(Translated by https://www.hiragana.jp/)
凌雲閣 - Wikipedia コンテンツにスキップ

凌雲りょううん閣かく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
凌雲りょううん閣かく（りょううんかく）
公園こうえん四よん区くの大池おおいけ（通称つうしょう「瓢ひさご簞池」）から見みた浅草あさくさ凌雲りょううん閣かく。
手前てまえの「仁丹じんたん」は活動かつどう写真しゃしん館かん「千束せんそく館かん」の屋上おくじょう看板かんばん。
情報じょうほう
用途ようと 展望てんぼう台だい、店舗てんぽ等とう
設計せっけい者しゃ ウィリアム・K・バルトン
管理かんり運営うんえい 凌雲りょううん閣かく株式会社かぶしきがいしゃ、十じゅう二に階かい株式会社かぶしきがいしゃ
構造こうぞう形式けいしき 赤あか煉瓦れんが・木造もくぞう
建築けんちく面積めんせき 122.31 m²
状態じょうたい 解体かいたい
階数かいすう 12
高たかさ 52メートル
開館かいかん開所かいしょ 1890年ねん11月11日にち
改築かいちく 1911年ねん、1914年ねん
解体かいたい 1923年ねん9月23日にち（9月1日にちの関東大震災かんとうだいしんさいにより半壊はんかいしていた）
所在地しょざいち 東京とうきょう府ふ東京とうきょう市し浅草あさくさ区く
千束せんそく町まち二に丁目ちょうめ三さん十じゅう八はち番地ばんち
座標ざひょう 北緯ほくい35度ど42分ふん56.7秒びょう 東経とうけい139度ど47分ふん35.5秒びょう / 北緯ほくい35.715750度ど 東経とうけい139.793194度ど / 35.715750; 139.793194 (凌雲りょううん閣かく（りょううんかく）)座標ざひょう: 北緯ほくい35度ど42分ふん56.7秒びょう 東経とうけい139度ど47分ふん35.5秒びょう / 北緯ほくい35.715750度ど 東経とうけい139.793194度ど / 35.715750; 139.793194 (凌雲りょううん閣かく（りょううんかく）)
テンプレートを表示ひょうじ

凌雲りょううん閣かく（りょううんかく）は、明治めいじ時代じだいに東京とうきょうと大阪おおさかに建たてられた眺望ちょうぼう用ようの高層こうそう建築けんちく物ぶつである。東京とうきょうの凌雲りょううん閣かくは、1890年ねん竣工しゅんこうの高たかさ52m・12階かい建だて、大阪おおさかの凌雲りょううん閣かくは、1889年ねん竣工しゅんこうの高たかさ39m・9階かい建だてだった。 名称めいしょうは「雲くもを凌しのぐほど高たかい」ことを意味いみする。いずれも現存げんそんしない。

概要がいよう

[編集へんしゅう]
凌雲りょううん閣かくがあったとされる場所ばしょ（背景はいけい図ずはOpenStreetMapをもとに作成さくせい）

明治めいじ20年代ねんだいに高所こうしょからの眺ながめを売うり物ものにした望楼ぼうろう建築けんちくがブームとなり、富士山ふじさん縦覧じゅうらん場じょう（東京とうきょう浅草あさくさ、1887年ねん）、眺望ちょうぼう閣かく（大阪おおさか日本橋にほんばし、1888年ねん）に続つづいて、大阪おおさかと東京とうきょうに相次あいついで同おなじ「凌雲りょううん閣かく」と名付なづけられた眺望ちょうぼう塔とうが建たてられた[1]。

東京とうきょうの凌雲りょううん閣かくは、浅草あさくさ公園こうえんに建たてられた12階かい建だての展望てんぼう塔とう[注釈ちゅうしゃく 1][2]。1890年ねん（明治めいじ23年ねん）竣工しゅんこう。当時とうじの日本にっぽんで最もっとも高たかい建築けんちく物ぶつであったが、1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）の関東大震災かんとうだいしんさいで半壊はんかいし、解体かいたいされた[3]。 浅草あさくさに建たてられたことから「浅草あさくさ十じゅう二に階かい」と呼よばれ、あるいは単たんに「十じゅう二に階かい」という名なでも知しられており[4]、大阪おおさか・新しん世界せかいの通天閣つうてんかく（初代しょだい）、神戸こうべ・新開地しんかいちの神戸こうべタワーとともに「日本にっぽん三さん大望たいぼう楼ろう」と称しょうされた[5]。

大阪おおさかの凌雲りょううん閣かくは、東京とうきょうの凌雲りょううん閣かくより1年ねん早はやい建設けんせつで、大阪おおさか府ふ西成にしなり郡ぐん北野きたの村むら（現げん：大阪おおさか市し北きた区く）の和風わふう庭園ていえん「有ゆう楽園らくえん」内ないに9層そう楼ろうとして建たてられた[1]。大阪おおさかミナミにあった5階かい建だての「眺望ちょうぼう閣かく」が「ミナミの5階かい」と呼よばれたのに対たいして、「キタの九きゅう階かい」と呼よばれた[6]。

浅草あさくさ凌雲りょううん閣かく

[編集へんしゅう]

東京とうきょうの浅草あさくさ凌雲りょううん閣かくは、起案きあん者しゃは長岡ながおか（新潟にいがた県けん）の豪商ごうしょうであった福原ふくはら庄七しょうしち、基本きほん設計せっけい者しゃは英国えいこく人じん技師ぎしのウィリアム・K・バルトン（バートン）、土木どぼく工事こうじ監督かんとくは伊澤いさわ雄司ゆうじであった [7]。また、凌雲りょううん閣かく株式会社かぶしきがいしゃが設立せつりつされ[8]、初代しょだい社長しゃちょうとして写真しゃしん家かで東京とうきょう市し会かい議員ぎいんとしても知しられる江崎えざき礼二れいじが就任しゅうにんした [9]。

