医薬品いやくひん

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伝統でんとうてき医薬品いやくひんである生薬きぐすり写真しゃしん紅花べにばな
こなじょう医薬品いやくひんれたカプセル
アンプルはいった液状えきじょう医薬品いやくひん
医薬品いやくひんれい錠剤じょうざい写真しゃしんリタリン20 mgじょう
ブリスターパックされた医薬品いやくひん錠剤じょうざい

医薬品いやくひん(いやくひん、えい: medication)は、ヒト動物どうぶつ疾病しっぺい診断しんだん治療ちりょう予防よぼうする薬品やくひんである。飲用いんようする内服薬ないふくやく塗布とふする外用がいようやく注射ちゅうしゃする注射ちゅうしゃざいなどがあり、ざいがた詳述しょうじゅつがある。医師いしらが診察しんさつもとづいて処方しょほうして薬剤師やくざいし調剤ちょうざいする処方箋しょほうせん医薬品いやくひんと、薬局やっきょく薬店やくてん販売はんばいする一般いっぱんよう医薬品いやくひんがある。医薬品いやくひん臨床りんしょう試験しけん有効ゆうこうせい実証じっしょうしたのちに先発せんぱつ医薬品いやくひん新薬しんやく、ピカしん)として承認しょうにんされる。新薬しんやく発売はつばいから20ねん経過けいか後発こうはつ医薬品いやくひん(ジェネリック医薬品いやくひん、ゾロやく)も販売はんばいされる。

医薬品いやくひん定義ていぎ分類ぶんるい[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとうほうによる定義ていぎ[編集へんしゅう]

日本にっぽん医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとう品質ひんしつ有効ゆうこうせいおよ安全あんぜんせい確保かくほとうかんする法律ほうりつくすりほうだい2じょうつぎのように定義ていぎする[1]

  1. 日本にっぽん薬局方やっきょくほうおさめられているもの
  2. ひとまたは動物どうぶつ疾病しっぺい診断しんだん治療ちりょうまたは予防よぼう使用しようされることが目的もくてきとされているものであって、機械きかい器具きぐ歯科しか材料ざいりょう医療いりょう用品ようひんおよび衛生えいせい用品ようひんでないもの(医薬いやく部外ぶがいひんのぞく。)
  3. ひとまたは動物どうぶつ身体しんたい構造こうぞうまたは機能きのう影響えいきょうおよぼすことが目的もくてきとされているものであって機械きかい器具きぐ歯科しか材料ざいりょう医療いりょう用品ようひんおよび衛生えいせい用品ようひんでないもの(医薬いやく部外ぶがいひんおよび化粧けしょうひんのぞく。)

日本にっぽん薬局方やっきょくほう局方きょくほう)に収載しゅうさいされた医薬品いやくひん日本にっぽん薬局方やっきょくほう医薬品いやくひんしょうする。だい一部いちぶ医薬品いやくひんだい医薬品いやくひん大別たいべつされる。局方きょくほうはおよそ5ねん一回いっかいだい改定かいていするが、そのあいだ2ねんいちかい程度ていどついばん発行はっこうして収載しゅうさい品目ひんもく見直みなおす。最新さいしんばん2011ねん3月24にちだいじゅうろく改正かいせい日本にっぽん薬局方やっきょくほう公表こうひょうされた。局方きょくほう使用しよう方法ほうほう効果こうか作用さようじょなどが明確めいかく品目ひんもく収載しゅうさいするが、米国べいこく薬局方やっきょくほう (en:United States Pharmacopeia, USP) などにして収載しゅうさい品目ひんもくすう記載きさい内容ないよう現状げんじょう不足ふそくしょうじ、収載しゅうさい品目ひんもく増補ぞうほしている。

国内こくない医薬品いやくひんとして譲渡じょうとふく流通りゅうつうさせるためには、厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじんによる製造せいぞう販売はんばい承認しょうにん必要ひつようである。承認しょうにんのないもので医薬品いやくひん医薬いやく部外ぶがいひん化粧けしょうひんもしくは医療いりょう機器きき該当がいとうしないものは「効能こうのう」「効果こうか」をうたうことはできない。保健ほけん機能きのう食品しょくひんゆるされた範囲はんいない標榜ひょうぼうする場合ばあいのぞき、医薬品いやくひんとしての効能こうのう効果こうかをうたう製品せいひんは「承認しょうにん医薬品いやくひん」として処罰しょばつ対象たいしょうとなる。

