(Translated by https://www.hiragana.jp/)
エアバス ベルーガ - Wikipedia コンテンツにスキップ

エアバス ベルーガ

この記事は良質な記事に選ばれています
出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

A300-600ST ベルーガ

航空ショーで展示飛行をするベルーガ(2014年)

航空こうくうショーで展示てんじ飛行ひこうをするベルーガ(2014ねん

  • 用途ようと貨物かもつ
  • 製造せいぞうしゃ:SATIC
  • 運用うんようしゃ:エアバス・トランスポート・インターナショナルしゃ
  • はつ飛行ひこう1994ねん9月13にち
  • 生産せいさんすう:5
  • 運用うんようじょうきょう運用うんようちゅう

エアバス ベルーガえい: Airbus Beluga)は、エアバス・インダストリー(エアバス)が自社じしゃ生産せいさんする航空機こうくうきのコンポーネントを空輸くうゆするために開発かいはつ製造せいぞうした貨物かもつである。

同社どうしゃ双発そうはつワイドボディ旅客機りょかくきエアバスA300-600Rをベースに開発かいはつされ、A300-600ST (Super Transporter) という型式けいしきめいけられている。胴体どうたいじょう半分はんぶん巨大きょだい貨物かもつしつそなえ、コックピットが胴体どうたいがわ移設いせつされている。シロイルカ独特どくとく外見がいけんであることから、シロイルカの別名べつめいである「ベルーガ」の愛称あいしょうがつけられた[1]ていつばさ配置はいち主翼しゅよくに2ターボファンエンジンそなえる。尾翼びよく通常つうじょうしきだが左右さゆう水平すいへい尾翼びよくはし垂直すいちょく安定あんていばん追加ついかされている。降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりんしきである。

ベルーガの開発かいはつ生産せいさんプロジェクトはエアバスの関連かんれん企業きぎょうのSATIC (Super Airbus Transport International) [注釈ちゅうしゃく 1]しゃによっておこなわれ、1994ねん9がつ13にちに1号機ごうきはつ飛行ひこうした。けい5生産せいさんされ、エアバス関連かんれん企業きぎょうのエアバス・トランスポート・インターナショナルしゃによって運航うんこうされている。欧州おうしゅう各地かくち分担ぶんたんして生産せいさんされるエアバスのパーツを最終さいしゅう輸送ゆそうする任務にんむについており、飛行機ひこうきつくるための飛行機ひこうきともわれる[6]。また、エアバス以外いがい顧客こきゃくけにチャーター輸送ゆそう業務ぎょうむもちいられることもある。

沿革えんかく[編集へんしゅう]

開発かいはつ背景はいけい[編集へんしゅう]

エアバスのロゴがえがかれたスーパーグッピー

ジェット旅客機りょかくき開発かいはつ製造せいぞうするエアバス・インダストリー(以下いか、エアバスしゃ)は、1970ねん欧州おうしゅう各国かっこく航空機こうくうきメーカーによるコンソーシアム(企業きぎょう連合れんごう)として発足ほっそくした[7][1]。エアバスしゃはそのちから、参加さんか企業きぎょう一定いってい業務ぎょうむりょう確保かくほできるように、各社かくしゃ分担ぶんたんして胴体どうたいつばさ生産せいさんする国際こくさい分業ぶんぎょう体制たいせい採用さいようした[8][9]。この枠組わくぐみにおいては、欧州おうしゅう各地かくち点在てんざいする工場こうじょう生産せいさんされた機体きたい各部かくぶ(コンポーネント)を最終さいしゅう工場こうじょうのあるトゥールーズ輸送ゆそうする必要ひつようがあった[6][10]航空機こうくうきのコンポーネントは、巨大きょだい重量じゅうりょうがありながらこう品質ひんしつ繊細せんさい、そして高価こうかという特徴とくちょうがあり、相応そうおうあつかいが必要ひつようだった[11]

そこでエアバスしゃは、大型おおがた貨物かもつよう輸送ゆそうとしてボーイング377「ストラトクルーザー」のベースとなったC-97輸送ゆそう改修かいしゅうした「スーパーグッピー」を採用さいようした[6][10][1]。スーパーグッピーは、アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA) のロケット宇宙うちゅう巨大きょだい部品ぶひんはこぶために開発かいはつされた輸送ゆそうである[12][13]。エアバスしゃはスーパーグッピーの運用うんよう1971ねんから開始かいしし、段階だんかいてきふえ備をかさねて1983ねんには4体制たいせいとなった[14]。エアバスしゃ競合きょうごう相手あいてであるボーイングしゃ輸送ゆそう使用しようしたことで、「すべてのエアバスはボーイングのつばさによってとどけられる (Every Airbus is delivered on the wings of a Boeing)」、あるいは「すべてのエアバスはボーイングのつばさはつ飛行ひこうする (Every Airbus took its first flight on a Boeing)」といった冗談じょうだんまれた[15][16]