東京とうきょうにおける高層こうそう建築けんちく物ぶつの先駆さきがけとして建築けんちくされ、日本にっぽん初はつの電動でんどう式しきエレベーターが設置せっちされ、その設計せっけいにあたったのは当時とうじ東京とうきょう電燈でんとう株式会社かぶしきがいしゃの技師ぎしで東芝とうしばの前身ぜんしんの一ひとつとなる白熱はくねつ舎しゃ（のちの東京とうきょう電気でんき）を創業そうぎょうした藤岡ふじおか市助いちすけと報道ほうどうされた[10]。なお、設計せっけい者しゃのバルトンは設計せっけい時じはエレベーターの施工しこうは考慮こうりょしておらず、施工しこうには反対はんたいしたと後のちに親族しんぞくは語かたっている[11]。電話でんわ設備せつびは宣伝せんでんを目的もくてきとして沖おき牙きば太郎たろうが担当たんとうした[12][13]。

完成かんせい当時とうじは12階かい建だての建築けんちく物ぶつは珍めずらしく、モダンで、歓楽街かんらくがい・浅草あさくさの顔かおでもあった。明治めいじ・大正たいしょう期きの『浅草あさくさ六ろく区く名所めいしょ絵えはがき』には、しばしば大池おおいけ越ごしの凌雲りょううん閣かくが写うつっており、リュミエールの短編たんぺん映画えいがにもその姿すがたが登場とうじょうする。1892年ねんに来日らいにちしたアメリカ人じん貿易ぼうえき商しょうロバート・ガーディナーは「レンガ造づくりのこの建物たてものは高たかさ320フィートで最上階さいじょうかいの3階かいまで電動でんどうエレベーターが備そなわっているが、手入ていれが行いき届とどいておらず、階段かいだんを上のぼった」[14]としつつも、各階かくかいに飾かざられた絵えや塔とうからの眺ながめの素晴すばらしさから東京とうきょう観光かんこうでまず行いくべき場所ばしょの一ひとつであると薦すすめている[15]。展望てんぼう室しつからは東京とうきょう界隈かいわいはもとより、関せき八はち州しゅうの山々やまやままで見渡みわたすことができた[16]。

1890年ねんの開業かいぎょう時じには「日本にっぽんのエッフェル塔えっふぇるとうだ」（フランス首都しゅとパリのエッフェル塔えっふぇるとうは前年ぜんねん1889年ねん開業かいぎょう）と多数たすうの見物けんぶつ客きゃくで賑にぎわったが、明治めいじ末期まっきには客足きゃくあしが減へり、経営けいえい難なんに陥おちいった。1911年ねん6月1日にちに階下かいかに「十じゅう二に階かい演芸えんげい場じょう」ができ、1914年ねんにはエレベーターが再さい設しつらえされて一時いちじ的てきに来客らいきゃく数すうが増ふえたものの、その後ごも経営けいえい難なんに苦くるしんだ[17]。また隣地りんちには、1912年ねん2月「浅草あさくさ国技こくぎ館かん」が開館かいかんした[18][19]。

浅草あさくさ十じゅう二に階かいの下したの一帯いったいは銘酒めいしゅ屋や街まちとなっており、実態じったいとしては私娼窟ししょうくつと化かしていた[20]。それにより浅草あさくさで「十じゅう二に階かい下かの女おんな」と言いうと娼婦しょうふの隠語いんごを意味いみした。

1923年ねん（大正たいしょう12年ねん）5月がつには福助ふくすけ足袋たびの広告こうこく看板かんばんが設置せっちされる[21]。

しかし、同年どうねん9月1日にちに発生はっせいした関東大震災かんとうだいしんさいによって、建物たてものの8階かい部分ぶぶんから上部じょうぶが折おれる形かたちで倒壊とうかいした[3]。地震じしん発生はっせい当時とうじ、頂上ちょうじょう展望てんぼう台だい付近ふきんには12 - 13名めいの見物けんぶつ者しゃがいたが、福助ふくすけ足袋たびの看板かんばんに引ひっかかり助たすかった1名めいを除のぞき全員ぜんいんが崩壊ほうかいに巻まき込こまれ即死そくしした[22]。

経営けいえい難なんから復旧ふっきゅうが困難こんなんであったため再建さいけんは断念だんねんされ、同年どうねん9月23日にちに陸軍りくぐん赤羽あかはね工兵こうへい隊たいによって爆破ばくは解体かいたいされた[23]。爆破ばくは解体かいたいにはたくさんの見物人けんぶつにんが集あつまっていたとされており、当時とうじの新聞しんぶんは「明治めいじ二に十じゅう四よん年来ねんらいの名物めいぶつは永遠えいえんに地上ちじょうから去さった」と報ほうじた[23][24]。

その後ご、十じゅう二に階かい下かの銘酒めいしゅ屋や街がいは浅草あさくさでの復興ふっこうが認みとめられず、昭和しょうわ初期しょきにかけて隅田川すみだがわ東岸とうがんの玉たまの井いなどに移うつることとなる。

  • 徳永柳州『第一震十二階の崩壊』（東京都慰霊堂所蔵）
    徳永とくなが柳やなぎ州しゅう『第だい一いち震ふるえ十じゅう二に階かいの崩壊ほうかい』（東京とうきょう都と慰霊いれい堂どう所蔵しょぞう）
  • 震災後の凌雲閣[25]
    震災しんさい後ごの凌雲りょううん閣かく[25]
  • 爆破の瞬間
    爆破ばくはの瞬間しゅんかん

