蜂蜜 はちみつ とアメリカンビスケット
蜂蜜 はちみつ (はちみつ)とは、ミツバチ が花 はな の蜜 みつ [注釈 ちゅうしゃく 1] を採集 さいしゅう し、巣 す の中 なか で加工 かこう 、貯蔵 ちょぞう されたものをいう[2] 。約 やく 8割 わり の糖分 とうぶん と約 やく 2割 わり の水分 すいぶん によって構成 こうせい され、ビタミン やアミノ酸 あみのさん 、ミネラル 類 るい などの栄養素 えいようそ をわずかに含 ふく む[3] [4] 。味 あじ や色 いろ は蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ によって様々 さまざま である[5] 。
本来 ほんらい はミツバチの食料 しょくりょう であるが、しばしば他 た の生物 せいぶつ が採集 さいしゅう して食料 しょくりょう としている[6] 。「蜂蜜 はちみつ の歴史 れきし は人類 じんるい の歴史 れきし 」ということわざがある[7] ように、人類 じんるい も、古来 こらい 、食用 しょくよう や薬用 やくよう など様々 さまざま な用途 ようと に用 もち いている。人類 じんるい は初 はじ め、野生 やせい のミツバチの巣 す から蜂蜜 はちみつ を採集 さいしゅう していたが、やがてミツバチを飼育 しいく して採集 さいしゅう すること(養蜂 ようほう )を始 はじ めた。
人類 じんるい による蜂蜜 はちみつ の生産 せいさん 量 りょう は、世界 せかい 全体 ぜんたい で年間 ねんかん 約 やく 120万 まん トン と推定 すいてい される[8] [9] 。
後述 こうじゅつ のように、乳児 にゅうじ に与 あた えるのは危険 きけん なので、絶対 ぜったい に与 あた えてはならない食料 しょくりょう である。
花 はな の蜜 みつ を採集 さいしゅう するセイヨウミツバチ
蜂蜜 はちみつ のもととなる花 はな の蜜 みつ は、メスのミツバチによって採集 さいしゅう される。採集 さいしゅう された花 はな の蜜 みつ はショ糖 とう 液 えき 、つまり水分 すいぶん を含 ふく んだスクロース (ショ糖 とう )の状態 じょうたい で胃 い の前部 ぜんぶ にある蜜 みつ 嚢(蜜 みつ 胃 い [10] )と呼 よ ばれる器官 きかん に貯 たくわ えられる。蜜 みつ 嚢が花 はな の蜜 みつ で満 み たされると、ミツバチは巣 す へ戻 もど る[11] 。
一般 いっぱん にはミツバチが採集 さいしゅう した花 はな の蜜 みつ のことを蜂蜜 はちみつ と呼 よ ぶと考 かんが えられがちである[12] が、花 はな の蜜 みつ が巣 す の中 なか で加工 かこう 、貯蔵 ちょぞう されたものが蜂蜜 はちみつ であり[2] 、両者 りょうしゃ の性質 せいしつ には物理 ぶつり 的 てき 、化学 かがく 的 てき な違 ちが いがある[13] 。まず、花 はな の蜜 みつ は蜂蜜 はちみつ よりも糖 とう 濃度 のうど が低 ひく い。一般 いっぱん に花 はな の蜜 みつ の糖度 とうど はミツバチが採集 さいしゅう した段階 だんかい で40%未満 みまん であるが、巣 す に持 も ち帰 かえ られた後 のち で水分 すいぶん の発散 はっさん が行 おこな われる結果 けっか 、蜂蜜 はちみつ の糖度 とうど は80%前後 ぜんご に上昇 じょうしょう する[14] 。また、水分 すいぶん を発散 はっさん させるための作業 さぎょう の一 ひと つとして、ミツバチは巣 す の中 なか で口器 こうき を使 つか って蜜 みつ を膜 まく 状 じょう に引 ひ き延 の ばすが、この際 さい ミツバチの唾液 だえき に含 ふく まれる酵素 こうそ (インベルターゼ 、転化 てんか 酵素 こうそ )が蜜 みつ に混入 こんにゅう し、その作用 さよう によって蜜 みつ の中 なか のスクロースがグルコース (ブドウ糖 ぶどうとう )とフルクトース (果糖 かとう )に分解 ぶんかい される[13] 。
また、本来 ほんらい は花 はな の蜜 みつ に含 ふく まれない物質 ぶっしつ がミツバチの口器 こうき から混入 こんにゅう する。一 いち 例 れい としてコリン が挙 あ げられる。コリンはミツバチの咽頭 いんとう 腺 せん から分泌 ぶんぴつ されるローヤルゼリー に含 ふく まれる物質 ぶっしつ であり、ミツバチが花 はな の蜜 みつ の水分 すいぶん の発散 はっさん と並行 へいこう して同 おな じく口器 こうき を用 もち いて咽頭 いんとう 腺 せん から分泌 ぶんぴつ されたローヤルゼリーを女王蜂 じょおうばち の幼虫 ようちゅう に与 あた える作業 さぎょう を行 おこな うため、ローヤルゼリー中 ちゅう のコリンが蜂蜜 はちみつ に混入 こんにゅう すると考 かんが えられる[15] 。
ちなみに、中国 ちゅうごく の明代 あきよ の薬学 やくがく 書 しょ 『本草 ほんぞう 綱目 こうもく 』は「臭 におい 腐 くさ 神 かみ 奇 き 」という霊的 れいてき な作用 さよう によって大便 だいべん から蜂蜜 はちみつ が生成 せいせい されると説 と いており、この説 せつ は同 おな じく明代 あきよ の産業 さんぎょう 技術 ぎじゅつ 書 しょ 『天工 てんこう 開 ひらき 物 ぶつ 』や日本 にっぽん の江戸 えど 時代 じだい の類書 るいしょ 『和漢 わかん 三 さん 才 さい 図会 ずえ 』に受 う け継 つ がれた。日本 にっぽん ではこの説 せつ に対 たい し、江戸 えど 時代 じだい の本草学 ほんぞうがく 者 もの 貝原 かいばら 益軒 えきけん が蜂蜜 はちみつ は花 はな の蜜 みつ から作 つく られると反論 はんろん した。日本 にっぽん 初 はつ の養蜂 ようほう 書 しょ 『家 いえ 蜂 はち 畜養記 き 』[16] の著者 ちょしゃ 久世 くぜ 敦 あつし 行 ぎょう も同様 どうよう に反論 はんろん を行 おこな った[17] 。
蜂蜜 はちみつ 採集 さいしゅう の
様子 ようす を
描 えが いた
アラニア洞窟 どうくつ の
岩 いわ 壁 かべ 彫刻 ちょうこく の
模写 もしゃ
エバ・クレーン (英語 えいご 版 ばん ) の研究 けんきゅう によれば、1万 まん 年 ねん 前 まえ には既 すで に人類 じんるい による採 と 蜜 みつ が始 はじ まっていた[18] 。人類 じんるい は当初 とうしょ 、野生 やせい のミツバチの巣 す から蜂蜜 はちみつ を採集 さいしゅう していた[19] 。1919年 ねん に、スペインのアラニア洞窟 どうくつ で発見 はっけん された新 しん 石器 せっき 時代 じだい の岩 いわ 壁 かべ 彫刻 ちょうこく は人類 じんるい と蜂蜜 はちみつ の関係 かんけい を示 しめ す最古 さいこ の資料 しりょう とされ、片手 かたて に籠 こめ 状 じょう の容器 ようき を持 も って縄梯子 なわばしご を登 のぼ って天然 てんねん の洞穴 どうけつ に近 ちか づき、蜂蜜 はちみつ の採集 さいしゅう を試 こころ みる人物 じんぶつ が描 えが かれている[20] 。この壁画 へきが では洞穴 どうけつ とミツバチが非常 ひじょう に大 おお きく描 えが かれており、古代 こだい 人 じん の蜂蜜 はちみつ への関心 かんしん の高 たか さとミツバチに対 たい する恐怖 きょうふ の大 おお きさを表 あらわ していると解釈 かいしゃく することができる[21] 。
やがて人類 じんるい は養蜂 ようほう 、すなわちミツバチを飼育 しいく して蜂蜜 はちみつ を得 え る方法 ほうほう を身 み に付 つ けた。古代 こだい エジプト ではおよそ5000年 ねん 前 まえ に粘土 ねんど 製 せい の管状 かんじょう の巣箱 すばこ を用 もち いた養蜂 ようほう が始 はじ められ、巣箱 すばこ を移動 いどう させながら蜜 みつ を採集 さいしゅう させること(転地 てんち 養蜂 ようほう )も行 おこな われた[19] 。ギリシア神話 しんわ には養蜂 ようほう の神 かみ アリスタイオス が登場 とうじょう する[22] 。
養蜂 ようほう は、閉鎖 へいさ 空間 くうかん の中 なか に巣 す を作 つく るというミツバチの習性 しゅうせい を利用 りよう し、内側 うちがわ をくり抜 ぬ いた丸太 まるた や土管 どかん 、わら縄 なわ 製 せい のスケップ (ドイツ語 ご 版 ばん ) 、木製 もくせい の桶 おけ などを用 もち いて行 おこな われる[23] 。かつては巣 す を切 き り取 と り、押 お し潰 つぶ して蜜 みつ を搾 しぼ り取 と る方法 ほうほう が採用 さいよう されていたが、これはミツバチに大 おお きなダメージを与 あた えるものであった[24] 。現代 げんだい 的 てき な養蜂 ようほう では木製 もくせい の枠 わく の中 なか に巣 す を作 つく らせ、蜜 みつ が貯 た まると蜂蜜 はちみつ 分離 ぶんり 器 き (英語 えいご 版 ばん ) (遠心 えんしん 分離 ぶんり 器 き )にかける方法 ほうほう が採用 さいよう されている[25] 。遠心 えんしん 分離 ぶんり 器 き による採 と 蜜 みつ 法 ほう は1865年 ねん に、オーストリアのフルシュカによって考案 こうあん された[26] 。遠心分離機 えんしんぶんりき の活用 かつよう によってミツバチ一 いち 群 ぐん あたりの蜂蜜 はちみつ の採集 さいしゅう 量 りょう はおよそ5倍 ばい ないし10倍 ばい に増加 ぞうか した[25] 。
採集 さいしゅう した蜂蜜 はちみつ には微量 びりょう の花粉 かふん [注釈 ちゅうしゃく 2] や巣 す の破片 はへん が含 ふく まれている。市場 いちば に流通 りゅうつう している蜂蜜 はちみつ の多 おお くは、それらを濾過 ろか した後 のち で容器 ようき に詰 つ められている[27] が、濾過 ろか には限界 げんかい があり、若干 じゃっかん の不純物 ふじゅんぶつ が残留 ざんりゅう する[28] 。
