粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ

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粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ分類ぶんるい(マイクロメートル)
粒子りゅうしじょう物質ぶっしつふくんだけむりまちひろがり、大気たいき汚染おせんこしている。2011ねん5がつ、オーストラリア。
粒子りゅうしじょう物質ぶっしつふくんだ煙霧えんむスモッグ)、2010ねん4がつ台湾たいわんひがしアジアでは黄砂こうさ人為じんいてき活動かつどう由来ゆらい煙霧えんむ国境こっきょうえた汚染おせん越境えっきょう汚染おせん)が深刻しんこく問題もんだいしている。
短期たんき暴露ばくろ影響えいきょう
呼吸こきゅう疾患しっかん こころ血管けっかん疾患しっかん ぜん死因しいん
PM10濃度のうど +10µg/m³あたり
1にちたり死亡しぼうりつ増加ぞうかりつ
+1.3 % +0.9 % +0.6 %
出典しゅってん:WHO メタアナリシス, 2005。
PM2.5にかんしては、必要ひつよう研究けんきゅうデータが不足ふそくしているため
メタアナリシスはおこなわれていない[1]

粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ(りゅうしじょうぶっしつ、えい: particulate matter, particulates)とは、マイクロメートル (µm) のおおきさの固体こたい液体えきたい微粒子びりゅうしのことをいう。おもに、ふうがった土壌どじょう粒子りゅうし黄砂こうさなど)、工場こうじょう建設けんせつ現場げんばしょうじる粉塵ふんじんのほか、燃焼ねんしょうしょうじたすす排出はいしゅつガス石油せきゆからの揮発きはつ成分せいぶん大気たいきなか変質へんしつしてできる粒子りゅうしなどからなる。粒子りゅうしじょう物質ぶっしつというかたは、これらを大気たいき汚染おせん物質ぶっしつとしてあつかうときにもちいる。

粒子りゅうしじょう物質ぶっしつおもひと呼吸こきゅうけい沈着ちんちゃくして健康けんこう影響えいきょうおよぼす。粒子りゅうしおおきさによって、体内たいないでの挙動きょどう健康けんこう影響えいきょうことなる。その影響えいきょうはか測定そくてい基準きじゅんとして、おおきさにより分類ぶんるいしたPM10PM2.5日本にっぽんでは微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつともう)、日本にっぽんでは浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつなどの指標しひょう考案こうあんされた。疫学えきがくまとには、粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうどたかいほど呼吸こきゅう疾患しっかんこころ疾患しっかんによる死亡しぼうりつたかくなるという有力ゆうりょく報告ほうこくがある[2][3][1]。また、PM10や浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつよりもPM2.5のほうが健康けんこう影響えいきょうとの相関そうかんせいたか[4]。これらにもとづきアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく欧州おうしゅう連合れんごう (EU)、いで世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO)、これにつづけて世界せかい各国かっこくが、PM10やPM2.5濃度のうど基準きじゅんさだめている[5][6]

先進せんしんこく一部いちぶ地域ちいきではWHO指針ししんちかいレベルまで削減さくげんさせること成功せいこうしている一方いっぽう途上とじょうこくでは家庭かていでのたきぎ使用しようくわえて都市とし自動車じどうしゃ使用しよう増大ぞうだいして汚染おせん深刻しんこくする傾向けいこうにあり、1990 - 1995ねん時点じてん途上とじょうこくとし平均へいきん濃度のうど先進せんしんこくの3.5ばいである[7]。WHOは、PM10の濃度のうどを70 µg/m³から30 µg/m³にらすことができれば、世界せかい大気たいき汚染おせん関連かんれんする死亡しぼうしゃ年間ねんかん330まんにんを15 %らせるだろうとしている[8]

分類ぶんるい[編集へんしゅう]

PM10, SPM, PM2.5のぶんきゅうあつまり効率こうりつ特性とくせい。SPMはPM6.5 - 7.0に相当そうとうする[9]
衛星えいせいレーダー観測かんそくによる世界せかいのエアロゾルの光学こうがくてきあつ粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ分布ぶんぷちかいが、µmよりおおきな粒子りゅうしちいさな粒子りゅうしふくむ。Terra衛星えいせい、2007-2011ねん

粒子りゅうしじょう物質ぶっしつは、一般いっぱんてきには大気たいき汚染おせん原因げんいんとなる微粒子びりゅうし全般ぜんぱんをいう[10]おおきさや生成せいせい過程かてい各国かっこく法令ほうれいなど、いくつかの分類ぶんるいがある。

粒子りゅうしみちでの分類ぶんるい[編集へんしゅう]

おおきさをしめマイクロメートル単位たんいでのしてPM10、PM2.5などが定義ていぎされている。学術がくじゅつ文献ぶんけんではした添字そえじでPM10、PM2.5のようにく。数字すうじ意味いみについて、普通ふつう粒子りゅうしみち空気くうき動力どうりょくがくみち以下いかどう)○○µm以下いか(WHOの定義ていぎでは「○○µm未満みまん[7])の微粒子びりゅうしなどと説明せつめいされるが、ある粒子りゅうしみち以下いか微粒子びりゅうし完全かんぜんしゅうすることは困難こんなんであるという測定そくてい技術ぎじゅつ都合つごうから、厳密げんみつには質量しつりょう中央ちゅうおうみち MMD[ちゅう 1] または粒子りゅうしすう中央ちゅうおうみち CMD[ちゅう 2] が○○µm以下いか微粒子びりゅうしをいう。たとえばPM10は、粒子りゅうしみち10µmで50%のあつまり効率こうりつ(ろ効率こうりつ)をもつフィルターとおして採集さいしゅうされた、粒子りゅうしみちことなる微粒子びりゅうしのまとまりのことであり、サンプル空気くうきなかの10µmの微粒子びりゅうし半分はんぶんふくまれている。また、PM10はPM2.5をふくんでいる(含有がんゆうりつは、たとえば北米ほくべいでは40-90%である[11]。)環境かんきょう基準きじゅんとしてもちいられる濃度のうど単位たんいマイクログラムごと立方りっぽうメートル µg/m³)は、こうして採集さいしゅうされた粒子りゅうしみちことなる微粒子びりゅうしのまとまりを計量けいりょうしたである。

環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされはじめた当初とうしょくろけむり[ちゅう 3]そう浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ (TSP[ちゅう 4]) などの基準きじゅん採用さいようされていた。たとえば、アメリカで1971ねん設定せっていされた最初さいしょ環境かんきょう基準きじゅんではTSPの基準きじゅんだけが設定せっていされていた[12]。しかし、TSPはほとんどじん吸入きゅうにゅうしないすうじゅうµmのおおきな微粒子びりゅうしふくまれていたので、ひと吸入きゅうにゅうするようなよりちいさな微粒子びりゅうしへと焦点しょうてんうつし、PM10やPM2.5があらたな基準きじゅんとして採用さいようされている[13][14]。このてん日本にっぽんでは、1972ねん設定せっていされた最初さいしょ環境かんきょう基準きじゅんがSPM(≒PM6.5 - 7.0)であり、当初とうしょからちいさな微粒子びりゅうし採用さいようしていたものの、PM2.5にかんしては環境かんきょう基準きじゅん設定せっていおそく、世界せかい採用さいようされはじめた1997ねんから12ねんった2009ねんにようやく設定せっていされている[15]

PM10[編集へんしゅう]

大気たいきちゅう浮遊ふゆうする微粒子びりゅうしのうち、粒子りゅうしみちおおむね10µm以下いかのもの。粒子りゅうしみち10µmで50%のあつまり効率こうりつをもつぶんつぶ装置そうち透過とうかする微粒子びりゅうし。1987ねんにアメリカではじめて環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされ、以降いこう世界せかいおおくの地域ちいき採用さいようされて、大気たいき汚染おせん指標しひょうとしてひろもちいられている[16][17][18]日本にっぽんでは、PM10は環境かんきょう基準きじゅん採用さいようされておらず、わりに浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ採用さいようされている。

PM2.5(微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ[編集へんしゅう]

世界せかいのPM2.5濃度のうど分布ぶんぷ、2001-2006ねん、NASA。

大気たいきちゅう浮遊ふゆうする微粒子びりゅうしのうち、粒子りゅうしみちおおむね2.5µm以下いかのもの。

粒子りゅうしみち2.5µmで50%のあつまり効率こうりつをもつぶんつぶ装置そうち透過とうかする微粒子びりゅうし日本にっぽんでは訳語やくごとして「微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ」のかたりてられるが、日本にっぽん以外いがいでは相当そうとうする熟語じゅくごはなく、もっぱらPM2.5とぶ。PM10よりも微細びさい汚染おせん物質ぶっしつとなるので、呼吸こきゅうけいなど健康けんこうへの悪影響あくえいきょうおおきいとかんがえられている[10][17][19]。また、粒子りゅうしサイズがちいさいので、なが大気たいきちゅう浮遊ふゆうしていられるために、発生はっせいげんからはなれた場所ばしょでも汚染おせん影響えいきょうけるという特徴とくちょうゆうする[20]

もの燃焼ねんしょうなどによって直接ちょくせつ排出はいしゅつされるものと、硫黄いおう酸化さんかぶつ(SOx)、窒素ちっそ酸化さんかぶつ(NOx)、揮発きはつせい有機ゆうき化合かごうぶつ(VOC)とうのガスじょう大気たいき汚染おせん物質ぶっしつが、しゅとして環境かんきょう大気たいきちゅうでの化学かがく反応はんのうにより粒子りゅうししたものがある。発生はっせいげんとしては、ボイラー焼却しょうきゃくなどのばいえん発生はっせいする施設しせつコークス鉱物こうぶつ堆積たいせきじょうとうふんじんを発生はっせいする施設しせつ自動車じどうしゃ船舶せんぱく航空機こうくうきとう人為じんい起源きげんのもの、さらには、土壌どじょう海洋かいよう火山かざんとう自然しぜん起源きげんのものもふくまれる[21]

PM2.5は、非常ひじょう粒子りゅうしこまかいため人体じんたいないはい胞のなかはいみ、炎症えんしょう反応はんのう血液けつえきちゅう混入こんにゅうするなどのおそれがある。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく環境かんきょう保護ほごちょうは、大気たいき汚染おせん人体じんたいおよぼす影響えいきょうについて、各地かくちおこなった調査ちょうさ報告ほうこく発表はっぴょうしている。短期たんき曝露ばくろによる急性きゅうせい影響えいきょう長期ちょうき曝露ばくろによる慢性まんせい影響えいきょうが、それぞれ死亡しぼうおよび呼吸こきゅうけい疾患しっかん循環じゅんかんけい疾患しっかんのリスクとどのように関係かんけいするか統計とうけいっている[22]

PM2.5は、1990年代ねんだいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく関心かんしんたかまり、1997ねんはじめて環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされて以降いこう、1990年代ねんだい後半こうはんから採用さいようされはじめ、世界せかいおおくの地域ちいきでPM10ととも大気たいき汚染おせん指標しひょうとなっている[2][18]

ちょう微小びしょう粒子りゅうし[編集へんしゅう]

