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血液けつえき

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
血液けつえき写真しゃしん

血液けつえき(けつえき、えい: blood)は、動物どうぶつ体内たいないめぐ主要しゅよう体液たいえきで、全身ぜんしん細胞さいぼう栄養えいようぶん酸素さんそ運搬うんぱんし、二酸化炭素にさんかたんそ老廃ろうはいぶつはこすための媒体ばいたいである[1]

概説がいせつ

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血液けつえきは、生体せいたいない細胞さいぼうきてゆくうえ必要ひつよう不可欠ふかけつ媒質ばいしつであり、性状せいじょう分量ぶんりょうなどは恒常こうじょうせいたもたれるようにはたら[1]ヒト血液けつえきりょう体重たいじゅうのおよそ 1/13[1]男性だんせいやく8%、女性じょせいやく7%)である。れいとして、体重たいじゅう 65kg の男性だんせい場合ばあいやく 5kg が血液けつえきおもさとなる。

動物どうぶつ一般いっぱんについてえば、血液けつえき体液たいえきとほぼ同意どういである。血液けつえきながれをりゅうもしくは血行けっこうという。血液けつえき管状かんじょう構造こうぞうなかながれている脊椎動物せきついどうぶつにおいては、このかん血管けっかんという[1]体液たいえき体内たいない流通りゅうつうさせるしくみがある場合ばあい、これを「血管けっかんけい」あるいは「循環じゅんかんけい」という。血管けっかんけいには開放かいほう血管けっかんけい閉鎖へいさ血管けっかんけいがある[1]。ヒトをはじめとする脊椎動物せきついどうぶつ閉鎖へいさ血管けっかんけいであり、とく外傷がいしょうなどがかぎり、血液けつえき血管けっかん内部ないぶのみをながれる。血管けっかんそとには組織そしきえきがあり、液体えきたい成分せいぶん一部いちぶ血球けっきゅう血管けっかんかべえて出入でいりする。血管けっかん周囲しゅういにある細胞さいぼうは、組織そしきえきひたっているとかんがえてよい。甲殻こうかくるい昆虫こんちゅうなど[1]開放かいほう血管けっかんけい動物どうぶつおよび循環じゅんかんけいのない動物どうぶつにおいては血液けつえき血管けっかんがいにもながすので、血液けつえき組織そしきえき区別くべつはなく、体液たいえきはすべて血液けつえきなしてい。

なお、ほん記事きじ以下いかにおいては、とくことわりのないかぎり、ヒトの血液けつえきについてべている。

おも役割やくわり機能きのう

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ボーアのげん論文ろんぶんもとにした説明せつめい酸素さんそみ、二酸化炭素にさんかたんそすくないはい酸素さんそぶんあつ100mmHG、二酸化炭素にさんかたんそぶんあつ5mmHg程度ていど)ではヘモグロビンの酸素さんそ飽和ほうわはほぼ100%になる。赤血球せっけっきゅうはそのまま酸素さんそすくない組織そしきたとえば酸素さんそぶんあつ30mmHg、あかせん)にくが、もしも二酸化炭素にさんかたんそ環境かんきょうだとっている酸素さんそうち18%程度ていどしか放出ほうしゅつできないが、組織そしきない二酸化炭素にさんかたんそ(40mmHg)があるとやく50%、二酸化炭素にさんかたんそ(80mmHg)があるとやく70%もの酸素さんそ放出ほうしゅつすることが出来でき
呼吸こきゅう血液けつえきガス、すなわち酸素さんそおよび二酸化炭素にさんかたんそ運搬うんぱん[1]
  • 酸素さんそ
血液けつえきはい酸素さんそぶんあつ100mmHg程度ていど)の毛細血管もうさいけっかんを0.75びょうほどで通過つうかするあいだに、ほぼ平衡へいこうたっ動脈血どうみゃくけつ酸素さんそぶんあつやく100mmHgとなる。はい酸素さんそんだ血液けつえき血液けつえき循環じゅんかん末梢まっしょう組織そしき循環じゅんかんするが、からだ組織そしき細胞さいぼう周囲しゅうい酸素さんそぶんあつは20 - 30mmHgであり動脈血どうみゃくけつ酸素さんそぶんあつがあることと、組織そしきえきない発生はっせいしている二酸化炭素にさんかたんそ赤血球せっけっきゅうない炭酸たんさん脱水だっすい酵素こうそ炭酸たんさん変換へんかんすることによる酸性さんせいボーア効果こうかきることによって、酸素さんそ血液けつえきから組織そしきえきうつ[2]。こうして酸素さんそからだ組織そしきはこばれている。酸素さんそはこえた静脈じょうみゃく酸素さんそぶんあつは、40mmHg程度ていどである。
血液けつえき一般いっぱんてき液体えきたいくらべると、おな酸素さんそぶんあつでもはるかにおおくの酸素さんそふくんでいる。これは赤血球せっけっきゅううち高密度こうみつど存在そんざいする血色素けっしきそヘモグロビン酸素さんそ結合けつごうすることによる。
  • 二酸化炭素にさんかたんそ
酸素さんそとはべつに3種類しゅるい方法ほうほう運搬うんぱんされる。炭酸たんさん脱水だっすい酵素こうそ変換へんかんされた炭酸たんさん水素すいそイオン状態じょうたいが85%、ヘモグロビンと結合けつごうしたカルバミノヘモグロビン英語えいごばん状態じょうたいが10-20%、のこりが血漿けっしょう溶解ようかいしたかたちはこばれる[3]
栄養えいよう運搬うんぱんとう脂質ししつアミノ酸あみのさんタンパク質たんぱくしつひとしエネルギー基質きしつ[1]
小腸しょうちょう毛細血管もうさいけっかんから血液けつえきまれ、栄養えいよう保存ほぞんする役割やくわり肝臓かんぞう移動いどうし、必要ひつようとき血液けつえきによって栄養えいようはこばれる[4]
各種かくしゅホルモンなど作用さよう物質ぶっしつ運搬うんぱん全身ぜんしん情報じょうほう指令しれい伝達でんたつ[1]
防御ぼうぎょ凝固ぎょうこせん溶系免疫めんえき)
外傷がいしょうたいしては血小板けっしょうばん凝集ぎょうしゅう血液けつえき凝固ぎょうこ因子いんしによるフィブリンかたまり形成けいせい止血しけつきずふさ作用さようこす。細菌さいきんへの免疫めんえき機能きのう発露はつろ異物いぶつたいする抗体こうたい生成せいせいおこな[1]
体温たいおん調整ちょうせい[1]
排出はいしゅつ[1]
組織そしきさんされた代謝たいしゃ老廃ろうはいぶつはい腎臓じんぞう肝臓かんぞう皮膚ひふ腸管ちょうかんなどの器官きかん運搬うんぱんする[1]
代謝たいしゃ産物さんぶつ運搬うんぱん[1]
体内たいない分布ぶんぷする化学かがく受容じゅようあつ受容じゅよう適合てきごう刺激しげきあたえる。
体内たいないさん塩基えんき平衡へいこう維持いじしてpH調節ちょうせつする[1]
水分すいぶん代謝たいしゃ調整ちょうせいし、血圧けつあつ組織そしきえき浸透しんとうあつなどをコントロールする[1]