完成かんせい当時とうじのデータ

[編集へんしゅう]
凌雲りょううん閣かく
  • 開業かいぎょう日び：1890年ねん11月11日にち
    • 当初とうしょ11月10日にちと報ほうじられた[26]が、来賓らいひんの都合つごうで翌よく11日にちに繰くり延のべられた[7]。エレベーターの日ひ（11月10日にち）はこの当初とうしょの報道ほうどうにちなんでいる。
  • 高たかさ：173尺しゃく（約やく52メートル）
    • 当初とうしょは220尺しゃく（約やく66.7メートル）と報ほうじられたが[16]、1921年ねん（大正たいしょう10年ねん）に行おこなわれた震災しんさい予防よぼう調査ちょうさ会かいの再さい調査ちょうさでは避雷針ひらいしんも含ふくめて173尺しゃくとされている。この再さい調査ちょうさの数値すうちには避雷針ひらいしんの高たかさは含ふくまれていないとする文献ぶんけんもある[27]。なお、日本にっぽん建築けんちく学会がっかい正員せいいんの堀口ほりぐち甚吉が1968年ねんに発表はっぴょうした論文ろんぶんでは、この再さい調査ちょうさでは天井てんじょうふところ分ぶんの10 - 15尺しゃく（約やく3 - 4.5メートル）、入いり口くちの石段いしだんの高たかさ2尺しゃく（約やく0.6メートル）、避雷針ひらいしんの高たかさ12尺しゃく（約やく3.6メートル）が含ふくまれておらず、これに建物たてもの基礎きそ底面ていめんからの高たかさ20尺しゃく（約やく6メートル）を合あわせると、当初とうしょの発表はっぴょう通どおり約やく220尺しゃくになるとしている[28][29]。
  • 建坪たてつぼ：37坪つぼ（122.31平方へいほうメートル）
  • 設計せっけい：ウィリアム・K・バルトン（William K. Burton、英国えいこく人じん技師ぎし、お雇やとい外国がいこく人じん）
  • 入場にゅうじょう料りょう：大人おとな8銭せん、子供こども4銭ぜに
  • 構造こうぞう：10階かいまで煉瓦れんが造つくり、11・12階かいは木造もくぞう
    • 1階かいは入いり口くち階かい、2階かいから7階かいは諸しょ外国がいこくの物品ぶっぴん販売はんばい店てん（計けい46店舗てんぽ）、8階かいは休憩きゅうけい室しつ、10階かいから12階かいは眺望ちょうぼう室しつ（望遠鏡ぼうえんきょう設置せっち）[16]。
    • 7馬力ばりきの電動でんどう機きで10人にん乗のりのかご2基きが1階かいから8階かいを昇降しょうこうする[30]、日本にっぽん初はつのエレベーターが設置せっちされたが、開業かいぎょう当日とうじつより故障こしょうが頻発ひんぱつ。翌よく1891年ねん5月には使用しよう中止ちゅうしになり[9]、東京とうきょう電燈でんとうとの間あいだで訴訟そしょう沙汰ざたとなる[31]。エレベーター運転うんてん停止ていし命令めいれいが出でたため、客足きゃくあしを確保かくほするために階段かいだんの壁面へきめんに花街はなまちから選えらばれた芸者げいしゃ達たちの写真しゃしんを貼はり付づけた「東京とうきょう百ひゃく美人びじん」が開催かいさいされる[32]。
    • 各階かくかいの内部ないぶには3個この電灯でんとうを点てんじて、176個この窓まどから光ひかりを放はなった。また、11階かいには1個いっこ当あたり5000燭光しょっこうのアあーク灯くとう2個こが設置せっちされた[16]。

東京とうきょう百ひゃく美人びじん

[編集へんしゅう]

このイベントの正式せいしき名称めいしょうは不ふ詳しょう。当時とうじの新聞しんぶん報道ほうどうでも「東京とうきょう芸妓げいぎ美人びじんえり抜ぬき百ひゃく名めい」「選せん美び写真しゃしんの品評ひんぴょう会かい」「選せん美び百ひゃく妓ぎの写真しゃしん」「百ひゃく美人びじん品評ひんぴょう会かい」「選せん美び投票とうひょう」「美人びじん写真しゃしん品評ひんぴょう会かい」等とうと呼よばれていた[9]。また、巷間こうかん言いわれるように日本にっぽん初はつのミスコンでもない。1890年ねん4月がつの報道ほうどうで、「応募おうぼ者しゃの写真しゃしんを審査しんさして賞金しょうきんを与あたえる」イベントが確認かくにんできる[33]。

候補者こうほしゃの写真しゃしんは小川おがわ一眞かずまさが通常つうじょうの営業えいぎょうを休やすんで特設とくせつの撮影さつえいスタジオで撮とった。全員ぜんいん同おなじ背景はいけいの前まえでポーズを決きめているが、公平こうへい性せいの担保たんぽのためだけではなく、当時とうじは自前じまえで写真しゃしんを用意よういできる女性じょせいは少数しょうすう派はだったことも関係かんけいしている[34]。小川おがわは、後のちに“百ひゃく美人びじん”の写真しゃしんを盛さかんに発表はっぴょうするが、そのきっかけが当とうコンテストである[35]。

  • 同じ背景の前でポーズを決めている
    同おなじ背景はいけいの前まえでポーズを決きめている
  • 参加者の写真集
    参加さんか者しゃの写真しゃしん集しゅう
  • 枡田屋小つま
    枡田ますだ屋や小しょうつま

最終さいしゅう的てきに100名めいの候補者こうほしゃの中なかから上位じょうい5名めいが表彰ひょうしょうされる。上位じょうい5名めいは逃のがしたが、「洗あらい髪がみお妻つま」こと枡ます田屋たや小しょうつま（本名ほんみょう・安達あだちツギ、当時とうじ17歳さい）[9]は人気にんきを博はくし、絵葉書えはがきや広告こうこくのモデルとして活動かつどうすることとなる。「撮影さつえいの日ひに髪結かみゆいが間まに合あわず、やむなく洗あらい髪がみで撮影さつえいした」と記載きさいする文献ぶんけんもあるが、東京とうきょう百ひゃく美人びじんの参加さんか者しゃの写真しゃしん集しゅうには、髪かみを結ゆった写真しゃしんが収おさめられている[36]。撮影さつえい場所ばしょまでは洗あらい髪がみで行おこなって、そこで髪かみを結ゆったという説せつもある[37]。

