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キヌア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
キヌア
むらさきのキヌア
分類ぶんるい
さかい : 植物しょくぶつかい Plantae
階級かいきゅうなし : 被子植物ひししょくぶつ angiosperms
階級かいきゅうなし : 真正しんしょうそう子葉しようるい eudicots
: ナデシコ Caryophyllales
: ヒユ Amaranthaceae
: アカザ Chenopodioideae
ぞく : アカザぞく Chenopodium
たね : キヌア C. quinoa
学名がくめい
Chenopodium quinoa Willd.
和名わみょう
キヌア
英名えいめい
quinoa
キヌア、なま乾燥かんそう
100 gあたりの栄養えいよう
エネルギー 1,539 kJ (368 kcal)
64 g
デンプン 正確せいかくせい注意ちゅうい 52 g
食物しょくもつ繊維せんい 7 g
6 g
あたい飽和ほうわ 3.3 g
14 g
トリプトファン 0.167 g
トレオニン 0.421 g
イソロイシン 0.504 g
ロイシン 0.840 g
リシン 0.766 g
メチオニン 0.309 g
シスチン 0.203 g
フェニルアラニン 0.593 g
チロシン 0.267 g
バリン 0.594 g
アルギニン 1.091 g
ヒスチジン 0.407 g
アラニン 0.588 g
アスパラギンさん 1.134 g
グルタミン酸ぐるたみんさん 1.865 g
グリシン 0.694 g
プロリン 0.773 g
セリン 0.567 g
ビタミン
チアミン (B1)
(31%)
0.36 mg
リボフラビン (B2)
(27%)
0.32 mg
ビタミンB6
(38%)
0.5 mg
葉酸ようさん (B9)
(46%)
184 µg
ミネラル
ナトリウム
(0%)
5 mg
カリウム
(12%)
563 mg
カルシウム
(5%)
47 mg
マグネシウム
(55%)
197 mg
リン
(65%)
457 mg
鉄分てつぶん
(35%)
4.6 mg
亜鉛あえん
(33%)
3.1 mg
どう
(30%)
0.59 mg
マンガン
(97%)
2.03 mg
セレン
(12%)
8.5 µg
成分せいぶん
水分すいぶん 13 g
%はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくにおける
成人せいじん栄養えいよう摂取せっしゅ目標もくひょう (RDI割合わりあい
出典しゅってん: USDA栄養えいようデータベース英語えいご
キヌアの品種ひんしゅ「レッド・ファロ」

キヌア西にし: Quínuaケチュア:kinwa または kinuwa、学名がくめいChenopodium quinoa)またはキノアQuinoa)は、ヒユアカザアカザぞく植物しょくぶつ[1]アカザとはどうぞくホウレンソウビートとはどうである。南米なんべいアンデス山脈あんですさんみゃく高地こうちアルティプラーノにおいて、すうせんねんまえより食用しょくよう栽培さいばいされているなずらえ穀類こくるいえい: Pseudocereal)であり、トウジンビエシコクビエキビきび)、アワあわ)、ヒエひえ)などと同様どうように、雑穀ざっこく分類ぶんるいされる[2]

国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん(FAO)によると、2014ねん年間ねんかん生産せいさんりょう世界せかい全体ぜんたいやく19まんトンで、ミレット(millet:トウジンビエ、シコクビエ、キビ、アワ、ヒエなどの総称そうしょう)の2838まんトンのやく150ぶんの1でしかない。しゅたる生産せいさんこく南米なんべいペルーボリビアエクアドルかぎられている[3]が、栄養えいようめんすぐれており、いわゆるスーパーフードひとつとして注目ちゅうもくされていることから世界せかい100カ国かこく以上いじょう栽培さいばいひろがっており[4]少量しょうりょう日本にっぽん北海道ほっかいどう剣淵けんぶちまち[5]静岡しずおかけん裾野すその[6])でも栽培さいばいされている。

2017ねん2がつ、キヌアのほぼ完全かんぜんゲノム情報じょうほう解読かいどくされた[7][8]

植生しょくせい生産せいさん

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キヌアの品種ひんしゅにより、あかむらさきしろなど様々さまざまいろていし、直径ちょっけいやく2mm種子しゅしひとつのぼうに250-500程度ていどつける。脱穀だっこくした種子しゅししろ扁平へんぺい円形えんけいをしており、食料しょくりょうとなる。冷涼れいりょう少雨しょうう気候きこうでもよくそだつ。

