ビジネスジェット

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HondaJet。2017ねん米国べいこくFlyingのFlying Innovation Awardを受賞じゅしょう
エンブラエル フェノム 300搭乗とうじょうこうけた状態じょうたい
大型おおがたビジネスジェット、ボンバルディアしゃグローバル・エクスプレス
2013ねん年末年始ねんまつねんし休暇きゅうか混雑こんざつ時期じきちゅうちゅう多数たすうのビジネスジェット。(リゾートカリブ海かりぶかい位置いちするアンギラの空港くうこうにて。)

ビジネスジェットbusiness jet, りゃくしてbizjetとも)、プライベートジェットは、すうにんからじゅうすうにん程度ていど定員ていいんとする小型こがたジェット機じぇっときなかでも、企業きぎょう富裕ふゆうしゃゼネラル・アビエーション(つまり公共こうきょう交通こうつう一般いっぱん大衆たいしゅう搭乗とうじょうさせる旅客りょかく運送うんそうではない用途ようと)に使つかうことを想定そうていして設計せっけい製造せいぞうされているもののこと。実際じっさいにはほとんどが企業きぎょう幹部かんぶ(エグゼクティブ、つまり企業きぎょう経営けいえいしゃ重役じゅうやく)などの人員じんいん輸送ゆそう使用しようされている。カンパニー・ジェット、コーポレート・ジェット、エグゼクティブ・ジェットなどともばれる。

概説がいせつ[編集へんしゅう]

使用しよう目的もくてき[編集へんしゅう]

おもに、つぎのような目的もくてき使用しようされる。

  • 企業きぎょう所有しょゆうし、経営けいえい幹部かんぶ役員やくいん)の出張しゅっちょう移動いどう使用しよう社用しゃよう
  • 所有しょゆうしゃ名義めいぎ企業きぎょうめいになっているが、実際じっさいには)企業きぎょう創業そうぎょうしゃなど、社内しゃない絶対ぜったいてき権力けんりょく個人こじんがプライベートで独占どくせんして使用しよう
  • 資産しさん個人こじん名義めいぎ所有しょゆう個人こじん使用しよう自家用じかよう
  • 報道ほうどう機関きかん新聞しんぶんしゃ通信つうしんしゃなど)が所有しょゆう取材しゅざいよう連絡れんらくよう使用しよう
  • 政府せいふ所有しょゆうし、政府せいふ要人ようじん迅速じんそく臨機応変りんきおうへん移動いどう使用しよう
  • 政府せいふりて、政府せいふ要人ようじん秘密裏ひみつり移動いどう使用しよう[1]
  • 国土こくどひろくに捜査そうさ機関きかんFBIなど)が所有しょゆうし、組織そしき幹部かんぶ捜査そうさいんはや移動いどう実現じつげん、また逮捕たいほしたもの一般いっぱん乗客じょうきゃくせっしないように移送いそうするのに使用しよう
  • 諜報ちょうほう機関きかん所有しょゆうし、組織そしき幹部かんぶ諜報ちょうほういん秘密裏ひみつり移動いどう使用しよう
  • ぐん所有しょゆうし、要人ようじん輸送ゆそう捜索そうさく救難きゅうなんのために使用しよう電子でんし戦機せんき飛行ひこう点検てんけん改造かいぞうして使用しようしょう人数にんずう特殊とくしゅ部隊ぶたい秘密裏ひみつり移動いどう使つかわれることがある。特殊とくしゅ部隊ぶたい使用しようする場合ばあいは、軍用ぐんようおお迷彩めいさい塗装とそうではなく一般いっぱんてき塗装とそうほどこされる場合ばあいおおい。軍用ぐんようとしての登録とうろく場合ばあい空軍くうぐん国籍こくせきマークえがく。ぐん所有しょゆう民間みんかんとして登録とうろくされることもあり、その場合ばあい機体きたい記号きごう民間みんかんあつかいの登録とうろくになる。

