薬剤師 やくざいし
薬剤師 やくざいし (やくざいし、英 えい : Pharmacist, Chemist )とは、調剤 ちょうざい 、医薬品 いやくひん の供給 きょうきゅう 、その他 た 薬事 やくじ 衛生 えいせい を司 つかさど る医療 いりょう 従事 じゅうじ 者 しゃ である。近代 きんだい 的 てき な医療 いりょう 制度 せいど では、医療 いりょう を施 ほどこ す医師 いし ・歯科 しか 医師 いし と、医薬品 いやくひん を専門 せんもん とした薬剤師 やくざいし を分離 ぶんり 独立 どくりつ させた資格 しかく 制度 せいど をとっている。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく 等 ひとし では Pharmacist という名称 めいしょう が用 もち いられるが、イギリス を初 はじ めとする英 えい 連邦 れんぽう 諸国 しょこく では伝統 でんとう 的 てき に Chemist あるいは、Dispensing chemist という名称 めいしょう が用 もち いられる。薬剤師 やくざいし は一般 いっぱん 薬局 やっきょく と病院 びょういん で勤務 きんむ することがほとんどであり、法規 ほうき に従 したが って品目 ひんもく 数 すう 対比 たいひ 一定 いってい 比率 ひりつ の製造 せいぞう 薬剤師 やくざいし を確保 かくほ しなければならない製薬 せいやく 会社 かいしゃ への進出 しんしゅつ も可能 かのう である。 また、薬 くすり の流通 りゅうつう および生産 せいさん に必要 ひつよう な業務 ぎょうむ を監視 かんし 、指導 しどう および教育 きょういく する薬 くすり 務 つとむ 関連 かんれん 公務員 こうむいん として進出 しんしゅつ することもできるし、大学院 だいがくいん 研究 けんきゅう 科 か に進学 しんがく した後 のち 、関連 かんれん 研究所 けんきゅうじょ に進出 しんしゅつ して薬品 やくひん 開発 かいはつ 研究 けんきゅう 、特許 とっきょ 審査 しんさ などより専門 せんもん 性 せい が要求 ようきゅう される職責 しょくせき でも勤 つと めることが多 おお い。[1]
日本 にっぽん では1874年 ねん (明治 めいじ 7年 ねん )の「医 い 制 せい 」の公布 こうふ より、近代 きんだい 的 てき な医療 いりょう 制度 せいど が初 はじ めて導入 どうにゅう された。薬剤師 やくざいし は、医師 いし が作成 さくせい した処方箋 しょほうせん に基 もと づいて、医薬品 いやくひん を調剤 ちょうざい 、また供給 きょうきゅう することができる。近年 きんねん では、コ・メディカル の提唱 ていしょう によって、チーム医療 いりょう の導入 どうにゅう が重要 じゅうよう 視 し されており、薬剤師 やくざいし もファーマシューティカルケア の概念 がいねん から業務 ぎょうむ を行 おこな っている。薬剤師 やくざいし は一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん 、要 よう 指導 しどう 医薬品 いやくひん 、医療 いりょう 用 よう 医薬品 いやくひん の全 すべ てを販売 はんばい 又 また は調剤 ちょうざい できる薬 くすり のスペシャリストであり、セルフメディケーションとしての医薬品 いやくひん と処方箋 しょほうせん による医薬品 いやくひん の両方 りょうほう を扱 あつか えるのは薬剤師 やくざいし のみである。また、薬剤師 やくざいし は医師 いし ・歯科 しか 医師 いし ・獣 しし 医師 いし の出 だ す処方箋 しょほうせん に対 たい し、疑義 ぎぎ 照会 しょうかい をすることができる唯一 ゆいいつ の職種 しょくしゅ である。
薬剤師 やくざいし を描 えが いた絵画 かいが 。1730年 ねん 南 みなみ ドイツ、作者 さくしゃ 不 ふ 詳 しょう 。
東洋 とうよう では、薬 くすり が医療 いりょう の中心 ちゅうしん であったため、「薬師 やくし 如来 にょらい 」としてあるように医師 いし と薬剤師 やくざいし の区別 くべつ はなかった。
一方 いっぽう で、西洋 せいよう では1240年 ねん 頃 ころ フリードリヒ2世 せい によって医師 いし が薬局 やっきょく を持 も つことを禁止 きんし した5ヵ条 かじょう の法律 ほうりつ が制定 せいてい され、医師 いし と薬剤師 やくざいし の人的 じんてき 、物理 ぶつり 的 てき 分離 ぶんり 、医師 いし が薬局 やっきょく を所有 しょゆう することの禁止 きんし などの条項 じょうこう が定 さだ められた。これが医薬 いやく 分業 ぶんぎょう と薬剤師 やくざいし の起源 きげん とされている。これは処方 しょほう と調剤 ちょうざい を分離 ぶんり し、自己 じこ の暗殺 あんさつ を防止 ぼうし することが目的 もくてき であったという説 せつ が有力 ゆうりょく である。これは現在 げんざい においても、医師 いし の過剰 かじょう 処方 しょほう による患者 かんじゃ の薬 くすり 漬 づ けや処方 しょほう ミスの防止 ぼうし を目的 もくてき に世界 せかい 的 てき に行 おこな われている。
日本 にっぽん では古来 こらい からの医薬 いやく 同一 どういつ の医療 いりょう 体制 たいせい を近代 きんだい 化 か するため、ドイツの医療 いりょう 制度 せいど を翻案 ほんあん し1874年 ねん (明治 めいじ 7年 ねん )8月 がつ 「医 い 制 せい 」が公布 こうふ され、近代 きんだい 的 てき な医療 いりょう 制度 せいど が初 はじ めて導入 どうにゅう された。これにより「医師 いし たる者 しゃ は自 みずか ら薬 くすり をひさぐことを禁 きん ず」とされ、医師 いし 開業 かいぎょう 試験 しけん と薬舗 やくほ 開業 かいぎょう 試験 しけん が規定 きてい された。薬舗 やくほ を開業 かいぎょう するものは薬舗 やくほ 主 ぬし とされ、これが日本 にっぽん の薬剤師 やくざいし の原形 げんけい となった。さらに1889年 ねん (明治 めいじ 22年 ねん )には薬品 やくひん 営業 えいぎょう 並 なみ 薬品 やくひん 取扱 とりあつかい 規則 きそく (薬 くすり 律 りつ )が公布 こうふ され、「薬舗 やくほ 」は薬局 やっきょく 、「薬舗 やくほ 主 ぬし 」は薬剤師 やくざいし と定義 ていぎ された。
日本 にっぽん の薬剤師 やくざいし 制度 せいど [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん において、薬剤師 やくざいし とは、「調剤 ちょうざい 、医薬品 いやくひん の供給 きょうきゅう その他 た 薬事 やくじ 衛生 えいせい を司 つかさど る事 こと によって、公衆 こうしゅう 衛生 えいせい の向上 こうじょう および増進 ぞうしん に寄与 きよ し、もって国民 こくみん の健康 けんこう な生活 せいかつ を確保 かくほ する」ものであり(薬剤師 やくざいし 法 ほう 第 だい 1条 じょう )、医薬 いやく 関係 かんけい 者 しゃ (医薬品 いやくひん 、医療 いりょう 機器 きき 等 とう の品質 ひんしつ 、有効 ゆうこう 性 せい 及 およ び安全 あんぜん 性 せい の確保 かくほ 等 とう に関 かん する法律 ほうりつ (薬 くすり 機 き 法 ほう )第 だい 1条 じょう の5)、医療 いりょう の担 にな い手 て である(医療 いりょう 法 ほう 第 だい 1条 じょう の2第 だい 1項 こう )。
日本 にっぽん では医師 いし ・歯科 しか 医師 いし に薬 くすり における権限 けんげん が集中 しゅうちゅう しすぎていて、諸 しょ 外国 がいこく と比較 ひかく して薬剤師 やくざいし は諸 しょ 権限 けんげん がない場合 ばあい が多 おお く、戦後 せんご 徐々 じょじょ に諸 しょ 外国 がいこく 並 な みの権限 けんげん を持 も つようになってきているが、現状 げんじょう 先進 せんしん 国 こく の薬剤師 やくざいし 制度 せいど から遅 おく れており薬剤師 やくざいし 後進 こうしん 国 こく と言 い える。ただし、一部 いちぶ の病院 びょういん ・診療 しんりょう 所 しょ では医師 いし が診察 しんさつ 、診断 しんだん し薬剤師 やくざいし が処方 しょほう を設計 せっけい しそれを提案 ていあん するという「薬物 やくぶつ 療法 りょうほう の担 にな い手 て 」として活躍 かつやく している。医師 いし は一般 いっぱん 的 てき に自分 じぶん の専門 せんもん とする科 か の薬物 やくぶつ には詳 くわ しいが、他 た 科 か の薬 くすり まで把握 はあく するには時間 じかん も労力 ろうりょく も必要 ひつよう とするため、薬剤師 やくざいし に専門 せんもん 家 か としての意見 いけん を求 もと める医師 いし も増 ふ えてきた。医師 いし が診断 しんだん のスペシャリストであるのに対 たい して、薬剤師 やくざいし は薬 くすり のスペシャリストであり、6年間 ねんかん にわたって薬 くすり の作用 さよう 機 き 序 じょ や副作用 ふくさよう 、薬物 やくぶつ 動態 どうたい 、相互 そうご 作用 さよう および禁忌 きんき などを学 まな んでいる。薬剤師 やくざいし ならではの薬物 やくぶつ 動態 どうたい ・薬 くすり 力学 りきがく 的 てき 観点 かんてん での医師 いし への薬物 やくぶつ 療法 りょうほう の提案 ていあん や、化学 かがく 的 てき 思考 しこう での相互 そうご 作用 さよう については医師 いし にはない知識 ちしき である。薬物 やくぶつ の体内 たいない での相互 そうご 作用 さよう や、医薬品 いやくひん の混合 こんごう の際 さい の化学 かがく 変化 へんか についての予測 よそく や対応 たいおう は、有機 ゆうき 化学 かがく や物理 ぶつり 化学 かがく などの知識 ちしき に長 た けている薬剤師 やくざいし の力 ちから が発揮 はっき される場面 ばめん である。特 とく に抗 こう がん剤 ざい 、抗生 こうせい 物質 ぶっしつ 、精神 せいしん 科 か 薬 やく の分野 ぶんや では薬剤師 やくざいし が薬学 やくがく 的 てき 知識 ちしき を生 い かして積極 せっきょく 的 てき にチーム医療 いりょう 薬物 やくぶつ 治療 ちりょう にかかわっている。
薬剤師 やくざいし 資格 しかく [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん で薬剤師 やくざいし になるには、薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん に合格 ごうかく しなければならない。その後 ご 、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 内 うち に備 そな えられる薬剤師 やくざいし 名簿 めいぼ に登録 とうろく 申請 しんせい し厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん より薬剤師 やくざいし の免許 めんきょ が与 あた えられる(薬剤師 やくざいし 法 ほう 第 だい 2条 じょう 、第 だい 3条 じょう 、第 だい 6条 じょう 、第 だい 12条 じょう )。日本 にっぽん の大学 だいがく における薬学 やくがく の正規 せいき の課程 かてい は、2005年 ねん 以前 いぜん に入学 にゅうがく した者 もの は4年 ねん 制 せい 、2006年 ねん 以降 いこう に入学 にゅうがく した者 もの は6年 ねん 制 せい である。未成年 みせいねん 者 しゃ には免許 めんきょ は与 あた えられず(絶対 ぜったい 的 てき 欠格 けっかく 事由 じゆう 、第 だい 4条 じょう )、以下 いか の者 もの については免許 めんきょ が与 あた えられないことがある(相対 そうたい 的 てき 欠格 けっかく 事由 じゆう 、第 だい 5条 じょう )。なお成年 せいねん 被 ひ 後見人 こうけんにん 又 また は被 ひ 保 ほ 佐 さ 人 じん を欠格 けっかく 条項 じょうこう とする規定 きてい については、令 れい 和 わ 元年 がんねん 6月 がつ 14日 にち に公布 こうふ された「成年 せいねん 被 ひ 後見人 こうけんにん 等 とう の権利 けんり の制限 せいげん に係 かか る措置 そち の適正 てきせい 化 か 等 とう を図 はか るための関係 かんけい 法律 ほうりつ の整備 せいび に関 かん する法律 ほうりつ 」によって削除 さくじょ され、心身 しんしん の故障 こしょう 等 とう の状況 じょうきょう を個別 こべつ 的 てき 、実質 じっしつ 的 てき に審査 しんさ し、必要 ひつよう な能力 のうりょく の有無 うむ を判断 はんだん することとなった。