医薬品いやくひん分類ぶんるい[編集へんしゅう]

日本にっぽん医薬品いやくひんつぎのように分類ぶんるいされる。動物どうぶつよう医薬品いやくひんのぞく。

  • 医療いりょうよう医薬品いやくひん - 医師いしひとしによって使用しようされまたはこれらのもの処方箋しょほうせんもしくは指示しじによって使用しようされることを目的もくてきとして処方しょほうされる医薬品いやくひん対面たいめん販売はんばい必須ひっす[2]。2000ねん9がつ販売はんばいめい命名めいめい方法ほうほう統一とういつされ、既存きそん製品せいひん販売はんばいめい代替だいたい新規しんき申請しんせいあつかいで変更へんこうされた[3]。2015ねん日本にっぽん国内こくない医薬品いやくひん生産せいさんがくやく88%をめていた[4]
    • 処方箋しょほうせん医薬品いやくひん
      販売はんばい処方箋しょほうせんようする医薬品いやくひん
    • 処方箋しょほうせん医薬品いやくひん以外いがい医療いりょうよう医薬品いやくひん
      処方箋しょほうせん医薬品いやくひん同様どうよう処方箋しょほうせんもとづく薬剤やくざい交付こうふ原則げんそくとしているが、2005ねん通達つうたつ条件じょうけんたせば処方箋しょほうせんがなくても処方箋しょほうせん医薬品いやくひん以外いがい医療いりょうよう医薬品いやくひん購入こうにゅう可能かのうとなった[5]薬局やっきょく一般いっぱんけのれいうれ自粛じしゅくしているため、処方箋しょほうせんなしの販売はんばいはいわゆるれい売薬ばいやくきょくのみのあつかいになる。
    • 薬局やっきょく製造せいぞう販売はんばい医薬品いやくひん - 承認しょうにん許可きょか薬局やっきょく調剤ちょうざいしつ製造せいぞうみとめられる製剤せいざいで、2014ねん6がつ12にち改正かいせいでインターネット販売はんばい原則げんそくとして解禁かいきんされた[2]
  • OTC医薬品いやくひん
    大衆たいしゅうやく市販しはんやくし、購入こうにゅう処方箋しょほうせん不要ふよう医薬品いやくひんである[6]。2015ねん日本にっぽん国内こくない医薬品いやくひん生産せいさんがくやく12%をめた[4]
    • よう指導しどう医薬品いやくひん
    2014ねん6がつ12にち改正かいせい新設しんせつされた区分くぶんで、リスク分類ぶんるいで「副作用ふくさようとうにより日常にちじょう生活せいかつ支障ししょうをきたす程度ていど健康けんこう被害ひがいしょうずるおそれがある医薬品いやくひんのうち、その使用しようかんしてとく注意ちゅうい必要ひつようで、あたらしく市販しはんされた成分せいぶんとうふくむもの」と定義ていぎされる医薬品いやくひん[2]で、薬剤師やくざいし対面たいめん販売はんばい義務ぎむ[2]である。
    • 一般いっぱんよう医薬品いやくひん
      処方箋しょほうせん不要ふよう購入こうにゅう可能かのう医薬品いやくひんインターネットで2014ねん以降いこう購入こうにゅう可能かのうとなった[7]一般いっぱんよう医薬品いやくひんはリスクがたかじゅんで、だい一類いちるいだいるいだいさんるいの3しゅ分類ぶんるいされている[8]
      • だい一類いちるい医薬品いやくひん リスクがたかく、薬剤師やくざいしによる販売はんばいと、販売はんばい利用りようしゃ書面しょめん交付こうふ義務ぎむ[9]である。
      • だいるい医薬品いやくひん リスクがややたかく、登録とうろく販売はんばいしゃ販売はんばい可能かのうで、販売はんばい利用りようしゃ書面しょめん交付こうふ努力どりょく義務ぎむ[9]である。
      • だいさんるい医薬品いやくひん リスクが比較的ひかくてきひくく、登録とうろく販売はんばいしゃ販売はんばい可能かのうで、販売はんばい利用りようしゃ書面しょめん交付こうふ不要ふよう[9]である。

しょくやく区分くぶん[編集へんしゅう]

