971ねんにはAMAの食品しょくひん栄養えいよう部会ぶかいはマクロビオティック、とく厳格げんかくまもっているひとは「『非常ひじょう危険きけんな』栄養失調えいようしっちょう危機ききっていた」と記載きさいしている[36]。しかしの1987ねんには、AMAはその「Family Medical Guide」において「全般ぜんぱんとしては、マクロビオティックは健康けんこうてきしょく方法ほうほうである」ともしている[37]

マクロビオティックの手法しゅほう主張しゅちょう個人こじん団体だんたいによってことなっているが、それらのなかには深刻しんこく合併症がっぺいしょうこす可能かのうせいがある主張しゅちょうふくまれているケースがあるとされる。アメリカがん協会きょうかいは2008ねんに「玄米げんまいみずのみを摂取せっしゅするというような古典こてんてきなタイプのマクロビオティックは深刻しんこく栄養失調えいようしっちょう直結ちょっけつする。また、動物どうぶつせい食品しょくひん一切いっさいらないという厳格げんかくなマクロビオティックは、それがよほど慎重しんちょう計画けいかくされたものでないかぎり、栄養失調えいようしっちょうこす可能かのうせいがある。がん患者かんじゃにおいては、必要ひつよう体重たいじゅう減少げんしょうたいして栄養素えいようそ必要ひつようカロリーの摂取せっしゅやすとかたち対抗たいこうしなければならないケースがあり、その場合ばあい悪影響あくえいきょう可能かのうせいがあり危険きけんである」と弊害へいがいこる可能かのうせい記載きさいしている。さらに「この方法ほうほう単独たんどくてにしたり、一般いっぱんおこなわれる治療ちりょうけたりおこなうのをおくらせたりすることにより健康けんこう深刻しんこく結果けっかをもたらすおそれがある。」とも記載きさいしている。[38] これはマクロビオティックにおけるななごうしょくばれ10日間にちかんおこなうものであり[39]長期ちょうき継続けいぞくするものではない。

また、アメリカがん協会きょうかいは「子供こどもはマクロビオティックによる栄養失調えいようしっちょうとくになりやすい可能かのうせいがある」としている。またにん授乳じゅにゅうについても「マクロビオティックは妊娠にんしん授乳期じゅにゅうきあいだちゅう女性じょせいについてテストをおこなっていない。またいくつかの方法ほうほうについて、胎児たいじ健全けんぜん発育はついく必要ひつよう栄養素えいようそふくんでいない可能かのうせいがある」ともしている。[38]

2000ねん前後ぜんこうに、懐疑かいぎろん哲学てつがくしゃロバート・キャロルは、自身じしん一般いっぱんしょにおいて1993ねん出典しゅってん根拠こんきょに「マクロビオティックス食事しょくじほう健康けんこう役立やくだつとしても、それは偶然ぐうぜんである。なぜなら、マクロビオティックスは食物しょくもつ物理ぶつりてき品質ひんしつ栄養えいようがくてき品質ひんしつにもとづいてえらんでいるのではなく、形而上学けいじじょうがくてき特性とくせいえらんでいるのにすぎないからである。マクロビオティックスの食事しょくじほうは、おもぜんつぶ穀物こくもつ(whole grains、玄米げんまいなど)や野菜やさい、マメるいからなる」とだけべており、栄養えいようがくてき品質ひんしつにどのようにもとづいていないのかといった具体ぐたいてき説明せつめいいている[40]。しかし2010ねん臨床りんしょう栄養えいようがく論文ろんぶんでは、ふくあい炭水化物たんすいかぶつえらび、てい脂肪しぼう繊維せんい菜食さいしょくであるマクロビオティックの食事しょくじでは、こころ血管けっかん疾患しっかん有効ゆうこう予防よぼう戦略せんりゃくであり、証拠しょうこはまだ十分じゅうぶんでないもののがん予防よぼう有益ゆうえき食事しょくじ構成こうせいでもあるとされている[4]

関連かんれん人物じんぶつ[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ しょくやしなえ意味いみ石塚いしづかひだりげんもちいた。
  2. ^ マクロビ(商標しょうひょう登録とうろく4605095、登録とうろく4955762)、マクロビオティックやMacrobiotic(登録とうろく1350785、登録とうろく2024449、登録とうろく2059930、登録とうろく2079871、登録とうろく2092192、登録とうろく2111777、登録とうろく3197998、登録とうろく3227843、登録とうろく4166618)
  3. ^ はん断食だんじきセミナーなどを主宰しゅさいする橋本はしもとちゅうはちが、1985ねん日本にっぽんにおいてしょう冊子さっし創刊そうかんするさい自称じしょうないし他称たしょうとしてひろくマクロビオティック実践じっせんしゃ意味いみする用語ようごとして使用しようはじめた。マクロビアンの由来ゆらい