心身 しんしん の障害 しょうがい により薬剤師 やくざいし の業務 ぎょうむ を適正 てきせい に行 おこな うことができない者 もの として厚生 こうせい 労働 ろうどう 省令 しょうれい で定 さだ めるもの[注釈 ちゅうしゃく 1]
麻薬 まやく 、大麻 たいま 又 また はあへん の中毒 ちゅうどく 者 しゃ
罰金 ばっきん 以上 いじょう の刑 けい に処 しょ せられた者 もの
前号 ぜんごう に該当 がいとう する者 もの を除 のぞ くほか、薬事 やくじ に関 かん し犯罪 はんざい 又 また は不正 ふせい の行為 こうい があった者 もの
薬剤師 やくざいし は、2年 ねん ごとの年 とし (西暦 せいれき の偶数 ぐうすう 年 ねん )の12月31日 にち 現在 げんざい における氏名 しめい 、住所 じゅうしょ その他 た 厚生 こうせい 労働 ろうどう 省令 しょうれい で定 さだ める事項 じこう を、当該 とうがい 年 ねん の翌年 よくねん 1月 がつ 15日 にち までに、その住所 じゅうしょ 地 ち の都道府県 とどうふけん 知事 ちじ を経由 けいゆ して厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん に届 とど け出 で なければならない、とされ(薬剤師 やくざいし 法 ほう 第 だい 9条 じょう )、有 ゆう 資格 しかく 者 しゃ は、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう の「薬剤師 やくざいし 資格 しかく 確認 かくにん 検索 けんさく システム」にて氏名 しめい を確認 かくにん できる[2] 。
薬剤師 やくざいし 資格 しかく に付与 ふよ される資格 しかく
無試験 むしけん ・講習 こうしゅう (薬剤師 やくざいし であることで付与 ふよ される資格 しかく 、選任 せんにん されることができる資格 しかく )
有 ゆう 試験 しけん (受験 じゅけん 資格 しかく が付与 ふよ される資格 しかく )
有 ゆう 試験 しけん (選択 せんたく 科目 かもく が免除 めんじょ される資格 しかく )
この他 ほか に薬学部 やくがくぶ における一定 いってい の単位 たんい の取得 しゅとく により受験 じゅけん 資格 しかく が得 え られる資格 しかく もある(甲種 こうしゅ 危険 きけん 物 ぶつ 取扱 とりあつかい 者 しゃ など)。また認定 にんてい 薬剤師 やくざいし 、専門 せんもん 薬剤師 やくざいし の分野 ぶんや として薬剤師 やくざいし 認定 にんてい 制度 せいど がある。
薬剤師 やくざいし の就業 しゅうぎょう [ 編集 へんしゅう ]
薬剤師 やくざいし の業務 ぎょうむ は多 た 肢 し に渡 わた る。なかでも薬剤師 やくざいし 法 ほう で一番 いちばん にあげられる「調剤 ちょうざい 」は基本 きほん 的 てき な薬剤師 やくざいし の業務 ぎょうむ である。薬局 やっきょく 等 ひとし における医療 いりょう 用 よう 医薬品 いやくひん の処方 しょほう 監査 かんさ ・投薬 とうやく 業務 ぎょうむ のほか、一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん (OTC や漢方薬 かんぽうやく など)の購入 こうにゅう 相談 そうだん 業務 ぎょうむ など内科 ないか 医 い 的 てき な側面 そくめん も併 あわ せ持 も つ。
一方 いっぽう で、病院 びょういん ・診療 しんりょう 所 しょ 勤務 きんむ の薬剤師 やくざいし は、医師 いし の指示 しじ のもとに業務 ぎょうむ を行 おこな うコ・メディカル としての側面 そくめん ももつ。特 とく に2010年 ねん からチーム医療 いりょう が推進 すいしん され、医療 いりょう の質 しつ および医療 いりょう 安全 あんぜん の確保 かくほ から、積極 せっきょく 的 てき に薬学 やくがく の専門 せんもん 家 か として薬物 やくぶつ 療法 りょうほう に参加 さんか し[3] 、医薬品 いやくひん に起因 きいん する問題 もんだい を防止 ぼうし することがより一層 いっそう 求 もと められている[4] [5] [6] 。
保険 ほけん 薬局 やっきょく において健康 けんこう 保険 ほけん をはじめとする公的 こうてき 医療 いりょう 保険 ほけん の調剤 ちょうざい に従事 じゅうじ する薬剤師 やくざいし は、厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん の登録 とうろく を受 う けた薬剤師 やくざいし (「保険 ほけん 薬剤師 やくざいし 」)でなければならないとされ(健康 けんこう 保険 ほけん 法 ほう 第 だい 64条 じょう )、日本 にっぽん の公的 こうてき 医療 いりょう 保険 ほけん 制度 せいど は国民 こくみん 皆 みな 保険 ほけん であるため、必然 ひつぜん 的 てき に医療 いりょう 機関 きかん ・薬局 やっきょく に勤務 きんむ する薬剤師 やくざいし の大半 たいはん は保険 ほけん 薬剤師 やくざいし となり、保険 ほけん 者 しゃ が決 き めたルール(保険 ほけん 適用 てきよう )の中 なか で調剤 ちょうざい を行 おこな っている。基本 きほん 的 てき に一部 いちぶ 例外 れいがい 的 てき に医師 いし に認 みと められている以外 いがい は薬剤師 やくざいし でなければ調剤 ちょうざい することはできない。海外 かいがい で導入 どうにゅう されている例 れい があるテクニシャン制度 せいど も日本 にっぽん にはない。
薬 くすり 機 き 法 ほう および薬剤師 やくざいし 法 ほう では、「薬剤師 やくざいし 法人 ほうじん 」「製薬 せいやく 法人 ほうじん 」など、社員 しゃいん を薬剤師 やくざいし に限定 げんてい する合名 ごうめい 会社 かいしゃ に準 じゅん じた特別 とくべつ の法人 ほうじん 形態 けいたい の設置 せっち を認 みと めていないため、下記 かき に記 しる す薬局 やっきょく ・製薬 せいやく 業 ぎょう は株式会社 かぶしきがいしゃ 形態 けいたい により設置 せっち されるケースが多 おお い。他 た の医療 いりょう 資格 しかく や、いわゆる「士 し 業 ぎょう 」とは異 こと なり、有 ゆう 資格 しかく 者 しゃ の大半 たいはん が株式会社 かぶしきがいしゃ の従業 じゅうぎょう 員 いん ・役員 やくいん として業務 ぎょうむ に従事 じゅうじ している点 てん が特徴 とくちょう でもある。
なお、薬局 やっきょく や製薬 せいやく 会社 かいしゃ などで薬事 やくじ 業務 ぎょうむ に従事 じゅうじ する薬剤師 やくざいし は独立 どくりつ した専門 せんもん 職 しょく である。例 たと えば、薬局 やっきょく 等 とう の管理 かんり 者 しゃ は薬剤師 やくざいし でなければならず製薬 せいやく 会社 かいしゃ や医薬品 いやくひん 卸売 おろしうり 販売 はんばい 業 ぎょう にも管理 かんり 薬剤師 やくざいし を置 お かなくてはならない(薬 くすり 機 き 法 ほう 第 だい 7条 じょう 第 だい 2項 こう :医師 いし 等 とう 他 た の資格 しかく ではできない)。独立 どくりつ した医療 いりょう 系 けい 資格 しかく の医師 いし 、歯科 しか 医師 いし 、薬剤師 やくざいし を医療 いりょう 3師 し と呼 よ ぶこともある。
「医薬品 いやくひん の供給 きょうきゅう 」に関 かん する業務 ぎょうむ においては、開発 かいはつ ・製造 せいぞう から、流通 りゅうつう 、販売 はんばい におけるまでほぼすべての分野 ぶんや で関与 かんよ している。また「その他 た 薬事 やくじ 衛生 えいせい 」に関 かん する業務 ぎょうむ においては、医薬品 いやくひん 以外 いがい でも世界 せかい 各国 かっこく で推進 すいしん されているセルフメディケーション に関与 かんよ する唯一 ゆいいつ の国家 こっか 資格 しかく 者 しゃ としての責任 せきにん を負 お っている。
以下 いか 、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう の医師 いし ・歯科 しか 医師 いし ・薬剤師 やくざいし 調査 ちょうさ [7]
(薬剤師 やくざいし #統計 とうけい )での薬剤師 やくざいし 従事 じゅうじ 者 しゃ 分類 ぶんるい に準拠 じゅんきょ して薬剤師 やくざいし 業務 ぎょうむ の概要 がいよう を述 の べる。
調剤 ちょうざい 専門 せんもん 薬局 やっきょく
在宅 ざいたく 患者 かんじゃ 向 む けに無菌 むきん 室 しつ を備 そな えた薬局 やっきょく も増 ふ えつつあるなど調剤 ちょうざい も幅 はば が広 ひろ がっている。薬局 やっきょく における処方箋 しょほうせん 調剤 ちょうざい において薬剤師 やくざいし から、医薬品 いやくひん についての説明 せつめい のほか、場合 ばあい によっては疾患 しっかん についても聞 き かれる場合 ばあい もあるが、薬学 やくがく 的 てき 見地 けんち から医薬品 いやくひん の適性 てきせい 使用 しよう に不可欠 ふかけつ のものである。服薬 ふくやく 指導 しどう 等 とう を開放 かいほう 的 てき な窓口 まどぐち で行 おこな う薬局 やっきょく は多 おお く、そのため他 た の患者 かんじゃ に会話 かいわ が聞 き こえるという懸念 けねん を抱 いだ く患者 かんじゃ もいることから、プライバシー の問題 もんだい 等 とう にどのように対応 たいおう していくかが今後 こんご の課題 かだい である。なお、薬 くすり 機 き 法 ほう 上 うえ は調剤 ちょうざい 専門 せんもん 薬局 やっきょく の定義 ていぎ は存在 そんざい せず、薬局 やっきょく に分類 ぶんるい される。
漢方薬 かんぽうやく 局 きょく
患者 かんじゃ の訴 うった えに応 おう じて調合 ちょうごう した漢方薬 かんぽうやく ・西洋 せいよう 薬 やく を、薬局 やっきょく 製造 せいぞう 販売 はんばい 医薬品 いやくひん として製造 せいぞう 販売 はんばい する。
かかりつけ薬剤師 やくざいし ・かかりつけ薬局 やっきょく
2016年 ねん 4月 がつ よりかかりつけ薬局 やっきょく 、かかりつけ薬剤師 やくざいし 制度 せいど の仕組 しく みを創設 そうせつ することが答申 とうしん された。かかりつけ薬剤師 やくざいし は、患者 かんじゃ から同意 どうい を得 え た薬剤師 やくざいし が、市販 しはん 薬 やく も含 ふく めて患者 かんじゃ の服薬 ふくやく 状 じょう 況 きょう を把握 はあく し、24時 じ 間 あいだ 体制 たいせい で相談 そうだん に応 おう じる。必要 ひつよう に応 おう じて患者 かんじゃ 宅 たく を訪問 ほうもん して残 ざん 薬 やく の整理 せいり もする[8] 。
2016年 ねん 2月 がつ 10日 とおか の中央 ちゅうおう 社会 しゃかい 保険 ほけん 医療 いりょう 協議 きょうぎ 会 かい (中医協 ちゅういきょう )で、2016年度 ねんど 診療 しんりょう 報酬 ほうしゅう 改定 かいてい において、「かかりつけ薬剤師 やくざいし 指導 しどう 料 りょう (70点 てん )」「かかりつけ薬剤師 やくざいし 包括 ほうかつ 管理 かんり 料 りょう (270点 てん )」を新設 しんせつ するほか、基準 きじゅん 調剤 ちょうざい 加算 かさん を一本 いっぽん 化 か し、施設 しせつ 基準 きじゅん を改 あらた める答申 とうしん が示 しめ された[9] 。
かかりつけ薬剤師 やくざいし の算定 さんてい 要件 ようけん は