食品しょくひん成分せいぶん薬理やくり作用さようから疾病しっぺい予防よぼうなどの効果こうかをうたう健康けんこう食品しょくひん出現しゅつげんして医薬品いやくひん食品しょくひん区分くぶん不明瞭ふめいりょうとなり、明確めいかく区分くぶんしめされた。

1971ねん昭和しょうわ46ねん)、「承認しょうにん許可きょか医薬品いやくひん指導しどう取締とりしまりについて」(昭和しょうわ46ねん6がつ1にちやくはつだい476ごう厚生省こうせいしょうやくつとむ局長きょくちょう通知つうち、(別紙べっし医薬品いやくひん範囲はんいかんする基準きじゅん)がされ、医薬品いやくひん食品しょくひん区分くぶん明示めいじされた(通称つうしょう46通知つうち[10]

食品しょくひん分類ぶんるいされるもの

  1. 野菜やさい果物くだもの菓子かし調理ちょうり品等ひんとうその外観がいかん形状けいじょうとうからあきらかに食品しょくひん認識にんしきされるもの
  2. 健康けんこう増進ぞうしんほうだい26じょうきゅう栄養えいよう改善かいぜんほうだい12じょう)の規定きていもとづき許可きょかけた表示ひょうじ内容ないよう表示ひょうじする特別とくべつ用途ようと食品しょくひん病者びょうしゃよう食品しょくひん妊産婦にんさんぷ授乳じゅにゅうよう粉乳ふんにゅう乳児にゅうじよう調製ちょうせい粉乳ふんにゅう高齢こうれいしゃよう食品しょくひん保健ほけん機能きのう食品しょくひん特定とくてい保健ほけんよう食品しょくひん栄養えいよう機能きのう食品しょくひん該当がいとうする)

上記じょうき該当がいとうしないものは、下記かき4要素ようそ医薬品いやくひん食品しょくひん判別はんべつする。

  1. もっぱ医薬品いやくひんとして使用しようされる成分せいぶん本質ほんしつ原材料げんざいりょう)の含有がんゆう。ただし薬理やくり作用さよう期待きたいできない程度ていどりょう着色ちゃくしょくちゃくとう目的もくてきのために使用しようされている場合ばあいのぞく。
    1. 毒性どくせいつよアルカロイド毒性どくせいタンパクひとし、そのどく劇薬げきやく指定してい成分せいぶん別紙べっし参照さんしょう)に相当そうとうする成分せいぶんふくもの
    2. くすりこう精神せいしんやくおよびかくせいざい作用さようがあるもの
    3. 指定してい医薬品いやくひんまたはよう指示しじ医薬品いやくひん相当そうとうする成分せいぶんふくものであって、保健ほけん衛生えいせいじょう観点かんてんから医薬品いやくひんとして規制きせいする必要ひつようせいがあるもの
  2. 医薬品いやくひんてき効能こうのう効果こうか疾病しっぺい治療ちりょうまたは予防よぼう身体しんたい組織そしき機能きのう増強ぞうきょう増進ぞうしん、またそれらを暗示あんじする表示ひょうじ)の標榜ひょうぼう
  3. 医薬品いやくひんてき形状けいじょう(アンプルざい
  4. 医薬品いやくひんてき用法ようほう用量ようりょう表示ひょうじ

上記じょうきの4要素ようそのうち1つ以上いじょうたすものは医薬品いやくひん分類ぶんるいされ、医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとうほうによる規制きせいける。

2001ねん平成へいせい13ねん)に厚生こうせい労働省ろうどうしょう医薬いやく局長きょくちょう医薬品いやくひん範囲はんいかんする基準きじゅん改正かいせいについて」(医薬いやくはつだい243ごう平成へいせい13ねん3がつ27にち厚生こうせい労働省ろうどうしょう医薬いやく局長きょくちょう)で、錠剤じょうざいやカプセルなど医薬品いやくひんのような形態けいたいでも食品しょくひんであることを明記めいきすれば形状けいじょうだけで医薬品いやくひん判断はんだんしない、と基準きじゅん緩和かんわされた。

フランス[編集へんしゅう]

フランスでは処方箋しょほうせん医薬品いやくひん良性りょうせい初期しょき症状しょうじょうへの処置しょち目的もくてきとする処方箋しょほうせん任意にんい医薬品いやくひん分類ぶんるいされる[11]

ドイツ[編集へんしゅう]

