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寺田てらだ寅彦とらひこ

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寺田てらだ 寅彦とらひこ
生誕せいたん 1878ねん11月28にち
日本の旗 日本にっぽん東京とうきょう麹町こうじまち
高知こうちけん高知こうちそだち)
死没しぼつ (1935-12-31) 1935ねん12月31にち(57さいぼつ
日本の旗 日本にっぽん東京とうきょう本郷ほんごう
墓地ぼち 王子おうじたに墓地ぼち高知こうち
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
研究けんきゅう分野ぶんや 物理ぶつりがく
研究けんきゅう機関きかん 東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく理科りか大学だいがく理化学研究所りかがくけんきゅうしょ東京とうきょう帝国ていこく大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょ
博士はかせ課程かてい
指導しどう教員きょういん
田中館たなかだて愛橘あいきつ長岡ながおか半太郎はんたろう
おも指導しどう学生がくせい 中谷なかたに宇吉郎うきちろう坪井つぼい忠二ちゅうじ
おも受賞じゅしょうれき 帝国ていこく学士がくしいん恩賜おんししょう
プロジェクト:人物じんぶつでん
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寺田てらだ 寅彦とらひこ(てらだ とらひこ、1878ねん明治めいじ11ねん11月28にち - 1935ねん昭和しょうわ10ねん12月31にち)は、日本にっぽん物理ぶつり学者がくしゃ随筆ずいひつ俳人はいじん吉村よしむら ふゆ(1922ねんから使用しよう)、とら日子にっしうしとみ(ニュートン)、藪柑子やぶこうじ(やぶこうじ)の筆名ひつめいでもられる。高知こうちけん出身しゅっしん出生しゅっしょう東京とうきょう)。

東大とうだい物理ぶつり学科がっかそつ熊本くまもとだか時代じだい物理ぶつり学者がくしゃ田丸たまる卓郎たくろうと、夏目なつめ漱石そうせき出会であい、終生しゅうせいこの2人ふたりあおいだ。東大とうだい入学にゅうがく写生しゃせいぶんなど小品しょうひん発表はっぴょう以後いご物理ぶつりがく研究けんきゅう並行へいこうして吉村よしむらふゆ彦の随筆ずいひついた。随筆ずいひつしゅうに『ふゆ彦集』(1923ねん)など。

略歴りゃくれき

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寺田てらだ寅彦とらひこ

業績ぎょうせき

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研究けんきゅうじょう業績ぎょうせきとしては、地球ちきゅう物理ぶつりがく関連かんれんのもの(潮汐ちょうせきふく振動しんどう観測かんそくなど)があるいっぽうで、1913ねんには「Xせん結晶けっしょう透過とうか」(ラウエ斑点はんてん実験じっけん)についての発表はっぴょう結晶けっしょう解析かいせき分野ぶんやとしては非常ひじょう初期しょき研究けんきゅうのひとつ、ヘンリー・ブラッグローレンス・ブラッグ親子おやことは独立どくりつブラッグの条件じょうけんている)をおこない、その業績ぎょうせきにより1917ねん帝国ていこく学士がくしいん恩賜おんししょう受賞じゅしょうしている。また寺田てらだ示唆しさによって西川にしかわ正治しょうじ先駆せんくてきなスピネル構造こうぞう研究けんきゅうをしたが、これはマックス・フォン・ラウエパウル・ペーター・エバルトらの歴史れきしてき仕事しごとからほんの1、2ねんのちのことであった[3]

また、“金平糖こんぺいとうかく研究けんきゅう”や“ひびれの研究けんきゅう”など、統計とうけい力学りきがくてきな「かたち物理ぶつりがく分野ぶんやでの先駆せんくてき研究けんきゅうおこなっていて、これら身辺しんぺん物理ぶつり現象げんしょう研究けんきゅうは「寺田てらだ物理ぶつりがく」のている。

寅彦とらひこ自然しぜん科学かがくしゃでありながら文学ぶんがくなど自然しぜん科学かがく以外いがい事柄ことがらにも造詣ぞうけいふかく、科学かがく文学ぶんがく調和ちょうわさせた随筆ずいひつおおのこしている。そのなかには大陸たいりく移動いどうせつ先取さきどりするような作品さくひんもある。「天災てんさいわすれたころにやってくる」は寅彦とらひこ言葉ことばといわれ、発言はつげんろくのこっている[4]