Ultrafine particleウルトラファイン・パーティクル日本にっぽんでは訳語やくごとして「ちょう微小びしょう粒子りゅうし」などとばれる。PM0.1など。PM2.5よりもさらに1けた以上いじょうちいさい、粒子りゅうしみちおおむね0.1µm以下いかナノメートルおおきさ)の微粒子びりゅうしす。PM2.5とくらべて健康けんこう影響えいきょうおおきいとされるが、研究けんきゅう途上とじょうにある[23][24][3]

その分類ぶんるい[編集へんしゅう]

煤煙ばいえんよごれた自動車じどうしゃのボディー、1972ねんアメリカ。粒子りゅうしみちおおきなものは滞空たいくう時間じかんみじかく、比較的ひかくてきはや降下こうかして堆積たいせきする。

ディーゼル排気はいき微粒子びりゅうし[編集へんしゅう]

ディーゼルしゃ排気はいきふくまれる微粒子びりゅうし。(DEP[ちゅう 5] または DPM[ちゅう 6])PM2.5のだい部分ぶぶんめているという研究けんきゅうもある[3]DPF採用さいようによりディーゼルしゃ排気はいきちゅう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつおおきく低減ていげんした。近年きんねんちょく噴ガソリンエンジンからの粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ懸念けねんされており[25]、2017ねんにはちょく噴ガソリンしゃおよびディーゼルしゃからのPM2.5の排出はいしゅつ実態じったい調査ちょうさおこない、排気はいきガスによる大気たいき環境かんきょう影響えいきょうについて評価ひょうかおこなわれた[26]

吸入きゅうにゅうせい粒子りゅうし吸入きゅうにゅうせい粉塵ふんじん[編集へんしゅう]

吸入きゅうにゅうせい粒子りゅうし吸入きゅうにゅうせい粉塵ふんじん(RSP[ちゅう 7])とははいおくたっして沈着ちんちゃくする可能かのうせいのある微粒子びりゅうし健康けんこうへの影響えいきょう観点かんてんから定義ていぎしたもの。5µm以下いか微粒子びりゅうしおもであるが、それよりおおきなものも重量じゅうりょう形状けいじょう、(個人こじんによってことなる)呼吸こきゅうはやさによってははい到達とうたつしうる。れいとして、ISO 7708にさだめられている「吸入きゅうにゅうせい粉塵ふんじん」は「相対そうたい沈降ちんこうみち空気くうき動力どうりょくがくみち)4µmで50%のあつまり効率こうりつをもつぶんつぶ装置そうち透過とうかする粉塵ふんじん」であり、日本にっぽん労働ろうどう安全あんぜん衛生えいせいほうしたの「作業さぎょう環境かんきょう測定そくてい基準きじゅん」にも採用さいようされている[27][28]

降下こうか煤塵ばいじん[編集へんしゅう]

大気たいきちゅう微粒子びりゅうしのうち、粒子りゅうしみちおおきいので浮遊ふゆうできずに降下こうか落下らっかするもの。大気たいきちゅう徐々じょじょ落下らっかするものと、あめゆきなどの降水こうすいじって落下らっかするものとがある[29]

大気たいきエアロゾル粒子りゅうし浮遊ふゆう粉塵ふんじん[編集へんしゅう]

大気たいきちゅう浮遊ふゆうする微粒子びりゅうし気象きしょうがく用語ようご

粗大そだい粒子りゅうし微小びしょう粒子りゅうし[編集へんしゅう]

粒子りゅうしじょう物質ぶっしつおおきさによる性質せいしつちがいをかんがえるときは2µmをさかいにして、それよりおおきなものを「粗大そだい粒子りゅうし」、ちいさなものを「微小びしょう粒子りゅうし」という。比較的ひかくてきおおきな重力じゅうりょくける粗大そだい粒子りゅうし落下らっか相対そうたいてきはやいが、微小びしょう粒子りゅうし重力じゅうりょく影響えいきょうちいさく拡散かくさんおそいので、くもかくになってくもつぶまれたり(レインアウト)降水こうすいまれたり(ウォッシュアウト)しないと、比較的ひかくてき長期ちょうき汚染おせんこう濃度のうど汚染おせんこしやすい。ただし、「エイトケン粒子りゅうし」とばれる0.1 - 0.01µmのレベルになると、すみやかに凝集ぎょうしゅうして粒子りゅうしみちおおきな微粒子びりゅうし変化へんかする傾向けいこうがあり、寿命じゅみょうはむしろみじかくなる[30]。 マイクロメートルよりもおおきな粒子りゅうしはほとんどが浮遊ふゆうせず、降下こうかする。統一とういつされた用語ようごではないが、このおおきさの粒子りゅうしは「降下こうかぶつ」などとぶことがおおい。粉塵ふんじんばれるものには、このおおきさのものもふくまれる。


生成せいせい過程かていによる分類ぶんるい[編集へんしゅう]

製鉄せいてつしょからのくろ煤煙ばいえん、1972ねんアメリカ。煤煙ばいえんにはいち粒子りゅうしおおふくまれ、粒子りゅうしのもととなる気体きたいふくまれている。

いち生成せいせい粒子りゅうし[編集へんしゅう]

微粒子びりゅうしとして直接ちょくせつ大気たいきちゅう放出ほうしゅつされるものをいち生成せいせい粒子りゅうしという。粗大そだい粒子りゅうしおおい。普通ふつう滞空たいくう時間じかんすうふんから数時間すうじかんで、かず-すうじゅうkmを移動いどうする。水溶すいようせい吸湿きゅうしつせいひくいものがおおい。おも以下いかのものがある。

[31][30]

生成せいせい粒子りゅうし[編集へんしゅう]

気体きたいとして大気たいきちゅう放出ほうしゅつされたものが、大気たいきちゅう微粒子びりゅうしとして生成せいせいされるものを生成せいせい粒子りゅうしという。微小びしょう粒子りゅうしおおい。普通ふつう滞空たいくう時間じかん数日すうじつからすう週間しゅうかんで、すうひゃく-すうせんkmを移動いどうする。水溶すいようせい吸湿きゅうしつせい潮解ちょうかいせいたかいものがおおい。

成分せいぶんでは、硫酸りゅうさんしお (SO42−)、硝酸塩しょうさんえん (NO3)、アンモニウムしお (NH4+)、水素すいそイオン化合かごうぶつ水素すいそ化合かごうぶつ)、有機ゆうき化合かごうぶつたまき芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそ (PAH) など)、またなまり (Pb)、カドミウム (Cd)、バナジウム (V)、ニッケル (Ni)、どう (Cu)、亜鉛あえん (Zn)、マンガン (Mn)、てつ (Fe) などの金属きんぞくみずふくんだもの(吸湿きゅうしつ粒子りゅうし)などからなる。

化学かがく反応はんのうかく生成せいせい凝縮ぎょうしゅく凝固ぎょうこくもきり構成こうせいする水滴すいてきへの溶解ようかい蒸発じょうはつによる析出せきしゅつ微粒子びりゅうし同士どうし凝集ぎょうしゅうなどの生成せいせいプロセスをる。高温こうおん環境かんきょう凝集ぎょうしゅうするもの、常温じょうおんみずか凝集ぎょうしゅうするもの、水滴すいてき溶解ようかいして凝集ぎょうしゅうするものなど様々さまざまである。

発生はっせいげんは、石炭せきたん石油せきゆ木材もくざい燃焼ねんしょう原材料げんざいりょうねつ高温こうおん処理しょり製鉄せいてつなどの金属きんぞくせいなどである。イソプレンテルペンなど植物しょくぶつ由来ゆらい揮発きはつせい有機ゆうき化合かごうぶつ (BVOC) もある。

[31][30]

ディーゼルエンジンはいガス起源きげんディーゼル排気はいき微粒子びりゅうし (DEP) は健康けんこうへのがいおおきいという報告ほうこくがあり、社会しゃかいてき問題もんだいされている[10]

鉱物こうぶつ由来ゆらいのもののなかには、がいおおきくきびしいほう規制きせいけられている石綿いしわたなどがある。


日本にっぽん法令ほうれいでの分類ぶんるい[編集へんしゅう]

日本にっぽん法令ほうれいに「粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ自体じたい定義ていぎ存在そんざいしないが、環境かんきょう基本きほんほうもとづく環境省かんきょうしょう告示こくじ(「大気たいき汚染おせんかか環境かんきょう基準きじゅんについて」)では、浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ定義ていぎなかで「浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつとは、大気たいきちゅう浮遊ふゆうする粒子りゅうしじょう物質ぶっしつであって、(りゃく)」として間接かんせつてき引用いんようされている。なお、大気たいき汚染おせん防止ぼうしほうでは法規ほうきせい対象たいしょうである大気たいき汚染おせん物質ぶっしつとして「自動車じどうしゃはいガスのなか粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ」を指定していしており、どうほう関連かんれん法規ほうきでは粒子りゅうしじょう物質ぶっしつが「自動車じどうしゃはいガスのなか粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ」に限定げんていしてもちいられるので注意ちゅういようする[10][32]

浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ[編集へんしゅう]

浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ (SPM[ちゅう 8])。大気たいきちゅう浮遊ふゆうする微粒子びりゅうしのうち、粒子りゅうしみちが10µm以下いかのもの。日本にっぽん環境かんきょう基本きほんほうもとづく環境省かんきょうしょう告示こくじ環境かんきょう基準きじゅんにおいて「大気たいきちゅう浮遊ふゆうする粒子りゅうしじょう物質ぶっしつであって、そのつぶみちが10マイクロメートル以下いかのもの」[15]定義ていぎされているが、PM10とはことなる。粒子りゅうしみち10µmで100%のあつまり効率こうりつをもつぶんつぶ装置そうち透過とうかする微粒子びりゅうし。PM6.5 - 7.0に相当そうとうし、PM10よりもすこちいさな微粒子びりゅうしである。大気たいき汚染おせん指標しひょうとして日本にっぽんだけでもちいられる。1972ねんはじめて環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされている[17][9][18]


粒子りゅうしみちごと分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

ある都市とし大気たいきにおける、粒子りゅうしみちべつ体積たいせき濃度のうど分布ぶんぷ粒子りゅうしみちべつ個数こすう分布ぶんぷ体積たいせき濃度のうど)は微小びしょう粒子りゅうし粗大そだい粒子りゅうしそれぞれにピークをみねせい分布ぶんぷしめす。ちょう微小びしょう粒子りゅうし個数こすう非常ひじょうおおいものの、体積たいせきるとすくない。

おおくの場合ばあい大気たいきちゅう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうどは、みぎ緑色みどりいろ曲線きょくせんのように微小びしょう粒子りゅうし粗大そだい粒子りゅうしそれぞれにピークをみねせい分布ぶんぷしめすという特徴とくちょうがある。粗大そだい粒子りゅうしおおくはいち生成せいせい粒子りゅうしであるのにたいして、微小びしょう粒子りゅうしおおくは生成せいせい粒子りゅうしである。大気たいきちゅうには、濃度のうど体積たいせき重量じゅうりょう)としてはおおきくないが多数たすうちょう微小びしょう粒子りゅうし(エイトケン粒子りゅうし)が存在そんざいしており、これらが気体きたい成分せいぶんから固体こたい液体えきたい成分せいぶんへのかく生成せいせいたがいに凝集ぎょうしゅう微小びしょう粒子りゅうしへと成長せいちょうする。ちょう微小びしょう粒子りゅうしは、拡散かくさん係数けいすうおおきく、こう濃度のうど発生はっせいしても急速きゅうそく凝集ぎょうしゅうして微小びしょう粒子りゅうしへと移行いこうするため、寿命じゅみょうみじか[30][33]

