食 しょく の安全 あんぜん (しょくのあんぜん)とは、食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい [1] 、あるいは食事 しょくじ 文化 ぶんか や食 た べ物 もの の食 しょく し方 かた も含 ふく めた安全 あんぜん 性 せい [2] の意味 いみ で用 もち いられる言葉 ことば である。食 しょく の安全 あんぜん 性 せい [3] 、食 しょく の安全 あんぜん 問題 もんだい [4] 、食 しょく の安全 あんぜん 確保 かくほ [4] といった表現 ひょうげん 、あるいは食 しょく の安全 あんぜん と安心 あんしん 、食品 しょくひん の安全 あんぜん ・安心 あんしん といった表現 ひょうげん も用 もち いられる[4] 。
人 ひと は健康 けんこう に生 い きるために、呼吸 こきゅう し、食 た べて、生活 せいかつ を営 いとな む[5] 。食 しょく をめぐる問題 もんだい は、生存 せいぞん にとってもっとも基本 きほん 的 てき な問題 もんだい であり、「食 しょく は命 いのち である[7] 」とも表現 ひょうげん される。安全 あんぜん でない食料 しょくりょう が流通 りゅうつう する社会 しゃかい は人間 にんげん 存在 そんざい を根底 こんてい から危 あや うくする[7] 。1年 ねん 365日 にち 、毎日 まいにち とる食事 しょくじ に、安全 あんぜん なものを望 のぞ むのは当然 とうぜん である[8] 。ところが、食 しょく の安全 あんぜん に関係 かんけい する大 だい 事件 じけん は、過去 かこ から現在 げんざい まで洋 よう の東西 とうざい を問 と わず頻繁 ひんぱん に発生 はっせい しており[9] 、後 ご を絶 た たない。
食 しょく の安全 あんぜん を考 かんが える上 うえ で欠 か かすことができないのは、食品 しょくひん 公害 こうがい を振 ふ り返 かえ り、その被害 ひがい と犠牲 ぎせい に思 おも いを馳 は せ学 まな ぶことである[10] 、ともされる。食 しょく の安全 あんぜん に関 かん しては、生産 せいさん ・流通 りゅうつう ・消費 しょうひ のどの一 ひと つがつまづいても深刻 しんこく な事態 じたい となりうるのであり、生産 せいさん 者 しゃ 、流通 りゅうつう 業者 ぎょうしゃ 、生活 せいかつ 者 しゃ のすべてを巻 ま き込 こ んだ問題 もんだい となっている[11] 。
現代 げんだい では食生活 しょくせいかつ の環境 かんきょう や文化 ぶんか が、かつての様式 ようしき から変化 へんか し、生鮮 せいせん 野菜 やさい ・肉 にく ・魚 さかな を買 か ってきて調理 ちょうり するだけでなく、加工 かこう 食品 しょくひん が一般 いっぱん 家庭 かてい に普及 ふきゅう し、また惣菜 そうざい や調理 ちょうり 済 ず みの食材 しょくざい も利用 りよう されており、食品 しょくひん が人 ひと の口 くち に入 はい る経路 けいろ ・経緯 けいい が多様 たよう 化 か しているので、食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい を確保 かくほ することは、以前 いぜん に比 くら べると複雑 ふくざつ で難 むずか しい問題 もんだい となってきている[12] 。
食 しょく の安全 あんぜん の確保 かくほ のために、必要 ひつよう な仕組 しく み・取 と り組 く み方 かた としては、事故 じこ 後 ご の後処理 あとしょり を行 おこな うだけではなく、有毒 ゆうどく 物質 ぶっしつ の評価 ひょうか ・管理 かんり 等 とう といった、食 しょく の安全 あんぜん に影響 えいきょう を与 あた える要因 よういん について、事前 じぜん にリスク管理 かんり を行 おこな うことが重要 じゅうよう だということが、国際 こくさい 的 てき な共通 きょうつう 認識 にんしき となっている[13] 。
しかし、食品 しょくひん 中 ちゅう に含有 がんゆう (残留 ざんりゅう )する規制 きせい 値 ち は、各国 かっこく の都合 つごう に合 あ わせた値 ね が採用 さいよう され、ゼロリスクが目的 もくてき ではなく「リスクを抑 おさ え、基準 きじゅん 以上 いじょう の含有 がんゆう で廃棄 はいき される穀物 こくもつ を抑制 よくせい し、飢餓 きが を発生 はっせい させないための値 ね 」として認識 にんしき されている[14] 。
食品 しょくひん による危害 きがい と健康 けんこう 被害 ひがい 事故 じこ [ 編集 へんしゅう ]
食品 しょくひん に危険 きけん なものが入 はい っていれば健康 けんこう に重大 じゅうだい な危害 きがい が出 で る[15] 。我々 われわれ は毎日 まいにち 食 た べる食事 しょくじ (食品 しょくひん )に関心 かんしん を持 も ち、十分 じゅうぶん に注意 ちゅうい をはらわなければならない[15] 。
食品 しょくひん によって起 お こる危害 きがい を以下 いか のように区分 くぶん することが可能 かのう である[16] 。
急性 きゅうせい 的 てき 危害 きがい :薬物 やくぶつ や化学 かがく 物質 ぶっしつ による急性 きゅうせい 食中毒 しょくちゅうどく などの健康 けんこう 被害 ひがい
短期 たんき 的 てき 危害 きがい :微生物 びせいぶつ や細菌 さいきん が増 ふ えることによる食中毒 しょくちゅうどく などの健康 けんこう 被害 ひがい
中期 ちゅうき 的 てき 危害 きがい :生活 せいかつ 習慣 しゅうかん 病 びょう などの栄養素 えいようそ の偏 かたよ り による健康 けんこう 被害 ひがい
長期 ちょうき 的 てき 危害 きがい :環境 かんきょう ホルモン などの影響 えいきょう による健康 けんこう 被害 ひがい
食品 しょくひん 事故 じこ ・食中毒 しょくちゅうどく [ 編集 へんしゅう ]
食品 しょくひん は口 くち から入 はい り、消化 しょうか 器官 きかん で消化 しょうか 吸収 きゅうしゅう されるので、毒物 どくぶつ や微生物 びせいぶつ など危険 きけん なものが入 はい っていると、人体 じんたい にその影響 えいきょう は直接 ちょくせつ に出 で てくる[17] 。急性 きゅうせい のものであれば、一部 いちぶ は、口 くち に入 い れた時 とき に即時 そくじ 吐 は き出 だ したり、嘔吐 おうと や下痢 げり となって吐 は き出 だ されることもある。細菌 さいきん 性 せい の食中毒 しょくちゅうどく では潜伏期 せんぷくき 間 あいだ があり、数時間 すうじかん から数日 すうじつ 後 ご に発症 はっしょう する。だが、慢性 まんせい のものでは徐々 じょじょ に身体 しんたい に影響 えいきょう (健康 けんこう 被害 ひがい )が出 で てくることがある。また、食品 しょくひん 事故 じこ で命 いのち を落 お とす こともある[18] 。
米 べい 虫 ちゅう 節夫 せつお は食品 しょくひん 事故 じこ のタイプとしては以下 いか のような分類 ぶんるい を挙 あ げた[19] 。
公害 こうがい に含 ふく まれる化学 かがく 物質 ぶっしつ による食中毒 しょくちゅうどく 事故 じこ (日本 にっぽん では水俣病 みなまたびょう や第 だい 二 に 水俣病 みなまたびょう などがこれに当 あ たる[20] )
食品 しょくひん メーカーの製造 せいぞう 工程 こうてい 上 じょう で混入 こんにゅう した化学 かがく 物質 ぶっしつ による食中毒 しょくちゅうどく 事故 じこ (中国 ちゅうごく 製 せい 冷凍 れいとう 食品 しょくひん による農薬 のうやく 中毒 ちゅうどく 事件 じけん など。日本 にっぽん の食品 しょくひん メーカーの事故 じこ では森永 もりなが ヒ素 ひそ ミルク事件 じけん やカネミ油症 かねみゆしょう 事件 じけん がこれに該当 がいとう [20] )
細菌 さいきん 性 せい 食中毒 しょくちゅうどく 菌 きん による食中毒 しょくちゅうどく 事故 じこ (日本 にっぽん では1996年 ねん に岡山 おかやま や堺 さかい で起 お きたO157事件 じけん や雪印乳業 ゆきじるしにゅうぎょう の集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん が該当 がいとう [20] )
故意 こい などの犯罪 はんざい 的 てき 要素 ようそ の食中毒 しょくちゅうどく 事故 じこ (和歌山 わかやま 毒物 どくぶつ カレー事件 じけん やアクリフーズ農薬 のうやく 混入 こんにゅう 事件 じけん などが該当 がいとう )
[※ 1]
食中毒 しょくちゅうどく の原因 げんいん ・要因 よういん は以下 いか の3種類 しゅるい に分 わ けられることがある[21] 。
病原 びょうげん 体 たい などの、いわゆる「ばい菌 きん 」(微生物 びせいぶつ )によるもの
化学 かがく 物質 ぶっしつ によるもの(薬品 やくひん など)
自然 しぜん の毒 どく によるもの(毒 どく きのこ や ふぐ毒 どく など)
年次 ねんじ 別 べつ 食中毒 しょくちゅうどく 発生 はっせい 状 じょう 況 きょう (出典 しゅってん :『食品 しょくひん 衛生 えいせい 責任 せきにん 者 しゃ ハンドブック』第 だい 6版 はん p.63)
年次 ねんじ
事件 じけん 数 すう
患者 かんじゃ 数 すう
死者 ししゃ 数 すう
1995
699
26,325
300
1996
1,217
46,327
15
1997
1,960
39,989
8
1998
3,010
46,179
9
1999
2,697
35,214
7
2000
2,247
43,307
4
2001
1,928
25,862
4
2002
1,850
27,629
18
2003
1,585
29,355
6
2004
1,666
28,175
5
2005
1,545
27,019
7
2006
1,491
39,026
6
2007
1,289
33,477
7
2008
1,369
24,303
4
2009
1,048
20,249
0
2010
1000000
25,972
0
健康 けんこう 的 てき で安全 あんぜん な食生活 しょくせいかつ を送 おく るためには、健全 けんぜん な食 しょく をめぐる環境 かんきょう (食 しょく 環境 かんきょう )が欠 か かせない[22] 。食 しょく の安全 あんぜん にかかわる環境 かんきょう は自然 しぜん 環境 かんきょう だけではない。作物 さくもつ や家畜 かちく や魚 さかな が栽培 さいばい ・採取 さいしゅ ・飼育 しいく ・捕獲 ほかく され、加工 かこう ・運搬 うんぱん ・調理 ちょうり されて、食卓 しょくたく に上 あ がるまでのプロセスが食 しょく 環境 かんきょう と定義 ていぎ されるべきである[22] 。また、行政 ぎょうせい 組織 そしき や規格 きかく や国際 こくさい 関係 かんけい なども食 しょく 環境 かんきょう とされている[22] 。
食 しょく に関 かん する情報 じょうほう
情報 じょうほう も食 しょく の安全 あんぜん を実現 じつげん するために欠 か かせない要因 よういん である。消費 しょうひ 者 しゃ が食材 しょくざい を手 て にしつつ直接 ちょくせつ 確認 かくにん できる唯一 ゆいいつ の情報 じょうほう は食品 しょくひん の表示 ひょうじ (食品 しょくひん 表示 ひょうじ )である[23] 。また、食 しょく 教育 きょういく がなければ、消費 しょうひ 者 しゃ の食 しょく の安全 あんぜん に対 たい する関心 かんしん が薄 うす れ、適切 てきせつ な情報 じょうほう も耳 みみ に入 はい らない[23] 。