組成そせい成分せいぶん

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ヒトの血液けつえき成分せいぶん(Enzyklopädie 1979から[5]
成分せいぶん 血液けつえき100cm3
あたりのりょう(mg)
赤血球せっけっきゅう100g
あたりのりょう(mg)
みず 81000 63000
ヘモグロビン 15000 33000
そうタンパク質たんぱくしつ 19000 35000
そう脂質ししつ 560 600
中性ちゅうせい脂肪しぼう 135 95
リン脂質ししつ 245 350
そうコレステロール 175
グリコーゲン 5
ブドウ糖ぶどうとう 90 75
タンパク質たんぱくしつ窒素ちっそ 30
尿素にょうそ 15
クレアチン 3.9 8
クレアチニン 0.9 1.8
RNA 64
ナトリウム 190 42
カリウム 190 370
カルシウム 7 2
マグネシウム 3.8 6.2
てつ 48 100
塩素えんそ 290 270
有機ゆうきたいリン 2.5 4
そうリンかず 35 66
じゅう炭酸たんさんしお 220

血球けっきゅう成分せいぶん細胞さいぼうせい成分せいぶん血液けつえき細胞さいぼう)と血小板けっしょうばん、これらを浮遊ふゆうさせる血漿けっしょう成分せいぶんえきせい成分せいぶん)からなり[1]、その比率ひりつは およそ40 - 45:60 - 55である[6]。また、血球けっきゅう成分せいぶん血液けつえき細胞さいぼう)は重量じゅうりょう赤血球せっけっきゅう96%、白血球はっけっきゅう3%、血小板けっしょうばん1%で構成こうせいされる。血漿けっしょう成分せいぶん水分すいぶん90%、血漿けっしょう蛋白質たんぱくしつ7%、そのほか微量びりょう脂肪しぼうとう無機むき塩類えんるい構成こうせいされる[6]

いろ

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いろヒトふく脊椎動物せきついどうぶつ場合ばあいあかえる。これは赤血球せっけっきゅうふくまれるヘモグロビンてつふくタンパク質たんぱくしつ)という色素しきそ由来ゆらいする[7]。ヘモグロビンはおおくの脊椎動物せきついどうぶつにおいても血液けつえきちゅう酸素さんそ運搬うんぱん寄与きよする[7]ゴカイミミズひとしたまきがた動物どうぶつ血液けつえきあかいが、これはヘモグロビンとおなじくてつけいではあるがエリスロクルオリンという成分せいぶんによる。ただし、補欠ほけつ分子ぶんしぞく機能きのうめんおおきな差異さいため、これもヘモグロビンの一種いっしゅあつかうことができる[8]

脊椎動物せきついどうぶつであるあたまあしるいまたは軟体動物なんたいどうぶつカニ・エビなど甲殻こうかくるいどうけいタンパク質たんぱくしつヘモシアニンあおもと)のためにあおみがかっていたり[9]ホヤなどではバナジウムをふくポルフィリン化合かごうぶつヘモバナジン(バナドクロム、バナドヘモクロモーゲン、ヘモバナジウム[10])のため緑色みどりいろえるものなど多数たすう血色素けっしきそ存在そんざいし、おなじようないろであってもことなる色素しきそ成分せいぶんによることもおおい。また、呼吸こきゅう色素しきそ種類しゅるいにより、酸素さんそ運搬うんぱん能力のうりょく効率こうりつ)もことなる。

造血ぞうけつ

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哺乳類ほにゅうるい場合ばあい血球けっきゅう血液けつえき細胞さいぼう)はいずれも骨髄こつづい造血ぞうけつみき細胞さいぼうから分化ぶんか成熟せいじゅくしたものである[11]造血ぞうけつ哺乳類ほにゅうるい鳥類ちょうるいではおも骨髄こつづい魚類ぎょるいではおも腎臓じんぞう両生類りょうせいるいでは脾臓ひぞうである。爬虫類はちゅうるいしゅによってさまざまである[12][13])。健康けんこうじんでは未熟みじゅく細胞さいぼう骨髄こつづいから血液けつえきない移動いどうすることは出来できず、血液けつえきないには赤血球せっけっきゅう白血球はっけっきゅう血小板けっしょうばんのみが存在そんざいする[ちゅう 1]

ヒトの血液けつえき物性ぶっせい成分せいぶん以下いかとなる[1]

血液けつえきこう凝固ぎょうこざいともとお沈管れて遠心えんしん分離ぶんりすると、血液けつえきちゅう細胞さいぼう成分せいぶんそこほう移動いどうするが、だい部分ぶぶんくら赤色あかいろ赤血球せっけっきゅう部分ぶぶんで、赤血球せっけっきゅう部分ぶぶん上澄うわずみのあいだ白血球はっけっきゅう部分ぶぶんができる。

赤血球せっけっきゅう

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様々さまざま脊椎動物せきついどうぶつ赤血球せっけっきゅう細胞さいぼう比較ひかく

中央ちゅうおうがややへこんだ直径ちょっけいやく7.5µmあつやく1 - 2µmの円盤えんばんじょう[14]、ヘモグロビンりょう体積たいせきの1/3に相当そうとうする。酸素さんそ運搬うんぱんにない、細胞さいぼうかくミトコンドリアたない[11]まく弾性だんせいすぐれて容易ようい変形へんけいできるため、毛細血管もうさいけっかんなどほそいところもとおりやすい[14]

赤血球せっけっきゅう成人せいじん男子だんしで430まん - 570まん/mm3女子じょしで380まん - 500まん全身ぜんしん細胞さいぼうの1/3に相当そうとうする[15]ぜん血液けつえきちゅう容量ようりょうちゅう赤血球せっけっきゅう容量ようりょう割合わりあいをヘマトクリットという。正常せいじょう成人せいじん男性だんせいやく45%、女性じょせいやく40%であり、貧血ひんけつがり、脱水だっすい症状しょうじょうになるとがる[15]

ヘモグロビンは酸素さんそむすびつくとあざやかな紅色こうしょくとなり、分離ぶんりするとくら赤色あかいろになる。これがそれぞれ動脈血どうみゃくけつ静脈じょうみゃくいろ特徴とくちょうづける[14]かりにヘモグロビンが血漿けっしょうちゅうけた状態じょうたいにあると、血液けつえきねばたび非常ひじょうたかく、ながれにくくなる。また、ヘモグロビンそのものもすぐに分解ぶんかいされ、酸素さんそ運搬うんぱんできなくなる[14]

白血球はっけっきゅう

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形態けいたい染色せんしょくせいから顆粒かりゅうだまこうちゅうだまこうさんだまこう塩基えんきだま)、たんたま、リンパだまの5しゅ分類ぶんるいできる細胞さいぼうしゅ集合しゅうごうたいで、細胞さいぼうかくつ。殺菌さっきん作用さようち、免疫めんえき機能きのうにも作用さようする。ちゅうかずは5000 - 9000/mm3であり、こうちゅうだま全体ぜんたいの50 - 70%、いでリンパだまやく30%、たんたまやく5%である[16]