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b クリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラント 『長寿ちょうじゅがく-長生ながいきするための技術ぎじゅつ井上いのうえあきら次郎じろうやく、どうぶつしゃ、2005ねん1がつ原著げんちょ Die Kunst, das menschliche Leben zu verlängern: Makrobiotik, 1797
  2. ^ a b c d e f g h i 田邊たなべ信太郎しんたろうしまそのすすむゆみさん達也たつやいやしをきた人々ひとびと近代きんだいのオルタナティブ』専修大学せんしゅうだいがく出版しゅっぱんきょく 、1999ねんISBN 978-4881251096 。167~214ぺーじ
  3. ^ a b Harmon BE, Carter M, Hurley TG, Shivappa N, Teas J, Hébert JR (2015). “Nutrient Composition and Anti-inflammatory Potential of a Prescribed Macrobiotic Diet”. Nutr Cancer 67 (6): 933–40. doi:10.1080/01635581.2015.1055369. PMC 4596721. PMID 26212923. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4596721/. 
  4. ^ a b c d Lerman RH (2010). “The macrobiotic diet in chronic disease”. Nutr Clin Pract 25 (6): 621–6. doi:10.1177/0884533610385704. PMID 21139126. 
  5. ^ a b Villarini A, Pasanisi P, Traina A, et al. (2012). “Lifestyle and breast cancer recurrences: the DIANA-5 trial”. Tumori 98 (1): 1–18. doi:10.1700/1053.11494. PMID 22495696. 
  6. ^ a b Papamichou, D.; Panagiotakos, D.B.; Itsiopoulos, C. (2019). “Dietary patterns and management of type 2 diabetes: A systematic review of randomised clinical trials”. Nutrition, Metabolism and Cardiovascular Diseases 29 (6): 531–543. doi:10.1016/j.numecd.2019.02.004. PMID 30952576. 
  7. ^ a b 日本にっぽんCI協会きょうかい70周年しゅうねん記念きねん だい8かいマクロビオティック医学いがくシンポジウム特別とくべつ対談たいだん マクロビオティックとしん栄養えいようがく 女子栄養大学じょしえいようだいがく ふく学長がくちょう 香川かがわ靖雄やすお×日本にっぽんCI協会きょうかい会長かいちょう 勝又かつまた靖彦やすひこ」『マクロビオティック』2015ねん10がつ、4-11ぺーじ 
  8. ^ a b 日本にっぽんCI協会きょうかい 創立そうりつ70周年しゅうねん記念きねん だい8かい マクロビオティック医学いがくシンポジウムレポート マクロビオティックとしん栄養えいようがく」『マクロビオティック』2016ねん1がつ、4-9ぺーじ 
  9. ^ a b c d e 山田やまだ英知えいちろう健康けんこう元気げんきのためのマクロビオティックのすすめ秀和しゅうわシステム、ISBN 978-4798014401
  10. ^ 福山ふくやまさき『ポケット図解ずかい マクロビオティック せいしょく心得こころえ 健康けんこう読本とくほん秀和しゅうわシステム、2007ねんISBN 978-4798015514
  11. ^ ひさしつかさ道夫みちおマクロビオティックをやさしくはじめるなりかぶと書房しょぼう、2004ねんISBN 9784880861753
  12. ^ ひさしつかさ道夫みちおマクロビオティックが幸福こうふくをつくるなりかぶと書房しょぼう、2005ねんISBN 978-4880861784
  13. ^ a b 石塚いしづかひだりげん橋本はしもと政憲まさのり現代げんだいやくしょく石塚いしづかひだりげんべもの健康けんこうほう-自然しぜんしょくやしなえ原典げんてん食物しょくもつ養生ようじょうほう現代げんだいやく』、農文協のうぶんきょう、2004ねんISBN 978-4540033360。102、116ぺーじ
  14. ^ a b c d e f はやし仁一郎にいちろうちょ沼田ぬまたいさむ編集へんしゅうしょくやしなえ生涯しょうがい』1977ねん、43-47ぺーじ 
  15. ^ a b c アルバムジョージオーサワ, pp. 11–12.
  16. ^ アルバムジョージオーサワ, p. 13.
  17. ^ a b c 山口やまぐち卓三たくぞう陰陽いんようでみるしょくやしなえほうかしわいつきしゃ、1986ねん、13-19ぺーじISBN 4826302657 
  18. ^ 大森おおもりえいさくら無双むそう原理げんり講義こうぎろく宇宙うちゅう法則ほうそく研究けんきゅうかい
  19. ^ 原子げんし転換てんかんというヒント―21世紀せいき地球ちきゅう再生さいせい革命かくめい』 さんかん、1997ねんISBN 4883201155
  20. ^ World Cancer Research Fund and American Institute for Cancer Research (2007). Food, Nutrition, Physical Activity, and the Prevention of Cancer: A Global Perspective. Amer. Inst. for Cancer Research. p. 196. ISBN 978-0972252225. http://wcrf.org/int/research-we-fund/continuous-update-project-cup/second-expert-report 
  21. ^ East Asia Conference on Standardization of Rice Function, Dec 10–12 2014.
  22. ^ ひがしアジアまい機能きのう標準ひょうじゅん会議かいぎ マクロビオティックの食事しょくじ健康けんこう研究けんきゅう発表はっぴょう」『マクロビオティック』2015ねん3がつ 
  23. ^ 代表だいひょう研究けんきゅうしゃ香川かがわ靖雄やすお ベジタリアンの脂肪酸しぼうさん飽和ほうわ酵素こうそ遺伝子いでんしがたによる脂質ししつ栄養えいよう解析かいせき科学かがく研究けんきゅう助成じょせいデータベース)
  24. ^ a b c d e f ひさしつかさ道夫みちお久司ひさし道夫みちおのマクロビオティック 入門にゅうもんへん東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ、2004ねんISBN 978-4492042106
  25. ^ ひさしつかさ道夫みちおマクロビオティックをやさしくはじめるなりかぶと書房しょぼう、2004ねんISBN 9784880861753。32-33ぺーじ