食品 しょくひん 業者 ぎょうしゃ の倫理 りんり ・モラル
食 しょく 環境 かんきょう の重要 じゅうよう な要因 よういん に倫理 りんり がある。食品 しょくひん 企業 きぎょう が食品 しょくひん を製造 せいぞう するにあたって法令 ほうれい を遵守 じゅんしゅ しようとしているのか、社会 しゃかい 的 てき 使命 しめい をどう考 かんが えているのかは、食 しょく の安全 あんぜん に直結 ちょっけつ する[23] 。
技術 ぎじゅつ の悪影響 あくえいきょう
科学 かがく 技術 ぎじゅつ の「発展 はってん 」も食 しょく 環境 かんきょう に変化 へんか ・影響 えいきょう をもたらす。より安価 あんか な食料 しょくりょう 供給 きょうきゅう を可能 かのう にしている一方 いっぽう で、遺伝子 いでんし 組 く み換 か え食品 しょくひん を作 つく り出 だ したり、重金属 じゅうきんぞく 、PCB 、ダイオキシン 、環境 かんきょう ホルモン などの環境 かんきょう 汚染 おせん を作 つく り出 だ し、食品 しょくひん 汚染 おせん をもたらしている[24] 。
食生活 しょくせいかつ の質 しつ
食生活 しょくせいかつ のライフスタイルの変化 へんか も食 しょく の安全 あんぜん に影響 えいきょう を与 あた えている[24] 。
マーガリン に含 ふく まれるトランス脂肪酸 しぼうさん のように、人 ひと の手 て で精製 せいせい された異質 いしつ な脂肪 しぼう 分 ぶん もある。これは「人体 じんたい に有害 ゆうがい な」脂肪 しぼう 分 ぶん と見 み なされており、生命 せいめい 維持 いじ に欠 か かせない各種 かくしゅ 必須 ひっす 脂肪酸 しぼうさん (Essential Fatty Acids)とは何 なん の関係 かんけい も無 な い。
安全 あんぜん と安心 あんしん [ 編集 へんしゅう ]
「食 しょく の安全 あんぜん 」という表現 ひょうげん とともに、日本 にっぽん 国内 こくない では「食 しょく の安心 あんしん 」という言葉 ことば も用 もち いられている。《安全 あんぜん 》と《安心 あんしん 》の違 ちが いが学術 がくじゅつ 的 てき に明確 めいかく に定義 ていぎ されているわけではないが、およそ以下 いか のように言 い える、ともされる[25] 。
安全 あんぜん :具体 ぐたい 的 てき な危険 きけん が物理 ぶつり 的 てき に排除 はいじょ されている状態 じょうたい [25]
安心 あんしん :心配 しんぱい ・不安 ふあん がない主体 しゅたい 的 てき ・主観 しゅかん 的 てき な心 しん の状態 じょうたい [25]
このように定義 ていぎ されると、自然 しぜん 科学 かがく 系 けい の人間 にんげん などは、つい《安心 あんしん 》を軽視 けいし してしまう傾向 けいこう があるが、そのような態度 たいど ・判断 はんだん は間違 まちが っている[26] 。《安心 あんしん 》の問題 もんだい が重要 じゅうよう 視 し されるのは、個々 ここ の人々 ひとびと は社会 しゃかい サービスに依存 いぞん して暮 く らさざるをえない状態 じょうたい にあり、状態 じょうたい を自分 じぶん でコントロールすることができず、全体 ぜんたい 状況 じょうきょう を知 し ることも困難 こんなん なためである。一連 いちれん の不祥事 ふしょうじ によって不安 ふあん が発生 はっせい している。[25] 人々 ひとびと の安心 あんしん を得 え るためには、システムが安全 あんぜん でなければならないことは言 い うまでもないが、それだけでは十分 じゅうぶん ではなく、関係 かんけい 者 しゃ からシステムが安全 あんぜん である、との信頼 しんらい が得 え られていなければならない。《安心 あんしん 》とは安全 あんぜん についての信頼 しんらい 感 かん である。
安全 あんぜん と安心 あんしん の関係 かんけい については、ISO (国際 こくさい 標準 ひょうじゅん 化 か 機構 きこう )における定義 ていぎ ・考 かんが え方 かた が参考 さんこう になる。ISO8402(1984年 ねん )においては「品質 ひんしつ 保証 ほしょう 」の定義 ていぎ は以下 いか のように与 あた えられた。
品質 ひんしつ 保証 ほしょう とは、evidence(証拠 しょうこ )にもとづいて品質 ひんしつ が規格 きかく に適合 てきごう していることを示 しめ して、購入 こうにゅう 者 しゃ の信頼 しんらい を獲得 かくとく するための活動 かつどう である[27] 。
ISO9000 (1987年 ねん 〜)においては、《安心 あんしん 》とは、安全 あんぜん の保証 ほしょう である。「安全 あんぜん 保証 ほしょう 」とは、関係 かんけい 者 しゃ にそれが安全 あんぜん であることについて十分 じゅうぶん な信頼 しんらい 感 かん を与 あた えるための計画 けいかく 的 てき ・体系 たいけい 的 てき な活動 かつどう 、と言 い える[27] 。
古代 こだい 〜中世 ちゅうせい 〜産業 さんぎょう 革命 かくめい 期 き [ 編集 へんしゅう ]
食 しょく の安全 あんぜん に関 かん する古 ふる い記述 きじゅつ としては古代 こだい ローマ時代 じだい のものがある。それによると、古代 こだい ローマにおいて、「ワインの味 あじ がおかしい」と苦情 くじょう を述 の べる市民 しみん たちの人数 にんずう が増 ふ えた時 とき に、調査官 ちょうさかん にその問題 もんだい を調 しら べさせた。するとワイン製造 せいぞう 者 しゃ らがワインを(正規 せいき の原料 げんりょう だけでなく)アロエや他 た の薬 くすり を使 つか って人工 じんこう 的 てき に熟成 じゅくせい させていたことが明 あか るみに出 で た。また、(古代 こだい )ローマのパン屋 や が、パンに「白 しろ い土 ど 」と当時 とうじ 呼 よ ばれた炭酸 たんさん 塩 しお や酸化 さんか マグネシウム を混 ま ぜたことが発覚 はっかく し告発 こくはつ された、という記録 きろく も残 のこ っている[28] 。
イギリスにおいては中世 ちゅうせい の時代 じだい まで、社会 しゃかい が農業 のうぎょう を中心 ちゅうしん として成 な り立 た っており、人々 ひとびと のほとんどが小 ちい さな村 むら で暮 く らしていたので互 たが いに知 し り合 あ いであり、食物 しょくもつ に混 ま ぜ物 ぶつ をされる危険 きけん はほとんどなく、食品 しょくひん は、まずまず健康 けんこう 的 てき で安全 あんぜん だった。ところが産業 さんぎょう 革命 かくめい が始 はじ まって、人々 ひとびと が農村 のうそん から街 まち に移 うつ り住 す むようになるとともに、インチキな食品 しょくひん が横行 おうこう するようになった。ひとたび大 おお きな街 まち ができると、金儲 かねもう けの為 ため なら道徳 どうとく や倫理 りんり のことを何 なん とも思 おも わないような食品 しょくひん 製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ や商人 しょうにん が集 あつ まってきたのである[29] 。
1819年 ねん には100人 にん 以上 いじょう の醸造 じょうぞう 業者 ぎょうしゃ やその関係 かんけい 者 しゃ が、黒 くろ ビール の材料 ざいりょう として、正規 せいき の麦芽 ばくが やホップでなく、様々 さまざま な代用 だいよう 物 ぶつ を混入 こんにゅう した罪 つみ で有罪 ゆうざい の判決 はんけつ を受 う けた。[30]
1820年 ねん にはイギリスのフレデリック・アークム en:Friedrich Accum が、インチキ食品 しょくひん および料理 りょうり に入 い れる毒 どく についての科学 かがく 的 てき な論文 ろんぶん を発表 はっぴょう した。タイトルは There is death in the pot 『鍋 なべ の中 なか に死 し がある』である[30] [※ 4] 。アークムは、当時 とうじ のイギリスとしては基本 きほん 的 てき な食 た べ物 もの であるパン 、ビール 、紅茶 こうちゃ 、ワイン 、砂糖 さとう 菓子 かし 、香辛料 こうしんりょう の多 おお くに混 ま ぜ物 ぶつ があることを科学 かがく 的 てき に証明 しょうめい した。この論文 ろんぶん で最多 さいた とされているのはパンへの不正 ふせい な混 ま ぜ物 ぶつ であり、ロンドンのパン屋 や はパンにみょうばん を混 ま ぜるという不正 ふせい を行 おこな っていた。そうすれば安 やす い材料 ざいりょう でも白 しろ くて高級 こうきゅう そうに見 み えるのである。だが、このみょうばん は(毒 どく とまでは言 い えないにしても)消化 しょうか 不良 ふりょう などを伴 ともな った。[30] [※ 5]
食品 しょくひん への不正 ふせい な物質 ぶっしつ の混入 こんにゅう はありとあらゆる種類 しゅるい の食品 しょくひん で行 おこな われていた。例 たと えば砂糖 さとう には、銅 どう や炭酸 たんさん 鉛 なまり を混 ま ぜるなどということも行 おこな われていた。こうした不正 ふせい があまりに広範囲 こうはんい に行 おこな われたので、都市 とし 部 ぶ の住民 じゅうみん は健康 けんこう や生命 せいめい に深刻 しんこく な打撃 だげき を受 う けていた。子供 こども たちは混 ま ぜ物 ぶつ を入 い れたパンや、水 みず で薄 うす めたミルクを口 くち にしていたので、感染 かんせん 症 しょう や胃 い の病気 びょうき にかかりやすくなってしまった。幼児 ようじ (子供 こども よりも抵抗 ていこう 力 りょく の弱 よわ い存在 そんざい )にいたっては、死亡 しぼう 率 りつ は驚 おどろ くほど高 たか かった。唐辛子 とうがらし などに不正 ふせい に鉛 なまり が混 ま ぜられたために、大人 おとな ですら体 からだ が麻痺 まひ した。影響 えいきょう は短期間 たんきかん では済 す まず身体 しんたい に蓄積 ちくせき した。鉛 なまり 、銅 どう 、水銀 すいぎん 、ヒ素 ひそ などの元素 げんそ が、微量 びりょう ずつではあっても長期間 ちょうきかん にわたって人々 ひとびと の体内 たいない に蓄積 ちくせき してゆき、多 おお くの人 ひと が慢性 まんせい 胃炎 いえん になり(慢性 まんせい 胃炎 いえん は当時 とうじ のイギリスの都市 とし 住民 じゅうみん に蔓延 まんえん した病気 びょうき となっていた)、また死 し にかけたり、実際 じっさい に死 し んだりした[31] 。
1844年 ねん にイギリスで設立 せつりつ されたロッチデール先駆 せんく 者 しゃ 協同 きょうどう 組合 くみあい が原則 げんそく に「品質 ひんしつ の維持 いじ 」を掲 かか げていたのは、食品 しょくひん への異物 いぶつ 混入 こんにゅう によるかさ増 ま しが公然 こうぜん と行 おこな われていたことが理由 りゆう である。