今日きょうでは、寅彦とらひこみずからの随筆ずいひつつうじて学問がくもん領域りょういき融合ゆうごうこころみているという観点かんてんからのさい評価ひょうかたかまっている。

漱石そうせきもとつど弟子でしたちのなかでもさい古参こさん位置いちし、科学かがく西洋せいよう音楽おんがくなど寅彦とらひこ得意とくいとする分野ぶんやでは漱石そうせきおしえをうこともあって、弟子でしではなく対等たいとう友人ゆうじんとしてあつかわれていたとおもわれるフシもあり、それは門弟もんていとの面会めんかいだった木曜日もくようび以外いがいにも夏目なつめてい訪問ほうもんしていたことなどから推察すいさつできる。そうしたこともあって、内田うちだ百閒ひゃっけんらの随筆ずいひつ敬意けいいってあつかわれている。だか時代じだいには、漱石そうせき主宰しゅさい厨川くりやがわ千江ちえ蒲生がもうむらさきかわらと俳句はいく結社けっしゃむらさき溟吟しゃ(しめいぎんしゃ)をおこした[5]

また『吾輩わがはいねこである』の水島みずしま寒月かんげつや『三四郎さんしろう』の野々宮ののみやはじめはちのモデルともいわれる。このことは漱石そうせき寒月かんげつあつかいについてうかがいをたてる手紙てがみいていることや、みかどだい理学部りがくぶ描写びょうしゃやそこでおこなわれている実験じっけん寅彦とらひこ案内あんない見学けんがくした体験たいけんもとづいていることからも裏付うらづけられる。

関連かんれん人物じんぶつ

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のち友人ゆうじん大河内おおこうち正敏まさとしわれて入所にゅうしょした理化学研究所りかがくけんきゅうしょ研究所けんきゅうじょなどでは、寅彦とらひこしたって「門下生もんかせい」となった人物じんぶつおおく、そのなかには中谷なかたに宇吉郎うきちろう物理ぶつり学者がくしゃ随筆ずいひつ[6]坪井つぼい忠二ちゅうじ地球ちきゅう物理ぶつり学者がくしゃ随筆ずいひつ)、平田森ひらたもりさん物理ぶつり学者がくしゃ)などがいる。

なお作家さっか安岡やすおか章太郎しょうたろう寅彦とらひこ長姉ちょうしこま義弟ぎていまご[7][8]げき作家さっか別役べつやくみのるこま曾孫そうそんにあたる[7][8]。また古代こだい研究けんきゅうしゃ伊野部いのべ重一しげかずろう寅彦とらひこあねこうまご[8]評論ひょうろん青地あおち寅彦とらひこむすめ婿むこにあたる[8]

父親ちちおやである寺田てらだ利正としまさ土佐とさ郷士ごうし宇賀うが久馬きゅうま実兄じっけい[8]井口いぐちむら刃傷にんじょう事件じけんおとうと切腹せっぷくさい介錯かいしゃくつとめたとされている[8]おとうとくびをわがで刎ねたことがトラウマとなり、利正としまさはしばらく精神せいしんみ、土佐とさはん下士かしによる討幕とうばくには参加さんかせず、学問がくもんにより社会しゃかいえようとかんがえるようになり、そのことが寅彦とらひこ軍人ぐんじんより学者がくしゃになることをえらんだ伏線ふくせんとなっているとわれている。