組成そせい[編集へんしゅう]

粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ組成そせい場所ばしょ時期じきにより変動へんどうする。日本にっぽんでは、環境省かんきょうしょう平成へいせい22年度ねんど(2010年度ねんど)からPM2.5の全国ぜんこくてき平均へいきん成分せいぶん分析ぶんせきおこな公表こうひょうしている。この平成へいせい23年度ねんど(2011年度ねんど)の国内こくないぜん観測かんそくてん平均へいきんデータによると、全体ぜんたい16µg/m3のうち、硫酸りゅうさんイオンがもっとおおやく25%(4µg/m3)、いで有機ゆうき炭素たんそ[ちゅう 9]やく18%(3µg/m3)、アンモニウムがやく12%(2µg/m3)、そのほか元素げんそじょう炭素たんそ[ちゅう 9]硝酸しょうさんイオンなどとなっている[35]

東京とうきょう都内とない一般いっぱんきょく9地点ちてん PM2.5組成そせい平均へいきん 2008年度ねんど[36]
濃度のうど平均へいきん:20µg/m3

  元素げんそじょう炭素たんそ EC (7%)
  有機ゆうき炭素たんそ OC (18%)
  アンモニウムイオン NH4+ (11%)
  ナトリウムイオン Na+ (1%)
  カリウムイオン K+ (1%)
  カルシウムイオン Ca2+ (1%)
  塩化えんかぶつイオン Cl- (1%)
  硝酸しょうさんイオン NO3- (10%)
  硫酸りゅうさんイオン SO42− (22%)
  その(金属きんぞく水分すいぶん有機ゆうき炭素たんそ結合けつごうしている水素すいそ酸素さんそなど) (28%)

東京とうきょう平成へいせい20年度ねんど(2008年度ねんど)にった調査ちょうさでは、成分せいぶんぶし変化へんか経年けいねん変化へんか、また人為じんい起源きげん成分せいぶんあきらかにされている。都内とない一般いっぱん環境かんきょう大気たいき測定そくていきょく[ちゅう 10]9地点ちてんはるなつあきふゆそれぞれ14日間にちかんずつ抽出ちゅうしゅつして平均へいきん算出さんしゅつしたもので、とし平均へいきん組成そせいみぎひょう割合わりあいとなっている[36]

ぶし変化へんかると、はるのうちPM2.5濃度のうどたかかぎると、濃度のうどひくくらべて硫酸りゅうさんイオンの濃度のうどたか傾向けいこうにある。なつは、光化学こうかがく反応はんのうにより生成せいせいされているとかんがえられる硫酸りゅうさんイオンの割合わりあいたか一方いっぽうぶしくらべて硝酸しょうさんイオンの割合わりあいひくい。あきは、元素げんそじょう炭素たんそ有機ゆうき炭素たんそ割合わりあい比較的ひかくてきたかいが、農地のうちでのバイオマス燃焼ねんしょう野焼のやなど)に由来ゆらいするものが都市としまで飛来ひらいしている可能かのうせい指摘してきされている。またあきふゆは、塩化えんかぶつイオンや硝酸しょうさんイオンの割合わりあいたかいが、粒子りゅうしである硝酸しょうさんアンモニウムや塩化えんかアンモニウムが低温ていおんした粒子りゅうし形状けいじょうたもちやすいためとかんがえられる。さらにあきふゆのPM2.5濃度のうどたかには、硝酸しょうさんイオンの割合わりあいがさらにたかくなる傾向けいこうにある[36]

なお、平成へいせい12年度ねんど(2000年度ねんど)の測定そくていとの比較ひかくでは、濃度のうど自体じたい半分はんぶん程度ていどまで減少げんしょうしており、なかでも元素げんそじょう炭素たんそ有機ゆうき炭素たんそ塩化えんかぶつイオンの減少げんしょうはばおおきかった。これは、2003ねんディーゼルしゃ規制きせい条例じょうれいによる排出はいしゅつガス規制きせいや、ごみ焼却しょうきゃく改良かいりょう、VOCの排出はいしゅつ規制きせいなどの効果こうかによるものと分析ぶんせきされている[37]

さらに、都市としと、都心としんから1,000kmはなれた太平洋たいへいようじょう離島りとうである小笠原諸島おがさわらしょとう父島ちちじま測定そくてい比較ひかくすると、父島ちちじまでは元素げんそじょう炭素たんそ有機ゆうき炭素たんそ硝酸しょうさんイオンの割合わりあい都市としくらべてかなりちいさく、これらの成分せいぶんおも人為じんい起源きげんであることが推測すいそくされるという[37]

大阪おおさか平成へいせい25年度ねんど(2013年度ねんど)にった調査ちょうさでは、はるなつのPM2.5濃度のうどたかのうち、大陸たいりくから気流きりゅうながみやすい条件じょうけんには、石炭せきたん燃焼ねんしょう由来ゆらいするとされるなまりヒ素ひそ硫酸りゅうさんイオンの濃度のうど上昇じょうしょうする傾向けいこう共通きょうつうしてられた。また、東京とうきょう同様どうようなつ硫酸りゅうさんイオンの割合わりあいたかふゆ硝酸しょうさんイオンがたか傾向けいこうがみられた[38][39]。なお、PM2.5濃度のうど変化へんかにおける越境えっきょう汚染おせん寄与きよ大陸たいりくからの距離きょり関係かんけいがあり、大阪おおさか兵庫ひょうごではPM2.5濃度のうどたいする感度かんどが48%にのぼ一方いっぽう東京とうきょうでは26%にとどまるという調査ちょうさ報告ほうこくされている[39]

2013年度ねんど環境省かんきょうしょう調しらべ(宅地たくち[40]硫酸りゅうさんイオン30% ②すすやくろけむり17% ③アンモニアイオン13% ④硝酸塩しょうさんえんなど7% ⑤硝酸しょうさんイオン7% ⑥マグネシウムイオンなど2% ⑦塩素えんそイオン 1%

排出はいしゅつげん[編集へんしゅう]

たきぎとウッドストーブ
工場こうじょうけむり
線香せんこう

工場こうじょう農場のうじょう野焼のや[編集へんしゅう]

国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょ調査ちょうさでは、1960~1970年代ねんだいにおいては工場こうじょうが、また2000年代ねんだいには中国ちゅうごくなど国外こくがい発展はってん途上とじょうこくからの越境えっきょう汚染おせんおもなPM2.5発生はっせいげんであったが、それらが改善かいぜんされてきているため、現代げんだいにおいては相対そうたいてき国内こくない農業のうぎょう野焼のやがPM2.5のおおきな排出はいしゅつげんとなっていることを指摘してきしている。[41]

たきぎストーブ、暖炉だんろ、かまど[編集へんしゅう]

たきぎ使用しようはPM2.5濃度のうどおおきく上昇じょうしょうさせる。フランス・アルプスではたきぎストーブ暖炉だんろによる汚染おせんのため、冬期とうき子供こども屋外おくがいあそぶことができないほどになり、現在げんざい使用しよう禁止きんしされている。[42][43] インドの貧困ひんこんそうにおいては、熱源ねつげんとしてたきぎ使用しようすることがおおく、それを燃料ねんりょうとするかまどひろ使つかわれている。そのため付近ふきん人々ひとびと非常ひじょうこう濃度のうどのPM2.5にさらされていることが課題かだいとなっている。[44]

内燃ないねん機関きかん(ディーゼルエンジン)[編集へんしゅう]

化石かせき燃料ねんりょう燃焼ねんしょうさせる内燃ないねん機関きかんなかでも、とくディーゼルエンジン排気はいきおおふくまれている[45]自動車じどうしゃメーカーのフォルクスワーゲンが基準きじゅん未満みまん排気はいきガス処理しょりおこない、環境かんきょう基準きじゅんの40ばいもの有害ゆうがい物質ぶっしつ排出はいしゅつしていた問題もんだいは、国際こくさいてきおおきな避難ひなんびた。

線香せんこう[編集へんしゅう]

線香せんこうじた室内しつない燃焼ねんしょうするため、室内しつない空気くうきおおきく汚染おせんすることがわかっている。九州大学きゅうしゅうだいがく研究けんきゅうでは、線香せんこう使用しよう頻度ひんど喘息ぜんそく発症はっしょうすう有意ゆうい相関そうかん確認かくにんされている。[46]

砂漠さばく[編集へんしゅう]

中国ちゅうごく中東ちゅうとうなど砂漠さばくちか地域ちいきでは、砂嵐すなあらしによって粉塵ふんじんげられ、呼吸こきゅう疾患しっかん原因げんいんとなっている[47][48]

健康けんこうへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

大気たいき汚染おせんによる死者ししゃ報告ほうこくすう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ以外いがい大気たいき汚染おせんによる死者ししゃふくむ。WHO、2004ねん

毒性どくせいがくてき報告ほうこく[編集へんしゅう]

沈着ちんちゃく様態ようたい体内たいないでの挙動きょどう[編集へんしゅう]

人間にんげん呼吸こきゅうとおして微粒子びりゅうしんだときはなのど気管きかんはいなど呼吸こきゅう沈着ちんちゃくすることで健康けんこうへの影響えいきょうこす[23]粒子りゅうしみちちいさいほど、はいおくまでたっする(沈着ちんちゃくする)可能かのうせいたかいが、沈着ちんちゃく部位ぶい粒子りゅうしみちしたが複雑ふくざつ変化へんかをする。粒子りゅうしみち以外いがい粒子りゅうし形状けいじょう個人こじん呼吸こきゅう速度そくどなどにもよるが、おおむね5µm以下いかになるとはいにまでたっはじめる[28]。ただし、1µmでもはい胞までたっするのは吸入きゅうにゅうりょうの1 - 2わりのみで、のこりは呼吸こきゅうによりふたた排出はいしゅつされる[49][28]。20nm (0.02µm) 付近ふきんはい胞への沈着ちんちゃくもっとおおく、50%程度ていどとされる。これ以下いかになると、むしろはい胞よりも上気じょうきどうへの沈着ちんちゃくほうおおくなるとされる[24]

はな呼吸こきゅうよりもくち呼吸こきゅうのほうがより呼吸こきゅうおく沈着ちんちゃくする傾向けいこうがある。なお、はな気道きどうはいなどの形状けいじょう個人こじんことなるため個人こじんでも差異さいがある。また、運動うんどうなどにより換気かんきりょう呼吸こきゅうすうえるとおもに1 - 3µmの粒子りゅうし中心ちゅうしん沈着ちんちゃくりょうえる[50]