1850年 ねん ころ、イギリスの医師 いし で医学 いがく 専門 せんもん 誌 し 『ランセット 』の編集 へんしゅう 者 しゃ でもあり、検死 けんし 官 かん でもあるトーマス・ワクリー[※ 6] (en:Thomas Wakley )は、その仕事 しごと 柄 がら 、数 すう 多 おお くの人々 ひとびと が粗悪 そあく 食品 しょくひん 製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ のせいで死 し んだり苦 く しんだりするのを目 ま の当 あ たりにしていた。ワクリーはこの問題 もんだい に関 かん して徹底的 てっていてき な調査 ちょうさ を行 おこな うことを要求 ようきゅう した[32] 。すると、アーサー・ハスル 博士 はかせ (Arthur Hill Hassall)[※ 7] (ロンドンのロイヤル・フリー・ホスピタルの内科 ないか 医 い 兼 けん 講師 こうし )がその調査 ちょうさ を担当 たんとう することになった。この調査 ちょうさ のために2400件 けん の試験 しけん が行 おこな われた。これほどまで多 た 品種 ひんしゅ の食品 しょくひん について、かつ厳密 げんみつ なやり方 かた で系統 けいとう だった試験 しけん が行 おこな われたのはおそらく世界 せかい で初 はつ である[32] 。その試験 しけん の結果 けっか 明 あき らかになったのは、当時 とうじ のイギリスでは「基本 きほん 食品 しょくひん を正常 せいじょう な状態 じょうたい で買 か うことは、ほぼ不可能 ふかのう 」という結論 けつろん だった。そして、その調査 ちょうさ によって明 あき らかになった粗悪 そあく 品 ひん の製造 せいぞう や取引 とりひき にかかわった製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ や商人 しょうにん たちの名 な は公表 こうひょう されることになった[32] 。(アーサー・ハスルは調査 ちょうさ 結果 けっか を本 ほん にまとめ、FOOD AND ITS ADULTERATIONS 『食品 しょくひん とその混 ま ぜもの処理 しょり 』というタイトルで1855年 ねん に刊行 かんこう した。[※ 8] )
ブラッドフォード毒 どく 菓子 かし 事件 じけん の風刺 ふうし 画 が
次第 しだい にイギリス議会 ぎかい もこの問題 もんだい (食 しょく の安全 あんぜん 問題 もんだい )に注目 ちゅうもく しはじめ、議会 ぎかい 内 ない に複数 ふくすう の委員 いいん 会 かい が発足 ほっそく した。1855 〜56年 ねん ごろに、医師 いし 、化学 かがく 者 しゃ 、製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ 、商人 しょうにん などが、(議会 ぎかい で)議員 ぎいん らの前 まえ で証言 しょうげん を行 おこな った。もっとも、当時 とうじ のイギリスの政治 せいじ も(他国 たこく 、他 た の時代 じだい 同様 どうよう に)腐敗 ふはい しており、議員 ぎいん らは後援 こうえん 者 しゃ から献金 けんきん を受 う け取 と ると、後援 こうえん 者 しゃ にとって都合 つごう の悪 わる い法案 ほうあん はことごとく廃案 はいあん にしつづけていたものだった。だが、食品 しょくひん 関連 かんれん の問題 もんだい に関 かん してはブラッドフォード毒 どく 入 い り菓子 かし 中毒 ちゅうどく 事件 じけん で児童 じどう など200人 にん が死亡 しぼう する事件 じけん が起 お きるなどしたことから(幸 さいわ いにして)そうはならずに済 す み、1860年 ねん に「食物 しょくもつ 及 およ び薬剤 やくざい 粗悪 そあく 化 か 防止 ぼうし 法 ほう 」が成立 せいりつ した。それ以後 いご 、悪質 あくしつ な製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ や商人 しょうにん から大衆 たいしゅう (消費 しょうひ 者 しゃ )を守 まも る法律 ほうりつ がいくつも制定 せいてい されてゆくことになった。大衆 たいしゅう が初 はじ めて「鍋 なべ の中 なか の死 し 」から法律 ほうりつ によって守 まも られるようになったのである。そしてその後 ご 、今 いま にいたるまで悪徳 あくとく 業者 ぎょうしゃ との闘 たたか いは続 つづ いている。[33]
19世紀 せいき なかごろのアメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく においては、牛乳 ぎゅうにゅう に不正 ふせい な物質 ぶっしつ が混入 こんにゅう されることが頻発 ひんぱつ し、1853年 ねん 1月 がつ 22日 にち 、ニューヨーク・タイムズは DEATH IN THE JUG. 「ジャグ [※ 9] の中 なか に死 し がある」 という記事 きじ を掲載 けいさい 。ニューヨーク市内 しない に供給 きょうきゅう された牛乳 ぎゅうにゅう の本当 ほんとう の生産 せいさん 量 りょう が約 やく 680万 まん ガロン であったのに対 たい し、同年 どうねん の同 どう 地域 ちいき の実 じつ 消費 しょうひ 量 りょう は約 やく 750万 まん ガロンと推計 すいけい されるので、結局 けっきょく 、差 さ し引 ひ き約 やく 70万 まん ガロンにもおよぶ、牛乳 ぎゅうにゅう 以外 いがい の何 なん らかのインチキの液体 えきたい が混入 こんにゅう している、と指摘 してき された(swill milk scandal 残滓 ざんし 牛乳 ぎゅうにゅう 事件 じけん )。この問題 もんだい はいくつもの新聞 しんぶん で指摘 してき されたにもかかわらず、すぐに解決 かいけつ することができず、解決 かいけつ したのは結局 けっきょく 19世紀 せいき 末期 まっき になってからのことであり、乳業 にゅうぎょう における低温 ていおん 加熱 かねつ 殺菌 さっきん 法 ほう の導入 どうにゅう 、牛乳 ぎゅうにゅう の小口 こぐち 梱包 こんぽう 技術 ぎじゅつ (牛乳 ぎゅうにゅう 瓶 びん など)の発明 はつめい 、しっかりした規制 きせい 方法 ほうほう の確立 かくりつ を待 ま たねばならなかった。
米国 べいこく における問題 もんだい と対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
食品 しょくひん の工業 こうぎょう 製品 せいひん 化 か により、加工 かこう 業者 ぎょうしゃ の安全 あんぜん 意識 いしき の欠如 けつじょ といった問題 もんだい が発生 はっせい している[34] 。
他 た には、病原 びょうげん 細菌 さいきん 汚染 おせん の摘発 てきはつ が多 おお く、次 つ いで重金属 じゅうきんぞく 汚染 おせん が多 おお い。これは、家畜 かちく 等 とう の屎尿 しにょう の未 み 処理 しょり や工業 こうぎょう による土壌 どじょう 汚染 おせん によるもので、環境 かんきょう 汚染 おせん と食 しょく の安全 あんぜん は密接 みっせつ に繋 つな がっていることを示 しめ している[34] 。
米国 べいこく の輸出入 ゆしゅつにゅう 食品 しょくひん に対 たい する対応 たいおう 等 とう
2007年 ねん には中国 ちゅうごく から輸入 ゆにゅう する食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい が新聞 しんぶん で取 と り上 あ げられたが、そもそも輸入 ゆにゅう 食品 しょくひん が増加 ぞうか する中 なか で、検査 けんさ 機関 きかん の人数 にんずう が少 すく なく、体制 たいせい の不備 ふび が指摘 してき されている。食品 しょくひん 医薬品 いやくひん 局 きょく (FDA)の検査 けんさ 員 いん は、全米 ぜんべい で700人 にん しかおらず、以前 いぜん と比 くら べて人数 にんずう が減少 げんしょう している。輸入 ゆにゅう 食品 しょくひん 全体 ぜんたい に対 たい する検査 けんさ 数 すう の割合 わりあい は、10年 ねん 前 まえ の8.0%→0.6%まで低下 ていか している[34] 。
輸出 ゆしゅつ 食品 しょくひん については、残留 ざんりゅう 農薬 のうやく の問題 もんだい が指摘 してき されている(ポストハーベスト農薬 のうやく も参照 さんしょう )。
米国 べいこく での事件 じけん
2000年代 ねんだい に入 はい り、EU は生産 せいさん 現場 げんば から食卓 しょくたく に到 いた るまで、一貫 いっかん した食品 しょくひん 安全 あんぜん システムの構築 こうちく を目指 めざ している。生産 せいさん ・流通 りゅうつう 業者 ぎょうしゃ に対 たい しては安全 あんぜん 性 せい に関 かん する規制 きせい を設 もう け、規制 きせい を守 まも ることを義務 ぎむ づけるとともに、EUも監視 かんし する体制 たいせい を取 と っている[34] 。
域内 いきない の安全 あんぜん 性 せい については、病原 びょうげん 細菌 さいきん 汚染 おせん の摘発 てきはつ が多 おお く、次 つ いで重金属 じゅうきんぞく 汚染 おせん が多 おお い。米国 べいこく 同様 どうよう 、環境 かんきょう 汚染 おせん による影響 えいきょう である[34] 。
EUの輸出入 ゆしゅつにゅう 食品 しょくひん に対 たい する対応 たいおう
EU領域 りょういき 外 がい から輸入 ゆにゅう される食品 しょくひん に対 たい しても、EU内 ない と同様 どうよう の体制 たいせい を求 もと めているが、EU勧告 かんこく を満 み たしている国 くに は無 な い[34] 。
2013年 ねん には、牛肉 ぎゅうにく を使用 しよう したとされる食品 しょくひん に、馬肉 ばにく が混入 こんにゅう していることが発覚 はっかく した馬肉 ばにく 混入 こんにゅう 問題 もんだい が発生 はっせい した。
中国 ちゅうごく における問題 もんだい と対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
中国 ちゅうごく 産 さん 食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい を参照 さんしょう のこと。
日本 にっぽん における問題 もんだい と対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
公害 こうがい ・不良 ふりょう 配給 はいきゅう 品 ひん [ 編集 へんしゅう ]
戦後 せんご になって、公害 こうがい に対 たい する認識 にんしき が高 たか まり、富山 とやま 県 けん 神通川 じんづうがわ 流域 りゅういき で1910年代 ねんだい から発生 はっせい していたイタイイタイ病 いたいいたいびょう が問題 もんだい 視 し された。原因 げんいん は上流 じょうりゅう にある三井金属 みついきんぞく 神岡 かみおか 工業 こうぎょう 所 しょ が川 かわ に流 なが した金属 きんぞく 廃液 はいえき にカドミウム が含 ふく まれており、下 しも 流域 りゅういき の田畑 たはた を汚染 おせん 、そこで収穫 しゅうかく されたコメ などの作物 さくもつ や飲 の み水 みず を利用 りよう した人々 ひとびと の骨 ほね がゆがんだり、ひびが入 はい ったりした(神通川 じんづうがわ 流域 りゅういき では1998年 ねん にもカドミウム腎 じん 症 しょう が多発 たはつ した、という)[35] 。その後 ご 、水俣病 みなまたびょう などとともに四 よん 大 だい 公害 こうがい 病 びょう に数 かぞ えられるようになった。
