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エアバスA380 - Wikipedia コンテンツにスキップ

エアバスA380

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

エアバス A380
Airbus A380

エアバスA380Airbus A380)は、ヨーロッパエアバスしゃによって開発かいはつ製造せいぞうされた、ターボファンエンジン4はつ装備そうびしたちょう大型おおがたワイドボディ世界せかいはつそう2かいけん旅客機りょかくきでもあり[ちゅう 1]旅客機りょかくきとしては(旅客りょかくすう世界せかい最大さいだい機種きしゅである。航空機こうくうき全体ぜんたいなかではAn-225 ムリーヤいで世界せかいだい2おおきさであったが、An-225が2022ねんウクライナぐんとロシアぐん戦闘せんとうによってうしなわれて以降いこうは、稼働かどうしている最大さいだい航空機こうくうきとなった。A380は完成かんせい披露ひろう時点じてんで、「ジャンボジェット」とばれた大型おおがたボーイング747いて、乗客じょうきゃくすうめんでは世界せかい最大さいだいかつ史上しじょう最大さいだいちょう大型おおがたとなった[ちゅう 2]

概要がいよう

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生産せいさん開始かいしされたのは2002ねん1がつ24にちからであり、原型げんけいはつ飛行ひこうしたのは2005ねん4がつ27にち[1]。また、型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくは2006ねん12がつであった[1]初期しょき構想こうそうからはつ飛行ひこうまで16ねん歳月さいげつようした。はつ飛行ひこうから10ねんの2015ねんまつ時点じてんで、エアバス中東ちゅうとう東南とうなんアジア地域ちいき中心ちゅうしんに300える受注じゅちゅう獲得かくとくした。

そうかいてかつ800せきちょう巨人きょじん目指めざ[1]、A380は1990ねん初頭しょとうA3XXとして開発かいはつはじまった。いち大量たいりょう乗客じょうきゃく輸送ゆそうすることにより、空港くうこう混雑こんざつ緩和かんわし、航空こうくう輸送ゆそう経済けいざいせいたかめると同時どうじ航空こうくう会社かいしゃ利益りえきげやすくするというのがおもねらいであった[1]。エアバスしゃのほかにもボーイングしゃマクドネル・ダグラスしゃ次世代じせだい大型おおがた旅客機りょかくきとして ボーイング747-Xマクドネル・ダグラス MD-12計画けいかくしていたが、いずれも開発かいはつ凍結とうけつされた。こののち、ボーイングしゃそう2かいけんNLA開発かいはつこころみるが、これも中止ちゅうしされた。スホーイによるKR-860計画けいかくがあった。かつてロッキードしゃそう2かいけん旅客機りょかくき計画けいかくしたが、構想こうそう段階だんかいわっている。

A380-800は全長ぜんちょうやく73 mで、全幅ぜんぷくやく80 m、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう560 t、航続こうぞく距離きょり15,400 kmである[1]。また、巡航じゅんこう速度そくどは1,050 km/h、最高さいこう速度そくど1,185 km/h、航続こうぞく距離きょり15,200km。ジェットエンジンは、エンジン・アライアンス GP7200もしくはロールス・ロイス トレント900使用しようする。座席ざせき定員ていいんは、全席ぜんせきエコノミークラスにした場合ばあい最大さいだいで853にんとなる[1]

機体きたいおおきいためそう延長えんちょう500 kmにおよ複雑ふくざつ電気でんき配線はいせんわなかったことが原因げんいんで、量産りょうさんはいるのは当初とうしょ計画けいかくよりも1ねんはんおくれ、2007ねん10がつ15にちローンチカスタマーであるシンガポール航空こうくうにA380の1号機ごうきわたされた[1]。シンガポール航空こうくうはA380を導入どうにゅうすると、シドニーをはじめロンドン東京とうきょう北米ほくべいなど世界せかい各地かくち就航しゅうこうさせていった。2020ねん現在げんざいで、シンガポール航空こうくうふくめ、エミレーツ航空こうくうなど15の航空こうくう会社かいしゃがA380を保有ほゆうしている[ちゅう 3]とくにエミレーツ航空こうくうは、他社たしゃとは桁違けたちがいにおおいA380を導入どうにゅうし、その運航うんこうすうゆうに100えたことから、機種きしゅくらべセールスの向上こうじょうしなかったA380の唯一ゆいいつすくいとなった。

A380は2020ねん9がつ現在げんざい合計ごうけい251生産せいさんされており、すべてA380-800がたである。エアバスはほかにも、胴体どうたい延長えんちょうさせた-900がたや、貨物かもつがたなどの派生はせいがた複数ふくすう計画けいかくしたが、それらはいずれも計画けいかく段階だんかいわり、開発かいはついたることはかった。

2018ねん以降いこう導入どうにゅう計画けいかくしていたかく航空こうくう会社かいしゃ計画けいかく見直みなおしが相次あいつぎ、2019ねん2がつ14にち、エアバスのトム・エンダース最高さいこう経営けいえい責任せきにんしゃはA380の生産せいさん中止ちゅうしし、2021ねん以降いこう納入のうにゅうしないことを発表はっぴょうした[2]

2021ねん12月16にち、エミレーツ航空こうくうけの最終さいしゅうごう(MSN:272,登録とうろく記号きごう:A6-EVS)のわたしをもって受注じゅちゅうぶんすべ完納かんのうとなり、14年間ねんかん生産せいさん終止符しゅうしふたれた。なお、同型どうけい生産せいさん終了しゅうりょうをもって、エアバスしゃ民間みんかん航空機こうくうき部門ぶもんにおいて生産せいさんされている航空機こうくうきからよんはつエンジンえることとなった。

2020ねん9がつ現在げんざいまでに、A380にかんして7けん機体きたい損失そんしつ事故じこあるいは事件じけん発生はっせいしているものの、死亡しぼう事故じこ、または機体きたいぜんそん事故じこきていない。

開発かいはつ経緯けいい

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欧米おうべい巨大きょだい開発かいはつ競争きょうそう

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プッシュバックするA380

1980年代ねんだいまつになると、ボーイング747初期しょきがた後継こうけいもとめられるようになった[3]。エアバスはボーイング747に対抗たいこうできる輸送ゆそうりょく機体きたいとして、1989ねんからUHCA(ウルトラ・ハイ・キャパシティ・エアクラフト)構想こうそう実現じつげんけての作業さぎょう開始かいしした。ボーイングしゃはこれに過敏かびん反応はんのうし、1991ねんに747改良かいりょうがたなど3しゅ計画けいかく発表はっぴょうし、UHCA阻止そしうごきにた(くわしくはこちら参照さんしょう[4]。このうごきにたいし、エアバスを構成こうせいする(当時とうじアエロスパシアルDASABAeCASAの4しゃはボーイングしゃ共同きょうどうで、1993ねん1がつにUHCAとはべつにVLCT(ベリー・ラージ・コマーシャル・トランスポート)と大型おおがた輸送ゆそう構想こうそう発表はっぴょうした。当初とうしょ、ボーイングとエアバスによる市場いちば調査ちょうさでは、2種類しゅるい機種きしゅがあってもそろって成功せいこうする規模きぼ市場いちばいと判断はんだんされていた[3]。しかし、ライバル同士どうし意見いけんがかみわず、エアバスは1994ねん6がつ、UHCAをA3XX(530せき - 570せきの100がたと630せき - 680せきの200がた構想こうそう)として計画けいかく着手ちゃくしゅしたことを発表はっぴょうし、VLCTは中止ちゅうしされた[5]

ボーイングしゃはこれに対抗たいこうし、同年どうねんに747-500Xと747-600Xを発表はっぴょう対決たいけつするかまえをせた[6]747X計画けいかく)。747X計画けいかくはさまざまに変遷へんせんする流動的りゅうどうてきなものであったが、そのあいだにもボーイングしゃはエアバスしゃたいする露骨ろこつネガティブキャンペーンひろげ、A3XXのイメージダウンをはかった(ソニック・クルーザー参照さんしょう)が、エアバスは計画けいかくすすめた。

2000ねん12月19にち、エアバスは62受注じゅちゅう獲得かくとくしたことから、A3XXをA380として開発かいはつはいったことを発表はっぴょうした[7]。ボーイングしゃ翌年よくねんに747X計画けいかく延期えんきし、ソニック・クルーザー計画けいかく発表はっぴょうしたものの、2003ねんには計画けいかく凍結とうけつし、その開発かいはつ能力のうりょく中型ちゅうがたボーイング787へと注力ちゅうりょくしていった[8]。しかし、そのボーイングしゃは、A380と777-300ERA340-600あいだめるという理由りゆうで、747-400ER747-8かた計画けいかくめい 747Advanced)などの大型おおがた開発かいはつ開始かいしした。

スケジュールの遅延ちえん受注じゅちゅう

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2005ねん1がつ18にちトゥールーズ開催かいさいされたA380の完成かんせい披露ひろう式典しきてん
トゥールーズにおけるA380の最終さいしゅう組立くみたてまでの地理ちりてき物流ぶつりゅう経路けいろ
荷船にぶねでトゥールーズへ輸送ゆそうされるA380の胴体どうたい

A380の1号機ごうき2005ねん1がつ18にちにトゥールーズの本社ほんしゃ工場こうじょう完成かんせい披露ひろう式典しきてんおこなわれた[9]

6月1にちにエアバスしゃは、「納入のうにゅうを2かげつから6かげつおくらせる」と発表はっぴょうした。問題もんだい主翼しゅよく強度きょうど不足ふそく機内きない配線はいせんによる重量じゅうりょうオーバーだった。前者ぜんしゃただちに改善かいぜんされたが、後者こうしゃ解決かいけつ困難こんなんであった[10]。A380の最大さいだい定員ていいん853せきすべてに個別こべつかれた電線でんせんやく563km[11]におよび、接続せつぞく収納しゅうのう予想よそう以上いじょう時間じかんようしていることと、サービスの一環いっかんとして座席ざせきはいしたオーディオ機器きき配線はいせんによって重量じゅうりょう予想よそう以上いじょうえ、対応たいおう時間じかんがかかった。

18にち時点じてんアメリカン・インターナショナル・グループ (AIG) のリース部門ぶもんインターナショナル・リース・ファイナンス (International Lease Finance Corporation, ILFC) をふくむ16の航空こうくう会社かいしゃがA380がた発注はっちゅうしており、そのかずは27貨物かもつふくめ159[12]にのぼった。エアバスしゃCEOのノエル・フォルジャールは「この航空機こうくうきを500販売はんばいする」という期待きたい表明ひょうめいしている。

予定よていではローンチカスタマーシンガポール航空こうくう2006ねんだい4四半期しはんき - 同年どうねんまつ最初さいしょのA380がたり、カンタス航空かんたすこうくう2007ねん4がつエミレーツ航空こうくう2008ねんよりまえにA380がた引渡ひきわたしをけることになっていた。A380がた最初さいしょ路線ろせん就航しゅうこうは2006ねんまつロンドンはつシンガポール経由けいゆシドニーあるきシンガポール航空こうくう便びんつづいておなじくシンガポール航空こうくうによるシンガポールはつ香港ほんこん経由けいゆサンフランシスコくだり、シンガポールから成田なりた経由けいゆロサンゼルスくだりパリフランクフルトへの直行ちょっこう便びん就航しゅうこうする予定よていであった。また、カンタス航空かんたすこうくうはA380がたをロサンゼルス - シドニー便びん投入とうにゅうすると公表こうひょうした。また、このころにはエアバスしゃつきに4のペースでわたしをおこなうと表明ひょうめいしていた。

しかし、2006ねん6月13にち、エアバスしゃ引渡ひきわたしがふたたび6 - 7かげつおくれることを発表はっぴょうした[13]理由りゆう生産せいさんじょうおくれとしているが、顧客こきゃくごとにことなる内装ないそう仕様しよう対応たいおうするため、機内きない配線はいせん設置せっち手間取てまどっていることが原因げんいんとされている。社内しゃない使用しようしているCADきゃどソフトCATIAが、ドイツとスペインではバージョン4を使つかっていたのにたいし、イギリスとフランスではバージョン5に変更へんこうしていたことでデータの共有きょうゆう問題もんだいき、ケーブルのながさが設計せっけい変更へんこう対応たいおうしていなかったという[14]。なお、引渡ひきわたすうかんしても計画けいかくとし252009ねんからとし45)から2007ねんは9、2008ねん以降いこう予定よていより5 - 9縮小しゅくしょうするとした。これにより、さらに大幅おおはば受領じゅりょうおくれがしょうじるため、航空こうくう会社かいしゃ心証しんしょう悪化あっかした。エアバスしゃは、影響えいきょうける航空こうくう会社かいしゃ各社かくしゃたいだい規模きぼ補償ほしょう交渉こうしょうおこなったほか、安価あんかなリースパッケージを提供ていきょうすることで旅客機りょかくきがたのキャンセルを回避かいひしようとした。また、わた延期えんきをめぐっては、エアバス親会社おやがいしゃEADSかぶ急落きゅうらくくわえ、EADS・エアバス両社りょうしゃ幹部かんぶがこの発表はっぴょうまえ大量たいりょうかぶ売却ばいきゃくしたインサイダー問題もんだい発覚はっかくしており、EADSしゃもとCEOノエル・フォルジャールが逮捕たいほ、その10にんがフランス当局とうきょくによって告発こくはつされている。