遺構いこう・記念きねん碑ひ

[編集へんしゅう]
2018年ねん初頭しょとうの建築けんちく基礎きそ工事こうじで発見はっけんされた凌雲りょううん閣かくの基礎きそ部分ぶぶん。手前てまえのラインが八はち角形かくがたの基礎きその一部いちぶの境界きょうかいで左右さゆうに見みえるレンガが積つみ上あげられていた。

浅草あさくさ公園こうえん町会ちょうかいが1977年ねん12月ウインズ浅草あさくさの隅すみに設置せっちした建けん札さつ「浅草あさくさ公園こうえん史蹟しせきめぐり第だい三さん番ばん札所ふだしょ」には、

「凌雲りょううん閣かくは、今いまの浅草あさくさ東映とうえいから北西ほくせい五ご十じゅうメートルの地点ちてんにあった。（浅草あさくさ公園こうえん五ご区く、千せん束たば二に丁目ちょうめ三さん十じゅう八はち番地ばんち）」

と記しるされている。ところが、1981年ねん7月がつに行おこなわれた凌雲りょううん閣かく跡あとの発掘はっくつ調査ちょうさ（浅草あさくさ2丁目ちょうめ13番ばん）で、実際じっさいの塔とうの位置いちは現在げんざいの浅草あさくさ2丁目ちょうめ13番ばんから14番ばんにかけてあったとされる[38]。

2018年ねん2月がつ、浅草あさくさ商業しょうぎょうビル[39]の工事こうじ現場げんば（浅草あさくさ2丁目ちょうめ14番ばん）において、基礎きそ部分ぶぶんの煉瓦れんがと八はち角形かくがたの土台どだいのコンクリートの一部いちぶと見みられるものが発掘はっくつされた[40]。このビルの外壁がいへきには完成かんせい後ごの2018年ねん8月がつ、凌雲りょううん閣かくを描えがいた浮世絵うきよえを拡大かくだい複製ふくせいした壁画へきが（高たかさ8メートル）が貼はられた[41]。

凌雲りょううん閣かく史蹟しせき保存ほぞんの会かいが2004年ねん12月に設置せっちした「浅草あさくさ凌雲りょううん閣かく記念きねん碑ひ」（プレート）があり、

「この地ち、台東たいとう区く浅草あさくさ2丁目ちょうめ14番ばん5号ごう辺あたりに浅草あさくさ凌雲りょううん閣かく（通称つうしょう：十じゅう二に階かい）が完成かんせい。」

と記しるされている[42]。記念碑きねんひ近ちかくは凌雲りょううん座ざ（劇場げきじょう）となった後のち、昭和しょうわ座ざ、浅草あさくさ東映とうえい、パチンコ店てんを経へて2022年ねん3月がつ10日とおかにオーケーが出店しゅってんした[43]。

所縁しょえんがある建造けんぞう物ぶつ

[編集へんしゅう]

凌雲りょううん閣かく解体かいたい後ごの1932年ねん、やや南側みなみがわの浅草あさくさ国際こくさい通どおり・雷門かみなりもん一いち丁目ちょうめ交差点こうさてんに、「仁丹じんたん塔とう」という森下仁丹もりしたじんたんの広告塔こうこくとうが建たてられた[44]。ランドマークとして人々ひとびとに親したしまれたが、1944年ねんに第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんの激化げきかによる金属きんぞく供出きょうしゅつのため解体かいたいされた[44]。1954年ねんには、かつての凌雲りょううん閣かくを模もした外見がいけんで二に代目だいめの仁丹じんたん塔とうが建設けんせつされた[44][注釈ちゅうしゃく 2]が、1986年ねん7月がつ10日とおかに老朽ろうきゅう化かにより解体かいたいされた。跡地あとちにはコンビニ（ファミリーマート）が立地りっちしており、壁面へきめんに「仁丹じんたん塔とう跡あと」のプレートが設置せっちされている（北緯ほくい35度ど42分ふん41.4秒びょう 東経とうけい139度ど47分ふん30.4秒びょう / 北緯ほくい35.711500度ど 東経とうけい139.791778度ど / 35.711500; 139.791778 (仁丹じんたん塔とう跡あと)）。

詳細しょうさいは「仁丹じんたん塔とう」を参照さんしょう

2012年ねん10月がつ、凌雲りょううん閣かく南側みなみがわの映画えいが館かん[注釈ちゅうしゃく 3]跡地あとちに松竹しょうちくおよびマルハン主導しゅどうで再さい開発かいはつビル「マルハン松竹しょうちく六ろく区くタワー」を建設けんせつし、その角かく部分ぶぶんを凌しのげ雲くも閣かくを再現さいげんした外観がいかんとする計画けいかくが発表はっぴょうされた[45][46]。しかしこの再さい開発かいはつ計画けいかくは後のちに中止ちゅうしとなり[47]、松竹しょうちく単独たんどくの出資しゅっしによる新あたらしい計画けいかく[47]によって「浅草あさくさ六ろく区く松竹まつたけビル」が建たてられ、凌雲りょううん閣かくの外観がいかんは再現さいげんされなかった[48]（2018年ねん着工ちゃっこう[47]、2020年ねん完成かんせい[48]、2023年ねんに「浅草あさくさビューホテル アネックス 六ろく区く」として開業かいぎょう[49]）。