ほどなくしてエアバス生産せいさんすう急増きゅうぞうしたことで輸送ゆそうりょく強化きょうか課題かだいとなったほか、エアバスしゃ採用さいようした時点じてんでスーパーグッピーはすで時代遅じだいおくれであったため、あらたな輸送ゆそう手段しゅだん模索もさくされた[17][18][1][19]自動車じどうしゃ輸送ゆそう鉄道てつどう海上かいじょう輸送ゆそう検討けんとうされたが、信頼しんらいせい所要しょよう時間じかんてん空輸くうゆてきしていた[8]最終さいしゅう工場こうじょうがあるトゥールーズは、陸路りくろ海路かいろでのアクセスに不便ふべん場所ばしょだった[8]。そしてなによりもトゥールーズには好条件こうじょうけん滑走かっそうがあり、エアバス生産せいさん拠点きょてんうつすという選択せんたくはありえなかった[8]

こうした経緯けいいて、スーパーグッピーの後継こうけい選定せんていするための徹底的てっていてき研究けんきゅうはじまった[14]。この当時とうじ主翼しゅよく大型おおがたしたエアバスA340発展はってんがた構想こうそうされており、これをふくむエアバス主要しゅようコンポーネントを積載せきさいできるように、後継こうけいには十分じゅうぶんおおきさがもとめられた[14]一方いっぽうで、老朽ろうきゅうすすむスーパーグッピーにのこされた時間じかんかぎられていた[14]おそくとも1995ねんには後継こうけい就航しゅうこうさせる必要ひつようがあった[14]すくなくとも4予備よびふくめると5調達ちょうたつする必要ひつようがあった[14]

後継こうけい候補こうほには、既存きそん航空機こうくうき新規しんき開発かいはつ双方そうほうがあげられた[14]既存きそん航空機こうくうきでは、ソビエト連邦れんぽうからはアントノフAn-124や6はつアントノフAn-225アメリカからはロッキードC-5「ギャラクシー」マクドネル・ダグラスC-17「グローブマスターIII」ボーイング747候補こうほとなった[14]。それにくわえてイリューシンIl-86ボーイング767、そしてエアバスA300からの改造かいぞう検討けんとうされた[14]。しかし、これら既存きそん貨物かもつは、貨物かもつしつ空間くうかん不足ふそくしていた[14]既存きそん収容しゅうようできるようパーツを細分さいぶんした場合ばあいには、分業ぶんぎょう体制たいせい複雑ふくざつし、コストが大幅おおはば上昇じょうしょうすると懸念けねんされた[14]積荷つみに機外きがい搭載とうさいするピギーバック方式ほうしき検討けんとうされたが、現実げんじつてきではなかった[14]。ボーイングしゃはボーイング767を改造かいぞうする提案ていあんおこなったものの、それであれば、エアバスが自社じしゃ双発そうはつ旅客機りょかくきA300-600Rをベースに開発かいはつしたほう都合つごうかった[14]

そこで1991ねん8がつ新型しんがた輸送ゆそう開発かいはつ製造せいぞう保守ほしゅなどをになうため、スーパー・エアバス・トランスポート・インターナショナル (Super Airbus Transport International; SATIC)[注釈ちゅうしゃく 1]しゃ設立せつりつされた[14][17]。SATICは、エアバス参加さんか企業きぎょうであるフランスアエロスパシアルしゃドイツDASAしゃが50たい50で出資しゅっしした経済けいざい利益りえき団体だんたい英語えいごばん (GIE) で、トゥールーズに拠点きょてんいた[14][17]。A300-600Rをベースとした新型しんがたはA300-600ST (Super Transporter) と名付なづけられ正式せいしき開発かいはつはじまった[17]

設計せっけい生産せいさん[編集へんしゅう]

ドイツハンブルク上空じょうくう飛行ひこうするベルーガ(2007ねん

A300-600STは、主翼しゅよくやエンジン、胴体どうたい半分はんぶんがA300-600Rと共通きょうつうで、うえ半分はんぶん胴体どうたい新規しんき設計せっけいされた[20][3]あたらしい胴体どうたいきわめてふと直径ちょっけい円筒えんとうがたであり、大型おおがたコンポーネントを搭載とうさいする貨物かもつしつにあたる[3]機体きたい前方ぜんぽうから貨物かもつろしできるように、貨物かもつしつ最前さいぜんにはうえびらきのとびら設置せっちされ、コックピット胴体どうたいしたがわうつされた[3][21][19]。コックピットのレイアウトや装備そうびひんなどは、A300-600Rのものが踏襲とうしゅうされた[3]特異とくいかたちつことから、コンピュータ解析かいせき模型もけいもちいた風洞ふうどう実験じっけんかえされ、そらりょくめんのほか空港くうこうでのハンドリングめんでも最適さいてき形状けいじょうとなるよう検討けんとうされた[22]