細胞さいぼう名称めいしょう かたち特徴とくちょう はたら
リンパだま 10 - 15µmほどで、赤血球せっけっきゅうよりややおおきなサイズ。 抗体こうたいつくり、腫瘍しゅよう細胞さいぼうやウイルスに感染かんせんした細胞さいぼう攻撃こうげき
こうちゅうだま 12 - 15µmほどで、かくが2つから4つにわかれることもある。 細菌さいきん捕食ほしょく殺菌さっきん役立やくだつ。
こうさんだま こうちゅうだまよりわずかにおおきい。顆粒かりゅうがある。 寄生虫きせいちゅう攻撃こうげき、アレルギー反応はんのうこしたり、抑制よくせいしたりする。
こう塩基えんきだま こうちゅうだまよりわずかにちいさい。顆粒かりゅうがたくさんある。 詳細しょうさい不明ふめいだが、アレルギー反応はんのうこすとかんがえられている。
たんたま 20µmほどで、末梢まっしょうなか最大さいだい 細菌さいきんなどの異物いぶつ捕食ほしょく。リンパだま抗体こうたい特徴とくちょうつたえる。マクロファージたんたまから分化ぶんかしたもの。

血小板けっしょうばん

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直径ちょっけい2 - 3µmの細胞さいぼうかくたない細胞さいぼうで、血管けっかん損傷そんしょうけると粘着ねんちゃく凝集ぎょうしゅう反応はんのうこし止血しけつ重要じゅうよう作用さようにな[17]ちゅうすうは15まん - 40まん/mm3[18]

血管けっかん破壊はかいされると露出ろしゅつしたにかわげん繊維せんいコラーゲン繊維せんい)と反応はんのうして、血小板けっしょうばん粘着ねんちゃくする。さらに変形へんけいしてセロトニンアデノシンリンさんなどをふくつぶはなつ。これらが血管けっかん収縮しゅうしゅくやさらなる血小板けっしょうばん凝集ぎょうしゅううながし、血栓けっせん形成けいせいして出血しゅっけつめる[18]

血漿けっしょう

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血漿けっしょう血液けつえき液体えきたい成分せいぶんで、その90%をめるみず物質ぶっしつ運搬うんぱんになう。電解でんかいしつ細胞さいぼうへミネラルを補給ほきゅうしたり、体液たいえき浸透しんとうあつ緩衝かんしょう作用さよう影響えいきょうあたえる。血漿けっしょうタンパク質たんぱくしつ浸透しんとうあつ緩衝かんしょう作用さよう調整ちょうせいのほかにも、アミノ酸あみのさんやホルモン・ビタミンるい運搬うんぱんや、フィブリノゲン血液けつえき凝固ぎょうこ作用さようしたり、抗体こうたいとして免疫めんえき作用さよう関係かんけいしたりと、多様たよう機能きのう[19]

造血ぞうけつ破壊はかい

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造血ぞうけつ

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ヒトは誕生たんじょう以前いぜん胎生たいせいときたる発生はっせいきわめて初期しょき[1]には卵黄らんおう嚢造血管けっかん組織そしきとう)で造血ぞうけつがされるが、これは体外たいがい造血ぞうけつたる[20]。その肝臓かんぞう脾臓ひぞう造血ぞうけつされ、胎生たいせい5ヵ月かげつごろには造血ぞうけつ組織そしき順次じゅんじ萎縮いしゅくする[20]。その誕生たんじょうするまでには造血ぞうけつ成人せいじん造血ぞうけつ器官きかんである骨髄こつづいのみにうつ[20]

発生はっせい生物せいぶつがくまとには造血ぞうけつには2つの段階だんかいがあることられている。「いち造血ぞうけつ」は、発生はっせい初期しょきはい体外たいがい卵黄らんおう組織そしきこり一時いちじてきはい血液けつえき供給きょうきゅうし、生涯しょうがい全身ぜんしん血液けつえき供給きょうきゅうする「造血ぞうけつ」は、はいのAGM(aorta-gonad-mesonephros組織そしきおこる。この、造血ぞうけつおこな細胞さいぼうがどこからたのかあきらかでなかったが、理化学研究所りかがくけんきゅうしょ研究けんきゅうグループは、卵黄らんおう嚢にある造血ぞうけつ細胞さいぼう造血ぞうけつにも関与かんよしていることをめた。[21]

子供こども時期じきには脛骨けいこつのみがほとんどの造血ぞうけつのうになうが、20だいころにはうしなわれ大腿だいたいこつ肋骨あばらぼねなどの造血ぞうけつ比率ひりつたかまる[22]成人せいじんでは体躯たいく胸骨きょうこつ肋骨あばらぼね脊椎せきつい骨盤こつばん、リンパ組織そしきなどで造血ぞうけつおこなわれる[20]。さらに年齢ねんれいかさねると胸骨きょうこつ椎骨ついこつ骨盤こつばんでの産出さんしゅつ比率ひりつたかまる[22]

骨髄こつづいのうち、造血ぞうけつこす部分ぶぶん赤色あかいろ骨髄こつづいのみで、黄色おうしょく骨髄こつづいにその能力のうりょく[22]。すべての血球けっきゅうみき細胞さいぼう造血ぞうけつみき細胞さいぼう)をもとつくられる。これが造血ぞうけつ因子いんしけながら分裂ぶんれつによる増殖ぞうしょくかえし、様々さまざま血球けっきゅう分化ぶんか成熟せいじゅくする。まず、造血ぞうけつみき細胞さいぼうはリンパけいみき細胞さいぼう骨髄こつづいけいみき細胞さいぼうのいずれかになる。リンパけいみき細胞さいぼうはリンパだま白血球はっけっきゅうのうちリンパだまになる。骨髄こつづいけいみき細胞さいぼう複数ふくすう分化ぶんか辿たどり、ぜんあかだまあかだま赤血球せっけっきゅう骨髄こつづいだま白血球はっけっきゅうこうちゅうだまこうさんだまこう塩基えんきだま)、たんだま白血球はっけっきゅうたんたま)、きょかくだまきょかくだま血小板けっしょうばんとなる[22]

破壊はかい

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赤血球せっけっきゅう老化ろうかするとやわらかさをうしなう。こうなったものは脾臓ひぞう細胞さいぼう内皮ないひけい細胞さいぼうによるしょく作用さよう分解ぶんかいされる。ヘモグロビンは分解ぶんかい黄色おうしょく色素しきそビリルビンとなり、肝臓かんぞう水溶すいようせい胆汁たんじゅうなかふくまれたかたち十二指腸じゅうにしちょう排出はいしゅつされる。これは細菌さいきん作用さようウロビリノゲン変化へんかし、ほとんどは糞便ふんべんじって、一部いちぶちょう吸収きゅうしゅう腎臓じんぞうから尿にょうちゅうふくまれて排出はいしゅつされる。分離ぶんりしたてつ肝臓かんぞう脾臓ひぞうから骨髄こつづいおくられ、あらたな赤血球せっけっきゅう形成けいせい使つかわれる[23]白血球はっけっきゅう[16]血小板けっしょうばん[18]老化ろうかすると脾臓ひぞう破壊はかいされるが、白血球はっけっきゅう寿命じゅみょう種類しゅるいによりまちまちで、顆粒かりゅうだまが2 - 14にちたいし、リンパだまはときにすうじゅうねんもの寿命じゅみょう場合ばあいがある[16]