アメリカ同時どうじ多発たはつテロ以降いこうに、一般いっぱん旅客機りょかくき安全あんぜん疑問ぎもんされたことを背景はいけいに、特定とくてい人間にんげん搭乗とうじょうしないビジネスジェット機じぇっとき需要じゅよう増大ぞうだい、アメリカでは2018ねん時点じてんで1まん3000運航うんこうされており[2]顧客こきゃくわって操縦そうじゅう手配てはい機体きたい整備せいび管理かんりおこな会社かいしゃ存在そんざいする。

アメリカの上場じょうじょう企業きぎょう上位じょうい100しゃのうち6わりが、自社じしゃトップにプライベートな移動いどうにおいてもプライベート利用りようみとめている。利用りようかんする経費けいひ会社かいしゃがわ負担ふたんする理由りゆうとして、トップとの連絡れんらく確保かくほする必要ひつようせい警備けいびじょう必要ひつようせいなどがげられている。支出ししゅつがく最大さいだいなのは、フェイスブックしゃ最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃマーク・ザッカーバーグで、会社かいしゃがわ年間ねんかん150まんドルを負担ふたんしている[3]

エンジン[編集へんしゅう]

ビジネスジェットは安全あんぜんせい冗長じょうちょうせい)を確保かくほするため、双発そうはつ(ツインエンジン)主流しゅりゅうとなっている。4はつのビジネスジェットが基本きほんてきにほぼないのは、4はつでは双発そうはつや3はつより燃費ねんぴわるくなるため[注釈ちゅうしゃく 1]で、安全あんぜんせい燃費ねんぴ総合そうごうてき考慮こうりょすると、よくあるおおきさのビジネスジェットなら工学こうがくてき双発そうはつ妥当だとうである。例外れいがいてきに、旅客機りょかくきのように大型おおがたのビジネスジェットの場合ばあい双発そうはつくわえて3はつ工学こうがくてきて、一応いちおう妥当だとう選択肢せんたくしはいる。

3はつ大洋たいよう横断おうだん想定そうていしたダッソー ファルコン50シリーズ、どうダッソー ファルコン900シリーズ、よんはつロッキード ジェットスターのみとすくない。

コミューターとのちが[編集へんしゅう]

ビジネスジェットと外観がいかんじょうている機体きたいコミューター航空こうくう会社かいしゃリージョナルジェットがある。基本きほん骨格こっかくとなる胴体どうたい主翼しゅよくおおくを共用きょうようするなど、構造こうぞううえ類似るいじせいがあるが、リージョナルジェットはローカル空港くうこうハブ空港くうこうむすぶなど比較的ひかくてき近距離きんきょり運用うんようおおいため、燃料ねんりょう搭載とうさいりょうすくないなどのかんがかたちがいがある。

アメリカではエアタクシーばれる小型こがた利用りようしたビジネスが発展はってんしている。機体きたいはビジネスジェットよりさらに小型こがた利用りようする。乗員じょういんすう速度そくど航続こうぞく距離きょりおとるものの、みじか滑走かっそうしかないがちゅうりょうやす小規模しょうきぼ飛行場ひこうじょう利用りようできるため小回こまわりがききよりていコストである。

ビーチクラフト キングエアなどの双発そうはつプロペラ主流しゅりゅうだが、近年きんねんではシーラス Vision SF50のようなちょう軽量けいりょうジェット機じぇっときえている。

統計とうけい[編集へんしゅう]

2019ねん時点じてん統計とうけいとしては、世界せかいでは21,979のビジネスジェット(プライベートジェット)があった[4]地域ちいきべつにみると、北米ほくべいが15,547のプライベートジェット(および9,584ターボプロップ)があり一番いちばんおおく、世界せかいやく67%[4]つぎおおいのがヨーロッパで2760(および1,351のターボプロップ)で世界せかいの11%[4]オーストラリアオセアニアでは2019ねん時点じてんではじつどうしているのはプライベートジェットは230(だけ)で世界せかいの2%[4]