患者 かんじゃ から署名 しょめい 付 つ きの同意 どうい 書 しょ を得 え る
1人 ひとり の患者 かんじゃ につき1人 ひとり の保険 ほけん 薬剤師 やくざいし のみ算定 さんてい できる
患者 かんじゃ の同意 どうい を得 え た次回 じかい 来 らい 局 きょく 時 じ 以降 いこう に算定 さんてい 可能 かのう で、必要 ひつよう な指導 しどう 等 とう を行 おこな った場合 ばあい に処方箋 しょほうせん 受付 うけつけ 1回 かい につき1回 かい
かかりつけ薬剤師 やくざいし 指導 しどう 料 りょう を算定 さんてい できる保険 ほけん 薬剤師 やくざいし の要件 ようけん として、以下 いか を満 み たしている旨 むね を地方 ちほう 厚生 こうせい 局長 きょくちょう 等 とう に届 とど け出 で ていること。
薬剤師 やくざいし として一定 いってい 年数 ねんすう 以上 いじょう の薬局 やっきょく 勤務 きんむ 経験 けいけん があり、同 どう 一 いち 薬局 やっきょく に週 しゅう 当 あ たり一定 いってい 時間 じかん 以上 いじょう 勤務 きんむ しているとともに、その薬局 やっきょく に一定 いってい 年数 ねんすう 以上 いじょう 在籍 ざいせき している
薬剤師 やくざいし 認定 にんてい 制度 せいど 認証 にんしょう 機構 きこう が認証 にんしょう している研修 けんしゅう 認定 にんてい 制度 せいど 等 とう の研修 けんしゅう 認定 にんてい を取得 しゅとく している
医療 いりょう に関 かか わる地域 ちいき 活動 かつどう に参画 さんかく している(地域 ちいき の行政 ぎょうせい 機関 きかん や関係 かんけい 団体 だんたい 等 とう が主催 しゅさい する講演 こうえん 会 かい 、研修 けんしゅう 会 かい 等 とう への参加 さんか 、講演 こうえん 等 とう の実績 じっせき )
施設 しせつ 基準 きじゅん には「患者 かんじゃ のための薬局 やっきょく ビジョン」を踏 ふ まえ、
一定 いってい 時間 じかん 以上 いじょう 開局 かいきょく していること
十分 じゅうぶん な数 かず の医薬品 いやくひん を備蓄 びちく していること
自 じ 薬局 やっきょく のみまたは近隣 きんりん の薬局 やっきょく と連携 れんけい して、24時 じ 間 あいだ 調剤 ちょうざい や在宅 ざいたく 患者 かんじゃ への薬学 やくがく 的 てき 管理 かんり を行 おこな う体制 たいせい が整備 せいび されていること
在宅 ざいたく 患者 かんじゃ への薬学 やくがく 的 てき 管理 かんり ・指導 しどう の実績 じっせき を有 ゆう していること
地域 ちいき で在宅 ざいたく 療養 りょうよう 支援 しえん を行 おこな う医療 いりょう 機関 きかん や訪問 ほうもん 看護 かんご ステーション、ケアマネジャーなどとの連携 れんけい 体制 たいせい が整備 せいび されていること
などを求 もと める。また、数量 すうりょう ベースで後発 こうはつ 医薬品 いやくひん の調剤 ちょうざい 割合 わりあい が一定 いってい 割合 わりあい に満 み たない場合 ばあい は、基準 きじゅん 調剤 ちょうざい 加算 かさん を算定 さんてい できないこととする見通 みとお しである。
在宅 ざいたく 医療 いりょう
在宅 ざいたく 患者 かんじゃ が多 おお くなってきたこともあり薬剤師 やくざいし も在宅 ざいたく 医療 いりょう に関 かか わるようになってきている。薬剤師 やくざいし の役割 やくわり としては在宅 ざいたく 患者 かんじゃ への最適 さいてき かつ効率 こうりつ 的 てき で安全 あんぜん ・安心 あんしん な薬物 やくぶつ 療法 りょうほう の提供 ていきょう であり具体 ぐたい 的 てき には以下 いか の業務 ぎょうむ が例 れい としてあげられる[10] 。2016年度 ねんど 診療 しんりょう 報酬 ほうしゅう 改定 かいてい において「在宅 ざいたく 患者 かんじゃ 重複 じゅうふく 投薬 とうやく ・相互 そうご 作用 さよう 等 とう 防止 ぼうし 管理 かんり 料 りょう (30点 てん )」が新設 しんせつ される答申 とうしん があった[9] 。
処方箋 しょほうせん に基 もと づき患者 かんじゃ の状態 じょうたい に応 おう じた調剤 ちょうざい (一 いち 包 つつみ 化 か 、懸 かか 濁 にご 法 ほう 、麻薬 まやく 、無菌 むきん 調剤 ちょうざい )
患者 かんじゃ 宅 たく への医薬品 いやくひん ・衛生 えいせい 材料 ざいりょう の供給 きょうきゅう
薬 くすり 歴 れき 管理 かんり (薬 くすり の飲 の み合 あ わせの確認 かくにん )
服薬 ふくやく の説明 せつめい (服薬 ふくやく 方法 ほうほう や効果 こうか 等 とう の説明 せつめい 、服薬 ふくやく 指導 しどう ・支援 しえん )
服薬 ふくやく 状 じょう 況 きょう と保管 ほかん 状 じょう 況 きょう の確認 かくにん (服薬 ふくやく 方法 ほうほう の改善 かいぜん 、服薬 ふくやく カレンダー等 とう による服薬 ふくやく 管理 かんり )
副作用 ふくさよう 等 とう のモニタリング
在宅 ざいたく 担当 たんとう 医 い への処方 しょほう 支援 しえん (患者 かんじゃ に最適 さいてき な処方 しょほう (剤 ざい 型 がた ・服用 ふくよう 時期 じき 等 とう を含 ふく む)提案 ていあん )
残 ざん 薬 やく の管理 かんり 、麻薬 まやく の服薬 ふくやく 管理 かんり と廃棄 はいき
ケアマネジャー等 とう の医療 いりょう 福祉 ふくし 関係 かんけい 者 しゃ との連携 れんけい ・情報 じょうほう 共有 きょうゆう
医療 いりょう 福祉 ふくし 関係 かんけい 者 しゃ への薬剤 やくざい に関 かん する教育 きょういく
病院 びょういん ・診療 しんりょう 所 しょ [ 編集 へんしゅう ]
病院 びょういん 内 うち で働 はたら く薬剤師 やくざいし は医師 いし の指示 しじ の下 した で働 はたら くのでコ・メディカルに分類 ぶんるい される場合 ばあい もある。病院 びょういん 内 ない で処方箋 しょほうせん に基 もと づき調剤 ちょうざい を行 おこ なう。薬局 やっきょく と異 こと なり、注射 ちゅうしゃ 剤 ざい などの調剤 ちょうざい も多 おお い。このほか、感染 かんせん 制御 せいぎょ チーム 、治験 ちけん 審査 しんさ 委員 いいん 会 かい 、栄養 えいよう サポートチーム などのメンバーとしての活動 かつどう を行 おこ なうこともある。一定 いってい 数 すう の専属 せんぞく の薬剤師 やくざいし を配置 はいち しなければ原則 げんそく として特定 とくてい 機能 きのう 病院 びょういん を開設 かいせつ することはできない(医療 いりょう 法 ほう 第 だい 22条 じょう の2第 だい 1号 ごう )。医療 いりょう 法 ほう 等 とう により病院 びょういん 等 とう には医薬品 いやくひん の適正 てきせい 使用 しよう のために医薬品 いやくひん 安全 あんぜん 管理 かんり 責任 せきにん 者 しゃ の設置 せっち が義務 ぎむ づけられている。なお、医療 いりょう 法 ほう 第 だい 18条 じょう 本文 ほんぶん および医療 いりょう 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 6条 じょう の6の規定 きてい により、病院 びょういん または医師 いし が常時 じょうじ 3人 にん 以上 いじょう 勤務 きんむ する診療 しんりょう 所 しょ には専属 せんぞく の薬剤師 やくざいし を配置 はいち する必要 ひつよう があるが、都道府県 とどうふけん 知事 ちじ の許可 きょか を受 う けた場合 ばあい はこの限 かぎ りではない例外 れいがい 規定 きてい がある。
現在 げんざい の薬 くすり は、薬効 やっこう が強 つよ く出 で るため用量 ようりょう 調節 ちょうせつ が難 むずか しいことがあるうえ、一昔 ひとむかし 前 まえ であれば、死亡 しぼう していた重 じゅう 篤 あつし な疾患 しっかん (腎不全 じんふぜん 、肝不全 かんふぜん など)を合併 がっぺい している患者 かんじゃ への投与 とうよ が必要 ひつよう になることがある。このような場合 ばあい には、薬物 やくぶつ 動態 どうたい 理論 りろん や臨床 りんしょう 薬理 やくり に関 かん する膨大 ぼうだい かつ専門 せんもん 的 てき な知識 ちしき が必要 ひつよう となる。このため、薬 くすり を処方 しょほう するためだけの専門 せんもん 家 か が必要 ひつよう になりつつある。米国 べいこく では、すでに、日本 にっぽん 型 がた (旧来 きゅうらい 型 がた )の薬剤師 やくざいし の養成 ようせい は中止 ちゅうし しており、変 か わりにen:Pharm.D. と呼 よ ばれる新 あら たな薬剤師 やくざいし を薬学部 やくがくぶ が養成 ようせい して、医師 いし とほぼ同 おな じ給与 きゅうよ で病院 びょういん に送 おく り込 こ み、医師 いし の負担 ふたん を大幅 おおはば に軽減 けいげん している。これは、時代 じだい の流 なが れと共 とも に、内科 ないか 医 い が呼吸 こきゅう 器 き 科 か や循環 じゅんかん 器 き に分 わ かれてきた流 なが れと同 おな じである[疑問 ぎもん 点 てん – ノート ]
。内閣 ないかく 府 ふ の特別 とくべつ の機関 きかん である日本 にっぽん 学術 がくじゅつ 会議 かいぎ は、日本 にっぽん の薬剤師 やくざいし も現在 げんざい の役割 やくわり だけでなく、将来 しょうらい は医師 いし の処方 しょほう を補助 ほじょ する専門 せんもん 家 か にもなるべきであると結論 けつろん を出 だ している[11] 。
医薬品 いやくひん 関係 かんけい 企業 きぎょう [ 編集 へんしゅう ]
医薬品 いやくひん 製造 せいぞう 販売 はんばい 業 ぎょう ・製造 せいぞう 業 ぎょう
薬 くすり 機 き 法 ほう 第 だい 17条 じょう により、医薬品 いやくひん の製造 せいぞう 販売 はんばい にあっては薬剤師 やくざいし を置 お かなければならず、これは医師 いし ・歯科 しか 医師 いし ・看護 かんご 師 し ・獣 しし 医師 いし など他 た の者 もの が代 か わることができない。従 したが って、法令 ほうれい 上 じょう 薬剤師 やくざいし は日本 にっぽん の医薬品 いやくひん 供給 きょうきゅう に不可欠 ふかけつ である。この規定 きてい から製薬 せいやく メーカー では、薬 くすり 機 き 法 ほう の規定 きてい で工場 こうじょう ごとに薬剤師 やくざいし を置 お いている。なお、製薬 せいやく メーカーが医療 いりょう 機関 きかん への営業 えいぎょう 活動 かつどう の際 さい に商品 しょうひん に関 かん する専門 せんもん 的 てき な情報 じょうほう 提供 ていきょう を行 おこな う医薬 いやく 情報 じょうほう 担当 たんとう 者 しゃ (MR)と呼 よ ばれる職種 しょくしゅ があるが、この職種 しょくしゅ で薬剤師 やくざいし が占 し める割合 わりあい は1割 わり 程度 ていど で、文系 ぶんけい 出身 しゅっしん 者 しゃ および他 た の理系 りけい 出身 しゅっしん 者 しゃ がその大半 たいはん を占 し めている[12] 。
医薬品 いやくひん 販売 はんばい 業 ぎょう
2008年度 ねんど まで
