コンスタンティノス・ドキシアディス

コンスタンティノス・ドキシアディス
生誕せいたん	(1913-05-14) 1913年ねん5月14日にち Greece
死没しぼつ	1975年ねん6月28日にち(1975-06-28)（62歳さい没ぼつ）
国籍こくせき	Greek
職業しょくぎょう	建築けんちく家か
建築けんちく物ぶつ	Teacher-Student Centre, University of Dhaka
プロジェクト	イスラマバード, リヤド

コンスタンティノス・ドキシアディス（ギリシア語ご: Κωνσταντίνος Αあるふぁ. Δοξιάδης, ラテン文字もじ表記ひょうき: Constantinos Apostolos Doxiadis、多おおくの場合ばあいC.A Doxiadisとして表記ひょうきされている 他た、単たんにドクシアディスとも。同おなじくKonstantinos など、コンスタンチノスの表記ひょうきゆれもみられる。 1913年ねん5月14日にち– 1975年ねん6月28日にち）は、ギリシャの都市とし計画けいかく家か。建築けんちく家か。 彼かれはパキスタンの新あたらしい首都しゅとイスラマバードの主任しゅにん都市とし計画けいかく家か、そして後のちにekistics（人間にんげん居住きょじゅう科学かがく）の生うみの親おやとして知しられる。エントピア、エキュメノポリスなどを提唱ていしょうし、世界せかいの都市とし計画けいかくに大おおきな影響えいきょうを与あたえた人物じんぶつ。

人物じんぶつ

超ちょう個人こじん的てき速度そくどと化かした現代げんだい社会しゃかいの変化へんかに対応たいおうすべくアテネに自身じしんの研究所けんきゅうじょと教育きょういく機関きかん・学校がっこう、そして設計せっけい事務所じむしょをもち、都市とし総合そうごう科学かがく・エキスティックスの確立かくりつを提唱ていしょう。

都市とし開発かいはつ、再さい開発かいはつ、住宅じゅうたく地ち計画けいかくや交通こうつう、農村のうそん計画けいかく、工業こうぎょう製品せいひんのデザインなど、様々さまざまな分野ぶんやまたスケールに関かんする計画けいかくを手てがけた。

人間にんげん定住ていじゅう社会しゃかい

また、ドクシアディスは『新あたらしい都心としんの未来みらい像ぞう』（1969年ねん）において、最適さいてきな対数たいすうスケールとして表あらわした、地表ちひょうの物理ぶつり的てき空間くうかんのことを「人間にんげん定住ていじゅう社会しゃかい」と呼よんだ。

循環じゅんかんする家族かぞく構成こうせい、人口じんこう過剰かじょう、急速きゅうそくな社会しゃかい化か、機械きかいの浸透しんとう、工業こうぎょう化かと近代きんだい技術ぎじゅつ 都市とし化か、経済けいざいの発展はってん、各かく因子いんしの並存へいそんという 8つの因子いんしを都市としの基本きほん要因よういんとして捉とらえ、近代きんだい都市としの進化しんかを推進すいしんした。

生涯しょうがい

バングラデシュ 、ダッカ大学だいがく教師きょうし - 学生がくせいセンター（TSC）

Doxiadisは1913年ねん5月がつ14日にちにブルガリア アセノヴグラトで、街まちに根深ねぶかい家族かぞくのもとに生うまれた。彼かれは1935年ねんギリシャに渡わたり、アテネ工科こうか大学だいがくで建築けんちく工学こうがくを卒業そつぎょうし、1年ねん後ごにシャルロッテンブルク大学だいがく（現げんベルリン工科こうか大学だいがく）で博士はかせ号ごうを取得しゅとくした。1937年ねんに大だいアテネエリアのチーフタウンプランニングオフィサーに任命にんめいされる。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なかは公共こうきょう事業じぎょう省しょうの地域ちいき都市とし計画けいかく局長きょくちょうを務つとめた。 ギリシャでのレジスタンスにも参加さんか、ギリシャとイギリスの政府せいふによって装そうされ、戦争せんそう末期まっきに復興ふっこう大臣だいじんとしての地位ちいを確立かくりつ、1950年代ねんだいに何なん十じゅうもの国こくで大おおきな住宅じゅうたく設計せっけい契約けいやくを獲得かくとくすることを可能かのうにしたのはこの経験けいけんであった。