さらに、2006ねん9月21にちには、EADSが3度目どめとなる納入のうにゅうスケジュールのおくれを発表はっぴょうつづ10月3にちには最大さいだい発注はっちゅうもとであるエミレーツ航空こうくうが、「エアバスからA380計画けいかくがさらに10かげつおくれ、機体きたいわたしは2008ねん8がつになるとの連絡れんらくけた」という声明せいめいしている。エミレーツ航空こうくうどう声明せいめいなかで「当社とうしゃにとってきわめて深刻しんこく問題もんだいで(契約けいやくかんする)すべての選択肢せんたくし見直みなおしている」としていたが、その2007ねん5月14にちに4追加ついか発注はっちゅうけたことで契約けいやくのキャンセルは回避かいひされた。その、2007ねん6月22にちおこなわれたパリ航空こうくうショーにおいて、8追加ついか発注はっちゅうされ、さらに2013ねん11月のドバイのエアーショーにて50追加ついか発注はっちゅう決定けってい合計ごうけい140となり、同機どうきにおける最大さいだいのカスタマーとなっている。

2006ねん11月7にち貨物かもつがた導入どうにゅう予定よていしていたフェデックスが、発注はっちゅうをキャンセルしたことをあきらかにした。いで2007ねん3月2にちに、貨物かもつがた導入どうにゅう予定よていしていたユナイテッド・パーセル・サービス (UPS) は、エアバスが再建さいけん計画けいかく一環いっかんとして旅客機りょかくき生産せいさん優先ゆうせんすると発表はっぴょうしたことで、わたしがさらにおくれることを懸念けねんし、発注はっちゅうをキャンセルした(UPSは、のちにB747-8Fを新規しんき発注はっちゅう)。さらには旅客りょかく貨物かもつりょう型式けいしき発注はっちゅうしていたILFCも貨物かもつがただけ注文ちゅうもんをキャンセルし、旅客りょかくがたのみの納入のうにゅうけることをあきらかにしている。

エアバスしゃはこの時点じてんでオプションをふくめ80あった貨物かもつがた受注じゅちゅうすべうしない、貨物かもつがた開発かいはつ一時いちじ中断ちゅうだんした。旅客りょかくがた受注じゅちゅう件数けんすう基本きほん設計せっけいからはん世紀せいき経過けいかし、大型おおがた限界げんかいがあるボーイング747の発展形はってんけいであるボーイング747-8受注じゅちゅう件数けんすう上回うわまわっているが、貨物かもつがたはボーイング747-8におおきくおくれをとることとなった[ちゅう 4][ちゅう 5][15][16]

テスト飛行ひこう

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はつ飛行ひこう着陸ちゃくりくするA380の試作しさく

2005ねん4がつ27にちフランストゥールーズはつ飛行ひこうした[17]

2006ねん11月からA380 MSN002(ロールス・ロイス トレント 900がた装備そうび製造せいぞう番号ばんごう2:F-WXXL)をもちい、世界せかい空港くうこう滑走かっそう誘導ゆうどう、PBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)が適合てきごうするかどうかのテストと、PRの一環いっかんとして世界せかい周遊しゅうゆう飛行ひこうおこなった。行程こうていはトゥールーズから出発しゅっぱつし、4かいけて10都市としまわるもので、1かい飛行ひこうでは、シンガポール11月14にち)、大韓民国だいかんみんこく・ソウル11月15にち)に寄港きこう。2かい香港ほんこん11月18にち)と成田なりた11月19にち - 11月20にち)、3かい中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく中心ちゅうしんとして、広州こうしゅう11月22にち)、北京ぺきん、および上海しゃんはい11月23にち)に飛行ひこう。4かいでは、みなみアフリカ・ヨハネスブルグ11月26にち)にり、南極なんきょくてん上空じょうくう通過つうかして、オーストラリア・シドニー11月28にち)に寄港きこう太平洋たいへいよう横断おうだんしてカナダ・バンクーバー(11月29にち)に飛行ひこうしたあと、きた極点きょくてん上空じょうくう通過つうかしトゥールーズにもどった。

この飛行ひこう成功せいこうにより、12月12にち欧州おうしゅう航空こうくう安全あんぜんちょう (EASA) および米国べいこく連邦れんぽう航空局こうくうきょく (FAA) の型式けいしき証明しょうめい同時どうじ取得しゅとくした[18]。このさい、FAAがアメリカ義務付ぎむづけている燃料ねんりょうタンク爆発ばくはつ防止ぼうし装置そうち装備そうびがなされていないことを指摘してきした。欧州おうしゅうでは装備そうび義務ぎむはなく、エアバスもアメリカ(ボーイング)との構造こうぞうちがいを主張しゅちょうし、装備そうび必要ひつようはないとしている。ただし、アメリカの航空こうくう会社かいしゃ採用さいようされる場合ばあいはFAA基準きじゅん適用てきようされる可能かのうせいがある。

同機どうきは「ワールド・ツアー2007」の一環いっかんとしてA380 MSN007(製造せいぞうしゃれんばん7:F-WWJB)で2007ねん6月4にち成田空港なりたくうこう再度さいど飛来ひらいし、6月6にちにシドニーにかった。

また、A380 MSN009(製造せいぞうしゃれんばん9:F-WWEA)をもちいて、エンジン・アライアンスしゃせいGP7000エンジン搭載とうさいしたA380の型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくのため、テスト飛行ひこうおこなった。2007ねん9月26にちから、コロンビアボゴタしに、北米ほくべい南米なんべい中近東ちゅうきんとう断続だんぞくてきにテストフライトをおこない、10月18にち関西かんさい空港くうこう寄港きこう、そのトゥールーズにもどった[19]。このエンジンを搭載とうさいしたA380-861がたは2007ねん12月に型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくした。

わたし、就航しゅうこう

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シンガポール航空こうくうのA380
ウェールズの工場こうじょうからモスティンのみなと輸送ゆそうされるエアバスA380のつばさ撮影さつえいしたドローン映像えいぞう最終さいしゅうてはフランスでおこなわれる。(2020ねん3がつ

2007ねん10月15にちはつ飛行ひこう以来いらい30かげつあいだのテストをて、最初さいしょ納入のうにゅうさき、シンガポール航空こうくう機体きたいわたされた[20]同年どうねん10月16にちにパイロットや技術ぎじゅつしゃなどのシンガポール航空こうくう関係かんけいしゃエアバス本社ほんしゃトゥールーズ)からシンガポールにけてった。そして同年どうねん10月25にちよりSQ380便びんとしてシンガポール - シドニーあいだ就航しゅうこうした。この初号しょごう便びん座席ざせきeBayによるインターネットオークション販売はんばいされ、げは慈善じぜん団体だんたい寄付きふされる。また「現在げんざい運航うんこうしている世界せかい最大さいだい旅客機りょかくき」がボーイング747からA380にわった。

結果けっかとして、最初さいしょ納入のうにゅう当初とうしょ予定よていから1ねんはんおくれた。2007ねん11がつまつでの受注じゅちゅうすうは193であるが、一説いっせつによればおくれにともな補償ほしょう費用ひよう生産せいさん設備せつび稼働かどうりつ低下ていか人海じんかい戦術せんじゅつともな人件じんけん増大ぞうだいとうによってエアバスは60おくユーロやく1ちょうえん)のプロジェクト経費けいひ増大ぞうだいたしており、さらにあめりかドルにたいするユーロだか傾向けいこうもあってA380の採算さいさんラインは、当初とうしょの270から、420程度ていどにまで悪化あっかしている[21]われる。

2007ねん11月12にち、エアバスしゃサウジアラビア王子おうじアル・ワリードがA380をプライベートとして購入こうにゅうするため売買ばいばい契約けいやくむすんだと発表はっぴょうした。2つのダイニングやゲームルーム、しゅ寝室しんしつなどをそなえ、機体きたいに3おくドル、改装かいそうに1おくドル。ミサイル防衛ぼうえいシステムもふくまれている。エアバスしゃでは"The Flying Palace"(そら宮殿きゅうでん)とんでいる[22]。この機体きたい元々もともとエティハド航空こうくう納入のうにゅう予定よていであった飛行ひこう試験しけん2号機ごうきであった。

シンガポール航空こうくうによる定期ていき就航しゅうこうはじまったことにより、A380 の順調じゅんちょうなスタートにこぎけたとおもわれたが、エアバスは2008ねん5がつ13にち量産りょうさん計画けいかくさい調整ちょうせいし、ウェーブ1(量産りょうさんぜん段階だんかい)からウェーブ2(量産りょうさん移行いこう)においてのわた計画けいかく修正しゅうせいする発表はっぴょうおこなった。その結果けっか、2006ねん計画けいかくされた急激きゅうげき量産りょうさん達成たっせい不可能ふかのうとなったことが確認かくにんされウェーブ2への移行いこう若干じゃっかんおくれがしょうじた。これは、ウェーブ1における作業さぎょう予想よそう以上いじょう時間じかんようしたことが原因げんいんとしている。

今後こんご展望てんぼうとして、同日どうじつ、エアバスしゃつぎとお発表はっぴょうした。

  • 予定よていのA380のわたすう
    • 2008ねん:13→12(1げん
    • 2009ねん:25→21(4げん

これ以降いこうわたすうについては、今後こんご顧客こきゃくとのはないによってまるとしている。その2008ねん9がつカンタス航空かんたすこうくう初号しょごう製造せいぞう通算つうさん14号機ごうきわたしに先立さきだち、エアバスしゃは2008ねんと2009ねんわたすうは12と21堅持けんじ、2010ねんについては30から40あいだになると公表こうひょうした。2008ねん12月30にちに2008ねんの12となるエミレーツ航空こうくうけ4号機ごうきわたされた。なお、2008ねん後半こうはん顕在けんざいした世界せかい金融きんゆう危機ききのため、エアライン各社かくしゃわたしペースの鈍化どんかをエアバスしゃ要望ようぼうし、それにこたえるかたちで2009ねん5がつには2009ねんちゅうわたすうを14削減さくげんするむね再度さいど発表はっぴょうされている。

2008ねん7がつ28にち、エアバスしゃのハンブルク施設しせつ新設しんせつされたユルゲン・トーマス・デリバリーセンターでエミレーツ航空こうくうたいしてA380-861がわたされた。A380の航空こうくう会社かいしゃへの引渡ひきわたしはこれが6で、これまでの5はいずれもシンガポール航空こうくうわたされていたことから、エミレーツ航空こうくうはA380を受領じゅりょうした番目ばんめ航空こうくう会社かいしゃである。

今回こんかい引渡ひきわた同年どうねん8がつ1にちにドバイ - ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)せんはつ就航しゅうこうした。そのほかに長距離ちょうきょり路線ろせん就航しゅうこうさきとして、ロンドン、シドニー、オークランドがあるが、今後こんごすう増加ぞうかによって就航しゅうこう都市としえる予定よていである。2009ねん3がつ、エミレーツ航空こうくうは、採算さいさん悪化あっかけドバイ - ニューヨーク(ジョン・F・ケネディ)せんからA380撤退てったい決定けってい、ボーイング777-300ERに変更へんこうした。

同機どうき商業しょうぎょう運航うんこう合間あいまにクルーと整備せいびいん訓練くんれん研修けんしゅうねて飛行ひこうしていたが、同年どうねん9がつはい原因げんいん不明ふめい電子でんし機器ききトラブルが発生はっせい飛行ひこう作業さぎょう中断ちゅうだんした。商業しょうぎょう運航うんこう再開さいかいされたのは同年どうねん9がつ12にちであった。

2008ねん9月19にちごうカンタス航空かんたすこうくう同社どうしゃけA380-842(製造せいぞう通算つうさん14号機ごうき)がわたされ、同年どうねん9がつ21にちにシドニーに到着とうちゃくした。どう航空こうくうではやくいちげつあいだ慣熟かんじゅく訓練くんれんおこない、同年どうねん10がつ20日はつかにメルボルン - ロサンゼルスせん商業しょうぎょう運航うんこう開始かいしした。

2013ねん3月14にち通算つうさん100号機ごうきのA380がマレーシア航空こうくうわたされた[23]。マレーシア航空こうくうにとっては6機体きたい。しかしながら2015ねん5がつ同社どうしゃ業績ぎょうせき不振ふしん影響えいきょうもあってちか将来しょうらいにA380の放出ほうしゅつ示唆しさした[24]。2016ねん2がつ同社どうしゃCEOは、売却ばいきゃく延期えんきし、すくなくとも2018ねんまで同型どうけい保有ほゆう総数そうすう現在げんざいの6のままく、とべた[25]同年どうねん11がつ30にち、A380がたあらたな航空こうくう会社かいしゃ移管いかんし、イスラム教いすらむきょうのメッカ巡礼じゅんれいのためのフライト計画けいかく発表はっぴょうした[26]

2017ねん11月3にち、エミレーツ航空こうくう同社どうしゃ100のA380(機体きたい番号ばんごう:A6-EUV)がわたされた[27][28]。2018ねん(UAE)初代しょだいザイード大統領だいとうりょう生誕せいたん100ねんむかえることから、「100th A380」のロゴにくわえ、同氏どうしえがいた特別とくべつ塗装とそうとなっている。