循環じゅんかん

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血液けつえきながれている身体しんたい部分ぶぶんとく循環じゅんかんけいぶ。循環じゅんかんけい心臓しんぞう血管けっかんなどからり、ヒトの場合ばあい血管けっかん閉鎖へいさ回路かいろしている。 血液けつえき心臓しんぞうによって加圧かあつされ、動脈どうみゃくつうじて全身ぜんしんおくられる。毛細血管もうさいけっかんたっすると細胞さいぼうあいだしつえき栄養分えいようぶん, 酸素さんそとう 放出ほうしゅつをし、静脈じょうみゃく心臓しんぞうへともどる。

閉鎖へいさ回路かいろ循環じゅんかんけい場合ばあい、この経路けいろには大別たいべつして2経路けいろあり、1つは心臓しんぞうはいあいだにおけるはい循環じゅんかんしょう循環じゅんかん)、もう1つは心臓しんぞうはい以外いがい全身ぜんしんとのあいだにおけるからだ循環じゅんかんだい循環じゅんかん)である。したがって、血液けつえき以下いか経路けいろ全身ぜんしん循環じゅんかんする。

  • からだ循環じゅんかん心臓しんぞう動脈どうみゃくはい以外いがい全身ぜんしん末梢まっしょう毛細血管もうさいけっかん静脈じょうみゃく心臓しんぞうはい循環じゅんかんつづく)
  • はい循環じゅんかん心臓しんぞうはい動脈どうみゃくはいはい毛細血管もうさいけっかんはい静脈じょうみゃく心臓しんぞうからだ循環じゅんかんもどる)

血液けつえき上記じょうきのように全身ぜんしん循環じゅんかんしていることは、ウィリアム・ハーベイにより1628ねん提唱ていしょうされた)

血液けつえきのうち、血球けっきゅう成分せいぶん骨髄こつづいうち造血ぞうけつ細胞さいぼう生産せいさんされる。血球けっきゅうごと寿命じゅみょうことなるが、赤血球せっけっきゅう場合ばあいやく120日はつか寿命じゅみょうむかえ、老廃ろうはいした赤血球せっけっきゅう肝臓かんぞう脾臓ひぞうこわされ、体外たいがい排出はいしゅつされる。ただし赤血球せっけっきゅうちゅうのヘモグロビンは排出はいしゅつされず、さい利用りようされる。

緩衝かんしょう平衡へいこう

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血液けつえきには緩衝かんしょうえきとしての機能きのうがあり、内部ないぶ環境かんきょう(cf. ホメオスタシス維持いじのために、様々さまざま平衡へいこうたもっている。「おも役割やくわり機能きのう」でべた事柄ことがらは、基本きほんてきには内部ないぶ環境かんきょう平衡へいこうのためのものとってよい。

さん塩基えんき平衡へいこう

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血液けつえきpHは 7.35 から 7.45 のあいだ厳密げんみつ調整ちょうせいされている。この調整ちょうせいには、おもつぎの2つの平衡へいこう機構きこうはたらいている。

  • 炭酸たんさん緩衝かんしょうけいおよびはい二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつ
  • リンさん緩衝かんしょうけいおよび腎臓じんぞうさん排泄はいせつ

炭酸たんさん緩衝かんしょうけいおよびはい二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつ

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血液けつえきの pH は、おも炭酸たんさん水素すいそイオンアルカリ性あるかりせい)と炭酸たんさん酸性さんせい)のによってまる(緩衝かんしょうえき)。炭酸たんさん水素すいそイオンがるか、もしくは炭酸たんさんえると血液けつえき酸性さんせいかたむことになる。

身体中からたじゅうではさまざまなさん発生はっせいしているが、とく呼吸こきゅう代表だいひょうとする酸化さんか反応はんのうによる二酸化炭素にさんかたんそ炭酸たんさんガス)の発生はっせい莫大ばくだいであり、これは血液けつえき溶解ようかいして大量たいりょう炭酸たんさんとなる。これでは酸性さんせいになってしまうので、炭酸たんさんから炭酸たんさんガスを遊離ゆうりする方向ほうこう緩衝かんしょう反応はんのうすすみ、その結果けっか発生はっせいした炭酸たんさんガスは呼吸こきゅう中枢ちゅうすう刺激しげきし、呼吸こきゅうはげしくなってはいから排出はいしゅつされる。

リンさん緩衝かんしょうけいおよび腎臓じんぞうさん排泄はいせつ

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炭酸たんさん以外いがいにも、少量しょうりょうながら硫酸りゅうさんリンさんなどのさん体内たいないでは産出さんしゅつされる。これらは炭酸たんさんちがい、ガスしてはいから排出はいしゅつ出来できないため、リンさんしおによる緩衝かんしょう作用さよう、および腎臓じんぞうからの排出はいしゅつによって調節ちょうせつされる。

血液けつえきちゅうには、リンさん水素すいそイオンリンさん水素すいそイオンやく1:4の存在そんざいし、これも緩衝かんしょうえきとしての機能きのうたす。また、過剰かじょうさんおもにリンさん水素すいそイオンのかたち尿にょうちゅう排出はいしゅつされる。

とう平衡へいこう

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血液けつえき全身ぜんしんのすみずみまで、エネルギー基質きしつであるブドウ糖ぶどうとうアミノ酸あみのさん遊離ゆうり脂肪酸しぼうさんなどを運搬うんぱんし、からだ細胞さいぼうつね一定いっていのエネルギー基質きしつ使つかえるようにしている(ただし、タンパクやアミノ酸あみのさんがエネルギーとして使つかわれるのは、原則げんそくとして非常ひじょう事態じたいときかぎられる)。

健常けんじょうなヒトの場合ばあい安静あんせいには血液けつえき 100 ml ちゅう血糖けっとうブドウ糖ぶどうとう)は、おおよそ 100 mg で安定あんていしている。これはおもに、膵臓すいぞうαあるふぁ細胞さいぼうから分泌ぶんぴつされるグルカゴンβべーた細胞さいぼうから分泌ぶんぴつされるインスリンにより調節ちょうせつされる。

食事しょくじにより血糖けっとう上昇じょうしょうすると、βべーた細胞さいぼうからインスリンが分泌ぶんぴつされ、血糖けっとうグリコーゲンにして肝臓かんぞう貯蔵ちょぞうする。また、脂肪しぼう脂肪しぼう組織そしき固定こていする。ぎゃく血糖けっとう低下ていかすると、αあるふぁ細胞さいぼうからグルカゴンが分泌ぶんぴつされ、グリコーゲンを分解ぶんかいしてブドウ糖ぶどうとうにし、また、脂肪しぼう分解ぶんかいして遊離ゆうり脂肪酸しぼうさんとする。