アメリカ環境かんきょう保護ほごちょう沈着ちんちゃくりつ年齢ねんれい関係かんけいないという結果けっかもあれば小児しょうにほう成人せいじんよりもわずかにたかかったという結果けっかもあったと1996ねん報告ほうこくしている。はい表面積ひょうめんせきたりの沈着ちんちゃくりょう小児しょうにほうおお[51]ほか、鼻腔びこうへの沈着ちんちゃくりつ小児しょうにほうひく[52]ことなども報告ほうこくされている。これらをまとめた(環境省かんきょうしょう、2008ねん)は、小児しょうに呼吸こきゅうすう単位たんい体重たいじゅうあたり換気かんきりょうおおきいためはい表面積ひょうめんせきたりの沈着ちんちゃくりょうおおきい傾向けいこうがあり、「吸入きゅうにゅう粒子りゅうしたいするリスクがおおきい可能かのうせいがある」としている[53]

ただし、これらの沈着ちんちゃくした粒子りゅうしせき鼻汁はなしる気道きどうせん運動うんどうはい胞マクロファージはい胞のマクロファージ)による貪食どんしょく輸送ゆそうなどのクリアランス機能きのうにより次第しだい除去じょきょされていく。なお、吸湿きゅうしつせい粒子りゅうし溶解ようかいしていく一方いっぽう吸湿きゅうしつせい不溶性ふようせい)の粒子りゅうし溶解ようかいせず粒子りゅうしのまま移動いどうする。動物どうぶつにおける報告ほうこくおおいが、ひとにおける放射ほうしゃせい同位どういたいをマーカーとした実験じっけん(Baileyら、1982ねん)によると、1.2µmの粒子りゅうしやく8%、3.9µmの粒子りゅうしやく40%が6にち以内いない除去じょきょされ、長期ちょうきてきにはおよそ600にち半減はんげんするペースではいから除去じょきょされている。一方いっぽう不溶性ふようせいたか粒子りゅうし長期ちょうきにわたってはい残留ざんりゅうするものがあり、クレイリング[54]とショイヒ[55]は2000ねんにモデル予測よそくからこうした粒子りゅうしやく3ぶんの1が体内たいないから除去じょきょされないと報告ほうこくしている。不溶性ふようせいたか粒子りゅうしおも黒色こくしょく炭素たんそ微粒子びりゅうしであることがられている[56]

また、PM0.1のようなちょう微小びしょう粒子りゅうしのレベルになるとはい以外いがいへの影響えいきょう懸念けねんされるような血液けつえきへの移行いこうがあるという報告ほうこくもあるが、否定ひていする報告ほうこくもあり、研究けんきゅう途上とじょうである[24][57]

なお、粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ同時どうじオゾン二酸化にさんか硫黄いおうなどの生体せいたいへの刺激しげきせいのある大気たいき汚染おせん物質ぶっしつがある状態じょうたい、いわゆる共存きょうぞん暴露ばくろによる影響えいきょう報告ほうこくされている。オゾンや二酸化にさんか硫黄いおう急性きゅうせい暴露ばくろにより気管支きかんし収縮しゅうしゅくしょうじるが、シュレズィンガー[58]は1995ねん粒子りゅうしじょう物質ぶっしつとこれらの共存きょうぞん暴露ばくろによりした気道きどうへの粒子りゅうし沈着ちんちゃく促進そくしんされる可能かのうせい指摘してきしている[59]

呼吸こきゅうこころ疾患しっかん患者かんじゃ高齢こうれいしゃ小児しょうにのリスク[編集へんしゅう]

一方いっぽう呼吸こきゅう疾患しっかんとく慢性まんせい気管支炎きかんしえん肺気腫はいきしゅふくめた慢性まんせい閉塞へいそくせいはい疾患しっかん患者かんじゃにおいては、健康けんこうひとよりも沈着ちんちゃくりょう沈着ちんちゃく速度そくどともにおおきくとく気道きどう病変びょうへんおうじておおきくなるほか、沈着ちんちゃくりょうよりも沈着ちんちゃく速度そくどほうおおきく増加ぞうかするという研究けんきゅう結果けっかがある[60][61]環境省かんきょうしょうは2008ねんにこれらをまとめ、「COPDでは気道きどう閉塞へいそくによりぜんはいとく気管支きかんしでの沈着ちんちゃく増加ぞうかする」としている。また粒子りゅうしじょう物質ぶっしつへの暴露ばくろひと気道きどうはい炎症えんしょう反応はんのう誘導ゆうどうするほか、粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ気道きどうにおいて抗原こうげん反応はんのうせいたかめるアジュバントとしてはたら喘息ぜんそくアレルギあれるぎせい鼻炎びえん悪化あっかさせる作用さよう呼吸こきゅう感染かんせんへの感受性かんじゅせい亢進こうしんさせる作用さよう実験じっけん動物どうぶつみとめられ、ひとかんしてはすくなくともディーゼル排気はいきガス (DE) やディーゼル排気はいき微粒子びりゅうし (DEP) では喘息ぜんそくアレルギあれるぎせい鼻炎びえん悪化あっかさせる可能かのうせいがあると結論けつろんけている。また循環じゅんかんへの影響えいきょうしめ報告ほうこくもあるとし、実験じっけん動物どうぶつでは不整脈ふせいみゃくひとししん機能きのう変化へんかしめ報告ほうこくがあり、原因げんいんとしては血管けっかんけい形態けいたい変化へんか促進そくしんする作用さよう凝固ぎょうこせん溶系作用さようして血栓けっせん形成けいせい誘導ゆうどうする作用さようかんがえられているとしている。自律じりつ神経しんけいについても、実験じっけん動物どうぶつひととで差異さいはあるものの影響えいきょうおよぼすことが示唆しさされると結論けつろんけている[62]

年齢ねんれい疾患しっかん影響えいきょうについて環境省かんきょうしょうは2008ねんに、高齢こうれいしゃ小児しょうにについて成人せいじんよりも影響えいきょうおおきいという報告ほうこく存在そんざいするものの少数しょうすうであるとしている。また既往きおう疾患しっかんゆうするものについては影響えいきょうがあることがひろみとめられており、レビューがすすめられている段階だんかいではあるがえき感染かんせん宿主しゅくしゅアレルギーせい喘息ぜんそくはいだか血圧けつあつきょせいこころ疾患しっかん患者かんじゃでは粒子りゅうしじょう物質ぶっしつたいする感受性かんじゅせいたかまるという報告ほうこくがある[63]

発癌はつがんせい[編集へんしゅう]

変異へんいばらせい発癌はつがんせいかんして(環境省かんきょうしょう、2008ねん)は、都市とし大気たいきちゅう微小びしょう粒子りゅうしについては微生物びせいぶつ培養ばいよう細胞さいぼう動物どうぶつ実験じっけんから変異へんいばらせいゆうすることは支持しじされるが、はつがんせいについては動物どうぶつ実験じっけんでの長期ちょうき暴露ばくろ報告ほうこくすくないことからげん段階だんかいでは「実験じっけんてき根拠こんきょ不足ふそくしている」としている。ただし、とくにディーゼル排気はいき微粒子びりゅうし (DEP) にかんしては、ラットへのこう濃度のうど暴露ばくろかぎはい腫瘍しゅようへの寄与きよみとめられ、DEPそのものや含有がんゆう物質ぶっしつたまき芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそ (PAH) の遺伝子いでんし障害しょうがい機構きこう判明はんめいしていることからひとへの発癌はつがんせいは「示唆しさされている」としている。また、都市とし大気たいきちゅう微小びしょう粒子りゅうしにはDEPがふくまれることから都市とし大気たいきちゅう微小びしょう粒子りゅうしについてもはつがんせいに「関与かんよすることが示唆しさされる」としているが、濃度のうど組成そせい場所ばしょによりおおきくことなることからはつがん影響えいきょう判定はんてい困難こんなんであると結論けつろんけている[64]

疫学えきがくてき報告ほうこく[編集へんしゅう]

疫学えきがくまとには、呼吸こきゅう罹患りかんりつ死亡しぼうりつ増加ぞうかはい機能きのう低下ていかおも症状しょうじょうとしてははい毛細血管もうさいけっかんへの刺激しげき呼吸こきゅう困難こんなん肺気腫はいきしゅなどがられている。また一般いっぱんてきに3µm以下いかのものは健康けんこうへの影響えいきょうおよぼすとの報告ほうこくがある[23]。ラットにおける実験じっけんでは、ディーゼル排気はいき微粒子びりゅうし免疫めんえき機能きのう影響えいきょうおよぼしアレルギー増悪ぞうあくさせるという報告ほうこくがある。黄砂こうさにおいてもアレルギーを悪化あっかさせるという実験じっけん報告ほうこくがあるほか、中国ちゅうごく台湾たいわん韓国かんこくでは黄砂こうさ飛来ひらい呼吸こきゅう疾患しっかんしん疾患しっかん、アレルギーが増加ぞうかしたとの論文ろんぶん報告ほうこく複数ふくすうある[65]

もっとふる疫学えきがくてき研究けんきゅうとしてアメリカにおける二酸化にさんか硫黄いおう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ健康けんこう影響えいきょうかんする研究けんきゅう(1974ねんとうがある。1980ねんには「一般いっぱん大気たいき環境かんきょう濃度のうど範囲はんい粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ二酸化にさんか硫黄いおう健康けんこうひと死亡しぼうこすような証拠しょうこはない」と結論けつろんける論文ろんぶん発表はっぴょうされて議論ぎろんとなったことがあるが、すでにこの時期じきには汚染おせん濃度のうど低下ていかしつつあり急速きゅうそく健康けんこう影響えいきょうしょうじなくなっていた(長期ちょうきてき暴露ばくろによる影響えいきょう主題しゅだいうつっていった)のではないかという考察こうさつがある。その1980年代ねんだい後半こうはんから研究けんきゅう報告ほうこくえ、ポープ[66]とシュバルツ[67]らをはじめとして都市とし日常にちじょうてき観測かんそくされる濃度のうどでの死亡しぼうりつとの関連かんれんせい肯定こうていする報告ほうこく長期ちょうきてき暴露ばくろかんする報告ほうこく複数ふくすう発表はっぴょうされた[2]

死亡しぼうりつとの相関そうかん[編集へんしゅう]

ドッケリー[68]の1993ねん報告ほうこくやポープの1995ねん報告ほうこくをまとめた新田にったの2009ねん報告ほうこくによれば、「ハーバード6都市とし研究けんきゅう」とばれるコホート研究けんきゅう結果けっか、PM2.5の濃度のうどと、ぜん死亡しぼうおよびこころ疾患しっかんはい疾患しっかんによる死亡しぼう相対そうたいリスクとのあいだで、有意ゆうい関連かんれんせいみとめられている。また、ポープらの1995ねん、2002ねん報告ほうこくと、クルースキ[69]らの2000ねん報告ほうこくをまとめた新田にったの2009ねん報告ほうこくによれば、アメリカがん学会がっかい研究けんきゅう利用りようしアメリカの50都市とし30まんにん対象たいしょうに1989ねんまでの7年間ねんかん追跡ついせき調査ちょうさでは1998ねんまで)おこなわれた解析かいせき調査ちょうさで、PM2.5の濃度のうどと、ぜん死亡しぼうおよびこころ疾患しっかんはい疾患しっかん肺癌はいがんによる死亡しぼうとのあいだで、有意ゆうい関連かんれんせいみとめられている。アメリカではこれらの研究けんきゅうあきらかになったことを契機けいきにPM2.5の環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされるにいたった。日本にっぽんでもSPM濃度のうど肺癌はいがんによる死亡しぼうとの関連かんれんせい示唆しさする研究けんきゅう報告ほうこくがある[2][3]