歴史れきし[編集へんしゅう]

ビジネスジェットとして最初さいしょ運航うんこうされたのは1950年代ねんだい開発かいはつされたノースアメリカン セイバーライナーロッキード ジェットスターで、ぐん政府せいふ機関きかんけに納入のうにゅうされたかたわら、民間みんかんけにも販売はんばいされた。最初さいしょから民生みんせいよう開発かいはつされ量産りょうさんされた機種きしゅは、1964ねんわた開始かいしリアジェット23とされている。

ビジネスジェットようエンジンの歴史れきし

黎明れいめいにはターボプロップエンジン使用しようされていたが、戦闘せんとう練習れんしゅうけとして開発かいはつされた比較的ひかくてき小型こがたターボジェットエンジンJ85)を流用りゅうようするメーカーが登場とうじょうした。その、ビジネスにも燃費ねんぴ静粛せいしゅくせいもとめられるようになり、ターボプロップより静粛せいしゅくでターボジェットより燃費ねんぴターボファンエンジンTFE731JT15Dなど)が登場とうじょうした。これらは最初さいしょからビジネスジェット機じぇっとき使用しようされることを前提ぜんていとして開発かいはつされた。さらにビジネスジェット機じぇっとき細分さいぶんされるとともに生産せいさんすう増加ぞうかし、おおくのビジネスようジェットエンジンが開発かいはつされ、現在げんざいいたっている。

2007ねん金融きんゆう危機きき影響えいきょう

2007ねん金融きんゆう危機きき以降いこう、アメリカの自動車じどうしゃ産業さんぎょうビッグスリー幹部かんぶへの非難ひなんたかまり、ビジネスジェット機じぇっとき使用しようすることへの批判ひはんたかまり、シティバンクなど購入こうにゅう中止ちゅうしする企業きぎょうあらわれた。

これにたいして全米ぜんべいビジネス航空こうくう協会きょうかい全米ぜんべいゼネラル・アビエーション協会きょうかいは「飛行機ひこうきなくしてものなし!」(No Plane No Gain!)というスローガンキャンペーン展開てんかいした。「No Pain No Gain(虎穴こけつはいらずんばとらず)」をもじったもの。

所有しょゆう形態けいたい[編集へんしゅう]

1980年代ねんだいまでは自家用じかよう所有しょゆうできるのはジェットぞくJet Setter)とばれるセレブリティかぎられており、市場いちばとしてもおおきくはなかった。1980年代ねんだい後半こうはんになると、ビジネスジェットのあらたな所有しょゆう形態けいたいあらわれる。航空機こうくうき所有しょゆうけん分割ぶんかつして販売はんばい、それを購入こうにゅうした所有しょゆうしゃには所有しょゆう比率ひりつおうじた飛行ひこう時間じかんてられ、その飛行ひこう時間じかんないであればなんでも航空機こうくうき使用しようできる権利けんり保証ほしょうするというもので、「フラクショナル・オーナーシップ」とばれた。このビジネスモデル考案こうあんしゃはエグゼクティブ・ジェット・アビエーション(EJA、げんネットジェッツしゃ1965ねん設立せつりつのEJAしゃはビジネスチャーター運航うんこうをしていたが、1984ねんからフラクショナル・オーナーシップ事業じぎょう開始かいしした。この販売はんばい方法ほうほう当初とうしょ複数ふくすうオーナーが1共有きょうゆうするため分割ぶんかつ所有しょゆうけんぶんしかれず1オーナー1だったビジネスモデルよりももうからないとかんがえられ、販売はんばい代理だいりてんからはきらわれた。しかし実際じっさいには既存きそんなかあいだそうより収入しゅうにゅうたかいがジェットぞくほどではないため、ビジネスジェットの利用りようなどかんがえてもみなかった新規しんき顧客こきゃく開拓かいたくすることとなり、一挙いっきょにビジネスジェット機じぇっとき普及ふきゅう、メーカーはおおきな利益りえきることとなった。アメリカ国内こくないではEJAしゃのような運航うんこう会社かいしゃ次々つぎつぎ設立せつりつされ、大量たいりょうにビジネスジェット機じぇっとき購入こうにゅうすることになった。EJAしゃ場合ばあい当初とうしょ6セスナしゃせいビジネスジェット機じぇっときでフラクショナル・オーナーシップ事業じぎょうはじめたが、そのすうじゅう単位たんい運行うんこう増加ぞうかさせ、同様どうようすうひゃく運航うんこうする会社かいしゃおお登場とうじょうしている。アメリカにはこれだけの潜在せんざい需要じゅようがあったということをしめれいでもある。また、航空機こうくうきメーカー各社かくしゃは、ストレッチサイズを数種類すうしゅるい用意よういするなど、運航うんこう会社かいしゃ需要じゅようこたえている。現在げんざいではフラクショナル・オーナーシップは世界せかい各国かっこくもっと一般いっぱんてきなビジネスジェット機じぇっとき所有しょゆう方法ほうほうとなっている。