ドイツでは処方箋しょほうせん医薬品いやくひん副作用ふくさようすくなく一定いってい安全あんぜんせい確認かくにんされているものに指定していされる薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん強壮きょうそう健康けんこう状態じょうたい改善かいぜん内臓ないぞうしょ器官きかん機能きのう保護ほご疾病しっぺい予防よぼう目的もくてきとするもので具体ぐたいてき効能こうのう治療ちりょう効果こうかをもたないものに指定していされる自由じゆう販売はんばい医薬品いやくひん分類ぶんるいされる[11]

イギリス[編集へんしゅう]

イギリスでは処方箋しょほうせん医薬品いやくひん一定いってい安全あんぜんせい確立かくりつされているものの薬剤師やくざいし販売はんばい監督かんとくする必要ひつようがあるものに指定していされる薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん安全あんぜんせい広範こうはん確立かくりつされ薬剤師やくざいし販売はんばい監督かんとくする必要ひつようがないものとして一般いっぱん小売こうりてん販売はんばい可能かのうなものに指定していされる自由じゆう販売はんばい医薬品いやくひん分類ぶんるいされる[11]

医薬品いやくひん開発かいはつ[編集へんしゅう]

新薬しんやく開発かいはつは、さまざまな素材そざいから化合かごうぶつ抽出ちゅうしゅつまたは合成ごうせいして基礎きそ研究けんきゅうし、動物どうぶつなどで臨床りんしょう試験しけん実施じっし、3段階だんかいけて臨床りんしょう試験しけんする。試験しけん終了しゅうりょうくにによる承認しょうにん審査しんさおこなわれ、認可にんかけて生産せいさん体制たいせいととのえて発売はつばいする。着手ちゃくしゅから発売はつばいまでは、最短さいたんで10年余ねんよ[12]ようし、そうやくばれる[13]

あらたな医薬品いやくひん先発せんぱつ医薬品いやくひん新薬しんやく)を開発かいはつすることにより一定いってい利益りえきげられるほか、画期的かっきてきブロックバスターとなれば製薬せいやく会社かいしゃ莫大ばくだい利益りえきをもたらすため、会社かいしゃあいだ開発かいはつ競争きょうそうつづいている。一方いっぽう開発かいはつにはなが期間きかんじゅうすうねん)と巨額きょがく費用ひようすうひゃくおくえん)を必要ひつようとする[14]医薬品いやくひん業界ぎょうかい研究けんきゅう開発かいはつめる割合わりあい世界せかいもっとたか業界ぎょうかいであり、2006年度ねんど売上うりあげの15.9%が研究けんきゅう開発かいはつてられていた[15]日本にっぽんでも同様どうよう傾向けいこうしめしており、2014年度ねんどには売上うりあげの12.2%が研究けんきゅう開発かいはつとなっていた[16]製品せいひんできないリスクも業界ぎょうかいくらべてたかい。1990年代ねんだい後半こうはん以降いこう研究けんきゅう開発かいはつ上昇じょうしょうつづける一方いっぽう研究けんきゅう成功せいこうりつ減少げんしょうしている[17]

厚生こうせい労働ろうどう大臣だいじん承認しょうにん必要ひつようがあり、新薬しんやく特許とっきょ申請しんせい原則げんそく20ねん無効むこうとなる。特許庁とっきょちょう特許とっきょ延長えんちょうみとめられれば、最大さいだい5年間ねんかん延長えんちょうされる。上市かみいち特許とっきょ保護ほご期間きかんは、ほかの製品せいひんくらみじかくなることから、つねあらたな医薬品いやくひん研究けんきゅう開発かいはつ必要ひつようとされる。新薬しんやく開発かいはつ標的ひょうてきとなるタンパク質たんぱくしつ枯渇こかつにより研究けんきゅう開発かいはつ上昇じょうしょうつづけている。以上いじょうのことから、医薬品いやくひん業界ぎょうかい世界せかいてき再編さいへんすすみ、世界せかいてきちょう大手おおて企業きぎょう国籍こくせき企業きぎょう)に集約しゅうやくされつつある。日本にっぽんでも例外れいがいではなく、医薬品いやくひんメーカーの再編さいへん急激きゅうげきすすんでいるという。