  A380を1以上いじょう保有ほゆうするくに
  将来しょうらい導入どうにゅう予定よていくに
アメリカ・ロサンゼルス国際こくさい空港くうこうならぶエアバスA380

おも就航しゅうこう路線ろせん(2023ねん11がつ現在げんざい(ちゅう)都市としめいおな場合ばあい空港くうこうおなじとする。

日本にっぽんへの就航しゅうこう

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日本にっぽん路線ろせんは、2008ねん5がつ20日はつかにシンガポール航空こうくうがシンガポール - 東京とうきょう/成田なりたせん運航うんこう開始かいししたのが最初さいしょである。だが、悪天候あくてんこうにより中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこう回避かいひ着陸ちゃくりくダイバート)し、その4あいだほどおくれて成田なりた到着とうちゃくした。なお当日とうじつ成田空港なりたくうこう開港かいこう30周年しゅうねんであった。

その2010ねん6月12にち到着とうちゃく便びんよりルフトハンザドイツ航空こうくうがフランクフルト - 東京とうきょう/成田なりたせん(2014ねん3がつ羽田線はねだせん復帰ふっき以降いこう成田なりたれておらず、2018ねん1がつ現在げんざいでは事実じじつじょう撤退てったいとなっている)で、2011ねん6月17にちより大韓航空だいかんこうくうソウル/仁川にがわ - 東京とうきょう/成田なりたせん往路おうろ:KE701[ちゅう 6]復路ふくろ:702便びん)でそれぞれ運航うんこう開始かいし同年どうねん7がつ1にちよりシンガポール航空こうくうがシンガポール - 東京とうきょう/成田なりた - ロサンゼルスせんでボーイング777-300ERにわり運航うんこう開始かいし以遠権いえんけんのフライトではじめて就航しゅうこうした。2012ねん7がつ1にちよりエミレーツ航空こうくうがドバイ - 東京とうきょう/成田なりたせん就航しゅうこうし、成田空港なりたくうこうだい2ターミナルビルにはじめてA380が発着はっちゃく(ゲートは66ばん)したが、よく2013ねん5がつ31にちをもってA380での就航しゅうこう終了しゅうりょうした 。 そして2016ねん(?) ふたた就航しゅうこうした。

一方いっぽうで、2010ねん9月2にち到着とうちゃく便びんよりエールフランスがパリ - 東京とうきょう/成田なりたせん運航うんこう開始かいししたものの、2014ねん5月11にちをもってボーイング777-300ERに機材きざい変更へんこうされた。大韓航空だいかんこうくうもデイリー運航うんこうから曜日ようび限定げんてい運航うんこうえ、2012ねん4がつ以降いこう全便ぜんびん機材きざいえたが、2012ねん10月28にちから2013ねん3月30にちまではA380での運航うんこう復活ふっかつしている(往路おうろ:KE705・復路ふくろ:706便びん。ただし、機材きざいにより運航うんこうされる場合ばあいがある)。

シンガポール航空こうくうでは2012ねん8がつ10日とおか - 8がつ15にちに、大阪おおさか就航しゅうこう40周年しゅうねん記念きねんしてシンガポール - 大阪おおさか/関西かんさい往路おうろ:SQ618・復路ふくろ:SQ619便びんせん運航うんこうし、関西国際空港かんさいこくさいくうこう定期ていき旅客りょかく便びんとしてはじめてA380が就航しゅうこうした。なお、とう路線ろせんでは2013ねん・2014ねんにも8がつ中旬ちゅうじゅん[29][30][31][32]運航うんこうしている。また、2014ねん8がつ9にち8がつ13にちには名古屋なごや就航しゅうこう25周年しゅうねん記念きねんしてシンガポール - 名古屋なごや/中部ちゅうぶ往路おうろ:SQ672・復路ふくろ:SQ671便びんせんでも運航うんこうし、中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこうにも定期ていき旅客りょかく便びんとしてはじめてA380が就航しゅうこうした[33][34]

タイ国際こくさい航空こうくうが、2013ねん1がつ1にちからバンコク - 東京とうきょう/成田なりたせん運航うんこう開始かいし往路おうろ:TG676・復路ふくろ:TG677便びん)。さらに同年どうねん12月1にちからは、東京とうきょう/成田なりたせん午前ごぜん出発しゅっぱつ便びんもA380に変更へんこう往路おうろ:TG641便びん復路ふくろ:TG640便びん)、またバンコク - 大阪おおさか/関西かんさいせん往路おうろ:TG622・復路ふくろ:TG623便びん)でも運航うんこう開始かいし2015ねん5月からB747-400に機材きざい変更へんこう運航うんこうしていたが、2016ねん5月16にちから10がつ29にちまでのあいださい投入とうにゅうされ[35]、2017ねん1がつ前後ぜんこうにB747-400となったが[よう出典しゅってん]、2017ねん9がつ現在げんざい成田なりたはつ夕刻ゆうこく便びんとその復路ふくろ便びんせき空発くうはつ夕刻ゆうこく便びんとその復路ふくろ便びんをA380で運航うんこうしている[36]

アシアナ航空こうくうが、2014ねん6月13にちからソウル/仁川にがわ - 東京とうきょう/成田なりたせん往路おうろ:OZ102・復路ふくろ:OZ101便びん)、同年どうねん7がつ29にちからソウル/仁川にがわ - 大阪おおさか/関西かんさいせん往路おうろ:OZ112・復路ふくろ:OZ111便びん)で、同年どうねん8がつ19にちまで一時いちじてき投入とうにゅうされた[37][38]。そして、2016ねん10がつ30にちから11月9にちあいだ、ソウル/仁川にがわ - 東京とうきょう/成田なりたせん往路おうろ:OZ102・復路ふくろ:OZ101便びん)で期間きかん限定げんてい投入とうにゅうされ、2ねんぶりに日本にっぽん同社どうしゃのA380が飛来ひらいした[39]。2017ねん10がつ29にちから2018ねん3がつ24にちまで、再度さいどソウル/仁川にがわ - 東京とうきょう/成田なりたせん往路おうろ:OZ102・復路ふくろ:OZ101便びん)にA380を投入とうにゅうしている[40]

シンガポール航空こうくう路線ろせん計画けいかく変遷へんせんともない、2016ねん10月22にちをもってロサンゼルス-東京とうきょう/成田なりたせん-シンガポールせん(SQ11/12)におけるA380の運航うんこう終了しゅうりょうとなった[41]どう路線ろせん翌日よくじつよりB777-300ERとなったが、東京とうきょう/成田なりたせん-シンガポールせん(SQ637/638)がA380になるとの発表はっぴょうもない。また同社どうしゃ羽田はたせんゆうしていることから、A380は東京とうきょう/成田なりたせんから事実じじつじょう撤退てったいとなった可能かのうせいたかい。こののち大阪おおさか/関西かんさいせんについては同年どうねん12がつ4にちから2017年始ねんしにかけて期間きかん限定げんてい運用うんようされている[42]

マレーシア航空こうくうが、ロンドンせんのみで使用しようしているA380を2017ねん8-9月の期間きかん限定げんてい成田なりた路線ろせん導入どうにゅうし、東京とうきょう/成田なりたせん-クアラルンプールせん(MH89/88)に運用うんようした[43]。また、2015ねん12月14にち同月どうげつ20にち決勝けっしょうせんひらかれる「FIFAクラブワールドカップ2015」に出場しゅつじょうするFCバルセロナ欧州おうしゅう代表だいひょう)の選手せんしゅとサポーターをせたバルセロナ-東京とうきょう/成田なりた直行なおゆきチャちゃ便びんは、どうクラブ首脳しゅのうがVIPせきおおさにこだわった結果けっかA380となり、マレーシア航空こうくう所有しょゆう6、A380累計るいけい100のロゴであった[44][45]

以上いじょうのように、ほん機体きたいはつ就航しゅうこう当時とうじ日本にっぽんへのれに積極せっきょくてきなエアラインが多数たすうあったものの、2017ねん3がつ現在げんざい撤退てったいあるいはデイリーからぶし限定げんていあるいは期間きかん限定げんていえとするエアラインがえつつある。しかし、エミレーツ航空こうくうが2017ねん3がつ26にちからドバイ - 東京とうきょう/成田なりたせんにA380をさい就航しゅうこうさせ[46]日本にっぽん定期ていきてきれる外資がいしけいのA380はタイ国際こくさい航空こうくうわせて2しゃとなった。

2022ねん10がつF1日本にっぽんグランプリともな大韓航空だいかんこうくうがチャーターされシンガポール/チャンギ-名古屋なごや/中部ちゅうぶ(KE9642)ではつ上陸じょうりくした[47]

日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃ動向どうこう

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日本にっぽんはA380とおなじく大型おおがた旅客機りょかくきばれているボーイング747を世界せかいもっとおお導入どうにゅうしていたことから、日本航空にほんこうくうや、全日本空輸ぜんにほんくうゆがA380を導入どうにゅうする可能かのうせいがあるとわれていた。2010ねん10がつ羽田はたにデモフライトしたさい、エアバスがわ意向いこうしん千歳空港ちとせくうこうでの適合てきごうテストもおこなわれた。

スカイマーク

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スカイマーク国際線こくさいせん参入さんにゅう一環いっかんとして2010ねん11月8にち同機どうき購入こうにゅう基本きほん合意ごういし、2011ねん2がつ17にちに6(うち2はオプション)の購入こうにゅう契約けいやく正式せいしき締結ていけつした。この正式せいしき契約けいやく成立せいりつにより、日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃとしてはじめてエアバスA380が導入どうにゅうされ、同時どうじ日本にっぽんせきはじめてエアバスしゃせいよんはつワイドボディ登録とうろくされることになり、契約けいやくどおりにすすめば2014ねんに2導入どうにゅう予定よていであり[48][49][50]、ロンドンやフランクフルト、ニューヨークへ就航しゅうこうさせるほか、2018ねん以降いこうにも9追加ついか導入どうにゅうする計画けいかくあきらかにしていた[51]。スカイマークカラーにられた機体きたい試験しけん飛行ひこうおこなわれていたが、スカイマークがわ経営けいえい悪化あっか理由りゆう契約けいやく変更へんこうもうたところエアバスがわ拒否きょひ購入こうにゅう契約けいやく決裂けつれつ購入こうにゅうキャンセルについて交渉こうしょうちゅうであることがあきらかにされた[52][53]

2014ねん7がつ28にち、2014ねん前期ぜんきえんやすともな燃料ねんりょう高騰こうとう格安かくやす航空こうくう会社かいしゃ (LCC) の台頭たいとうなどによって経営けいえい赤字あかじ転落てんらくした状況じょうきょうから、スカイマークがわがエアバスに「2導入どうにゅう延期えんき、および4契約けいやく解除かいじょ」とするあん打診だしんした。するとエアバスがわはスカイマークに「大手おおて航空こうくう会社かいしゃ傘下さんか」にはいることを要求ようきゅうし、さらにこれを拒否きょひして契約けいやくをキャンセルした場合ばあいは「違約いやくきん」を請求せいきゅうすることになる、とブルームバーグ報道ほうどう[54]した。これをけてスカイマークは「当社とうしゃ経営けいえい主体性しゅたいせいるがすような主張しゅちょうれられない」とする声明せいめい発表はっぴょうしたが、この声明せいめいけたエアバスがわは「スカイマークとの協議きょうぎおよび同社どうしゃ機体きたいたいする姿勢しせいけ」て契約けいやく協議きょうぎ終了しゅうりょう通知つうち[55][56]し、さらに「すべての権利けんりおよ権利けんり侵害しんがいにおける救済きゅうさい措置そち保持ほじしている」として、最大さいだい700おくえん規模きぼ違約いやくきん請求せいきゅうされる事態じたいとなった[57]

ところが、スカイマークに販売はんばい予定よていだった機体きたいべつ航空こうくう会社かいしゃ目処めどがついたこともあって2014ねん10がつ最低さいてい200おくえんまで減額げんがく合意ごういする方針ほうしん朝日新聞あさひしんぶん報道ほうどう[58]。その、スカイマークがわ経営けいえい不振ふしんによる資金しきん不足ふそくもあり、2014ねん12月の時点じてんでスカイマークとの契約けいやく解除かいじょされた機体きたいがまだ他社たしゃ納入のうにゅうされていないことが会員かいいんせい写真しゃしん投稿とうこうサイトのAirliners.net確認かくにんされている[59]。また違約いやくきん交渉こうしょう最終さいしゅう合意ごういされた事実じじつはないが、12月19にちになってエアバスがわ英国えいこく商事しょうじ裁判所さいばんしょたいして訴訟そしょう準備じゅんび開始かいししたことが報道ほうどうされ、スカイマーク広報こうほうもこれを追認ついにんした[60]。スカイマークけに製造せいぞうされた2は、2016ねんにエミレーツ航空こうくう売却ばいきゃくされた[61][62]

全日本空輸ぜんにほんくうゆ

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ANAのA380-800「FLYING HONU」1号機ごうき(JA381A)