戦後 せんご の配給 はいきゅう 体制 たいせい に対 たい して、1948年 ねん には奥 おく むめお らによる主婦 しゅふ 連合 れんごう 会 かい が発足 ほっそく し、消費 しょうひ 者 しゃ 運動 うんどう が始 はじ まり、不 ふ 良品 りょうひん の配給 はいきゅう などに対 たい して抗議 こうぎ 運動 うんどう が起 お こるようになる[36] 。1951年 ねん (昭和 しょうわ 26年 ねん )、配給 はいきゅう 米 まい のビルマ 産米 さんまい の3分 ぶん の1がカビ に汚染 おせん された黄 き 変 へん 米 まい だったことが発覚 はっかく する黄 き 変 へん 米 まい 事件 じけん が発生 はっせい [37] 。
1955年 ねん 6月 がつ (昭和 しょうわ 30年 ねん )森永 もりなが ヒ素 ひそ ミルク事件 じけん が発生 はっせい 。森永乳業 もりながにゅうぎょう で製造 せいぞう された粉 こな ミルクに多量 たりょう のヒ素 ひそ が含 ふく まれていた。死者 ししゃ 131名 めい 。患者 かんじゃ 数 すう 12,159名 めい (昭和 しょうわ 31年 ねん 2月 がつ 時点 じてん )[38] 。
1956年 ねん 5月 がつ (昭和 しょうわ 31年 ねん )熊本 くまもと 県 けん で水俣病 みなまたびょう が発生 はっせい 。チッソ 水俣 みなまた 工場 こうじょう の排水 はいすい により汚染 おせん された水俣 みなまた 湾 わん の魚介 ぎょかい 類 るい を食 た べた住民 じゅうみん に食中毒 しょくちゅうどく 被害 ひがい が生 しょう じた。死者 ししゃ 157名 めい 、患者 かんじゃ 968名 めい (昭和 しょうわ 51年 ねん 4月 がつ 時点 じてん )[38] 。
1965年 ねん 6月 がつ (昭和 しょうわ 40年 ねん )、新潟 にいがた 県 けん で第 だい 二 に 水俣病 みなまたびょう (新潟 にいがた 水俣病 みなまたびょう )が発生 はっせい 。昭和電工 しょうわでんこう 鹿瀬 かのせ 工場 こうじょう の排水 はいすい に、アセトアルデヒド 合成 ごうせい を行 おこな う際 さい の有機 ゆうき 水銀 すいぎん が含 ふく まれており、それによって汚染 おせん された川 かわ 魚 ぎょ を食 た べた人々 ひとびと に被害 ひがい が生 しょう じた。死者 ししゃ 33名 めい 、患者 かんじゃ 数 すう 625名 めい (昭和 しょうわ 51年 ねん 3月 がつ 時点 じてん )[38] 。
1968年 ねん 3月 がつ (昭和 しょうわ 43年 ねん )カネミ油症 かねみゆしょう 事件 じけん が発生 はっせい 。死者 ししゃ 28名 めい 、患者 かんじゃ 数 すう 1,283名 めい [38] 。
産業 さんぎょう 優先 ゆうせん から消費 しょうひ 者 しゃ 優先 ゆうせん へ[ 編集 へんしゅう ]
高度 こうど 経済 けいざい 成長 せいちょう の時期 じき になると、様々 さまざま な消費 しょうひ 者 しゃ 問題 もんだい が起 お きる。1960年 ねん には牛肉 ぎゅうにく 大和 やまと 煮 に の缶詰 かんづめ の中身 なかみ が当時 とうじ 安価 あんか だった鯨 くじら 肉 にく や馬肉 ばにく であったことが発覚 はっかく した「うそつき缶詰 かんづめ 事件 じけん (にせ牛 うし 缶 かん 事件 じけん )」が発生 はっせい 、主婦 しゅふ 連合 れんごう 会 かい が問題 もんだい 視 し し、1962年 ねん には不当 ふとう 景品 けいひん 類 るい 及 およ び不当 ふとう 表示 ひょうじ 防止 ぼうし 法 ほう 立法 りっぽう の契機 けいき となった。
1968年 ねん に消費 しょうひ 者 しゃ 保護 ほご 基本 きほん 法 ほう が制定 せいてい され、ようやく産業 さんぎょう 優先 ゆうせん の考 かんが え方 かた から消費 しょうひ 者 しゃ 優先 ゆうせん の原則 げんそく へと移行 いこう し、消費 しょうひ 者 しゃ 保護 ほご の基本 きほん 的 てき 方向 ほうこう が示 しめ されることとなった[39] 。また、1970年 ねん には消費 しょうひ 生活 せいかつ センター が開設 かいせつ された。当時 とうじ 、消費 しょうひ 者 しゃ の最大 さいだい の関心事 かんしんじ は食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい であった。当時 とうじ 、牛乳 ぎゅうにゅう のBHC 汚染 おせん 、発 はつ がん性 せい が問題 もんだい となったフリルフラマイド (AF2)やチクロ などの食品 しょくひん 添加 てんか 物 ぶつ 、魚 さかな の水銀 すいぎん 汚染 おせん などの問題 もんだい が発生 はっせい していた。
1970年 ねん 〜79年 ねん までに寄 よ せられた相談 そうだん の件数 けんすう でも食料 しょくりょう 品 ひん の相談 そうだん が1位 い を占 し めている[40] 。食品 しょくひん 添加 てんか 物 ぶつ や健康 けんこう 食品 しょくひん などに関 かん する相談 そうだん が多 おお かった。
昭和 しょうわ 60年代 ねんだい (1985年 ねん 〜)になると、消費 しょうひ 生活 せいかつ が多様 たよう 化 か ・複雑 ふくざつ 化 か し、消費 しょうひ 生活 せいかつ センターへの相談 そうだん としては、住居 じゅうきょ 品 ひん 、教養 きょうよう 娯楽 ごらく 品 ひん 、保健 ほけん 衛生 えいせい 品 ひん などの相談 そうだん 件数 けんすう が増加 ぞうか し、食料 しょくりょう 品 ひん の問 と い合 あ わせ件数 けんすう は3位 い になった。ただし、食料 しょくりょう 品 ひん の相談 そうだん 件数 けんすう はほぼ横 よこ ばいで、減 へ ったわけではなく、他 た の問 と い合 あ わせが増 ふ えた[41] 。
O157食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん 〜 雪印 ゆきじるし 集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん [ 編集 へんしゅう ]
1990年 ねん 、埼玉 さいたま 県 けん 浦和 うらわ 市 し の幼稚園 ようちえん でO157 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん が発生 はっせい 。死者 ししゃ 2名 めい 、患者 かんじゃ 268名 めい [42] 。
1996年 ねん 5月 がつ (平成 へいせい 8年 ねん )、岡山 おかやま 県 けん 邑久 おく 郡 ぐん 邑久 おく 町 まち の学校 がっこう 給食 きゅうしょく でO157 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん が発生 はっせい 。死者 ししゃ 2名 めい 、患者 かんじゃ 数 すう 468名 めい [38] 。
1996年 ねん 7月 がつ 、大阪 おおさか 府 ふ 堺 さかい 市 し の学校 がっこう 給食 きゅうしょく で堺 さかい 市 し 学童 がくどう 集団 しゅうだん 下痢 げり 症 しょう が発生 はっせい 。死者 ししゃ 2名 めい 、患者 かんじゃ 数 すう 6,309名 めい [38] 。
1998年 ねん 7月 がつ (平成 へいせい 10年 ねん )和歌山 わかやま 県 けん 和歌山 わかやま 市 し のある地区 ちく での夏 なつ 祭 まつ りに出 だ されたカレーライス に毒物 どくぶつ が混入 こんにゅう され死者 ししゃ が出 で る事件 じけん (和歌山 わかやま 毒物 どくぶつ カレー事件 じけん )が発生 はっせい 。死者 ししゃ 4名 めい 、患者 かんじゃ 67名 めい [38] 。
1998年 ねん 8月 がつ (平成 へいせい 10年 ねん )長野 ながの 県 けん 須坂 すざか 市 し でウ う ーロン茶 ろんちゃ に毒物 どくぶつ が混入 こんにゅう され死者 ししゃ が出 で る事件 じけん (長野 ながの 青酸 せいさん ウ う ーロン茶 ろんちゃ 殺人 さつじん 事件 じけん )が発生 はっせい 。死者 ししゃ 1名 めい 、患者 かんじゃ 1名 めい [43] 。
2000年 ねん 7月 がつ 、大阪 おおさか 府 ふ 大阪 おおさか 市 し の雪印乳業 ゆきじるしにゅうぎょう 大阪 おおさか 工場 こうじょう で生産 せいさん された低 てい 脂肪 しぼう 乳 ちち によって食中毒 しょくちゅうどく (雪印 ゆきじるし 集団 しゅうだん 食中毒 しょくちゅうどく 事件 じけん )が発生 はっせい 。死者 ししゃ 1名 めい 、患者 かんじゃ 数 すう 14,849名 めい [38] 。
2000年 ねん 7月 がつ 、「農林 のうりん 物資 ぶっし の規格 きかく 化 か 及 およ び品質 ひんしつ 表示 ひょうじ の適正 てきせい 化 か に関 かん する法律 ほうりつ の一部 いちぶ を改正 かいせい する法律 ほうりつ 」(通称 つうしょう 、改正 かいせい JAS法 ほう )が成立 せいりつ (2001年 ねん 4月 がつ 1日 にち 施行 しこう )。内容 ないよう としては食品 しょくひん の表示 ひょうじ について次 つぎ の改良 かいりょう 点 てん を含 ふく んでいた。
全 すべ ての飲食料品 いんしょくりょうひん に品質 ひんしつ 表示 ひょうじ を義務 ぎむ 化 か 。全 すべ ての生鮮 せいせん 食品 しょくひん に原産地 げんさんち 表示 ひょうじ を義務 ぎむ 化 か [※ 10] 。
有機 ゆうき 食品 しょくひん の第三者 だいさんしゃ 認証 にんしょう 制度 せいど の導入 どうにゅう (第三者 だいさんしゃ が認証 にんしょう したものしか「有機 ゆうき 」と表示 ひょうじ してはならないことになった)。
遺伝子 いでんし 組 く み換 か え食品 しょくひん の表示 ひょうじ の義務 ぎむ 化 か [44] 。2001年 ねん 4月 がつ 1日 にち 、改正 かいせい JAS法 ほう 施行 しこう 。
JAS 法 ほう 改正 かいせい されによって、すべての生鮮 せいせん 食品 しょくひん に原産地 げんさんち 表示 ひょうじ が義務 ぎむ づけられた後 のち も偽装 ぎそう 表示 ひょうじ が後 ご を絶 た たず、輸入 ゆにゅう 肉 にく を「鹿児島 かごしま 産 さん 」と表示 ひょうじ するものや、輸入 ゆにゅう 肉 にく を8割 わり も混入 こんにゅう しているロースハム やベーコンを「国産 こくさん 」と表示 ひょうじ するもの等々 とうとう が後 こう を絶 た たなかった[45] 。そのため、消費 しょうひ 者 しゃ は食品 しょくひん 表示 ひょうじ を信頼 しんらい することができなくなった[45] ともいわれる。
BSE(狂牛病 きょきょうぎゅうびょう )事件 じけん [ 編集 へんしゅう ]