期間きかんれた特許とっきょつくられた医薬品いやくひん後発こうはつ医薬品いやくひん(ジェネリック医薬品いやくひん)とばれ、後発こうはつひんせんもん医薬品いやくひんメーカーも存在そんざいする。すで先発せんぱつメーカーで実績じっせきのある有効ゆうこう成分せいぶんもちいることから、開発かいはつ期間きかんみじかく、あらたな投資とうしすくないため、先発せんぱつひんよりも費用ひようやすく、くに医療いりょう保険ほけん財政ざいせい貢献こうけんしている。2007年度ねんどには日本にっぽん医薬品いやくひん販売はんばいがくの6.2%がジェネリック医薬品いやくひんによってめられていた[18]

医薬品いやくひん製造せいぞう[編集へんしゅう]

日本にっぽん医薬品いやくひん製造せいぞうは、医薬品いやくひん医療いりょう機器ききとうほうにより医薬品いやくひん製造せいぞうぎょう許可きょかようする。製造せいぞうした医薬品いやくひん上市かみいちするためには、上市かみいちする医薬品いやくひん種類しゅるいおうじて(だい1しゅだい2しゅ医薬品いやくひん製造せいぞう販売はんばいぎょう許可きょか必要ひつようである。

医薬品いやくひん製造せいぞう過程かていは、有効ゆうこう成分せいぶん製造せいぞうし、ついで成型せいけい充填じゅうてんして包装ほうそう出荷しゅっかする。有効ゆうこう成分せいぶん製造せいぞう外注がいちゅうする場合ばあいがあるが、成型せいけい充填じゅうてん包装ほうそうはメーカーがおこな[19]

医薬品いやくひん販売はんばい[編集へんしゅう]

日本にっぽん[編集へんしゅう]

医薬品いやくひん都道府県とどうふけん知事ちじより許可きょかされた以下いか場所ばしょのみ販売はんばいできる。診療しんりょうしょ病院びょういんなどの医薬品いやくひんあつかいは、医師いしほうあるいは歯科しか医師いしほう例外れいがい規定きている。

薬局やっきょく[編集へんしゅう]

くすりほうでは、薬剤師やくざいし販売はんばいまたは授与じゅよ目的もくてき調剤ちょうざい業務ぎょうむおこな場所ばしょを、薬局やっきょく定義ていぎしている。調剤ちょうざいしつ以外いがいでの調剤ちょうざいは、薬剤師やくざいしほう規定きていにより原則げんそくとしてみとめられていない。ただし、在宅ざいたく医療いりょうなどの場合ばあい例外れいがいがある。 処方箋しょほうせんもとづいて調剤ちょうざいをおこなう薬局やっきょく調剤ちょうざい薬局やっきょくぶこともあるが、薬局やっきょくであれば原則げんそく調剤ちょうざいができるので不自然ふしぜんかたであり、「薬局やっきょく」と「調剤ちょうざい薬局やっきょく」がべつ形態けいたいであるかと誤認ごにんされるのをふせぐため、法的ほうてき強制きょうせいりょくはないが新規しんき薬局やっきょくには「調剤ちょうざい薬局やっきょく」という名称めいしょうけることがもとめられている。

店舗てんぽ販売はんばいぎょう[編集へんしゅう]

医薬品いやくひん販売はんばいぎょうのうち店舗てんぽにおいて一般人いっぱんじん一般いっぱんよう医薬品いやくひん販売はんばいする業態ぎょうたいで,一般いっぱんよう医薬品いやくひん以外いがい医薬品いやくひんあつかうことができない。いわゆる調剤ちょうざいおこなわない薬店やくてんドラッグストアばれている業態ぎょうたい従来じゅうらい一般いっぱん販売はんばいぎょうおよび薬種やくしゅしょう販売はんばいぎょう経過けいか措置そちにより2012ねん5がつまでは店舗てんぽ販売はんばいぎょうとみなされ営業えいぎょうできる。2009ねん施行しこう改正かいせい薬事やくじほうあらたにもうけられた業態ぎょうたい

配置はいち販売はんばいぎょう[編集へんしゅう]