キヌアの草丈くさたけは1-2メートルとたかぶんえだすくない。主幹しゅかんはん木質もくしつ[9]波状はじょうのものからじょうのものまで多様たよう形態けいたいはばひろ先端せんたんせまくなりするどじょうである。はな[10]したくさしつ円錐えんすい花序かじょはなへんは5まいである。現在げんざいのキヌアの栽培さいばいしゅには栽培さいばいおうじて「高原こうげんがた」「しおがた」「たにがた」「海岸かいがんがた」の4つの品種ひんしゅぐんがある。高原こうげんがたアンデス山脈あんですさんみゃく標高ひょうこう3000メートル以上いじょうのアルティプラノで栽培さいばいされる。しおがたはボリビア南西なんせいウユニ塩原しおばら周辺しゅうへん栽培さいばいされるたねたにがたクスコよりきた谷間たにま栽培さいばいされるもの、海岸かいがんがたチリ中部ちゅうぶちゅう緯度いど海岸かいがん地帯ちたい栽培さいばいされている。キヌアはすうせんねん栽培さいばい歴史れきしがあるが、植物しょくぶつどくであるサポニン種子しゅし表面ひょうめんふくみ、種子しゅし脱落だつらくせいがあるひとし野生やせいしゅ特徴とくちょう保持ほじしている。栽培さいばい作物さくもつでは人類じんるいによるすうせんねん栽培さいばい過程かてい利用りようてきするよう人為じんい選択せんたくされるが、キヌアにおけるサポニンの保持ほじは、キヌアが栽培さいばいされる土地とちでは植生しょくせいとぼしく、鳥獣ちょうじゅうによる食害しょくがいふせぐためではないかと推察すいさつされている[11]


ボリビアでは栽培さいばい特性とくせいから、ふたつに分類ぶんるいされる[12]

高地こうちがた(Altiplanoタイプ)
年間ねんかん降水こうすいりょうやく 400mmほど 比較的ひかくてき降水こうすいりょうおお地域ちいきでジャガイモやムギるい輪作りんさくして栽培さいばいされる。
しおがた(Salarタイプ)
年間ねんかん降水こうすいりょうやく 200mm 程度ていどのウユニしお湖畔こはん降水こうすいりょうすくない地域ちいきにおいて単作たんさくされる。

しかし、近年きんねんのブームによりボリビアでは栽培さいばい面積めんせき拡大かくだい作付さくづけをしない期間きかん短縮たんしゅくによって、土壌どじょう劣化れっか進行しんこうによる栽培さいばい持続じぞくせい懸念けねんされている[12]

キヌアはコロンビアからボリビアにかけてのアンデス山脈あんですさんみゃく一帯いったい原産げんさんかんがえられており、5せん-7せんねんまえごろから野生やせいしゅ利用りようはじまり、3せん-4せんねんまえごろには栽培さいばいはじまっていた[13]。 キヌアの栽培さいばい地域ちいきでは栽培さいばいされていない野生やせいのキヌア(Chenopodium quinoa var. melanospermum)が自生じせいしており、原種げんしゅあるいは栽培さいばいしゅ子孫しそんかんがえられている[14]海抜かいばつゼロメートル地帯ちたいから標高ひょうこう4000メートルのはん乾燥かんそう地帯ちたい温帯おんたいステップ気候きこう)で生育せいいくするが、アンデス地方ちほうではおも標高ひょうこう2500メートル以上いじょう地域ちいき栽培さいばいされている。ウユニ塩原しおばら北方ほっぽう標高ひょうこうやく4000メートルのチパヤ英語えいごばんでは降水こうすいりょうすくなく土壌どじょう塩分えんぶん濃度のうどたかいため作物さくもつそだたず、キヌアが唯一ゆいいつ作物さくもつとなっている[11]

日本にっぽん国際こくさい農林のうりん水産すいさんぎょう研究けんきゅうセンター分析ぶんせきによると、遺伝子いでんしまとには多様たようで、旱魃かんばつ塩分えんぶん濃度のうどたか環境かんきょうでもそだ系統けいとうがあり、品種ひんしゅ改良かいりょう可能かのうである[4]