蜂 はち は基本 きほん 的 てき に植物 しょくぶつ 由来 ゆらい の蜜 みつ を集 あつ めるが、天候 てんこう 不良 ふりょう などによって蜜 みつ の収集 しゅうしゅう が捗 はかど らない場合 ばあい は、様々 さまざま な糖 とう を集 あつ める習性 しゅうせい がある[29] 。ゴミ箱 ごみばこ の空 あ き缶 かん からジュースの飲 の み残 のこ しを集 あつ めたり、食品 しょくひん 工場 こうじょう の廃棄 はいき 物 ぶつ を集 あつ めたりといった事例 じれい が知 し られ、その場合 ばあい は材料 ざいりょう に由来 ゆらい した色彩 しきさい の蜜 みつ となる[29] 。例 たと えばチョコレート工場 こうじょう やマラスキーノ・チェリー 工場 こうじょう からの廃棄 はいき 物 ぶつ を集 あつ めた蜂 はち によって、赤色 あかいろ や青色 あおいろ の着色 ちゃくしょく 剤 ざい 入 い りのカラフルな蜜 みつ ができることがあるが、こういった蜜 みつ は商品 しょうひん 価値 かち がほとんどない[29] 。
蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ と採集 さいしゅう 季 き 節 ぶし によって変動 へんどう するが、約 やく 72%の糖分 とうぶん と約 やく 21%の水分 すいぶん によって構成 こうせい され[30] 、微量 びりょう の栄養素 えいようそ など(ビタミン [注釈 ちゅうしゃく 3] 、ミネラル [注釈 ちゅうしゃく 4] 、アミノ酸 あみのさん [注釈 ちゅうしゃく 5] [注釈 ちゅうしゃく 6] 、有機 ゆうき 酸 さん [注釈 ちゅうしゃく 7] 、酵素 こうそ [注釈 ちゅうしゃく 8] 、色素 しきそ [注釈 ちゅうしゃく 9] 、香気 こうき 物質 ぶっしつ [注釈 ちゅうしゃく 10] )も含 ふく まれる[3] 。有効 ゆうこう 成分 せいぶん が蜂蜜 はちみつ の中 なか で果 は たす働 はたら きについては未 み 解明 かいめい な点 てん も多 おお い[42] 。ビタミン、ミネラル、アミノ酸 あみのさん の多 おお くは花粉 かふん に由来 ゆらい する[32] 。
蜂蜜 はちみつ 100g中 ちゅう の糖分 とうぶん (平均 へいきん 値 ち )[43]
フルクトース
50.49%
グルコース
41.88%
スクロース
0 1.35%
糖分 とうぶん
糖分 とうぶん のほとんどはグルコース (ブドウ糖 ぶどうとう )とフルクトース (果糖 かとう )[44] で、少量 しょうりょう のオリゴ糖 とう [44] とスクロース (ショ糖 とう )[44] [45] 、さらにデキストリン も含 ふく まれる[46] 。
スクロースは蜜蜂 みつばち に採集 さいしゅう される花 はな の蜜 みつ の主成分 しゅせいぶん であり、巣 す の中 なか で蜂蜜 はちみつ に転化 てんか しなかったものである[45] 。標準 ひょうじゅん 的 てき な蜂蜜 はちみつ に占 し めるスクロースやデキストリンの割合 わりあい はせいぜい1ないし3%まで、5%を超 こ える蜂蜜 はちみつ については分解 ぶんかい が十分 じゅうぶん に進 すす んでいないか、純粋 じゅんすい ではない、つまり蜂蜜 はちみつ 以外 いがい のものが混入 こんにゅう していることを疑 うたが う必要 ひつよう がある[46] 。デキストリンは、人工 じんこう 的 てき に作 つく られたグルコースや水飴 みずあめ に大量 たいりょう に含 ふく まれる[47] 。ただし甘露 かんろ 蜜 みつ は一般 いっぱん にデキストリンが10%前後 ぜんご 含 ふく まれる[48] 。
ミネラル
ミネラルの一 ひと つである鉄 てつ にはタンニン と化学 かがく 反応 はんのう を起 お こして黒 くろ くなるという性質 せいしつ がある。そのため、紅茶 こうちゃ の中 なか に蜂蜜 はちみつ を入 い れて黒 くろ く変色 へんしょく するかどうかで蜂蜜 はちみつ が純粋 じゅんすい かどうかを判別 はんべつ することができるといわれることがある。しかし蜂蜜 はちみつ には金属 きんぞく を溶解 ようかい させる性質 せいしつ があり、鉄 てつ を含 ふく む金属 きんぞく 製 せい の容器 ようき に貯蔵 ちょぞう された場合 ばあい 、蜂蜜 はちみつ に溶 と け込 こ んだ容器 ようき の鉄分 てつぶん がタンニンと反応 はんのう を起 お こすため、確実 かくじつ な方法 ほうほう とはいえない[49] 。
ビタミン
ビタミンのうち約 やく 9割 わり は活性 かっせい 型 がた で少量 しょうりょう の摂取 せっしゅ で効果 こうか が見込 みこ める上 じょう 、きわめて安定 あんてい しており、果物 くだもの と比 くら べ貯蔵 ちょぞう 中 ちゅう の減少 げんしょう 率 りつ が非常 ひじょう に少 すく ない[50] 。ビタミンの含有 がんゆう 量 りょう は蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ によって大 おお きく異 こと なり、また脱臭 だっしゅう 脱色 だっしょく をすると大幅 おおはば に、場合 ばあい によってはほとんど全 すべ て失 うしな われてしまう[51] 。
酵素 こうそ
酵素 こうそ のうちインベルターゼ (転化 てんか 酵素 こうそ )は、前述 ぜんじゅつ のようにスクロースをグルコースとフルクトースに分解 ぶんかい する働 はたら きを持 も ち、ミツバチが採集 さいしゅう した花 はな の蜜 みつ を蜂蜜 はちみつ に変化 へんか させる役割 やくわり を担 にな う[52] 。スクロースの分解 ぶんかい が十分 じゅうぶん に進 すす んでいない蜂蜜 はちみつ を採集 さいしゅう した場合 ばあい 、インベルターゼの働 はたら きによって貯蔵 ちょぞう 中 ちゅう に分解 ぶんかい が進 すす む[38] 。インベルターゼは熱 ねつ によって機能 きのう を失 うしな う。そのため、分解 ぶんかい が十分 じゅうぶん に進 すす んでいない蜂蜜 はちみつ を加熱 かねつ して水分 すいぶん を除去 じょきょ した場合 ばあい 、濃度 のうど を見 み ると標準 ひょうじゅん 的 てき な蜂蜜 はちみつ だがショ糖 とう の含有 がんゆう 量 りょう が不自然 ふしぜん に多 おお い製品 せいひん が出来上 できあ がってしまう[53] 。グルコースオキシダーゼ は、グルコースから有機 ゆうき 酸 さん (グルコン酸 さん )を作 つく り出 だ す[36] 。ジアスターゼ はデンプン をデキストリンやマルトース (麦芽糖 ばくがとう )に分解 ぶんかい する働 はたら きをもつ。ドイツやオランダ、スイスの一部 いちぶ ではジアスターゼの含有 がんゆう 量 りょう が少 すく ない蜂蜜 はちみつ を、人為 じんい 的 てき な加工 かこう がされている可能 かのう 性 せい があるとして低 ひく く評価 ひょうか する傾向 けいこう がある。しかしジアスターゼの含有 がんゆう 量 りょう は蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ の種類 しゅるい によって異 こと なる面 めん もあり、さらに長期間 ちょうきかん 貯蔵 ちょぞう すると減少 げんしょう する[54] 。アメリカの専門 せんもん 家 か の多 おお くはジアスターゼの含有 がんゆう 量 りょう に基 もと づく品質 ひんしつ の評価 ひょうか に否定 ひてい 的 てき である[54] 。
品質 ひんしつ (純粋 じゅんすい ・加糖 かとう ・製糖 せいとう 蜂蜜 はちみつ 等 とう について)[ 編集 へんしゅう ]
日本 にっぽん において、はちみつ類 るい の表示 ひょうじ に関 かん する公正 こうせい 競争 きょうそう 規約 きやく によって品質 ひんしつ が決 き められている[55] 公正 こうせい 競争 きょうそう 規約 きやく が対象 たいしょう とする「はちみつ」とは、以下 いか の4つである。
はちみつ - みつばち が植物 しょくぶつ の花 はな みつを採集 さいしゅう し、巣 す 房 ぼう に貯 たくわ え熟成 じゅくせい した天然 てんねん の甘味 あまみ 物質 ぶっしつ であって、別表 べっぴょう に定 さだ める性状 せいじょう を有 ゆう し、別表 べっぴょう に定 さだ める組成 そせい 基準 きじゅん に適合 てきごう したものをいう。
甘露 かんろ はちみつ - みつばちが植物 しょくぶつ の分泌 ぶんぴつ 物 ぶつ 又 また は同 どう 分泌 ぶんぴつ 物 ぶつ を吸 す った他 ほか の昆虫 こんちゅう の排出 はいしゅつ 物 ぶつ を採集 さいしゅう し、巣 す 房 ぼう に貯 たくわ え熟成 じゅくせい した天然 てんねん の甘味 あまみ 物質 ぶっしつ であって、別表 べっぴょう に定 さだ める性状 せいじょう を有 ゆう し、別表 べっぴょう に定 さだ める組成 そせい 基準 きじゅん に適合 てきごう したものをいう。
巣 す はちみつ - 新 あたら しく作 つく られて幼虫 ようちゅう のいない巣 す 房 ぼう にみつばちによって貯 たくわ えられたはちみつ又 また は甘露 かんろ はちみつで、巣 す 全体 ぜんたい 又 また は一部 いちぶ を封入 ふうにゅう したまま販売 はんばい されるものをいう。
巣 す はちみつ入 い りはちみつ - はちみつ又 また は甘露 かんろ はちみつに巣 す はちみつを加 くわ えたものをいう。
※ 採 と 蜜 みつ 源 げん の花 はな 名 めい :はちみつに採 と 蜜 みつ 源 げん の花 はな 名 めい を表示 ひょうじ する場合 ばあい には、当該 とうがい はちみつのすべて又 また は大 だい 部分 ぶぶん を当該 とうがい 花 はな から採 と 蜜 みつ し、その花 はな の特徴 とくちょう を有 ゆう するものであって、かつ、採 と 蜜 みつ 国名 こくめい を表示 ひょうじ しなければならない。
※ 採 と 蜜 みつ 国名 こくめい 表示 ひょうじ :「国産 こくさん 」は、原料 げんりょう 蜜 みつ の全 すべ てが国内 こくない で採 と 蜜 みつ されたものでなければならない。
保存 ほぞん 性 せい の高 たか さは、高 こう 糖度 とうど とpH 3.7 程度 ていど の酸性 さんせい と酵素 こうそ によって生成 せいせい される過酸化水素 かさんかすいそ によって与 あた えられ[43] [56] 、グルコースとフルクトースが主成分 しゅせいぶん であることから、蜂蜜 はちみつ は消化 しょうか の必要 ひつよう なしに、手早 てばや くエネルギーを得 え ることができる[57] 。グルコースとフルクトースの比率 ひりつ を比較 ひかく すると、フルクトースの方 ほう が若干 じゃっかん 多 おお い傾向 けいこう にある[58] [59] 。グルコースとフルクトースはともに単 たん 糖 とう であり、摂取 せっしゅ 後 ご 体内 たいない でそれ以上 いじょう 消化 しょうか ・分解 ぶんかい する必要 ひつよう がなく、短時間 たんじかん で体内 たいない に吸収 きゅうしゅう される[60] 。さらにフルクトースの吸収 きゅうしゅう 速度 そくど がグルコースのおよそ半分 はんぶん であることから、吸収 きゅうしゅう によって血糖 けっとう 値 ち が急激 きゅうげき に上昇 じょうしょう することはない[61] 。