大阪おおさかの凌雲りょううん閣かく

[編集へんしゅう]
「キタの九きゅう階かい」とも呼よばれた大阪おおさかの凌雲りょううん閣かくは、浅草あさくさのそれより1年ねん早はやく竣工しゅんこうした。

浅草あさくさ凌雲りょううん閣かく竣工しゅんこうの前年ぜんねんの1889年ねん、大阪おおさか・北野きたの茶屋ちゃや町まちの遊ゆう園地えんち「有ゆう楽園らくえん」内ないに、凌雲りょううん閣かく（9階かい建だて・高たかさ39メートル）（北緯ほくい34度ど42分ふん21.1秒びょう 東経とうけい135度ど29分ふん59.1秒びょう / 北緯ほくい34.705861度ど 東経とうけい135.499750度ど / 34.705861; 135.499750 (凌雲りょううん閣かく（大阪おおさか）)）が完成かんせいしていた（檀だん重しげる三さんから鷲尾わしお宇兵衛うへえへ譲渡じょうと[50]）。「梅田うめだ東ひがし生涯しょうがい学習がくしゅうルーム体育館たいいくかん」（旧きゅう梅田うめだ東ひがし小学校しょうがっこう跡地あとち）の門前もんぜんに、その碑いしぶみが残のこる。

ノーベル文学ぶんがく賞しょう作家さっかのラドヤード・キプリングは1889年ねんの日本にっぽん旅行りょこう中ちゅうに大阪おおさかで凌雲りょううん閣かくを見学けんがくし、「大阪おおさかのエッフェル塔えっふぇるとう」と呼よんで、「日本人にっぽんじんは誰だれでも眺ながめの良よい所ところにやって来きて腰こしをかけ、お茶ちゃやお菓子かしや酒さけを賞味しょうみするのが大好だいすきだから、大阪おおさかでは郊外こうがいに木材もくざいと鉄骨てっこつを用もちいて9階かい建だての塔とうを築きずき、粋いきを凝こらした日本にっぽん庭園ていえんを造つくり、一いち面めんに真まっ赤かな提灯ちょうちんを巡めぐらして人ひとを呼よび寄よせる商売しょうばいが十分じゅうぶん儲もうかるのだ。この大阪おおさかエッフェル塔えっふぇるとうは正直しょうじきなところ美うつくしい建築けんちくとはとても言いえないが、そこから見みえる景色けしきは補おぎなってあまりある」と評ひょうし、1、2階かいにずらりと並ならんだ茶店ちゃみせでお茶ちゃを飲のみながら花はなの景色けしきを楽たのしむ満員まんいんの客きゃくを見みて「東洋とうよう人じんがこれほど何なにかにうっとりと夢中むちゅうになっているさまに私わたしは驚おどろいた」と書かきした。英えい領りょうインド生うまれの英国えいこく人じんであるキプリングは、景観けいかんを楽たのしむ趣味しゅみがあるのは西洋せいよう人じんの上流じょうりゅう階級かいきゅうのみと思おもっていたため、東洋とうよう人じんである日本にっぽんの庶民しょみんが景色けしきを楽たのしむ姿すがたに衝撃しょうげきを受うけたという[51]。

この9楼ろう凌雲りょううん閣かくに先立さきだつ1888年ねんには、浪速なにわ区く日本橋にほんばしの遊ゆう園地えんち「有ゆう宝地ほうち」（北緯ほくい34度ど39分ふん41.2秒びょう 東経とうけい135度ど30分ふん13.3秒びょう / 北緯ほくい34.661444度ど 東経とうけい135.503694度ど / 34.661444; 135.503694 (眺望ちょうぼう閣かく)）[注釈ちゅうしゃく 4]内うちに5階かい建だて・高たかさ31メートルの眺望ちょうぼう閣かくが造つくられており、「キタの九きゅう階かい」「ミナミの五ご階かい」と呼よばれた[52][53]。眺望ちょうぼう閣かくは六ろく角かく柱状ちゅうじょうパノラマ式しき高だか塔とうで、日本にっぽんで最初さいしょの西洋せいよう式しき高層こうそう建築けんちくともいわれる。周囲しゅういには露天ろてん街がいも整備せいびされた。この眺望ちょうぼう閣かくは1904年ねんに解体かいたいされるが、現在げんざいも通称つうしょうとしての地名ちめいは五ご階かい百貨店ひゃっかてんとして残のこっている。

文学ぶんがく・創作そうさくにおける凌雲りょううん閣かく

[編集へんしゅう]

同どう時代じだいの記憶きおくや経験けいけんにもとづくもの

[編集へんしゅう]

後世こうせいになってからのもの

[編集へんしゅう]
  • 坂崎さかざき幸之助こうのすけ - 凌雲りょううん閣かくについての造詣ぞうけいが深ふかく、生田いくた誠まことと共著きょうちょ『ふるさと東京とうきょう今昔こんじゃく散歩さんぽ 第だい1巻かん 浅草あさくさ編へん』（フォトパブリッシング、2020年ねん10月がつ17日にち ISBN 4802132018）内ないで大おおきく取とり上あげている[54]。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]
[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ 浅草あさくさ公園こうえんと付ふしていたが、実際じっさいには公園こうえん外地がいちの千束せんそく町まち（現在げんざいの千束ちづかとは異ことなる）にあり、便宜上べんぎじょう公園こうえんに編入へんにゅうされていた。然しかるに、当時とうじの「浅草あさくさ公園こうえん地ち第だい六ろく区内くない建物たてもの高たかさ制限せいげん」には抵触ていしょくせず高たかい建築けんちく物ぶつが可能かのうであった。
  2. ^ 仁丹じんたん塔とうが凌雲りょううん閣かくを模もした外見がいけんとなったのは1954年ねんの再建さいけん以降いこうである[44]。1944年ねん解体かいたいの初代しょだい仁丹じんたん塔とうは全まったく別べつのデザインであった[44]。
  3. ^ 浅草あさくさ中ちゅう映うつ劇場げきじょう及および浅草あさくさ名画めいが座ざ
  4. ^ 難波なんば駅えき (南海なんかい)の南口みなみぐち付近ふきんにあった。ちなみに24年ねん後ごの1912年ねんには、（初代しょだい）通天閣つうてんかくが南南東なんなんとう1kmほどの所ところにできる。