戦前せんぜん配置はいち販売はんばいぎょうくすりばこ領収りょうしゅうしょ

配置はいち販売はんばいぎょうとは、配置はいちいん販売はんばいいん)が消費しょうひしゃ家庭かてい訪問ほうもんし、医薬品いやくひんはいったはこ配置はいちばこ)を配置はいちし、次回じかい訪問ほうもん使用しようしたぶん代金だいきん精算せいさんし、集金しゅうきんする仕組しくみ(「さき用後ようご(せんようこうり)」という)の医薬品いやくひん配置はいち販売はんばいぎょうである。配置はいち販売はんばいされる医薬品いやくひんは、やくともいわれる。以前いぜんは、配置はいち販売はんばいぎょう配置はいちいん薬剤師やくざいしなどの資格しかく必要ひつようとしなかったが、2009ねん改正かいせいほうによる配置はいち販売はんばいぎょうでは、薬剤師やくざいしまたは登録とうろく販売はんばいしゃ資格しかくたない配置はいちいんは、代金だいきん回収かいしゅう補充ほじゅう以外いがい医薬品いやくひん販売はんばい業務ぎょうむができないこととされた。配置はいち販売はんばい従事じゅうじするにさいしては都道府県とどうふけん知事ちじ身分みぶんしょう交付こうふ必要ひつようとなる。

卸売おろしうり販売はんばいぎょう[編集へんしゅう]

いわゆる医薬品いやくひんおろしであり、医薬品いやくひん販売はんばいぎょうのうち医療いりょう機関きかん薬局やっきょくなどに医薬品いやくひん卸売おろしうりする業態ぎょうたいである。倉庫そうこ主体しゅたい店舗てんぽたない。自治体じちたいワクチンおさめるなど特殊とくしゅれいのぞき、医療いりょう関係かんけいしゃ以外いがい直接ちょくせつ医薬品いやくひん販売はんばいすることはきんじられている。

フランス[編集へんしゅう]

フランスでは医薬品いやくひん販売はんばいすることが可能かのう業態ぎょうたい薬局やっきょくかぎられる[11]薬局やっきょくには薬剤師やくざいし常時じょうじ配置はいちすることが必要ひつようで、一定いってい販売はんばいがくえる薬局やっきょくでは販売はんばいがくごとにめられた人数にんずう薬剤師やくざいし配置はいちすることをようする[11]

ドイツ[編集へんしゅう]

ドイツでは処方箋しょほうせん医薬品いやくひん薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん販売はんばいすることが可能かのう業態ぎょうたい薬局やっきょくのみ、自由じゆう販売はんばい医薬品いやくひん販売はんばいすることが可能かのう業態ぎょうたい薬局やっきょくおよびドロゲリーにかぎられる[11]処方箋しょほうせん医薬品いやくひん薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん販売はんばいには薬剤師やくざいし常時じょうじ配置はいちすることが必要ひつようであるほか、すべての医薬品いやくひん薬局やっきょく管理かんりしゃによる常時じょうじ対応たいおう可能かのうになっていることをようする[11]

イギリス[編集へんしゅう]

イギリスでは処方箋しょほうせん医薬品いやくひん薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん販売はんばいすることが可能かのう業態ぎょうたい薬局やっきょくかぎられる[11]自由じゆう販売はんばい医薬品いやくひん一般いっぱん小売こうりてんでも販売はんばいすることができる[11]処方箋しょほうせん医薬品いやくひん薬局やっきょく販売はんばい医薬品いやくひん販売はんばいには薬剤師やくざいし常時じょうじ配置はいちすることが必要ひつようである[11]

医薬品いやくひん産業さんぎょう[編集へんしゅう]

上記じょうき製薬せいやく流通りゅうつう販売はんばいふくめた医薬品いやくひん産業さんぎょう巨大きょだい規模きぼとなっており、一大いちだい産業さんぎょうとなっている。2005ねんにはOECD加盟かめいこくのGDPのうち、平均へいきんで1.5%が医薬品いやくひん支出ししゅつされていた[20]。この支出ししゅつ金額きんがくはやいペースで増加ぞうか傾向けいこうにある[21]。2004年度ねんど最大さいだい医薬品いやくひん生産せいさんこくはアメリカであり、これにEU諸国しょこくぐが、GDPにめる割合わりあいはそれほどたかくない。医薬品いやくひん産業さんぎょう経済けいざいおおきな割合わりあいめるのはアイルランドスイスであり、薬品やくひん一大いちだい輸出ゆしゅつこくともなっている[22]