水分すいぶんりょう平衡へいこう

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生命せいめい活動かつどうは、身体しんたいない化学かがく反応はんのうにより維持いじされているとえる。そして、それらの化学かがく反応はんのうは、すべ水溶液すいようえきなか進行しんこうするため、身体しんたいない水分すいぶんりょうたもこと非常ひじょう重要じゅうようである。血液けつえきは、身体しんたいないでの相当そうとうりょう水分すいぶん保持ほじしているため、からだ細胞さいぼう水分すいぶん供給きょうきゅうする重要じゅうよう役割やくわりっている。

水分すいぶん不足ふそくすると、副腎ふくじん皮質ひしつからアルドステロン分泌ぶんぴつされる。また、はげしい運動うんどうをすると、脳下垂体のうかすいたい後葉こうようからこう利尿りにょうホルモン (ADH) も分泌ぶんぴつされる。

アルドステロンはナトリウム尿にょうなか排泄はいせつされるのを抑制よくせいし、結果けっかとして水分すいぶん身体しんたいにとどめる。発汗はっかんおおいと、アルドステロンの分泌ぶんぴつはさらに促進そくしんされる。また、こう利尿りにょうホルモンは、そのとお尿にょうりょう減少げんしょうさせる。

温度おんど平衡へいこう

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恒温動物こうおんどうぶつであるか変温動物へんおんどうぶつであるかにかかわらず、動物どうぶつからだ組織そしきからだ細胞さいぼう機能きのうするには、ある範囲はんい温度おんど必要ひつようである。

ヒトの場合ばあい体温たいおん摂氏せっし 34 以下いか、あるいは摂氏せっし 43 以上いじょうになると、のう細胞さいぼうはたらかなくなり意識いしき消失しょうしつしてしまう。つまり変動へんどう許容きょよう範囲はんいはわずかに 10 くらいである。外部がいぶ環境かんきょうとしては、寒中かんちゅう水泳すいえいや 100 ちかサウナまでえられることかんがえると、内部ないぶ環境かんきょう温度おんど変化へんか許容きょよう範囲はんいはきわめてちいさい。

血液けつえきは、全身ぜんしん循環じゅんかんするので、身体しんたいかく部分ぶぶんねつ交換こうかんする。これにより、全身ぜんしん体温たいおんをある程度ていど一定いっていたもこと寄与きよしている。

血液けつえき異常いじょうによる症状しょうじょう

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以上いじょうにもべたとおり、血液けつえきはホメオスタシスによりその成分せいぶん組成そせい温度おんどなどが一定いっていたもたれているが、それらの定常ていじょうせいみだれると、身体しんたいにさまざまな影響えいきょう病状びょうじょうる。

pH 変動へんどうによる症状しょうじょう

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滅多めったにないことだが、ヒトの場合ばあい血液けつえき pH が 7.0 以下いかになると昏睡こんすいおちいり、7.7 以上いじょうになると痙攣けいれんこし、いずれも心臓しんぞう停止ていししてしまう。輸液手術しゅじゅつさいには、血液けつえき pH をつねかんし、pH の維持いじつとめなければならない。

糖尿とうにょうびょう

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インスリン分泌ぶんぴつりょう絶対ぜったいてきまたは相対そうたいてき減少げんしょうし、血液けつえきちゅうとうグルコース)が瞬間しゅんかんてきたかくなったさいにすぐにがらない疾患しっかん糖尿とうにょうびょう[24]排泄はいせつする尿にょう成分せいぶんちゅうふくまれる糖分とうぶんたかまること疾患しっかん存在そんざい紀元前きげんぜんからられていた。全身ぜんしん慢性まんせいてき代謝たいしゃ障害しょうがいこす[24]

血液けつえきりょう減少げんしょうによるショック

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血液けつえき、もしくは血液けつえきちゅう水分すいぶん大量たいりょううしなわれ、血圧けつあつ急激きゅうげきがるとショック状態じょうたいおちいる。これをていりょうせいショック(もしくは出血しゅっけつせいショック)とび、もっともおおられるショックである。また、外見がいけんじょう出血しゅっけつりょうはさほどではなくても、外傷がいしょうせいショックおちいことがある。つよ打撲だぼくにより毛細血管もうさいけっかんから水分すいぶん漏出ろうしゅつすると「れ」となる。「れ」がひろ範囲はんい発生はっせいすれば、血管けっかんない、すなわち血液けつえき水分すいぶんりょう減少げんしょうして血圧けつあつ低下ていかし、ていりょうせいショックとなる。だい火傷かしょう場合ばあい熱傷ねっしょうせいショックや、ひどい下痢げりのためにこる脱水だっすいショックも、ていりょうせいショックの1つである。なお、この症状しょうじょうはのについて、かつては「出血しゅっけつ多量たりょう」のかたり使つかわれたが、1990年代ねんだいごろから、報道ほうどうをはじめとして「出血しゅっけつせいショック」とばれるようになった。

医療いりょうでは、循環じゅんかん血液けつえきりょう減少げんしょうせいショックばれており、外傷がいしょうほか水分すいぶん不足ふそく消化しょうか異常いじょうなどできる。そう循環じゅんかん血液けつえきりょう人間にんげん場合ばあいそう体重たいじゅうやく7%で、そのうち30%以上いじょううしなわれると生死せいしかかわるステージ3(30–40%)、ステージ4(40%以上いじょう)に分類ぶんるいされる。このステージ分類ぶんるい使つかわれるパーセンテージは、テニス競技きょうぎのポイント(0、15、30、40)と合致がっちさせるとおぼえやすい。死亡しぼうするまでの時間じかんは、怪我けが具合ぐあいにもよるが、四肢しし動脈どうみゃくきずついた場合ばあいやく1ふん死亡しぼうりつが50%になり、適切てきせつ止血しけつほどこせば90%のかくりつでショック回避かいひできる

貧血ひんけつ

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貧血ひんけつは、血液けつえき単位たんいりょうあたりのヘモグロビン濃度のうど低下ていかする状態じょうたいこす疾患しっかんである。これはそのまま赤血球せっけっきゅうすう減少げんしょうえることができる[25]病理びょうりがくてき原因げんいんは、赤血球せっけっきゅう生産せいさんりょく低下ていかてつ欠乏けつぼうせい貧血ひんけつ再生さいせい不良ふりょうせい貧血ひんけつなど)、過剰かじょう崩壊ほうかい溶血ようけつなど)、しつの3つがあげられる[25]

血友病けつゆうびょう

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血友病けつゆうびょうとは血液けつえき凝固ぎょうこさせる因子いんしすくなくなる遺伝いでんてき疾患しっかんであり、かたまりにくいことから様々さまざま不都合ふつごうしょうじる。ささいなきず筋肉きんにく関節かんせつ内部ないぶ血腫けっしゅをつくり運動うんどう障害しょうがいこしたり、歯科しか治療ちりょう困難こんなんにしたりする。本来ほんらい凝固ぎょうこ因子いんし欠乏けつぼう男性だんせいにしかこらないが、本来ほんらい血友病けつゆうびょうふくまれない染色せんしょくたい劣性れっせいによる凝固ぎょうこ因子いんし欠乏けつぼう男女だんじょともにこり[26]