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ a b 大澤おおさわ昭彦あきひこ「建物たてもの高たかさの歴史れきし的てき変遷へんせん(その１)―日本にっぽんにおける建物たてものの高たかさと高層こうそう化かについて―」『土地とち総合そうごう研究けんきゅう』第だい16巻かん第だい2号ごう、一般いっぱん財団ざいだん法人ほうじん土地とち総合そうごう研究所けんきゅうじょ、2008年ねん、15-28頁ぺーじ。 
  2. ^ 浅草あさくさ公園こうえん地ち第だい六ろく区内くない建物たてもの高たかさ制限せいげん“参考さんこう資料しりょう 東京とうきょう市し公園こうえん地ち使用しよう条例じょうれい・浅草あさくさ公園こうえん地ち第だい六ろく区内くない建物たてもの高たかさ制限せいげん”. soumu.metro.tokyo.jp. 東京とうきょう都と公文書こうぶんしょ館かん. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b 【浅草あさくさ物語ものがたり】関東大震災かんとうだいしんさい：折おれた凌雲りょううん閣かく、無事ぶじだった浅草寺せんそうじ『産経新聞さんけいしんぶん』朝刊ちょうかん2022年ねん9月がつ18日にち（東京とうきょう面めん）2022年ねん9月がつ26日にち閲覧えつらん
  4. ^ “レファレンス事例じれい集しゅう～平成へいせい12(2000)年度ねんど版ばん～”. 江戸えど東京とうきょう博物館はくぶつかん. 2013年ねん10月がつ29日にち閲覧えつらん。
  5. ^ “神戸こうべタワー「東洋とうよう一いちの３００尺しゃく」実じつは“上あげ底ぞこ”？　通天閣つうてんかくに対抗たいこうか | おでかけトピック | 兵庫ひょうごおでかけプラス | 神戸こうべ新聞しんぶんNEXT”. www.kobe-np.co.jp. 2023年ねん4月がつ29日にち閲覧えつらん。
  6. ^ “【1889年ねん】新しん建築けんちく（明治めいじ22年ねん）「凌雲りょううん閣かく」（北きたの九きゅう階かい、大阪おおさか）”. ジャパンアーカイブズ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  7. ^ a b 「凌雲りょううん閣かく開業かいぎょう式しきの模様もよう」『国民こくみん新聞しんぶん』1890年ねん11月12日にち。
  8. ^ 商業しょうぎょう興信所こうしんじょ 編へん『日本にっぽん全国ぜんこく諸しょ会社かいしゃ役員やくいん録ろく. 明治めいじ27年ねん』商業しょうぎょう興信所こうしんじょ、1894年ねん9月がつ10日とおか、117頁ぺーじ。doi:10.11501/780109。 
  9. ^ a b c d 佐藤さとう健二けんじ『浅草あさくさ公園こうえん　凌雲りょううん閣かく十じゅう二に階かい――失うしなわれた<高たかさ>の歴史れきし社会しゃかい学がく』弘文こうぶん堂どう、2016年ねん2月がつ15日にち、30, 34, 46-47, 232頁ぺーじ。ISBN 978-4-335-55174-1。 
  10. ^ 「凌雲りょううん閣かく」『読売新聞よみうりしんぶん』1890年ねん4月がつ8日にち。
  11. ^ 喜多川きたがわ周あまね之の「浅草あさくさ十じゅう二に階かいとバルトン」『浅草あさくさ双紙ぞうし 第だい二に〇〇回かい記念きねん特集とくしゅう』、未央みお社しゃ、1978年ねん、192-195頁ぺーじ。 
  12. ^ “沖おき 牙きば太郎たろう(おき・きばたろう)”. 港みなと区くゆかりの人物じんぶつデータベース. 港みなと区立くりつ図書館としょかん. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  13. ^ “第だい2回かい 起業きぎょう、そして事業じぎょう拡大かくだいへ”. 沖電気工業おきでんきこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  14. ^ 中野なかの明あきら『グローブトロッター 世界せかい漫遊まんゆう家かが歩あるいた明治めいじニッポン』朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん、2013年ねん6月がつ7日にち、226頁ぺーじ。ISBN 978-4-02331210-4。 
  15. ^ Robert S.Gardiner (1892) (英語えいご). Japan As We Saw It. Rand Avery Supply Co.. p. 47 
  16. ^ a b c d 「凌雲りょううん閣かく」『風俗ふうぞく画が報ほう』第だい23号ごう、東陽とうよう堂どう、1890年ねん、12-13頁ぺーじ、doi:10.11501/1579451。 
  17. ^ “凌雲りょううん閣かくとは？日本にっぽん初はつのエレベーターがあった浅草あさくさ十じゅう二に階かいの高たかさや場所ばしょ、歴史れきしを知しろう。”. 浅草あさくさ観光かんこうのオトモ (2019年ねん7月がつ9日にち). 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  18. ^ “「国技こくぎ館かん」の由来ゆらいをご存知ぞんじですか？”. 1242.com. 株式会社かぶしきがいしゃニッポン放送ほうそう (2017年ねん4月がつ25日にち). 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  19. ^ 浅草あさくさ国技こくぎ館かんの変遷へんせん。1914年ねん、日活にっかつへ売却ばいきゃく。
  20. ^ “遊郭ゆうかく建築けんちくの写真しゃしんが伝つたえる人間にんげんの本質ほんしつ 災害さいがい、戦争せんそう、行政ぎょうせいの思惑おもわくに翻弄ほんろう”. withnews.jp. 朝日新聞社あさひしんぶんしゃ (2021年ねん12月12日にち). 2021年ねん12月26日にち閲覧えつらん。