結晶 けっしょう が沈殿 ちんでん した蜂蜜 はちみつ
蜂蜜 はちみつ には、低温 ていおん 中 ちゅう で粒状 りゅうじょう の結晶 けっしょう ができ白 しろ く固 かた まる性質 せいしつ があるが、これはグルコースの性質 せいしつ によるものである[62] [63] 。ただし低温 ていおん であればあるほど結晶 けっしょう 化 か しやすいというわけではなく、結晶 けっしょう 化 か しやすいのは摂氏 せっし 5度 ど ないし14度 ど 弱 じゃく であり、摂氏 せっし マイナス18度 ど 弱 じゃく 以下 いか になるとほとんど結晶 けっしょう 化 か しなくなるといわれている[64] 。グルコースを多 おお く含 ふく む蜂蜜 はちみつ ほど早 はや く結晶 けっしょう 化 か し[32] 、グルコースの含有 がんゆう 量 りょう が少 すく なくフルクトースを多 おお く含 ふく む蜂蜜 はちみつ は結晶 けっしょう 化 か しにくい[63] 。また、結晶 けっしょう 化 か が早 はや いと結晶 けっしょう のきめが細 こま かくなる傾向 けいこう がある[65] [66] 。どのように結晶 けっしょう 化 か していくかは、蜂蜜 はちみつ の比重 ひじゅう によって異 こと なる。比重 ひじゅう の小 ちい さい蜂蜜 はちみつ の場合 ばあい 、液体 えきたい 状 じょう の蜂蜜 はちみつ より比重 ひじゅう の大 おお きい結晶 けっしょう が底 そこ に沈殿 ちんでん するため、底 そこ の方 ほう から結晶 けっしょう 化 か するかのような印象 いんしょう を与 あた える。比重 ひじゅう の大 おお きい蜂蜜 はちみつ の場合 ばあい 、液体 えきたい 状 じょう の蜂蜜 はちみつ と結晶 けっしょう の比重 ひじゅう の差 さ がほとんど同 おな じであるため、蜂蜜 はちみつ 全体 ぜんたい が結晶 けっしょう 化 か していく[67] 。加熱 かねつ することで結晶 けっしょう は溶 と けるが、加熱 かねつ し過 す ぎると色 いろ が濃 こ くなったり風味 ふうみ が若干 じゃっかん 変化 へんか するなどの影響 えいきょう が生 しょう じる[68] 。結晶 けっしょう を経 へ た蜂蜜 はちみつ は再 ふたた び結晶 けっしょう しにくいが溶 と け残 のこ った結晶 けっしょう がある場合 ばあい 、しばらくするとそこを核 かく として再 ふたた び結晶 けっしょう 化 か が進行 しんこう する[69] 。結晶 けっしょう ができない蜂蜜 はちみつ は純粋 じゅんすい ではないといわれることがある。これは多 おお くの蜂蜜 はちみつ について妥当 だとう な判別 はんべつ 法 ほう であるが、アカシアを蜜 みつ 源 げん とするものなど一部 いちぶ には純粋 じゅんすい であってもなかなか結晶 けっしょう ができない蜂蜜 はちみつ もある[70] 。結晶 けっしょう を見 み て蜂蜜 はちみつ に砂糖 さとう が混入 こんにゅう していると勘違 かんちが いされることがある[71] 。
蜂蜜 はちみつ の水素 すいそ イオン指数 しすう (pH)は、酵素 こうそ によって生成 せいせい された有機 ゆうき 酸 さん を含 ふく むため[35] 、3.2から4.9(平均 へいきん 3.7[43] )と弱酸 じゃくさん 性 せい であるものの、蜂蜜 はちみつ を摂取 せっしゅ する際 さい には酸味 さんみ が感 かん じられない傾向 けいこう にある。これはグルコースおよびフルクトースの甘 あま みが強 つよ く、かつ有機 ゆうき 酸 さん の7割 わり を占 し めるグルコン酸 さん の酸味 さんみ がまろやかなためである[35] 。なお、ミネラルによって体内 たいない でアルカリが生成 せいせい されるという俗説 ぞくせつ があるがこれは誤 あやま りである。
蜂蜜 はちみつ の標準 ひょうじゅん カロリーは、100g あたり約 やく 294kcal[72] 、または356kcal[73] で、鶏卵 けいらん の約 やく 2.5倍 ばい 、牛乳 ぎゅうにゅう の約 やく 6倍 ばい に相当 そうとう する[74] 。
蜂蜜 はちみつ の甘味 あまみ 度 ど は、採集 さいしゅう された花 はな の種類 しゅるい によって若干 じゃっかん 差 さ があるものの、同 どう 重量 じゅうりょう のスクロースとほぼ同 おな じとされる[75] 。蜂蜜 はちみつ はフルクトースを多 おお く含 ふく むが、フルクトースには甘味 あまみ 度 ど が低温 ていおん で高 たか く、高温 こうおん で低 ひく くなるという特徴 とくちょう がある[75] 。
蜂蜜 はちみつ は甘 あま さとともに、独特 どくとく の風味 ふうみ を持 も つ。これは蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるビタミン、ミネラル、アミノ酸 あみのさん 、有機 ゆうき 酸 さん 、酵素 こうそ などの微量 びりょう 成分 せいぶん に由来 ゆらい する。風味 ふうみ は蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ の種類 しゅるい によっても異 こと なる[76] 。
蜂蜜 はちみつ は浸透 しんとう 性 せい が高 たか いことで知 し られるが、これはグルコースとフルクトースの浸透 しんとう 性 せい がともに高 たか いからである[76] 。
巣 す ごと容器 ようき に入 い れられた蜂蜜 はちみつ (巣 す 蜜 みつ )
蜂蜜 はちみつ と人類 じんるい の関 かか わりは古 ふる く、英語 えいご には「蜂蜜 はちみつ の歴史 れきし は人類 じんるい の歴史 れきし 」ということわざがある[7] 。蜂蜜 はちみつ は、人類 じんるい が初 はじ めて使用 しよう した甘味 あまみ 料 りょう といわれており[77] 、イングランド 南部 なんぶ では紀元前 きげんぜん 2500年 ねん 頃 ごろ に壺 つぼ 型 がた の土器 どき に蜂蜜 はちみつ が入 い れられていた痕跡 こんせき が発見 はっけん されている[78] 。
人類 じんるい は当初 とうしょ 、巣 す 房 ぼう (ミツバチの巣 す を構成 こうせい する六角形 ろっかっけい の小 しょう 部屋 へや )ごと食 た べる形 かたち [注釈 ちゅうしゃく 11] で蜂蜜 はちみつ を摂取 せっしゅ した[80] 。古代 こだい エジプトで蜂蜜 はちみつ は、イナゴマメ (キャロブ )と並 なら び主要 しゅよう な甘味 あまみ 料 りょう であった[81] 。蜂蜜 はちみつ が人々 ひとびと の食生活 しょくせいかつ に広 ひろ く浸透 しんとう し始 はじ めたのは古代 こだい ギリシャ時代 じだい のこと[82] で、ギリシア神話 しんわ には巣 す に入 はい った蜂蜜 はちみつ が供 きょう される場面 ばめん が登場 とうじょう する[83] 。古代 こだい ギリシャでは多 おお くの文芸 ぶんげい 作品 さくひん 、さらにはプラトン 、アリストテレス といった哲学 てつがく 者 しゃ の著作 ちょさく にも蜂蜜 はちみつ が登場 とうじょう する。アリストテレスの記述 きじゅつ をもとにした試算 しさん では、当時 とうじ のアッティカ の自由 じゆう 市民 しみん 1人 にん あたりの消費 しょうひ 量 りょう は20世紀 せいき 後半 こうはん の日本 にっぽん の国民 こくみん 1人 にん あたりの消費 しょうひ 量 りょう をはるかに上回 うわまわ っている[82] 。それに応 おう じて養蜂 ようほう も盛 さか んに行 おこな われ、プルタルコス の『対比 たいひ 列伝 れつでん 』には、政治 せいじ 家 か ソロン が活躍 かつやく した時代 じだい に養蜂 ようほう 場 じょう 間 あいだ の距離 きょり 規制 きせい (300プース以上 いじょう 離 はな さなくてはならない)に関 かん する法律 ほうりつ が制定 せいてい されたという話題 わだい が登場 とうじょう する[84] 。
また蜂蜜 はちみつ を使 つか った保存 ほぞん 食 しょく も、古 ふる くから世界中 せかいじゅう で利用 りよう されてきた。現在 げんざい でもジャム・プレザーブ はもちろんのこと、レモン やゆず などの果物 くだもの 、生姜 しょうが などの野菜 やさい をそのまま蜂蜜 はちみつ 漬 づ けにしたものなどが日常 にちじょう 的 てき に食卓 しょくたく を彩 いろど っている。その他 た 蜂蜜 はちみつ を固 かた めて作 つく ったのど飴 あめ や、蜂蜜 はちみつ ドリンクなど、様々 さまざま な加工 かこう 食品 しょくひん が製造 せいぞう されている。
紀元前 きげんぜん 15世紀 せいき 、トトメス3世 せい 時代 じだい のエジプトの遺跡 いせき の壁画 へきが には、養蜂 ようほう とともに蜂蜜 はちみつ 入 い りのパン菓子 かし を作 つく る様子 ようす が描 えが かれている[85] 。約 やく 300年 ねん 後 ご のラムセス3世 せい の墓 はか の壁画 へきが にも同様 どうよう の絵 え が描 えが かれており、菓子 かし の種類 しゅるい が増 ふ えていることが読 よ み取 と れる[86] 。