白血病はっけつびょう

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白血病はっけつびょう血液けつえきちゅう白血球はっけっきゅうすう平常へいじょうよりも増加ぞうかする疾患しっかんであり、貧血ひんけつ発熱はつねつ感染かんせんまたは血小板けっしょうばん減少げんしょうなどをこす。根本こんぽん要因よういん骨髄こつづいちゅう白血球はっけっきゅうをつくる細胞さいぼう暴走ぼうそうであり、その背景はいけいにある原因げんいん不明ふめいながらRNAウイルスへの感染かんせん被曝ひばくなどが推測すいそくされている[27]

その

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特定とくてい疾患しっかんかかえている場合ばあい血液けつえきとくに血漿けっしょうなか存在そんざいする物質ぶっしつ酵素こうそなどの存在そんざいりつ変化へんかこる場合ばあいがある。血液けつえき検査けんさはこの特性とくせい利用りようした診断しんだんほうである[1]

血液けつえき病原びょうげんたい

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病原びょうげんたい体内たいないひろがるにも血液けつえき経由けいゆするものもある。血液けつえきそのものをみかとするれいマラリア原虫げんちゅうなど)もある。また、血液けつえき普通ふつう体外たいがいないはずだが、実際じっさいには吸血きゅうけつ動物どうぶつつうじてひとからひとへの移動いどう可能かのうである。このような感染かんせん経路けいろ伝染でんせんびょう数多かずおおい。ヒトの場合ばあいにもペストマラリアなど重要じゅうよう伝染でんせんびょうおおい。このような感染かんせん経路けいろベクター感染かんせんという。それらのおおくは衛生えいせいめん進歩しんぽによって先進せんしんこくでは姿すがたしているが、そうでないくにおおい。

それにわってられるようになったのが、医療いりょうてき処理しょり注射ちゅうしゃ輸血ゆけつなど)のさい血液けつえき交流こうりゅうこって、それによって感染かんせんきるれいで、これを血液けつえき感染かんせんんでいる。

血液けつえきがた

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他人たにん同士どうし血液けつえき混合こんごうすると、赤血球せっけっきゅう凝集ぎょうしゅう反応はんのうこり、やがてかたまりなか赤血球せっけっきゅう破壊はかいされ溶血ようけつすることがある。これが体内たいないこると、血管けっかん閉塞へいそくや、ショックまたは悪心あくしんなどの症状しょうじょうつながる。これは免疫めんえき反応はんのう抗原こうげん抗体こうたい反応はんのう)の一種いっしゅであり、凝集ぎょうしゅうこさない血液けつえきのグループを血液けつえきがたという[28]

よくられた血液けつえきがたには、ABOしき血液けつえきがたRhしき血液けつえきがたがある。1901ねんカール・ラントシュタイナー発見はっけんしたABOしき血液けつえきがたは、赤血球せっけっきゅうまくにある抗原こうげん凝集ぎょうしゅうばら)A,Bの2しゅと、血漿けっしょうちゅうふくまれる抗体こうたい凝集ぎょうしゅうもとαあるふぁ,βべーたの2しゅ関係かんけいし、4つの血液けつえきがた分類ぶんるいされる。メンデルの法則ほうそくしたがい、優性ゆうせいのA・Bと劣性れっせいのO3しゅ遺伝子いでんしが2つわさって遺伝いでんすると、Aがた(AA,AO)、Bがた(BB,BO)、ABがた、0がた(OO)の4種類しゅるいかれる。Aがた血漿けっしょうにはβべーた、Bがたにはαあるふぁ、Oがたにはαあるふぁβべーた抗体こうたいがあり、ABがた両方りょうほうともふくまれていない。このAとαあるふぁまたはBとβべーたむすびつくと凝集ぎょうしゅう溶血ようけつこる[28]

Rh血液けつえきがたは、赤血球せっけっきゅうまくにある抗原こうげんたいのRh因子いんし原因げんいんこる凝集ぎょうしゅうであり、おなじものがアカゲザル (rhesus monkey) からつかったため、このがつけられた。ABOしき血液けつえきがたことなり通常つうじょう場合ばあい抗体こうたい血液けつえきちゅうい。しかしRh陰性いんせい(Rh-)のひとがRh陽性ようせい輸血ゆけつけたり、Rh-の女性じょせいがRh陽性ようせい(Rh+)の胎児たいじ妊娠にんしんした場合ばあい体内たいないこうRh抗体こうたいしょうじる。そしてまた輸血ゆけつけたりRh+の子供こども妊娠にんしんすると、抗体こうたい反応はんのうして赤血球せっけっきゅう凝集ぎょうしゅう反応はんのうこす場合ばあいがある[28]

栄養えいようげんとしての

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ブーダンフランスのブラッドソーセージ)

血液けつえきこう栄養えいよう液体えきたいであるため、これを食物しょくもつとするのは不思議ふしぎではない。

人間にんげん

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人間にんげんでは、イヌイットエスキモー)がアザラシなどをりで仕留しとめたときに、その血液けつえき貴重きちょう栄養えいようみなもととして(ビタミンみなもとなどとして)そのむ。西洋せいよう料理りょうりではブラッドソーセージや、プディングなどがある。中国ちゅうごく東南とうなんアジアではブタかためて豆腐とうふじょうにしたものをスープやめん料理りょうりなどにもちいる。朝鮮ちょうせん料理りょうりには、うしれたなべ料理りょうりヘジャンクク」や、べい野菜やさいをブタのともげたものをめた腸詰ちょうづめスンデ」がある。肉食にくしょく伝統でんとうとぼしい日本にっぽん料理りょうりには家畜かちく利用りようした料理りょうりはほとんど存在そんざいしないが、ふるくから豚肉ぶたにく主要しゅよう素材そざいだった沖縄おきなわ料理りょうりには、かためたブタのれた野菜やさいいため「チーイリチー」(け)がある。

日本にっぽんではスッポンニホンマムシむことで精力せいりょくがつくとしんじるひとがいる。モンゴルではザイダスというのソーセージがある。また、伝統でんとうてき生活せいかつおくマサイぞくにとってうし血液けつえき牛乳ぎゅうにゅうとも重要じゅうよう食糧しょくりょうであり、そのまま、あるいは牛乳ぎゅうにゅうぜてむ。日本にっぽんでは、1980年代ねんだい調査ちょうさ年間ねんかん1200-1300tのうしぶた血液けつえき輸入ゆにゅうされており、そのうち300-400tが食品しょくひんようとして使用しようされている[29]鉄分てつぶん補給ほきゅうのサプリメントとして、血液けつえき加工かこうしたヘムてつなどが販売はんばいされている。

フランス料理りょうりでは、ジビエにおいて野鳥やちょう野獣やじゅうを、ヤツメウナギ料理りょうりにおいてはヤツメウナギのを、風味ふうみけのソースとしてもちいることがある。