1951年ねんにDoxiadis Associates、コンサルティングエンジニアの民間みんかん企業きぎょうを設立せつりつ。5大陸たいりくにオフィスを構かまえ40カ国かこくにプロジェクトを持もつまで急速きゅうそくに成長せいちょうした。1963年ねんに同社どうしゃはDA International Co. Ltd.に社名しゃめいを変更へんこう。開発かいはつと経済けいざい学がくに関かんするコンサルタントになる。

彼かれの最もっとも有名ゆうめいな都市とし計画けいかくの仕事しごとの一ひとつはイスラマバードである。政治せいじ的てき、経済けいざい的てき勢力せいりょくが変化へんかしても計画けいかくを完全かんぜんに実行じっこうすることができなかった既存きそんの都市としにおける彼かれの実績じっせきの多おおくとは異ことなり、完全かんぜんに実現じつげんされた新あたらしい都市としとして設計せっけいされた。イスラマバードの計画けいかくは、車くるまと人ひとを分離ぶんりし、公共こうきょう交通こうつう機関きかんや公益こうえき事業じぎょうへの容易よういで手頃てごろな価格かかくでのアクセスを可能かのうにし、彼かれの「コミュニティ」の人的じんてき規模きぼを失うしなうことなく低ていコストの漸進ぜんしん的てき拡大かくだいと成長せいちょうを可能かのうにした。

リヤドや他たの地域ちいきでの作品さくひんは、 ある人類じんるい学者がくしゃが「封ふうじ込こめアービタニズム」と呼よんでいたもの、つまり都市としに移住いじゅうする農村のうそんの大衆たいしゅうの統合とうごうを目的もくてきとした政策せいさくを表あらわしている。 リヤドでは南西なんせい - 北東ほくとうアクセスで都市としを再さい編成へんせい、「計画けいかくされた都市とし... Meccaに面めんしている巨大きょだいなモスクに似にている」。

彼かれの会社かいしゃはこの他ほかフィラデルフィアイーストウィック地区ちくのための再さい開発かいはつ計画けいかくの設計せっけいを手掛てがけた。

1965年ねん米国べいこくインダストリアルデザイナーズ協会きょうかい より、注目ちゅうもくに値あたいする成果せいか、独創どくそう的てきで革新かくしん的てきなコンセプト、そして工業こうぎょうデザイン専門せんもん職しょく、その教育きょういく的てき機能きのう、そして社会しゃかい全般ぜんぱんに対たいする長期ちょうき的てきな恩賞おんしょうを授与じゅよされた。

理論りろん

人間にんげんの居住きょじゅうの科学かがくとしてekisticsを提案ていあんし、その範囲はんい、目的もくてき、知的ちてき枠組わくぐみ、および関連かんれん性せいについて概説がいせつ。科学かがくの発展はってんに対たいする主おもな動機どうきは、ますます大おおきく複雑ふくざつな入植にゅうしょく地ちの出現しゅつげんであり、地域ちいきの混乱こんらんや世界せかいの都市としへの傾向けいこうさえある。しかし、ekisticsはあらゆる規模きぼの人間にんげんの居住きょじゅう地ちを網羅もうらしようとしており、大都市だいとしだけでなく、可能かのうな限かぎり総そう集落しゅうらくパターンを見みて考古学こうこがく的てきおよび歴史れきし的てき記録きろくから学まなぶことを目指めざしている。

影響えいきょう

1960年代ねんだいと1970年代ねんだいに、都市とし計画けいかく家かと建築けんちく家かとして、五大ごだい湖みずうみメガロポリスの成長せいちょう可能かのう性せいに関かんするものを含ふくむ本ほん、研究けんきゅう、そしてレポートを著述ちょじゅつ 。人気にんきのピーク時じ1960年代ねんだいに、彼かれはアメリカの都市としの未来みらいについての米国べいこく議会ぎかいに演説えんぜつし、その肖像しょうぞう画がはタイム誌しの表紙ひょうしを飾かざり、彼かれの会社かいしゃは40カ国かこく以上いじょうで、コンピュータセンター（UNIVAC-DACC）は当時とうじのコンピュータ技術ぎじゅつの最先端さいせんたんにあり、毎年まいとし恒例こうれいの "デロスシンポジウム"には、世界せかい社会しゃかい学会がっかいが世界せかいの一流いちりゅうの思想家しそうかや専門せんもん家かを魅了みりょうした。