全日本空輸ぜんにほんくうゆは、当初とうしょA380導入どうにゅう是非ぜひについて、2008ねんうち結論けつろん予定よていであったが、2008ねん12月に世界せかい経済けいざい悪化あっかけ、「ボーイング747-8とともに大型おおがた導入どうにゅう計画けいかく一時いちじ凍結とうけつする」と発表はっぴょうした。理由りゆう世界せかい金融きんゆうきょうともなうもので、「しん大型おおがた検討けんとう委員いいんかい廃止はいしされずに時期じき再開さいかいさせる」とされていた。

しばらくはなし進展しんてんがなかったが2014ねん3がつ27にち同社どうしゃは5機種きしゅ機材きざい発注はっちゅう同時どうじ決定けっていした。そのうち、大型おおがたとして既存きそんのボーイング777-300ERにくわえ、ボーイング777-9あらたにくわわった[63]。2014ねん3がつ31にちをもって同社どうしゃからボーイング747がぜん退役たいえきしたにもかかわらず導入どうにゅうはなし進展しんてんがなかったことにくわえて、「しん大型おおがた1しゅ」は777-9として選定せんていされた。エアバスA380を全日空ぜんにっくう導入どうにゅうするはなし一旦いったんここで終了しゅうりょうした。

2016ねん1がつに、ANAの親会社おやがいしゃANAホールディングスが、A380がたを3導入どうにゅうすると日本経済新聞にほんけいざいしんぶんより報道ほうどうされた[64]

スカイマーク破綻はたんによる債権さいけんしゃ集会しゅうかいでANAによる再建さいけんあん最大さいだい債権さいけんしゃであるエアバス、ロールスロイスが賛成さんせいするとの取引とりひきによりスカイマーク再建さいけんがANA支援しえん決定けってい、この機体きたい当初とうしょ予想よそうされたスカイマークけではなく、全日空ぜんにっくうけの新規しんき発注はっちゅう機材きざいであった[65]当時とうじは2018ねんごろ納入のうにゅうされる予定よてい全日本空輸ぜんにほんくうゆのハワイ路線ろせん投入とうにゅうされ、成功せいこうすれば追加ついか発注はっちゅうにつながる可能かのうせいもあるとほうじられた[66]。 2016ねん1がつ29にち、ANAホールディングスはA380がた3導入どうにゅう正式せいしき発表はっぴょうした。その特別とくべつ塗装とそうデザインと、愛称あいしょう「FLYING HONU」を決定けってい[67][68][69]。2019ねん3がつ14にちに1号機ごうき受領じゅりょう[70]同年どうねん5がつ24にち成田なりた-ホノルルせん同機どうきしゅう3往復おうふく就航しゅうこう開始かいしした[71]。また、2019年度ねんどだい1四半期しはんきには2号機ごうき受領じゅりょう同年どうねん6がつ18にち就航しゅうこうした[72]座席ざせきは、520せき現在げんざい日本にっぽん最大さいだい有償ゆうしょう座席ざせきすう用意よういされ、2かいファーストクラス8せきビジネスクラス56せきプレミアム・エコノミー73せきエコノミークラス以外いがいすべてのクラスが導入どうにゅうされた。

しかしCOVID-19影響えいきょうによりぜん機運きうんこう停止ていしとなり、定期ていきてき遊覧ゆうらんチャーター飛行ひこうなどで運航うんこうしている。さらに2019ねん10がつはつ飛行ひこうした最終さいしゅうごうである3号機ごうきは2020ねん10がつにエアバス書類しょるいじょうわたしが完了かんりょうしているものの、同社どうしゃ大幅おおはば赤字あかじ多額たがく借入金かりいれきんのために、りを延期えんきし、ふつトゥルーズでやく1ねん整備せいび保管ほかんされていたが、2021ねん10がつり、同月どうげつ16にちはつ飛行ひこうから2ねんわたしから1ねん経過けいかして来日らいにちとなり[73][74][75]はつ飛行ひこうから4ねんちか経過けいかした2023ねん10がつ20日はつか営業えいぎょう運航うんこうされた[76]


名前なまえ由来ゆらい

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本来ほんらい命名めいめい規則きそくによればA340、A350とつづくはずであったが、この機種きしゅはいきなりA380になっている。理由りゆう以下いかとおり。

  • A340-300の標準ひょうじゅん座席ざせき227せきの2ばいとなる550せき標準ひょうじゅん座席ざせきから、340の「40」を倍数ばいすうの「80」にしたため[3]
  • 航続こうぞく距離きょりが8,000マイル(やく12,800km)に向上こうじょうし、それを強調きょうちょうするため

機体きたい

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外形がいけい

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A380がたは、ていつばさ後退こうたいかくった主翼しゅよく通常つうじょう形式けいしき尾翼びよく主翼しゅよくパイロン装着そうちゃくしたエンジンなどの一般いっぱんてきなジェット旅客機りょかくきおな特徴とくちょうっている。ボーイング747の機体きたい上部じょうぶは2かい部分ぶぶんのみふくらんでいるが、A380はそう2かいてであるため段差だんさい。

航空こうくう会社かいしゃによるオプションとして垂直すいちょく尾翼びよくぜんえん頂点ちょうてん機外きがいカメラをけることが可能かのうで、機内きないのモニターにはたかさ24mからの映像えいぞううつされる。

エアバスでは航空機こうくうき各部かくぶ各国かっこく工場こうじょうから、最終さいしゅう工場こうじょうがあるトゥールーズハンブルクまでエアバス ベルーガにより自前じまえ空輸くうゆしているが、A380の胴体どうたいセクションや主翼しゅよく巨大きょだいすぎて格納かくのうできないため、船舶せんぱく陸路りくろによる輸送ゆそうおこなっている。なおベルーガの後継こうけいとして貨物かもつしつ容積ようせき拡大かくだいしたエアバス ベルーガ XLにも搭載とうさいできない(最大さいだいでもA350まで)。

客室きゃくしつ

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2かいての客室きゃくしつの1かいしゅデッキ)は最大さいだいはば6.58mで、ボーイング747-400のしゅデッキ客室きゃくしつ最大さいだいはばより45.7cmひろい。また上部じょうぶデッキの客室きゃくしつ最大さいだいはばは5.92mでエアバスしゃ従来じゅうらいのワイドボディ客室きゃくしつ最大さいだいはば5.62mよりわずかにひろ[77]。ボーイング747とちがい2かいせき通路つうろが2つある[ちゅう 7]

店舗てんぽ・サービス設備せつび

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エアバスはその客室きゃくしつひろさをかしラウンジたきバー免税めんぜいひんてんシャワールームなどをもうけることも可能かのうとしており、実際じっさいエミレーツ航空こうくうファーストクラス利用りようしゃけのシャワールームを設置せっちした。しかし、飛行ひこうちゅう不測ふそく乱気流らんきりゅう機体きたいおおきくれることがあり、乗客じょうきゃく怪我けが死亡しぼうする危険きけん最小限さいしょうげんにするには、乗客じょうきゃくつねある状態じょうたいこのましくない[ちゅう 8]つくったとしてもすぐにすたれる、という意見いけんもあるが、エミレーツ航空こうくうブルジュ・アル・アラブおよびパーム・ジュメイラ装飾そうしょくほどこしたバーを導入どうにゅうしている。

なおボーイング747の開発かいはつにも接客せっきゃく設備せつび採用さいよう検討けんとうされ、ラウンジはいくつかの航空こうくう会社かいしゃにおいて実現じつげんしたものの、座席ざせきすうやすためにその廃止はいしされた。

座席ざせきすう

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キャビンのそう面積めんせきはB747-400のやく1.5ばい座席ざせきすうファーストビジネスエコノミーの3クラスからなる標準ひょうじゅん座席ざせき仕様しようおなじくやく1.3ばいである。エアバスでは「従来じゅうらい大型おおがたくらべておな座席ざせき仕様しようでありながら、1人ひとりたりの占有せんゆう面積めんせきひろくなる」を同機どうきのセールスポイントとしている[ちゅう 9]エティハド航空こうくうでは、これをかし通路つうろを1つとするわりにベッドを座席ざせきごとに設置せっちすることで、通常つうじょうのファーストクラスよりさらに上位じょういのクラス「ザ・レジデンス」(The Residence)を導入どうにゅうしている。

座席ざせき機内きないそう2かい構造こうぞうであることから、客室きゃくしつ最前さいぜん(メインデッキのL1/R1ドア付近ふきん)と最後さいごにそれぞれ直線ちょくせんしき螺旋らせんしき階段かいだんもうけられ、最前さいぜん階段かいだんでは大人おとな2にんらくにすれたがえるはばがとられている。なお、2017ねんさい前部ぜんぶ階段かいだん位置いち従来じゅうらいのメインデッキのL1/R1ドア付近ふきんからL2/R2ドア付近ふきんへの設計せっけい変更へんこう可能かのうになることが発表はっぴょうされた[78]。これにより、いちれいとして4クラス497せき座席ざせきすうから78せきぞうの575せきへと座席ざせきすうやすことが可能かのうとなる。さらに2018ねん4がつには、新造しんぞうだけでなく既存きそんにも適用てきよう可能かのうな「キャビン・フレックス」オプションが導入どうにゅうされた[79]。これは、2かいのドア3を機能きのうさせないことで、プレミアムエコノミーで最大さいだい11せき、ビジネスクラスで7せきやすことが可能かのうになる。

民間みんかん旅客りょかく部門ぶもんではいままでにない座席ざせきすうである。れいとしてエール・オーストラルはモノクラス(エコノミークラスのみ)の仕様しようけい840座席ざせきとし、世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすうとして記録きろく更新こうしんされる計画けいかくもあったが、発注はっちゅうはキャンセルされた[80]。2クラス仕様しようでは2015ねん11月4にちにエミレーツ航空こうくう中距離ちゅうきょり2クラス仕様しよう・615せき(ビジネス58せき・エコノミーせき557せき)を受領じゅりょうしたことで、2クラス仕様しようにおける世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすうであったANAボーイング747-400D(2014ねん3がつ31にちをもってぜん退役たいえきの569せき上回うわまわり、記録きろく更新こうしんした。2016ねん7がつ現在げんざい、2クラスで世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすうそして世界せかいはつの600せきだい有償ゆうしょう提供ていきょうである。標準ひょうじゅん座席ざせき仕様しようでは、2011ねん12月12にちまで、エールフランスが538せき[ちゅう 10]として、有償ゆうしょう提供ていきょうをしていた。3クラス仕様しようにおけるはつの500せきだいであり、世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすう記録きろく更新こうしんしている。

2000年代ねんだい後半こうはん以降いこうでは、ワンランクじょうのエコノミークラス(プレミアムエコノミーなど)を導入どうにゅうして4クラス仕様しようとする航空こうくう会社かいしゃがあるが、エールフランスが2018ねん現在げんざい516せき[ちゅう 11]として、有償ゆうしょう提供ていきょうをしている。この仕様しようにおいてもはつの500せきだいであり、当時とうじ世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすう記録きろく更新こうしんしていたが、2019ねん3がつ20日はつか全日本空輸ぜんにほんくうゆの520せき(ファースト8せき・ビジネス56せき・プレミアムエコノミー73せき・エコノミー383せき)に4クラス世界せかい最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすう記録きろくかれた。

操縦そうじゅうしつ

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操縦そうじゅうしつ乗務じょうむいん休憩きゅうけい区画くかくなどは2かい客室きゃくしつ部分ぶぶんまえにあり、メインデッキとばれる1かいとアッパーデッキとばれる2かいあいだの1かいよりすこがったなか2かいたかさに位置いちしている[ちゅう 12]。これは視界しかい確保かくほのエアバスとの互換ごかんせいのこともかんがえての設計せっけいである。

操縦そうじゅうしつ予備よびせきふくめて5つの座席ざせきそなわる。2人ふたり乗務じょうむによる操縦そうじゅうおこなえるように、最前さいぜんひだり機長きちょうせきとそのみぎふく操縦そうじゅうせきの2座席ざせき操縦そうじゅう装置そうちるい配置はいちされている。操縦そうじゅうしつ後半こうはんには間隔かんかくけて2つまたは3つの座席ざせきそなわっている[ちゅう 13]

ほんはLCD(液晶えきしょうディスプレイグラスコックピットそなえている。ただし、エアバスしゃ従来じゅうらいのグラスコックピットとちがてんは、一辺いっぺん8インチの正方形せいほうけいのLCD6めんから、たて8インチよこ6インチの縦長たてながのLCDが8めんへとえたことである[81]これにより、コックピットに書類しょるいすう削減さくげん可能かのうとなる。操舵そうだ形態けいたい同社どうしゃではエアバスA320以来いらい採用さいようされているサイドスティック方式ほうしきである。

エンジン

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ロールス・ロイス トレント 900ジェットエンジン搭載とうさいしたブリティッシュ・エアウェイズのA380