各種かくしゅ研究けんきゅうをまとめた2005ねんのWHOメタアナリシス報告ほうこくによれば、PM10が10µg/m³増加ぞうかしたときの1にちたり死亡しぼうりつは、呼吸こきゅう疾患しっかんによるものが1.3%(95%CI 0.5-2.0%)、こころ血管けっかん疾患しっかんによるものが0.9%(どう 0.5-1.3%)、ぜん死因しいんで0.6%(どう 0.4-1.8%)、それぞれ上昇じょうしょうする。またアメリカがん学会がっかい調査ちょうさ利用りようしたポープらの研究けんきゅう ("ACS CPS II", 1979–1983) によればおなじくPM10が10µg/m³増加ぞうかしたとき長期ちょうきてき死亡しぼうりつは、心肺しんぱい疾患しっかんで6%(95%CI 2-10%)、ぜん死因しいんで4%(どう 1-8%)、それぞれ上昇じょうしょうする[1]

粒子りゅうしみち大小だいしょうによる健康けんこう影響えいきょう差異さいかんして、2008ねん環境省かんきょうしょう報告ほうこくしょでは、PM2.5のほう調査ちょうさすくなく統計とうけいてき有意ゆういである頻度ひんどひくかったものの、PM10とPM2.5ども死亡しぼうりつぜん死因しいん)とせい関連かんれんがあるとした。またその影響えいきょう推定すいてい増加ぞうか濃度のうどたり死亡しぼうりつ過剰かじょうリスク)を、PM10においては濃度のうど50µg/m³たりやく1~8%(複数ふくすう都市とし調査ちょうさでは50µg/m³たりやく1.0~3.5%)、PM2.5においては濃度のうど25µg/m³たりやく2~6%(複数ふくすう都市とし調査ちょうさでは25µg/m³たりやく1.0~3.5%)、SPMにおいては濃度のうど25µg/m³たりやく0.5~2%(呼吸こきゅうけい死亡しぼうかぎると25µg/m³たりやく1~3%)とまとめている[70]

10 - 2.5µmのおおきな粒子りゅうし健康けんこう影響えいきょうについては、PM10はPM2.5を包含ほうがんするため、PM10ではなく"PM10-2.5"について調査ちょうさおこなわれている。"PM10-2.5"についてもPM10やPM2.5と同様どうよう結果けっかしめれい報告ほうこくされているが、十分じゅうぶん調査ちょうさそろっていないため、"PM10-2.5"のおおきな粒子りゅうし単独たんどく健康けんこう影響えいきょうつかどうか、つとすればどの程度ていどなのか結論けつろんしていない[70]

どの程度ていど濃度のうど範囲はんいであれば安全あんぜんかという閾値については知見ちけん不足ふそくしているとされ、アメリカ環境かんきょう保護ほごちょうの2004ねんと2005ねん報告ほうこくでは、しょ研究けんきゅうにおいて観測かんそくされる大気たいきちゅう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうど範囲はんいでは、濃度のうど死亡しぼうりつあいだ明確めいかくな閾値があるという証拠しょうこしめされないとした[70]

健康けんこう影響えいきょう推計すいけい[編集へんしゅう]

定量ていりょうてき推計すいけい報告ほうこくおもれいとして、1990ねんにおいて大気たいき浄化じょうかほうによる規制きせいがなかった場合ばあい比較ひかくして年間ねんかん184,000にんたすかったとの推計すいけい(アメリカ環境かんきょう保護ほごちょう、1997ねん)、PM10への短期たんき暴露ばくろにより8,100にん死亡しぼうしているとの推計すいけい[71]、ディーゼル排気はいきによる発癌はつがんこうむひと年間ねんかん5,000にんあまりとする推計すいけい[72]などがある[3]

健康けんこう影響えいきょうへの対策たいさく[編集へんしゅう]

監視かんし予測よそく[編集へんしゅう]

各国かっこく地域ちいきでは、大気たいき汚染おせん物質ぶっしつならんでPM10、PM2.5、SPM(日本にっぽん)などの、環境かんきょうちゅう濃度のうど観測かんそく予測よそく発表はっぴょうしている。

環境かんきょうちゅう濃度のうど屋外おくがい大気たいき代表だいひょうしたいくつかの観測かんそく地点ちてんにおけるである。一方いっぽうひと健康けんこう影響えいきょうあたえる粒子りゅうしじょう物質ぶっしつは、屋外おくがいだけではなく屋内おくないふくめた様々さまざま場所ばしょ空気くうきふくまれ、それぞれの場所ばしょでの暴露ばくろりょう地域ちいき社会しゃかい個人こじんによりことなる。ただ、道路どうろ沿いなど発生はっせいげんちかくをのぞけば、おおむ屋外おくがい屋内おくない濃度のうどおなじか、屋内おくないほうすこひくいという研究けんきゅう結果けっかられている。またおおくの研究けんきゅうにおいて、屋外おくがいよりも屋内おくない、PM10よりもPM2.5のほうが、それぞれ個人こじん暴露ばくろ影響えいきょうとの相関そうかんせいおおきいとされている。こうしたことから1990年代ねんだい後半こうはんからPM2.5の環境かんきょう基準きじゅん導入どうにゅうされ監視かんしおこなわれている。また、10µmよりおおきな粒子りゅうしはほとんどがはなのど咽頭いんとうなどの上気じょうきどう捕捉ほそくされ大気たいきちゅうでも比較的ひかくてきはや落下らっかする一方いっぽう、10µmよりちいさな粒子りゅうししも気道きどうはい胞での沈着ちんちゃくおお大気たいきちゅうでも落下らっかおそなが滞留たいりゅうすることなどから、PM10(日本にっぽんかぎってはSPM)の環境かんきょう基準きじゅんつづ運用うんようされ監視かんしおこなわれている[4]

こう濃度のうど汚染おせんへの対策たいさく[編集へんしゅう]

こう濃度のうど汚染おせんへの対策たいさくいちれいとしては、汚染おせんへの暴露ばくろをできるかぎ低減ていげんすることが基本きほんとされ、具体ぐたいてきには手洗てあらうがい屋内おくないではまどめて隙間すきまふさ措置そち屋外おくがいではマスク着用ちゃくようなどがげられる。汚染おせんはげしい外出がいしゅつける、寝室しんしつなどの長時間ちょうじかん滞在たいざいする部屋へや空気くうき清浄せいじょう設置せっちするなどの対応たいおうもある。また子供こども汚染おせんたいするリスクがたかいことから、幼稚園ようちえん学校がっこうでは、汚染おせんはげしいときに屋外おくがい活動かつどう制限せいげんする対応たいおうられる(北京ぺきんれい[73]

マスクにかんしては、PM2.5にかぎると、通常つうじょうのマスクは製品せいひんごとに性能せいのう差異さいがある。高性能こうせいのう防塵ぼうじんマスク(N95DS1以上いじょうなど[74])は、フィルター自体じたい高性能こうせいのうのため粒子りゅうし吸入きゅうにゅう低減ていげんする効果こうかがあるものの、適切てきせつ着用ちゃくよう方法ほうほうでなければ期待きたいされるような効果こうかられない。個々人ここじんかおおおきさにあったものをえらぶ、空気くうきれないようにする検討けんとう必要ひつようとなる。また息苦いきぐるしさをかんじやすいので、長時間ちょうじかん使用しようにはてきさない[75]

空気くうき清浄せいじょうかんしても、メーカーや製品せいひんにより性能せいのう差異さいがあり、環境省かんきょうしょう専門せんもん会合かいごう報告ほうこくしょ製品せいひん表示ひょうじ確認かくにんしたり、販売はんばいてんやメーカーに確認かくにんしたりするようすすめている[75]

大韓民国だいかんみんこくでは、人工じんこう降雨こううにより大気たいきちゅう汚染おせん物質ぶっしつあらながすことを計画けいかく2019ねん1がつ25にち飛行機ひこうきからヨウぎん散布さんぷして、降雨こうう発生はっせいさせようとこころみたが失敗しっぱいわっている[76]

建造けんぞうぶつ気象きしょうなどへの影響えいきょう[編集へんしゅう]

自然しぜん環境かんきょう人間にんげん以外いがいあたえる影響えいきょうとしては、含有がんゆう物質ぶっしつにもよるが金属きんぞく腐食ふしょく塗装とそうめん劣化れっか彫刻ちょうこくなどの芸術げいじゅつ作品さくひん人工じんこう構造こうぞうぶつ劣化れっかなどの物理ぶつりてき被害ひがい降雨こううりまれて酸性さんせい発生はっせい寄与きよする間接かんせつてき影響えいきょうげられる。また、煙霧えんむ原因げんいん物質ぶっしつとして視程してい悪化あっかさせる作用さよう[30]凝結ぎょうけつかくとしてはたらくも生成せいせいする作用さようゆき表面ひょうめん堆積たいせき太陽光たいようあきら吸収きゅうしゅうする作用さよう大気たいきちゅうのエアロゾル粒子りゅうしとしてはたら太陽光たいようこう吸収きゅうしゅうする作用さよう日傘ひがさ効果こうか地球ちきゅう薄暮はくぼ)による気候きこうへの影響えいきょうかんがえられている[23]

測定そくてい[編集へんしゅう]

まちちゅう設置せっちされた大気たいき汚染おせん測定そくてい

SPM、PM10、PM2.5の測定そくていほうおもに、大気たいき吸引きゅういんしてフィルタじょう粒子りゅうしあつ電子でんし天秤てんびんでその重量じゅうりょう測定そくていする「フィルタほう」と、同様どうようあつめた粒子りゅうしタ線たせん照射しょうしゃしてその透過とうかりつから重量じゅうりょう測定そくていする「タ線たせん吸収きゅうしゅうほう」、フィルタ経由けいゆでカートリッジにあつめた粒子りゅうし振動しんどうにより重量じゅうりょう測定そくていする「フィルタ振動しんどうほう」(TEOM[ちゅう 11]) がある。日本にっぽんではSPMの環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされた1973ねん以来いらい、ロウボリウムエアサンプラ[ちゅう 12]ばれる測定そくていもちいて「フィルタほう」で測定そくていおこなわれている[17]

各国かっこく動向どうこう[編集へんしゅう]

EU各国かっこくのPM10、24あいだとし平均へいきんの90パーセンタイル(2005ねん欧州おうしゅう環境かんきょう機関きかん

各国かっこく環境かんきょう基準きじゅん規制きせい動向どうこうについて解説かいせつする。

WHO[編集へんしゅう]