ギリシャでは彼かれはしつこい疑惑ぎわくと反対はんたい運動うんどうに直面ちょくめん、彼かれの勧告かんこくもほとんど無視むしされた。ギリシャのフンタから2つの大おおきな契約けいやく（ギリシャの国家こっか地域ちいき計画けいかくとアテネのマスター計画けいかく）を1974年ねんに転落てんらく後ご、大佐たいさの友人ゆうじんとして獲得かくとくした彼かれは、競合きょうごう他社たしゃから批判ひはんされた。 政治せいじ囚人しゅうじんが収容しゅうようされていた隣接りんせつするMakronissos島とうにアテネ空港くうこうを建設けんせつするという彼かれのビジョンは、 Lavrionの橋はし、鉄道てつどう路線ろせん、そして港みなとと共ともに実現じつげんされることは決けっしてなかった。 人生じんせいの最後さいごの2年間ねんかん、 筋すじ萎縮いしゅく性せい側がわ索さく硬化こうか症しょう （ALS）のために会話かいわもできなくなり、1975年ねんに亡なくなると影響えいきょうは早はやくも小ちいさくなった。 彼かれの会社かいしゃDoxiadis Associatesは死後しご数すう回かい所有しょゆう者しゃを変かえ、コンピュータ会社かいしゃの後継こうけい者しゃも残のこっていたが、計画けいかくまたはekisticsへの後継こうけいはなく、デロスシンポジウムは中止ちゅうしされ、そして、世界せかい社会しゃかい学会がっかいは今日きょう曖昧あいまいな組織そしきと化かした。

作品さくひん

主おもな都市とし計画けいかく実績じっせき

• パキスタン・イスラマバード都市とし計画けいかく
• フィラデルフィア・イーストウィック地区ちく再さい開発かいはつ計画けいかく
• イラク・バグダッド都市とし計画けいかく
• インド・パンジャブ大学だいがく（英語えいご版ばん、パンジャブ語ご版ばん、ヒンディー語ご版ばん）地区ちく総合そうごう計画けいかく
• ギリシャ・国立こくりつ青年せいねんスポーツセンター群ぐん地区ちく計画けいかく
• ワシントン計画けいかく
• サウジアラビア・リヤド(1972)

建築けんちくその他た

• 第だい二に次じ世界せかい大戦たいせんにおけるギリシャの犠牲ぎせい （展示てんじ、サンフランシスコ市庁舎しちょうしゃ、1945）
• バングラデシュ のダッカ大学だいがく教師きょうし - 学生がくせいセンター（TSC） 。 1961年ねん
• 1960年代ねんだい初頭しょとう、 リオデジャネイロイエローライン高速こうそく道路どうろマスタープラン。

出版しゅっぱん物ぶつ

著書ちょしょ

• Doxiadis, Constantinos A. (1966). Emergence and Growth of an Urban Region: The Developing Urban Detroit Area. Detroit: Detroit Edison 
• —— (1966). Urban Renewal and the Future of the American City. Chicago: Public Administration Service 
• —— (1968). Ekistics: An Introduction to the Science of Human Settlements. New York: Oxford University Press 
• —— (1974). Anthropopolis: City for Human Development. New York: W.W. Norton 
• —— Papaioannou, J.G. (1974). Ecumenopolis: The Inevitable City of the Future.. Athens: Athens Center of Ekistics 
• —— (1975). Building Entopia. Athens: Athens Publishing Center 
• —— (1976). Action for Human Settlements.. New York: W.W. Norton 

日本語にほんご訳やく

• 『新あたらしい都市としの未来みらい像ぞう』（1969）
• 『エントビア、ディストピアとユートピアの間あいだに』（1975）
• 『現代げんだい建築けんちくの哲学てつがく』 （1979）

ジャーナル記事きじ

• Doxiadis, Constantinos A. (1965). “On Linear Cities”. Town Planning Review 36 (1): 1. doi:10.3828/tpr.36.1.f4148303n72753nm. 
• Doxiadis, Constantinos A. (1967). “Islamabad, the creation of a new capital”. Town Planning Review 38 (1): 35. doi:10.3828/tpr.38.1.70733287173p06k8. 
• Doxiadis, Constantinos A. (1968). “Man's Movement and His City”. Science 162 (3851): 326–334. doi:10.1126/science.162.3851.326. 

外部がいぶリンク

• ウィキデータ
• ドキシアディス財団ざいだん
• 空間くうかん統合とうごう社会しゃかい科学かがく研究けんきゅうセンター
• 計画けいかくしているDoxiadisが関かかわっていたイスラマバードの一部いちぶの古風こふうな眺ながめ。
• YouTubeでのドキシアス
• Doxiadis Associatesのホームページ：