2しゃ製造せいぞうするエンジンから1種類しゅるいえらぶことができる。これらはいずれも主翼しゅよく下面かめんにパイロンをかいして左右さゆうに2つずつ合計ごうけい4りつけられるこうバイパスターボファンエンジンである。1つはロールス・ロイス・ホールディングスせいトレント 900、もう1つはエンジン・アライアンスGEP&W合弁ごうべん企業きぎょうせいGP7270である。トレント 900はA380がはつ飛行ひこうしたときのエンジンであり、最初さいしょ数多かずおお販売はんばいされたが、そのGP7200の販売はんばいびてきており、トレント 900の発注はっちゅうかたならべるまでになっている[ちゅう 14]。エンジンのメーカーべつにA380の型式けいしきがロールス・ロイス トレント900シリーズはA380-84X、エンジン・アライアンス GP7200シリーズはA380-86Xとあらわされ区別くべつできる。

着陸ちゃくりく滑走かっそうには、ボーイング747などの4はつはエンジン4すべてのぎゃく噴射ふんしゃ装置そうち使用しようするが、A380では内側うちがわだい2とだい3エンジンの2ぶんのみを使用しようする。操縦そうじゅうせきのリバース操作そうさレバーも、だい2とだい3エンジンの部分ぶぶんのみである。なお、計画けいかく当初とうしょA380はブレーキ性能せいのう十分じゅうぶんとのことでぎゃく噴射ふんしゃ装置そうち採用さいようする予定よていはなかった。重量じゅうりょう軽減けいげん信頼しんらいせい向上こうじょうのため、ぎゃく噴射ふんしゃ装置そうちでは民間みんかんでははつとなる電気でんき作動さどうするETRAS (Electrical Thrust Reverser Actuation System) を採用さいようしている[82]

てい騒音そうおんてい二酸化炭素にさんかたんそ排出はいしゅつりょう実現じつげんし、世界一せかいいち運航うんこう規制きせいきびしいロンドン・ヒースロー空港くうこうでも24あいだ運用うんよう可能かのうである。このことから広告こうこくでは「環境かんきょうにやさしい飛行機ひこうき」であることをりにしている[ちゅう 15]

巨体きょたいささえる降着こうちゃく装置そうちタイヤは、ノーズギア2ほん、ボディギア12ほん(6りんボギー×2)、ウイングギア8ほん(4りんボギー×2)のけい22ほんである。なお、ボーイング747のタイヤはノーズギア2ほん、ボディギア8ほん、ウイングギア8ほんけい18ほん、ボーイング777ではノーズギア2ほん、ボディギア12ほんけい14ほんである。

空港くうこう対応たいおう

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航空こうくう交通こうつう管制かんせいでは後方こうほう乱気流らんきりゅう考慮こうりょした飛行ひこう間隔かんかく決定けっていするさい最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう区別くべつしており、 通常つうじょう300,000ポンド(136t)以上いじょうをヘビー(Heavy)としてあつか[86]が、A380の登場とうじょうによりスーパー(Super)のカテゴリーを新設しんせつした[87]。このため空中くうちゅう着陸ちゃくりく順番じゅんばんちや離陸りりく滑走かっそうにおいて747などの従来じゅうらい大型おおがたジェット機じぇっとき以上いじょう間隔かんかく必要ひつようとなり、空港くうこう利用りよう効率こうりつにはネックとなる。

国際こくさい民間みんかん航空こうくう機関きかん(ICAO)では、A380がたなどのしん大型おおがた航空機こうくうき対応たいおうするあらたな飛行場ひこうじょう等級とうきゅう「コードF」を設定せっていし、滑走かっそう誘導ゆうどうなど基本きほん施設しせつ整備せいびについてこまかな基準きじゅんもうけている。それまではボーイング747-400かたなどの大型おおがたジェット機じぇっとき想定そうていしたコードEが最高さいこうランクであった。

旅客りょかく取扱とりあつかい施設しせつにおいては、そう2かいてという新型しんがた特性とくせいから、固定こていゲートを利用りようして航空機こうくうき搭乗とうじょうするさいPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ:搭乗とうじょうきょう)の運用うんようおおきな課題かだいとなる。エアバスしゃによれば、現在げんざい世界せかい空港くうこうひろ採用さいようされている、1あたり2ほんのPBBで十分じゅうぶん対応たいおう可能かのうであるが、メインデッキ2ほん使用しようで140ふん、アッパーデッキ、メインデッキかく1ほんけい2ほん使用しようで90ぶんのターンアラウンド(便びんあいだ作業さぎょう)タイムを設定せっていしている[88]。アッパーデッキ1ほん、メインデッキ2ほんけい3ほんのPBBが使用しよう出来できれば、さらに乗降じょうこう必要ひつよう時間じかん機内きない清掃せいそうなど作業さぎょう時間じかんなども短縮たんしゅくされるため、乗客じょうきゃく利便りべんせいがさらに向上こうじょうするとしている。このほか、ゲートラウンジの拡張かくちょうや、ちゅうちゅう航空機こうくうき電気でんき空調くうちょう供給きょうきゅうする地上ちじょう動力どうりょく装置そうち(APU)の能力のうりょくアップなどが必要ひつようとなる[ちゅう 16]

フランクフルト空港くうこうにおけるルフトハンザドイツ航空こうくうのA380-841がたグランドハンドリング

日本にっぽん空港くうこうでは、成田なりた国際こくさい空港くうこうが2020ねん時点じてんだい1ターミナルビルの15ばん・26ばん・45ばん・46ばん・54ばんだい2ターミナルビルの66ばん、96ばん対応たいおうしている。東京とうきょう国際こくさい空港くうこう羽田空港はねだくうこう)は、だい3ターミナルの107ばんスポットが該当がいとうする(ただし、混雑こんざつする昼間ひるま定期ていきれは後方こうほう乱気流らんきりゅう問題もんだいから、国土こくど交通省こうつうしょう認可にんかしない方針ほうしんだが、成田空港なりたくうこう閉鎖へいさ代替だいたい着陸ちゃくりくによる緊急きんきゅう運用うんよう見込みこんでいる[89]詳細しょうさい羽田空港はねだくうこう発着はっちゃくわく参照さんしょう)。関西国際空港かんさいこくさいくうこうだい1ターミナル国際線こくさいせんの11ばん、31ばん該当がいとうする[ちゅう 17]首都しゅとけん以外いがいでも、2014ねん11月時点じてん中部ちゅうぶ国際こくさい空港くうこうしん千歳空港ちとせくうこう[ちゅう 18]運用うんよう可能かのう空港くうこうとなっている。ただチャちゃ便びんでの貨物かもつ搭載とうさい国内こくない短距離たんきょり飛行ひこうによる燃料ねんりょう削減さくげんなどの機体きたい重量じゅうりょう制限せいげんのうえ滑走かっそうタキシーダウン運用うんようちゅうじょう周辺しゅうへん支障ししょうすくないオープンスポット限定げんていという変則へんそく運用うんよう那覇空港なはくうこう下地島しもじしま空港くうこうでも運航うんこう可能かのうとなっている。

シドニー国際こくさい空港くうこうなどではA380に対応たいおうするため、地盤じばんかためたり、ボーディングブリッジをらしたりなどの処置しょちおこなった。そのためスポット運用うんようがぎりぎりになり、がスポットがくのをつという光景こうけい見受みうけられた。

また、ブラジル2014 FIFAワールドカップ開催かいさいされるさい、エールフランスが大会たいかい期間きかんちゅう需要じゅよう増加ぞうか予想よそうされるサンパウロ国際こくさい空港くうこう同型どうけい就航しゅうこう計画けいかくしていたが、ブラジル政府せいふ航空こうくう当局とうきょく事前じぜんどう空港くうこう調査ちょうさしたところ、前述ぜんじゅつ飛行場ひこうじょう等級とうきゅうコードFの規定きてい一部いちぶたせていない可能かのうせいがあり、改修かいしゅう工事こうじ目途もくとたないことから、当局とうきょく大会たいかい期間きかんちゅう同型どうけいどう空港くうこうへの就航しゅうこう認可にんかしない方針ほうしん大会たいかい改修かいしゅう対応たいおう)をあきらかにするなど[90]充分じゅうぶん対応たいおうしきれない空港くうこうもある。

A380(そのそう2かいせき旅客機りょかくき)を発注はっちゅうする航空こうくう会社かいしゃえれば、空港くうこうがわ施設しせつ改修かいしゅう期待きたいできるが、航空こうくう会社かいしゃがわでは空港くうこう対応たいおうしないかぎ就航しゅうこう路線ろせんやせず、空港くうこうがわたんなる見込みこみで費用ひようをかけて改修かいしゅうするわけにはいかないため、ほんへの対応たいおう改修かいしゅう実施じっしするのは、国家こっか代表だいひょうする国際こくさい空港くうこう国際線こくさいせんのメインハブ空港くうこうとどまっている。A380の登場とうじょう以降いこう燃費ねんぴ双発そうはつ中型ちゅうがた主流しゅりゅうとなっており、ボーイングがA380と777-300ERのギャップをめるべく開発かいはつした747-8ですら、発注はっちゅうがないほど低迷ていめいしていたなか、2019ねん2がつになってA380の生産せいさん中止ちゅうし発表はっぴょうした。

生産せいさん中止ちゅうしになったことから、今後こんごA380の運用うんよう増加ぞうか見込みこめず、運航うんこう効率こうりつ中小ちゅうしょうがたはたやA380のような3クラス500せききゅうの4はつエンジン大型おおがたではなく、B777やA350のような3クラス300~400せききゅう大型おおがたがトレンドとなっている航空こうくう情勢じょうせいで、A380を凌駕りょうがするちょう大型おおがた旅客機りょかくき登場とうじょうする可能かのうせいきわめてひくいため、空港くうこうがわあらたにA380のようなちょう大型おおがた対応たいおうできるように改修かいしゅうする可能かのうせいきわめてひくい。

日本にっぽん企業きぎょう参加さんか

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A380の生産せいさんには、日本にっぽん企業きぎょうの21しゃ参加さんかしている[91]

2002ねん4がつ床下ゆかした垂直すいちょく尾翼びよく部材ぶざい担当たんとうとして東邦とうほうテナックスジャムコ住友金属工業すみともきんぞくこうぎょうとうの4しゃ参入さんにゅう、6がつ三菱重工業みつびしじゅうこうぎょうまえ後部こうぶカーゴドア)、SUBARU垂直すいちょく尾翼びよくぜんえんつばさはし、フェアリング)、日本にっぽん飛行機ひこうき水平すいへい尾翼びよくはし)、10月に新明和工業しんめいわこうぎょう横浜よこはまゴム日機装にっきそうが、2003ねん2がつ横河電機よこかわでんきカシオ計算機かしおけいさんき牧野フライス製作所まきのふらいすせいさくしょが、6がつブリヂストン三菱みつびしレイヨン参加さんか決定けっていした。とくに日本にっぽん炭素たんそ繊維せんい技術ぎじゅつけられフレームなどの主要しゅよう部分ぶぶん多用たようされている。

派生はせいがた

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A380はすうタイプの派生はせいがた貨物かもつかた長距離ちょうきょりがたなど)の開発かいはつ構想こうそうしていたが、2021ねん生産せいさん中止ちゅうしとなったため、実機じっきとして運用うんようされたのは旅客りょかく仕様しよう基本きほんがたのA380-800がたの1タイプのみとなった。

A380-800がた

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旅客りょかく仕様しよう基本きほんがたで、2007ねん10がつ25にちにシンガポール航空こうくう商業しょうぎょう飛行ひこう開始かいしした。

型式けいしきめい装備そうびエンジンの一覧いちらん
機種きしゅ エンジン 型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく
A380-841 R-R Trent 970-84/970B-84 2006ねん12月12にち
A380-842 R-R Trent 972-84/972B-84 2006ねん12月12にち
A380-861 EA GP7270 2007ねん12月14にち

当面とうめんはこのかたのみの販売はんばい引渡ひきわたしをおこなうことにしており、

  • 機体きたい重量じゅうりょう軽減けいげん
  • アビオニクス改善かいぜんあらたに開発かいはつされるA350との共通きょうつうせいたかめたデザインが予想よそうされている)
  • より効率こうりつてきなエンジンの搭載とうさい(これもA350けにあらたに開発かいはつされるTrentXWBの装備そうび考慮こうりょされている)
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう増加ぞうかによる航続こうぞく距離きょり延伸えんしん

など、段階だんかいてき性能せいのう向上こうじょうプログラムも検討けんとうされている。これらの改良かいりょうれただいいち段階だんかい生産せいさんは2012ねんごろから納入のうにゅうされるとかんがえられている。この機体きたいエアバスしゃのエンジンかわそうがた新型しんがたプログラムと同様どうように、A380もA320neoやA321neoなどといった一連いちれんの「neoシリーズ」にくわわることとなり、「A380neo」として改良かいりょうほどこされた新型しんがたとなる。2016ねんにはUAEのエミレーツ航空こうくうが、改良かいりょう構想こうそうの「A380neo」にかんする発表はっぴょうおこなっており、同社どうしゃはエンジンかわそうなどがほどこされない場合ばあいでも、アビオニクスを中心ちゅうしんとした改良かいりょう追加ついか発注はっちゅうする用意よういがあるとしている。

