(Translated by https://www.hiragana.jp/)
電動自転車 - Wikipedia コンテンツにスキップ

電動でんどう自転車じてんしゃ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
走行そうこうちゅう電動でんどう自転車じてんしゃ運転うんてんしている女性じょせいあしをペダルではなくフレームにせている
充電じゅうでんなかのスクーターがた電動でんどう自転車じてんしゃ
Pedego トレイル トラッカー エレクトリック バイク
イーバイク チャージングステーション, ドイツ

電動でんどう自転車じてんしゃ(でんどうじてんしゃ)、電気でんき自転車じてんしゃ(でんきじてんしゃ)とは、電動でんどうでも走行そうこう可能かのう自転車じてんしゃ、あるいはペダルでも走行そうこう可能かのう電動でんどうりんしゃ。エレクトリックバイシクル(electric bicycle)、イーバイク(e-bike)、ブースターバイク(booster bike)ともばれる。

ペダルをこがなければモーターがはたらかない電動でんどうアシスト自転車じてんしゃ電気でんき自転車じてんしゃ含有がんゆうする場合ばあいと、べつ分類ぶんるいとするかんがかたがある。ペダルをこがずにスロットルなどの操作そうさ走行そうこうする電動でんどう自転車じてんしゃ電動でんどうアシスト自転車じてんしゃ明確めいかく区分くぶんするために、フル電動でんどう自転車じてんしゃばれることもある。通常つうじょう両方りょうほうのモードをそなえていることがおおい。

日本にっぽん[編集へんしゅう]

電動でんどうアシスト自転車じてんしゃのぞき、動力どうりょくいた自転車じてんしゃ出力しゅつりょくによって特定とくてい小型こがた原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ自動じどうりんしゃとしてあつかわれる。

1979ねん松下電器まつしたでんき系列けいれつナショナル自転車工業なしょなるじてんしゃこうぎょうげんパナソニック サイクルテック)が最高さいこう時速じそく18kmの軽快けいかいしゃふう電気でんきしき原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃである「DG-EC2」を発売はつばいしたが、当時とうじ電池でんち性能せいのうでは人気にんきられなかったという[1]。なお、ナショナルの5ねんには、本田技研工業ほんだぎけんこうぎょうがDG-EC2にちかいコンセプトでつくられたガソリンエンジン搭載とうさいモペッドホンダ・ピープル発売はつばいしたが、こちらも販売はんばいるわなかったという。両社りょうしゃとも後継こうけいさず、電動でんどうアシスト自転車じてんしゃ認可にんかはそちらに参入さんにゅうした。 また、地方ちほうにもよるが「電動でんどう(アシスト)自転車じてんしゃ」を「電車でんしゃ」とりゃくされることがある。

特定とくてい小型こがた原動機げんどうきづけ自転車じてんしゃ要件ようけんたす電動でんどう自転車じてんしゃ最高さいこう20キロメートル毎時まいじ以下いかていかく出力しゅつりょく0.6キロワット、ながさ1.9メートル以下いかはば0.6メートル以下いか原動機げんどうきうごくもの)については16さい以上いじょうであれば免許めんきょ不要ふよう運転うんてんすることができる。(ナンバープレートと自動車じどうしゃ賠償ばいしょう責任せきにん保険ほけん加入かにゅう必須ひっす

なお海外かいがいから輸入ゆにゅうされるモデル(『E-BIKEとうしょうされる)において、電動でんどうアシスト自転車じてんしゃ必須ひっすのリミッターがい(あるいはユーザー設定せっていとうにより容易ようい解除かいじょ可能かのう)ものが違法いほう運用うんようされているケースも散見さんけんされ、なかにはだいしゅ原付げんつき電動でんどうていかく出力しゅつりょくが0.6kWをこえ1.0kW以下いか相当そうとうのものも存在そんざいするが、車両しゃりょう番号ばんごうしるべおよ道路どうろ運送うんそう車両しゃりょう保安ほあん基準きじゅんさだめられている灯火ともしびるいとうそなえられていない(さらには自賠責しばいせき保険ほけん加入かにゅう状態じょうたい公道こうどうとう走行そうこうした場合ばあい違反いはん行為こういによる処罰しょばつ対象たいしょうとなる[2]

米国べいこく[編集へんしゅう]

自動車じどうしゃ社会しゃかい米国べいこくでは、自転車じてんしゃ通勤つうきん通学つうがく使つかわれることはすくなかったが、2020年代ねんだいはいりコロナおよび原油げんゆ高等こうとう事情じじょうにより、電動でんどう自転車じてんしゃ電動でんどうキックボードや電動でんどうスケードボードとともに急速きゅうそく普及ふきゅうしている。だい部分ぶぶん中国ちゅうごくからの輸入ゆにゅうであるが、米国べいこくないのスタートアップ企業きぎょう複数ふくすうがっており、米国べいこくせい強調きょうちょうして販売はんばいばしている。日本にっぽん企業きぎょう現在げんざいのところ参入さんにゅうしていない。

中国ちゅうごく[編集へんしゅう]

ペダルをはらわれた電動でんどう自転車じてんしゃ上海しゃんはいにて撮影さつえい

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは、電動でんどう自転車じてんしゃ自転車じてんしゃなどと同様どうよう機動きどうしゃzh:つくえ动车)としてあつかわれ、免許めんきょ不要ふよう使用しようできる。1999ねんには電動でんどう自転車じてんしゃかんするGB規格きかくちゅう人民じんみん共和きょうわこく国家こっか标准中国ちゅうごく国家こっか規格きかく)が制定せいていされ、最高さいこう時速じそくが20km以下いかであること、ていかく出力しゅつりょくが250w以下いかのモーターを搭載とうさいしていること、自転車じてんしゃとして30分間ふんかんに7km以上いじょうはしりできることといった規定きてい公道こうどうはし電動でんどう自転車じてんしゃもうけられた。ただし、重要じゅうよう部分ぶぶん以外いがいすべてを適合てきごうさせなくてもかまわないという内容ないようになっている[3]。その都市としでのオートバイ規制きせいひろがったこと規制きせいまぬかれることができる電動でんどう自転車じてんしゃ需要じゅようえ、2006ねんにはオートバイを、2007ねんには自転車じてんしゃえた[4]

中国ちゅうごく国内こくない普及ふきゅうしている電動でんどう自転車じてんしゃ電源でんげんは、ほとんどがなまり蓄電池ちくでんちであった。2000年代ねんだいはい加速度かそくどてき普及ふきゅうし、国内こくない流通りゅうつうする台数だいすうが1,000まんだいえると、流通りゅうつうりょうから環境かんきょう負荷ふか懸念けねんされるようになったことから、2011ねん中国ちゅうごく政府せいふリチウムイオン電池でんちへの転換てんかんうながすため、電動でんどう自転車じてんしゃくるまじゅうを40kg以下いか制限せいげんして、重量じゅうりょうのかさむなまり蓄電池ちくでんち実質じっしつてき禁止きんしする方針ほうしんした。当時とうじ中国ちゅうごくにはやく2,000しゃもの電動でんどう自転車じてんしゃメーカーが存在そんざいしたが、リチウムイオン電池でんち入手にゅうしゅなん設計せっけい仕様しよう変更へんこう対応たいおうできず、やく30%が廃業はいぎょうまれた。

2017ねん段階だんかいで、中国ちゅうごく国内こくない現在げんざい使つかわれている電動でんどう自転車じてんしゃかずは、1おく5,000まんだいから2おくだい存在そんざいすると推計すいけいされている[5]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]