A300-600STは新造しんぞうとして生産せいさんされ、ベース同様どうよう国際こくさい分業ぶんぎょう体制たいせいがとられた[22]。A300から流用りゅうようする部分ぶぶんはベースおな分担ぶんたんとされ、A300-600ST専用せんようのコンポーネントも各国かっこく分担ぶんたんされて製造せいぞうされた[22]参加さんか各国かっこくおも分担ぶんたん以下いかとおりだった[22]

ひだり後方こうほうからたベルーガ。

A300-600STの製造せいぞうは1993ねんからはじまり、かくパーツはスーパーグッピーでトゥールーズにあつめられ、1994ねんから最終さいしゅうてが開始かいしされた[23]。A300-600STの1号機ごうき1994ねん9月13にちはつ飛行ひこうし、335あいだにおよぶ飛行ひこう試験しけん1995ねん10月25にち型式けいしき証明しょうめい取得しゅとくした[24]同年どうねんにエアバスしゃわたしされ[21]、2号機ごうきから5号機ごうきについても、ひょうのとおり型式けいしき証明しょうめい取得しゅとく納入のうにゅうすすめられた。

2013ねん5がつトゥールーズにて撮影さつえいされたベルーガ。

最終さいしゅうてがはじまったころ、A300-600STは非公式ひこうしきに「スーパーフリッパー」という愛称あいしょうばれていた[24]。これは、テレビドラマわんぱくフリッパー」に登場とうじょうするイルカ名前なまえ由来ゆらいするというせつがある[24]。その、1994ねん6がつ23にち、A300-600STの1号機ごうき完成かんせい発表はっぴょう同時どうじに「ベルーガ」という愛称あいしょう発表はっぴょうされた[24]。ベルーガはSATICによってけられた名前なまえで、エアバスしゃ本体ほんたい当初とうしょはこの愛称あいしょうっていなかったが、ひろ浸透しんとうしたことからのちみとめて使用しようするようになった[3]

ひょう: A300-600STのはつ飛行ひこう証明しょうめい交付こうふ納入のうにゅう
号機ごうき はつ飛行ひこう 証明しょうめい交付こうふ 納入のうにゅう
1号機ごうき (MSN 655 F-GSTA) 1994ねん9がつ13にち 1995ねん10がつ25にち 1995ねん10がつ25にち
2号機ごうき (MSN 751 F-GSTB) 1996ねん3がつ26にち 1996ねん4がつ22にち 1996ねん4がつ22にち
3号機ごうき (MSN 765 F-GSTC) 1997ねん4がつ21にち 1997ねん5がつ7にち 1997ねん5がつ7にち
4号機ごうき (MSN 776 F-GSTD) 1998ねん6がつ9にち 1998ねん7がつ30にち 1998ねん12月18にち
5号機ごうき (MSN 796 F-GSTF) 2000ねん12月12にち 2001ねん1がつ5にち 2001ねん1がつ5にち

A300-600STの生産せいさんすうは5で、そのうちの1当初とうしょはオプションとされたが、最終さいしゅうてきに5すべてが生産せいさんされた[3][21]

運用うんよう開始かいし[編集へんしゅう]

ベルーガの最初さいしょ実用じつよう飛行ひこうは、納入のうにゅう翌年よくねんとなる1996ねん1がつ15にちおこなわれた[3][21]。ベルーガは、欧州おうしゅう各地かくち製造せいぞうされるエアバスのパーツやコンポーネントを最終さいしゅう工場こうじょう輸送ゆそうする任務にんむ従事じゅうじし、ぜん5導入どうにゅうによりスーパーグッピーは完全かんぜん退役たいえきした[3]

ベルーガのあたらしい大型おおがた貨物かもつとびら貨物かもつ搭載とうさいシステム(#機体きたい特徴とくちょう参照さんしょう)により、スーパーグッピー時代じだいくらべて、貨物かもつろしにようする人員じんいんが18にんから2にん省力しょうりょくされ、所要しょよう時間じかんが1あいだはんから45ふん短縮たんしゅくされた[25][26]