おおくの運航うんこう会社かいしゃではエアタクシー事業じぎょうおこなっており、使用しようされていないビジネスジェットを『いエアタクシー』として共用きょうようすることで需要じゅよう平滑へいかつしている。

ドナルド・トランプ所有しょゆうしていたボーイング757-200『トランプ・フォース・ワン』

ジェットぞく以上いじょうだい富豪ふごう資産しさん航空こうくう会社かいしゃけに販売はんばいされる大型おおがた中型ちゅうがた旅客機りょかくき購入こうにゅう・チャーターし、ビジネスジェット感覚かんかく利用りようしている。これらはビジネスジェットではなく『プライベート』とばれることがおおい。

需要じゅよう増加ぞうかにより、エアバスAirbus Corporate Jets)とボーイングBBJ)も既存きそん機体きたいをベースに内装ないそう調整ちょうせいした中型ちゅうがた投入とうにゅうしている。

中古ちゅうこおよび購入こうにゅう[編集へんしゅう]

現在げんざい世界せかいのビジネスジェット市場いちばはアメリカが最大さいだい規模きぼで、ヨーロッパがこれにいでいるが、アジア中米ちゅうべいなどでもニーズはたかまりつつある。またNARA (National Aircraft Resale Association) などの中古ちゅうこ市場いちばさかんである。 また「購入こうにゅう」の取引とりひき市場いちば形成けいせいされている。こういう市場いちば成立せいりつするのは、一般いっぱん飛行機ひこうき発注はっちゅうしてから納品のうひんされるまで2、3ねんかかるので、発注はっちゅうしたものの資金しきんりなくなるものもあれば、きゅう活動かつどう範囲はんいひろがり、すぐにも入手にゅうしゅしたいものもあるからである。

日本にっぽん実情じつじょう[編集へんしゅう]

朝日新聞社あさひしんぶんしゃ報道ほうどうサイテーション アンコール
航空こうくう自衛隊じえいたいU-125A救難きゅうなんホーカー 800改造かいぞう

日本にっぽん現在げんざい法規ほうきるいさだめでは、ビジネスジェット機じぇっときはそのほとんどがNるい小型こがた最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう5,670 kg・12,500 lb以下いか)のわくおさまらず、空港くうこうへの着陸ちゃくりく制限せいげんランプ使用しよう制限せいげん飛行ひこう計画けいかく提出ていしゅつ期限きげんなど運航うんこうたいする規制きせい多数たすう存在そんざいする。日本にっぽん航空こうくうほうは1952ねん成立せいりつした法規ほうきであり、当時とうじ大手おおて航空こうくう会社かいしゃ定期ていき路線ろせんばかりを想定そうていして制定せいていされたのが理由りゆうともいわれ、あらたに登場とうじょうしたビジネスジェットに配慮はいりょした法規ほうき改正かいせい国会こっかい憲法けんぽうだい41じょうで「国権こっけん最高さいこう機関きかんにして唯一ゆいいつ立法府りっぽうふ」とさだめる)でおこなわれておらず、それが日本にっぽんでビジネスジェットの運行うんこうコストががらず、柔軟じゅうなん運航うんこうができない原因げんいんとなっている。