  26. ^ Macrobiotic food, 1990s (Smithsonian Institution Press)
  27. ^ Health Food: Macrobiotic Brown Rice National Museum of American History, Division Medicine and Science
  28. ^ 「マクロビオティック、玄米げんまい菜食さいしょく中心ちゅうしん食生活しょくせいかつ-団塊だんかい女性じょせい認知にんち6わり実践じっせん1わり」(日本経済新聞にほんけいざいしんぶん、2005ねん11月29にち
  29. ^ Caccialanza R, Pedrazzoli P, Cereda E, et al. (2016). “Nutritional Support in Cancer Patients: A Position Paper from the Italian Society of Medical Oncology (AIOM) and the Italian Society of Artificial Nutrition and Metabolism (SINPE)”. J Cancer 7 (2): 131–5. doi:10.7150/jca.13818. PMC 4716844. PMID 26819635. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4716844/. 
  30. ^ a b Soare A, Khazrai YM, Del Toro R, et al. (2014). “The effect of the macrobiotic Ma-Pi 2 diet vs. the recommended diet in the management of type 2 diabetes: the randomized controlled MADIAB trial”. Nutr Metab (Lond) 11: 39. doi:10.1186/1743-7075-11-39. PMC 4190933. PMID 25302069. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4190933/. 
  31. ^ Soare A, Del Toro R, Khazrai YM, et al. (2016). “A 6-month follow-up study of the randomized controlled Ma-Pi macrobiotic dietary intervention (MADIAB trial) in type 2 diabetes”. Nutr Diabetes 6 (8): e222. doi:10.1038/nutd.2016.29. PMC 5022142. PMID 27525817. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5022142/. 
  32. ^ Soare A, Del Toro R, Roncella E, et al. (2015). “The effect of macrobiotic Ma-Pi 2 diet on systemic inflammation in patients with type 2 diabetes: a post hoc analysis of the MADIAB trial”. BMJ Open Diabetes Res Care 3 (1): e000079. doi:10.1136/bmjdrc-2014-000079. PMC 4379741. PMID 25852946. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4379741/. 
  33. ^ Fallucca F, Fontana L, Fallucca S, Pianesi M (2015). “Gut microbiota and Ma-Pi 2 macrobiotic diet in the treatment of type 2 diabetes”. World J Diabetes 6 (3): 403–11. doi:10.4239/wjd.v6.i3.403. PMC 4398897. PMID 25897351. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4398897/. 
  34. ^ Candela M, Biagi E, Soverini M, et al. (2016). “Modulation of gut microbiota dysbioses in type 2 diabetic patients by macrobiotic Ma-Pi 2 diet”. Br. J. Nutr. 116 (1): 80–93. doi:10.1017/S0007114516001045. PMC 4894062. PMID 27151248. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4894062/. 
  35. ^ Soare A, Khazrai YM, Fontana L, et al. (2017). “Treatment of reactive hypoglycemia with the macrobiotic Ma-pi 2 diet as assessed by continuous glucose monitoring: The MAHYP randomized crossover trial”. Metab. Clin. Exp. 69: 148–156. doi:10.1016/j.metabol.2017.01.023. PMID 28285645. 
  36. ^ “Zen Macrobiotic Diets”. JAMA: the Journal of the American Medical Association 218 (3): 397. (1971). doi:10.1001/jama.1971.03190160047009. 
  37. ^ Kunz, Jeffrey R. M., and Finkel, Asher J., ed (1987). American Medical Association Family Medical Guide. Random House. p. 27. ISBN 0-394-55582-1 
  38. ^ a b Macrobiotic Diet”. American Cancer Society(アメリカがん協会きょうかい) (2008ねん11月). 2012ねん10がつ閲覧えつらん
  39. ^ かせ玄米げんまいななごうしょくダイエット 10日間にちかん運命うんめいわる食事しょくじほう
  40. ^ 懐疑かいぎろんしゃ事典じてん 』 らくこうしゃ、2008ねんISBN 4903063135The Skeptic's Dictionary, Wiley, 2003. 参考さんこう 「マクロビオティックス macrobiotics」(The Skeptic's Dictionary日本語にほんごばん、1999ねん10がつ20日はつか)では、参考さんこう文献ぶんけんに1993ねん文献ぶんけん提示ていじされている。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]