家族かぞく

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  • せい寺田てらだひだりなな
    • 高祖父こうそふ寺田てらだつねはち(養子ようしじつ寺田新てらだしんみぎ衛門えもんせがれ)
    • 高祖母こうそぼ寺田てらだひだりななむすめ
      • 曾祖父そうそふ寺田てらだただしじゅう(喜内きない)
      • 曾祖母そうそぼ竹内たけうちしんみぎ衛門えもんむすめいっ
        • 大伯父おおおじ寺田てらだみなもと七郎しちろう(養子ようしじつ植田うえだ万蔵まんぞう次男じなん)
        • 大伯母おおおば寺田てらだみなもと七郎しちろうつま(寺田てらだただしじゅう長女ちょうじょ)
        • 祖父そふ寺田てらだただしけい(養子ようし久右衛門きゅうえもん)
        • 祖父そふ前妻ぜんさい寺田てらだただしけいつま(寺田てらだただしじゅう次女じじょ)
        • 祖母そぼ寺田てらだただしけい後妻ごさい(近森ちかもり政子まさこ)
          • ちち寺田てらだ利正としまさ(養子ようしじつ宇賀うがろうたいら次男つぐお宇賀うが久馬きゅうまあに)
          • はは寺田てらだひさし(寺田てらだただしけいむすめ)
            • 長姉ちょうしこま
            • あねみゆき
            • 本人ほんにん寺田てらだ寅彦とらひこ
            • いち番目ばんめつま夏子なつこ阪井さかいしげる(二川ふたかわ元助もとすけ)男爵だんしゃく長女ちょうじょ) - 1901ねん病気びょうき療養りょうようのため高知こうちかえり、翌年よくねんぼつ[9]
            • 番目ばんめつま寛子ひろこ浜口はまぐち真澄ますみ医師いしかん詩人しじん)のむすめ
            • さん番目ばんめつま酒井さかいしん
              • 長女ちょうじょ貞子さだこ
              • 長男ちょうなん東一ひがしいち(『ちち寺田てらだ寅彦とらひこ』を発表はっぴょう
              • 次男じなん正二しょうじ
              • 次女じじょ弥生やよい
              • さんじょ雪子ゆきこ

顕彰けんしょう

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寺田てらだ業績ぎょうせき記念きねんし、高知こうちけん文教ぶんきょう協会きょうかいが「寺田てらだ寅彦とらひこ記念きねんしょう」を設立せつりつしている[10]寺田てらだかんする作品さくひん、および、自然しぜん科学かがく対象たいしょうとした研究けんきゅう随筆ずいひつたいして授与じゅよされている[11]

著書ちょしょ

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現在げんざい作品さくひん著作ちょさくけん消滅しょうめつし、パブリックドメインとなっている。

たんちょ

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  • うみ物理ぶつりがく日本にっぽんのろーましゃ理学りがく 2これかん〉、1913ねん 
  • 地球ちきゅう物理ぶつりがくぶん会堂かいどう書店しょてん、1915ねん 
  • 吉村よしむらふゆふゆ彦集』岩波書店いわなみしょてん、1923ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • 吉村よしむらふゆ彦『藪柑子やぶこうじしゅう岩波書店いわなみしょてん、1923ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • 萬華鏡まんげきょう鉄塔てっとう書院しょいん、1929ねん 
    • 萬華鏡まんげきょう岩波書店いわなみしょてん、1935ねん 
  • 吉村よしむらふゆ彦『ぞく ふゆ彦集』岩波書店いわなみしょてん、1932ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • かきたね小山こやま書店しょてん、1933ねん 
  • 物質ぶっしつ言葉ことば鉄塔てっとう書院しょいん、1933ねん 
    • 物質ぶっしつ言葉ことば岩波書店いわなみしょてん、1935ねん 
  • 吉村よしむらふゆ彦『蒸発じょうはつさら岩波書店いわなみしょてん、1933ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • 吉村よしむらふゆ彦『触媒しょくばい岩波書店いわなみしょてん、1934ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • 吉村よしむらふゆ彦『蛍光板けいこうばん岩波書店いわなみしょてん、1935ねん 復刊ふっかん1987ねん12月
  • 天災てんさい国防こくぼう岩波いわなみ新書しんしょ あかばん、1938ねん 度々たびたび復刊ふっかん
  • 吉村よしむらふゆ彦『とち小宮こみや豊隆とよたかじょ小山こやま書店しょてん、1946ねん 
  • 物理ぶつりがく序説じょせつ岩波書店いわなみしょてん、1947ねん 
  • 科学かがく文学ぶんがく角川書店かどかわしょてん、1948ねん 
  • 寺田てらだ正二しょうじ へん『とんびと油揚あぶらあげ村上むらかみ正夫まさお中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ〈ともだち文庫ぶんこ 17〉、1949ねん 
  • 俳諧はいかいろん筑摩書房ちくましょぼうきゅう筑摩つかま選書せんしょ、1949ねん 
  • 『ピタゴラスとまめ角川書店かどかわしょてん、1949ねん 
  • 銀座ぎんざアルプス』角川書店かどかわしょてん、1949ねん 
  • 読書どくしょ人生じんせい角川書店かどかわしょてん、1949ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ科学かがく随筆ずいひつしゅう岩崎いわさき書店しょてん、1949ねん 
  • 科学かがく歳時記さいじき角川書店かどかわしょてん、1950ねん 
  • 風土ふうど文学ぶんがく角川書店かどかわしょてんきゅう角川かどかわ新書しんしょ、1950ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ わたしたちはどうきるか 2』ポプラ社ぽぷらしゃ、1958ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ画集がしゅう中央公論ちゅうおうこうろん美術びじゅつ出版しゅっぱん、1977ねん 