日本にっぽんではたとえばつぎのようなことがきている。

  1. 空港くうこうによっては、事前じぜん許可きょか取得しゅとくする必要ひつようがあり、突然とつぜん出発しゅっぱつ到着とうちゃくができない。東京とうきょう国際こくさい空港くうこう飛行ひこう計画けいかくおそくとも7にちまえまでに提出ていしゅつし、許可きょか申請しんせいするよう義務ぎむしている。
  2. 欧米おうべいくらべてたいそら証明しょうめいしょ備品びひん証明しょうめいなどの各種かくしゅ書類しょるい手続てつづきが複雑ふくざつ
  3. 施設しせつ利用りようりょう着陸ちゃくりくりょう欧米おうべいくらべて高額こうがく
  4. 地価ちか反映はんえいしてか、格納庫かくのうこなどの使用しようりょう高額こうがく台湾たいわんフィリピンタイなどの空港くうこう定置ていちし、必要ひつようおうじて日本にっぽんフェリーするれいもある。
  5. 航空こうくうほうだい78じょうにより最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう5.7 tをえる飛行機ひこうき技能ぎのう検定けんてい合格ごうかくした運航うんこう管理かんりしゃ(ディスパッチャー)を必要ひつようとする。社内しゃない運行うんこう管理かんりための「航空こうくう」を常設じょうせつしなければならなくなってしまう。

日本にっぽん主要しゅよう都市とし空港くうこうおおくはビジネス自由じゆう利用りようできる環境かんきょうになかったため、ビジネス導入どうにゅう欧米おうべい諸国しょこくくらおくれていた。近年きんねんでは首都しゅとけん空港くうこう地方ちほう大都市だいとし空港くうこうにおいてビジネスジェットを積極せっきょくてきれる気運きうんたかまっている。

アメリカとちが日本にっぽんでは新幹線しんかんせんという高速こうそく鉄道てつどうあみ主要しゅよう都市としむすんでおり、そのえき主要しゅよう中心ちゅうしん市街地しがいちにあるか、距離きょりてきちかいことがおおく、交通こうつう機関きかんへのえも便利べんりであるのにたいし、飛行場ひこうじょう主要しゅよう都市とし郊外こうがいにあり、えの利便りべんせい所要しょよう時間じかんおとると問題もんだいもある。本州ほんしゅううちのみの移動いどうならば、新幹線しんかんせん航空機こうくうき移動いどう時間じかんはそれほどおおきいとはえず、それにくわ前後ぜんこう地上ちじょう交通こうつうとのえまで考慮こうりょすると航空機こうくうき不利ふり場所ばしょおおい。24あいだ利用りようできるだい規模きぼ空港くうこう利用りようりょうたかいだけでなく発着はっちゃくわく余裕よゆうがないためフライトプランの自由じゆうすくない、地方ちほう空港くうこう夜間やかん発着はっちゃく制限せいげんおおえも不便ふべん場所ばしょおおい。また、天候てんこうによる影響えいきょう新幹線しんかんせんほう圧倒的あっとうてきちいさく、航空こうくう事故じこ不安ふあん乗車じょうしゃまえ検査けんさなども新幹線しんかんせんくらべてステータスシンボル以外いがいのビジネスジェットのメリットはあまりおおきくない(ただし、新幹線しんかんせんおおむね0から6まで運転うんてんされていない)。また日本にっぽん国土こくどはアメリカとくらべると格段かくだん小規模しょうきぼであるため、移動いどう国内こくない移動いどう限定げんていしてしまうと、飛行機ひこうき利用りようしなければ時間じかん浪費ろうひにつながるというケースは、北海道ほっかいどう-九州きゅうしゅうあいだなど南北なんぼく長距離ちょうきょり移動いどうする場合ばあい沖縄おきなわなど離島りとう移動いどうするさい程度ていどであることも傾向けいこう拍車はくしゃをかけている。