2015ねん6がつに2発注はっちゅう検討けんとうしていることが報道ほうどうされたユナイテッド航空こうくうふくめると、A380-800がた導入どうにゅうした航空こうくう会社かいしゃすう世界せかい全体ぜんたいで14しゃとなる。この発注はっちゅう実現じつげんいたった場合ばあい、ユナイテッド航空こうくうアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく航空こうくう会社かいしゃとしてはじめてのA380-800がた発注はっちゅうとなる。アジアではシンガポール共和きょうわこくのフラッグキャリアであるシンガポール航空こうくうが、A380シリーズ全体ぜんたいでのローンチカスタマーとして初号しょごう受領じゅりょうし、シンガポールはつ欧米おうべい路線ろせんやオセアニア路線ろせんなどで活躍かつやくしているほか保有ほゆう機材きざいすうとしてもアジア地区ちく最多さいたすうゆうしている。そのタイ国際こくさい航空こうくうなどが、繁盛はんじょうごとの臨時りんじ定期ていき便びん日本にっぽん成田なりた国際こくさい空港くうこう定期ていきれをおこなっている。

現状げんじょうではエミレーツ航空こうくうがA380-800がた最大さいだい顧客こきゃくで、2016ねん3がつには日本にっぽんスカイマークけに製造せいぞう途中とちゅうだった機材きざいけるかたちで2追加ついか購入こうにゅうする契約けいやくむすんでいる。

A380plusがた計画けいかく

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A380plusで構想こうそうされていた主翼しゅよくとウィングレット(モックアップ)

基本きほんがたの-800がた発展はってんがたとして開発かいはつ調査ちょうさ着手ちゃくしゅすることが発表はっぴょうされたはじめてのかた。2017ねん6がつ18にち現地げんち時間じかん)にパリ航空こうくうショー2017にて発表はっぴょうされたA380-800がた効率こうりつ向上こうじょうモデル。どう航空こうくうショーでコンセプトモデル(既存きそんのA380-800がた後述こうじゅつ大型おおがたウイングレットをモックアップで装着そうちゃく)が展示てんじされ、基本きほんがたくらべて効率こうりつせい経済けいざいせい向上こうじょうさせ、外観がいかんではウィングレットをよりおおきくし、つばさはし上下じょうげかれる形状けいじょう変更へんこうしたものである(上方かみがたに3.5m、下方かほうに1.2mと、上下じょうげで4.7mのたかさをつ)。にはつばさおよびそらりょくてき観点かんてんでの見直みなおしもおこなわれ、燃料ねんりょう消費しょうひりつ最大さいだい4%の減少げんしょう達成たっせいされる見込みこみである。また、機内きないでは2かいせきへの階段かいだんやクルーレスト、サイドウォールなどの見直みなおしで、客室きゃくしつをより最適さいてきして基本きほんがたよりも最大さいだいで80せき増加ぞうかできるようにしたという(エアバスしゃでは「Cabin enablers」としょうしている)[94]具体ぐたいてきには、A380-800がた標準ひょうじゅん座席ざせきすうは4クラス497せきであるが「Cabin enablers」を導入どうにゅうすると575せき増加ぞうかできる。また、最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうは578トンに増加ぞうかし、航続こうぞく距離きょりは300nm(555.6キロ)延長えんちょうされる。最大さいだい78せきふえせきした場合ばあい、A380-800がたおな航続こうぞく距離きょり8200nmとなる。さらにエアバスしゃは、メンテナンス間隔かんかく延長えんちょうしてメンテナンスコストを削減さくげんできるとしている。開発かいはつ正式せいしき決定けっていすればはつのA380発展はってんがたとなるが、同年どうねん11がつ最大さいだい顧客こきゃくのエミレーツ航空こうくう提案ていあんれなかったことがあきらかになっている[95]。2019ねん2がつ14にち同社どうしゃ生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょうしたことにより、開発かいはついたることなく計画けいかくわった。

A380-800Fかた計画けいかく

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貨物かもつがた貨物かもつ航空こうくう会社かいしゃ提案ていあんされている。貨物かもつがたについては重量じゅうりょうぶつはこべないのでそれほどメリットがないとされ、ボーイングしゃはA380Fより777Fや747-8Fのほうがロスがすくないと説明せつめいしている。

世界せかい最大さいだい旅客りょかく貨物かもつだけに貨物かもつ容積ようせきひろいが、機体きたいおおきさのわりに搭載とうさいりょうすくなく、ノーズひらかないためなが貨物かもつめず、専用せんようローダーがないと2かい搭載とうさいできないなど、高速こうそく貨物かもつ輸送ゆそう用途ようとでライバルとなる747貨物かもつがたくらべると不利ふりてんおおい。747貨物かもつがた出来できたことが出来できなくなるばかりか、747貨物かもつがたでは必要ひつようなかった設備せつびあらたに用意よういしなければならないため、経済けいざいせいにはおおきくおとり、貨物かもつとしては関心かんしんあつめていない。

実際じっさい、エミレーツ航空こうくう旅客機りょかくきとしてはA380を発注はっちゅうしているが、貨物かもつは747-8Fを発注はっちゅうしている。また、比較的ひかくてきかる貨物かもつあつかうFedExとUPS、ILFCはA380-800Fを発注はっちゅうしたが、旅客りょかくがたなん納入のうにゅう遅延ちえんこしたため、貨物かもつがたについても納入のうにゅう遅延ちえん懸念けねんから最初さいしょにFedExが発注はっちゅうをキャンセルし、つづいて2007ねん3がつにUPS(2016ねんに747-8Fを発注はっちゅう)、ILFCがキャンセルした。このためエアバスしゃ貨物かもつがたのすべての受注じゅちゅううしない、2017ねん6がつ現在げんざい試験しけんふくめて実機じっきは1存在そんざいせず貨物かもつ開発かいはつ中断ちゅうだんしている。発注はっちゅうする会社かいしゃてくれば開発かいはつ再開さいかいされる予定よていであったが、2019ねん2がつ14にち同社どうしゃ生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょうしたことにより、開発かいはついたることなく計画けいかくわった。

ルフトハンザ・テクニークによる貨物かもつがた改修かいしゅう

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2020ねん5月には新型しんがたコロナウイルス感染かんせんしょう影響えいきょう旅客りょかく需要じゅよう減少げんしょうし、貨物かもつ需要じゅよう増大ぞうだいするなかルフトハンザドイツ航空こうくう子会社こがいしゃ航空機こうくうき改造かいぞうやメンテナンスを手掛てがけるルフトハンザ・テクニークにA380旅客りょかくがた貨物かもつよう改修かいしゅうする依頼いらいがあったことがあきらかにされた[96][97]顧客こきゃく航空こうくう会社かいしゃめいあきらかにされなかったが、のちポルトガルハイフライ航空こうくうもとシンガポール航空こうくうのリースされたA380がた機体きたい記号きごう9H-MIP)がこの改造かいぞう対象たいしょうになっていたと複数ふくすうのメディアがほうじている[98][99]

すでにCOVID-19の影響えいきょう対応たいおうするため、旅客機りょかくき座席ざせき貨物かもつ積載せきさいしたり[100]座席ざせきそのものを撤去てっきょして貨物かもつ積載せきさいしたりといった事例じれい存在そんざいする[101]。しかし、ルフトハンザ・テクニークによれば、この改修かいしゅうたん座席ざせき撤去てっきょまるものではないという[96]

しかし、貨物かもつドアの設置せっちなどはおこなわれないとほうじられており、貨物かもつ積載せきさいには旅客りょかくようせまいドアを使用しようする必要ひつようがある。また、2かい部分ぶぶん床板とこいた貨物かもつ重量じゅうりょう想定そうていしていないため、貨物かもつとしては問題もんだいおおいとの指摘してきもある[96]

2020ねん5がつ19にち、ハイフライ・マルタのA380機体きたい記号きごう9H-MIPが5/14~18にかけてポルトガルのベージャ空軍くうぐん基地きちから中国ちゅうごく天津てんしん、ドミニカのラス・アメリカス空港くうこう経由けいゆ世界せかい一周いっしゅう運用うんよう運航うんこうされたこと発表はっぴょうされ、COVID-19対応たいおう中国ちゅうごくからドミニカへやく15tの医療いりょうよう物資ぶっし輸送ゆそうしたとされ[102]後日ごじつこのA380が一部いちぶ座席ざせき撤去てっきょされた機体きたいであることが公表こうひょうされた[103]同年どうねん11がつになりCOVID-19流行りゅうこうにより旅客りょかくチャーター事業じぎょう貨物かもつチャーター事業じぎょう機体きたい仕様しよう変更へんこう対応たいおうしたが、それでもちょう大型おおがた需要じゅよう減少げんしょうにより同年どうねんまつのリース期限きげんをもって返却へんきゃくすると発表はっぴょうされている[104]

計画けいかくのみの派生はせいがた

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以下いか派生はせいがたはいずれも発注はっちゅうしている航空こうくう会社かいしゃがない。2019ねん2がつ14にち同社どうしゃ生産せいさん終了しゅうりょう発表はっぴょうしたことにより、開発かいはついたることなく計画けいかくわった。

  • A380-700 (A380の胴体どうたい短縮たんしゅくがた
  • A380-800C(メインデッキの一部いちぶ貨物かもつしつとしたコンビがた、397せき - 454せき
  • A380-800R(A380-800の長距離ちょうきょりがた。ブリティッシュ・エアウェイズやカンタス航空かんたすこうくう、シンガポール航空こうくうとうちょう長距離ちょうきょり路線ろせんけに提案ていあん
  • A380-800S(A380-800の短距離たんきょりがた
  • A380-900 (A380の胴体どうたい延長えんちょうがた標準ひょうじゅん座席ざせき構成こうせいで3クラス656せき。エミレーツ航空こうくうやヴァージン・アトランティック航空こうくうなどが興味きょうみしめしていた)
  • A380-900S(A380-900の短距離たんきょりがた
  • A380neo(A380の後継こうけいとしてエンジンかわそうなどを検討けんとうしている報道ほうどうがあり、2014ねん12月にエミレーツ航空こうくう社長しゃちょう興味きょうみしめ[105]、2023ねん6がつにもあらためて開発かいはつもとめた[106]

生産せいさん終了しゅうりょう

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前述ぜんじゅつしたように、A380はおおきすぎて採算さいさん路線ろせんかぎられていることにくわえ、双発そうはつ大型おおがた性能せいのう向上こうじょうなどにともな大型おおがた4はつ受注じゅちゅう低迷ていめいあいまって、2014ねん・2015ねんと2ねん連続れんぞくして航空こうくう会社かいしゃからの新規しんき受注じゅちゅうを1けん獲得かくとくできず(受注じゅちゅう獲得かくとくできたのはリース会社かいしゃからのみ)、今後こんごもこの傾向けいこうつづくようであれば2018ねんにも生産せいさん可能かのうせいがあると示唆しさしていた[107]。2016ねん7がつ12にちには、2018ねん以降いこう生産せいさんペースをとし27から12大幅おおはばげると発表はっぴょうした[108]

しかし、2016ねん5月に世界せかい最大さいだいのA380オペレーターであり、104のA380-800がた世界せかい各地かくちむす国際線こくさいせん主要しゅようちょう大型おおがた機材きざいとして運航うんこうしているエミレーツ航空こうくうが、さらに追加ついか発注はっちゅうおこな用意よういがあるとほうじられた。 ロイタろいた通信つうしんは、エミレーツ航空こうくうCEOの「発注はっちゅう通算つうさんで『確定かくてい発注はっちゅう200以上いじょう』になる」とのコメントを紹介しょうかいしており、そうかいけん生産せいさん体制たいせい2020年代ねんだいまで継続けいぞくすることになった。

一方いっぽうで、エンジンを一新いっしんした「A380neo」の開発かいはつ視野しやはいっており、ちか将来しょうらい、その可否かひ決定けっていする見込みこみであった[109]上記じょうきのような、しん世代せだいがた開発かいはつ一環いっかんとして2017ねん6がつに「A380plus」の開発かいはつ調査ちょうさ発表はっぴょう。A380plusは燃費ねんぴ最大さいだい4%削減さくげんできるあらたな大型おおがたウイングレットの搭載とうさい主翼しゅよく改良かいりょうによるそらりょく性能せいのう向上こうじょう実現じつげんしており、2017ねん4がつ発表はっぴょうみの客室きゃくしつ改良かいりょうわせて実施じっしすると、既存きそんのA380とくらべ、座席ざせきたりのコストを13%削減さくげんできると発表はっぴょうしていた。A380plusは最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょうを578トンに増加ぞうかし、従来じゅうらいおな航続こうぞく距離きょり8,200海里かいり最大さいだい80めいおお輸送ゆそう、または航続こうぞく距離きょりを300海里かいり延伸えんしんすることができると発表はっぴょうしていた[110]

また、2017ねんから比較的ひかくてき機材きざい更新こうしんはやいシンガポール航空こうくうでは一部いちぶ機材きざいえを開始かいししており、発注はっちゅうざん5しん機内きない仕様しよう受領じゅりょうして運用うんようちゅうの5をリース会社かいしゃ返却へんきゃくし、のこりの保有ほゆう14しん機内きない仕様しよう改修かいしゅうして、最終さいしゅうてきしん機内きない仕様しよう19運用うんようする予定よていであった[111]。リース会社かいしゃは2018ねんまでにシンガポール航空こうくうからの退役たいえき引受ひきうけさきさがしていたが交渉こうしょう難航なんこうしており、すくなくとも2今後こんご部品ぶひんのために解体かいたいされる見込みこみである[112]