随筆ずいひつしゅう新版しんぱん

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  • 寺田てらだ寅彦とらひこ随筆ずいひつしゅう小宮こみや豊隆とよたか[12]へん岩波いわなみ文庫ぶんこ ぜん5かん、1947-48ねん改版かいはん1964ねん。ワイドばん1993ねん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこしゅう 現代げんだい随想ずいそう8』串田くしだ孫一まごいちへん彌生やよい書房しょぼう、1981ねん
  • かきたね池内いけうちりょう解説かいせつ岩波いわなみ文庫ぶんこ、1996ねんISBN 4-00-310377-7 ワイドばん2003ねん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ ちくま日本にっぽん文学ぶんがく全集ぜんしゅう筑摩書房ちくましょぼう、1992ねんISBN 4-480-10235-3  - 「団栗どんぐり」ほか27へん
  • 俳句はいく地球ちきゅう物理ぶつり角川かどかわ春樹はるき事務所じむしょ〈ランティエ叢書そうしょ Rentier collection 6〉、1997ねんISBN 4-89456-085-2 
  • 椿つばきはな宇宙うちゅう寺田てらだ寅彦とらひこベストオブエッセイ』池内いけうちりょうへん夏目なつめ書房しょぼう、1998ねんISBN 4-931391-37-0 
  • 科学かがく科学かがくしゃのはなし 寺田てらだ寅彦とらひこエッセイしゅう池内いけうちりょうへん岩波いわなみ少年しょうねん文庫ぶんこ、2000ねんISBN 4-00-114510-3 
  • 懐手ふところでして宇宙うちゅう見物けんぶつ池内いけうちりょう[13] へんみすず書房しょぼう大人おとな本棚ほんだな〉、2006ねんISBN 4-622-08070-2 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ科学かがくエッセイをむ』祥伝社しょうでんしゃ黄金おうごん文庫ぶんこ、2012ねん池内いけうちりょう編著へんちょ
  • 天災てんさい国防こくぼう講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ、2011ねん6がつ解説かいせつ畑村はたむら洋太郎ようたろう
  • 天災てんさい日本人にっぽんじん 寺田てらだ寅彦とらひこ随筆ずいひつせん角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2011ねん7がつ山折やまおり哲雄てつおへん
  • 地震じしん雑感ざっかん津浪つなみ人間にんげん 寺田てらだ寅彦とらひこ随筆ずいひつ選集せんしゅう中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2011ねん7がつ千葉ちば俊二しゅんじ細川ほそかわ光洋みつひろへん
  • 怪異かいいこう化物ばけもの進化しんか 寺田てらだ寅彦とらひこ随筆ずいひつ選集せんしゅう中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2012ねん8がつ千葉ちば俊二しゅんじ細川ほそかわ光洋みつひろへん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ 科学かがくしゃとあたま』平凡社へいぼんしゃ STANDARD BOOKS、2015ねん新書判しんしょばん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこセレクション Ⅰ・Ⅱ』講談社こうだんしゃ文芸ぶんげい文庫ぶんこ、2016ねん千葉ちば俊二しゅんじ細川ほそかわ光洋みつひろせん
  • 科学かがく歳時記さいじき角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2020ねん5がつ
  • 銀座ぎんざアルプス』角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2020ねん5がつ
  • 科学かがく文学ぶんがく角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2020ねん7がつ
  • 漱石そうせき先生せんせい中公ちゅうこう文庫ぶんこ、2020ねん7がつ巻末かんまつエッセイ中谷なかたに宇吉郎うきちろう
  • 『ピタゴラスとまめ角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2020ねん8がつ
  • 読書どくしょ人生じんせい角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2020ねん10がつ
  • 万華鏡まんげきょう角川かどかわソフィア文庫ぶんこ、2022ねん1がつ