2001年 ねん (平成 へいせい 14年 ねん )9月 がつ 、日本 にっぽん でもBSE (牛 うし 海綿 かいめん 状 じょう 脳症 のうしょう 、狂牛病 きょきょうぎゅうびょう )が確認 かくにん された。10月、肉 にく 骨粉 こっぷん の製造 せいぞう ・出荷 しゅっか ・輸入 ゆにゅう が停止 ていし され、在庫 ざいこ 分 ぶん は焼却 しょうきゃく 処分 しょぶん する方針 ほうしん が日本 にっぽん 政府 せいふ によって打 う ち出 だ された。政府 せいふ はまた屠殺 とさつ 牛 うし の全 ぜん 頭 あたま 検査 けんさ の対策 たいさく をとった。消費 しょうひ 者 しゃ の多 おお くは狂牛病 きょきょうぎゅうびょう はヨーロッパでの出来事 できごと で、日本 にっぽん では発生 はっせい するとは思 おも われていなかったので、非常 ひじょう なショックを憶 おぼ えた[45] 。
牛肉 ぎゅうにく 偽装 ぎそう 事件 じけん [ 編集 へんしゅう ]
2002年 ねん 、日本 にっぽん 政府 せいふ の牛 うし 海綿 かいめん 状 じょう 脳症 のうしょう 対策 たいさく の「国産 こくさん 牛肉 ぎゅうにく 買 か い上 あ げ制度 せいど 」を悪用 あくよう し、輸入 ゆにゅう 肉 にく を国産 こくさん と偽装 ぎそう し助成 じょせい 金 きん を詐取 さしゅ する詐欺 さぎ 事件 じけん が相次 あいつ いで発覚 はっかく した(牛肉 ぎゅうにく 偽装 ぎそう 事件 じけん )。1月、雪印食品 ゆきじるししょくひん 関西 かんさい ミートセンターで偽装 ぎそう 牛肉 ぎゅうにく 事件 じけん が発覚 はっかく 、その後 ご の調査 ちょうさ で関東 かんとう ミートセンターや雪印食品 ゆきじるししょくひん 本社 ほんしゃ のミート営業 えいぎょう 調達 ちょうたつ 部 ぶ でも同様 どうよう の偽装 ぎそう が見 み つかった。詐欺 さぎ 容疑 ようぎ で一斉 いっせい 捜索 そうさく を受 う け、その後 ご は雪印食品 ゆきじるししょくひん は解散 かいさん に追 お い込 こ まれることになった(偽装 ぎそう と判明 はんめい した量 りょう は約 やく 30トン)。6月、福岡 ふくおか 市 し に本社 ほんしゃ を置 お く食肉 しょくにく 加工 かこう 会社 かいしゃ が、輸入 ゆにゅう スジ肉 にく を国産 こくさん 肉 にく に偽装 ぎそう し、制度 せいど を悪用 あくよう して不正 ふせい な利益 りえき を得 え ようとしていたことが発覚 はっかく した(偽装 ぎそう と判明 はんめい した量 りょう は120トン余 あま り)。8月、日本 にほん ハム(株) かぶしきがいしゃ の牛肉 ぎゅうにく 偽装 ぎそう が内部 ないぶ 告発 こくはつ によって発覚 はっかく した。同社 どうしゃ は、売上 うりあげ 高 だか が75%減少 げんしょう した。[46]
同 どう 2002年 ねん 、BSE問題 もんだい に関 かん する調査 ちょうさ 検討 けんとう 委員 いいん 会 かい が報告 ほうこく 書 しょ を提出 ていしゅつ [47] 。
食品 しょくひん 安全 あんぜん 基本 きほん 法 ほう の制定 せいてい [ 編集 へんしゅう ]
2003年 ねん 5月 がつ 、食品 しょくひん 安全 あんぜん 基本 きほん 法 ほう が制定 せいてい された。
2003年 ねん 7月 がつ 1日 にち 、内閣 ないかく 直属 ちょくぞく の食品 しょくひん 安全 あんぜん 委員 いいん 会 かい が発足 ほっそく 。
食品 しょくひん 安全 あんぜん 基本 きほん 法 ほう 制定 せいてい 後 ご [ 編集 へんしゅう ]
牛 うし の生 なま レバー問題 もんだい
2007年 ねん 生 せい レバーによる食中毒 しょくちゅうどく 発生 はっせい [48] 。2011年 ねん 、焼 や き肉 にく チェーン店 てん で生 なま 牛肉 ぎゅうにく 料理 りょうり 「ユッケ 」による食中毒 しょくちゅうどく で5人 にん が死亡 しぼう [48] 。翌 よく 2012年 ねん 、牛 うし の生 せい レバー の提供 ていきょう は禁止 きんし された[48] 。ところが2013年 ねん に京都 きょうと 府 ふ 八幡 やはた の焼肉 やきにく 店 てん が隠 かく れて客 きゃく に生 なま レバーを提供 ていきょう していたことで経営 けいえい 者 しゃ が逮捕 たいほ された[48] 。2014年 ねん にも、京都 きょうと の焼肉 やきにく 店 てん が裏 うら メニューまで用意 ようい して当局 とうきょく から隠 かく れて客 きゃく に生 なま レバーを提供 ていきょう していたことで店長 てんちょう が逮捕 たいほ された[49] 。
企業 きぎょう 側 がわ の対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
企業 きぎょう が食品 しょくひん の安全 あんぜん に関 かん してどのような問題 もんだい を引 ひ き起 お こしてきたかについては、上記 じょうき の歴史 れきし を参照 さんしょう のこと。
企業 きぎょう 側 がわ は、様々 さまざま な身勝手 みがって な理由 りゆう で、表示 ひょうじ 偽造 ぎぞう (偽装 ぎそう 表示 ひょうじ )を行 おこな うことがある[50] 。
2009年 ねん から企業 きぎょう 関係 かんけい 者 しゃ が委員 いいん となっている運営 うんえい されている民間 みんかん 団体 だんたい の食品 しょくひん 表示 ひょうじ 検定 けんてい 協会 きょうかい によって食品 しょくひん 表示 ひょうじ 検定 けんてい が行 おこな われている。
飲食 いんしょく 店 てん の対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
飲食 いんしょく 店 てん など外食 がいしょく 産業 さんぎょう では、多 おお くの店 みせ でコスト削減 さくげん のために安 やす い輸入 ゆにゅう 食材 しょくざい が使 つか われている。その中 なか で、比較的 ひかくてき 安全 あんぜん な日本 にっぽん 産 さん の食材 しょくざい を使 つか う動 うご きがある。日本 にっぽん 産 さん の食材 しょくざい を使 つか うと費用 ひよう が上 あ がるが、「安全 あんぜん のための必要 ひつよう なコスト」だとしている[51] 。
なお、外食 がいしょく 産業 さんぎょう における商品 しょうひん の原産地 げんさんち 表示 ひょうじ については、表示 ひょうじ を求 もと めるガイドライン[52] はあるが、義務 ぎむ とはなっていない[51] 。
行政 ぎょうせい の対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
「BSE問題 もんだい に関 かん する調査 ちょうさ 検討 けんとう 委員 いいん 会 かい 報告 ほうこく 」(2002)においては以下 いか が「行政 ぎょうせい 対応 たいおう の問題 もんだい 点 てん 」として指摘 してき された[53] 。
危機 きき 意識 いしき の欠如 けつじょ と危機 きき 管理 かんり 体制 たいせい の欠落 けつらく
生産 せいさん 者 しゃ 優先 ゆうせん ・消費 しょうひ 者 しゃ 保護 ほご 軽視 けいし の行政 ぎょうせい
政策 せいさく 決定 けってい 過程 かてい の不透明 ふとうめい な行政 ぎょうせい 機構 きこう
農林水産省 のうりんすいさんしょう と厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう の連携 れんけい 不足 ふそく
専門 せんもん 家 か の意見 いけん を適切 てきせつ に反映 はんえい しない行政 ぎょうせい
情報 じょうほう 公開 こうかい の不徹底 ふてってい と消費 しょうひ 者 しゃ の理解 りかい 不足 ふそく
現在 げんざい の所管 しょかん 省庁 しょうちょう は、農林水産省 のうりんすいさんしょう と、厚生 こうせい 労働省 ろうどうしょう 。また、全体 ぜんたい のリスク管理 かんり を行 おこな う組織 そしき として、食品 しょくひん 安全 あんぜん 委員 いいん 会 かい (内閣 ないかく 府 ふ に設置 せっち )が置 お かれている[54] 。また、2002年 ねん 6月 がつ 11日 にち より食品 しょくひん 安全 あんぜん を担当 たんとう する国務大臣 こくむだいじん が置 お かれている。詳細 しょうさい は内閣 ないかく 府 ふ 特命 とくめい 担当 たんとう 大臣 だいじん (食品 しょくひん 安全 あんぜん 担当 たんとう ) 、内閣 ないかく 府 ふ 特命 とくめい 担当 たんとう 大臣 だいじん (消費 しょうひ 者 しゃ 及 およ び食品 しょくひん 安全 あんぜん 担当 たんとう ) を参照 さんしょう 。
施策 しさく としては、農薬 のうやく 対策 たいさく として残留 ざんりゅう 農薬 のうやく 等 とう に関 かん するポジティブリスト制度 せいど 、消費 しょうひ 者 しゃ の食品 しょくひん への信頼 しんらい を増 ま すための対策 たいさく としてトレーサビリティ の導入 どうにゅう や、原料 げんりょう 原産地 げんさんち 表示 ひょうじ の推進 すいしん などを行 おこな っている[13] 。しかし、この原産地 げんさんち 表示 ひょうじ が「日本 にっぽん 」とされていても実際 じっさい は「中国 ちゅうごく 産 さん 」等 とう の産地 さんち 偽装 ぎそう や、原産地 げんさんち 表示 ひょうじ を拒 こば む企業 きぎょう の問題 もんだい もある。
2008年 ねん 8月 がつ 10日 とおか 、太田 おおた 誠一 せいいち 農林 のうりん 水産 すいさん 大臣 だいじん は、「日本 にっぽん 国内 こくない は心配 しんぱい ないと思 おも っているが、消費 しょうひ 者 しゃ がやかましいから 、さらに徹底 てってい していく。」と消費 しょうひ 者 しゃ を軽視 けいし するような問題 もんだい 発言 はつげん [55] を行 おこな った。
消費 しょうひ 者 しゃ 側 がわ の対応 たいおう [ 編集 へんしゅう ]
消費 しょうひ 者 しゃ は国民 こくみん 経済 けいざい における最大 さいだい の集団 しゅうだん であるにもかかわらず、組織 そしき 化 か されていなかったため、事業 じぎょう 者 しゃ に対 たい して発言 はつげん する力 ちから を持 も たず、意見 いけん も聞 き いてもらえず無視 むし されるというような弱 よわ い立場 たちば に長 なが らく立 た たされていた[56] 。企業 きぎょう が製造 せいぞう した商品 しょうひん の欠陥 けっかん により消費 しょうひ 者 しゃ に被害 ひがい が発生 はっせい しても、消費 しょうひ 者 しゃ 側 がわ から損害 そんがい 賠償 ばいしょう を申 もう し立 た てることは実際 じっさい 上 じょう 非常 ひじょう に困難 こんなん であった[56] 。しかし、1960年代 ねんだい に公害 こうがい 問題 もんだい などを背景 はいけい に食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい への意識 いしき が高 たか まり、政府 せいふ も産業 さんぎょう 優先 ゆうせん から消費 しょうひ 者 しゃ 優先 ゆうせん へと政策 せいさく の基本 きほん 方針 ほうしん を変更 へんこう していくようになった(#歴史 れきし 参照 さんしょう )。
消費 しょうひ 者 しゃ の健康 けんこう に対 たい する関心 かんしん は高 たか く、消費 しょうひ 生活 せいかつ センター に寄 よ せられる食品 しょくひん 成分 せいぶん の問 と い合 あ わせとしては、味噌汁 みそしる の塩分 えんぶん や清涼飲料水 せいりょういんりょうすい の糖分 とうぶん やカルシウム、ビタミン、食物 しょくもつ 繊維 せんい 、オリゴ糖 とう 、DHAなどについてのものが多 おお い[41] 。