エアバスしゃはベルーガをもちいたチャーター輸送ゆそう事業じぎょうへも進出しんしゅつすることとし、1996ねん6がつ30にち、ベルーガの運航うんこう担当たんとうする専門せんもん会社かいしゃ設立せつりつ発表はっぴょうした[3]。この専門せんもん会社かいしゃは「エアバス・トランスポート・インターナショナル」(Airbus Transport International、以下いかATI)しゃ名付なづけられ、同年どうねん9がつ20日はつか登記とうきされた[3]。ATIは1996ねん11月にフランスの航空こうくう当局とうきょくから航空こうくう運送うんそう事業じぎょう認可にんか取得しゅとくし、11月24にち最初さいしょ請負うけおい輸送ゆそう業務ぎょうむおこなった[17][3]ぜん5のベルーガはATIしゃ運航うんこうするようになり、1997ねんにはぜんわせて年間ねんかん1,400かい、2,500あいだ飛行ひこうおこなった[27]

ベルーガの運航うんこう開始かいし以降いこうも、エアバス生産せいさんすう拡大かくだい一途いっとをたどり、2011ねんにエアバスはしゃ輸送ゆそうりょう増加ぞうか対応たいおうするため「フライ10000」とばれる計画けいかく開始かいしした[6][28]。この計画けいかくでは、ろし方法ほうほうふくめた物流ぶつりゅうインフラの最適さいてき目的もくてきとし、2017ねんまでにエアバスしゃ輸送ゆそう年間ねんかんそう飛行ひこう時間じかんを1まんあいだやすことを目指めざしたものだった[6][28]。2014ねん時点じてんでは欧州おうしゅう11カ所かしょ工場こうじょうあいだむすび、1にちあたり2から4便びん、1週間しゅうかんに60かい以上いじょう飛行ひこうした[6][24]。2017ねんには、1にちあたり5便びんしゅう6にち飛行ひこうおこなうようになり、飛行ひこう時間じかんが8,000あいだえたが、飛行ひこうスケジュールにはおくれが目立めだつようになり、増便ぞうびんはほぼ限界げんかいたっした[29]

後継こうけい開発かいはつ[編集へんしゅう]

以前いぜんからSATICは、ベルーガのコンセプトをのエアバス適用てきようすることも検討けんとうしており、エアバスA330A340がベース候補こうほとしてりざたされていた[21][30]。2014ねん前半ぜんはんには、A300-600STより飛行ひこう距離きょりながく、よりおも貨物かもつ輸送ゆそう可能かのうにするベルーガ後継こうけい構想こうそうほうじられた[30]。そして同年どうねん11がつ、エアバスしゃはA330をベースとした新型しんがたベルーガXL」の開発かいはつ発表はっぴょうした[31][32]。ベルーガXLの初号しょごうは2015ねん12月22にち製造せいぞう開始かいしされ[33]、2018ねん7がつ19にちはつ飛行ひこう成功せいこうした[34]

ベルーガXLは、A330の貨物かもつがたであるA330-200Fをベースとして既存きそん機器ききやコンポーネントをさい利用りようしつつ、コックピットや貨物かもつしつなどが新規しんき開発かいはつされている[34]。エアバスしゃではベルーガXLを5製造せいぞうし、現行げんこうのベルーガはベルーガXLと順次じゅんじえることで2025ねん退役たいえきするとしている[34]

「エアバス・ベルーガ・トランスポート」としての利用りよう[編集へんしゅう]

エアバスは現地げんち時間じかん2022ねん1がつ25にち自社じしゃ航空こうくう部品ぶひん輸送ゆそうから退役たいえきするベルーガを使用しようした特大とくだい貨物かもつ輸送ゆそうサービス「エアバス・ベルーガ・トランスポート(ABT: Airbus Beluga Transport)」を発表はっぴょうした。ヘリコプターや航空機こうくうきようエンジン、人工じんこう衛星えいせいふねがい実験じっけん装置そうちなどの特大とくだい貨物かもつ解体かいたいせずに輸送ゆそうでき、目的もくてきさい組立くみたてするコストやスタッフなどをはぶけるとしており、2024ねんにはしん会社かいしゃ設立せつりつ予定よていしている。ベルーガは貨物かもつ輸送ゆそう比較ひかくして貨物かもつしつたかさとはばおおきいことから、航空こうくう宇宙うちゅう軍事ぐんじ石油せきゆ・ガス開発かいはつなどのエネルギー、海事かいじ大型おおがた機械きかい人道じんどう支援しえんなどの特大とくだい貨物かもつ輸送ゆそう想定そうていしている[35]

2021ねん12月にはABTはつ業務ぎょうむとして関西国際空港かんさいこくさいくうこう経由けいゆ神戸こうべ空港くうこう警察庁けいさつちょうのヘリコプター輸送ゆそうおこなっている。

機体きたい特徴とくちょう[編集へんしゅう]

