(Translated by https://www.hiragana.jp/)
掘削 - Wikipedia コンテンツにスキップ

掘削くっさく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
バックホウによる道路どうろ掘削くっさく

掘削くっさく(くっさく、掘鑿くっさくとも)とは、土砂どしゃ岩石がんせきってあなけることである。「~する」で動詞どうしにもなる。

歴史れきし

[編集へんしゅう]

ネアンデルタールじん埋葬まいそう文化ぶんかがあったことから、すくなくとも5まんねんまえ人類じんるいにはあなあな)をって埋葬まいそうするという習慣しゅうかんあな)があったことがわかる[1]

ゆかめん地表ちひょうめんよりひくげる竪穴たてあな建物たてものは、ふるくは旧石器時代きゅうせっきじだいのアメリカ先住民せんじゅうみんられ[2]日本にっぽん列島れっとうでは縄文じょうもん時代じだい一般いっぱんてきになる[3]

このほか日本にっぽん列島れっとうでは、旧石器時代きゅうせっきじだいから狩猟しゅりょう手段しゅだんとして地面じめん掘削くっさくして構築こうちくするとしあなおちいあな[ちゅう 1])が使用しようされはじめており、静岡しずおかけん三島みしま初音はつねげん遺跡いせき[4][5]どうけん駿東すんとうぐん長泉ながいずみまち東野とうの遺跡いせき神奈川かながわけん横須賀よこすか打木うちきげん遺跡いせきなどで、やく30000ねんまえ推定すいていされるとしあな検出けんしゅつされている。このようにふるくから掘削くっさくという行為こういおこなわれていたことが裏付うらづけられている[4]

道具どうぐ機械きかい

[編集へんしゅう]
閉じて土を掴める状態のホールディガー
じてつかめる状態じょうたいのホールディガー
開いた状態のホールディガー
ひらいた状態じょうたいのホールディガー

人力じんりきによる掘削くっさくときもちいる道具どうぐは、シャベル、スコップ、つるはしくさびオーガーぼう英語えいごばん[6](ディガー)、ホールディガー英語えいごばんすきひとしげられる。

掘削くっさく使用しようする大型おおがた機械きかい代表だいひょうてきなものには、油圧ゆあつショベル(パワーショベル、バックホウ)、ユンボスクレイパークラムシェルドラグラインブルドーザ、ブルドーザーに装備そうびするリッパ英語えいごばんハンマードリルなどがある。

その小型こがた機械きかいであるブレーカーこうあつ噴射ふんしゃすい利用りようするウォータージェット火薬かやくもちいる発破はっぱ(はっぱ)、化学かがく反応はんのう利用りようする静的せいてき破砕はさいざいなども掘削くっさく道具どうぐとしてもちいられる。

掘削くっさく制約せいやくとう

[編集へんしゅう]

日本にっぽんでは私有地しゆうちであったとしても、特定とくてい場所ばしょにおいて掘削くっさく行為こういをする場合ばあいには、事前じぜん許可きょかもしくは届出とどけでようすることがある。おもなものはつぎとおり。

掘削くっさくかんする資格しかく

[編集へんしゅう]

国際こくさいてき掘削くっさくプロジェクト

[編集へんしゅう]

大会たいかい

[編集へんしゅう]
  • 全国ぜんこくあな大会たいかい千葉ちばけん成田なりた名木めいぼく成田なりたゆめ牧場ぼくじょうで2001ねんから開始かいしされた[7][8]。20かい大会たいかいは、最大さいだいあなりチャンピオンシップとして、2020ねん2がつ2にちギネス記録きろく登録とうろくされた[9]
  • 墓穴ぼけつり ‐ ハンガリー[10][11]、シベリア[12]などで毎年まいとしるスピードとテクニックとあなうつくしさをきそっている。

脚注きゃくちゅう

[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく

[編集へんしゅう]
  1. ^ 考古学こうこがくでは慣例かんれいじょうとしあな」を「おちいあな」とくことがおお[4]

出典しゅってん

[編集へんしゅう]
  1. ^ ネアンデルタールじん埋葬まいそうあらためて確認かくにん”. natgeo.nikkeibp.co.jp. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  2. ^ Daifuku, Hiroshi (1952-07). “The Pit House in the Old World and in Native North America” (英語えいご). American Antiquity 18 (1): 1–7. doi:10.2307/276236. ISSN 0002-7316. https://www.cambridge.org/core/journals/american-antiquity/article/abs/pit-house-in-the-old-world-and-in-native-north-america/C9FAB6B21085FD08F956FAC15700DA76. 
  3. ^ 富山とやまけん. “縄文じょうもん住居じゅうきょとむら”. 富山とやまけん. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  4. ^ a b c つつみ 2009, pp. 56–59.
  5. ^ 三島みしま教育きょういく推進すいしん郷土きょうど資料しりょうかん 2011.
  6. ^ a b ぼう. コトバンクより。
  7. ^ 全国ぜんこくあな大会たいかい」900にん参加さんか、6にん協力きょうりょくふかさをきそう…優勝ゆうしょうチーム「悪天候あくてんこうはチャンスだった」”. 読売新聞よみうりしんぶんオンライン (2024ねん2がつ6にち). 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  8. ^ ちからわせてりまくれ 400にん参加さんかあな大会たいかい 成田なりたゆめ牧場ぼくじょう”. 毎日新聞まいにちしんぶん. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  9. ^ Largest hole digging championship ギネス記録きろく
  10. ^ INC, SANKEI DIGITAL. “墓穴ぼけつり」のうできそう ハンガリー”. 産経さんけいフォト. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  11. ^ Dunai, Marton (2016ねん6がつ3にち). “Dig for victory! Hungarian grave diggers compete to be the best” (英語えいご). Reuters. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  12. ^ Times, The Moscow (2021ねん5がつ14にち). “Shovels Fly at Siberia’s Annual Speed Grave-Digging Contest” (英語えいご). The Moscow Times. 2024ねん2がつ12にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく

[編集へんしゅう]