伝説でんせつフィクションうえでは「吸血鬼きゅうけつき」などの妖怪ようかいに、ひと伝承でんしょうがある。

昆虫こんちゅうとう

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まず小型こがた動物どうぶつについてると、)やアブ、あるいはノミシラミなどおおくの種類しゅるい昆虫こんちゅう栄養えいようげんとして利用りようする吸血きゅうけつせい昆虫こんちゅうである。ダニヒル利用りようするものがある。吸血きゅうけつせい動物どうぶつには、はりじょうになったくちしこんでうものがおおい。そのさいに、いたみをあたえるものもほとんどかんじさせないものもあるが、おおくのものでは、されたあとに傷口きずぐちれたりかゆくなったりといった反応はんのうしめす。これは、ひとつにはさいに、血液けつえき凝固ぎょうこおさえる化学かがく物質ぶっしつ注入ちゅうにゅうするためである。ヒルの場合ばあい皮膚ひふをかみるため、その傷口きずぐちながながす。クモタガメなども「う」とわれることがあるが、これらは体外たいがい消化しょうかした液体えきたいんでいるので内容ないようおおきくことなる。おおくの大型おおがた乳類にゅうるいは、吸血きゅうけつせい昆虫こんちゅうなやまされる。ひと例外れいがいでなく、ものには嫌悪けんおかんつよいのもそれとは無関係むかんけいでないかもれない。「ひと体毛たいもううすくなったのは吸血きゅうけつせい昆虫こんちゅうりやすくするため[よう出典しゅってん]」とするせつとなえるひともいる[だれ?]

動物どうぶつ

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昆虫こんちゅうよりおおきな動物どうぶつであれば昆虫こんちゅう動物どうぶつ血肉けつにく食料しょくりょうとするため、のみを食料しょくりょうとするれいすくない。ナミチスイコウモリハシボソガラパゴスフィンチ亜種あしゅとうれいがある程度ていどである。

文化ぶんか血液けつえき

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血液けつえき」は、より基本きほんてきには「」とう。「」は様々さまざま文化ぶんかで、親子おやこ関係かんけい親族しんぞく関係かんけい遺伝いでんむすけられてもちいられている。たとえば、「血統けっとう」「血脈けちみゃく」「血族けつぞく」「のつながり」や「血縁けつえん」といった表現ひょうげんもちいられている。

また、血液けつえき負傷ふしょう体外たいがいながるので、戦争せんそう暴力ぼうりょく象徴しょうちょうメタファーとしてもちいられる[ちゅう 2]たとえば「日曜日にちようび」「のバレンタイン」「無血むけつ革命かくめい」「血塗ちまみれの(ブラッディ)メアリー(メアリー1せい)」などといった表現ひょうげんがある。「おおい」「血気けっきさかんな」といった表現ひょうげんは、気性きしょうあら乱暴らんぼう人物じんぶつたいしてもちいられる。

演劇えんげき映像えいぞう作品さくひんでは、実際じっさい出血しゅっけつさせるわけにはいかないので、した血糊ちのりという小道具こどうぐもちいる。

宗教しゅうきょう

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旧約きゅうやく聖書せいしょレビ』14しょう記述きじゅつもとかれたアスペルギルム英語えいごばん聖水せいすいりかける道具どうぐ)の原型げんけい

血液けつえき生命せいめい、あるいはそれを象徴しょうちょうするものとしてあつか文化ぶんかがある。ゲルマンじんは、Blótsという生贄いけにえ儀式ぎしきで、血液けつえき特殊とくしゅちからがあるとしんじられ、家畜かちく神像しんぞう自分じぶんからだなどにいた。

ユダヤきょう
ユダヤきょうでは血液けつえき生命せいめいであるとされ、べることがきんじられている(レビ)。そのため、動物どうぶつべるさいには屠殺とさつ方法ほうほう厳格げんかく規定きていされている。
レビ1しょうあるじへの燔祭(生贄いけにえささかた)の仕方しかた」として、1:5に「かれおもまえでそのうしをほふり、アロンのなる祭司さいしたちは、そのたずさえてきて、会見かいけん幕屋まくや入口いりくちにある祭壇さいだん周囲しゅういに、そのそそぎかけなければならない。」と記述きじゅつされるほか、うし以外いがい生贄いけにえについても血液けつえきによるきよめの方法ほうほう記載きさいされている。
キリスト教きりすときょう
福音ふくいんしょによると、イエス・キリスト最後さいご晩餐ばんさんせきにおいて、(その自分じぶん裏切うらぎろうとしているものがいることを指摘してきし)、パンブドウ酒ぶどうしゅにとって、それらが、自分じぶんからだであり、おおくのひとのためになが契約けいやくである、とった。(『マルコによる福音ふくいんしょ』14しょう17せつ〜。)。キリスト教きりすときょうでは、ユダヤきょうより食物しょくもつ規定きていゆるく、ブラックプディングブルート・ヴルストなど血液けつえきもちいた料理りょうりべられている。
キリスト教きりすときょうけいエホバの証人しょうにんは、使徒しと言行げんこうろく 15しょう28, 29 ("Keep abstaining...from blood.")の解釈かいしゃく理由りゆう輸血ゆけつ拒否きょひする場合ばあいがある。信徒しんとによっては、自分じぶん自身じしん血液けつえきや、主要しゅよう血液けつえきぶん赤血球せっけっきゅうしろ細胞さいぼう血小板けっしょうばん血漿けっしょう)のなかかられられる要素ようそ個人こじん決定けっていれることができる[30]
イスラム教いすらむきょう
イスラム教いすらむきょうでは、ふく食品しょくひんべるのはクルアーン食卓しょくたくあきら(5しょう3「あなたがたにきんじられたものは、にく豚肉ぶたにく、アッラー以外いがいとなころされたもの~」)の解釈かいしゃく禁止きんしされている。けがれとかんがえられ、場合ばあい対処たいしょほう規定きていされている。動物どうぶつ屠殺とさつするさい完全かんぜんいてから食肉しょくにく処理しょりするなどのこまかいハラール規定きていがある。
アステカにおいては太陽たいよう運行うんこうには密接みっせつ関連かんれんがあるとしんじられており、太陽たいよう正常せいじょう運行うんこうまもるために人間にんげん心臓しんぞう生贄いけにえとしてささげた。

食用しょくよう

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ほんページ、「#栄養えいようげんとしての」を参照さんしょうこと

用途ようと

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  • 血粉けっぷん - 家畜かちくなどを食肉しょくにく処理しょりしたさい血液けつえき乾燥かんそうさせたもの。飼料しりょう肥料ひりょうとする。
  • 義兄弟ぎきょうだい(blood brother) - 血縁けつえん関係かんけいのない人間にんげん同士どうし兄弟きょうだいとなること。英語えいごけんでは、みずからのゆびうでのいずれかにきずたがいのきず同士どうしかさ交換こうかんして義兄弟ぎきょうだいとなる。べつ場所ばしょでは、とワインをぜて、すという儀式ぎしきおこなう。このようにによって肉親にくしんとしての関係かんけいせいきずいた。
  • 契約けいやくしょ - 血判けっぱんじょう悪魔あくま契約けいやくしょなど、重要じゅうよう契約けいやくおこなさい使つかわれた。
  • その研究けんきゅう用途ようと