日本にっぽん他国たこく比較ひかくして治安ちあんいため、航空こうくう会社かいしゃによって運航うんこうされる旅客機りょかくき欧米おうべいのようにテロリズム爆破ばくは対象たいしょうとなったり、アメリカ同時どうじ多発たはつテロ事件じけんのような破壊はかい活動かつどう使つかわれたりする可能かのうせいひくく、ビジネスジェットのセキュリティめんでの優位ゆういせい希薄きはくである。

これらの要因よういんから日本にっぽんにおけるビジネスジェットのユーザーは、航空こうくう事業じぎょう会社かいしゃ報道ほうどうそらつまみ自衛隊じえいたい海上保安庁かいじょうほあんちょう利用りようする捜索そうさく救難きゅうなん飛行ひこう点検てんけんなどの改造かいぞうベースが主流しゅりゅうであり、官民かんみんわせても2018ねん時点じてんで90ほどとされ企業きぎょう個人こじん移動いどうようとして利用りようすくない[2]。ビジネスジェットを運航うんこうする航空こうくう会社かいしゃすくなく、ボンバルディア代理だいりてんとなっているそう子会社こがいしゃ設立せつりつ自社じしゃあつか運航うんこうしている[5]が、利用りようじょうきょう年間ねんかんやく400あいだ欧米おうべいくら非常ひじょうすくない[6]

本田技研工業ほんだぎけんこうぎょう航空こうくう事業じぎょう参入さんにゅうするため設立せつりつしたホンダ エアクラフト本社ほんしゃHondaJet工場こうじょうとも最大さいだい市場いちばであるアメリカに設立せつりつされた。

日本人にっぽんじん利用りようすくないがだい規模きぼ空港くうこうでは外国がいこくからのれを考慮こうりょし、空港くうこうにビジネスジェットよう施設しせつ建設けんせつされている。中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこうではビジネスジェット専用せんよう格納庫かくのうこ、VIPラウンジを併設へいせつしたターミナル、専用せんようCIQエリアを24あいだ利用りよう可能かのうとし、使用しようりょう不定期ふていき個人こじんきゃく定期ていき使用しようのビジネスきゃく対応たいおうしたプランを用意よういしている。東京とうきょう国際こくさい空港くうこう羽田空港はねだくうこう)でも国際線こくさいせんターミナルないにビジネスジェット専用せんようゲートが存在そんざいする[7]

ホンダ エアクラフトは日本にっぽんでの需要じゅようこしをねらい、国内こくないでHondaJetの販売はんばい開始かいしするとした[2]

ANAとそうは、2018ねんANAビジネスジェット設立せつりつし、ビジネスジェットのチャーター手配てはい事業じぎょう参入さんにゅうしている。

2019ねんからの新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう流行りゅうこうによりプライベート需要じゅようびており、ビジネスジェットやちょう軽量けいりょうジェット機じぇっとき利用りようえている[8]

ビジネスジェットと保安ほあん検査けんさ[編集へんしゅう]

通常つうじょう航空こうくう搭乗とうじょうでは必須ひっすとされる保安ほあん検査けんさは、ビジネスジェットでは義務ぎむされていないケースがおおい。これは、保安ほあん検査けんさがハイジャックやテロをふせぐといった特定とくてい多数たすう安全あんぜんまもることが目的もくてきであるため、富裕ふゆうしゃそう利用りようしゃがハイジャックするとはかんがえにくく、安全あんぜんのためにどのような措置そちをとるかは航空こうくう会社かいしゃがわ判断はんだんまかされているためとされる。さらに、専用せんよう施設しせつ使用しようする場合ばあい提出ていしゅつする「運航うんこう情報じょうほう」では、航空こうくう会社かいしゃがわ保安ほあん検査けんさの「よう」「いな」を選択せんたくできる。航空こうくう会社かいしゃがわもとめなければ、保安ほあん検査けんさおこなわれない。