エジプトのパン菓子 かし はギリシャに伝 つた わった[87] 。古代 こだい アテナイ の喜劇 きげき 作家 さっか アリストパネス の作品 さくひん 『アカルナイの人々 ひとびと 』(紀元前 きげんぜん 425年 ねん 発表 はっぴょう )の中 なか には蜂蜜 はちみつ 入 い りのパンが登場 とうじょう する[88] 。紀元前 きげんぜん 200年 ねん 頃 ごろ にはギリシャ産 さん の蜂蜜 はちみつ を使 つか って72種類 しゅるい のパン菓子 かし が作 つく られていたといわれる[89] 。パンと菓子 かし の分化 ぶんか も進 すす んでいった[89] 。当時 とうじ 蜂蜜 はちみつ は大変 たいへん 高価 こうか で、キュレネ の遺跡 いせき からは土地 とち の権利 けんり と引 ひ き換 か えに蜂蜜 はちみつ を手 て に入 い れた入植 にゅうしょく 者 しゃ について記述 きじゅつ された碑文 ひぶん が出土 しゅつど している[87] 。製菓 せいか 、製 せい パンにおいて蜂蜜 はちみつ は、甘 あま みを加 くわ えるだけでなく酵母 こうぼ 増殖 ぞうしょく を促進 そくしん する機能 きのう も有 ゆう している[89] 。その後 ご 、蜂蜜 はちみつ を使 つか ったパンや菓子 かし はローマ、さらにヨーロッパ全土 ぜんど へと広 ひろ まった[87] 。古代 こだい ローマ において蜂蜜 はちみつ はパン以外 いがい の料理 りょうり にも用 もち いられた。ローマの美食 びしょく 家 か マルクス・ガウィウス・アピキウス の著書 ちょしょ 『アピキウスの料理 りょうり 書 しょ 』に収録 しゅうろく されているレシピは西洋 せいよう 料理 りょうり の起源 きげん とされるが、500点 てん 中 ちゅう 170点 てん ほどが蜂蜜 はちみつ を使用 しよう した料理 りょうり に関 かん するものである[90] 。
東洋 とうよう においては中国 ちゅうごく の戦国 せんごく 時代 じだい 、楚 すわえ 辞 じ 『招魂 しょうこん 』の中 なか に「粔籹蜜 みつ 餌 えさ 」という名 な の蜂蜜 はちみつ を用 もち いた菓子 かし が登場 とうじょう する[91] 。「粔籹」は餅 もち 米 まい 粉 こな と小麦粉 こむぎこ 、蜂蜜 はちみつ を混 ま ぜて揚 あ げた菓子 かし を指 さ し、「餌 えさ 」はキビ を臼 うす でついて作 つく った餅 もち を指 さ すことから、これはきび団子 だんご 風 ふう の餅 もち に蜂蜜 はちみつ をかけたもの、または餅 もち に蜂蜜 はちみつ を混 ま ぜて作 つく ったものと推測 すいそく される[92] 。「粔籹」という語 かたり は紀元前 きげんぜん 2世紀 せいき の墳墓 ふんぼ 、馬 うま 王堆漢 おうたいかん 墓 ぼ の副葬品 ふくそうひん の竹 たけ 簡にも登場 とうじょう する[92] 。「粔籹」の語 かたり は日本 にっぽん にも伝 つた わり、平安 へいあん 時代 じだい 中期 ちゅうき 発行 はっこう の『和名 わみょう 類聚 るいじゅう 抄 しょう 』に登場 とうじょう する。ただしここでは製法 せいほう について「蜜 みつ と米 こめ を和 わ し煮詰 につ めて作 つく る」と紹介 しょうかい されており、内容 ないよう が変化 へんか している。ちなみに『和名 わみょう 類聚 るいじゅう 抄 しょう 』において本来 ほんらい の「粔籹」は、「環 たまき 餅 もち 」(まがり)として紹介 しょうかい されている[92] 。
魚 さかな 料理 りょうり に用 もち いると、魚 さかな の臭 くさ みを減 へ らす働 はたら きをする。これは蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれる酸 さん が魚 さかな の臭 くさ みの原因 げんいん であるアミン の揮発 きはつ 性 せい をなくすためである[93] 。煮 に 魚 ぎょ や照 て り焼 や きを作 つく る際 さい に味噌 みそ や醤油 じょうゆ に蜂蜜 はちみつ を混 ま ぜると、香 かお りの良 よ さが向上 こうじょう する。これは蜂蜜 はちみつ の香 かお り自体 じたい が魚 さかな の臭 にお いを覆 おお うだけでなく、蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるグルコースとフルクトースが魚 さかな のタンパク質 たんぱくしつ や味噌 みそ ・醤油 じょうゆ のアミノ酸 あみのさん とアミノカルボニル反応 はんのう と呼 よ ばれる反応 はんのう を起 お こし、それによって生 しょう じた香 かお り成分 せいぶん がアミンと結合 けつごう し、魚 さかな 臭 くさ さを打 う ち消 け すことによる[93] 。
肉 にく 料理 りょうり に用 もち いると、浸透 しんとう 性 せい の高 たか さによって肉 にく の組織 そしき に浸透 しんとう し、過熱 かねつ による肉 にく の収縮 しゅうしゅく ・硬化 こうか を防 ふせ ぐ。また、蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれる有機 ゆうき 酸 さん は肉 にく の保水 ほすい 性 せい を高 たか め、肉 にく を軟化 なんか させる。さらにグルコースとフルクトースが熱 ねつ によって短時間 たんじかん でカラメル化 か するため、肉 にく の表面 ひょうめん が固 かた められ、内部 ないぶ に水分 すいぶん やうまみを閉 と じ込 こ めることができる[94] 。
炊飯 すいはん の際 さい に蜂蜜 はちみつ を加 くわ えると、グルコースとフルクトースが米 べい の内部 ないぶ に浸透 しんとう し保水 ほすい 性 せい を高 たか め、さらに加熱 かねつ されたアミラーゼが米 べい に含 ふく まれるデンプンをブドウ糖 ぶどうとう に転化 てんか することで味 あじ を高 たか める効果 こうか をもたらす[95] 。
そのほか、調味 ちょうみ 料 りょう としての蜂蜜 はちみつ はリンゴ、レンコン、ゴボウなどの褐色 かっしょく 変化 へんか を防 ふせ ぐ、イ い ースト菌 すときん の発酵 はっこう を促進 そくしん するといった効果 こうか をもたらす[96] 。
果実 かじつ 酒 しゅ で使用 しよう したり、砂糖 さとう の代用 だいよう としても利用 りよう される。
蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ
蜂蜜 はちみつ と水 みず が混 ま ざった液体 えきたい (蜂蜜 はちみつ 水 すい )の糖分 とうぶん が発酵 はっこう すると、アルコールへと変化 へんか する。その結果 けっか 、出来上 できあ がるのが蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ で、人類 じんるい 最古 さいこ の酒 さけ とされる[97] 。蜂蜜 はちみつ には耐 たい 糖 とう 性 せい の酵母 こうぼ が含 ふく まれており[41] 、発酵 はっこう しやすく、水 みず で割 わ って温 あたた かいところに置 お くだけで蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ を作 つく ることができる[98] 。蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ は古代 こだい のヨーロッパ、とりわけ北欧 ほくおう で愛飲 あいいん され、人々 ひとびと の暮 くら しと密接 みっせつ に関 かか わっていた[99] 。北欧 ほくおう 神話 しんわ には蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ が度々 どど 登場 とうじょう する[100] 。古代 こだい ギリシャ人 じん はワイン を飲 の むようになる前 まえ は蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ を愛飲 あいいん しており、ギリシア神話 しんわ に登場 とうじょう する豊穣 ほうじょう とブドウ酒 ぶどうしゅ と酩酊 めいてい の神 かみ ディオニューソス はもとは蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ の神 かみ であったといわれている[101] 。ローマ時代 じだい には各 かく 家庭 かてい が常備薬 じょうびやく として蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ を置 お いた[102] 。「ハネムーン 」という言葉 ことば は、夫婦 ふうふ が新婚 しんこん の1か月 げつ 間 あいだ を蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ を飲 の みながら過 す ごすという古代 こだい ゲルマン民族 みんぞく の風習 ふうしゅう が起源 きげん であるともいわれている[99] [101] [103] [注釈 ちゅうしゃく 12] 。ビールやワインの登場 とうじょう 後 ご も蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ はヨーロッパにおいて地酒 じざけ として愛飲 あいいん された[104] 。
古代 こだい ローマの文献 ぶんけん には次 つぎ のような蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ の製造 せいぞう 法 ほう が記録 きろく されている。
酒 さけ は
水 みず と
ハチ蜜 はちみつ だけでもつくれる。そのためには
天水 てんすい を5
年間 ねんかん 貯 たくわ えておくのがよいとされている。もっと
練達 れんたつ の
人々 ひとびと は、
降 ふ って
間 あいだ もない
雨水 あまみず を
用 もち いる。すなわち、それを3
分 ぶん の1
量 りょう に
煮詰 につ め、
古 ふる い
ハチ蜜 はちみつ 1に
水 みず 3の
割合 わりあい で
加 くわ え、その
混合 こんごう 物 ぶつ を
シリウス星 ほし が
昇 のぼ った
後 のち 、40
日間 にちかん 天日 てんじつ に
曝 さら しておく。
— 清水 しみず 2003 、9-10頁 ぺーじ 。
蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ の発酵 はっこう について人類 じんるい は当初 とうしょ 、蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれる野生 やせい 酵母 こうぼ に頼 たよ っていたが、発酵 はっこう の早 はや さや発酵 はっこう の結果 けっか 得 え られる風味 ふうみ を調整 ちょうせい する技法 ぎほう を身 み に付 つ けていった[99] 。
オラウス・マグヌス の著書 ちょしょ 『北方 ほっぽう 民族 みんぞく 文化 ぶんか 誌 し 』には、中世 ちゅうせい の北欧 ほくおう における、「生 なま ビール風 ふう 蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ 」というべき蜂蜜 はちみつ 酒 しゅ の製法 せいほう として次 つぎ のようなものが記 しる されている。