処方箋 しょほうせん による調剤 ちょうざい を行 おこな う「薬局 やっきょく 」のみならず、調剤 ちょうざい を行 おこな わず一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん のみを販売 はんばい する「一般 いっぱん 販売 はんばい 業 ぎょう 」(2009年度 ねんど より「店舗 てんぽ 販売 はんばい 業 ぎょう 」)においても、営業 えいぎょう 時間 じかん 内 ない は店舗 てんぽ に薬剤師 やくざいし を配置 はいち することが薬事 やくじ 法 ほう および「薬局 やっきょく および一般 いっぱん 販売 はんばい 業 ぎょう の薬剤師 やくざいし の員数 いんずう を定 さだ める省令 しょうれい 」によって義務付 ぎむづ けられている。薬剤師 やくざいし の配置 はいち が義務付 ぎむづ けられているにもかかわらず、一般 いっぱん 販売 はんばい 業 ぎょう における営業 えいぎょう 時間 じかん 内 ない の薬剤師 やくざいし の不在 ふざい という違法 いほう 事例 じれい が頻発 ひんぱつ したため、1998年 ねん に厚生省 こうせいしょう から禁止 きんし を徹底 てってい させる局長 きょくちょう 通知 つうち が出 だ された。ただし、ドラッグストア の一部 いちぶ にある薬種 やくしゅ 商 しょう 販売 はんばい 業 ぎょう や、乗 の り物 もの 酔 よ いや簡便 かんべん な医薬品 いやくひん を販売 はんばい する空港 くうこう ・港湾 こうわん の売店 ばいてん や離島 りとう などの特例 とくれい 販売 はんばい 業 ぎょう 、そして配置 はいち 販売 はんばい 業 ぎょう には配置 はいち 義務 ぎむ はない。薬剤師 やくざいし 配置 はいち 義務 ぎむ のないものは医薬品 いやくひん の安全 あんぜん 管理 かんり ができないため、販売 はんばい できる医薬品 いやくひん が制限 せいげん される。
2009年度 ねんど より
一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん は第 だい 一類 いちるい 、第 だい 二 に 類 るい 、第 だい 三 さん 類 るい に分類 ぶんるい され、販売 はんばい できるのは薬局 やっきょく 、店舗 てんぽ 販売 はんばい 業 ぎょう 、配置 はいち 販売 はんばい 業 ぎょう のみとなった。店舗 てんぽ 販売 はんばい 業 ぎょう において第 だい 一類 いちるい 医薬品 いやくひん を販売 はんばい する際 さい には、薬剤師 やくざいし が常駐 じょうちゅう して対面 たいめん 販売 はんばい し、書面 しょめん で情報 じょうほう 提供 ていきょう することが義務 ぎむ 化 か されたため、薬剤師 やくざいし でなければ販売 はんばい することができない。第 だい 二 に 類 るい 、第 だい 三 さん 類 るい についても薬剤師 やくざいし または登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ が常駐 じょうちゅう しなければ販売 はんばい できない。なお、一般 いっぱん 従事 じゅうじ 者 しゃ および登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ による販売 はんばい および授与 じゅよ は第 だい 一類 いちるい 医薬品 いやくひん は薬剤師 やくざいし の管理 かんり ・指導 しどう の下 した で可能 かのう である。また一般 いっぱん 従事 じゅうじ 者 しゃ による第 だい 二 に 類 るい 医薬品 いやくひん および第 だい 三 さん 類 るい 医薬品 いやくひん の販売 はんばい および授与 じゅよ は薬剤師 やくざいし または登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ の管理 かんり ・指導 しどう の下 した で可能 かのう である(薬 くすり 機 き 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 159条 じょう 14の1および2)。
なお、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう が委託 いたく した薬局 やっきょく ・店舗 てんぽ 販売 はんばい 業者 ぎょうしゃ に対 たい する覆面 ふくめん 調査 ちょうさ によると、第 だい 一類 いちるい 医薬品 いやくひん に関 かん する情報 じょうほう 提供 ていきょう について「文書 ぶんしょ を用 もち いて詳細 しょうさい な説明 せつめい があった」のは50.5%、「文書 ぶんしょ を渡 わた されたが詳細 しょうさい な説明 せつめい がなかった」のは7.1%、「口頭 こうとう のみでの説明 せつめい があった」のは22.5%、「説明 せつめい がなかった」のは19.8%で[13] 、半数 はんすう 近 ちか くが情報 じょうほう 提供 ていきょう 義務 ぎむ 違反 いはん であった。また一部 いちぶ では販売 はんばい 資格 しかく 等 とう の無 む 理解 りかい から改正 かいせい 薬事 やくじ 法 ほう に抵触 ていしょく するケースも確認 かくにん された。この調査 ちょうさ は「一般用医薬品販売制度定着状況調査」として行 おこな われ今後 こんご も継続 けいぞく される。
卸売 おろしうり 一般 いっぱん 販売 はんばい 業 ぎょう
医薬品 いやくひん の卸売 おろしうり 業 ぎょう にも薬剤師 やくざいし の配置 はいち が医薬品 いやくひん 医療 いりょう 機器 きき 等 とう 法 ほう により義務付 ぎむづ けられている。
学校 がっこう 薬剤師 やくざいし [ 編集 へんしゅう ]
学校 がっこう 保健 ほけん 安全 あんぜん 法 ほう の定 さだ めにより大学 だいがく を除 のぞ く学校 がっこう に置 お くことが義務 ぎむ づけられている。専任 せんにん の場合 ばあい はほとんどなく、薬局 やっきょく などの薬剤師 やくざいし が兼務 けんむ している。水質 すいしつ ・照度 しょうど ・空気 くうき の検査 けんさ や給食 きゅうしょく 施設 しせつ の衛生 えいせい 管理 かんり 等 とう を行 おこな うほか、薬物 やくぶつ 乱用 らんよう 防止 ぼうし 教育 きょういく などを行 おこな う場合 ばあい もある。
このほか薬剤師 やくざいし 免許 めんきょ は必須 ひっす ではないが、以下 いか のようなところで薬剤師 やくざいし としての知識 ちしき と技能 ぎのう を生 い かして働 はたら く者 もの もある。
薬 くすり 系 けい 技官 ぎかん ∶政策 せいさく の企画 きかく ・立案 りつあん 等 とう に従事 じゅうじ するキャリア官僚 かんりょう の一種 いっしゅ 。厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 本省 ほんしょう を中心 ちゅうしん に幹部 かんぶ 候補 こうほ 生 せい として勤務 きんむ する。
麻薬 まやく 取締 とりしまり 官 かん ∶麻薬 まやく 、覚醒剤 かくせいざい 、大麻 たいま 等 とう の禁止 きんし 薬物 やくぶつ の取締 とりしまり を行 おこな う。刑事 けいじ 訴訟 そしょう 法 ほう 上 じょう の特別 とくべつ 司法 しほう 警察 けいさつ 職員 しょくいん としての権限 けんげん を有 ゆう し、拳銃 けんじゅう の携帯 けいたい 及 およ び使用 しよう が認 みと められている。専門 せんもん 職員 しょくいん として採用 さいよう され、地方 ちほう 厚生 こうせい 局 きょく の麻薬 まやく 取締 とりしまり 部 ぶ を中心 ちゅうしん に勤務 きんむ し、捜査 そうさ 活動 かつどう 等 とう に従事 じゅうじ する。薬剤師 やくざいし 資格 しかく 者 しゃ の他 ほか 、国家 こっか 公務員 こうむいん 一般 いっぱん 職 しょく 採用 さいよう 試験 しけん の合格 ごうかく 者 しゃ からも採用 さいよう されている。
麻薬 まやく 取締 とりしまり 員 いん :麻薬 まやく 取締 とりしまり 官 かん とほぼ同様 どうよう 。都道府県 とどうふけん の特別 とくべつ 司法 しほう 警察 けいさつ 職員 しょくいん である。拳銃 けんじゅう の携帯 けいたい および使用 しよう も認 みと められている。
大学 だいがく 教員 きょういん
大学 だいがく で薬学 やくがく 教育 きょういく 、薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん 対策 たいさく 、薬剤師 やくざいし 養成 ようせい などに従事 じゅうじ する。一方 いっぽう で大学 だいがく において研究 けんきゅう も行 おこな う。
6年 ねん 制 せい 薬学部 やくがくぶ においては、大学 だいがく 設置 せっち 基準 きじゅん に実務 じつむ の経験 けいけん を有 ゆう する専任 せんにん 教員 きょういん 数 すう の規定 きてい があり、おおむね5年 ねん 以上 いじょう 薬剤師 やくざいし として実務 じつむ 経験 けいけん を有 ゆう する者 もの (実務 じつむ 家 か 教員 きょういん )を、専任 せんにん 教員 きょういん の6分 ぶん の1以上 いじょう 配置 はいち することが義務付 ぎむづ けられている[14] )実務 じつむ 家 か 教員 きょういん だけではなく基礎 きそ 系 けい の教員 きょういん も薬学部 やくがくぶ 出身 しゅっしん 者 しゃ で薬剤師 やくざいし 免許 めんきょ 取得 しゅとく 者 しゃ が多 おお い。
近年 きんねん では基礎 きそ 系 けい の教員 きょういん のみならず実務 じつむ 家 か 教員 きょういん も実務 じつむ 系 けい の研究 けんきゅう を行 おこな っている。
新薬 しんやく の研究 けんきゅう 開発 かいはつ
新薬 しんやく の研究 けんきゅう 開発 かいはつ は総合 そうごう 科学 かがく であらゆる学部 がくぶ 出身 しゅっしん 者 しゃ が関 かか わっており、薬学 やくがく 出身 しゅっしん 者 しゃ の数 かず が飛 と び抜 ぬ けて多 おお い訳 わけ ではないが、薬剤師 やくざいし も積極 せっきょく 的 てき に新薬 しんやく の研究 けんきゅう 開発 かいはつ に関 かか わっている。研究 けんきゅう に携 たずさ わる者 もの は大学院 だいがくいん 卒 そつ が多 おお い。なお、新薬 しんやく 上市 うわいち 前 まえ の治験 ちけん 業務 ぎょうむ は臨床 りんしょう 現場 げんば の薬剤師 やくざいし ・医師 いし ・看護 かんご 師 し 等 とう が中心 ちゅうしん となって推進 すいしん される。
なお、薬学部 やくがくぶ 六 ろく 年 ねん 制 せい 導入 どうにゅう で四 よん 年 ねん 制 せい 学部 がくぶ が研究 けんきゅう という記述 きじゅつ もあるが六 ろく 年 ねん 制 せい 薬学部 やくがくぶ も大学院 だいがくいん 課程 かてい があり六 ろく 年 ねん 制 せい 、四 よん 年 ねん 制 せい どちらにも道 みち は開 ひら かれている分野 ぶんや である。
保健所 ほけんじょ 職員 しょくいん
薬局 やっきょく や病院 びょういん の開設 かいせつ 許可 きょか 業務 ぎょうむ 、食品 しょくひん 衛生 えいせい 監視 かんし 業務 ぎょうむ や環境 かんきょう ・衛生 えいせい に関 かん する分析 ぶんせき 業務 ぎょうむ などを行 おこな う。
薬剤師 やくざいし 会 かい 検査 けんさ センター職員 しょくいん
各 かく 薬剤師 やくざいし 会 かい が設置 せっち 運営 うんえい している環境 かんきょう ・衛生 えいせい に関 かん する分析 ぶんせき 業務 ぎょうむ を行 おこな う検査 けんさ 機関 きかん 。
薬剤師 やくざいし 会 かい の分析 ぶんせき 検査 けんさ の例 れい :温泉 おんせん 成分 せいぶん 表 ひょう
高等 こうとう 学校 がっこう 教諭 きょうゆ
以前 いぜん は多 おお くの薬科 やっか 大 だい に教職 きょうしょく 課程 かてい があったが近年 きんねん はカリキュラムの関係 かんけい で減少 げんしょう している。
危険 きけん 物 ぶつ 取扱 とりあつかい 者 しゃ (薬学 やくがく 科 か 卒業 そつぎょう 者 しゃ に甲種 こうしゅ 試験 しけん の受験 じゅけん 資格 しかく がある)
薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん 対策 たいさく 予備校 よびこう の講師 こうし
薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん 対策 たいさく 予備校 よびこう の講師 こうし は薬剤師 やくざいし であることが多 おお い。国家 こっか 試験 しけん 浪人 ろうにん に限 かぎ らず薬学 やくがく ゼミナール やメディセレ、ファーマプロダクトなど大学 だいがく で対策 たいさく 授業 じゅぎょう を行 おこな ったりMRの基礎 きそ 研修 けんしゅう を行 おこな う場合 ばあい もある。
医薬 いやく 分業 ぶんぎょう の進展 しんてん [ 編集 へんしゅう ]