世界せかい保健ほけん機関きかん (WHO) は、公衆こうしゅう衛生えいせい進展しんてんことなる各国かっこく環境かんきょう基準きじゅんさだめるさいのガイドラインとして、粒子りゅうしじょう物質ぶっしつふくむ「だい気質きしつ指針ししん[ちゅう 13]暫定ざんてい目標もくひょうさだめている。1987ねんにWHO欧州おうしゅう地域ちいき事務じむきょくがヨーロッパのガイドラインをさだめて以降いこう健康けんこう影響えいきょうかんする評価ひょうかすすめて世界せかい全体ぜんたい対象たいしょうとしたガイドラインに拡張かくちょうし、2006ねん10がつ - 2007ねん3がつにかけて公表こうひょうした。以下いかのような構成こうせいとなっており、最終さいしゅうてきには「だい気質きしつ指針ししん」が理想りそうであるが、各国かっこく状況じょうきょう尊重そんちょうされ、これとことなる独自どくじ基準きじゅん設定せっていすることをさまたげるものではないと表明ひょうめいしている。なお、下表かひょうの24あいだ平均へいきんは、99パーセンタイル(このえない年間ねんかん365にちのうち99%、えるは1%=3日間にちかんまで)[5][6]

WHOだい気質きしつ指針ししん
PM10 24あいだ平均へいきん 50µg/m³
とし平均へいきん 20µg/m³
PM2.5 24あいだ平均へいきん 25µg/m³
とし平均へいきん 10µg/m³
WHOだい気質きしつ指針ししん 暫定ざんてい目標もくひょう
暫定ざんてい目標もくひょう1 暫定ざんてい目標もくひょう2 暫定ざんてい目標もくひょう3
PM10 24あいだ平均へいきん 150µg/m³
とし平均へいきん 70µg/m³
24あいだ平均へいきん 100µg/m³
とし平均へいきん 50µg/m³
24あいだ平均へいきん 75µg/m³
とし平均へいきん 30µg/m³
PM2.5 24あいだ平均へいきん 75µg/m³
とし平均へいきん 35µg/m³
24あいだ平均へいきん 50µg/m³
とし平均へいきん 25µg/m³
24あいだ平均へいきん 37.5µg/m³
とし平均へいきん 15µg/m³

アメリカ[編集へんしゅう]

大気たいき浄化じょうかほうにより1971ねんはじめて環境かんきょう基準きじゅん設定せっていされた。当初とうしょぜん浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ (TSP[ちゅう 14]) のさだめていたが、1987ねん改訂かいていでPM10に変更へんこう、1997ねん改定かいていでPM2.5の追加ついかされている。現在げんざい基準きじゅん以下いかとお[6]

PM10 24あいだ平均へいきん 150µg/m³超過ちょうかとし1かいまで)
PM2.5 24あいだ平均へいきん 35µg/m³とし平均へいきんの98パーセンタイルの3年間ねんかん平均へいきん
とし平均へいきん 15µg/m³とし平均へいきんの3年間ねんかん平均へいきん緩和かんわ規定きていあり)

また、PM10やPM2.5の濃度のうどおうじた6段階だんかいそら気質きしつ指数しすう (AQI[ちゅう 15]) が設定せっていされていて、主要しゅよう都市としでは当日とうじつから翌日よくじつ予報よほうおこなわれて、指数しすうとその区分くぶん対応たいおうする健康けんこう影響えいきょう注意ちゅうい事項じこうあわせてメディアでつたえられる[77]

EU[編集へんしゅう]

ヨーロッパでは各国かっこく独自どくじ基準きじゅんさだめている。EU広域こういきでは、1980ねん当時とうじのECが浮遊ふゆう粒子りゅうし (SP[ちゅう 16]) の環境かんきょう基準きじゅんさだめ、1990ねんにPM10の設定せっていしている。現在げんざい、「DirectiveEU指令しれい) 2008/50/EC」では、以下いかのような基準きじゅんさだめている[78][79]

PM10 24あいだ平均へいきん 50µg/m³超過ちょうかとし35かいまで)
とし平均へいきん 40µg/m³
PM2.5 とし平均へいきん 25µg/m³

日本にっぽん[編集へんしゅう]

東京とうきょう大阪おおさか全国ぜんこく平均へいきんにおけるPM(浮遊ふゆうふんじん)とSPM(浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうど推移すいい、1964-2011ねん環境省かんきょうしょうほかによる

日本にっぽんでは1967ねん昭和しょうわ42ねん制定せいてい公害こうがい対策たいさく基本きほんほうにおいて環境かんきょう基準きじゅん設定せっていすべきとさだめ、1972ねん昭和しょうわ47ねん)に浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ (SPM) の基準きじゅんはじめて設定せっていした(昭和しょうわ47ねん1がつ環境庁かんきょうちょう告示こくじだい1ごう浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつかか環境かんきょう基準きじゅんについて」)。

よく1973ねん大気たいき汚染おせん物質ぶっしつふく告示こくじ拡張かくちょう昭和しょうわ48ねん環境庁かんきょうちょう告示こくじだい25ごう大気たいき汚染おせんかか環境かんきょう基準きじゅんについて」)、そのなん改正かいせいされ、準拠じゅんきょほう環境かんきょう基本きほんほうへとわった。

一方いっぽう欧米おうべいでは1990年代ねんだいにPM2.5の基準きじゅん設定せっていされたが、日本にっぽんではその検討けんとうおくれていた。2007ねん和解わかい成立せいりつした東京とうきょう大気たいき汚染おせん訴訟そしょうにおいてPM2.5への対策たいさく言及げんきゅうされたことをけ、中央ちゅうおう環境かんきょう審議しんぎかいにおいて検討けんとうすすめられ、2009ねん基準きじゅんはじめて設定せっていされた。現行げんこうでは環境省かんきょうしょう告示こくじとして、浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ (PM2.5) の基準きじゅんさだめている[80]

日本にっぽん環境かんきょう基準きじゅん
SPM 1あいだの1にち平均へいきん0.10mg/m³(100µg/m³相当そうとう以下いか、かつ1あいだが0.20mg/m³(200µg/m³相当そうとう以下いかであること(1973ねん5がつ8にち告示こくじ現行げんこう1996ねん改正かいせいばん大気たいき汚染おせんかか環境かんきょう基準きじゅんについて」[15])。
PM2.5 1ねん平均へいきんが15µg/m³以下いか、かつ1にち平均へいきんが35µg/m³以下いかであること(2009ねん9がつ9にち告示こくじ現行げんこう微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつによる大気たいき汚染おせんかか環境かんきょう基準きじゅんについて」[81])。

基準きじゅん上回うわまわ状態じょうたい継続けいぞくすると予想よそうされるときは、大気たいき汚染おせん注意報ちゅういほう発表はっぴょうして排出はいしゅつ規制きせい市民しみんへのびかけをおこなうことが大気たいき汚染おせん防止ぼうしほう規定きていされている。また、自動車じどうしゃNOx・PMほうでもさん大都市だいとしけん中心ちゅうしん地域ちいきにおいて一部いちぶ自動車じどうしゃはいガス規制きせい措置そちられている(自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス規制きせい)。

大気たいき汚染おせん防止ぼうしほうもとづく大気たいき汚染おせん注意報ちゅういほう(「大気たいき汚染おせん防止ぼうしほう施行しこうれいだい11じょう別表べっぴょうだい5)[82]
SPM 注意報ちゅういほう 1あいだ2.0mg/m³(2,000µg/m³相当そうとう以上いじょうが2あいだ継続けいぞくした場合ばあい
重大じゅうだい警報けいほう重大じゅうだい緊急きんきゅう警報けいほうなど 1あいだ3.0mg/m³(3,000µg/m³相当そうとう以上いじょうが3あいだ継続けいぞくした場合ばあい

高度こうど成長せいちょう以降いこう度重たびかさなる規制きせい強化きょうかがなされたが、いちじるしいモータリゼーションとくトラック輸送ゆそうによる物流ぶつりゅう比率ひりつ相対そうたいてき増加ぞうか乗用車じょうようしゃRVなどがおおきな原因げんいんとなったといえる)に規制きせいいつかず、バブル景気けいきまでは、悪化あっか一途いっとをたどってきた[よう出典しゅってん]。2003ねん10がつ1にちから、東京とうきょう埼玉さいたまけん神奈川かながわけん千葉ちばけんディーゼルしゃ規制きせい条例じょうれいにより、排出はいしゅつガス基準きじゅんたさないディーゼルしゃ走行そうこう規制きせいはじまった[83]。この規制きせい強化きょうかにより、自動車じどうしゃNOx・PMほう対象たいしょう地域ちいきでは、2002ねんから2004ねんにかけてSPMの環境かんきょう基準きじゅん達成たっせいりつおおきく上昇じょうしょう、2008ねん - 2010ねんの3年間ねんかんは99%以上いじょうとなっているが、としにより環境かんきょう基準きじゅん達成たっせいできない地点ちてんもある[84]

平成へいせい20年度ねんど(2008ねん)の環境省かんきょうしょう発表はっぴょうによる国内こくないぜん測定そくていきょくのSPM濃度のうどとし平均へいきんでは、自動車じどうしゃ排出はいしゅつガス測定そくていきょくはいきょく)で昭和しょうわ49ねん(1974ねん)に0.16mg/m³をえていたものが翌年よくねんに0.09mg/m³以下いか漸減ぜんげん以後いごゆるやかに減少げんしょう平成へいせい13ねん(2001ねん) - 平成へいせい20ねん(2008ねん)まで0.04mg/m³以下いか維持いじしている。また一般いっぱん環境かんきょう大気たいき測定そくていきょく一般いっぱんきょく)で0.06mg/m³ちかくだったものがゆるやかに減少げんしょう昭和しょうわ56ねん(1981ねん以降いこうは0.04mg/m³以下いか平成へいせい13ねん(2001ねんごろ - 平成へいせい20ねん(2008ねん)まで0.03mg/m³以下いか維持いじしている。またどう発表はっぴょうにおける平成へいせい20年度ねんど(2008ねん)の環境かんきょう基準きじゅん達成たっせいりつはいきょく99.3%、一般いっぱんきょく99.6%だった[85]

2013ねんの1がつから2がつにかけて中国ちゅうごく北京ぺきんなどで発生はっせいしただい規模きぼ大気たいき汚染おせん記録きろくてきなPM2.5のとともに日本にっぽんでもほうじられると同時どうじに、越境えっきょう汚染おせんによるとみられるたか測定そくてい実際じっさい観測かんそくされた。中国ちゅうごく汚染おせんどう時期じきに、九州きゅうしゅう北部ほくぶのいくつかの地点ちてん環境かんきょう基準きじゅんにち平均へいきん)の3ばい程度ていどの1あいだ観測かんそくする[86]など、西日本にしにほん一時いちじてきこう濃度のうどのPM2.5が観測かんそくされた。市民しみん関心かんしんたかまったことにより、すくなくとも2がつ8にち時点じてんで、環境省かんきょうしょう国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょ運営うんえいする大気たいき汚染おせん広域こういき監視かんしシステム「そらまめくん」のウェブサイトがアクセス困難こんなんになる事態じたいとなり[87][88]環境省かんきょうしょうは2がつ12にちにPM2.5の特設とくせつページ「微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ(PM2.5)にかんする情報じょうほう」を設置せっちした[89]。2月には自治体じちたい独自どくじ情報じょうほう提供ていきょう検討けんとう開始かいしするところも[90][91]

