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初任しょにんきゅう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

初任しょにんきゅう(しょにんきゅう)は、学校がっこう卒業そつぎょうして正規せいき雇用こようされるようになったひとが、最初さいしょ給与きゅうよのことである。

それまで家族かぞく扶養ふようのもとで学生がくせい生活せいかつおこなっていたひとが、そこから自立じりつし、自活じかつするようになる第一歩だいいっぽ象徴しょうちょうであり、初任しょにんきゅうることは一種いっしゅ通過つうか儀礼ぎれいともいえる。それまでの感謝かんしゃ意味いみをこめて、初任しょにんきゅう使つかって家族かぞくおくものをするひとおおい。

日本にっぽんにおける初任しょにんきゅう金額きんがくは、学歴がくれき職種しょくしゅによる変動へんどうはあるものの、個人こじん能力のうりょくなどによるすくない。そのため、職種しょくしゅごとの給与きゅうよ水準すいじゅんや、時代じだいごとの物価ぶっか水準すいじゅん比較ひかくするための指標しひょうとしてもしばしばもちいられる。この場合ばあい通常つうじょう最初さいしょの1ヶ月かげつ労働ろうどう対価たいかとして支払しはらわれる月給げっきゅうがくもちいる。

労務ろうむ行政ぎょうせい研究所けんきゅうじょ調査ちょうさによると、2012年度ねんど東証とうしょうだい1上場じょうじょう企業きぎょう231しゃの2012年度ねんど新入しんにゅう社員しゃいん初任しょにんきゅう水準すいじゅんは、大学だいがくそつで20まん4782えん大学院だいがくいんそつ修士しゅうし22まん2933えん高校こうこうそつで16まん883えん程度ていどとされている[1]2013ねんから2017ねんまでに日本にっぽん経済けいざいゆるやかな回復かいふく背景はいけいだい中小ちゅうしょうすべ規模きぼ企業きぎょう統計とうけい調査ちょうさ高卒こうそつ大卒だいそつ初任しょにんきゅう男女だんじょとも4ねん連続れんぞく増加ぞうかしていることで過去かこ最高さいこうになっている[2][3]

初任しょにんきゅう住民じゅうみんぜいかれておらず、翌年よくねん6がつから税金ぜいきん控除こうじょされると給料きゅうりょう手取てど給与きゅうよ支給しきゅうがく)がすくなくなるので2ねん以降いこう手取てど給与きゅうよ初年度しょねんどのそれより減額げんがくとなる場合ばあいおおい。

脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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