インカ文明ぶんめいではキヌアはトウモロコシ同様どうよう貴重きちょう作物さくもつであり、「チソヤ・ママ」(「穀物こくもつはは」)としょうされ神聖しんせい作物さくもつなされていた。ぶしはじめにはインカ皇帝こうていきむすきたねまきの儀式ぎしきおこなっていた[15]スペインインカ帝国ていこく征服せいふくスペインじんインカ文明ぶんめい払拭ふっしょくして現地げんちじん同化どうかさせるために、キヌアの栽培さいばい禁止きんしした[16]ラテンアメリカ原産げんさんのトウモロコシ、ジャガイモインゲンマメなどは、スペインじん交易こうえきにより世界せかいひろまり、ぜん世界せかい主要しゅよう作物さくもつとなったが、キヌアはそれほど急速きゅうそくひろまらなかった。

2014ねん生産せいさんりょうは、ペルーが114,725トン、ボリビアが74,382トン、エクアドルが3711トンであった[3]南米なんべいふくめ100カ国かこく以上いじょう栽培さいばいされている[4]

せた土地とちでも栽培さいばいができるため、モンゴルなどの気候きこう条件じょうけんきびしくおも遊牧ゆうぼくのみがおこなわれてきた地域ちいきなどでも栽培さいばいこころみられている[1][リンク]

1990年代ねんだい以降いこう降雨こううりょう減少げんしょうのためにそれまで栽培さいばいされていたラッカセイそだたなくなったインドアナンタプラムけんではキヌアの栽培さいばいこころみられている[17]

栄養えいよう

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キヌアは、その雑穀ざっこく同様どうよう栄養えいようたかく、キヌアときんえんアマランサスエンバクハトムギライ麦らいむぎ同様どうようタンパク質たんぱくしつを13-14%とおおふくむ。キヌアとアマランサスは雑穀ざっこくくらマグネシウムリンてつぶんなど無機質むきしつミネラル)やビタミンBるいおおふくむ。とく葉酸ようさん緑黄色りょくおうしょく野菜やさい匹敵ひってきするりょうふくんでいる。ただし、キヌアや雑穀ざっこくこう栄養えいようであるとの評価ひょうかしゅこくであるトウモロコシやべい小麦こむぎ比較ひかくしてのことであり、キヌアをふく雑穀ざっこくは、まめるいほど栄養えいようたかくない。

近年きんねんヨーロッパ日本にっぽんなどで健康けんこう食品しょくひんとして注目ちゅうもくされてきている。

1990年代ねんだいにはアメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく理想りそうてき宇宙うちゅうしょく素材そざいひとつとして評価ひょうかし、「21世紀せいき主要しゅようしょく」とべている。

タンパク質たんぱくしつ含有がんゆうりつ穀物こくもつくらべておおく、その構成こうせい牛乳ぎゅうにゅうている。グルテンふくまないため、小麦こむぎアレルギーのようなたいグリアジンアレルギーをひとでも摂取せっしゅできる。

アミノ酸あみのさんリシンメチオニンイソロイシンなどの必須ひっすアミノ酸あみのさんおおふくみ、そのりょう白米はくまい匹敵ひってきするかそれよりもおおい。

粘性ねんせいたかデンプンふくむため、小麦粉こむぎこにキヌアぜて使つかうとコシのつよ生地きじつくることができる。

脂質ししつのほとんどがリノレンさんオレインさんといった飽和ほうわ脂肪酸しぼうさんで、とくにリノレンさんコレステロール産出さんしゅつ抑制よくせいするなど、健康けんこう増進ぞうしん役立やくだつ。なお、キヌアの脂質ししつりょう乾燥かんそうひんで8%程度ていどとあまりたかくはない。

コレステロールげる効果こうかがある一方いっぽう赤血球せっけっきゅう破壊はかいする性質せいしつ溶血ようけつせい)があるサポニンおおふくむ。キヌアの種子しゅしはサポニンでおおわれているため、そのままではにがくて食用しょくようにはてきさない。サポニンは水溶すいようせいなのでみずさらしてサポニンをく。サポニンがあると泡立あわだつので泡立あわだたなくなるまでなんみずあらうことでサポニンを除去じょきょする。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくなどで販売はんばいされているキヌアはサポニンを除去じょきょする処理しょりがされている [18]

作物さくもつとの比較ひかく

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雑穀ざっこく精白せいはくまい製粉せいふんされた小麦粉こむぎこなどより栄養えいようたかい。以下いかかく雑穀ざっこく比較ひかくようべい小麦こむぎ大麦おおむぎのデータをしめす。以下いかのデータの大半たいはん文部もんぶ科学かがくしょう食品しょくひんデータベースからのものであるが[19]、キヌアのデータは米国べいこく農務のうむしょう(USDA)のデータを抽出ちゅうしゅつした[20]ものである。なお文部もんぶ科学かがくしょう数値すうち米国べいこく農務のうむしょう数値すうちにはアマランサスでしめすようにちがいがある。