左側ひだりがわめんからたベルーガ。

ベルーガは、主翼しゅよくていつばさ位置いちはいした単葉たんようであり、左右さゆう主翼しゅよくにターボファンエンジンを1ずつそなえる。主翼しゅよくやエンジンはA300-600Rのものと同一どういつである[3]水平すいへい尾翼びよくていつばさ配置はいちされ、降着こうちゃく装置そうち前輪ぜんりん配置はいちである。ベルーガは、大型おおがた貨物かもつ搭載とうさいできるようにきわめてふと胴体どうたいち、2014ねん現在げんざいにおいて世界せかい最大さいだい胴体どうたいはば飛行機ひこうきであった[3][6][36]

正面しょうめんからたベルーガ。
ベルーガの貨物かもつ室内しつない

ベルーガの胴体どうたいは2かいての構造こうぞうで、ダルマさかさにしたような断面だんめん[37]。A300-600Rの胴体どうたい半分はんぶんに、巨大きょだい円筒えんとうじょう貨物かもつしつせたような形状けいじょうで、上部じょうぶ胴体どうたい下部かぶ胴体どうたいあいだ直線ちょくせんてきむすばれている[3][14]貨物かもつしつ最大さいだいはば最大さいだいだかはともに7.10メートルで[37]ゆかめん最大さいだいはばは5.11メートルである[3]円筒えんとう前方ぜんぽう後方こうほうは、もとの機体きたい形状けいじょうわせてすぼめられており、完全かんぜん円筒えんとうとなる部分ぶぶんながさは21.34メートル、貨物かもつしつ全長ぜんちょうは37.70メートルである[3]床下ゆかした貨物かもつしつにも貨物かもつ搭載とうさい可能かのうである[21]貨物かもつしつそう容量ようりょうは1,400立方りっぽうメートルで、積載せきさいりょうは47トンである[3][6]

前方ぜんぽう貨物かもつとびらひらいたベルーガを正面しょうめんからる。見学けんがくしゃよう通路つうろもうけられている。

貨物かもつろしをおこなうため、貨物かもつしつ最前さいぜんうえひらしきとびらもうけられている[3]。このとびら貨物かもつしつ断面だんめん完全かんぜん開口かいこうするまでがるため、貨物かもつしつ寸法すんぽうをフルに使用しようできる[3]とびらはアルミニウム合金ごうきんせい重量じゅうりょうは2トンあり、じたさいには機体きたい荷重かじゅう分担ぶんたんする構成こうせい要素ようそとなる[26]とびら閉口へいこう内側うちがわぜんしゅうにわたりラッチ構造こうぞうもうけられ、じるとファスナーのように順次じゅんじ固定こていされる[26]貨物かもつとびらひらいたとき最大さいだいたかさは、貨物かもつ搭載とうさいしない状態じょうたいで16.97メートルとなる[3]風速ふうそく20ノットやく10メートル毎秒まいびょう)の横風おうふうまで開口かいこう動作どうさ可能かのうで、ひらききると30ノット(やく15メートル毎秒まいびょう)の横風おうふうまでえられる[26]

前方ぜんぽうから貨物かもつれできるように、ベルーガのコックピットの位置いち胴体どうたい下部かぶうつされている[3]乗務じょうむいん乗降じょうこうとびら胴体どうたいゆかめん配置はいちされ、梯子はしご内蔵ないぞうされている[38]。また、操縦そうじゅうしつ後方こうほうにあたる胴体どうたい右側みぎがわめん非常口ひじょうぐちもうけられている[3]下方かほうすようなコックピットは、ベルーガ(シロイルカ)のような外観がいかん形状けいじょうした[26]

このコックピット配置はいちにより、電気でんき配線はいせん油圧ゆあつ配管はいかんなどをはなすことなく前方ぜんぽう貨物かもつとびら開口かいこうできる[26][25]油圧ゆあつ電気でんき系統けいとう切断せつだんして機首きしゅ全体ぜんたい開口かいこうする方式ほうしきだったスーパーグッピーとくらべ、作業さぎょう時間じかん短縮たんしゅくされただけでなく、安全あんぜんせい向上こうじょうにもつながった[25]。さらに、コックピットが貨物かもつしつよりしたがわにあるため、まんいちきゅう制動せいどうをかけてもメインデッキの貨物かもつがコックピットに干渉かんしょうしないというてんでも安全あんぜんである[26]

貨物かもつ室内しつないには前後ぜんごにわたって2ほんのレールがかれ、動力どうりょくきローラーをゆうする貨物かもつ搭載とうさいシステムがそなわっている[26]。これにより外部がいぶのウインチなどを使つかわずに、貨物かもつ移動いどうさせることが可能かのうとなり、所要しょよう時間じかん短縮たんしゅくしている[26]。ベルーガに貨物かもつろしをおこなうための専用せんよう車両しゃりょう用意よういされており、この車両しゃりょう全長ぜんちょう32メートル、最大さいだい50トンの荷物にもつをベルーガのゆかめんたかさまでげられ、ベルーガの機首きしゅ干渉かんしょうしないような構造こうぞうとなっている[37]。また、チャーター輸送ゆそうには通常つうじょう空港くうこうにある貨物かもつあつか車両しゃりょう使用しようできるような汎用はんようせいたされている[37]