製薬せいやく会社かいしゃかずおおく、ぜん世界せかい存在そんざいしているものの、研究けんきゅう開発かいはつ圧迫あっぱくなどから寡占かせんすすんでおり、2006ねんにはメガ・ファーマともばれる上位じょうい10しゃ市場いちば占有せんゆうりつが46%にたっした[15]やく2014年度ねんど医薬品いやくひん販売はんばいがくは1ちょうドルをえており、数値すうち拡大かくだい傾向けいこうにある。医薬品いやくひん最大さいだい市場いちばきたアメリカであり、いで中国ちゅうごく日本にっぽん・ドイツ・フランスのじゅんとなっている[23]

医薬品いやくひんをめぐる問題もんだい[編集へんしゅう]

不正ふせい[編集へんしゅう]

医薬品いやくひん有害ゆうがい反応はんのう副作用ふくさよう)の監視かんし適切てきせつ組織そしきされておらず、そして有害ゆうがい反応はんのうかんする情報じょうほう非公開ひこうかいとされていることもあり、そのすくない情報じょうほうにおける患者かんじゃからの副作用ふくさよう報告ほうこく監督かんとくちょう容認ようにんされないことすらある[24]いままで処方箋しょほうせん医薬品いやくひんであったものが、一般いっぱん医薬品いやくひんとなる傾向けいこうもあり、副作用ふくさよう把握はあくする体制たいせい弱体じゃくたいともなる[25]

処方箋しょほうせん医薬品いやくひん不正ふせいとして、その有効ゆうこうせい副作用ふくさよう詐称さしょうして販売はんばいすることが一般いっぱんしており、深刻しんこくかつ反復はんぷくてき犯罪はんざいであるとされる[26]。アメリカでは近年きんねん違法いほう医薬品いやくひん販売はんばいしたことによって、かく製薬せいやく会社かいしゃ罰金ばっきん最高さいこうがく更新こうしんっており、いちすうじゅうおくドルの罰金ばっきんたっしている[27]

医薬品いやくひんへのアクセス[編集へんしゅう]

世界せかい保健ほけん機関きかんWHO必須ひっす医薬品いやくひんモデル・リストさだめており、必須ひっす医薬品いやくひんがどの国家こっかにおいても容易ようい入手にゅうしゅ使用しようできるようもとめている。しかし、とく発展はってん途上とじょうこくにおいてこの要求ようきゅうたされていないことがおお[28]。これは、とく途上とじょうこくにおいて政府せいふによる医薬品いやくひん規制きせい機能きのうしておらず、高額こうがく薬価やっかてい品質ひんしつくすり問題もんだい解決かいけつされていないこと、途上とじょうこくけよりも先進せんしんこくけの医薬品いやくひんほうおお製造せいぞうされており、「かえりみられない熱帯ねったいびょう」など途上とじょうこく蔓延まんえんする病気びょうき治療ちりょうやく開発かいはつおくれていることなどによる[29]特許とっきょけん保護ほごにより新薬しんやく開発かいはつした製薬せいやく企業きぎょう権利けんり保護ほごされ、安価あんかなジェネリック医薬品いやくひん製造せいぞう制限せいげんされることも問題もんだい一因いちいんであるが、知的ちてき所有しょゆうけん貿易ぼうえき関連かんれん側面そくめんかんする協定きょうてい(TRIPS、トリップス協定きょうてい)では医薬品いやくひん特許とっきょは20年間ねんかん保護ほごされているものの、国家こっか緊急きんきゅう事態じたいにおいてはこの特許とっきょ無視むしし、当該とうがい薬品やくひん製造せいぞう輸入ゆにゅうする、いわゆる強制きょうせい実施じっしけんどう協定きょうていないみとめられており、タイやインドなどすうカ国かこくすう実施じっしされたことがある[30][31]

かつて日本にっぽんにおいては、海外かいがい発売はつばいされた新薬しんやく承認しょうにんおくれ、いわゆるドラッグ・ラグが2000年代ねんだい深刻しんこくしており、2010ねんには海外かいがいでのはつしから日本にっぽん国内こくない販売はんばいまでの期間きかん平均へいきんで4.7ねんたっしていた[32]。これは先進せんしん12かこくもっとおそ数字すうじであり、最短さいたんのアメリカの2ばい以上いじょう期間きかんとなっていた[33]。これをうけて日本にっぽん政府せいふ国際こくさい共同きょうどう治験ちけん推進すいしん[34]審査しんさ体制たいせい強化きょうかはかり、2012ねんには審査しんさおくれは解消かいしょうされ、ドラッグ・ラグ全体ぜんたいでも0.3ねんにまで短縮たんしゅくされた[35]。そのドラッグ・ラグはややびたもののすくない数字すうじ維持いじしており、2018年度ねんどには0.9ねんとなった[36]