雑穀ざっこく栄養えいよう
成分せいぶんめい たん
くらい
アワ ヒエ キビ モロコシ
げんこく
はとむぎ/
精白せいはくつぶ
ライ麦らいむぎ/
全粒粉ぜんりゅうこ
えんばく/
オートミール
アマランサ
/げんこく
アマラン
サス[21]
キヌア
[21]
玄米げんまい 精白せいはくまい 小麦こむぎ
げんこく
大麦おおむぎななふん
つき押麦おしむぎ
エネルギー kcal 364 367 356 352 360 334 380 358 371 368 350 356 337 341
炭水化物たんすいかぶつ g 73.1 72.4 73.1 71.1 72.2 70.7 69.1 64.9 65.3 64.2 73.8 77.1 72.2 72.1
たんぱくしつ g 10.5 9.7 10.6 10.3 13.3 12.7 13.7 12.7 13.6 14.1 6.8 6.1 10.6 10.9
脂質ししつ g 2.7 3.7 1.7 4.7 1.3 2.7 5.7 6.0 7.0 6.0 2.7 0.9 3.1 2.1
食物しょくもつ繊維せんい g 3.4 4.3 1.7 9.7 0.6 13.3 9.4 7.4 6.7 7.0 3.0 0.5 10.8 10.3
水分すいぶん g 12.5 13.1 14.0 12.0 13.0 12.5 10.0 13.5 11.3 13.0 15.5 15.5 12.5 14.0


しつ
ナトリウム mg 1.0 3.0 2.0 2.0 1.0 1.0 3.0 1.0 4.0 5.0 1.0 1.0 2.0 2.0
カリウム mg 280 240 170 590 85 400 260 600 508 563 230 88 470 220
カルシウム mg 14 7 9 16 6 31 47 160 159 47 9 5 26 23
マグネシウム mg 110 95 84 160 12 100 100 270 248 197 110 23 80 46
リン mg 280 280 160 430 20 290 370 540 557 457 290 94 350 180
てつ mg 4.80 1.60 2.10 3.30 0.40 3.50 3.90 9.40 7.61 4.57 2.10 0.80 3.20 1.30
亜鉛あえん mg 2.70 2.70 2.70 2.70 0.40 3.50 2.10 5.80 2.87 3.10 1.80 1.40 2.60 1.40



B1
チアミン
mg 0.20 0.05 0.15 0.35 0.02 0.47 0.20 0.04 0.12 0.36 0.41 0.08 0.41 0.22
B2
リボフラビン
mg 0.07 0.03 0.05 0.10 0.05 0.20 0.08 0.14 0.20 0.32 0.04 0.02 0.09 0.07
ナイアシン mg 1.70 2.00 2.00 6.00 0.50 1.70 1.10 1.00 0.92 1.52 6.30 1.20 6.30 3.20
B6 mg 0.18 0.17 0.20 0.31 0.07 0.22 0.11 0.58 0.59 0.49 0.45 0.12 0.35 0.14
パントテンさん mg 1.84 1.50 0.94 1.42 0.16 0.87 1.29 1.69 1.36 0.66 1.03 0.43
葉酸ようさん μみゅーg 29 14 13 54 16 65 30 130 82 184 27 12 38 17

料理りょうり

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キヌアスープ。とおすとキヌア独特どくとくのC字形じけいしろ胚芽はいがす。

ボリビアやペルーの高原こうげんでは、キヌアスープ定番ていばん料理りょうりひとつである。たキヌアはかるいプチプチとしたしょくかんがあり、わずかにくせがある。食材しょくざいあじをあまりえないので、様々さまざまあじのスープにわせることができる。果物くだものあまものにすることもある。しんアンデス料理りょうりスペインばん現代げんだいペルー料理りょうり)では、キノット(quinotto、キヌアのリゾット)にもする。

また、小麦粉こむぎことあわせてクッキーパウンドケーキパン生地きじにしていてべることもある。

発酵はっこうさせることにより、ビール飲料いんりょうチチャのようなアルコール飲料いんりょうつくることもある。

サポニン化合かごうぶつ由来ゆらいにがあじたね自然しぜんつくられることがあり[7]調理ちょうり方法ほうほうによっては食味しょくみ影響えいきょうあたえることがある。

日本にっぽんでは、白米はくまいぜていてべるのがブームになったことがあった。キヌアをぜていたべい若干じゃっかんねばつよく、またいわゆる「くすりくさい」かおりがすることがある。この独特どくとく臭気しゅうき誤魔化ごまかすため、御飯ごはんにするなどの工夫くふうおこなわれることもあった。