あずかあつされるのはコックピットと機体きたい後部こうぶしょう区画くかくのみで、そこにあずかあつ環境かんきょうでのみ使用しようできる機器ききるい配置はいちされている[26]貨物かもつしつあずかあつしきであり[39]就航しゅうこう当時とうじのSATICの代表だいひょうは「エアバスが製造せいぞうした最初さいしょあずかあつ」ともべている[11]

コックピットの設計せっけいやレイアウト、装備そうびひんはA300-600Rのものを踏襲とうしゅうしている[3]。ベルーガでは人工じんこう衛星えいせい美術びじゅつひんといった温度おんど管理かんり必要ひつよう貨物かもつ輸送ゆそうできるように、搬式のヒーターモジュールも用意よういされており、コックピットからヒーターモジュールの制御せいぎょおこなえるようになっている[40]

ベルーガでは、機体きたい重量じゅうりょう増加ぞうかわせてベースよりも尾翼びよく構造こうぞう強化きょうかされた[3]原型げんけいの2ばいたかさとなった胴体どうたい垂直すいちょく尾翼びよくおおかくすことによるそら力学りきがくてき影響えいきょう風洞ふうどう実験じっけん検証けんしょうされた[26]。その結果けっか安定あんていせい向上こうじょうさせるため、そして横風おうふうへのたいせい維持いじするため、垂直すいちょく尾翼びよく前方ぜんぽうばすように垂直すいちょく安定あんていばん面積めんせき拡大かくだいされたほか、水平すいへい安定あんていばん両翼りょうよくはしにも垂直すいちょく安定あんていばん追加ついかされている[26][5][41]

エンジンはターボファンエンジンで、ゼネラル・エレクトリックせいのCF6-80C2を2装備そうびする[6]

巡航じゅんこう速度そくど時速じそく780キロメートル、実用じつよう上昇じょうしょう限度げんどは35,000フィートやく10,700メートル)で、航続こうぞく距離きょり貨物かもつを26トン搭載とうさいした場合ばあいで4,632キロメートル、40トン搭載とうさいは2,779キロメートルである[22]

運用うんよう[編集へんしゅう]

ハンブルクにて胴体どうたい前方ぜんぽうセクションをろしている様子ようす(2013ねん
ブレーメン空港くうこうコロンバス搭載とうさいするベルーガ(2006ねん
キャンベラ国際こくさい空港くうこうNH90_ヘリコプターを収容しゅうようちゅうのベルーガ(2003ねん

ぜん5のベルーガはATIしゃによって運航うんこうされ、欧州おうしゅう各地かくち製造せいぞうされるエアバスA320エアバスA330エアバスA350 XWBといったエアバスのパーツやコンポーネントを最終さいしゅう工場こうじょう輸送ゆそうする任務にんむ従事じゅうじしている[42]。パーツの生産せいさんであるフランスのナントサンナゼール、ドイツのブレーメンスペインマドリードセビリヤヘタフェ、イギリスのリヴァプールブロートン英語えいごばんイタリアナポリなどから、最終さいしゅうトゥールーズやドイツのハンブルクむすんでいる[43][6]そう2かいてのちょう大型おおがたであるエアバスA380については、ベルーガの貨物かもつしつにもおさまらないため、専用せんようふね車両しゃりょうもちいた輸送ゆそうがメインとなっている[44]

ATIしゃではこの通常つうじょう運航うんこうのほか、エアバス以外いがい顧客こきゃくけに大型おおがた貨物かもつのチャーター輸送ゆそう業務ぎょうむっている[3]。ベルーガのひろ貨物かもつしつかし、それほどおもくはないがかさばる荷物にもつ輸送ゆそうとして、人工じんこう衛星えいせいヘリコプターのほか美術びじゅつひん輸送ゆそうにチャーターされることもある[19]日本にっぽんへの飛来ひらい1999ねんドラクロワ絵画かいが民衆みんしゅうみちび自由じゆう女神めがみ」を輸送ゆそうするため日本にっぽん成田なりた国際こくさい空港くうこう飛来ひらいしている[6]。また、2006ねん5月には国際こくさい宇宙うちゅうステーションのヨーロッパ実験じっけんとうコロンバスをドイツのブレーメンから米国べいこくケネディ宇宙うちゅうセンター運搬うんぱんするためにも利用りようされた[45]

運航うんこう開始かいしから2022ねん4がつ現在げんざいまで、A300-600STにかんして機体きたい損失そんしつ事故じこ死亡しぼう事故じこ発生はっせいしていない[46]