  21. ^ [1][リンク切きれ]
  22. ^ 山村やまむら武彦たけひこ. “関東大震災かんとうだいしんさいのちょっといい話はなし／7万まん人にんの命いのちを救すくった浅草あさくさ公園こうえんの人々ひとびと”. 防災ぼうさいシステム研究所けんきゅうじょ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  23. ^ a b c 抜井規ぶんまわし泰たい (2021年ねん12月26日にち). “禰豆子こが待まったうどん屋やあった浅草あさくさ 「鬼おに滅めつ」で描えがかれた繁栄はんえいはいま：”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 2021年ねん12月26日にち閲覧えつらん。
  24. ^ 「名物めいぶつ十じゅう二に階かいの最期さいご 明治めいじ廿にじゅう四よん年来ねんらいの浅草あさくさ公園こうえんの誇ほこり」『朝日新聞あさひしんぶん』1923年ねん9月がつ25日にち、東京とうきょう朝刊ちょうかん、2面めん。
  25. ^ 高井たかい伸雄のぶお、岡田おかだ成幸しげゆき「地震じしん被害ひがい調査ちょうさのための鉄筋てっきんコンクリート造づくり建物たてものの破壊はかいパターン分類ぶんるい」『日本にっぽん建築けんちく学会がっかい構造こうぞう系けい論ろん文集ぶんしゅう』第だい66巻かん第だい549号ごう、日本にっぽん建築けんちく学会がっかい、2001年ねん、67-74頁ぺーじ、doi:10.3130/aijs.66.67_4、ISSN 1340-4202。 
  26. ^ 「十じゅう二階高塔凌雲閣開業広告」『読売新聞よみうりしんぶん』1890年ねん11月4日にち。
  27. ^ 喜多川きたがわ周あまね之の「凌雲りょううん閣かく十じゅう二に階かいの建設けんせつ契機けいき（二に）」『浅草寺せんそうじ文化ぶんか』第だい4号ごう、浅草寺せんそうじ資料しりょう編纂へんさん所しょ、1965年ねん、22-33頁ぺーじ。 
  28. ^ 堀口ほりぐち甚吉「浅草あさくさ12階かい凌雲りょううん閣かくの建築けんちくについて」『大会たいかい学術がくじゅつ講演こうえん梗概こうがい集しゅう. 計画けいかく系けい』第だい43号ごう、日本にっぽん建築けんちく学会がっかい、1968年ねん9月がつ5日にち、811-812頁ぺーじ、NAID 110003509235、NCID AN00350961。 
  29. ^ “浅草あさくさ公園こうえん 凌雲りょううん閣かく #1”. meijitaisho.net. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  30. ^ “東芝とうしば未来みらい科学かがく館かん：日本にっぽんのエジソンの発明はつめい人生じんせい - 藤岡ふじおか市助いちすけものがたり”. toshiba-mirai-kagakukan.jp. 東芝とうしば. 2020年ねん4月がつ18日にち閲覧えつらん。
  31. ^ 新聞しんぶん集成しゅうせい明治めいじ編年史へんねんし編纂へんさん会かい 編へん『新聞しんぶん集成しゅうせい明治めいじ編年史へんねんし. 第だい八はち卷かん』林泉りんせん社しゃ、1940年ねん9月がつ28日にち、140頁ぺーじ。doi:10.11501/1920393。 
  32. ^ 木村きむら絵里子えりこ「メディア経験けいけんとしての「東京とうきょう百ひゃく美人びじん」――19 世紀せいき末まつの新聞しんぶん記事きじからみるメディア・イベントの成立せいりつ過程かてい」『マス・コミュニケーション研究けんきゅう』第だい94号ごう、2019年ねん、205-222頁ぺーじ。 
  33. ^ 「美よし婦人ふじん品評ひんぴょう會かい」『読売新聞よみうりしんぶん』1890年ねん4月がつ19日にち。
  34. ^ 井上いのうえ章一しょういち『美人びじんコンテスト百ひゃく年ねん史し 芸妓げいぎの時代じだいから美少女びしょうじょまで』新潮社しんちょうしゃ、1992年ねん3月がつ25日にち、40-47頁ぺーじ。ISBN 4-10-385001-9。 
  35. ^ 小沢おざわ健志たけし(監修かんしゅう)『保存ほぞん版ばん 古こ写真しゃしんで見みる幕末ばくまつ・明治めいじの美女びじょ図鑑ずかん』世界せかい文明ぶんめい社しゃ、2001年ねん10月がつ31日にち、118, 222-231頁ぺーじ。ISBN 4-418-01225-7。 
  36. ^ K.Ogawa (1895) (日本語にほんご・英語えいご). Types of Japan, Celebrated Geysha of Tokyo in Collotype. Kelly and Walsh. p. 2 
  37. ^ 「『十じゅう二に階かいに新説しんせつ』 洗あらい髪がみお妻つまは髪かみをゆって参加さんか 町まちの浅草あさくさ研究けんきゅう家か」『東京とうきょう新聞しんぶん都内とない城西じょうさい版ばん』1968年ねん5月がつ25日にち。
  38. ^ 『浅草あさくさ六ろく区く：興行こうぎょうと街まちの移うつり変かわり』台東たいとう区く教育きょういく委員いいん会かい〈台東たいとう区く文化財ぶんかざい調査ちょうさ報告ほうこく書しょ 第だい5集しゅう〉、1987年ねん、114頁ぺーじ。doi:10.11501/9643996。 