2007年 ねん に偽装 ぎそう 表示 ひょうじ の問題 もんだい が相次 あいつ いだ結果 けっか 、価格 かかく よりも原材料 げんざいりょう 等 とう の表示 ひょうじ を注視 ちゅうし するようになったとも報道 ほうどう されている[57] 。
消費 しょうひ 者 しゃ の権利 けんり [ 編集 へんしゅう ]
消費 しょうひ 者 しゃ には、国 くに や自治体 じちたい が消費 しょうひ 者 しゃ の権利 けんり を擁護 ようご するための法的 ほうてき 、行政 ぎょうせい 的 てき なシステムを完備 かんび することを要求 ようきゅう する権利 けんり があり[58] 、また消費 しょうひ 者 しゃ は日本 にっぽん 政府 せいふ に対 たい して食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう を整備 せいび し、食品 しょくひん 衛生 えいせい 行政 ぎょうせい 体勢 たいせい を完備 かんび することを要求 ようきゅう する権利 けんり を持 も っている[58] 。しかし、消費 しょうひ 者 しゃ が偽装 ぎそう 表示 ひょうじ を見破 みやぶ ることは不可能 ふかのう に近 ちか い。そのため政府 せいふ が法的 ほうてき 制度 せいど 等 とう を完備 かんび して、消費 しょうひ 者 しゃ を守 まも るほかはないのである、とも言 い われる[58] 。消費 しょうひ 者 しゃ の食 しょく の安全 あんぜん が守 まも られることを要求 ようきゅう する権利 けんり は、食品 しょくひん の安全 あんぜん 性 せい 確保 かくほ のためのシステム形成 けいせい のために必要 ひつよう な重要 じゅうよう な権利 けんり である[58] 。
消費 しょうひ 者 しゃ には様々 さまざま な権利 けんり がある。ただし、その権利 けんり はただ事態 じたい を傍観 ぼうかん していると、自然 しぜん に与 あた えられるといった性質 せいしつ のものではないので、消費 しょうひ 者 しゃ の権利 けんり を守 まも るために、自発 じはつ 的 てき に闘 たたか ったり努力 どりょく したりすることが、消費 しょうひ 者 しゃ の責務 せきむ だと考 かんが えられるようになってきている。消費 しょうひ 者 しゃ も積極 せっきょく 的 てき にリスク・コミュニケーション に参加 さんか しなくてはならない、とも言 い われる[59] 。
日本 にっぽん 産 さん 食品 しょくひん [ 編集 へんしゅう ]
多 おお くの消費 しょうひ 者 しゃ が日本 にっぽん 産 さん を求 もと める傾向 けいこう があるのは、リスク を低減 ていげん させるため、および安心 あんしん の追求 ついきゅう である。ただし、中国 ちゅうごく 産 さん に安全 あんぜん 性 せい に問題 もんだい のある食品 しょくひん が多数 たすう 存在 そんざい した事実 じじつ が、日本 にっぽん 産 さん の安全 あんぜん 性 せい を100パーセント保証 ほしょう するものではないことは当然 とうぜん であるが、特 とく に日本 にっぽん では信仰 しんこう にも似 に た国産 こくさん への傾倒 けいとう が顕著 けんちょ である。これはマスコミ による過剰 かじょう な報道 ほうどう や、日本人 にっぽんじん 独自 どくじ の特性 とくせい が関係 かんけい していると考 かんが えられている。
日本 にっぽん 産 さん の食品 しょくひん も、生産 せいさん 段階 だんかい 及 およ び小売 こうり 段階 だんかい で安全 あんぜん 性 せい を損 そこ なう危険 きけん 性 せい が多分 たぶん にある。また、過去 かこ にも多 おお くの事故 じこ が判明 はんめい している。生産 せいさん 段階 だんかい では、農家 のうか による無 む 許可 きょか 農薬 のうやく の使用 しよう や、農薬 のうやく の規制 きせい を破 やぶ るといった行為 こうい がある[34] 。小売 こうり 段階 だんかい では、要 よう 冷 ひや 商品 しょうひん の非 ひ 冷 ひや 販売 はんばい や偽装 ぎそう 表示 ひょうじ などが行 おこな われる危険 きけん 性 せい がある。例 たと えば、2007年 ねん には27都道府県 とどうふけん で、表示 ひょうじ 偽造 ぎぞう が発覚 はっかく した[50] (産地 さんち 偽装 ぎそう も参照 さんしょう されたい)。
かつて、四国 しこく のシイタケ を栽培 さいばい する農業 のうぎょう 団体 だんたい が中国 ちゅうごく 産 さん と国産 こくさん の残留 ざんりゅう 農薬 のうやく を比較 ひかく 分析 ぶんせき したところ、明 あき らかに国産 こくさん シイタケの方 ほう が数値 すうち が高 たか かった。この団体 だんたい は、この結果 けっか を公表 こうひょう しなかった。根 ね から浸透 しんとう させるタイプの殺虫 さっちゅう 剤 ざい であるオルトラン は、葉 は 菜 さい への使用 しよう は禁 きん じられているにもかかわらず、実際 じっさい には多 おお くの農家 のうか で常識 じょうしき 的 てき に使 つか われている。
日本 にっぽん 国外 こくがい 産 さん 食品 しょくひん [ 編集 へんしゅう ]
残留 ざんりゅう 農薬 のうやく やポストハーベスト など、ほか、遺伝子 いでんし 組 く み換 か え作物 さくもつ やクローン食品 しょくひん についても問題 もんだい や疑義 ぎぎ が指摘 してき されている。
各国 かっこく における輸入 ゆにゅう 国 こく 別 べつ の食品 しょくひん 違反 いはん 件数 けんすう [ 編集 へんしゅう ]
各国 かっこく における輸入 ゆにゅう 国 こく (輸入 ゆにゅう 元 もと )別 べつ の食品 しょくひん 違反 いはん 件数 けんすう (2006年 ねん )
順位 じゅんい
米国 べいこく
EU
日本 にっぽん
(ワースト)1位 い
中国 ちゅうごく 1,877件 けん
中国 ちゅうごく 263件 けん
中国 ちゅうごく 530件 けん
(ワースト)2位 い
インド 1,762件 けん
トルコ 254件 けん
米国 べいこく 239件 けん
(ワースト)3位 い
メキシコ 1,600件 けん
イラン 244件 けん
ベトナム 147件 けん
全 ぜん 件数 けんすう
14,918件 けん
2,874件 けん
2,874件 けん
出典 しゅってん :2007年 ねん 9月 がつ 4日 にち 号 ごう 週刊 しゅうかん エコノミスト
放射能 ほうしゃのう と食 しょく の安全 あんぜん [ 編集 へんしゅう ]
ベラルーシ はチェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ によって国土 こくど が放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ を含 ふく んだ雲 くも に襲 おそ われ現在 げんざい でも国土 こくど の23%が放射能 ほうしゃのう 汚染 おせん 地帯 ちたい となっている[60] 。その汚染 おせん レベルは日本 にっぽん の福島 ふくしま 第 だい 一 いち 原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ で設定 せってい された警戒 けいかい 区域 くいき から計画 けいかく 避難 ひなん 区域 くいき とほぼ同等 どうとう である[60] 。チェルノブイリ事故 じこ では住民 じゅうみん に様々 さまざま な健康 けんこう 被害 ひがい が出 で た[※ 11] 。ベラルーシでは、チェルノブイリ原発 げんぱつ 事故 じこ から25年 ねん の間 あいだ に、放射能 ほうしゃのう が関連 かんれん する食 しょく の安全 あんぜん 確保 かくほ について様々 さまざま な体制 たいせい や制度 せいど が構築 こうちく された[60] 。それは次 つぎ の3つを柱 はしら とするものである[60] 。
食品 しょくひん に対 たい する何 なに 段階 だんかい におよぶ検査 けんさ 体制 たいせい [60]
食品 しょくひん に含 ふく まれる放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ に関 かん する厳 きび しい基準 きじゅん [60]
安全 あんぜん な食品 しょくひん を作 つく るための、生産 せいさん 者 しゃ に対 たい する技術 ぎじゅつ 面 めん ・財政 ざいせい 面 めん での支援 しえん [60]
ベラルーシでは生産 せいさん ・流通 りゅうつう ・販売 はんばい 、それぞれの現場 げんば で放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ の測定 そくてい が常 つね に行 おこな われている[60] 。食品 しょくひん 検査 けんさ 場 じょう (室 しつ )はベラルーシの全国 ぜんこく 860か所 しょ に設置 せっち されており、全国 ぜんこく で年間 ねんかん 1100万 まん 回 かい 検査 けんさ (調査 ちょうさ )されている。食品 しょくひん を買 か った一般 いっぱん 消費 しょうひ 者 しゃ (買 か い手 て )が、自分 じぶん が買 か った食品 しょくひん をこうした(食品 しょくひん 市場 いちば ・マーケットなどに併設 へいせつ されている)検査 けんさ 室 しつ に持 も ち込 こ んで検査 けんさ することもでき、しかも検査 けんさ は無料 むりょう で、消費 しょうひ 者 しゃ 自身 じしん が自分 じぶん の眼 め で安全 あんぜん を確 たし かめることもできる[60] (自分 じぶん の眼 め で計器 けいき の数値 すうち を見 み ることもでき、安心 あんしん できる)。
一 いち 例 れい を挙 あ げると、(ベラルーシでは人々 ひとびと が日常 にちじょう 的 てき に買 か い物 もの をするのは食糧 しょくりょう 品 ひん 市場 いちば で、それは日本 にっぽん のスーパーマーケット におおよそ当 あ たるわけであるが)食糧 しょくりょう 品 ひん 市場 いちば でも、国 くに が定 さだ めた基準 きじゅん 値 ち 以下 いか であるという証明 しょうめい 書 しょ が無 な いと食品 しょくひん を販売 はんばい してはいけない、と定 さだ められている。検査 けんさ が具体 ぐたい 的 てき にどのように行 おこな われているか解説 かいせつ するために、食品 しょくひん をひとつ挙 あ げその検査 けんさ 法 ほう を紹介 しょうかい するために木 こ の実 み の例 れい を挙 あ げる。ベラルーシの人々 ひとびと は(ちょうど日本人 にっぽんじん と同 おな じように)木 こ の実 み やキノコ などの森 もり の幸 こう も栄養 えいよう 源 げん ・食材 しょくざい としているが、それらにも常 つね にしっかりと検査 けんさ が行 おこな われている[60] 。検査 けんさ 方法 ほうほう としては、まず(測定 そくてい に恣意 しい 性 せい が入 い り込 こ まないように)食品 しょくひん が入 はい っている各 かく 箱 はこ の外部 がいぶ から放射線 ほうしゃせん 測定 そくてい を行 おこな いそれぞれ放射線 ほうしゃせん レベルがほぼ同 おな じであることを確 たし かめ、箱 はこ の中 なか のさまざまな部分 ぶぶん から無作為 むさくい に実 み を選 えら び、重量 じゅうりょう を量 はか り、放射線 ほうしゃせん 測定 そくてい 器 き にかけている[60] 。市場 いちば は基本 きほん 的 てき に検査 けんさ 装置 そうち や検査 けんさ 室 しつ を備 そな えているのである[※ 12] 。この検査 けんさ の場合 ばあい でも、検査 けんさ に要 よう する時間 じかん はおよそ10分 ふん で済 す む[60] 。