税関ぜいかん手続てつづについても、Xせん検査けんさなどは薬物やくぶつ銃器じゅうきといった違法いほう物品ぶっぴん密輸みつゆうたがわれる場合ばあい重点的じゅうてんてきっているのが実態じったいであり、ぜんけん実施じっしされるわけではない。

なお、このしくみを利用りようして、日産自動車にっさんじどうしゃ最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃ(CEO)であったカルロス・ゴーン楽器がっきのケースにもぐみ「貨物かもつあつかいされビジネスジェットへ積載せきさいされレバノン逃亡とうぼうした[9]

環境かんきょう負荷ふかかんする批判ひはん[編集へんしゅう]

プライベートジェットの一人ひとりたりの二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょうが、通常つうじょう航空機こうくうきの20ばいだというてん指摘してきし、不条理ふじょうり不公平ふこうへい交通こうつう手段しゅだんとして批判ひはんおこな圧力あつりょく団体だんたい存在そんざいする。2019ねんにはジュネーブ空港くうこうでプライベートジェットの利用りよう反対はんたいする無認可むにんかのデモをおこない、プライベートジェット専用せんようターミナルの出入でいぐち3かしょ数時間すうじかんにわたって封鎖ふうさして摘発てきはつされた[10]

メーカー一覧いちらん[編集へんしゅう]


ロッキードしゃ(げんロッキード・マーチン)でも1950年代ねんだいより民間みんかんようへの進出しんしゅつねらジェットスター開発かいはつしたが、当時とうじのジェットエンジン特有とくゆう騒音そうおん燃費ねんぴ排煙はいえん問題もんだい解決かいけつできず生産せいさんすうも204にとどまり、開発かいはつをストップしている[11]


モデル一覧いちらん[編集へんしゅう]

ビジネスジェットには、ビジネスジェット専用せんよう開発かいはつされたものと、旅客機りょかくきから転用てんようされたものがある。

ビジネスジェット専用せんよう[編集へんしゅう]

ビジネスジェット専用せんよううち現在げんざい販売はんばいちゅうまたは開発かいはつちゅうのモデル一覧いちらん価格かかくはそれぞれ参考さんこう資料しりょう執筆しっぴつされた時点じてんのものであり、現在げんざい価格かかくことなる可能かのうせいがある。就航しゅうこうねん最初さいしょ顧客こきゃくわたされたとしあらわすが、開発かいはつちゅうのモデルは就航しゅうこう定年ていねんしるす。なお、デスクトップばん表示ひょうじされている場合ばあいは、ひょうの1ぎょう項目こうもくをクリックすればならえることができる。