前述 ぜんじゅつ のように政府 せいふ は医師 いし による調剤 ちょうざい を禁止 きんし して欧米 おうべい 式 しき の完全 かんぜん な医薬 いやく 分業 ぶんぎょう へ移行 いこう しようとした。しかし急激 きゅうげき な移行 いこう は薬剤師 やくざいし の不足 ふそく からうまくいかず、医師 いし の自己 じこ 調剤 ちょうざい を認 みと めざるを得 え なくなった。これにより日本 にっぽん では医師 いし より薬剤 やくざい を交付 こうふ されることが当然 とうぜん のこととなり、国民 こくみん は他 た の先進 せんしん 国 こく では当 あ たり前 まえ の医薬 いやく 分業 ぶんぎょう の意義 いぎ を知 し らずにきた。院内 いんない 処方 しょほう を受 う けた方 ほう が利便 りべん 性 せい が高 たか い上 うえ 、自己 じこ 負担 ふたん が低 ひく いために過剰 かじょう に薬剤 やくざい を処方 しょほう されても薬剤 やくざい 料 りょう に対 たい する負担 ふたん 感 かん が希薄 きはく で、一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん を購入 こうにゅう するより安 やす く済 す むことすらあることも医薬 いやく 分業 ぶんぎょう が浸透 しんとう しなかった一因 いちいん である。
しかし現在 げんざい のユニバーサルヘルスケア 制度 せいど のもとでは高齢 こうれい 化 か 社会 しゃかい の到来 とうらい により国民 こくみん 全体 ぜんたい の医療 いりょう 費 ひ 増大 ぞうだい が懸念 けねん されるため、薬剤 やくざい の過剰 かじょう な処方 しょほう を防 ふせ ぐためにも処方箋 しょほうせん 料 りょう の増額 ぞうがく 、かかりつけ薬局 やっきょく 制度 せいど の推進 すいしん などで金銭 きんせん 面 めん から医薬 いやく 分業 ぶんぎょう への誘導 ゆうどう が進 すす められ、現在 げんざい の医薬 いやく 分業 ぶんぎょう 率 りつ は60%を超 こ えている[15] 。
専門 せんもん 性 せい の向上 こうじょう [ 編集 へんしゅう ]
医療 いりょう 技術 ぎじゅつ の高度 こうど 化 か に伴 ともな い薬学 やくがく 的 てき 側面 そくめん から処方 しょほう の提案 ていあん や監査 かんさ が必要 ひつよう となり、病棟 びょうとう で医師 いし 、看護 かんご 師 し と一緒 いっしょ に医療 いりょう チーム として働 はたら く病棟 びょうとう 薬剤師 やくざいし が配属 はいぞく されるようになり、入院 にゅういん 患者 かんじゃ に対 たい する指導 しどう 料 りょう も大幅 おおはば に増額 ぞうがく となった。こうした変化 へんか に対応 たいおう するため、他 た の先進 せんしん 国 こく 並 なみ の薬学部 やくがくぶ 6年 ねん 制 せい が導入 どうにゅう され、薬剤師 やくざいし 認定 にんてい 制度 せいど の充実 じゅうじつ も進 すす んでいる。
さらに薬局 やっきょく においても、後発 こうはつ 医薬品 いやくひん ・スイッチOTC の普及 ふきゅう が推進 すいしん されているため、医薬品 いやくひん 適正 てきせい 使用 しよう に関 かん する専門 せんもん 知識 ちしき が求 もと められる場面 ばめん が増 ふ えている。
そのための基本 きほん 的 てき な情報 じょうほう 源 げん として、最新 さいしん の添付 てんぷ 文書 ぶんしょ や医薬品 いやくひん インタビューフォーム は重要 じゅうよう であり[3] 、それ以外 いがい にも最新 さいしん のエビデンスレベル の高 たか い情報 じょうほう を提供 ていきょう することが求 もと められている[3] 。
チーム医療 いりょう 推進 すいしん 策 さく [ 編集 へんしゅう ]
2010年 ねん 厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう は医療 いりょう スタッフの協 きょう 働 はたらけ ・連携 れんけい の在 あ り方 かた 等 とう について検討 けんとう した報告 ほうこく 書 しょ [16] を元 もと に、「チーム医療 いりょう において薬剤 やくざい の専門 せんもん 家 か である薬剤師 やくざいし が主体 しゅたい 的 てき に薬物 やくぶつ 療法 りょうほう に参加 さんか する」ため現行 げんこう 法令 ほうれい により実施 じっし 可能 かのう な薬剤師 やくざいし 業務 ぎょうむ として下記 かき の9点 てん をあげ都道府県 とどうふけん 知事 ちじ に周知 しゅうち 方 かた 通達 つうたつ した(医 い 政 せい 発 はつ 0430第 だい 1号 ごう )[17] 。
薬剤 やくざい の種類 しゅるい 、投薬 とうやく 量 りょう 、投与 とうよ 方法 ほうほう 、投与 とうよ 期間 きかん 等 とう の変更 へんこう や検査 けんさ のオーダーについて、医師 いし ・薬剤師 やくざいし 等 とう により事前 じぜん に作成 さくせい ・合意 ごうい されたプロトコール に基 もと づき、専門 せんもん 的 てき 知見 ちけん の活用 かつよう を通 つう じて、医師 いし 等 とう と協 きょう 働 はたらか して実施 じっし すること。
薬剤 やくざい 選択 せんたく 、投与 とうよ 量 りょう 、投与 とうよ 方法 ほうほう 、投与 とうよ 期間 きかん 等 とう について、医師 いし に対 たい し、積極 せっきょく 的 てき に処方 しょほう を提案 ていあん すること。
薬物 やくぶつ 療法 りょうほう を受 う けている患者 かんじゃ (在宅 ざいたく の患者 かんじゃ を含 ふく む。)に対 たい し、薬学 やくがく 的 てき 管理 かんり (患者 かんじゃ の副作用 ふくさよう の状況 じょうきょう の把握 はあく 、服薬 ふくやく 指導 しどう 等 とう )を行 おこな うこと。
薬物 やくぶつ の血 ち 中 ちゅう 濃度 のうど や副作用 ふくさよう のモニタリング 等 ひとし に基 もと づき、副作用 ふくさよう の発現 はつげん 状 じょう 況 きょう や有効 ゆうこう 性 せい の確認 かくにん を行 おこな うとともに、医師 いし に対 たい し、必要 ひつよう に応 おう じて薬剤 やくざい の変更 へんこう 等 とう を提案 ていあん すること。
薬物 やくぶつ 療法 りょうほう の経過 けいか 等 とう を確認 かくにん した上 うえ で、医師 いし に対 たい し、前回 ぜんかい の処方 しょほう 内容 ないよう と同一 どういつ の内容 ないよう の処方 しょほう を提案 ていあん すること。
外来 がいらい 化学 かがく 療法 りょうほう を受 う けている患者 かんじゃ に対 たい し、医師 いし 等 とう と協 きょう 働 はたらか してインフォームドコンセント を実施 じっし するとともに、薬学 やくがく 的 てき 管理 かんり を行 おこな うこと。
入院 にゅういん 患者 かんじゃ の持参 じさん 薬 やく の内容 ないよう を確認 かくにん した上 うえ で、医師 いし に対 たい し、服薬 ふくやく 計画 けいかく を提案 ていあん するなど、当該 とうがい 患者 かんじゃ に対 たい する薬学 やくがく 的 てき 管理 かんり を行 おこな うこと。
定期 ていき 的 てき に患者 かんじゃ の副作用 ふくさよう の発現 はつげん 状 じょう 況 きょう の確認 かくにん 等 とう を行 おこな うため、処方 しょほう 内容 ないよう を分割 ぶんかつ して調剤 ちょうざい すること。
抗 こう がん剤 ざい 等 ひとし の適切 てきせつ な無菌 むきん 調剤 ちょうざい を行 おこな うこと。
従来 じゅうらい の「調剤 ちょうざい 」「服薬 ふくやく 指導 しどう 」「薬学 やくがく 管理 かんり 」のみならず、事前 じぜん プロトコールに基 もと づく独自 どくじ の「処方 しょほう 設計 せっけい の実施 じっし 」、あるいは提案 ていあん 権 けん に基 もと づいた「処方 しょほう 設計 せっけい の提案 ていあん 」まで言及 げんきゅう する内容 ないよう となっている。
ハイリスク薬 やく の情報 じょうほう 提供 ていきょう や副作用 ふくさよう の状況 じょうきょう を把握 はあく した際 さい の診療 しんりょう 報酬 ほうしゅう 加算 かさん も追加 ついか され、仕組 しく みのレベルからチーム医療 いりょう への参加 さんか が求 もと められ薬剤師 やくざいし 法 ほう 第 だい 19条 じょう の規定 きてい により、原則 げんそく 的 てき に薬剤師 やくざいし でない者 もの は、販売 はんばい または授与 じゅよ の目的 もくてき で調剤 ちょうざい してはならないこととされている。ただし例外 れいがい として以下 いか の場合 ばあい における医師 いし ・歯科 しか 医師 いし や、獣 しし 医師 いし は、自己 じこ の処方箋 しょほうせん により自 みずか ら調剤 ちょうざい を行 おこな うことができることとされている。
患者 かんじゃ または現 げん にその看護 かんご に当 とう たつている者 もの が特 とく にその医師 いし または歯科 しか 医師 いし から薬剤 やくざい の交付 こうふ を受 う けることを希望 きぼう する旨 むね を申 もう し出 で た場合 ばあい
暗示 あんじ 的 てき 効果 こうか を期待 きたい する場合 ばあい において、処方箋 しょほうせん を交付 こうふ することがその目的 もくてき の達成 たっせい を妨 さまた げるおそれがある場合 ばあい
処方箋 しょほうせん を交付 こうふ することが診療 しんりょう または疾病 しっぺい の予 よ 後 ご について患者 かんじゃ に不安 ふあん を与 あた え、その疾病 しっぺい の治療 ちりょう を困難 こんなん にするおそれがある場合 ばあい
病状 びょうじょう の短時間 たんじかん ごとの変化 へんか に即応 そくおう して薬剤 やくざい を投与 とうよ する場合 ばあい
診断 しんだん または治療 ちりょう 方法 ほうほう の決定 けってい していない場合 ばあい
治療 ちりょう 上 じょう 必要 ひつよう な応急 おうきゅう の措置 そち として薬剤 やくざい を投与 とうよ する場合 ばあい
安静 あんせい を要 よう する患者 かんじゃ 以外 いがい に薬剤 やくざい の交付 こうふ を受 う けることができる者 もの がいない場合 ばあい
覚醒剤 かくせいざい を投与 とうよ する場合 ばあい
薬剤師 やくざいし が乗 の り組 く んでいない船舶 せんぱく 内 ない において薬剤 やくざい を投与 とうよ する場合 ばあい
この規定 きてい の一方 いっぽう で、「患者 かんじゃ が申 もう し出 で ていないにもかかわらず、医師 いし 等 とう から薬剤 やくざい を交付 こうふ される」「診察 しんさつ を受 う けた医師 いし 等 とう とは違 ちが う医師 いし 等 とう から薬剤 やくざい を交付 こうふ される」「看護 かんご 師 し や事務 じむ 員 いん より服用 ふくよう 方法 ほうほう を指導 しどう される」「歯科 しか 医院 いいん で会計 かいけい の時 とき 、鎮痛 ちんつう 剤 ざい や抗菌 こうきん 薬 やく を手渡 てわた しされる」といった例外 れいがい 規定 きてい を逸脱 いつだつ した行為 こうい が行 おこな われている場合 ばあい がある[18] 。
なお、医師 いし ・歯科 しか 医師 いし は、医師 いし 法 ほう 第 だい 22条 じょう ・歯科 しか 医師 いし 法 ほう 第 だい 21条 じょう の規定 きてい により、投薬 とうやく の必要 ひつよう があるときは、患者 かんじゃ 等 とう が交付 こうふ を必要 ひつよう としない旨 むね を申 もう し出 で た場合 ばあい や、上述 じょうじゅつ の例外 れいがい 規定 きてい による自己 じこ の処方箋 しょほうせん により自 みずか ら調剤 ちょうざい する場合 ばあい を除 のぞ き、処方箋 しょほうせん の交付 こうふ をしなければならない。これにも罰則 ばっそく も設 もう けられている。