環境省かんきょうしょうは、2013ねん2がつ専門せんもん会合かいごう開催かいさいして、PM2.5の注意ちゅうい喚起かんきかんする暫定ざんていてき指針ししん決定けっていし、今後こんご知見ちけんられれば適宜てきぎ見直みなおしをおこなうとした。越境えっきょう汚染おせんたいしては国内こくないほうもとづく強制きょうせいりょくのある措置そち排出はいしゅつ企業きぎょうへの命令めいれい交通こうつう制限せいげんなど)の効果こうか期待きたいできず、また汚染おせんげん解明かいめい不十分ふじゅうぶんであること理由りゆうとして、法令ほうれいにより都道府県とどうふけん注意報ちゅういほうとう発表はっぴょう排出はいしゅつ削減さくげん措置そち義務付ぎむづけられているSPMとはことなり、あくまで暫定ざんていてき指針ししんとなった。なお、2013ねん1がつ日本にっぽん国内こくない平均へいきんは2011・2012ねん比較ひかくして、とりわけたかいわけではなかったが、会合かいごうでは西日本にしにほんられた一時いちじてき濃度のうど上昇じょうしょうかんして、中国ちゅうごく大陸たいりくからの越境えっきょう大気たいき汚染おせん影響えいきょうがあったとしている[75]

環境省かんきょうしょうによる「注意ちゅうい喚起かんきのための暫定ざんていてき指針ししん[92]
暫定ざんてい指針ししん 行動こうどう目安めやす
PM2.5 レベルI にち平均へいきん70µg/m³以下いか(1にちのなるべくはや時間じかんたいのうちに左記さきたっすること判断はんだんするためのとして、1あいだ85µg/m³以下いか[ちゅう 17] とく行動こうどう制約せいやくする必要ひつようはないが、こう感受性かんじゅせいしゃ呼吸こきゅう疾患しっかん循環じゅんかん疾患しっかんひと小児しょうに高齢こうれいしゃなど)は健康けんこうへの影響えいきょうがみられる可能かのうせいがあるため、体調たいちょう変化へんか注意ちゅういする。
レベルII にち平均へいきん70µg/m³超過ちょうか(1にちのなるべくはや時間じかんたいのうちに左記さきたっすること判断はんだんするためのとして、1あいだ85µg/m³超過ちょうか)。 不要ふよう不急ふきゅう外出がいしゅつ屋外おくがいでの長時間ちょうじかんはげしい運動うんどうをできるだけらす。こう感受性かんじゅせいしゃは、体調たいちょうおうじて、それ以外いがいひとより慎重しんちょう行動こうどうすることがのぞまれる。
PM2.5 自治体じちたい独自どくじ指針ししん
福岡ふくおかPM2.5予測よそく情報じょうほう[93] 条件じょうけん 行動こうどう目安めやす
にち平均へいきん35µg/m³超過ちょうか予測よそくされるとき(福岡ふくおか市内しない8測定そくていきょく午前ごぜん6の1あいだ平均へいきんが39µg/m³を超過ちょうかしたとき)。 健康けんこう影響えいきょう対策たいさくとして、外出がいしゅつするときのマスクとう着用ちゃくよう帰宅きたく洗眼せんがんやうがいを奨励しょうれい。また生活せいかつ影響えいきょうへの対策たいさくとして、洗濯せんたくぶつとうはできるだけそとさない、空気くうきえをひかえる、くるま運転うんてんまどめる、洗車せんしゃ後日ごじつ延期えんきすることを、それぞれ奨励しょうれい

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく[編集へんしゅう]

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくでは、1982ねんはじめてぜん浮遊ふゆう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ(TSP、100µm以下いか)と浮遊ふゆう粒子りゅうし(PM10に相当そうとう)の環境かんきょう基準きじゅん設定せってい[94][95]、2改正かいせいされ2012ねん改正かいせい(2016ねん施行しこう予定よてい)の国家こっか標準ひょうじゅんGB 3095-2012「环境そら气质りょう标准」(環境かんきょうそら気質きしつ基準きじゅん)ではPM2.5の基準きじゅん追加ついかされた[96][97][94]。2009ねん同国どうこく政府せいふ発表はっぴょうの「中国ちゅうごく環境かんきょう状況じょうきょう公報こうほう」では、ぜん都市としちゅうでPM10のきゅう基準きじゅん達成たっせいした都市としが84.3%であった[94]

GB 3095-1996(主要しゅよう都市としのぞ現行げんこう[94][97]
いちきゅう きゅう さんきゅう
TSP 24あいだ平均へいきん 0.12mg/m³ (120µg/m³)
とし平均へいきん 0.08mg/m³ (80µg/m³)
24あいだ平均へいきん 0.3mg/m³ (300µg/m³)
とし平均へいきん 0.2mg/m³ (200µg/m³)
24あいだ平均へいきん 0.5mg/m³ (500µg/m³)
とし平均へいきん 0.3mg/m³ (300µg/m³)
PM10 24あいだ平均へいきん 0.05mg/m³ (50µg/m³)
とし平均へいきん 0.04mg/m³ (40µg/m³)
24あいだ平均へいきん 0.15mg/m³ (150µg/m³)
とし平均へいきん 0.1mg/m³ (100µg/m³)
24あいだ平均へいきん 0.25mg/m³ (250µg/m³)
とし平均へいきん 0.15mg/m³ (150µg/m³)
一級いっきゅう都市としきゅうはんのうはん牧畜ぼくちく地域ちいきさんきゅう農業のうぎょう林業りんぎょう地域ちいき
GB 3095-2012(主要しゅよう76都市としのみ適用てきよう[98]、2016ねん1がつ1にち全域ぜんいき施行しこう予定よてい[96]
いちきゅう きゅう
TSP 24あいだ平均へいきん 120µg/m³
とし平均へいきん 80µg/m³
24あいだ平均へいきん 300µg/m³
とし平均へいきん 200µg/m³
PM10 24あいだ平均へいきん 50µg/m³
とし平均へいきん 40µg/m³
24あいだ平均へいきん 150µg/m³
とし平均へいきん 70µg/m³
PM2.5 24あいだ平均へいきん 35µg/m³
とし平均へいきん 15µg/m³
24あいだ平均へいきん 50µg/m³
とし平均へいきん 35µg/m³
PM10とPM2.5は国内こくない全域ぜんいき対象たいしょう、TSPは地方ちほう政府せいふ実情じつじょうおうじて個別こべつ導入どうにゅうすると規定きていされている。
なお、北京ぺきん上海しゃんはいなど76の主要しゅよう都市としでは2012ねんまつから前倒まえだおしで適用てきようされている[98]

中国ちゅうごく粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうど経済けいざい発展はってんなにより、資料しりょう確認かくにんできる1990ねんごろには、すでに深刻しんこくなレベルにたっしていた。たとえば、上海しゃんはいにおける1990ねんのPM10のとし平均へいきん濃度のうどは350µg/m³をえており、WHO暫定ざんてい目標もくひょうもっとゆる暫定ざんてい目標もくひょう1の5ばい以上いじょうであった。この年々ねんねん減少げんしょうし、2001ねん-2008ねんあいだは、とし平均へいきん100µg/m³前後ぜんこう水準すいじゅんにあるが、依然いぜんとして暫定ざんてい目標もくひょう1よりもたか[99]。また、北京ぺきんにおけるPM10ねん平均へいきん濃度のうども、2000ねん-2011ねんの12年間ねんかん減少げんしょう傾向けいこうにあるものの、100µg/m³きょう水準すいじゅんにあって、こちらも依然いぜんとして暫定ざんてい目標もくひょう1よりたか[100]。このように中国ちゅうごく粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうどすうじゅう年来ねんらいたか水準すいじゅんにあるが、中国ちゅうごくでは粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ以外いがい大気たいき汚染おせん物質ぶっしつ急性きゅうせい健康けんこう被害ひがいこす二酸化にさんか硫黄いおうやオゾンの発生はっせいげんとなる二酸化にさんか窒素ちっそほうが、どちらかとえば影響えいきょうおおきい[99]

このようななか粒子りゅうしじょう物質ぶっしつによる大気たいき汚染おせん深刻しんこくさをりにしたのが、2011ねん11月に北京ぺきんにあるちゅう中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく大使館たいしかんはじめた独自どくじ観測かんそく公表こうひょうである。どう大使館たいしかん独自どくじにPM2.5やそら気質きしつ指数しすう(AQI)の監視かんしおこない、Twitter[101]公表こうひょう開始かいしした。よく2012ねん5がつには上海しゃんはいアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく総領事館そうりょうじかん同様どうよう公表こうひょう開始かいしした。これにより、中国ちゅうごく行政ぎょうせい当局とうきょく発表はっぴょうしているアメリカ大使館あめりかたいしかんとの乖離かいり比較ひかくされて、インターネットじょうさわぎとなり、中国ちゅうごく政府せいふ公表こうひょうめるよう要求ようきゅうする事態じたいとなった[102][103]。その中国ちゅうごく当局とうきょくは、方針ほうしんえて測定そくてい発表はっぴょうはじめている。

そもそも、中国ちゅうごくでは北京ぺきんがある華北かほく地方ちほう中心ちゅうしんとして、暖房だんぼうよう燃料ねんりょう使用しようえるふゆ大気たいき汚染おせん悪化あっかする傾向けいこうがあり、2011ねん12がつや2013ねん1がつはげしい汚染おせん発生はっせいして、こう濃度のうど粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ観測かんそくされている[104]。はじめ当局とうきょく数値すうち公表こうひょうせず、汚染おせんについて国営こくえいメディアは「きり」とほうじていた[105]

2013ねん1がつ大気たいき汚染おせんは「1961ねん以来いらい最悪さいあく」(ざい中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく日本国にっぽんこく大使館たいしかん)、「歴史れきしじょうまれにしかられないほど」(中国ちゅうごく気象きしょうきょく)とされるレベルで、ふうよわかったため10にちごろからはじまったはげしい汚染おせんはおよそ3週間しゅうかん継続けいぞくし、呼吸こきゅう疾患しっかん患者かんじゃ増加ぞうかしたほか、工場こうじょう操業そうぎょう停止ていし道路どうろ空港くうこう閉鎖へいさなどの影響えいきょうしょうじた。1月12にちには北京ぺきん市内しないおおくの地点ちてんで、環境かんきょう基準きじゅんにち平均へいきん75µg/m³)の10ばいちかい700µg/m³をえ、月間げっかんでも環境かんきょう基準きじゅんどう)を達成たっせいしたのは4日間にちかんだけとなり、北京ぺきん日本国にっぽんこく大使館たいしかんによれば143まんkm2・8おくにん中国ちゅうごく環境かんきょう保護ほごによれば中国ちゅうごく国土こくどの4ぶんの1・6おくにん影響えいきょうおよんだ[106][104]