上等 じょうとう のハチミツ1に
対 たい し
水 みず 4を
用意 ようい する。
鍋 なべ に
半量 はんりょう の
水 みず を
取 と ってハチミツを
混 ま ぜ
入 い れ、
リンネル をかぶせた
杓子 じゃくし で
泡 あわ を
少 すこ しずつ
除 のぞ きながら
煮立 にた てる。
次 つぎ に
別 べつ の
鍋 なべ に
残 のこ りの
水 みず を
入 い れ、リンネル
袋 ぶくろ に
入 い れた
ホップ の
花 はな を
煮立 にた て、
半 はん 分量 ぶんりょう まで
煮詰 につ めて、
苦 にが みを
出 だ す。
木製 もくせい の
容器 ようき に
両方 りょうほう を
移 うつ して
混合 こんごう して
厚 あつ い
布 ぬの で
覆 おお いをし、ぬるくなってからビールの
沈殿 ちんでん 物 ぶつ あるいは
パン種 ぱんだね を
加 くわ える。
翌日 よくじつ この
混合 こんごう 液 えき をリンネルの
布 ぬの で
漉 こ して
別 べつ の
容器 ようき に
移 うつ し、
蓋 ぶた をして
保存 ほぞん する。8
日 にち 目 め 、あるいは
緊急 きんきゅう の
場合 ばあい にはそれよりも
以前 いぜん に
飲 の んでも
大丈夫 だいじょうぶ である。しかしその
飲 の み
物 もの は
古 ふる くなればなるほど
純粋 じゅんすい でうまく
体 からだ にも
良 よ いものになる。
— 清水 しみず 2003 、9-10頁 ぺーじ 。
蜂蜜 はちみつ については、人類 じんるい の長年 ながねん にわたる経験 けいけん をもとに、古来 こらい 様々 さまざま な薬効 やっこう が謳 うた われてきた[105] 。旧約 きゅうやく 聖書 せいしょ には、「心地 ここち 良 よ い言葉 ことば は、蜂蜜 はちみつ のように魂 たましい に甘 あま く、身体 しんたい を健 すこ やかにする」ということわざが登場 とうじょう する。この言葉 ことば から、人類 じんるい が早 はや くから蜂蜜 はちみつ の健康 けんこう 上 じょう の効能 こうのう について認識 にんしき していたことが窺 うかが える[106] 。
古代 こだい エジプトの医学 いがく 書 しょ 『エーベルス・パピルス 』および『エドウィン・スミス・パピルス 』には内用 ないよう 薬 やく [注釈 ちゅうしゃく 13] および外用 がいよう 薬 やく (軟膏 なんこう 剤 ざい 、湿布 しっぷ 薬 やく [108] 、坐薬 ざやく [109] )への蜂蜜 はちみつ の活用 かつよう が描 えが かれている[110] 。旧約 きゅうやく 聖書 せいしょ の『サムエル記 き ・上 うえ 』には疲労 ひろう と空腹 くうふく により目 め のかすみを覚 おぼ えたヨナタン が蜂蜜 はちみつ を食 た べて回復 かいふく する逸話 いつわ が登場 とうじょう する[111] 。
古代 こだい ギリシャでは医学 いがく 者 しゃ のヒポクラテス が炎症 えんしょう や潰瘍 かいよう 、吹 ふ き出物 でもの などに対 たい する蜂蜜 はちみつ の治癒 ちゆ 効果 こうか を称賛 しょうさん している[112] 。紀元前 きげんぜん 五 ご 世紀 せいき にヒポクラテスが書 か き残 のこ した、ハチミツで甘 あま みをつけた「マムシの粉末 ふんまつ 」の処方 しょほう は、十 じゅう 四 よん 世紀 せいき 半 なか ば人々 ひとびと が伝染 でんせん 病 びょう から身 み を守 まも るのに再 ふたた び使 つか われた。[113] 古代 こだい ローマの皇帝 こうてい ネロ の侍医 じい アンドロマコス は、蜂蜜 はちみつ を使 つか った膏薬 こうやく テリアカを考案 こうあん した。テリアカは狂犬病 きょうけんびょう に罹 かか った犬 いぬ や毒蛇 どくへび に噛 か まれた際 さい の、さらにはペスト の治療 ちりょう 薬 やく として用 もち いられた[114] 。テリアカの存在 そんざい は奈良 なら 時代 じだい に日本 にっぽん へ伝 つた えられ、江戸 えど 時代 じだい になってオランダ人 じん によって現物 げんぶつ が持 も ち込 こ まれた[115] 。
中国 ちゅうごく の本草 ほんぞう 書 しょ 『神 かみ 農 みのり 本草 ほんぞう 経 けい 』(成立 せいりつ は後 こう 漢 かん から三 さん 国 こく 時代 じだい の頃 ころ )には「石 いし 蜜 みつ 」と呼 よ ばれる野生 やせい の蜂蜜 はちみつ の効用 こうよう について、「心腹 しんぷく の邪気 じゃき による病 やまい を治 なお し、驚 おどろ きやすい神経 しんけい 不安 ふあん の病 やまい やてんかんの発作 ほっさ をしずめる。五臓 ごぞう (心臓 しんぞう 、肝臓 かんぞう 、肺臓 はいぞう 、腎臓 じんぞう 、脾臓 ひぞう )を安 やす らかにし、諸 しょ 不足 ふそく に気 き を益 えき し、中 なか を補 おぎな い、痛 いた みを止 と め、解毒 げどく し多 おお くの病 やまい を除 のぞ き、あらゆる薬 くすり とよく調和 ちょうわ する。これを長 なが く服用 ふくよう すれば、志 こころざし を強 つよ くし、身体 しんたい の動 うご きが軽 かる くなり、飢 う えることもなく、老 お いることもない」と記 しる されており[116] 、中国 ちゅうごく 最古 さいこ の処方 しょほう 集 しゅう である『五 ご 十 じゅう 二 に 病 びょう 方 かた 』(戦国 せんごく 時代 じだい )には蜂蜜 はちみつ を用 もち いた利尿 りにょう 剤 ざい の処方 しょほう が記 しる されている[117] 。明代 あきよ の薬学 やくがく 書 しょ 『本草 ほんぞう 綱目 こうもく 』には「十 じゅう 二 に 臓腑 ぞうふ ノ病 やまい ニ宜 よろし シカラズトイフモノナシ」と、あらゆる疾病 しっぺい に対 たい し有効 ゆうこう な万能 ばんのう 薬 やく と記述 きじゅつ されている[118] 。同書 どうしょ には張 ちょう 仲 なか 景 けい による医学 いがく 書 しょ 『傷寒 しょうかん 論 ろん 』を引用 いんよう する形 かたち で、蜂蜜 はちみつ を使 つか った外用 がいよう 薬 やく (坐薬 ざやく )の作 つく り方 かた も登場 とうじょう する[119] 。
日本 にっぽん の医学 いがく 書 しょ 『大同 だいどう 類聚 るいじゅう 方 かた 』には「須波 すなみ 知 とも 乃阿免 めん 」(すばちのあめ)が見 み え[120] 、巣 す 蜂 はち とはハチの巣 す のことである[121] 。ただし旧暦 きゅうれき 8月 がつ に土 ど の中 なか から掘 ほ り出 だ して採 と るとしており[注釈 ちゅうしゃく 14] 、ハナバチ の仲間 なかま ではマルハナバチ が巣 す を土 ど の中 なか に作 つく る。
漢方薬 かんぽうやく では生薬 きぐすり の粉末 ふんまつ を蜂蜜 はちみつ で練 ね って丸 まる 剤 ざい (丸薬 がんやく )をつくる。例 れい として八 はち 味 あじ 地黄 じおう 丸 まる がある[122] [123] 。江戸 えど 時代 じだい の医師 いし 栗本 くりもと 昌 あきら 蔵 ぞう は、著書 ちょしょ の中 なか で丸薬 がんやく を作 つく る際 さい の蜂蜜 はちみつ の使 つか い方 かた について解説 かいせつ している[124] 。
古来 こらい 謳 うた われてきた薬効 やっこう について科学 かがく 的 てき な検証 けんしょう を行 おこな ったところ、ある程度 ていど の信憑 しんぴょう 性 せい が確認 かくにん されている[125] 。
蜂蜜 はちみつ は砂糖 さとう と同様 どうよう に、脳 のう と心臓 しんぞう 血管 けっかん 系 けい に悪影響 あくえいきょう を及 およ ぼす[126] [127] [128] [129] [130] が、上気 じょうき 道 どう 感染 かんせん 症 しょう (風邪 かぜ など)の症状 しょうじょう である喉 のど の痛 いた み や咳 せき が出 で る場合 ばあい は、蜂蜜 はちみつ がその症状 しょうじょう を軽減 けいげん する可能 かのう 性 せい があると2020年 ねん 11月にハーバード大学 だいがく 医学 いがく 院 いん で公開 こうかい された。蜂蜜 はちみつ には抗菌 こうきん 特性 とくせい があり、科学 かがく 者 しゃ は、大人 おとな (1歳 さい 以下 いか の子供 こども ではない)では、上気 じょうき 道 どう 感染 かんせん 症 しょう (風邪 かぜ など)の症状 しょうじょう に対処 たいしょ するための無害 むがい な方法 ほうほう であると結論 けつろん 付 つ けた[131] が、抗菌 こうきん 特性 とくせい は限 かぎ られた条件 じょうけん で有効 ゆうこう であると報告 ほうこく されている[132] 。
蜂蜜 はちみつ は古来 こらい 、外科 げか 的 てき な治療 ちりょう に用 もち いられてきた[57] 。古代 こだい ローマの軍隊 ぐんたい では、蜂蜜 はちみつ に浸 ひた した包帯 ほうたい を使 つか って傷 きず の治療 ちりょう を行 おこな っていた[133] 。蜂蜜 はちみつ は無毒 むどく で非 ひ アレルギ あれるぎ ー性 せい で、傷 きず にくっつくことはなく、痛 いた みを与 あた えず、心 しん を落 お ち着 つ かせ、殺菌 さっきん スペクトルは広域 こういき で、抗生 こうせい 物質 ぶっしつ の耐 たい 性 せい 菌 きん にも有効 ゆうこう であり、かつ耐 たい 性 せい 菌 きん を生 う まない[134] [135] 。元 もと となる花 はな の種類 しゅるい は効果 こうか に差 さ を生 しょう じさせないようである[134] 。創傷 そうしょう (けが)に有効 ゆうこう 性 せい を示 しめ した研究 けんきゅう は少 すく なくなく[136] 、火傷 かしょう では流水 りゅうすい 後 ご 、火傷 かしょう に直接 ちょくせつ つけるかガーゼに浸潤 しんじゅん させたり、また閉塞 へいそく 性 せい のドレッシング材 ざい にて覆 おお ってもいい[134] 。交換 こうかん 頻度 ひんど は、滲出 しんしゅつ 液 えき によってハチミツが薄 うす まる速度 そくど に応 おう じて行 おこな う[134] 。