薬剤師 やくざいし 法 ほう では、2年 ねん ごとの年 とし に薬剤師 やくざいし 届出 とどけで (薬剤師 やくざいし 名簿 めいぼ 登録 とうろく 番号 ばんごう 、氏名 しめい 、住所 じゅうしょ その他 た 厚生 こうせい 労働 ろうどう 省令 しょうれい で定 さだ める事項 じこう の届出 とどけで )が義務 ぎむ づけられている。平成 へいせい 28年 ねん 現在 げんざい の届出 とどけで 薬剤師 やくざいし 数 すう の概数 がいすう は次 つぎ の通 とお り[7] 。なおこの調査 ちょうさ は医師 いし 、歯科 しか 医師 いし についても同時 どうじ に行 おこな われており、人口 じんこう 10万 まん 対 たい 薬剤師 やくざいし 数 すう は237.4人 にん 、医師 いし 数 すう は251.7人 にん 、歯科 しか 医師 いし 数 すう は82.4人 にん となっている[7] 。
日本 にっぽん の薬剤師 やくざいし 数 すう 推移 すいい
調査 ちょうさ 年 ねん
薬剤師 やくざいし 数 すう
薬剤師 やくざいし 数 すう における業種 ぎょうしゅ 別 べつ 割合 わりあい (%)
総数 そうすう
男 おとこ
女 おんな
薬局 やっきょく
病院 びょういん ・診療 しんりょう 所 しょ
医薬品 いやくひん 製販 せいはん ・製造 せいぞう 業 ぎょう
1955(昭和 しょうわ 30年 ねん )
52,418
35,504
16,914
39.0
15.3
-
1960(昭和 しょうわ 35年 ねん )
60,257
37,867
22,390
38.7
15.9
-
1965(昭和 しょうわ 40年 ねん )
68,674
40,040
28,634
35.2
16.5
-
1970(昭和 しょうわ 45年 ねん )
79,393
42,327
37,066
34.9
18.4
-
1975(昭和 しょうわ 50年 ねん )
94,362
46,373
47,989
32.3
20.6
10.6
1980(昭和 しょうわ 55年 ねん )
116,056
52,678
63,378
31.6
23.3
9.6
1984(昭和 しょうわ 59年 ねん )
129,700
56,862
72,838
32.5
25.1
9.7
1986(昭和 しょうわ 61年 ねん )
135,990
59,220
76,770
32.2
25.6
10.4
1988(昭和 しょうわ 63年 ねん )
143,429
61,109
82,320
32.0
26.7
10.6
1990(平成 へいせい 2年 ねん )
150,627
62,901
87,726
32.4
27.4
11.2
1992(平成 へいせい 4年 ねん )
162,021
67,089
94,932
32.2
26.8
12.8
1994(平成 へいせい 6年 ねん )
176,871
72,461
104,410
34.4
25.8
14.8
1996(平成 へいせい 8年 ねん )
194,300
79,069
115,231
36.0
25.2
15.2
1998(平成 へいせい 10年 ねん )
205,953
82,950
123,003
39.4
23.8
14.3
2000(平成 へいせい 12年 ねん )
217,477
86,357
131,120
43.6
22.1
13.1
2002(平成 へいせい 14年 ねん )
229,744
90,827
138,917
46.5
20.7
12.9
2004(平成 へいせい 16年 ねん )
241,369
94,794
146,575
48.2
19.9
12.4
2006(平成 へいせい 18年 ねん )
252,533
98,802
153,731
49.6
19.4
11.9
2008(平成 へいせい 20年 ねん )
267,751
104,578
163,173
50.7
18.8
11.5
2010(平成 へいせい 22年 ねん )
276,517
108,068
168,449
52.7
18.8
11.5
2012(平成 へいせい 24年 ねん )
280,052
109,264
170,788
54.6
18.8
11.2
2014(平成 へいせい 26年 ねん )
288,151
112,494
175,657
55.9
19.0
10.7
2016(平成 へいせい 28年 ねん )
301,323
116,826
184,497
57.1
19.3
10.0
人員 じんいん 過剰 かじょう 予想 よそう [ 編集 へんしゅう ]
医薬 いやく 分業 ぶんぎょう の進展 しんてん により薬局 やっきょく 等 とう での需要 じゅよう が増 ふ えているが、医薬 いやく 分業 ぶんぎょう 率 りつ は70から80%で頭打 あたまう ちになると予想 よそう されること、2009年 ねん の登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ 制度 せいど の導入 どうにゅう により第 だい 二 に 類 るい および第 だい 三 さん 類 るい 一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん を販売 はんばい するには登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ がいれば薬剤師 やくざいし の常駐 じょうちゅう が不要 ふよう となること、等 ひとし から薬剤師 やくざいし の需要 じゅよう は頭打 あたまう ちになるのではないかとの意見 いけん がある。もともと、人口 じんこう 1,000人 にん あたりの薬剤師 やくざいし 数 すう は1.21と、先進 せんしん 国 こく 中 なか では最 もっと も高 たか い[19] 。厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう は「薬剤師 やくざいし 問題 もんだい 検討 けんとう 会 かい 」を組織 そしき し2002年 ねん に「薬剤師 やくざいし 需給 じゅきゅう の予測 よそく について」の報告 ほうこく 書 しょ をとりまとめた[20] 。その報告 ほうこく 書中 しょちゅう では「平成 へいせい 19年度 ねんど 以降 いこう に各 かく 年 とし の新規 しんき 参入 さんにゅう 薬剤師 やくざいし が段階 だんかい 的 てき に減少 げんしょう し、最終 さいしゅう 的 てき に20%程度 ていど 減少 げんしょう することが、薬剤師 やくざいし 免許 めんきょ を取得 しゅとく したにもかかわらずその専門 せんもん 性 せい を活用 かつよう できないという状況 じょうきょう を防 ふせ ぎ、薬剤師 やくざいし の適正 てきせい 数 すう を保 たも ちつつ薬剤師 やくざいし 全体 ぜんたい の資質 ししつ 向上 こうじょう を図 はか り、患者 かんじゃ により質 しつ の高 たか い安心 あんしん ・安全 あんぜん な医療 いりょう を提供 ていきょう するために、重要 じゅうよう であると結論 けつろん を得 え た」としていた。また、その後 ご の「粗 あら い試算 しさん 」によれば、2027年 ねん には薬剤師 やくざいし は40万 まん 人 にん となるが、需要 じゅよう は29万 まん 人 にん として11万 まん 人 にん の余剰 よじょう が出 で ると予測 よそく されている[21] 。
一方 いっぽう 、実際 じっさい の薬剤師 やくざいし 養成 ようせい の定員 ていいん の流 なが れは総合 そうごう 規制 きせい 改革 かいかく 会議 かいぎ の2001年 ねん (第 だい 一 いち 次 じ 答申 とうしん )、2002年 ねん (第 だい 二 に 次 じ 答申 とうしん )を受 う け、2003年 ねん に大学 だいがく 学部 がくぶ ・学科 がっか の設置 せっち 基準 きじゅん が緩和 かんわ され就実大学 だいがく と九州 きゅうしゅう 保健 ほけん 福祉 ふくし 大学 だいがく が約 やく 20年 ねん ぶりに薬学部 やくがくぶ を開設 かいせつ 、その後 ご も学生 がくせい 数 すう を確保 かくほ するため薬学部 やくがくぶ を新設 しんせつ する大学 だいがく が相次 あいつ ぎ、2007年 ねん までに新 あら たに26大学 だいがく ・学部 がくぶ が新設 しんせつ された結果 けっか 、入学 にゅうがく 定員 ていいん は12,010人 にん となり、5年間 ねんかん で5,000人 にん 以上 いじょう と短期間 たんきかん で急 きゅう 増加 ぞうか した [22] 。厚生 こうせい 労働 ろうどう 省 しょう では「薬剤師 やくざいし 需給 じゅきゅう の将来 しょうらい 動向 どうこう に関 かん する検討 けんとう 会 かい 」[23] を組織 そしき しているが、こうした現状 げんじょう に関係 かんけい 者 しゃ から懸念 けねん が表明 ひょうめい されている。同様 どうよう に文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう においても2011年 ねん 6月 がつ に行 おこな われた検討 けんとう 会 かい の報告 ほうこく 書 しょ 「薬学 やくがく 系 けい 人材 じんざい 養成 ようせい の在 あ り方 かた に関 かん する検討 けんとう 会 かい (第 だい 7回 かい )での主 おも な意見 いけん (入学 にゅうがく に関 かん する事項 じこう )」においても委員 いいん のほとんどが規制 きせい 緩和 かんわ によって増 ふ えた定員 ていいん 数 すう に危機 きき 感 かん を持 も っていると報告 ほうこく している。2015年 ねん 2月 がつ の同 どう 検討 けんとう 会 かい (第 だい 17回 かい )においても入学 にゅうがく 者 しゃ の質 しつ の低下 ていか への言及 げんきゅう が多 おお くされており文部 もんぶ 科学 かがく 省 しょう が改善 かいぜん 計画 けいかく を立 た てさせ指導 しどう した大学 だいがく の中 なか には「実際 じっさい の入学 にゅうがく 定員 ていいん 173名 めい のうち薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん の合格者数 ごうかくしゃすう が11名 めい 」を問題 もんだい 視 し した委員 いいん がいた。[24]
2014年 ねん の薬剤師 やくざいし 国家 こっか 試験 しけん では合格 ごうかく 率 りつ は前年 ぜんねん より18.26ポイント下 さ がり60.84 %であったものの、2016年 ねん には76.85%と2013年 ねん 以前 いぜん の平均 へいきん 的 てき な合格 ごうかく 率 りつ に復 ふく し受験 じゅけん 者 しゃ 数 すう が過去 かこ 最大 さいだい であったため合格者数 ごうかくしゃすう は過去 かこ 最大 さいだい の11,488名 めい まで増加 ぞうか した。[25]
薬学部 やくがくぶ の新設 しんせつ はその後 ご も続 つづ いており2018年度 ねんど 開 ひらけ 学 がく の山陽 さんよう 小野田 おのだ 市立 しりつ 山口 やまぐち 東京理科大学 とうきょうりかだいがく を合 あ わせ国公立 こっこうりつ 18校 こう 、私立 しりつ 56校 こう 57学部 がくぶ の全国 ぜんこく 計 けい 74校 こう 75学部 がくぶ にまで増加 ぞうか しているが、さらに近年 きんねん 中 ちゅう の設置 せっち 予定 よてい も既 すで に公 おおやけ 私立 しりつ 数 すう 校 こう で具体 ぐたい 化 か している。しかし、2016年度 ねんど の在 ざい 地方 ちほう の新設 しんせつ 私立 しりつ 薬学部 やくがくぶ 入試 にゅうし 状況 じょうきょう を見 み れば受験 じゅけん 者 しゃ 数 すう 、合格者数 ごうかくしゃすう は定員 ていいん 数 すう を上回 うわまわ っていても実際 じっさい の入学 にゅうがく 者 しゃ 数 すう が定員 ていいん 数 すう の半数 はんすう 近 ちか い大学 だいがく も数 すう 校 こう (65%以下 いか が5学部 がくぶ 、85%以下 いか が10学部 がくぶ (各 かく 6年 ねん 制 せい のみ))出 で ており、大学 だいがく が薬学部 やくがくぶ の開設 かいせつ や薬科 やっか 大学 だいがく の開 ひらき 学 がく を断念 だんねん した例 れい (郡山 こおりやま 市 し 、筑西市 し 、上田 うえだ 市 し )も見 み られる。