エミレーツ航空こうくうから追加ついか受注じゅちゅう可能かのうせいがあることから当面とうめん生産せいさん継続けいぞく方針ほうしんとなったが、2019ねんはい雲行くもゆきがあやしくなりはじめた[113]。エミレーツ航空こうくう直近ちょっきん発注はっちゅうした20一部いちぶあるいはすべてについて、ダウンサイズのA350ファミリーやA330neoとうへのえを検討けんとうしているとほうじられたためである。

2019ねん2がつには、オーストラリアのカンタス航空かんたすこうくう受領じゅりょうちとなっていた8をキャンセルした[114]。2019ねん2がつ14にちには、たのみのつなであったエミレーツ航空こうくう発注はっちゅうざんのうち39をキャンセルし、A330-900 40A350-900 30代替だいたい発注はっちゅうすることを発表はっぴょう[115]ついにエアバスはA380の生産せいさんを2021ねんると発表はっぴょうした[116]。これにより、A380は旅客りょかく基本きほんがたの800がたの1タイプのみで生産せいさん終了しゅうりょうすることとなり、エアバスが将来しょうらい構想こうそうしていたA380plusやA380-800Fをはじめとした派生はせいがた開発かいはつされることなく計画けいかくのままわった。

そうじゅん受注じゅちゅうすうは、2019ねん3がつ時点じてんで251民間みんかん航空こうくう会社かいしゃからの受注じゅちゅうぶん:251,その会社かいしゃからの受注じゅちゅうぶん:なし)であった。エアバスしゃは、B747(おもボーイング747-400かたわる世界せかいのエアラインのフラッグシップとなることで700-750受注じゅちゅう目論もくろんでいたが、受注じゅちゅうすう目論見もくろみからはおおきく下回したまわることとなる[ちゅう 19]。また北米ほくべい南米なんべいそしてアフリカ大陸たいりく航空こうくう会社かいしゃからの受注じゅちゅうは、皆無かいむになる。ただ世界せかい航空こうくう情勢じょうせいても、双発そうはつへのシフトそしてダウンサイジングという意向いこうしめしており、一部いちぶのエアライン(れい:エールフランスは2022ねんまでにぜん退役たいえき表明ひょうめい[117])では放出ほうしゅつ計画けいかくていた。さらに2020ねんはいり、新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょうにより、エールフランスが当初とうしょ退役たいえき予定よていの2022ねんから退役たいえき前倒まえだおしを表明ひょうめい[118]、そしてエミレーツ航空こうくう一部いちぶのA380の退役たいえき検討けんとう[119]、さらには受領じゅりょうぶんのA380もキャンセルの方向ほうこうでエアバスしゃとの交渉こうしょうはじめた[120]

このように2020ねんはいると、2がつはじめた新型しんがたコロナウイルスの世界せかいてき感染かんせんあいまって、世界せかいのエアラインがこぞって運航うんこう停止ていしいられた。その関係かんけいでA380最大さいだいオペレータであるエミレーツ航空こうくうのような最大手さいおおて航空こうくう会社かいしゃでさえも放出ほうしゅつ計画けいかくはじまっており、世界せかいのA380オペレータも退役たいえき計画けいかくれい:ルフトハンザドイツ航空こうくう、カタール航空こうくうとう)をしめしており、かく航空こうくう会社かいしゃでは段々だんだん双発そうはつそしてダウンサイジング(おもにB777-300ER/-8X/9X,A350-900/-1000)の風潮ふうちょうつよまっている。そのなか欧米おうべいNo.1規模きぼほこるエールフランスが当初とうしょ予定よてい(2022ねん)から前倒まえだおしして6がつ26にちをもってぜん退役たいえき、そしてしくも時期じきおなじくしてエミレーツ航空こうくうけの最終さいしゅうごうとなる機首きしゅ前部ぜんぶ胴体どうたいがトゥールーズへはこばれた[121]

2020ねん9がつ最終さいしゅうてが完了かんりょうし、これをもっ機体きたい製造せいぞう完了かんりょうとなった。2021年度ねんど10がつ16にち書類しょるいうえではわたしたものの受領じゅりょう保留ほりゅう(エアバスしゃ工場こうじょうにて保管ほかん)にしていたANAけの3号機ごうき登録とうろく記号きごう:JA383A)が受理じゅりされ、デリバリーフライトがおこなわれ、日本にっぽん到着とうちゃくした[122]。このわたしをもって、エミレーツ航空こうくうのぞくエアラインけへの納入のうにゅう完了かんりょうとなった。同年どうねん12がつ16にち、エミレーツ航空こうくうけの最終さいしゅうごう製造せいぞう番号ばんごう:272,登録とうろく記号きごう:A6-EVS)がわたされた。このわたしをもっ完納かんのうとなり、14年間ねんかん生産せいさん終止符しゅうしふたれることとなった。これにより、エアバスしゃ生産せいさんされている民間みんかん航空機こうくうきからよんはつエンジン姿すがたすこととなった[123]。また、ライバル機種きしゅとしていたB747(-100がた)にくらべて30ねん以上いじょうのち開発かいはつされた型式けいしきであるものの、B747(-8がた)にくらべてさき生産せいさん終了しゅうりょうかたちになった。

仕様しよう(A380-800がた

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A380-800がた
519せき座席ざせき配置はいち
1かいファーストおよびエコノミーりょうクラスの331せき配置はいちし、2かいビジネスおよびエコノミーりょうクラスの188せき配置はいちしている。

しょもと

性能せいのう

  • 最大さいだい速度そくど: マッハ 0.89 (やく1,090 km/h, 589 kt)
  • 巡航じゅんこう速度そくど: マッハ 0.85 (やく1,041 km/h, 562 kt)
  • 航続こうぞく距離きょり: 15,200 km (8,200 海里かいり
  • * 巡航じゅんこう高度こうど: 13,100 m (43,000 ft)
  • 離陸りりく滑走かっそう距離きょり
    • トレント 970: 2,990 m
    • GP 7270: 3,030 m
  • 着陸ちゃくりく滑走かっそう距離きょり: 2,100 m


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運用うんようじょうきょう

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下記かきすべてA380-800(生産せいさん旅客りょかくがたのみ、2024ねん現在げんざい[124][125]

航空こうくう会社かいしゃ 画像がぞう 運航うんこう開始かいしねん わたすう 運用うんようすう エンジン 備考びこう
シンガポールの旗 シンガポール航空こうくう 2007 24 15 トレント900 2017ねん12月から受領じゅりょう5導入どうにゅう
既存きそん5え2018ねん7がつ完了かんりょう
COVID-19流行りゅうこうもありけい12引退いんたい
12が2021ねんまつより順次じゅんじ復帰ふっきちゅう
アラブ首長国連邦の旗 エミレーツ航空こうくう 2008 123 119 GP7200(90)
トレント900(33)
世界せかい最大さいだいのオペレーター
2020ねん以降いこう一部いちぶ経年けいねん退役たいえき解体かいたい開始かいし[126][127]
2032ねんまで運用うんよう継続けいぞく見込みこ
スカイマーク未払みはら未納みのう2運用うんようちゅう
オーストラリアの旗 カンタス航空かんたすこうくう 2008 12 10 トレント900 2019ねん1がつ受領じゅりょう8
COVID-19流行りゅうこうにより
米国べいこくない整備せいび待機たいき、2退役たいえき
2022ねんからざん10順次じゅんじ復帰ふっきちゅう[128]
2033ねんまでに退役たいえき見込みこ
フランスの旗 エールフランス 2009 10 ぜん退役たいえき GP7200 2020ねんにCOVID-19流行りゅうこうにより
ぜん退役たいえき決定けってい[129][130]
同年どうねん6がつ26にち引退いんたいフライト実施じっし[131]
ドイツの旗 ルフトハンザドイツ航空こうくう 2010 14 8 トレント900 6はエアバスへ売却ばいきゃく退役たいえき予定よてい[132]
のこり8当初とうしょ退役たいえき見通みとお[133]であったが、
更新こうしん機材きざい計画けいかく遅延ちえん急速きゅうそく需要じゅよう回復かいふくのため
2023ねんから順次じゅんじ復帰ふっきちゅう[134]
2024ねんには8さい稼働かどう見込みこ
中華人民共和国の旗 中国ちゅうごく南方なんぽう航空こうくう 2011 5 ぜん退役たいえき トレント900 2022ねんぜん退役たいえき[135]
大韓民国の旗 大韓航空だいかんこうくう 2011 10 9 GP7200 COVID-19流行りゅうこうにより整備せいび待機たいき
2022ねんから一部いちぶ運用うんよう復帰ふっき
2026ねん以降いこうぜん退役たいえき見込みこ[136]
2024ねん5がつ以降いこう一部いちぶ経年けいねん退役たいえき解体かいたい開始かいし
大韓民国の旗 アシアナ航空こうくう 2014 6 6 トレント900 COVID-19流行りゅうこうにより整備せいび待機たいき
2022ねんから順次じゅんじ運用うんよう復帰ふっき
EAエンジンを運用うんようする
大韓航空だいかんこうくう吸収きゅうしゅう合併がっぺいされることにともな
早期そうき退役たいえき見込みこ
マレーシアの旗 マレーシア航空こうくう 2012 6 ぜん退役たいえき トレント900 2020ねん以降いこうぜん売却ばいきゃくさき募集ぼしゅう
売却ばいきゃくまではハッジフライトで臨時りんじ運用うんよう
2022ねんにエアバスが
A350導入どうにゅう下取したど[137]
タイ王国の旗 タイ国際こくさい航空こうくう 2012 6 ぜん退役たいえき トレント900 COVID-19の影響えいきょう経営けいえい破綻はたんしたため
2024ねんまでぜんタイ国内こくない整備せいび保管ほかん
新規しんき機種きしゅ購入こうにゅう担保たんぽとしてエアバス下取したど
イギリスの旗 ブリティッシュ・エアウェイズ 2013 12 12 トレント900 COVID-19流行りゅうこうにより整備せいび保管ほかん
2021ねんまつから復帰ふっき
2027ねんまでメンテナンス契約けいやく延長えんちょう[138]
2026ねん以降いこうに777-9で機材きざい更新こうしん予定よてい
アラブ首長国連邦の旗 エティハド航空こうくう 2014 10 4 GP7200 COVID-19流行りゅうこうにより
アブダビ国際こくさい空港くうこうにて整備せいび保管ほかん、6引退いんたい
2023ねんなつから一部いちぶ復帰ふっきちゅう[139]
カタールの旗 カタール航空こうくう 2014 10 8 GP7200 2024ねんから段階だんかいてき退役たいえき見込みこ
2021ねんにA350塗装とそう剥離はくり問題もんだいにより
一部いちぶ機体きたい復帰ふっき[140]
A350問題もんだい和解わかいにより順次じゅんじ退役たいえき見込みこ
マルタの旗 ハイフライ・マルタ 2018 リース満期まんき返却へんきゃく トレント900 もとSQの9V-SKCを
ハイフライグループへリース[141]
COVID-19流行りゅうこうにより
一部いちぶ座席ざせき撤去てっきょ貨物かもつ仕様しよう改修かいしゅう
2020ねんまつリース期限きげんをもって返却へんきゃく[142]
日本の旗 全日本空輸ぜんにほんくうゆ 2019 3 3 トレント900 東京とうきょう/成田なりた - ホノルルせん専用せんよう機材きざい
愛称あいしょう「FLYING HONU」
2020ねんからCOVID-19により整備せいび保管ほかん
保管ほかんちゅう一時いちじてき遊覧ゆうらん飛行ひこう客室きゃくしつ飲食いんしょく利用りよう
2022ねん7がつより一部いちぶ運航うんこう再開さいかい[143]
3は引渡先送さきおく減価げんか償却しょうきゃく対策たいさくのため、2023ねん10がつ20日はつかより就航しゅうこう
イギリスの旗 グローバル・エアラインズ 2024
予定よてい
2(+2?) トレント900 就航しゅうこうまでにけい4導入どうにゅう予定よてい[144]
ぜん中古ちゅうこ見込みこ

取消とりけし顧客こきゃく

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A380-800F(貨物かもつがた)もふくむ(2019ねん現在げんざい

事故じこ故障こしょう事件じけん

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2024ねん4がつ現在げんざいまでに、機体きたい損失そんしつ事故じこおよび死者ししゃ負傷ふしょうしゃともな事故じこ発生はっせいしていない。