蜂蜜 はちみつ には強 つよ い殺菌 さっきん 力 りょく のあることが確認 かくにん されており、チフス菌 きん は48時間 じかん 以内 いない に、パラチフス菌 きん は24時 じ 間 あいだ 、赤痢 せきり 菌 きん は10時 じ 間 あいだ で死滅 しめつ する[137] 。また、皮膚 ひふ の移植 いしょく 片 へん を清浄 せいじょう で希釈 きしゃく や加工 かこう のされていない蜂蜜 はちみつ の中 なか に入 い れたところ、12週間 しゅうかん 保存 ほぞん することに成功 せいこう したという報告 ほうこく がある[138] 。蜂蜜 はちみつ の殺菌 さっきん 力 りょく の根拠 こんきょ についてカナダのロックヘッドは、浸透 しんとう 圧 あつ が高 たか いことと、水素 すいそ イオン指数 しすう が3.2ないし4.9で弱酸 じゃくさん 性 せい であることを挙 あ げている[139] 。蜂蜜 はちみつ の持 も つ高 たか い糖分 とうぶん は細菌 さいきん から水分 すいぶん を奪 うば って増殖 ぞうしょく を抑 おさ える効果 こうか をもたらし[注釈 ちゅうしゃく 15] [141] 、3.2ないし4.9という水素 すいそ イオン指数 しすう は細菌 さいきん の繁殖 はんしょく に向 む いていない[142] 。しかしながらポーランドのイズデブスカによって、蜂蜜 はちみつ に水 みず を混 ま ぜて濃度 のうど を10分 ぶん の1に薄 うす めても殺菌 さっきん 力 りょく を発揮 はっき することが確認 かくにん され、ロックヘッドの主張 しゅちょう と両立 りょうりつ しないことが明 あき らかとなった[139] 。アメリカのベックは、皮膚 ひふ のただれた箇所 かしょ に蜂蜜 はちみつ を塗 ぬ って包帯 ほうたい を巻 ま くとリンパ が分泌 ぶんぴつ され、それにより殺菌 さっきん 消毒 しょうどく の効果 こうか が得 え られると主張 しゅちょう している[143] 。前述 ぜんじゅつ のように蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれる酵素 こうそ グルコースオキシターゼは、グルコースから有機 ゆうき 酸 さん (グルコン酸 さん )を作 つく り出 だ す[36] が、その過程 かてい で生 しょう じる過酸化水素 かさんかすいそ には殺菌 さっきん 作用 さよう がある[144] 。人類 じんるい は古 ふる くから蜂蜜 はちみつ がもつ殺菌 さっきん 力 りょく に気付 きづ いていたと考 かんが えられ[93] 、防腐 ぼうふ 剤 ざい として活用 かつよう した[注釈 ちゅうしゃく 16] [注釈 ちゅうしゃく 17] 。
蜂蜜 はちみつ は古来 こらい 瀉下薬 やく として用 もち いられ[147] [148] 、同時 どうじ に下痢 げり にも効 き くとされてきた[149] 。蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるグルコン酸 さん には腸 ちょう 内 ない のビフィズス菌 きん を増 ふ やす効能 こうのう があり、これが便秘 べんぴ に効 き く理由 りゆう と考 かんが えられる[147] 。フランスの医学 いがく 者 しゃ ドマードは、悪性 あくせい の下痢 げり を発症 はっしょう し極度 きょくど の栄養失調 えいようしっちょう 状態 じょうたい にある生後 せいご 8か月 げつ の乳児 にゅうじ に水 みず と蜂蜜 はちみつ だけを8日間 にちかん 、続 つづ けてヤギの乳 ちち と水 みず を1:2の割合 わりあい で混 ま ぜたものを与 あた えたところ、健康 けんこう 状態 じょうたい を完全 かんぜん に回復 かいふく させることに成功 せいこう したと報告 ほうこく している[注釈 ちゅうしゃく 18] 。これは、蜂蜜 はちみつ のもつ殺菌 さっきん 作用 さよう によって腸 ちょう 内 ない 環境 かんきょう が改善 かいぜん されたためと考 かんが えられている[150] 。
古代 こだい エジプトの医学 いがく 書中 しょちゅう には盲目 もうもく の馬 うま の目 め を塩 しお を混 ま ぜた蜂蜜 はちみつ で3日間 にちかん 洗 あら ったところ目 め が見 み えるようになったという記述 きじゅつ が登場 とうじょう する[151] 。また、マヤ文明 ぶんめい ではハリナシバチ が作 つく った蜂蜜 はちみつ を眼 め 病 びょう の治療 ちりょう に用 もち いていた[152] 。その後 ご 、蜂蜜 はちみつ が白内障 はくないしょう の治療 ちりょう に有効 ゆうこう であることが科学 かがく 的 てき に明 あき らかとなった[153] 。インドでは20世紀 せいき 半 なか ばにおいて、蜂蜜 はちみつ が眼 め 病 びょう の特効薬 とっこうやく といわれていた[154] 。
欧米 おうべい には「ハチミツがガン に効 き くという漠然 ばくぜん とした"信仰 しんこう "に近 ちか いもの」が根強 ねづよ く存在 そんざい する[155] 。1952年 ねん に西 にし ドイツ のアントンらが19000人 にん あまりを対象 たいしょう に職業 しょくぎょう 別 べつ の悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう 発症 はっしょう 率 りつ を調 しら べたところ、ほとんどの職業 しょくぎょう において1000人 にん 中 ちゅう 2人 にん の割合 わりあい であったところ、養蜂 ようほう 業 ぎょう の従事 じゅうじ 者 しゃ については1000人 にん 中 ちゅう 0.36人 にん の割合 わりあい であった。この結果 けっか からは養蜂 ようほう 業 ぎょう 従事 じゅうじ 者 しゃ の生活 せいかつ 習慣 しゅうかん の中 なか に悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう を抑制 よくせい する要因 よういん があることが読 よ み取 と れるが、それを蜂蜜 はちみつ の摂取 せっしゅ に求 もと める見解 けんかい がある[156] [注釈 ちゅうしゃく 19] 。フランスのアヴァスらは、動物 どうぶつ 実験 じっけん によってハチミツに悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう を抑制 よくせい する作用 さよう があることを確認 かくにん している[157] 。また、前述 ぜんじゅつ のように蜂蜜 はちみつ には生成 せいせい の過程 かてい でローヤルゼリー に含 ふく まれる物質 ぶっしつ が混入 こんにゅう すると考 かんが えられている[15] が、カナダ のタウンゼンドらはローヤルゼリーの中 なか に悪性 あくせい 腫瘍 しゅよう を抑制 よくせい する物質 ぶっしつ (10-ヒドロキシデセン酸 さん )を発見 はっけん している[158] [159] 。
二日酔 ふつかよ いには蜂蜜 はちみつ 入 い りの冷 つめ たい水 みず が有効 ゆうこう であるとされる[147] 。蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるフルクトースは、肝臓 かんぞう がもつアルコール分解 ぶんかい 機能 きのう を強化 きょうか する効果 こうか をもち[147] 、さらにコリンやパントテン酸 さん にも肝臓 かんぞう の機能 きのう を高 たか める作用 さよう がある[160] 。デンマークの医師 いし ラーセンは、泥酔 でいすい 者 しゃ に蜂蜜 はちみつ を飲 の ませたところ、短時間 たんじかん で酔 よ いから覚 さ めたと報告 ほうこく している。また、ルーマニア のスタンボリューは124人 にん の肝臓 かんぞう 病 びょう 患者 かんじゃ が蜂蜜 はちみつ を摂取 せっしゅ することにより全快 ぜんかい したと報告 ほうこく している[160] [161] 。
古代 こだい ローマの詩人 しじん オウィディウス は『恋愛 れんあい 術 じゅつ (恋 こい の技法 ぎほう )』の中 なか で、精力 せいりょく 剤 ざい としてヒュメトス産 さん の蜂蜜 はちみつ を挙 あ げている。蜂蜜 はちみつ の精力 せいりょく 増強 ぞうきょう 作用 さよう について、19世紀 せいき の科学 かがく 者 しゃ は懐疑 かいぎ 的 てき であったが、20世紀 せいき に入 はい りイタリアのセロナは0.9gの蜂蜜 はちみつ 中 ちゅう に20国際 こくさい 単位 たんい の発情 はつじょう 物質 ぶっしつ が含 ふく まれると発表 はっぴょう した[162] 。
蜂蜜 はちみつ には血圧 けつあつ を下 さ げる効能 こうのう があるといわれてきた[160] 。蜂蜜 はちみつ にはカリウムが多 おお く含 ふく まれるが、食塩 しょくえん を過剰 かじょう に摂取 せっしゅ した際 さい にカリウムを摂取 せっしゅ すると血圧 けつあつ を下 さ げることができる[163] 。また、蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるコリンには高血圧 こうけつあつ の原因 げんいん となるコレステロール を除去 じょきょ する効果 こうか がある[160] 。
古代 こだい エジプトや中国 ちゅうごく の文献 ぶんけん には、蜂蜜 はちみつ の駆虫 くちゅう 作用 さよう に関 かん する記述 きじゅつ がみられ、甘草 かんぞう と小麦粉 こむぎこ 、蜂蜜 はちみつ から作 つく った漢方薬 かんぽうやく 「甘草 かんぞう 粉 こ 蜜 みつ 糖 とう 」は駆虫 くちゅう 薬 やく として知 し られる[163] 。1952年 ねん (昭和 しょうわ 27年 ねん )に日本 にっぽん の岐阜 ぎふ 県 けん 岐阜 ぎふ 市 し にある小学校 しょうがっこう で実験 じっけん が行 おこな われ、蜂蜜 はちみつ を飲 の んだ小学生 しょうがくせい の便 びん からは回虫 かいちゅう の卵 たまご がなくなるという結果 けっか が得 え られた[164] 。蜂蜜 はちみつ に含 ふく まれるどの成分 せいぶん が駆虫 くちゅう 作用 さよう をもたらすかについては明 あき らかになっていない[164] 。
その他 た に、鎮静 ちんせい 作用 さよう [165] が認 みと められ、咳 せき 止 と め[166] 、鎮痛 ちんつう 剤 ざい [167] 、神経痛 しんけいつう およびリウマチ [168] 、消化 しょうか 性 せい 潰瘍 かいよう [169] 、糖尿 とうにょう 病 びょう [170] に対 たい する効能 こうのう が謳 うた われている。
