(Translated by https://www.hiragana.jp/)
Emergency Coma Scale - Wikipedia コンテンツにスキップ

Emergency Coma Scale

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

Emergency Coma Scale(ECS)は、Japan Coma Scale(JCS)の改訂かいていばんとしてJCSの創案そうあんしゃである太田おおた富雄とみおにより考案こうあんされたInternational Coma Scale(ICS) をもとに、2002ねん日本にっぽんあらたに開発かいはつされた意識いしき障害しょうがい深度しんど意識いしきレベル)分類ぶんるいである。開発かいはつは、日本にっぽん神経しんけい救急きゅうきゅう学会がっかい日本にっぽん脳神経のうしんけい外科げか救急きゅうきゅう学会がっかい合同ごうどう委員いいんかいにより、研究けんきゅう開発かいはつ目的もくてきとした日本にっぽんECS学会がっかい組織そしきされている。

覚醒かくせいによって3段階だんかいけるという構造こうぞうはJCSを継承けいしょうしているが、それぞれのなかふく分類ぶんるいが1けたと2けたでは2段階だんかい、3けたでは5段階だんかいへと改良かいりょうされている。表記ひょうき方法ほうほうとしては3けた整数せいすうあらわす(300など)。3けたを100から500とするあん開発かいはつ過程かてい検討けんとうされたが、脳死のうし関連かんれんする法案ほうあん脳死のうし状態じょうたいをJCS300と表記ひょうきしてあるためあえてさい重症じゅうしょうを300とし、100と200を2つにけた形式けいしきとした。意識いしき障害しょうがい評価ひょうかほう原点げんてんかえり、病院びょういんERでの使用しよう目的もくてきとして開発かいはつされた。現在げんざい脳卒中のうそっちゅう初期しょき診療しんりょうコース(ISLSコース)の意識いしき障害しょうがい評価ひょうかモジュールにてOSCE導入どうにゅうしている。

Emergency Coma Scale

[編集へんしゅう]

I.覚醒かくせいしている(自発じはつてき開眼かいがんはつまたはごうてき動作どうさをみる)

[編集へんしゅう]

II.覚醒かくせいできる(刺激しげきによる開眼かいがんはつまたはしたがえいのちをみる)

[編集へんしゅう]
  • 10 びかけにより
  • 20 いた刺激しげきにより

III.覚醒かくせいしない(いた刺激しげきでも開眼かいがんはつおよびしたがえいのちがなく運動うんどう反射はんしゃのみをみる

[編集へんしゅう]
  • 100L いたみの部位ぶい四肢ししっていく、はらいのける
  • 100W める(わきけて)またはかおをしかめる
  • 200F 屈曲くっきょくする
  • 200E 伸展しんてんする
  • 300 うごきがまったくない

L-Localize(局所きょくしょ)、W-Withdraw(く)、F-Flexion(屈曲くっきょく)、E-Extension(伸展しんてん

欧米おうべいではおもGCS(Glasgow Coma Scale)がもちいられる。

ECSの特徴とくちょう

[編集へんしゅう]

従来じゅうらいJCS評価ひょうか基準きじゅんがわかりやすいことから日本にっぽんではひろ普及ふきゅうしているが、覚醒かくせい定義ていぎ曖昧あいまいであるため意識いしき障害しょうがい程度ていど正確せいかく表現ひょうげんできず、また評価ひょうかしゃにより評価ひょうかまったことなることがあるという欠点けってんつ。JCSの場合ばあい意識いしきレベルの評価ひょうかさい患者かんじゃ開眼かいがん可能かのうか、ということに重点じゅうてんくが、ECSは開発かいはつ初期しょきから救急きゅうきゅう外来がいらいERでの使用しよう前提ぜんていとしており、自発じはつてき開眼かいがんはつまたはごうてき動作どうさのなかでどれかひとつ観察かんさつできるかということで評価ひょうかする。それだけでは評価ひょうか困難こんなん場合ばあい、さらに評価ひょうかさい補助ほじょてきに、まばたきの有無うむ睫毛まつげ反射はんしゃ有無うむ考慮こうりょする。また、重症じゅうしょうの3けたが5段階だんかい細分さいぶんされ、生命せいめいおびやかすじょのう硬直こうちょくじょ皮質ひしつ硬直こうちょく存在そんざい正確せいかく表現ひょうげんできるようになった。

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク

[編集へんしゅう]