  39. ^ “「浅草あさくさ十じゅう二に階かい」復活ふっかつ”. 株式会社かぶしきがいしゃYours. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  40. ^ 飯島いいじま邦夫くにお(浅草あさくさ観光かんこう連盟れんめい事務じむ局きょく) (2018年ねん3月がつ23日にち). “凌雲りょううん閣かくの遺構いこう発見はっけんに沸わく浅草あさくさ、人ひとと人ひとを小ちいさなメディアがつなぐ”. ITmediaマーケティング. アイティメディア株式会社かぶしきがいしゃ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  41. ^ 加藤かとう健太けんた (2018年ねん8月がつ24日にち). “壁画へきがで復活ふっかつ「浅草あさくさ十じゅう二に階かい」「凌雲りょううん閣かくの記憶きおく」後世こうせいに”. 東京とうきょう新聞しんぶん. 2018年ねん8月がつ30日にち閲覧えつらん。
  42. ^ 　“電気でんきゆかりの地ちを訪たずねてvol.3 日にち本初ほんしょの電動でんどうエレベーター”. 日本電気にほんでんき協会きょうかい関東かんとう支部しぶ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  43. ^ 都と商しょう研けんニュース（都市とし商業しょうぎょう研究所けんきゅうじょ） (2022年ねん3月がつ12日にち). “オーケー浅草あさくさ店てん、2022年ねん3月がつ10日とおか開店かいてん－日本にっぽん初はつの高層こうそうビル「凌雲りょううん閣かく」跡地あとち、映画えいが館かん・パチンコ店てんを経へてスーパーに”. 2022年ねん3月がつ12日にち閲覧えつらん。
  44. ^ a b c d e 堀ほり和久かずひさ「仁丹じんたん塔とう」『浅草あさくさ面白おもしろ雑学ざつがく事典じてん』ぱる出版しゅっぱん、1985年ねん11月、51頁ぺーじ。doi:10.11501/9643788。 （オンライン版ばん当該とうがいページ、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんデジタルコレクション）
  45. ^ 松永まつなが早さ弥わたる香が (2013年ねん6月がつ28日にち). “東京とうきょう都と・浅草あさくさ六ろく区くに、凌雲りょううん閣かくとともにエンターテインメントの聖地せいち再生さいせいへ!”. マイナビニュース. 株式会社かぶしきがいしゃマイナビ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  46. ^ “マルハン／浅草あさくさ六ろく区くにマルハン松竹しょうちく六ろく区くタワー、2014年ねん12月開業かいぎょう”. 流通りゅうつうニュース (2013年ねん7月がつ18日にち). 2023年ねん3月がつ4日にち閲覧えつらん。
  47. ^ a b c 「松竹しょうちく／東京とうきょう・浅草あさくさに歌舞伎かぶきコンセプトのホテル開発かいはつ／大和だいわハウス工業こうぎょうで11月着工ちゃっこうへ」『日刊にっかん建設けんせつ工業こうぎょう新聞しんぶん』2018年ねん7月がつ19日にち、4面めん。
  48. ^ a b “浅草あさくさ六ろく区く松竹まつたけビル”. 松竹しょうちく. 2023年ねん3月がつ4日にち閲覧えつらん。
  49. ^ 大竹おおたけ菜々子ななこ (2023年ねん1月がつ13日にち). “「浅草あさくさビューホテル アネックス 6区く」3月がつ18日にち開業かいぎょう。歌舞伎かぶきがコンセプトの客室きゃくしつや舞台ぶたい併設へいせつのレストラン”. トラベル Watch. インプレス. 2023年ねん3月がつ4日にち閲覧えつらん。
  50. ^ “茶屋ちゃや町まち”. 綱つな敷じき天神てんじん社しゃ. 2016年ねん10月がつ5日にち閲覧えつらん。
  51. ^ ラドヤード・キプリング 著ちょ、加納かのう孝代たかよ 訳やく、ヒュー・コータッツィ、ジョージ・ウェッブ 編へん『キプリングの日本にっぽん発見はっけん』中央公論ちゅうおうこうろん新しん社しゃ、2002年ねん、135頁ぺーじ。ISBN 978-4120032820。 
  52. ^ “呉ごの国くにから来きた織女しょくじょたち～住吉すみよし街道かいどうの宿場しゅくば町まち･長町ながまち（日本橋にほんばし）を行いく～”. oml.city.osaka.lg.jp. 大阪おおさか市立しりつ図書館としょかん. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  53. ^ “【1888年ねん】新しん建築けんちく（明治めいじ21年ねん）▷大阪おおさかの眺望ちょうぼう閣かく（南みなみの五ご階かい）”. ジャパンアーカイブズ. 2019年ねん8月がつ31日にち閲覧えつらん。
  54. ^ “坂崎さかざき幸之助こうのすけ（THE ALFEE）趣味しゅみから生うまれた最さい新刊しんかん、テーマは「戦前せんぜん・戦後せんごの浅草あさくさ」～その1～ | サライ.jp｜小学館しょうがくかんの雑誌ざっし『サライ』公式こうしきサイト”. serai.jp (2020年ねん12月9日にち). 2022年ねん10月がつ30日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]
  • 佐藤さとう健二けんじ『浅草あさくさ公園こうえん　凌雲りょううん閣かく十じゅう二に階かい――失うしなわれた<高たかさ>の歴史れきし社会しゃかい学がく』弘文こうぶん堂どう、2016年ねん2月がつ15日にち。ISBN 978-4-335-55174-1

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]
ウィキメディア・コモンズには、凌雲りょううん閣かくに関連かんれんするカテゴリがあります。
地震じしん
事件じけん
政治せいじ
被災ひさい構造こうぞう物ぶつ
建築けんちく
復興ふっこう事業じぎょう
震災しんさい後ごの構造こうぞう物ぶつ
用語ようご
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=凌雲りょううん閣かく&oldid=101069052」から取得しゅとく