主要しゅようしょもと[編集へんしゅう]

出典しゅってんとく記載きさいのないものは Airbus S.A.S.[40] による

  • 運航うんこう乗務じょうむ員数いんずう:2めい[47]
  • 全長ぜんちょう:56.15 m
  • 全幅ぜんぷく:44.84 m
  • 全高ぜんこう:17.24 m
  • 胴体どうたい直径ちょっけい:7.31 m
  • 貨物かもつしつ全長ぜんちょう:37.7 m
  • エンジン:GE CF6-80C2A8 ターボファンエンジン 2[48]
  • エンジン推力すいりょく(1あたり):257,4 kN[48]
  • 最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう:155 t[注釈ちゅうしゃく 2][49]
  • 最大さいだい積載せきさいりょう:47 t[6]
  • 貨物かもつしつ容量ようりょうやく1,400 m3[6]
  • 最大さいだい巡航じゅんこう速度そくどマッハ0.70[49]
  • 航続こうぞく距離きょり積載せきさいりょう40トンで2,779 km、26トンで4,630 km[50]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 国際こくさい民間みんかん航空こうくう機関きかん (ICAO) の登録とうろくコード一覧いちらんでは、SATICは Special Aircraft Transport International Company とされている[2]が、ほんこうでは、ベルーガの紹介しょうかい文献ぶんけん[3][4][5]における記述きじゅつしたがう。
  2. ^ 1号機ごうき (MSN 655) のみ153 t