基準 きじゅん 値 ち については、1992年 ねん ・1996年 ねん ・1999年 ねん と次第 しだい に厳 きび しい値 ね に設定 せってい してきており、2011年 ねん 現在 げんざい は1999年 ねん に定 さだ められたものが用 もち いられており、それは次 つぎ のようなものである[60] 。
例 たと えば放射 ほうしゃ 性 せい セシウム に関 かん しては
※「Bq」はベクレル という単位 たんい である。
次第 しだい に基準 きじゅん 値 ち を厳 きび したが、基準 きじゅん 値 ち を超 こ えてしまう汚染 おせん 食品 しょくひん の数 かず は減 へ ってきており、それは検査 けんさ 結果 けっか をもとにしたベラルーシの生産 せいさん 現場 げんば の努力 どりょく ・対策 たいさく のおかげであり[60] 、悪 わる い値 ね が出 で たら、生産 せいさん 過程 かてい のどこが悪 わる かったのか原因 げんいん を究明 きゅうめい したり、汚染 おせん 程度 ていど の大 おお きい土地 とち ではその影響 えいきょう の出 で にくい作物 さくもつ を選 えら んで植 う えるなどの対策 たいさく をとっているのである[60] 。
現場 げんば で常 つね にまめに測定 そくてい できるように、ベラルーシでは簡易 かんい な放射線 ほうしゃせん 測定 そくてい 器 き がこの25年 ねん の間 あいだ に開発 かいはつ されてきた歴史 れきし があり、日本 にっぽん に比 くら べるとはるかに安価 あんか で販売 はんばい されている。そして政府 せいふ の予算 よさん [※ 13] も使 つか って、市場 いちば 、生産 せいさん 組合 くみあい 、学校 がっこう などが購入 こうにゅう している[60] 。検査 けんさ 員 いん の数 かず を確保 かくほ するために、もともと他 た に仕事 しごと を持 も っている人々 ひとびと でも国 くに の定 さだ めた一定 いってい の研修 けんしゅう を受 う けることで放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ の測定 そくてい を行 おこな う実際 じっさい 的 てき ・実践 じっせん 的 てき な体制 たいせい にして、細 ささ やかで速 はや い検査 けんさ 体制 たいせい を実現 じつげん しているのである[60] 。
では、なぜベラルーシでは汚染 おせん 地域 ちいき での居住 きょじゅう やそこで採 と れる食品 しょくひん の流通 りゅうつう を一律 いちりつ 禁止 きんし にせず厳格 げんかく な検査 けんさ 体制 たいせい を確立 かくりつ することになったのか? というと、国土 こくど に対 たい する放射能 ほうしゃのう 汚染 おせん 地域 ちいき の面積 めんせき 割合 わりあい が高 たか かったこと(ロシアよりもむしろ高 たか かったこと)、ベラルーシの農業 のうぎょう を支 ささ えていた肝心 かんじん の地域 ちいき (南部 なんぶ )が放射能 ほうしゃのう 汚染 おせん されてしまったこと、などの理由 りゆう があり、ベラルーシとしてはこの汚染 おせん 地域 ちいき をまるまる全 すべ て放棄 ほうき してしまうわけにはいかず、しかたなく、汚染 おせん された土地 とち の中 なか でどのように安全 あんぜん に暮 く らすのか、真剣 しんけん に向 む き合 あ わざるを得 え なくなった、という[60] 。
ウクライナ でも、甚大 じんだい な原発 げんぱつ 事故 じこ の経験 けいけん としては、1986年 ねん に旧 きゅう ソ連 それん で起 お きたチェルノブイリ原発 げんぱつ 事故 じこ がある。同 どう 事故 じこ の影響 えいきょう で、内部 ないぶ 被曝 ひばく により病気 びょうき が多発 たはつ しているという、この貴重 きちょう な経験 けいけん を生 い かすことが必要 ひつよう である。「チェルノブイリ救援 きゅうえん ・中部 ちゅうぶ 」の河田 かわた 昌 あきら 東 ひがし 理事 りじ は20年 ねん 以上 いじょう にわたり救援 きゅうえん 活動 かつどう を行 おこな ってきたが、事故 じこ 後 ご 10年 ねん 経 た った1997年 ねん に内部 ないぶ 被曝 ひばく を踏 ふ まえて見直 みなお したウクライナの食品 しょくひん 基準 きじゅん にならい日本 にっぽん の暫定 ざんてい 規制 きせい 値 ち も見直 みなお すべきである、と提案 ていあん している[61] [62] 。以下 いか にその暫定 ざんてい 規制 きせい 値 ち を示 しめ す。
ウクライナの食品 しょくひん 基準 きじゅん (食品 しょくひん 中 ちゅう に含 ふく まれる放射 ほうしゃ 性 せい セシウム の基準 きじゅん )
※ ウクライナは内部 ないぶ 被曝 ひばく を重視 じゅうし して1997年 ねん に基準 きじゅん を改定 かいてい している。ウクライナの食品 しょくひん の放射能 ほうしゃのう 基準 きじゅん を参照 さんしょう 。
チェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ 後 ご [ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん の行政 ぎょうせい の対応 たいおう
1986年 ねん のチェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ を受 う け、日本 にっぽん では同年 どうねん に輸入 ゆにゅう 食品 しょくひん 中 ちゅう の放射能 ほうしゃのう の暫定 ざんてい 限度 げんど を定 さだ め[63] 、食品 しょくひん 中 ちゅう のセシウム134と 137由来 ゆらい の放射能 ほうしゃのう 濃度 のうど は370Bq/kg以下 いか とした。
日本 にっぽん の輸入 ゆにゅう 停止 ていし 事例 じれい
日本 にっぽん が過去 かこ に基準 きじゅん 値 ち を超 こ えたとして1989年 ねん (平成 へいせい 元年 がんねん )以降 いこう 、税関 ぜいかん にて発見 はっけん され積 づ み戻 もど しを指示 しじ した食品 しょくひん と、日本 にっぽん 国内 こくない で検出 けんしゅつ された植物 しょくぶつ の放射線 ほうしゃせん 量 りょう の比較 ひかく 一覧 いちらん を挙 あ げる。なお、1988年 ねん までにも、39件 けん 合計 ごうけい 約 やく 160トンの農産物 のうさんぶつ が暫定 ざんてい 限度 げんど を超 こ えたため、税関 ぜいかん にて積 せき 戻 もど しを指示 しじ されている [64] 。
日本 にっぽん が過去 かこ に基準 きじゅん 値 ち (370 Bq/kg)を超 こ えたとして輸入 ゆにゅう 停止 ていし した食品 しょくひん [64]
発表 はっぴょう 日 び ・測定 そくてい 日時 にちじ
品種 ひんしゅ
地域 ちいき ・国 くに
測定 そくてい 値 ち (Bq/kg)
1989年 ねん 1月 がつ 11日 にち
きのこ(くろらっぱたけ)
フランス
650
1989年 ねん 1月 がつ 23日 にち
乾燥 かんそう ぜんまい
ソビエト
655
1989年 ねん 4月 がつ 10日 とおか
乾燥 かんそう ぜんまい
ソビエト
379
1989年 ねん 10月 がつ 23日 にち
きのこ(あんずたけ)
フランス
532
1990年 ねん 2月 がつ 28日 にち
ハーブ茶 ちゃ (ダンデリオン)
スイス
1,167
1990年 ねん 10月 がつ 3日 にち
ハーブ茶 ちゃ (セイヨウノコギリ草 そう )
アルバニア
814
1991年 ねん 2月 がつ 14日 にち
乾燥 かんそう きのこ(ヤマドリタケ)
ユーゴスラビア
556
1991年 ねん 3月 がつ 13日 にち
ミックススパイス
フランス
1,028
1994年 ねん 11月8日 にち
燻製 くんせい トナカイ肉 にく
フィンランド
388
1998年 ねん 1月 がつ 21日 にち
乾燥 かんそう ポルチーニ(ヤマドリダケ)
イタリア
731
2001年 ねん 11月8日 にち
乾燥 かんそう ポルチーニ(ヤマドリダケ)
イタリア
418
福島 ふくしま 第 だい 一 いち 原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ 後 ご [ 編集 へんしゅう ]
事故 じこ 後 ご の食 しょく の安全 あんぜん に関 かん する識者 しきしゃ の見解 けんかい
日本 にっぽん の福島 ふくしま 第 だい 一 いち 原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ の放射線 ほうしゃせん 汚染 おせん に関 かん する食 しょく の安全 あんぜん 確保 かくほ 、ということに眼 め を向 む けるならば、日本 にっぽん の場合 ばあい 、チェルノブイリやベラルーシの先例 せんれい ・経験 けいけん があるので、(人類 じんるい が未 み 経験 けいけん という)知識 ちしき ゼロの状態 じょうたい から組 く み立 た てるというような困難 こんなん は無 な いのであり、チェルノブイリやベラルーシでの経験 けいけん の蓄積 ちくせき から学 まね べばよいのであり、また、ベラルーシは経済 けいざい 的 てき には日本 にっぽん よりもはるかに弱者 じゃくしゃ であるが、そういった国 くに ですらしっかりと安全 あんぜん 確保 かくほ 体制 たいせい を実現 じつげん できたのであるから、日本 にっぽん でも彼 かれ らの経験 けいけん をとりいれてそこに日本 にっぽん の技術 ぎじゅつ を組 く み合 あ わせれば、日本 にっぽん には日本 にっぽん にあった放射能 ほうしゃのう 対策 たいさく が必 かなら ずできるはず、といった内容 ないよう のことをNHK解説 かいせつ 委員 いいん の石川 いしかわ 一洋 かずひろ は2011年 ねん 11月に解説 かいせつ した[60] 。
なお、ベラルーシは地産 ちさん 地 ち 消 けし (地元 じもと の食糧 しょくりょう をその土地 とち で食 た べること)の割合 わりあい が多 おお く、また国民 こくみん が自分 じぶん の別荘 べっそう 地 ち で自 みずか ら食料 しょくりょう を栽培 さいばい しているのに対 たい し、日本 にっぽん の場合 ばあい は加工 かこう 食品 しょくひん の流通 りゅうつう 割合 わりあい が多 おお いので、どこで検査 けんさ するのか、どこを抑 おさ えればよいのか、という点 てん では異 こと なるシステムが必要 ひつよう でしょう、といったことを同 どう NHK解説 かいせつ 委員 いいん は指摘 してき した[60] 。
食 しょく の安全 あんぜん に関 かん する行政 ぎょうせい の実際 じっさい の対応 たいおう