翻訳ほんやく

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  • スワンテ・アーレニウス史的してきたる科学かがくてき宇宙うちゅうかん変遷へんせん岩波いわなみ文庫ぶんこ初版しょはん1931ねん 復刊ふっかん1987ねんほか。ISBN 978-4-00-339301-7
    • 新版しんぱん宇宙うちゅうはじまり―史的してきたる科学かがくてき宇宙うちゅうかん変遷へんせんだいさんしょかん、1992ねんISBN 978-4-8074-9226-8

選集せんしゅう全集ぜんしゅう

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  • Terada Torahiko「Scientific Papers」岩波書店いわなみしょてん、1985ねんISBN 4-00-200467-8欧文おうぶん科学かがくろん文集ぶんしゅう
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう 文学ぶんがくへんぜん16かん安倍あべ能成よしなりほかへん岩波書店いわなみしょてん、1938ねん 
    • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう 文学ぶんがくへんぜん18かん岩波書店いわなみしょてん、1950-1951ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ選集せんしゅうぜん4かん世界せかい評論ひょうろんしゃ、1949-1950ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこしゅう 科学かがくへん藤原ふじわらさきたいらへんたで書房しょぼう〈ワールド文庫ぶんこ〉、1949ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこしゅう 文学ぶんがくへん藤原ふじわらさきたいらへんたで書房しょぼう〈ワールド文庫ぶんこ〉、1949ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅうぜん17かん岩波書店いわなみしょてん、1960-1962ねん 再版さいはん1976-78ねんぜん18かん・1987ねん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう 科学かがくへんぜん6かん岩波書店いわなみしょてん、1985ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう 文学ぶんがくへんぜん18かん 岩波書店いわなみしょてん、1985-87ねん
  • 寺田てらだ寅彦とらひこぜん随筆ずいひつぜん6かん岩波書店いわなみしょてん、1991-92ねん
  • 新版しんぱん寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅうぜん30かん 岩波書店いわなみしょてん、1996-99ねん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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  1. ^ T. Terada (1913). “X-Rays and Crystals”. Nature 91 (2270): 213. doi:10.1038/091213b0. https://doi.org/10.1038/091213b0. 
  2. ^ 岩井いわいひろし作家さっか臨終りんじゅう墓碑ぼひ事典じてん』(東京とうきょうどう出版しゅっぱん、1997ねん)214ぺーじ
  3. ^ 久保くぼあきらある感想かんそう」(PDF)『廣報こうほう広報こうほう)』だい11かん6ごう昭和しょうわ55ねん3がつごう)、東京大学とうきょうだいがく大学院だいがくいん理学りがくけい研究けんきゅう理学部りがくぶ、1980ねん3がつ、2-3ぺーじ2023ねん3がつ3にち閲覧えつらん 
  4. ^ 天災てんさい国防こくぼう』(初出しょしゅつ1934ねん11月、『経済けいざい往来おうらい』)にあるのは、つぎ言葉ことばである。
    文明ぶんめいすすむほど天災てんさいによる損害そんがい程度ていど累進るいしんする傾向けいこうがあるという事実じじつ充分じゅうぶん自覚じかくして、そして平生へいぜいからそれにたいする防御ぼうぎょさくこうじなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因げんいんは、畢竟ひっきょうそういう天災てんさいがきわめてまれにしかこらないで、ちょうど人間にんげん前車ぜんしゃの顚覆をわすれたころにそろそろこうくるますようになるからであろう。 — 寺田てらだ寅彦とらひこ天災てんさい国防こくぼう』:新字しんじしん仮名かめい - 青空あおぞら文庫ぶんこ l. 15
    経緯けいい中谷なかたに宇吉郎うきちろう随筆ずいひつ天災てんさいわすれたころる」にくわしい。
  5. ^ 熊本日日新聞社くまもとにちにちしんぶんしゃ編纂へんさん熊本くまもとけんだい百科ひゃっか事典じてん熊本日日新聞社くまもとにちにちしんぶんしゃ、1982ねん、418ぺーじ
  6. ^ 新版しんぱんで、中谷なかたに宇吉郎うきちろう寺田てらだ寅彦とらひこ わが追想ついそう講談社こうだんしゃ学術がくじゅつ文庫ぶんこ、2014ねん
  7. ^ a b 山田やまだ一郎いちろう寺田てらだ寅彦とらひこ覚書おぼえがき岩波書店いわなみしょてん、33ぺーじ
  8. ^ a b c d e f 日本にっぽん有名ゆうめい一族いちぞく』、108-112ぺーじ
  9. ^ 俳句はいくから小説しょうせつへ――小説しょうせつ漱石そうせき弟子でしとしての寅彦とらひこ熊本県立大学くまもとけんりつだいがく図書館としょかん
  10. ^ 寺田てらだ寅彦とらひこ記念きねんしょうのあゆみ」『寺田てらだ寅彦とらひこ記念きねんしょう - 高知こうちけん文教ぶんきょう協会きょうかい高知こうちけん文教ぶんきょう協会きょうかい
  11. ^ 寺田てらだ寅彦とらひこ記念きねんしょう」『寺田てらだ寅彦とらひこ記念きねんしょう - 高知こうちけん文教ぶんきょう協会きょうかい高知こうちけん文教ぶんきょう協会きょうかい
  12. ^ 回想かいそうに『漱石そうせき寅彦とらひこ三重吉みえきち岩波書店いわなみしょてん初版しょはん1942ねん復刊ふっかん1983ねん
  13. ^ 評伝ひょうでんに、池内いけうちりょう寺田てらだ寅彦とらひこ現代げんだい 等身とうしんだい科学かがくをもとめて』みすず書房しょぼう、2005ねん
    責任せきにん編集へんしゅう寺田てらだ寅彦とらひこ いまをらす科学かがくしゃのことば』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃKAWADEどう手帖てちょう」、2011ねん