労働 ろうどう 者 しゃ である薬剤師 やくざいし の賃金 ちんぎん は、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう の「賃金 ちんぎん 構造 こうぞう 基本 きほん 統計 とうけい 調査 ちょうさ 」によると2013年 ねん 現在 げんざい で、月給 げっきゅう (きまって支給 しきゅう する現金 げんきん 給与 きゅうよ 額 がく )は37万 まん 600円 えん 、賞与 しょうよ (年間 ねんかん 賞与 しょうよ その他 た 特別 とくべつ 給与 きゅうよ 額 がく )は87万 まん 9400円 えん である(企業 きぎょう 規模 きぼ 10人 にん 以上 いじょう 計 けい 、平均 へいきん 年齢 ねんれい 39.1歳 さい )[26] 。一般 いっぱん 労働 ろうどう 者 しゃ は月給 げっきゅう 32万 まん 4000円 えん 、賞与 しょうよ 80万 まん 1300円 えん (42.0歳 さい )なので、年収 ねんしゅう 換算 かんさん で比較 ひかく すると60万 まん 円 えん 以上 いじょう 高 たか いが、アメリカ、韓国 かんこく およびマレーシアなど諸 しょ 外国 がいこく と比較 ひかく すると労働 ろうどう 者 しゃ 一般 いっぱん との賃金 ちんぎん 較差 かくさ は小 ちい さい。企業 きぎょう 規模 きぼ 別 べつ にみると、1000人 にん 以上 いじょう で月給 げっきゅう 37万 まん 7600円 えん 、賞与 しょうよ 91万 まん 4200円 えん 、100人 にん ~999人 にん で月給 げっきゅう 33万 まん 1300円 えん 、賞与 しょうよ 85万 まん 5000円 えん 、10人 にん ~99人 にん で月給 げっきゅう 41万 まん 7100円 えん 、賞与 しょうよ 87万 まん 2600円 えん などとなっている。また性別 せいべつ では、男性 だんせい が月給 げっきゅう 39万 まん 2200円 えん 、特別 とくべつ 給 きゅう 91万 まん 7900円 えん (平均 へいきん 年齢 ねんれい 37.8歳 さい )なのに対 たい し、女性 じょせい は36万 まん 1100円 えん 、86万 まん 2500円 えん (39.6歳 さい )となっており、男性 だんせい の方 ほう が高 たか い。
一方 いっぽう 、人事院 じんじいん の「職種 しょくしゅ 別 べつ 民間 みんかん 給与 きゅうよ 実態 じったい 調査 ちょうさ 」によると2014年 ねん 4月 がつ の月例 げつれい 給 きゅう は薬局 やっきょく 長 ちょう (部下 ぶか に薬剤師 やくざいし 2人 にん 以上 いじょう )は49万 まん 4,533円 えん 、一般 いっぱん の薬剤師 やくざいし は34万 まん 8,091円 えん となっている[27] 。また、新卒 しんそつ 薬剤師 やくざいし の初任 しょにん 給 きゅう は22万 まん 1088円 えん である。国家 こっか 公務員 こうむいん の薬剤師 やくざいし の初任 しょにん 給 きゅう は医療 いりょう 職 しょく 俸給 ほうきゅう 表 ひょう (二 に )の2級 きゅう 15号俸 ごうほう と格付 かくづ けされており、金額 きんがく は2011年度 ねんど 以降 いこう は20万 まん 800円 えん となっている(人事院 じんじいん 規則 きそく 九 きゅう ―八 はち ワ 医療 いりょう 職 しょく 俸給 ほうきゅう 表 ひょう (二 に )初任 しょにん 給 きゅう 基準 きじゅん 表 ひょう )。
登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ について[ 編集 へんしゅう ]
2009年 ねん 施行 しこう の改正 かいせい 薬事 やくじ 法 ほう により薬剤師 やくざいし 以外 いがい の医薬品 いやくひん 販売 はんばい 者 しゃ として登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ の資格 しかく が設 もう けられた。登録 とうろく 販売 はんばい 者 しゃ は一般 いっぱん 用 よう 医薬品 いやくひん のうち比較的 ひかくてき リスクの低 ひく い第 だい 二 に 類 るい 医薬品 いやくひん および第 だい 三 さん 類 るい 医薬品 いやくひん を販売 はんばい できる。なお、第 だい 一類 いちるい 医薬品 いやくひん の販売 はんばい および授与 じゅよ は薬剤師 やくざいし の管理 かんり ・指導 しどう の下 した で可能 かのう である。この改正 かいせい に伴 ともな い従前 じゅうぜん の薬種 やくしゅ 商 しょう 販売 はんばい 業 ぎょう の資格 しかく は消滅 しょうめつ し、一般 いっぱん 販売 はんばい 業 ぎょう と薬種 やくしゅ 商 しょう 販売 はんばい 業 ぎょう は店舗 てんぽ 販売 はんばい 業 ぎょう に統合 とうごう された[28] 。
世界 せかい 各国 かっこく の薬剤師 やくざいし 制度 せいど [ 編集 へんしゅう ]
1900年 ねん 頃 ごろ までは薬局 やっきょく や薬剤師 やくざいし の助手 じょしゅ からキャリアをスタートし、薬剤師 やくざいし の監督 かんとく の下 した で調剤 ちょうざい などの実務 じつむ を担当 たんとう し、見習 みなら いを終 お えると調剤 ちょうざい や販売 はんばい の許可 きょか が得 え られる制度 せいど があった。これは一部 いちぶ の国 くに で調剤 ちょうざい 技師 ぎし や調剤 ちょうざい 助手 じょしゅ という下位 かい の資格 しかく として残 のこ っている。
古 ふる くからヨーロッパでの資格 しかく が共通 きょうつう 化 か されており、アンリ・ネスレ は1836年 ねん にドイツの薬局 やっきょく で4年間 ねんかん の見習 みなら い期間 きかん を終 お えたが、スイス に移住 いじゅう した後 のち の1839年 ねん に化学 かがく 実験 じっけん 、薬剤師 やくざいし 、医薬品 いやくひん 販売 はんばい の許可 きょか を得 え ている。
英国 えいこく では医薬品 いやくひん 法 ほう で薬事 やくじ の専門 せんもん 職 しょく として認 みと められているのは薬剤師 やくざいし のみであり、病気 びょうき の治療 ちりょう と健康 けんこう 管理 かんり への貢献 こうけん から最 もっと も国民 こくみん に身近 みぢか な医療 いりょう 人 じん として位置 いち づけられている[29] 。英国 えいこく 王立 おうりつ 薬剤師 やくざいし 会 かい に登録 とうろく された薬剤師 やくざいし には、薬剤師 やくざいし 自身 じしん の判断 はんだん で独立 どくりつ して処方 しょほう を行 おこな うことができる[30] 。
12世紀 せいき ごろから続 つづ く徒弟 とてい 制度 せいど により、古 ふる くから薬剤師 やくざいし の助手 じょしゅ 制度 せいど があった。アガサ・クリスティ は第 だい 一 いち 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 ちゅう に薬剤師 やくざいし のアシスタントとして働 はたら いたことで、ミステリー小説 しょうせつ に使 つか われる毒物 どくぶつ の知識 ちしき を得 え た。現在 げんざい では薬剤師 やくざいし の下位 かい の国家 こっか 資格 しかく として、ファーマシー・テクニシャン (pharmacy technician, 調剤 ちょうざい 技師 ぎし )およびファーマシー・アシスタント (Pharmacy assistant, 調剤 ちょうざい 助手 じょしゅ )として整理 せいり されており、前者 ぜんしゃ は患者 かんじゃ とのカウンセリングを行 おこな えるが後者 こうしゃ は行 おこな えない。病院 びょういん 薬剤 やくざい 部 ぶ では、アシスタントが調剤 ちょうざい や混 こん 注 ちゅう 業務 ぎょうむ を行 おこな い、薬剤師 やくざいし はその業務 ぎょうむ の最終 さいしゅう 監査 かんさ を行 おこな う[29] 。医薬品 いやくひん は可能 かのう な限 かぎ り28錠 じょう や30錠 じょう の小 しょう 包装 ほうそう で販売 はんばい され、散剤 さんざい や軟膏 なんこう 剤 ざい 、水 みず 剤 ざい の混合 こんごう は禁止 きんし されているが、そのことによって調剤 ちょうざい ミスを防 ふせ いでおり、アシスタントによる調剤 ちょうざい を可能 かのう としている[29] 。
薬剤師 やくざいし 資格 しかく は4年 ねん 制 せい の薬学 やくがく 教育 きょういく と1年 ねん の必須 ひっす 実務 じつむ 研修 けんしゅう の計 けい 5年 ねん を終了 しゅうりょう し薬剤師 やくざいし 免許 めんきょ 国家 こっか 試験 しけん を通過 つうか した者 もの に与 あた えられる[29] 。実務 じつむ 実習 じっしゅう は学部 がくぶ 生 せい としてではなく登録 とうろく 前 まえ の薬剤師 やくざいし (Pre-registration pharmacist、通称 つうしょう 「プレ・レジ」)としての雇用 こよう 関係 かんけい の中 なか で行 おこな われ、学生 がくせい の希望 きぼう を考慮 こうりょ して地域 ちいき 薬局 やっきょく や病院 びょういん で行 おこな う[29] 。薬剤師 やくざいし となるためは実務 じつむ 実習 じっしゅう の間 あいだ にアシスタントのすべての業務 ぎょうむ を習得 しゅうとく する必要 ひつよう があり、これを実務 じつむ 実習 じっしゅう の前半 ぜんはん 6か月 げつ で行 おこな う[29] 。プレ・レジの指導 しどう は先輩 せんぱい の薬剤師 やくざいし のみならずアシスタントも行 おこな う[29] 。実務 じつむ 実習 じっしゅう の後半 こうはん は病棟 びょうとう での研修 けんしゅう を行 おこな い、実習 じっしゅう の10か月 げつ 目 め に当 あ たる6月 がつ には薬剤師 やくざいし 免許 めんきょ 国家 こっか 試験 しけん を受験 じゅけん する[29] 。なお、この国家 こっか 試験 しけん に不 ふ 合格 ごうかく でも9月 がつ に再度 さいど 試験 しけん を受験 じゅけん できるが、2回 かい 不合格 ふごうかく となった場合 ばあい には3回 かい 目 め の受験 じゅけん までに6か月 げつ の実習 じっしゅう が求 もと められる[29] 。実習 じっしゅう の最後 さいご の2か月 げつ は病棟 びょうとう で担当 たんとう を持 も ち病棟 びょうとう 薬剤師 やくざいし 監督 かんとく 下 か で業務 ぎょうむ を行 おこな うとともに、研修 けんしゅう の仕上 しあ げとして調剤 ちょうざい 業務 ぎょうむ でも監査 かんさ 練習 れんしゅう を行 おこな う[29] 。また、1年間 ねんかん の実務 じつむ 実習 じっしゅう 中 ちゅう には、月 つき に1-2回 かい 、プレ・レジ勉強 べんきょう 会 かい に出席 しゅっせき する必要 ひつよう がある[29] 。この勉強 べんきょう 会 かい は、実務 じつむ に役立 やくだ つ知識 ちしき から国家 こっか 試験 しけん 対策 たいさく まで多岐 たき にわたる学習 がくしゅう を行 おこな い、国家 こっか 試験 しけん 模試 もし の受験 じゅけん もある[29] 。さらには、研究 けんきゅう プロジェクトに参加 さんか し、薬剤 やくざい 部 ぶ から与 あた えられたテーマについて情報 じょうほう 収集 しゅうしゅう およびレポートを行 おこな い発表 はっぴょう する必要 ひつよう がある[29] 。
フランス でも医薬 いやく 分業 ぶんぎょう の制度 せいど は13世紀 せいき の時代 じだい に取 と り入 い れられ、現在 げんざい まで徹底 てってい して行 おこな われている。医師 いし よりも給料 きゅうりょう が高 たか い場合 ばあい もあり薬剤師 やくざいし の信頼 しんらい 度 ど も高 たか い[31] 。薬局 やっきょく 薬剤師 やくざいし の仕事 しごと も多岐 たき に及 およ ぶ。薬局 やっきょく は市民 しみん の健康 けんこう 相談 そうだん の場 ば でもあり、薬剤師 やくざいし の課程 かてい には薬草 やくそう やキノコ 学 がく も含 ふく まれており、フランスでは薬局 やっきょく 薬剤師 やくざいし がキノコの鑑定 かんてい も行 おこな う。