価格かかく高騰こうとう[編集へんしゅう]

また、医薬品いやくひん価格かかく上昇じょうしょう、とくに一部いちぶ医薬品いやくひん高額こうがくぜん世界せかいてき問題もんだいとなっている。研究けんきゅう開発かいはつ高騰こうとうにより、画期的かっきてき一部いちぶ新薬しんやく非常ひじょう高額こうがくなものとなり、日本にっぽんでも2019ねんには1かい投与とうよに3000まんえんえる薬品やくひん出現しゅつげんした[37]同年どうねんにはアメリカでゾルゲンスマ承認しょうにんされ、価格かかくは212まん5000ドルと日本円にほんえんで2おくえんえるがくとなった[38]。ゾルゲンスマは日本にっぽんでも2020ねん保険ほけん適用てきよう薬価やっかが1おく6707まんえんとなり、はつの1おくえんえのくすりとなった[39]

この医薬品いやくひん高騰こうとうとく問題もんだいとなっているのはアメリカである。同国どうこく薬価やっか世界せかいもっとたかく、1人ひとりあたり国民こくみん医薬品いやくひん出費しゅっぴもっとおおきくなっている[40]。アメリカは薬価やっか基準きじゅん制度せいど存在そんざいしないため価格かかく値上ねあげがおこないやすく、新規しんきやくのみならず従来じゅうらいから使用しようされているくすりにおいても大幅おおはば値上ねあげがおこなわれることがある。2015ねんにはマーティン・シュクレリがエイズ治療ちりょうやくであるダラプリム価格かかく一気いっきに55ばいげ、アメリカのみならずぜん世界せかいからつよ批判ひはんびた。このほかにも2010年代ねんだい後半こうはんには薬価やっか高騰こうとうがさらに加速かそくし、各社かくしゃ大幅おおはば値上ねあげをおこなった[41]。このため薬価やっかげが政治せいじてき焦点しょうてんのひとつとなり、2019ねんには民主党みんしゅとう薬価やっか法案ほうあん提出ていしゅつうごきを[42]、また2020ねんにはドナルド・トランプ大統領だいとうりょう薬価やっかげを指示しじする大統領だいとうりょうれい署名しょめいしたものの、実現じつげんせいうすいとみられている[40]

日本にっぽん医療いりょう保険ほけん制度せいどにおいては、薬価やっか基準きじゅん制度せいど存在そんざいしており、薬品やくひん価格かかく高騰こうとうには規制きせいがかけられている[43]患者かんじゃ自己じこ負担ふたん薬価やっかの3わり障害しょうがいしゃ高齢こうれいしゃ場合ばあいは2わりや1わり減額げんがくされる)であり、のこりの7わり医療いりょう保険ほけんから支払しはらわれる[44]。しかし日本にっぽんにおいても、高額こうがく医薬品いやくひん保険ほけん適用てきようによる、医療いりょう保険ほけん制度せいどへの財政ざいせい負担ふたん問題もんだいとなりつつある[45]。そのため、くに医療いりょう保険ほけん財政ざいせい改善かいぜんさくとして、先発せんぱつ医薬品いやくひんくら薬価やっかひく同等どうとう効果こうか後発こうはつ医薬品いやくひん(ジェネリック医薬品いやくひん)の使用しよう促進そくしんさく[46]薬局やっきょくやドラッグストアなどで自分じぶんえらんで購入こうにゅうする一般いっぱんよう医薬品いやくひん市販しはんやく)(このときに購入こうにゅうする医薬品いやくひんOTC医薬品いやくひんぶ)の利用りよう促進そくしんさくんでいる。

動物どうぶつよう医薬品いやくひん[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは「せん動物どうぶつのために使用しようされることが目的もくてきとされている医薬品いやくひん」と定義ていぎされており、農林のうりん水産すいさん大臣だいじんさだめたものをいう。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

出典しゅってん[編集へんしゅう]

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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

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  • 詫摩たくま佳代かよ人類じんるいやまい 国際こくさい政治せいじから感染かんせんしょう健康けんこう格差かくさ中央公論ちゅうおうこうろんしんしゃ中公新書ちゅうこうしんしょ〉、2020ねん4がつ21にちISBN 978-4-12-102590-6 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]