  • 2009ねん8がつ21にちシンガポール航空こうくうのA380が香港ほんこん国際こくさい空港くうこう離陸りりく直前ちょくぜん故障こしょうのため、17あいださい離陸りりくした。
  • 2009ねん9月29にち、シンガポール航空こうくうのA380がパリシャルル・ド・ゴール国際こくさい空港くうこう離陸りりく2あいだ45ふんにエンジン(Trent 900)故障こしょうのため、パリにかえした。
  • 2010ねん11月4にちカンタス航空かんたすこうくうのA380-842がた機体きたい記号きごうVH-OQA)がシンガポールからシドニーへけて飛行ひこうちゅう左翼さよく内側うちがわだい2エンジンが一部いちぶ破損はそんシンガポール・チャンギ国際こくさい空港くうこう緊急きんきゅう着陸ちゃくりくした。乗客じょうきゃく440めい乗員じょういん29めいけい469めいとエンジンの破片はへん直撃ちょくげきした民家みんか住民じゅうみん負傷ふしょうしゃはいなかった。このとき燃料ねんりょう系統けいとうとブレーキ系統けいとうそれぞれのやく半分はんぶん故障こしょうし、空中くうちゅう燃料ねんりょう投棄なげすてできず、ブレーキも不十分ふじゅうぶん状態じょうたいおちいっていた。原因げんいんはエンジンの製造せいぞうミスによってしょうじた金属きんぞく疲労ひろうにより破断はだんしたパイプからオイルがれて爆発ばくはつ炎上えんじょうしたためであった。なお、この事故じこけ、同社どうしゃ当時とうじ運航うんこうしている事故じこふくめた6すべてが一時いちじてき運航うんこう停止ていしした[146]
また、シンガポール航空こうくう保有ほゆうする11すべての運航うんこう見合みあわせた。エンジンを供給きょうきゅうするロールス・ロイスしゃとエアバスしゃ要請ようせいによるものである[147]よく11がつ5にち、シンガポール航空こうくう保有ほゆうぶん11かんしては、ぜん安全あんぜんであることが確認かくにんされ、同社どうしゃぶんかんしては運航うんこう再開さいかいされた[148]
一方いっぽうどう11がつ5にちルフトハンザドイツ航空こうくうが、この事故じこけて同日どうじつ成田なりたはつフランクフルトゆき便びんをエンジン検査けんさのため欠航けっこうとした[149]カンタス航空かんたすこうくう保有ほゆうぶんかんしては、安全あんぜん点検てんけん問題もんだい有無うむ確認かくにんした[150]同年どうねん11がつ27にちから運航うんこう再開さいかいとなった[151]
  • 2014ねん12月5にち離陸りりくのため滑走かっそうかいはじめた大韓航空だいかんこうくう86便びん機体きたい番号ばんごうHL7627)にファーストクラスの乗客じょうきゃくとしてっていた同社どうしゃふく社長しゃちょうチョ・ヒョナが、客室きゃくしつ乗務じょうむいん対応たいおうにクレームをつけたうえ搭乗とうじょうゲートにかえさせて機内きないサービス責任せきにんしゃくださせた。ナッツをきっかけにして暴言ぼうげんき、かえし(ランプリターン)をしたため、しばしばみじかく「ナッツリターン」とばれている。
  • 2017ねん9月30にち、パリはつロサンゼルスきのエールフランス66便びん、A380-861がた機体きたい記号きごうF-HPJE)が、大西おおにし洋上ようじょうグリーンランド西にし上空じょうくう飛行ひこうちゅう、4はつあるエンジン・アライアンスしゃせいGP7270エンジンのうち、右翼うよくだい4エンジンが爆発ばくはつし、のこり3はつのエンジンで1あいだほど飛行ひこうつづけ、カナダ東部とうぶグースベイ空軍くうぐん基地きち英語えいごばんに1542ふん(GMT)へ緊急きんきゅう着陸ちゃくりくした。同機どうきには24にん乗組のりくみいんと496にん乗客じょうきゃくっていたが、怪我人けがにんなどはなかった[154][155][156]。エールフランスは代替だいたい着陸ちゃくりくした乗客じょうきゃく輸送ゆそうのためボーイング777-300ERかた自社じしゃ機体きたい記号きごうF-GZNO:旅客りょかく定員ていいん472めい)、別途べっとボーイング737かた(リースチャーター)も派遣はけん輸送ゆそうした[157]事故じこは2017ねん12月6にちまでに現地げんちにてだい4エンジンをかわそうし、4のエンジンでAF371V便びんとしてパリへ空輸くうゆされ、2018ねん1がつ15にちから営業えいぎょう運航うんこう便びんAF990便びんパリはつヨハネスブルグきで運用うんよう復帰ふっきしている[158][159]

競合きょうごう機種きしゅ

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ エアバスしゃは、おなじ2かいせきつボーイング747(前方ぜんぽう一部いちぶが2かいて)との差別さべつはかるために「そう2かいて」という表現ひょうげん使用しようしている。英語えいごでは、ボーイングしゃは747を「Double Deck」、エアバスしゃはA380を「All Double Deck」と表現ひょうげん
  2. ^ A380(73.0 m)より「全長ぜんちょう」のなが旅客機りょかくきとしてボーイング747-8(76.3 m)、ボーイング777-300 (73.9 m)、A340-600(75.3 m)がある。
  3. ^ 15しゃのうち1しゃハイフライ・マルタ)はシンガポール航空こうくうからのリース。
  4. ^ またA380は機首きしゅ部分ぶぶん下部かぶ大型おおがたのノーズギアを格納かくのうするさいひらくドアがある(上記じょうきエアバスカラーの画像がぞう参照さんしょう、ちなみに747はノーズより若干じゃっかんうしろにノーズギア装置そうち一式いっしきがあり、コクピットは2かいせき部分ぶぶんしかも鼻先はなさき部分ぶぶんからはなれて配置はいちされている)ことから機首きしゅにノーズカーゴドア機構きこう採用さいようできないことも、しょうじている原因げんいんである。
  5. ^ 機構きこうちがいは、A380が「旅客機りょかくき」として開発かいはつされたことによること、一方いっぽう747は(もとただせば)「軍用ぐんよう輸送ゆそう」として開発かいはつされたことによる(結果けっかとして、民間みんかん旅客機りょかくき転用てんようされた)。使つか勝手がってめんからても、2かいささえるけた関係かんけい上長じょうちょう以外いがいめんふくめて最大さいだい積載せきさいサイズは747のほうおおきい。
  6. ^ はつ便びん往路おうろ便びんのみ便びんめいはKE380であった。
  7. ^ 機体きたい規模きぼ旅客機りょかくきたとえるならボーイング777-300(1かいせき)のうえエアバスA340(2かいせき)を上乗うわのせしたおおきさである。
  8. ^ 航空こうくう会社かいしゃとしては乗客じょうきゃく飛行ひこうちゅうつね座席ざせきベルトの着用ちゃくようもとめており、ある設備せつび設置せっち運営うんえいして、もしも事故じこがあると、訴訟そしょうによって航空こうくう会社かいしゃ責任せきにんわれたとき不利ふりになる可能かのうせいがある。
  9. ^ 一部いちぶ報道ほうどうとうでは「座席ざせきすうは、現行げんこうの747にくらべてやく2ばいの800せき可能かのうとう表現ひょうげんがされていたが、747の400せきは3クラス仕様しよう標準ひょうじゅん座席ざせきすうであり、A380の800せきはエコノミークラスだけのモノクラス仕様しようでの標準ひょうじゅん座席ざせきすうであるため、これらの数値すうち比較ひかくするのは公平こうへいいている。エアバスもこのような「2ばい」という表現ひょうげんはしていない。
  10. ^ 3クラス仕様しようから4クラス仕様しよう(507せき→2018ねん現在げんざいは516せき。ファースト9せき・ビジネス80せき・プレミアムエコノミー38せき・エコノミー380せき→2018ねん現在げんざいは389せき)への移行いこうともない2011ねん12月13にち以降いこうは、ルフトハンザドイツ航空こうくうの526せき(ファースト8せき・ビジネス98せき・エコノミー420せき)が最多さいたとなったが、同社どうしゃも2018ねん現在げんざいは4クラス509せき(ファースト8せき・ビジネス78せき・プレミアムエコノミー52せき・エコノミー371せき)となっており、2018ねん現在げんざいはエミレーツ航空こうくう、カタール航空こうくうの517せき(エミレーツ航空こうくうはファースト14せき・ビジネス76せき・エコノミー427せき。カタール航空こうくうはファースト8せき・ビジネス48せき・エコノミー461せき)が3クラス最多さいた有償ゆうしょう座席ざせきすうとなっている。
  11. ^ 2011ねん12月12にちまでは、3クラス538せき混在こんざいしていたが、2011ねん12月13にち以降いこうはこの4クラス仕様しよう当時とうじは507せき)に完全かんぜん移行いこうした。
  12. ^ 1かいせきからコクピットにがるためのしょう階段かいだん設置せっちされている。
  13. ^ 操縦そうじゅうよう乗務じょうむいん休憩きゅうけい区画くかく操縦そうじゅうしつのすぐうしろにあり、あし格納かくのうしつ操縦そうじゅうしつあいだ前部ぜんぶ階段かいだんしつうえかいしゅ電子でんし機器ききしつふく電子でんし機器ききしつがある。
  14. ^ 2008ねん2がつ1にちにはテストの4つのトレント 900エンジンのうち1つにGTLふく燃料ねんりょう使用しようして、イギリスブリストル=フィルトン空港くうこう英語えいごばんからフランスのトゥールーズ国際こくさい空港くうこう (en) までのやく3あいだのテスト飛行ひこう成功せいこうさせている。
  15. ^ 2008ねんのシンガポール航空こうくうショーでは機体きたいに「Greener.Cleaner.Quieter.Smarter」と塗装とそうし、曲芸きょくげいにアピールした。
  16. ^ 世界せかい国際こくさい空港くうこう大半たいはんはボーイング747-400の乗降じょうこう対応たいおうできるが、これを上回うわまわおおきさであるので空港くうこう改修かいしゅう必要ひつようである。そのひとつとして、2かいせきもワイドボディ旅客機りょかくきなみの収容しゅうようすうであるため、空港くうこう施設しせつ搭乗とうじょうきょう増設ぞうせつし、1かいせきに2くち、2かいせきに1くちとする改修かいしゅうがある。ボーイング747も前方ぜんぽうが2かいてであるが、2かいせき人数にんずうはそれほどおおくないため1かいせき2くち処理しょりしている。2かいせき乗客じょうきゃくが1かい乗降じょうこうこう利用りようするので、全体ぜんたいとしての乗降じょうこう時間じかん比較的ひかくてきながくなる。また、単独たんどく歩行ほこう困難こんなんないしは不可能ふかのう旅客りょかく幼児ようじ同伴どうはん旅客りょかくなどは、階段かいだん昇降しょうこうようする2かいせき利用りよう安全あんぜんじょう配慮はいりょによりみとめていない。また、ターミナルビルには対応たいおうゲートをもうける。
  17. ^ しん関西国際空港かんさいこくさいくうこう株式会社かぶしきがいしゃ 広報こうほうグループ (2014ねん10がつ17にち). “A380 アッパーデッキ対応たいおう搭乗とうじょうきょう関西かんさい空港くうこうはじめて供用きょうよう開始かいし!< ニュースリリース” (PDF). しん関西国際空港かんさいこくさいくうこう株式会社かぶしきがいしゃ. 2020ねん12月22にち閲覧えつらん
  18. ^ これら2空港くうこうは、成田なりた羽田はた関西かんさい空港くうこうのようにアッパーデッキに直接ちょくせつつながる3くち搭乗とうじょう方式ほうしきのゲートはなく、通常つうじょうのメインデッキからの2くち搭乗とうじょう方式ほうしきである。そのため、2かいせき利用りよう搭乗とうじょうきゃくは、前方ぜんぽう座席ざせき場合ばあい前方ぜんぽう階段かいだん後方こうほう座席ざせき場合ばあい最後さいご階段かいだん使つかって搭乗とうじょうする。
  19. ^ なお、この傾向けいこうはライバルのB747も同様どうようで、2006ねんにローンチしたB747-8はB747-8Fの受注じゅちゅうざん製造せいぞう終了しゅうりょうする2022ねんには生産せいさん終了しゅうりょうすると見込みこまれている。
  20. ^ サウジアラビアのアル・ワリード王子おうじ運営うんえいする同国どうこく最大さいだい会社かいしゃで、公的こうてき持株もちかぶ会社かいしゃ
  21. ^ 航空機こうくうきリース会社かいしゃ

出典しゅってん

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  • 村山むらやま哲也てつや『クローズアップ!航空こうくう管制かんせいかん 航空こうくう安全あんぜん守護神しゅごじん、その実像じつぞうせまる!』イカロス出版いかろすしゅっぱん〈きらきらキャリアBOOKS〉、2018ねん12月15にち ISBN 4-8022-0624-0ISBN 978-4-8022-0624-2OCLC 1083618589
  • 「エアライン 2017ねん5がつごう」『エアライン』2017ねん5がつごうイカロス出版いかろすしゅっぱん、2017ねん3がつ30にち、75ぺーじASIN B06XG6P8MK 
  • 航空こうくうファン 2019ねん5がつごう」『航空こうくうファン』2019ねん5がつごう通巻つうかん797ごうぶん林堂はやしどう、2019ねん3がつ20日はつか、62-65ぺーじ 
    • 青木あおきけんちょう大型おおがた旅客機りょかくき終焉しゅうえんとA380の"のこしたもの"」

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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  • Airbus (official website)英語えいご
    • 日本にっぽんにおけるエアバスエア”. 公式こうしきウェブサイト. エアバス・ジャパン株式会社かぶしきがいしゃ. 2020ねん12月22にち閲覧えつらん
    • A380”. 2020ねん12月22にち閲覧えつらん英語えいご