キヌアをもちいて味噌みそ醤油じょうゆ製造せいぞうしているメーカー(佐賀さがけんまるしげる醤油じょうゆなど)もある。

国際こくさいキヌアねん

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2013ねんは、国際こくさい連合れんごうさだめた国際こくさいキヌアねん。2月20にちには、ボリビアのエボ・モラレス大統領だいとうりょうらが国際こくさい連合れんごう総会そうかい記念きねん演説えんぜつおこなった[22]

キヌアは環境かんきょう適応てきおう能力のうりょくたかく、年間ねんかん雨量うりょうすくない温帯おんたい地域ちいきステップ気候きこう)での生育せいいく可能かのうおおくの作物さくもつそだたない土地とちでの栽培さいばい可能かのうである。

キヌアのひろ環境かんきょう適応てきおうせいとそのたか栄養えいようから、各国かっこくでも栽培さいばいこころみられているが、2014ねん時点じてんではおも生産せいさんこく原産地げんさんちであるアンデス高地こうちのペルーとボリビアが2だい産地さんちで、エクアドルがとおさんとなっている。この3ヶ国かこくでは1961ねんには52,555ヘクタール(ha)で栽培さいばいされ32,435トンが収穫しゅうかくされたが、60年代ねんだいから70年代ねんだいにかけて作付さくづけ面積めんせき減少げんしょうし、収穫しゅうかくりょう半分はんぶんから3/4までちていた。1990ねん以降いこう作付さくづけ面積めんせき増加ぞうかてんじ、1995ねんには収穫しゅうかくりょうも1961ねんみの32,995トンとなり、2000ねんには52,626トン、2010ねんには79,447トンへと増加ぞうかし、2011ねんからさらに急増きゅうぞうしている。2014ねん作付さくづけ面積めんせきは95,843ヘクタールで、これは1961ねんやく1.8ばい収穫しゅうかくりょうは2.5ばい単位たんい面積めんせきたりの収量しゅうりょうも2010ねんは987kg/haと1961ねんの617kg/haより60%増加ぞうかしている。なおキヌアの単位たんい面積めんせきたりの収量しゅうりょう作物さくもつができない農地のうちでの栽培さいばいであることもあり、主要しゅよう穀類こくるい比較ひかくするとおおくはない。2000ねん以降いこうとくにボリビアにおいて生産せいさんりょう増加ぞうかしており、2014ねんの1961ねん作付さくづけ面積めんせきやく5.6ばい収量しゅうりょうやく8ばいとなっている[3]

キヌアの輸出ゆしゅつりょうはFAOの集計しゅうけいによると1970年代ねんだいはじまり、1990ねんには489トン(ボリビア343トン、エクアドル146トン)であったが、2000ねんには1,478トン(ボリビア1,436トン、エクアドル42トン)、2010ねんには15,363トン(4653まんあめりかドル、ほぼ全量ぜんりょうボリビア)と急増きゅうぞうした。輸出ゆしゅつ単価たんかも1970ねんには0.08あめりかドル/kgであったが、2000ねんに1.254あめりかドル/kg、2010ねんには3.029あめりかドル/kg[23]近年きんねん急騰きゅうとうしている。トウモロコシ、べいむぎなどの主要しゅよう穀類こくるい取引とりひき価格かかく豊作ほうさく不作ふさくなどの影響えいきょうらん高下こうげするが、キヌアは生産せいさんこくがほぼペルー、ボリビア、エクアドルにかぎられており、2010ねん輸出ゆしゅつはFAOの集計しゅうけいではボリビアのみで輸出ゆしゅつりょうは15,363トン(4653まんあめりかドル)で穀物こくもつ取引とりひきりょうせんぶんいち以下いかであり[3]取引とりひき価格かかく上昇じょうしょう一途いっとである。

FAOの集計しゅうけいではペルーからの輸出ゆしゅつ計上けいじょうされていないが、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく農務のうむしょうでは、ペルーのキヌアの輸出ゆしゅつを2007ねんから2009ねんまでは3000トンだい、2010ねんに5745トン、2011ねんに9147トン、2012ねんに11924トンと報告ほうこくしている。輸出ゆしゅつがく取引とりひき価格かかく上昇じょうしょうもあり、2007ねんの448まんあめりかドルから、2012ねんには3437まんあめりかドルへと8ばいちかくになった[24]