北京ぺきんではPM10も、2012ねんとし平均へいきんが109µg/m³で環境かんきょう基準きじゅんとし平均へいきん70µg/m³)を超過ちょうかしている[100]。この汚染おせん様子ようす他国たこくにもほうじられ、韓国かんこく日本にっぽんへの越境えっきょう汚染おせん懸念けねんされる事態じたいとなった[106]たとえば日本にっぽんでは、報道ほうどうにより国民こくみん関心かんしんたかまり、2013ねん2がつになって既存きそん環境かんきょう基準きじゅんくわえて、環境省かんきょうしょうが「注意ちゅうい喚起かんきのための暫定ざんていてき指針ししん」をもうける事態じたいとなった。

中国ちゅうごく共産きょうさん主義しゅぎ青年せいねんだん機関きかん中国ちゅうごく青年せいねんほう』の世論せろん調査ちょうさ(2013ねん1がつ、31しょうやく3,000にん対象たいしょう)では、中国ちゅうごく国内こくない大気たいき汚染おせんによって生活せいかつ影響えいきょうているとこたえたひとは9わりえ、やく4わり外出がいしゅつにマスクをつけるなどの対策たいさくをとっているという[107]北京ぺきん大学だいがく研究けんきゅう(2012ねん)によると北京ぺきん上海しゃんはい広州こうしゅう西安しーあんの4都市としでPM2.5に起因きいんする死者ししゃ年間ねんかんやく8,000にんで、世界銀行せかいぎんこう中国ちゅうごく環境かんきょう保護ほご(2007ねん)によるとPM10を中心ちゅうしんとする大気たいき汚染おせんによる死者ししゃ中国ちゅうごく全土ぜんど年間ねんかんやく35~40まんにん(2010ねんには123まんにん中国人ちゅうごくじんがPM 2.5などの大気たいき汚染おせん原因げんいん健康けんこうそこないくなったとも発表はっぴょうされている[108]。)と推計すいけいされている[109]経済けいざい財経ざいけい英語えいごばん』に掲載けいさいされた上海しゃんはいふくだん大学だいがく教授きょうじゅ分析ぶんせきでも2006ねんの1年間ねんかん大気たいき汚染おせん起因きいんする死者ししゃは113都市としで30まんにん経済けいざい損失そんしつは3,414おくげんやく5ちょう1,000おくえん)とされている[110]

PM10やPM2.5の濃度のうど上昇じょうしょう原因げんいんは、石炭せきたん燃焼ねんしょうによる排気はいき成分せいぶんや、自動車じどうしゃ排気はいき煤煙ばいえんなどと分析ぶんせきされている。とくに、石炭せきたん中国ちゅうごくでは依然いぜんとして発電はつでんよう燃料ねんりょう主力しゅりょくであり、家庭かていでも暖房だんぼうよう燃料ねんりょうひろもちいる。自動車じどうしゃ保有ほゆう台数だいすう年々ねんねんえており、北京ぺきんれいをとっても2012ねんまつ時点じてん保有ほゆう台数だいすう500まんだいというかずは2008ねんからわずか4年間ねんかんでの倍増ばいぞうである。これに、ガソリンちゅう硫黄いおうぶん規制きせいにちおうの15ばいというなるさが拍車はくしゃけているという見方みかたがある[103]旧暦きゅうれき新年しんねんむかえるさい春節しゅんせつ1がつ前半ぜんはん~2がつ前半ぜんはん)の慣習かんしゅう一斉いっせいもちいられるばくちくけむり汚染おせんげんとなっており、たとえば北京ぺきんではPM2.5が2012ねん1がつ23にち午前ごぜん1前日ぜんじつの80ばいの1,593µg/m³に急上昇きゅうじょうしょうしたのちあさにはやく40µg/m³まで低下ていかしている[111]

この状況じょうきょうについて、大気たいき汚染おせん対策たいさく全国ぜんこく人民じんみん代表だいひょう大会たいかい主要しゅよう議題ぎだいになるなど当局とうきょく問題もんだい意識いしきたかまっているが、市民しみん対策たいさく不十分ふじゅうぶんかんじていることほうじられている。北京ぺきん対策たいさくれいげると、自動車じどうしゃ排気はいきガス基準きじゅん厳格げんかく石炭せきたんボイラー改造かいぞうやガス石炭せきたんからガスへの転換てんかんを「すすあらため」という)、電化でんか石炭せきたんから電気でんきへの転換てんかんを「すすあらためでん」という)、植林しょくりんなどがかかげられている[103]

大韓民国だいかんみんこく[編集へんしゅう]

2010年代ねんだい大韓民国だいかんみんこく大気たいき汚染おせんは、深刻しんこく度合どあいさをした。2019ねん3がつ国際こくさいてき調査ちょうさ機関きかん発表はっぴょうしたデータによれば、韓国かんこく微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ(PM2.5)の汚染おせんは、経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう加盟かめいこくなかで2番目ばんめたか状態じょうたいとなっている[112]韓国かんこく国立こくりつ環境かんきょう科学かがくいんは、2019ねん1がつ11にちから15にちにかけたソウル首都しゅとけん粒子りゅうしじょう物質ぶっしつについて、69%-82%が国外こくがいからの影響えいきょうであったとする分析ぶんせき結果けっか発表はっぴょうしている[113]

2019ねん2がつ中国ちゅうごく韓国かんこくとの環境かんきょうしょう会談かいだんなかで、韓国かんこくメディアが粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ増加ぞうか原因げんいん中国ちゅうごくもとめる姿勢しせい不満ふまん表明ひょうめい中国ちゅうごく責任せきにん事実じじつじょう否定ひていする趣旨しゅし発言はつげんおこなった[114]

韓国かんこくでは、大気たいき汚染おせん対策たいさく喫緊きっきん社会しゃかい問題もんだいしており、政府せいふ対応たいおう苦慮くりょしている。韓国かんこくで「ちょう微細びさい粉塵ふんじん(チョミセモンジ)」とばれる微小びしょう粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ(PM2.5)が季節風きせつふうって黄海こうかいから上空じょうくうからんでくると急激きゅうげき悪化あっかする。2019ねん1がつには3日間にちかんにわたって大気たいき汚染おせんレベルが急上昇きゅうじょうしょうし、韓国かんこく気象庁きしょうちょう(KMA)は1がつ25にち飛行機ひこうきからヨウぎん散布さんぷして人工じんこうてきあめらせ、大気たいきちゅうのPM2.5をあらながせるかを確認かくにんする実験じっけんおこなった。しかし、よわ霧雨きりさめすうふんだけ確認かくにんされたものの、「有意ゆうい降水こうすいりょう観測かんそくされなかった」という結果けっかわった[115]


インド[編集へんしゅう]

インド大気たいき汚染おせんも、途上とじょうこく同様どうよう深刻しんこくで、粒子りゅうしじょう物質ぶっしつ濃度のうど世界せかい最悪さいあく水準すいじゅんにある。首都しゅとニューデリーにおける2010ねんのPM10のとし平均へいきん濃度のうどは259µg/m³、デリー首都しゅとけんすうしょにおける2011ねんのPM2.5のとし平均へいきん濃度のうどはいずれも100µg/m³以上いじょうと、中国ちゅうごくどう程度ていどあるいはより深刻しんこく水準すいじゅんにあるとかんがえられている[116][117][118]

インドにおいても、汚染おせん原因げんいん石炭せきたんなどの燃料ねんりょう燃焼ねんしょう自動車じどうしゃ排気はいきガスがおおきな割合わりあいめるが、たきぎすみ牛糞ぎゅうふんなど、ねつ効率こうりつわる原始げんしてき燃料ねんりょう燃焼ねんしょうによるものが比較的ひかくてきおおいという特徴とくちょうがある。行政ぎょうせい当局とうきょくもモニタリングをおこなったり、公共こうきょう交通こうつう圧縮あっしゅく天然てんねんガス(CNG)推進すいしんディーゼルしゃ推進すいしんデリー・メトロ整備せいびなどの対策たいさくおこなっているが、いちじるしい人口じんこう増加ぞうかもあり、デリーでは近年きんねん(2008ねん - 2010ねん)でも、PM10ねん平均へいきん濃度のうど上昇じょうしょうしている[119]

バングラデシュ[編集へんしゅう]

大気たいき汚染おせん情報じょうほう提供ていきょう世界せかい大手おおてスイスIQAirの発表はっぴょうによると、2018ねん世界せかいもっともPM2.5濃度のうどたかかったくにはバングラデシュであった。都市としべつではインド・グルグラム(旧名きゅうめいグルガオン)で、若年じゃくねん死亡しぼうしゃ死因しいん世界せかいだい4規模きぼ年間ねんかん700まんにん以上いじょう死亡しぼうしている。また、疾患しっかんによりうばわれている労働ろうどうりょく年間ねんかん2,250おくあめりかドル(やく25ちょうえん)にものぼる。IQAirは、測定そくていしている世界せかい3,000都市とし以上いじょうの2018ねんのPM2.5汚染おせん分析ぶんせき測定そくてい対象たいしょうとなった73カ国かこくのうち86%は、世界せかい保健ほけん機関きかん(WHO)指針ししんの10µg/m3を達成たっせいできておらず、50%はPM2.5濃度のうどがWHO指針ししんよりも3ばいたかかった。[120]

シンガポール[編集へんしゅう]

シンガポールマレーシアにおけるヘイズインドネシアからの煙害えんがい)では、こう濃度のうどのPM2.5も観測かんそくされている。2015ねん10がつには、シンガポールの一部いちぶ地域ちいきで、1平方へいほうメートルたり400マイクログラムをえる事態じたいとなった [121]


脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ えい: mass median diameter
  2. ^ えい: count median diameter
  3. ^ えい: black smoke、BS
  4. ^ えい: total suspended particulate
  5. ^ えい: Diesel exhaust particles
  6. ^ えい: Diesel particulate matter
  7. ^ えい: respirable suspended particulate
  8. ^ えい: suspended particulate matter
  9. ^ a b 元素げんそじょう炭素たんそは、別名べつめい"黒色こくしょく炭素たんそ"ともいい、化石かせき燃料ねんりょう高温こうおん不完全ふかんぜん燃焼ねんしょうするさいしょうじるくろけむりすす(すす)にあたる。一方いっぽう有機ゆうき炭素たんそは、有機物ゆうきぶつ由来ゆらいする炭素たんそし、その種類しゅるいすくなくともすうひゃくのぼる。VOCも有機ゆうき炭素たんそである[34]
  10. ^ 道路どうろからはなれた住宅じゅうたく設置せっちされている測定そくていきょく
  11. ^ えい: tapered element oscillating microbalance
  12. ^ えい: low volume air sampler
  13. ^ えい: Air Quality Guidelines
  14. ^ えい: total suspended particles
  15. ^ えい: air quality index
  16. ^ えい: suspended particulate
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参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

くわしく解説かいせつされている資料しりょう
観測かんそく
予測よそく