蜂蜜 はちみつ は、古代 こだい エジプト・ギリシャの時代 じだい から化粧 けしょう 品 ひん に用 もち いられ、クレオパトラ7世 せい は蜂蜜 はちみつ を用 もち いて化粧 けしょう をし[171] 、古代 こだい ローマの皇帝 こうてい ネロの妻 つま は蜂蜜 はちみつ とロバの乳 ちち を混 ま ぜたローション を使 つか っていたと伝 つた えられている[172] 。蜂蜜 はちみつ を用 もち いた最 もっと も有名 ゆうめい な化粧 けしょう 品 ひん の一 ひと つとして、パックが挙 あ げられる[171] 。蜂蜜 はちみつ の糖分 とうぶん には肌 はだ を整 ととの える働 はたら きがあり[171] 、ビタミンB1には皮膚 ひふ の血行 けっこう をよくし、新陳代謝 しんちんたいしゃ を高 たか める作用 さよう がある[173] 。
蜂蜜 はちみつ は古来 こらい 、芳香 ほうこう 剤 ざい として利用 りよう されてきた[174] 。古代 こだい エジプトには蜂蜜 はちみつ と没薬 もつやく 、松脂 まつやに 、ワイン に浸 ひた した菖蒲 しょうぶ やシナモン を混 ま ぜて作 つく られたキフィー (英語 えいご 版 ばん ) と呼 よ ばれる煉 ねり 香 が があった[174] 。古代 こだい の中国 ちゅうごく にも蜂蜜 はちみつ を用 もち いた煉 ねり 香 が があった[174] 。平安 へいあん 時代 じだい の日本 にっぽん にも蜂蜜 はちみつ を使 つか った香 こう があり、『源氏物語 げんじものがたり 』「鈴虫 すずむし 」の冒頭 ぼうとう には「荷葉 かよう の方 ほう をあはせたる名香 めいこう 、蜜 みつ をかくしほろろげて、たき匂 におい はしたる」[注釈 ちゅうしゃく 20] という記述 きじゅつ が登場 とうじょう する[175] 。小 しょう 一条院 いちじょういん 皇后 こうごう の女房 にょうぼう であった人物 じんぶつ は、蜂蜜 はちみつ を用 もち いた香 こう には虫 むし が湧 わ くという記録 きろく を残 のこ している[176] 。香 こう の中 なか には飴 あめ のようになめて使 つか うものもあり、服用 ふくよう を続 つづ けると顔 かお を洗 あら った水 みず や抱 だ いた子供 こども にまで匂 にお いが移 うつ ったとされる[176] 。タバコの中 なか には香 かお りの調整 ちょうせい に蜂蜜 はちみつ を使用 しよう しているものもある[177] 。
西洋 せいよう では古 ふる くから、水彩 すいさい 絵 え の具 ぐ などを組成 そせい する顔料 がんりょう の保湿 ほしつ 剤 ざい として、中世 ちゅうせい ~近世 きんせい 画家 がか たちの重要 じゅうよう な地位 ちい を占 し めたが、化学 かがく 合成 ごうせい 法 ほう によるグリセリン 等 ひとし 安価 あんか な物質 ぶっしつ が台頭 たいとう 。価格 かかく 面 めん から対抗 たいこう できなくなった現在 げんざい では、伝統 でんとう 的 てき な手法 しゅほう に則 のっと った絵 え の具 ぐ メーカー品 ひん や、通常 つうじょう メーカーが偶 たま に出 だ す特別 とくべつ 品 ひん があるのみである。
蜂蜜 はちみつ は死者 ししゃ の防腐 ぼうふ 処理 しょり に使 つか われ、墓 はか にも入 い れられた。死者 ししゃ が死後 しご の世界 せかい で味 あじ わうためである。[178]
日本 にっぽん における代表 だいひょう 的 てき な蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ である[179] [180] [181] レンゲ
蜜 みつ 源 げん となりうる花 はな が複数 ふくすう ある場合 ばあい 、複数 ふくすう の花 はな の蜜 みつ が混 ま じった蜂蜜 はちみつ ができるのではないかと考 かんが えられがちである。しかし、ミツバチには一 ひと つの花 はな から蜜 みつ を採集 さいしゅう すると、可能 かのう な限 かぎ り他 た の花 はな の蜜 みつ を採集 さいしゅう しないという性質 せいしつ がある(訪 おとずれ 花 はな の一定 いってい 性 せい )[182] 。さらに蜜蜂 みつばち にはミツバチのダンス と呼 よ ばれる8の字 じ に飛 と び回 まわ る行動 こうどう によって仲間 なかま に蜜 みつ 源 げん を知 し らせる習性 しゅうせい があるが、豊富 ほうふ な蜜 みつ 源 げん については激 はげ しく飛 と び回 まわ って知 し らせる一方 いっぽう 、貧弱 ひんじゃく な蜜 みつ 源 げん についてはほとんど、時 とき にはまったく教 おし えようとしない[183] 。このような理由 りゆう から、現実 げんじつ には(厳密 げんみつ にはわずかな混入 こんにゅう は避 さ けられないが)ほぼ純粋 じゅんすい に一 ひと つの花 はな から蜜 みつ を採集 さいしゅう して作 つく られた蜂蜜 はちみつ を採集 さいしゅう することが可能 かのう である[184] 。蜂蜜 はちみつ は主要 しゅよう な蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ によってレンゲ 蜜 みつ 、アカシア 蜜 みつ などと分類 ぶんるい され[185] 、蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ が複数 ふくすう ある場合 ばあい には「百花 ひゃっか 蜜 みつ 」と呼 よ ばれる[186] 。人間 にんげん の手 て で蜜 みつ がブレンドされた場合 ばあい も百花 ひゃっか 蜜 みつ という[187] 。
蜂蜜 はちみつ の風味 ふうみ や色 いろ は、蜜 みつ 源 げん となった花 はな の種類 しゅるい によって異 こと なる。同 おな じ種類 しゅるい の花 はな から作 つく られた蜂蜜 はちみつ でも地域 ちいき によって(主 おも に採 と 蜜 みつ 法 ほう の違 ちが いから[注釈 ちゅうしゃく 21] )品質 ひんしつ が異 こと なる[5] 。国 くに や地域 ちいき によって好 この みが分 わ かれる蜂蜜 はちみつ もあり、たとえばソバ蜜 みつ は日本 にっぽん で敬遠 けいえん される一方 いっぽう 、フランスではジンジャーブレッド の原料 げんりょう として重宝 ちょうほう されている[189] 。同様 どうよう にセイヨウボダイジュ (シナノキ科 か )の蜂蜜 はちみつ はドイツやロシアでは最 さい 高級 こうきゅう 品 ひん とされるが、日本 にっぽん ではレンゲ やアカシア 、トチノキ 、さらにはドイツではあまりに評価 ひょうか が低 ひく くミツバチの餌 えさ にされているナタネ の蜂蜜 はちみつ よりも格 かく が落 お ちる[190] 。養蜂 ようほう 家 か の渡辺 わたなべ 孝 たかし は、香 かお りの強 つよ い蜂蜜 はちみつ が日本 にっぽん では敬遠 けいえん され、ヨーロッパでは好 この まれる傾向 けいこう があると指摘 してき する[191] 。中国 ちゅうごく では荊条 (ニンジンボク、華北 かほく 産 さん が有名 ゆうめい )、棗 なつめ (ナツメ、華北 かほく )、槐 えんじゅ 樹 じゅ (エンジュ、東北 とうほく )、椴 とどまつ 樹 じゅ (ダンジュ、長 ちょう 白山 はくさん )、荔枝 (レイシ、華南 かなん )の花 はな から採 と れた蜂蜜 はちみつ を「五 ご 大名 だいみょう 蜜 みつ 」と呼 よ び、広 ひろ く食 しょく されている[192] 。
なお、一部 いちぶ ではミツバチが採 と 蜜 みつ のために訪 おとず れるとは考 かんが えにくい花 はな (スズラン など)や、開花 かいか 時期 じき の関係 かんけい から採 と 蜜 みつ が不可能 ふかのう な花 はな (ウメ など)の名前 なまえ を冠 かん する蜂蜜 はちみつ が販売 はんばい されていることもあり、注意 ちゅうい を要 よう する[193] 。
さまざまな色 いろ の蜂蜜 はちみつ
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく では、蜂蜜 はちみつ の色 いろ を基準 きじゅん にした分類 ぶんるい 法 ほう も存在 そんざい する。ただし色 いろ が同 おな じ蜂蜜 はちみつ の味 あじ が同 おな じとは限 かぎ らず、蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ が同 おな じであっても貯蔵 ちょぞう される巣 す の状態 じょうたい によって色 いろ が異 こと なる[194] 。
採集 さいしゅう された蜂蜜 はちみつ は液体 えきたい であるが、これを固体 こたい の状態 じょうたい にした蜂蜜 はちみつ も存在 そんざい する。具体 ぐたい 的 てき には粉末 ふんまつ にしたもの[195] 、飴 あめ 玉 だま 状 じょう のものがある[196] 。
アブラムシ が食物 しょくもつ の植物 しょくぶつ 篩 ふるい 管 かん 液 えき に過剰 かじょう に含 ふく まれる糖分 とうぶん を分離 ぶんり して排泄 はいせつ した甘露 かんろ をミツバチが採集 さいしゅう したものを甘露 かんろ 蜜 みつ という。これは厳密 げんみつ には蜂蜜 はちみつ の定義 ていぎ に当 あ てはまらないものであるが、ドイツでモミ などの針葉樹 しんようじゅ に寄生 きせい するアブラムシに由来 ゆらい する甘露 かんろ 蜜 みつ がモミのハチミツ(Tannenhonig )として最 さい 高級 こうきゅう 品 ひん の扱 あつか いを受 う けるなど、ゲルマン諸国 しょこく で人気 にんき が高 たか い[197] 。甘露 かんろ ハチミツの色 いろ は黒 くろ や褐色 かっしょく で、日本 にっぽん では小笠原諸島 おがさわらしょとう で採 と れる[198] [199] 。
ボツリヌス菌 きん 。乳児 にゅうじ が蜂蜜 はちみつ を摂取 せっしゅ すると、乳児 にゅうじ ボツリヌス症 しょう を発症 はっしょう する。