福島 ふくしま 第 だい 一 いち 原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ 以降 いこう 、2012年 ねん 3月 がつ 末 まつ まで暫定 ざんてい 規制 きせい 値 ち を通知 つうち に基 もと づき食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう の規制 きせい 対象 たいしょう として準用 じゅんよう してきたが[65] 、食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう の下位 かい 法令 ほうれい にあたる乳 ちち 及 およ び乳製品 にゅうせいひん の成分 せいぶん 規格 きかく 等 とう に関 かん する省令 しょうれい および食品 しょくひん 、添加 てんか 物 ぶつ 等 とう の規格 きかく 基準 きじゅん が改正 かいせい され[66] [67] 、乳 ちち 及 およ び乳製品 にゅうせいひん の成分 せいぶん 規格 きかく 等 とう に関 かん する省令 しょうれい に基 もと づきセシウム134およびセシウム137を規制 きせい の対象 たいしょう とする省令 しょうれい が新 あら たに整備 せいび されたことにより[68] 、2012年 ねん 4月 がつ 1日 にち から食品 しょくひん 中 ちゅう の放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ に対 たい する規制 きせい が法的 ほうてき に食品 しょくひん 衛生 えいせい 法 ほう の下 した に行 おこな われることとなった。
規制 きせい の具体 ぐたい 的 てき な数値 すうち 基準 きじゅん および詳細 しょうさい ならびに経緯 けいい は福島 ふくしま 第 だい 一 いち 原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ の影響 えいきょう の項 こう を参照 さんしょう されたい。
米国 べいこく では飲料 いんりょう 水 すい の最大 さいだい 汚染 おせん 基準 きじゅん [69] として、ベ べ ータ線 たせん およびガンマ線 がんません の摂取 せっしゅ 量 りょう を年間 ねんかん 4mレム (すなわち40マイクロシーベルト )以下 いか とするよう定 さだ めている。放射 ほうしゃ 性 せい ヨウ素 もと 、および放射 ほうしゃ 性 せい セシウム はこれに該当 がいとう する。
1986年 ねん のチェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ 当時 とうじ の食品 しょくひん 中 ちゅう の放射 ほうしゃ 性 せい 物質 ぶっしつ に対 たい する暫定 ざんてい 限度 げんど は370Bq/kgであった[63] 。
欧州 おうしゅう 連合 れんごう [ 編集 へんしゅう ]
1986年 ねん に起 お きたチェルノブイリ原子力 げんしりょく 発電 はつでん 所 しょ 事故 じこ では、EC(現 げん EU) の放射能 ほうしゃのう 残留 ざんりゅう 基準 きじゅん は、乳幼児 にゅうようじ 食品 しょくひん で370Bq/kg以下 いか 、一般 いっぱん 食品 しょくひん で600Bq/kg以下 いか であった[63] 。
^ 米 べい 虫 ちゅう 節夫 せつお の書籍 しょせき の列挙 れっきょ されておらず、一般 いっぱん には、「食 しょく の安全 あんぜん 」問題 もんだい を扱 あつか う時 とき には分類 ぶんるい リストに含 ふく まれないことのほうが多 おお いが、「食品 しょくひん による窒息 ちっそく 」の事故 じこ というものもある。食品 しょくひん による窒息 ちっそく は四 よん 千 せん 例 れい もの死亡 しぼう 事故 じこ を毎年 まいとし 生 しょう じている。原因 げんいん となっている食品 しょくひん は、事故 じこ の件数 けんすう に着目 ちゃくもく すると、餅 もち が多 おお く、次 つ いでオニギリ ・寿司 すし などの米飯 べいはん であり、菓子 かし 類 るい では団子 だんご ・キャンディー などがある。ピーナツ やイクラ などは、その大 おお きさが原因 げんいん で「気道 きどう 内 ない 異物 いぶつ 」になりやすい。パン は水分 すいぶん を含 ふく むことで付着 ふちゃく 性 せい が増 ま し水 すい で流 なが し込 こ もうとしてもかえって逆 ぎゃく 効果 こうか になることもある。餅 もち やこんにゃくゼリー は冷 つめ たくなると固 かた くなり(温度 おんど による粘 ねば 度 たび の変化 へんか )事故 じこ の原因 げんいん となる。こんにゃくゼリーによる窒息 ちっそく 事故 じこ は年間 ねんかん 1.7人 にん と件数 けんすう は少数 しょうすう である(宮沢 みやざわ 賢一 けんいち ; 川田 かわた 惇 あつし 史 し (2010年 ねん 11月17日 にち ). “こんにゃくゼリー窒息 ちっそく 死 し 訴訟 そしょう 、両親 りょうしん の訴 うった えを棄却 ききゃく ” . asahi.com . http://www.asahi.com/national/update/1117/OSK201011170022.html 2010年 ねん 11月18日 にち 閲覧 えつらん 。 )が、マスコミに大々的 だいだいてき に取 と り上 あ げられ日本 にっぽん では人々 ひとびと の関心事 かんしんじ となり、その後 ご 、こんにゃく製品 せいひん の大手 おおて メーカーも窒息 ちっそく 事故 じこ を防 ふせ ぐような形状 けいじょう の製品 せいひん を開発 かいはつ することになった。
^ 国際 こくさい 化 か の申 もう し子 ご の多 た 国籍 こくせき 企業 きぎょう と米国 べいこく が主導 しゅどう してまとめ上 あ げたWTO協定 きょうてい によって、日本 にっぽん の食 しょく の安全 あんぜん 基準 きじゅん は緩和 かんわ された(出典 しゅってん :『食 しょく 環境 かんきょう 科学 かがく 入門 にゅうもん 』p.3)、ともされている。
^ これに関 かん しては企業 きぎょう 倫理 りんり の項 こう も参照 さんしょう 可 か 。
^ A Treatise on Adulterations of Food and Culinary Poisons (1820)
^ イギリスの詩人 しじん 、アルフレッド・テニスン も次 つぎ のようにコメントしたという「白墨 はくぼく と みょうばんと しっくいが、貧乏人 びんぼうにん にパンとして売 う られている」(ジョン・ハンフリース 2002 , p. 54)
^ 翻訳 ほんやく によっては「トーマス・ウェイクリー」とも。
^ 「Hassall」は翻訳 ほんやく によっては「ハッサル」とも。
^ FOOD AND ITS ADULTERATIONSは、その一部 いちぶ 翻訳 ほんやく を青空 あおぞら 文庫 ぶんこ で読 よ むことも可能 かのう [1] である。
^ ジャグ (jug) とは一般 いっぱん に、口 くち の開 ひら いた、取手 とって (もち手 しゅ )のついた大 おお きな容器 ようき 。19世紀 せいき ではしばしば陶器 とうき 製 せい 。日本語 にほんご では「水差 みずさ し」といった表現 ひょうげん が近 ちか い、が他 た の液体 えきたい を入 い れると表現 ひょうげん が完全 かんぜん には合致 がっち しない。
^ 同 どう 法 ほう 以前 いぜん は、生鮮 せいせん 食品 しょくひん のうち、9品目 ひんもく の青果物 せいかぶつ にしか原産地 げんさんち 表示 ひょうじ の義務 ぎむ はなかった。
^ 実 じつ 放送 ほうそう 内 ない で写真 しゃしん つきで言及 げんきゅう 。
^ 実 じつ 放送 ほうそう 内 ない で言及 げんきゅう 。
^ 補助 ほじょ 金 きん 等 とう 。
^ 米 べい 虫 ちゅう 節夫 せつお 『やさしい食 しょく の安全 あんぜん 』、日本 にっぽん 学術 がくじゅつ 協力 きょうりょく 財団 ざいだん 『食 しょく の安全 あんぜん と安心 あんしん を守 まも る』など
^ 山口 やまぐち 英 えい 昌 あきら 編著 へんちょ 『食 しょく 環境 かんきょう 科学 かがく 入門 にゅうもん 食 しょく の安全 あんぜん を環境 かんきょう 問題 もんだい の視点 してん から』など
^ 石田 いしだ 英雄 ひでお 『クレームに学 まな ぶ 食 しょく の安全 あんぜん 』など
^ a b c 日本 にっぽん 学術 がくじゅつ 協力 きょうりょく 財団 ざいだん 『食 しょく の安全 あんぜん と安心 あんしん を守 まも る』など
^ 『食 しょく の安全 あんぜん と安心 あんしん を守 まも る』p.147
^ a b 黒川 くろかわ 清 きよし 2005 , p. 147
^ 米 べい 虫 ちゅう 節夫 せつお 2002 , p. 172
^ ジョン・ハンフリース 2002 , 第 だい 三 さん 章 しょう
^ 山口 やまぐち 英 えい 昌 あきら 2006 , p. 6
^ 黒川 くろかわ 清 きよし 2005 , p. 138
^ 米 べい 虫 ちゅう 節夫 せつお 2002 , pp. 3–4
^ a b 『第 だい 2節 せつ 安全 あんぜん な食料 しょくりょう の安定 あんてい 供給 きょうきゅう と消費 しょうひ 者 しゃ の信頼 しんらい 確保 かくほ 』平成 へいせい 18年度 ねんど 食料 しょくりょう ・農業 のうぎょう ・農村 のうそん 白書 はくしょ (農林水産省 のうりんすいさんしょう )
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出典 しゅってん は列挙 れっきょ するだけでなく、脚注 きゃくちゅう などを用 もち いてどの記述 きじゅつ の情報 じょうほう 源 げん であるかを明記 めいき してください。記事 きじ の信頼 しんらい 性 せい 向上 こうじょう にご協力 きょうりょく をお願 ねが いいたします。(2012年 ねん 2月 がつ )
(出版 しゅっぱん 年 ねん 順 じゅん )
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魚 さかな 柄 がら 仁之 ひとし 助 すけ 『「笑 わら って死 し ねる」安全 あんぜん 食 しょく 実践 じっせん 講座 こうざ 』講談社 こうだんしゃ 、1999、ISBN 4062690853
増尾 ますお 清 きよし 『家庭 かてい でできる食 しょく の安全 あんぜん 術 じゅつ ―選 えら び方 かた 3分 ふん 、下 した ごしらえ3分 ふん 。たった6分 ふん が決 き め手 て 』祥伝社 しょうでんしゃ 、2002、ISBN 4396410298
食料 しょくりょう 農業 のうぎょう 政策 せいさく 研究 けんきゅう センター『食料 しょくりょう 白書 はくしょ 〈2003(平成 へいせい 15)年版 ねんばん 〉ライフスタイルの変化 へんか と食品 しょくひん 産業 さんぎょう ―食 しょく の外部 がいぶ 化 か と安全 あんぜん ・安心 あんしん 志向 しこう 』食料 しょくりょう 農業 のうぎょう 政策 せいさく 研究 けんきゅう センター、2002、ISBN 4540021915
松本 まつもと 恒雄 つねお 『21世紀 せいき の消費 しょうひ 者 しゃ 政策 せいさく と食 しょく の安全 あんぜん 』コープ出版 しゅっぱん 、2003、ISBN 487332193X
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岡田 おかだ 幹治 かんじ 『アメリカ産 さん 牛肉 ぎゅうにく から、食 しょく の安全 あんぜん を考 かんが える』岩波書店 いわなみしょてん 、2007、ISBN 4000093967
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