フェデックス・エクスプレス

フェデックス・エクスプレス
FedEx Express

IATA FX ICAO FDX コールサイン FED EX
設立せつりつ	1971年ねん6月がつ18日にち （Federal Expressとして）
運航うんこう開始かいし	1973年ねん4月がつ17日にち
ハブ空港くうこう	「スーパーハブ」 メンフィス アメリカ: インディアナポリス アンカレッジ フォートワース/アライアンス グリーンズボロ マイアミ ニューアーク オークランド アジア・太平洋たいへいよう: 広州こうしゅう 大阪おおさか/関西かんさい ソウル/仁川にがわ 上海しゃんはい/浦東ほとう シンガポール カナダ: トロント/ピアソン ヨーロッパ: ミラノ/マルペンサ ケルン・ボン パリ/シャルル・ド・ゴール リエージュ 中東ちゅうとう・アフリカ: ドバイ/国際こくさい
親会社おやがいしゃ	フェデックス・コーポレーション
保有ほゆう機材きざい数すう	668
就航しゅうこう地ち	375+
スローガン	The World On Time
本拠地ほんきょち	メンフィス (テネシー州しゅう)
代表だいひょう者しゃ	Rajesh Subramaniam, President and CEO of Express division
外部がいぶリンク	www.fedex.com

フェデックス・エクスプレス（英語えいご：FedEx Express、以前いぜんはフェデラル・エクスプレス）はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくテネシー州しゅうメンフィスを拠点きょてんにする貨物かもつ航空こうくう会社かいしゃ。

概要がいよう

フェデックス・エクスプレスは、フェデックス・コーポレーションの貨物かもつ航空こうくう部門ぶもん子会社こがいしゃとして、フェデックス・ブランドの下したで貨物かもつ航空機こうくうき（カーゴ機き）の運航うんこうを担当たんとうしている。貨物かもつ輸送ゆそうトン数とんすうで世界せかい最大さいだいの航空こうくう会社かいしゃである。1日にちあたりの平均へいきん輸送ゆそう量りょうは小包こづつみ400万まん個こ以上いじょう、貨物かもつ1100万まんポンド（約やく4990トン）以上いじょうに及および、220以上いじょうの国くにと地域ちいき、375の空港くうこうを結むすび貨物かもつ機きを運行うんこうしている。また、保有ほゆう機材きざい数すうの面めんでも、セスナなどの小型こがた機きからボーイング777といった大型おおがた機きまで、合計ごうけい600機き以上いじょうの航空機こうくうきを有ゆうしている。この保有ほゆう機材きざい数すうは貨物かもつ航空こうくう会社かいしゃとしては世界せかい最大さいだい、旅客りょかく航空こうくう会社かいしゃを含ふくめた場合ばあいでも有数ゆうすうの規模きぼを誇ほこる。現在げんざいフェデックス・エクスプレス社しゃはどの航空こうくう連合れんごうにも属ぞくさない独立どくりつ系けいの会社かいしゃとして運航うんこうしている。

保有ほゆう機材きざい

フェデックス・エクスプレス社しゃの保有ほゆう機材きざいは、以下いかの航空機こうくうきで構成こうせいされている（2023年ねん12月がつ現在げんざい）。

フェデックス・エクスプレスの機材きざい

機材きざい	運航うんこう中ちゅう	発注はっちゅう	備考びこう
エアバスA300F4-600R	65	—	27機きはリースバックにより2024年ねんまでに退役たいえき予定よてい
ボーイング757-200SF	114	—
ボーイング767-300ERF	135	17	2025年度ねんどまでデリバリー予定よてい
ボーイング777F	57	2	1機きはパンダの塗装とそう最大さいだいのボーイング777F運航うんこう航空こうくう会社かいしゃ
マクドネル・ダグラスMD-11F	46	—	10機きはリースバックにより2025年ねんまでに退役たいえき予定よてい
ATR 42-300/320	18	—	FedEx Feederとして運航うんこう
ATR 72-200F	19	—	FedEx Feederとして運航うんこう
ATR 72-600F	16	14	FedEx Feederとして運航うんこう ローンチカスタマー・オプション20機き
セスナ 208B	234	—	FedEx Feederとして運航うんこう
セスナ 408B	15	35	オプションで50機きを発注はっちゅう FedEx Feederとして運航うんこう
合計ごうけい	719	68

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  エアバス A300F4-600R
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  エアバス A310-300F
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  マクドネル・ダグラス MD-11F
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  ボーイング757-200SF
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  ボーイング777F
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  ATR42-300F
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  ATR 72-200F
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  セスナ 208B
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  ボーイング747-200F（旧きゅう塗装とそう）
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  MD-11F（旧きゅう塗装とそう）