小児 しょうに 科学 かがく 者 しゃ の詫摩 たくま 武人 たけひと は臨床 りんしょう 実験 じっけん の結果 けっか 、蜂蜜 はちみつ を与 あた えられた乳幼児 にゅうようじ には砂糖 さとう を与 あた えられた乳幼児 にゅうようじ と比 くら べて発育 はついく がよく、下痢 げり などの疾病 しっぺい の発症 はっしょう 率 りつ が低下 ていか する、赤血球 せっけっきゅう 数 すう および血色素 けっしきそ 量 りょう が増加 ぞうか するなど複数 ふくすう の好 この ましい現象 げんしょう が確認 かくにん されたと報告 ほうこく している[200] 。その他 た にも蜂蜜 はちみつ が乳幼児 にゅうようじ の発育 はついく の好 この ましい結果 けっか をもたらすという報告 ほうこく が多 おお くされている[201] 。ギリシア神話 しんわ には、ゼウス [202] [203] やその子 こ ディオニューソス が[204] 、蜂蜜 はちみつ と羊 ひつじ の乳 ちち を与 あた えられて育 そだ つ逸話 いつわ が登場 とうじょう する。
しかしながら、蜂蜜 はちみつ の中 なか には芽胞 がほう を形成 けいせい し活動 かつどう を休止 きゅうし したボツリヌス菌 きん が含 ふく まれている場合 ばあい がある。この芽胞 がほう は、高温 こうおん 高 だか 圧 あつ による滅菌 めっきん 処理 しょり (120℃で4分 ふん 以上 いじょう )の加熱 かねつ で不 ふ 活性 かっせい 化 か されるが、蜂蜜 はちみつ においては酵素 こうそ が変質 へんしつ するのでこの処理 しょり は不向 ふむ きである[205] 。日本 にっぽん の厚生省 こうせいしょう (当時 とうじ )の調査 ちょうさ によると、およそ5%の蜂蜜 はちみつ からボツリヌス菌 きん の芽胞 がほう が発見 はっけん された[206] 。
通常 つうじょう は摂取 せっしゅ してもそのまま体外 たいがい に排出 はいしゅつ されるが、乳児 にゅうじ が摂取 せっしゅ すると、芽胞 がほう の発芽 はつが を妨 さまた げる腸 ちょう 内 ない 細菌 さいきん 叢 くさむら が備 そな わっていないため、体内 たいない で発芽 はつが して毒素 どくそ を出 だ し、中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう 「乳児 にゅうじ ボツリヌス症 しょう 」を引 ひ き起 お こし、最悪 さいあく の場合 ばあい 死亡 しぼう してしまう。このため、現在 げんざい は乳児 にゅうじ には絶対 ぜったい に与 あた えてはならない[207] 食品 しょくひん の一 ひと つとなっている。日本 にっぽん では1987年 ねん (昭和 しょうわ 62年 ねん )に厚生省 こうせいしょう が「1歳 さい 未満 みまん の乳児 にゅうじ には与 あた えてはならない」通達 つうたつ を出 だ しており[208] [209] 、日本 にっぽん 国内 こくない の販売 はんばい 商品 しょうひん には「1歳 さい 未満 みまん の乳児 にゅうじ には与 あた えないようにしてください 」との注意 ちゅうい 書 が きがラベルに表記 ひょうき されている[210] 。生後 せいご 1歳 さい 以上 いじょう になると腸 ちょう 内 ない 環境 かんきょう が整 ととの う時期 じき となるので避 さ ける必要 ひつよう はない[211] 。
2017年 ねん (平成 へいせい 29年 ねん )3月30日 にち 、離乳食 りにゅうしょく として与 あた えられた蜂蜜 はちみつ が原因 げんいん による乳児 にゅうじ ボツリヌス症 しょう により、生後 せいご 6か月 げつ の男児 だんじ が死亡 しぼう した(同年 どうねん 4月 がつ 7日 にち 、東京 とうきょう 都庁 とちょう による発表 はっぴょう [212] )。
専 せん 門 もん の蜂蜜 はちみつ 採集 さいしゅう 業者 ぎょうしゃ によるハチミツでの中毒 ちゅうどく 報告 ほうこく 例 れい は極 きわ めて希 まれ であるが、蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ として意図 いと しない有毒 ゆうどく 植物 しょくぶつ からの蜜 みつ が混入 こんにゅう していることがあり、食中毒 しょくちゅうどく 事例 じれい が報告 ほうこく されている[213] 。
例 たと えばトリカブト 、レンゲツツジ 、ホツツジ [214] の花粉 かふん や蜜 みつ は有毒 ゆうどく であるほか[215] [216] 、ニュージーランド産 さん ではドクウツギ科 か の低木 ていぼく Coriaria arborea が問題 もんだい になる[217] 。
世界 せかい 的 まと にはツツジ科 か [217] の有毒 ゆうどく 性 せい は古 ふる くから知 し られ、紀元前 きげんぜん 4世紀 せいき のギリシャの軍人 ぐんじん ・著述 ちょじゅつ 家 か のクセノフォン は、兵士 へいし たちがツツジ属 ぞく 植物 しょくぶつ やハナヒリノキ の蜜 みつ に由来 ゆらい する蜂蜜 はちみつ を食 た べ、中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう を起 お こした様子 ようす を記録 きろく している[218] 。古代 こだい ローマ時代 じだい にもグナエウス・ポンペイウス 率 ひき いる軍勢 ぐんぜい が敵 てき の策略 さくりゃく にはまり、ツツジに由来 ゆらい する蜂蜜 はちみつ を食 た べて中毒 ちゅうどく 症状 しょうじょう を起 お こしたところを襲 おそ われ、兵士 へいし が殺害 さつがい されたという話 はなし がある[219] 。
蜜 みつ 源 げん 植物 しょくぶつ が農作物 のうさくもつ であることも多 おお いため、蜂蜜 はちみつ も多 おお くの場合 ばあい 農作物 のうさくもつ に散布 さんぷ された農薬 のうやく で汚染 おせん されている。過去 かこ には、ネオニコチノイド系 けい 殺虫 さっちゅう 剤 ざい やグリホサート系 けい 除草 じょそう 剤 ざい による汚染 おせん が報 ほう じられたこともあるが、これら農薬 のうやく のはちみつへの残留 ざんりゅう 基準 きじゅん は定 さだ めがない。
また、養蜂 ようほう 自体 じたい も感染 かんせん 症 しょう 予防 よぼう の為 ため にダニ駆除 くじょ 剤 ざい などを使用 しよう する。これらの殺 ころせ ダニ剤 ざい は上記 じょうき の農薬 のうやく と比 くら べても高 こう 濃度 のうど で残留 ざんりゅう するケースが見 み られる。
世界 せかい 全体 ぜんたい での蜂蜜 はちみつ の生産 せいさん 量 りょう は年間 ねんかん で推定 すいてい 約 やく 120万 まん tである[8] [9] 。1990年代 ねんだい の主要 しゅよう な国 くに および地域 ちいき 別 べつ の生産 せいさん 量 りょう は中華人民共和国 ちゅうかじんみんきょうわこく が20万 まん t強 つよ 、旧 きゅう ソ連 それん 地域 ちいき が20万 まん t弱 じゃく 、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく が10万 まん t前後 ぜんご で[8] [9] [220] 、これら3地域 ちいき の生産 せいさん 量 りょう が全体 ぜんたい の半分 はんぶん 近 ちか くを占 し めていた[9] 。しかしながら、ソ連 それん 崩壊 ほうかい 後 ご の内戦 ないせん などの影響 えいきょう によってタジキスタン では蜂蜜 はちみつ 生産 せいさん 量 りょう が1/12にまで激減 げきげん するなど[221] 、旧 きゅう ソ連 それん 地域 ちいき での蜂蜜 はちみつ 生産 せいさん 量 りょう は減少 げんしょう している[220] 。2009年 ねん には蜂蜜 はちみつ 生産 せいさん 量 りょう 上位 じょうい 20か国 こく に見 み られる旧 きゅう ソ連 それん 地域 ちいき の国 くに はウクライナ とロシア連邦 れんぽう のみであり、その生産 せいさん 量 りょう は合 あ わせて13万 まん tほどである[220] 。また、アメリカでは2006年 ねん 以降 いこう 起 お こっている蜂 はち 群 ぐん 崩壊 ほうかい 症候群 しょうこうぐん によってミツバチが大量 たいりょう に死滅 しめつ して養蜂 ようほう 業 ぎょう が多大 ただい な影響 えいきょう を受 う けており[222] 、2009年 ねん の生産 せいさん 量 りょう は世界 せかい 5位 い の6万 まん 5000tにまで落 お ち込 こ んでいる[220] 。一方 いっぽう で中国 ちゅうごく はソ連 それん 崩壊 ほうかい 以降 いこう 生産 せいさん 量 りょう 世界 せかい 1位 い でありつづけ、2009年 ねん には1990年 ねん のおよそ2倍 ばい となる40万 まん 7000tを生産 せいさん している[220] 。アルゼンチン は1990年 ねん 頃 ごろ までは4万 まん t程度 ていど の生産 せいさん 量 りょう であったが、パンパ 周辺 しゅうへん 地域 ちいき などへ養蜂 ようほう 地域 ちいき が拡大 かくだい されたことなどにより生産 せいさん 量 りょう が増加 ぞうか し[223] 、2005年 ねん 以降 いこう は世界 せかい 2位 い の生産 せいさん 量 りょう となっている[220] 。
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メープルシロップ
人工 じんこう 蜂蜜 はちみつ (ドイツ語 ご 版 ばん )
Ah-Muzen-Cab - 蜂 はち または蜂蜜 はちみつ を司 つかさど るとされる神 かみ
グラヤノトキシン - シャクナゲ、ツツジ科 か などの蜜 みつ に含 ふく まれる神経 しんけい 毒 どく 。この毒 どく を含 ふく むはちみつはmad honey(マッドハニー)と呼 よ ばれる。
ハニー・ハンティング (英語 えいご 版 ばん ) ‐ 野生 やせい の蜂 はち の巣 す から蜂蜜 はちみつ を集 あつ める行動 こうどう ・職業 しょくぎょう について。蜂蜜 はちみつ ではなく蜂 はち の子 こ 目的 もくてき だが、長野 ながの には蜂 はち 追 お い、すがれ追 お いなどの名 な がある働 はたら きバチに目印 めじるし をつけて巣 す まで追 お いかける方法 ほうほう 、飛 と んでる蜂 はち の動 うご きから感 かん で巣 す の場所 ばしょ を当 あ てる透 す かしなどの方法 ほうほう がある。
アピセラピー (英語 えいご 版 ばん ) - はちみつ、蜂 はち 毒 どく 、プロポリス、ローヤルゼリーなど蜂 はち 由来 ゆらい の物 もの を用 もち いた医療 いりょう 法 ほう 。