2002年 ねん から医師 いし が商品 しょうひん 名 めい ではなく成分 せいぶん 名 めい で処方箋 しょほうせん を書 か いてもよいことになり、同 おな じ成分 せいぶん の商品 しょうひん の中 なか から薬剤師 やくざいし が選 えら んだ薬 くすり を患者 かんじゃ に渡 わた すことができるようになった。フランスの薬剤師 やくざいし は特別 とくべつ な場合 ばあい を除 のぞ き、医師 いし に許可 きょか を取 と ることなく医師 いし の処方 しょほう した薬 くすり をジェネリック医薬品 いやくひん に替 か える権利 けんり も有 ゆう している[32] 。リフィル処方箋 しょほうせん 制度 せいど も導入 どうにゅう されていて権限 けんげん が大 おお きい。
薬剤師 やくざいし 課程 かてい は1987年 ねん 法律 ほうりつ が制定 せいてい され、6年 ねん 制 せい であるが病院 びょういん 薬剤師 やくざいし や研究 けんきゅう 者 しゃ を目指 めざ す場合 ばあい 9年 ねん の勉強 べんきょう が必要 ひつよう である[33] 。薬学部 やくがくぶ に入学 にゅうがく するためにはバカロレア に合格 ごうかく が必要 ひつよう である。政府 せいふ が厳格 げんかく に管理 かんり しており薬学部 やくがくぶ の2年 ねん 時 じ 進級 しんきゅう の際 さい に選抜 せんばつ 試験 しけん があり合格 ごうかく すると2カ月 かげつ 現場 げんば での研修 けんしゅう を行 おこな う。その後 ご 4年 ねん 目 め までに理論 りろん や実技 じつぎ の課程 かてい を積 つ む。5年 ねん 時 じ 進級 しんきゅう の際 さい に実務 じつむ 研修 けんしゅう のための国家 こっか 試験 しけん が行 おこな われる。5年 ねん 次 じ はハーフタイムの大学 だいがく 病院 びょういん 研修 けんしゅう を行 おこな う。6年 ねん 次 じ は薬局 やっきょく ・産業 さんぎょう 薬剤師 やくざいし 希望 きぼう 者 しゃ は論文 ろんぶん を書 か き、薬剤師 やくざいし 国家 こっか 免許 めんきょ を取得 しゅとく する。病院 びょういん 薬剤師 やくざいし と研究 けんきゅう 希望 きぼう 者 しゃ はさらに3年間 ねんかん 進学 しんがく をし9年 ねん 次 つぎ に論文 ろんぶん を書 か き、専門 せんもん 薬剤師 やくざいし 国家 こっか 免許 めんきょ を取得 しゅとく する[34] 。フランスの薬学部 やくがくぶ の薬剤師 やくざいし 養成 ようせい 課程 かてい はは国費 こくひ で賄 まかな われている場合 ばあい が多 おお い。
イタリアでは医薬 いやく 分業 ぶんぎょう は保守 ほしゅ 的 てき であり薬剤師 やくざいし (farmacista)は古典 こてん 的 てき な薬剤師 やくざいし 業務 ぎょうむ を主 おも としている。近年 きんねん まで市販 しはん 薬 やく の取 と り扱 あつか いがない薬局 やっきょく もあり薬剤師 やくざいし は医療 いりょう における医薬品 いやくひん の供給 きょうきゅう に重 おも きを置 お いていた時代 じだい が長 なが く、医薬品 いやくひん 供給 きょうきゅう は医師 いし の手 て から離 はな れ、すべて薬剤師 やくざいし が関 かか わるものだという意識 いしき が強 つよ い。医師 いし と薬剤師 やくざいし の職域 しょくいき を完全 かんぜん に分 わ けており外来 がいらい だけではなく病院 びょういん 調剤 ちょうざい も受託 じゅたく できる大 だい 規模 きぼ 薬局 やっきょく も地域 ちいき に存在 そんざい している。近年 きんねん の取 と り組 く みとして行政 ぎょうせい 機関 きかん が行 おこな っていた医療 いりょう 機関 きかん の受診 じゅしん 申 もう し込 こ みを薬局 やっきょく で行 おこな える取 と り組 く みがなされている[35] 。
薬剤師 やくざいし の資格 しかく を取得 しゅとく するためには大学 だいがく の薬学部 やくがくぶ (Chimiche e Tecnologie Farmaceutiche: CTF)に進 すす み、大学院 だいがくいん (Laurea magistrale)を修了 しゅうりょう する必要 ひつよう がある。薬学 やくがく の単科大学 たんかだいがく はない。薬学部 やくがくぶ 在学 ざいがく 中 ちゅう に6か月 げつ の現場 げんば での研修 けんしゅう が必要 ひつよう であり大学 だいがく で学位 がくい を取得 しゅとく し国家 こっか 試験 しけん を経 へ て薬剤師 やくざいし 会 かい (Albo professionale)に登録 とうろく することにより薬剤師 やくざいし として勤務 きんむ することができる。薬剤師 やくざいし 資格 しかく 取得 しゅとく 後 ご の専門 せんもん 課程 かてい として病院 びょういん 薬剤師 やくざいし や化粧 けしょう 品 ひん 科学 かがく などの専門 せんもん 課程 かてい を設 もう ける大学 だいがく も存在 そんざい する[36] 。
米国 べいこく においても身近 みぢか な医療 いりょう 人 じん として位置 いち づけられ、社会 しゃかい 的 てき 地位 ちい が高 たか い。公的 こうてき 保険 ほけん 制度 せいど が乏 とぼ しいため薬局 やっきょく でまず相談 そうだん するということが一般 いっぱん 的 てき である。セルフメディケーション の相談 そうだん を行 おこな う他 ほか 、州 しゅう によっては予防 よぼう 接種 せっしゅ を行 おこな ったりもする。
米国 べいこく での調剤 ちょうざい 業務 ぎょうむ は薬剤師 やくざいし (Pharmacists) と調剤 ちょうざい に関 かん する実務 じつむ を簡単 かんたん なトレーニングを受 う けたファーマシー・テクニシャン が行 おこな う[37] 。テクニシャンがいる場合 ばあい はテクニシャンが処方箋 しょほうせん に従 したが って薬 くすり を用意 ようい し薬剤師 やくざいし が監督 かんとく することが一般 いっぱん 的 てき であり、監査 かんさ 業務 ぎょうむ に関 かん しては薬剤師 やくざいし が行 おこな うことが義務 ぎむ となっている[37] 。またリフィル処方箋 しょほうせん 制度 せいど があり一 いち 度 ど 医師 いし が処方 しょほう した処方箋 しょほうせん を有効 ゆうこう 期限 きげん 内 ない であれば薬剤師 やくざいし の判断 はんだん のもと再度 さいど 調剤 ちょうざい することが可能 かのう となっている[30] 。
米国 べいこく で薬剤師 やくざいし の資格 しかく を取得 しゅとく するためには4年間 ねんかん の学位 がくい (一般 いっぱん 教養 きょうよう 課程 かてい +専門 せんもん 知識 ちしき )の取得 しゅとく と2年 ねん ほどの実務 じつむ 課程 かてい の計 けい 6年 ねん の専門 せんもん 教育 きょういく を修了 しゅうりょう し職業 しょくぎょう 学位 がくい であるDoctor of Pharmacy (PharmD) の学位 がくい を取得 しゅとく した後 のち 、薬剤師 やくざいし 試験 しけん に合格 ごうかく することが必要 ひつよう となる[37] 。資格 しかく は州 しゅう 単位 たんい で交付 こうふ される。年収 ねんしゅう は平均 へいきん 年収 ねんしゅう :11万 まん 6583ドル、時給 じきゅう :65ドルと被 ひ 雇用 こよう 者 しゃ 平均 へいきん より高額 こうがく となっており、高 こう 所得 しょとく の職業 しょくぎょう の一 ひと つである。
ブラジル で薬剤師 やくざいし になるためには、5年 ねん の大学 だいがく 教育 きょういく と実務 じつむ 研修 けんしゅう 期間 きかん が必要 ひつよう となっている。ブラジルでは完全 かんぜん に医薬 いやく 分業 ぶんぎょう 制 せい をとっているため医薬品 いやくひん は薬局 やっきょく で購入 こうにゅう する。ブラジルにおいて薬 くすり を扱 あつか う店 みせ はファルマシアと呼 よ ばれる薬局 やっきょく とドロガリアと呼 よ ばれる薬店 やくてん がありどちらも責任 せきにん 者 しゃ は薬剤師 やくざいし でなくてはならず、営業 えいぎょう 時間 じかん 内 ない は常駐 じょうちゅう していなくてはならない。処方箋 しょほうせん 調剤 ちょうざい はファルマシアでのみ行 おこな う。医薬品 いやくひん は薬剤師 やくざいし がいるカウンターの後 うし ろに陳列 ちんれつ され薬剤師 やくざいし が相談 そうだん に乗 の ったうえで購入 こうにゅう される。ブラジルでは公的 こうてき 医療 いりょう 保険 ほけん に当 あ たる統一 とういつ 保健 ほけん 医療 いりょう システムがあり公立 こうりつ 病院 びょういん で無料 むりょう 診療 しんりょう を受 う けることができるが混雑 こんざつ する。また私立 しりつ 病院 びょういん では保険 ほけん が使 つか えない。そのため、軽症 けいしょう の症状 しょうじょう であれば薬剤師 やくざいし に相談 そうだん して市販 しはん 薬 やく で済 す ませることが一般 いっぱん 的 てき である。
韓国 かんこく でも医薬 いやく 分業 ぶんぎょう 制 せい をとっている。韓国 かんこく では西洋 せいよう 薬 やく を扱 あつか う薬剤師 やくざいし と、漢方薬 かんぽうやく を扱 あつか う韓 かん 薬師 くすし と資格 しかく が細分 さいぶん 化 か されている。平均 へいきん 年収 ねんしゅう は日本円 にほんえん 換算 かんさん で約 やく 600万 まん 円 えん と平均 へいきん 的 てき な被 ひ 雇用 こよう 者 しゃ の年収 ねんしゅう より高 たか い。
マレーシア で薬学部 やくがくぶ に入 はい るためには高校生 こうこうせい の上位 じょうい 15パーセントに入 はい らなくてはならない。薬剤師 やくざいし の年収 ねんしゅう も高校 こうこう 教員 きょういん の3~4倍 ばい である[38] 。テクニシャン制度 せいど があり、薬剤師 やくざいし は主 おも に調剤 ちょうざい された薬 くすり の処方 しょほう 監査 かんさ や服薬 ふくやく 指導 しどう といった専門 せんもん 的 てき な仕事 しごと を重点的 じゅうてんてき に行 い っている[39] 。
臨床 りんしょう 薬剤師 やくざいし [ 編集 へんしゅう ]
臨床 りんしょう 薬剤師 やくざいし は、アメリカでは、患者 かんじゃ に投与 とうよ する薬 くすり の量 りょう や服薬 ふくやく のタイミングを計画 けいかく ・提案 ていあん したり、それによってどのような効果 こうか が期待 きたい できるかを推測 すいそく する[40] 。
著名 ちょめい な薬剤師 やくざいし ・薬学 やくがく 者 しゃ [ 編集 へんしゅう ]
薬剤師 やくざいし を題材 だいざい にした作品 さくひん [ 編集 へんしゅう ]
^ 「厚生 こうせい 労働 ろうどう 省令 しょうれい で定 さだ める者 もの 」とは、視覚 しかく 又 また は精神 せいしん の機能 きのう の障害 しょうがい により薬剤師 やくざいし の業務 ぎょうむ を適正 てきせい に行 おこな うに当 あ たって必要 ひつよう な認知 にんち 、判断 はんだん 及 およ び意思 いし 疎通 そつう を適切 てきせつ に行 おこな うことができない者 もの とする(薬剤師 やくざいし 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 1条 じょう の2)。厚生 こうせい 労働 ろうどう 大臣 だいじん は、薬剤師 やくざいし の免許 めんきょ の申請 しんせい を行 おこな った者 もの がこれに該当 がいとう すると認 みと める場合 ばあい において、当該 とうがい 者 しゃ に当該 とうがい 免許 めんきょ を与 あた えるかどうかを決定 けってい するときは、当該 とうがい 者 しゃ が現 げん に利用 りよう している障害 しょうがい を補 おぎな う手段 しゅだん 又 また は当該 とうがい 者 しゃ が現 げん に受 う けている治療 ちりょう 等 とう により障害 しょうがい が補 おぎな われ、又 また は障害 しょうがい の程度 ていど が軽減 けいげん している状況 じょうきょう を考慮 こうりょ しなければならない(薬剤師 やくざいし 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 第 だい 1条 じょう の3)。