フェデックスの保有ほゆうする航空機こうくうきは、子会社こがいしゃであるフェデックス・エクスプレス（FedEx Express）とフェデックス・フィーダー（FedEx Feeder）の2社しゃによって運航うんこうされている。このうち、前者ぜんしゃはMD-11などのジェット機じぇっときの運航うんこうを、後者こうしゃはセスナ208Bなどターボプロップ機きの運航うんこうを担当たんとうしている。

現在げんざいフェデックスでは、機材きざいの大おおがかりな更新こうしんを進すすめている。

ボーイング727-200F

同社どうしゃでは、長年ながねんに渡わたってボーイング727型かた貨物かもつ機きをナローボディ貨物かもつ機きの中核ちゅうかくとして使用しようし、近年きんねんの騒音そうおん規制きせい強化きょうかの流ながれの中なかでも、ハッシュ・キットと呼よばれる騒音そうおん軽減けいげん装置そうちを全ぜん機きに装着そうちゃくして、使用しようを続つづけていた。しかし、老朽ろうきゅう化かがさらに激はげしくなっていることから、代替だいたい機きとしてボーイング757-200型がた機きを中古ちゅうこで購入こうにゅうした。現在げんざい既すでに80機き以上いじょうのボーイング757-200が導入どうにゅうされており、さらに数すう機きが発注はっちゅう中ちゅうである。ボーイング727については、2013年ねんに全ぜん機き退役たいえき。

また、A310などのワイドボディ機き、特とくにDC-10などの3発はつ機きについても、更新こうしんを順次じゅんじ計画けいかく・進行しんこうしている。この中なかで、A380-800F型かた機きの納入のうにゅう遅延ちえん・発注はっちゅうキャンセル問題もんだいが発生はっせいした。フェデックスは当初とうしょ、当時とうじ開発かいはつ中ちゅうであったエアバスA380-800F型かた機きを最初さいしょに購入こうにゅうすることを公表こうひょうしていたが、2006年ねん11月、同機どうきの納期のうき遅延ちえんが慢性まんせい化かしているなどの理由りゆうで発注はっちゅうを全すべてキャンセル、新あらたにボーイング777フレイター(ボーイング777F)を発注はっちゅうした。なお、エアバスA380-800Fについては、フェデックスの他ほかにもユナイテッド・パーセル・サービス（UPS）や、エミレーツ航空こうくう（エミレーツ・スカイカーゴ）が発注はっちゅうしていたが、現在げんざいではこの2社しゃも発注はっちゅうを全すべてキャンセルしている。これらのキャンセルで発注はっちゅうを全すべて失うしなったことから、A380-800F型かた機きの開発かいはつは凍結とうけつ・中止ちゅうしされている。A380の代かわりに発注はっちゅうしていたボーイング777Fは2009年ねんから順次じゅんじ受領じゅりょうし、ボーイングMD-10-10型がた、ボーイングMD-10-30などとの更新こうしんなどに充あてており、2022年ねん末まつをもって同社どうしゃからMD-10シリーズが退役たいえきした。また、米国べいこく内ないで使用しよう目的もくてきによりボーイングMD-10シリーズと規模きぼ等とうの近ちかいボーイング767F(ボーイング767-300ER/F)の導入どうにゅうを開始かいしした。運行うんこう中ちゅうのB767のうち、2機きのみ元もとシルクウェイウエスト航空こうくうであるほかLATAMからウィングレット付つきのB767-300Fをリースしていた時期じきがあった。

その他た、ターボプロップ機きに関かんしても、フォッカー27 フレンドシップ、セスナ208A型かた機きの退役たいえきを完了かんりょうし、ATR-42/72やセスナ208Bといった新あたらしい機体きたいへの更新こうしんを完了かんりょうしている。

なお、フェデックスが発注はっちゅうしたボーイング製せい航空機こうくうきのカスタマーコードはS2で、航空機こうくうきの型式けいしき名めいは727-2S2F、777F-S2などとなる。