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d エアバス・ベルーガ 世界一せかいいちわった外観がいかん貨物かもつ秘密ひみつ (1/4)”. CNN.co.jp (2014ねん2がつ11にち). 2014ねん7がつ23にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ15にち閲覧えつらん
  2. ^ Manufacturers Code”. ICAO. 2014ねん11月7にち閲覧えつらん
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z 青木あおき 2010, pp. 78–79.
  4. ^ 石川いしかわ 2014, pp. 74–79.
  5. ^ a b Kingsley-Jones 1999, pp. 57–58.
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m YOSHIKAWA, Tadayuki. “エアバスの巨大きょだい輸送ゆそうベルーガ、はつ飛行ひこう20周年しゅうねん 主翼しゅよく胴体どうたいはこ”. Aviation Wire. 2014ねん9がつ15にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ15にち閲覧えつらん
  7. ^ 青木あおき 2010, pp. 122–125.
  8. ^ a b c d Moxon 1994, pp. 32–33.
  9. ^ 青木あおき 2010, pp. 122–125, 130–131.
  10. ^ a b 青木あおき 2010, p. 131.
  11. ^ a b Moxon 1994, p. 32.
  12. ^ NASA's Guppy Heritage”. NASA Human Spaceflight. 2018ねん12月21にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ14にち閲覧えつらん
  13. ^ ドリームリフター、スーパーグッピー…異形いぎょう飛行機ひこうきなぜ誕生たんじょう”. りものニュース (2017ねん9がつ10日とおか). 2019ねん2がつ14にち閲覧えつらん
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Moxon 1994, p. 33.
  15. ^ Thompson, Paul (2015ねん2がつ6にち). “On the Wings of Giants: Airbus Banks on the Beluga”. Airline Reporter. 2018ねん3がつ3にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ6にち閲覧えつらん
  16. ^ Platoni, Kara (2008ねん9がつ). “Big ideas: Megalifters prove you’re never too fat to fly”. Air & Space Magazine. 2016ねん6がつ3にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ6にち閲覧えつらん
  17. ^ a b c d e Kingsley-Jones 1998, p. 46.
  18. ^ 青木あおき 2010, pp. 78–79, 131.
  19. ^ a b c エアバス・ベルーガ 世界一せかいいちわった外観がいかん貨物かもつ秘密ひみつ (2/4)”. CNN.co.jp (2014ねん2がつ11にち). 2014ねん9がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ15にち閲覧えつらん
  20. ^ Moxon 1994, pp. 33–38.
  21. ^ a b c d e f Kingsley-Jones et al. 1997.
  22. ^ a b c d e 石川いしかわ 2014, p. 77.
  23. ^ 石川いしかわ 2014, pp. 77–78.
  24. ^ a b c d e 石川いしかわ 2014, p. 78.
  25. ^ a b c Kingsley-Jones 1998, p. 47.
  26. ^ a b c d e f g h i j k l Moxon 1994, p. 38.
  27. ^ Kingsley-Jones 1998, pp. 46–47.
  28. ^ a b エアバス・ベルーガ 世界一せかいいちわった外観がいかん貨物かもつ秘密ひみつ (3/4)”. CNN.co.jp (2014ねん2がつ11にち). 2014ねん9がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ15にち閲覧えつらん
  29. ^ Airbus’ new White Beluga XL giant performs maiden flight”. Latinaero (2018ねん7がつ20日はつか). 2019ねん2がつ25にち閲覧えつらん
  30. ^ a b エアバス・ベルーガ 世界一せかいいちわった外観がいかん貨物かもつ秘密ひみつ (4/4)”. CNN.co.jp (2014ねん2がつ11にち). 2014ねん9がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ15にち閲覧えつらん
  31. ^ Airbus to expand oversize air transport capability”. Airbus S.A.S.. 2014ねん11月19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん11月19にち閲覧えつらん
  32. ^ KOHASE, Yusuke. “エアバス、ベルーガ新型しんがた開発かいはつへ 既存きそんは25ねんまでに退役たいえき”. Aviation Wire. 2014ねん11月19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん11月19にち閲覧えつらん
  33. ^ KOHASE, Yusuke (2015ねん12月22にち). “エアバス、ベルーガXLの製造せいぞう開始かいし A350増産ぞうさん対応たいおう”. Aviation Wire. 2018ねん6がつ12にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん
  34. ^ a b c YOSHIKAWA, Tadayuki (2018ねん7がつ20日はつか). “ベルーガXL、はつ飛行ひこう成功せいこう 19ねん就航しゅうこう”. Aviation Wire. 2018ねん7がつ20日はつか時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ20日はつか閲覧えつらん
  35. ^ エアバス、大型おおがた輸送ゆそう「ベルーガ」で特大とくだい貨物かもつ輸送ゆそう 24ねんしん会社かいしゃ”. Aviation Wire. 2022ねん5がつ22にち閲覧えつらん
  36. ^ Beluga A300-600ST: widest fuselage, oversized dimensions, cylindrical cargo”. Airbus S.A.S. 2014ねん8がつ17にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん
  37. ^ a b c d 石川いしかわ 2014, p. 76.
  38. ^ 青木あおき 2014, pp. 157–158.
  39. ^ 藤田ふじた 2001, p. 66.
  40. ^ a b Beluga”. Airbus S.A.S. 2019ねん2がつ9にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ25にち閲覧えつらん
  41. ^ 青木あおき 2014, p. 158.
  42. ^ Beluga A300-600ST : the most voluminous cargo for oversized cargo transport”. Airbus S.A.S. 2014ねん8がつ28にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2014ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん
  43. ^ 石川いしかわ 2014, pp. 78–79.
  44. ^ 青木あおき 2010, pp. 135–137.
  45. ^ Mansfield, Cheryl. “Space station module Columbus lands on Florida shores” (PDF) (English). John F. Kennedy Space Center, NASA. 2014ねん9がつ19にち閲覧えつらん
  46. ^ Aviation Safety Network > ASN Aviation Safety Database > Type index > ASN Aviation Safety Database results”. Aviation Safety Network. 2019ねん2がつ25にち閲覧えつらん
  47. ^ EASA 2017, p. 8.
  48. ^ a b EASA 2017, p. 7.
  49. ^ a b EASA 2017, p. 6.
  50. ^ Airbus A300-600ST Beluga - Aerospace Technology”. Aerospace Technology. 2018ねん6がつ19にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2019ねん2がつ25にち閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

書籍しょせき雑誌ざっし記事きじ[編集へんしゅう]

  • 青木あおきけん『AIRBUS JET STORY』イカロス出版いかろすしゅっぱん、2010ねん3がつ25にちISBN 978-4-86320-277-1 
  • 青木あおきけん『ジェット旅客機りょかくきをつくる技術ぎじゅつ : エアバスとボーイングのつくりかたちがいは?なが主翼しゅよく胴体どうたいはどうつくって、なにではこぶの?』(電子でんしだい1)SBクリエイティブ〈サイエンス・アイ新書しんしょ〉、2014ねん2がつ28にち 
  • 石川いしかわ潤一じゅんいち「エアバスの特殊とくしゅ輸送ゆそうベルーガの20ねん」『航空こうくうファン』、ぶん林堂はやしどう、74-79ぺーじ、2014ねん12月21にちISSN 04506650 
  • 藤田ふじたまさるけい「Airbus A300 & Airbus A310シリーズのすべて」『ヨーロピアン・ワイドボディ Airbus A300&A310』、イカロス出版いかろすしゅっぱん、51-66ぺーじ、2001ねん7がつ31にちISBN 4-87149-340-7 

オンライン資料しりょう[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

  • ボーイング747LCF - ボーイング747を改造かいぞうした大型おおがた貨物かもつ愛称あいしょう「ドリームリフター」。ボーイングのコンポーネントを輸送ゆそうするためにもちいられている。
  • エアバス ベルーガ XL

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]