数値すうち

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血液けつえき重量じゅうりょう体重たいじゅうめる割合わりあい動物どうぶつによってことなる。ヒトやイヌ7.7%、ネコ5.5%、ウサギ5.4%、ラット5.0%、ニワトリは10%になる[1]

おも脊椎動物せきついどうぶつ血液けつえき重量じゅうりょう

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脊椎動物せきついどうぶつにおいて、体重たいじゅうめる血液けつえき重量じゅうりょう比率ひりつ動物どうぶつたねによっておおきくことなる。数値すうちは、Bertelsmann 1979, Oppenheimer and Pincussen 1925, Prosser 1973から[31]

動物どうぶつ 体重たいじゅうたいする
血液けつえき重量じゅうりょう比率ひりつ(%)
変動へんどうはば
コウモリ 13.0
シロナガスクジラ 6.5
ネコ 5.6
ウシ 5.2 - 5.7
ニワトリ 7.0
ヨーロッパヒキガエル 5.6 4.7 - 6.3
ワニ 15.4
イヌ 8.6 2.3 - 8.7
カモ 10.2
ウナギ 2.9
オオヤマネ 5.8 5.3 - 6.0
ヤギ 7.3
ヨーロッパヤマカガシ 7.7
モルモット 7.5
ノウサギ 7.5 6.4 - 8.1
ハリネズミ 8.0
ウマ 7.6
ヒト男性だんせい 6.5 - 7.1
ヒト女性じょせい 7.1 - 7.8
トカゲ 5.8 4.7 - 7.0
ハツカネズミ 5.8 4.6 - 7.0
ホライモリ 2.9
ブタ 4.6 2.3 - 8.7
ラット 7.5
カワラバト 7.8
オンドリ 9.0
サンショウウオ 6.1 5.5 - 6.8
サケ 2.8
ヤツメウナギ 4.9
サメ 7.0
ヒツジ 8.1 6.6 - 10.4
アシナガトカゲ 5.2 3.8 - 7.6
カメ 9.1

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 通常つうじょう血液けつえき細胞さいぼうはこの分類ぶんるいがされることがおおいが、リンパだまをさらにこまかく分類ぶんるいすることもある。また組織そしきちゅう肥満ひまん細胞さいぼうおなじく造血ぞうけつみき細胞さいぼうから分化ぶんかし、おなじく組織そしきちゅう存在そんざいするマクロファージ造血ぞうけつみき細胞さいぼうからたんたま分化ぶんかするため、これらも広義こうぎには血液けつえき細胞さいぼうの1しゅかぞえられることもある。 - 参考さんこう文献ぶんけんたつみ典之のりゆき 編集へんしゅう血液けつえき細胞さいぼうノート』文光ぶんこうどう、2005ねんISBN 4-8306-1418-8
  2. ^ ばと」は「平和へいわ」を象徴しょうちょうし、「」は「暴力ぼうりょく」を象徴しょうちょうする。

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.420 【血液けつえき
  2. ^ さんりん血液けつえきびょうがく』p179
  3. ^ ワークブックでまな生物せいぶつがく基礎きそだい2はん ちょ:ケント・プライアー、トレーシー・グリーンウッド、リチャード・アーラン p190
  4. ^ 栄養えいようはこ血液けつえき NHK for School
  5. ^ Flindt、p.219
  6. ^ a b 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p22、だい2しょう 血液けつえき 1.血液けつえきbloodの成分せいぶん機能きのう (3)血液けつえき成分せいぶん
  7. ^ a b 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.1210 【ヘモグロビン】
  8. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.204 【エリスロクルオン】
  9. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.1214 【ヘモシアニン】
  10. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.1009 【バナドクロム】
  11. ^ a b 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.425 【血液けつえき細胞さいぼう
  12. ^ 浅野あさのしげるたかし池田いけだ康夫やすお内山うちやまたく 監修かんしゅうさんりん血液けつえきびょうがく文光ぶんこうどう、2006ねんISBN 4-8306-1419-6、pp.2031-2036
  13. ^ せき正利まさとし 編集へんしゅう実験じっけん動物どうぶつ血液けつえきがく』ソフトサイエンスしゃ、1981ねん、pp.13-19
  14. ^ a b c d 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.24-25、だい2しょう 血液けつえき 2.赤血球せっけっきゅう (1)形状けいじょう機能きのう
  15. ^ a b 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.25-26、だい2しょう 血液けつえき 2.赤血球せっけっきゅう (2)ヘモグロビン(血色素けっしきそ
  16. ^ a b c 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.29-30、だい2しょう 血液けつえき 3.白血球はっけっきゅう (1)形状けいじょう機能きのう
  17. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.430 【血小板けっしょうばん
  18. ^ a b c 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.30-31、だい2しょう 血液けつえき 4.血小板けっしょうばん (1)形状けいじょう機能きのう
  19. ^ 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.32、だい2しょう 血液けつえき 5.血漿けっしょう (1)血漿けっしょう成分せいぶん機能きのう
  20. ^ a b c d 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.760 【造血ぞうけつ器官きかん
  21. ^ 血液けつえきからだそとからやってきた 独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじん 理化学研究所りかがくけんきゅうしょ
  22. ^ a b c d 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.23、だい2しょう 血液けつえき 1.血液けつえきbloodの成分せいぶん機能きのう (4)血液けつえきblood cellの産出さんしゅつみき細胞さいぼうstem call
  23. ^ 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.27-28、だい2しょう 血液けつえき 2.赤血球せっけっきゅう (3)生成せいせい破壊はかい
  24. ^ a b 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.915 【糖尿とうにょうびょう
  25. ^ a b 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.1092 【貧血ひんけつ
  26. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.433 【血友病けつゆうびょう
  27. ^ 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん、p.1007 【白血病はっけつびょう
  28. ^ a b c 佐藤さとう佐伯さえき(2009)、p.39-40、だい2しょう 血液けつえき 7.血液けつえきがた
  29. ^ 黒崎くろさき嘉子よしこ, 天野あまの光彦みつひこ, 栗田くりた吾郎ごろう ほか、「食用しょくようきょうするぶた血液けつえき加工かこう細菌さいきん汚染おせん」『日本にっぽんじゅう医師いしかい雑誌ざっし』 40かん 2ごう 1987ねん p.108-112, doi:10.12935/jvma1951.40.108
  30. ^ The Watchtower 15 June 2004, p. 22, "Be Guided by the Living God"
  31. ^ Flindt、p.72

参考さんこう文献ぶんけん

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  • 生化学せいかがく辞典じてんだい2はん』(だい2はんだい6さつ東京とうきょう化学かがく同人どうじん、1995ねんISBN 4-8079-0340-3 
  • R.Flindt ちょ浜本はまもと哲郎てつろう やく数値すうち生物せいぶつがく』ジュプリンガー・ジャパン、2007ねんISBN 978-4-431-10014-0 
  • 監修かんしゅう佐藤さとう昭夫あきお佐伯さえき由香ゆか人体じんたい構造こうぞう機能きのう だい2はん』(だい2はんだい6さつ医歯薬出版いしやくしゅっぱん、2009ねんISBN 978-4-263-23434-1 

関連かんれん項目こうもく

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医学いがくてき項目こうもく
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外部がいぶリンク

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