事故じこ・事件じけん

• 1994年ねん4月がつ7日にち：メンフィス空港くうこうを離陸りりくしたフェデックス705便びん（マクドネル・ダグラスDC-10F型かた機き、N306FE）の機内きないで、非番ひばんで搭乗とうじょうした男おとこが705便びんのクルーたちをハンマーなどで襲おそった。男おとこは705便びんをハイジャックして機体きたいをメンフィスにあるフェデックスの社屋しゃおくに墜落ついらくさせることを目論もくろんでいたが、クルーたちの反撃はんげきによって失敗しっぱいした。機長きちょうの操縦そうじゅうでメンフィス空港くうこうに着陸ちゃくりくした後のち、男おとこは逮捕たいほされた。
  →詳細しょうさいは「フェデックス705便びんハイジャック未遂みすい事件じけん」を参照さんしょう
• 1997年ねん7月がつ31日にち：ニューアーク国際こくさい空港くうこうに着陸ちゃくりくしようとしたフェデックス14便びん（マクドネル・ダグラスMD-11F型かた機き、N611FE）が不安定ふあんていになり宙返ちゅうがえりして着地ちゃくちして炎上えんじょう、機体きたいは全ぜん損そんしたが搭乗とうじょうしていた5名めいは救助きゅうじょされた。
  →詳細しょうさいは「フェデックス14便びん着陸ちゃくりく失敗しっぱい事故じこ」を参照さんしょう
• 1999年ねん10月がつ17日にち：上海しゃんはい浦東ほとう国際こくさい空港くうこうを出発しゅっぱつしフィリピンのスービック・ベイ国際こくさい空港くうこうに着陸ちゃくりくしようとしたフェデックス87便びん（マクドネル・ダグラスMD-11F型かた機き、N581FE）が、滑走かっそう路ろで停止ていし出来できずオーバーランし、海うみに突つっ込こんで大破たいはし水没すいぼつ。幸さいわい死者ししゃは無なかった。

→詳細しょうさいは「フェデックス87便びんオーバーラン事故じこ」を参照さんしょう

• 2002年ねん7月がつ26日にち：メンフィス国際こくさい空港くうこうからタラハシー国際こくさい空港くうこうへ向むかっていたフェデックス1478便びん（ボーイング727-232F、N497FE）が、滑走かっそう路ろ手前てまえの木々きぎに衝突しょうとつしながら墜落ついらくした。幸さいわい死者ししゃは無なかった。
  →詳細しょうさいは「フェデックス1478便びん墜落ついらく事故じこ」を参照さんしょう
• 2003年ねん12月18日にち：カルフォルニア州しゅうオークランド国際こくさい空港くうこうを出発しゅっぱつし、メンフィス国際こくさい空港くうこうに着陸ちゃくりくしようとしたフェデックス647便びん（ボーイングMD-10-10型がた機き、N364FE）が、着陸ちゃくりく時じにハードランディングし右みぎ主翼しゅよくが滑走かっそう路ろに衝突しょうとつし炎上えんじょうした。乗員じょういん乗客じょうきゃく7名めい全員ぜんいんは脱出だっしゅつして無事ぶじだった。
  →詳細しょうさいは「フェデックス647便びん着陸ちゃくりく失敗しっぱい事故じこ」を参照さんしょう
• 2009年ねん3月がつ23日にち：強風きょうふうの中なかで成田なりた国際こくさい空港くうこうに着陸ちゃくりくしようとした中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくの広州こうしゅう白雲しらくも国際こくさい空港くうこう発はつのフェデックス80便びん（マクドネル・ダグラスMD-11F型かた機き、N526FE）が、A滑走かっそう路ろに着陸ちゃくりく時じに滑走かっそう路上ろじょうで2回かいバウンドし宙返ちゅうがえりになって滑走かっそう路ろわきにたたきつけられ炎上えんじょうした。乗員じょういん2名めい全員ぜんいんが死亡しぼう。
  →詳細しょうさいは「フェデックス80便びん着陸ちゃくりく失敗しっぱい事故じこ」を参照さんしょう
• 2016年ねん10月がつ28日にち：フロリダ州しゅうフォートローダーデール・ハリウッド国際こくさい空港くうこうに着陸ちゃくりくしようとしたフェデックス910便びん（ボーイングMD-10-10F型かた機き、N370FE）が、着陸ちゃくりく時じに左ひだりメインギアが破損はそんし左ひだり主翼しゅよく及および左ひだりエンジンが滑走かっそう路ろを引ひきずり炎上えんじょう。乗員じょういん2名めいは脱出だっしゅつして無事ぶじだった。
  →詳細しょうさいは「フェデックスエクスプレス910便びん着陸ちゃくりく失敗しっぱい事故じこ」を参照さんしょう

関連かんれん項目こうもく

• フェデックスフィールド

外部がいぶリンク

• FedEx （英語えいご）
• FedEx 日本にっぽん
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