ビジネスジェット専用せんよう一覧いちらん
メーカー モデル 航続こうぞく距離きょり
(km)
最大さいだいマッハすう 乗客じょうきゃくすう 価格かかく
(まんドル)
就航しゅうこうねん
ガルフストリーム G700 [12] 13,890 0.925 19 7,500 [13] 2022 予定よてい [13]
ガルフストリーム G650ER [14] 13,890 0.925 19 6,868 [15] 2014 [16]
ガルフストリーム G650 [17] 12,964 0.925 19 6,661 [15] 2012 [18]
ガルフストリーム G600 [19] 12,223 0.925 19 5,800 [20] 2019 [21]
ガルフストリーム G500 [22] 9,816 0.925 19 4,550 [20] 2018 [23]
ガルフストリーム G550 [24] 12,501 0.885 19 6,150 [15] 2003 [25]
ガルフストリーム G280 [26] 6,667 0.85 10 2,450 [15] 2012 [27]
ボンバルディア グローバル 8000 [28] 14,631 0.925 17 未定みてい [29]
ボンバルディア グローバル 7500 [30] 14,260 0.925 19 7,300 [31] 2018 [32]
ボンバルディア グローバル 6500 [33] 12,223 0.9 17 5,600 [34] 2019 [35]
ボンバルディア グローバル 6000 [36] 11,112 0.89 17 6,230 [34] 2012 [37]
ボンバルディア グローバル 5500 [38] 10,927 0.9 16 4,600 [34] 2020 [39]
ボンバルディア グローバル 5000 [40] 9,630 0.89 16 5,040 [34] 2005 [41]
ボンバルディア チャレンジャー 650 [42] 7,408 0.85 12 3,240 [43] 2015 [43]
ボンバルディア チャレンジャー 350 [44] 5,926 0.83 10 2,650 [45] 2014 [45]
ボンバルディア リアジェット 75英語えいごばん [46] 3,778 0.81 9 1,380 [15] 2013 [47]
ボンバルディア リアジェット 70英語えいごばん [48] 3,815 0.81 7 1,130 [15] 2013 [47]
エンブラエル レガシー 650E [49] 7,223 0.8 14 2,600 [50] 2017 [50]
エンブラエル プラエトル 600 [51] 7,223 0.83 12 2,099 [52] 2019 予定よてい[52]
エンブラエル プラエトル 500 [53] 6,019 0.83 9 1,699 [52] 2019 予定よてい[52]
エンブラエル レガシー 500 [54] 5,788 0.83 12 1,999 [15] 2014 [55]
エンブラエル レガシー 450 [56] 5,378 0.83 9 1,657 [15] 2015 [57]
エンブラエル フェノム 300E [58] 3,650 0.78 10 945 [59] 2018 [59]
エンブラエル フェノム 100EV [60] 2,182 0.7 7 450 [61] 2017 [61]
ダッソー ファルコン 8X [62] 11,945 0.9 16 5,800 [63] 2016 [64]
ダッソー ファルコン 7X [65] 11,019 0.9 16 5,380 [66] 2007 [67]
ダッソー ファルコン 6X [68] 10,186 0.9 16 2022 予定よてい[69]
ダッソー ファルコン 900LX [70] 8,800 0.87 14 4,330 [15] 2010 [71]
ダッソー ファルコン 2000LXS [72] 7,408 0.862 10 3,370 [15] 2013
セスナ サイテーション ヘミスフィア英語えいごばん [73] 8,334 0.9 12 3,500 [74] 2020 予定よてい[74]
セスナ サイテーション ロンジチュード [75] 6,482 0.84 12 2,690 [76] 2019 [77]
セスナ サイテーション ラティチュード [75] 5,000 0.84 9 1,625 [78] 2015 [78]
セスナ サイテーション ソヴリン+英語えいごばん [79] 5,926 0.8 12 1,789 [80] 2013 [80]
セスナ サイテーション XLS+英語えいごばん [81] 3,889 0.75 9 1,300 [82] 2008 [82]
セスナ サイテーション CJ4英語えいごばん [83] 4,010 0.77 10 899 [15] 2010 [84]
セスナ サイテーション CJ3+英語えいごばん [85] 3,778 0.737 9 799 [15] 2014 [86]
セスナ サイテーション M2英語えいごばん [87] 2,871 0.71 7 450 [15] 2013 [80]
ホンダ ホンダジェット エリート [88] 2,661 6 525 [89] 2018 [89]

旅客機りょかくきからの転用てんよう[編集へんしゅう]

元々もともと通常つうじょう旅客機りょかくきとして開発かいはつされたが、VIP仕様しようにカスタマイズされてビジネスジェットとして販売はんばいされているもの。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ そもそも、ジェット機じぇっときはビジネスジェットにかぎらず、4はつ以上いじょうだと重量じゅうりょう増加ぞうかし、燃費ねんぴわるくなる

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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外部がいぶリンク[編集へんしゅう]