参考さんこう文献ぶんけん

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  • さわみどりほう尾崎おざき吸江ぎゅうこう共著きょうちょくに ひと東京とうきょうける土佐とさじん)』青山あおやま書院しょいん1917ねん大正たいしょう6ねん
  • 宇田うだ道隆みちたか寺田てらだ寅彦とらひこ国土こくどしゃ世界せかい伝記でんき文庫ぶんこ〉、1977ねん3がつ 
  • 太田おおた文平ぶんぺい寺田てらだ寅彦とらひこ新潮社しんちょうしゃ、1990ねん6がつISBN 4-10-376401-5 
  • 高知こうちけん高等こうとう学校がっこう教育きょういく研究けんきゅうかい歴史れきし部会ぶかいへん へん高知こうちけん歴史れきし散歩さんぽ山川やまかわ出版しゅっぱんしゃ歴史れきし散歩さんぽ39〉、2006ねん8がつISBN 4-634-24639-2 
  • 小谷野こやのあつし日本にっぽん有名ゆうめい一族いちぞく幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ、2007ねん9がつISBN 978-4-344-98055-6 
  • 小山こやま慶太けいた寺田てらだ寅彦とらひこ 漱石そうせき、レイリーきょうたましい洋才ようさい物理ぶつりがく中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、2012ねん1がつISBN 978-4-12-102147-2 
  • 松本まつもと寺田てらだ寅彦とらひこわすれたころにやってる』集英社しゅうえいしゃ集英社しゅうえいしゃ新書しんしょ〉、2002ねん5がつISBN 4-08-720144-9 
  • 山田やまだ一郎いちろう寺田てらだ寅彦とらひこ覚書おぼえがき岩波書店いわなみしょてん、1981ねん 
  • 寺田てらだ寅彦とらひこ全集ぜんしゅう月報げっぽう 昭和しょうわじゅういち年版ねんばん昭和しょうわじゅう年版ねんばん岩波書店いわなみしょてん、1987ねんISBN 978-4-00-001447-2
  • 寅彦とらひこふゆわたしのなかの寺田てらだ寅彦とらひこ池内いけうちりょうへん岩波書店いわなみしょてん、2006ねんISBN 978-4-00-024136-6
  • 寺田てらだ東一とういちちち寺田てらだ寅彦とらひこ太田おおた文平ぶんぺいへん、くもん出版しゅっぱん・くもん選書せんしょ、1992ねんISBN 978-4-87576-760-2

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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