2012ねんにはキヌアの輸出ゆしゅつがくがボリビアで8500まんドル、ペルーで3500まんドルと2010ねんばい以上いじょうとなっており[25]、ペルーの2013ねん輸出ゆしゅつがくは4000まんあめりかドルをえると見積みつもられている[26]

21世紀せいき初頭しょとうキヌアの大半たいはんアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく輸出ゆしゅつされているが、国際こくさいキヌアねんのキャンペーンなどからヨーロッパ中国ちゅうごく日本にっぽんでの需要じゅよう増大ぞうだいしている[27][25]

取引とりひき価格かかく高騰こうとうによる弊害へいがい

[編集へんしゅう]
キヌアはたけまえ勉強べんきょうかいひら住民じゅうみん。ペルーのプーノ近郊きんこう

キヌアに国際こくさいてき注目ちゅうもくあつまることにより、作物さくもつくら生産せいさんこくかぎられ収穫しゅうかくりょうおおくはないキヌアの国際こくさい市場いちば価格かかく暴騰ぼうとうしている。キヌアの2011ねん収穫しゅうかくりょうやく8まんトンで主要しゅよう穀物こくもつであるトウモロコシ、べい小麦こむぎなどの1まんぶんの1以下いかである。収量しゅうりょうのそれほどおおくない穀類こくるいであるライ麦らいむぎ(Rye)の160ぶんの1、ソバ(Buckwheat)の20ぶんの1でしかなく、きゅう成長せいちょうした国際こくさいてき需要じゅようたすりょう生産せいさんはない。最大さいだいのキヌア生産せいさんこくであるペルーのキヌア生産せいさんりょうやく4まんトンで穀類こくるいくら生産せいさんりょうおおくはないが、キヌアの比重ひじゅうたかく、べいの63ぶんの1、トウモロコシの37ぶんの1、小麦こむぎやソバの5ぶんの1の収穫しゅうかくりょうがある[3]。ペルーにおける国民こくみんいちにんあたりのキヌアの年間ねんかん生産せいさんりょうは1.35kgでしかない。1980年代ねんだい価格かかく高騰こうとう以前いぜんはキヌアはアンデス高地こうちにおける重要じゅうよう主食しゅしょくひとつであり地産ちさんされていたが、現在げんざいでは国内外こくないがい取引とりひきされるようになっている。キヌアの生産せいさんりょうやく8まんトンにたいする世界せかい各国かっこくからの需要じゅようたとえると、日本にっぽんの2012ねん(H24)の小豆あずき生産せいさんりょうやく6.8まんトン[28]ちかく、ぜん世界せかい日本にっぽん小豆あずきのブームてき需要じゅよう発生はっせいし、価格かかく高騰こうとうしているような状況じょうきょうである。キヌアがより深刻しんこくであるのはキヌアは代替だいたい作物さくもつのない地域ちいきでの主食しゅしょくであり、生産せいさんこくペルー、ボリビアには他国たこく競争きょうそうできる購買こうばいりょくがないてんである。

キヌアが換金かんきん作物さくもつ輸出ゆしゅつ作物さくもつとなることによりアンデス高地こうち農民のうみん現金げんきん収入しゅうにゅうみちひらかれる一方いっぽうで、貴重きちょう作物さくもつであるこう栄養えいようのキヌアが農民のうみんにとってとどかない作物さくもつとなりつつある。キヌアの栽培さいばい農家のうかでは価格かかく高騰こうとうにより現金げんきん収入しゅうにゅう増加ぞうかするが、キヌアが高級こうきゅう食材しょくざいとなり自家じか消費しょうひまわされなくなり、なんせんねんにもわたりきずかれてきたバランスがとれ地域ちいき完結かんけつしていたしょく文化ぶんか崩壊ほうかいはじめている。られた収入しゅうにゅうによりてい価格かかくではあるが同時どうじてい栄養えいよう穀物こくもつ購入こうにゅう消費しょうひすることによる影響えいきょう危惧きぐされている。ボリビアより生産せいさんりょうおおいペルーでは2010ねんまでは輸出ゆしゅつはされていなかったが、それでも国内こくない取引とりひき価格かかく上昇じょうしょうしており、首都しゅとリマではキヌアは鶏肉とりにくよりたかく、べいの4ばい価格かかく取引とりひきされている[29][25]

ペルー政府せいふでは児童じどうへの給食きゅうしょくプログラム「カリ・ワルマ」(Qali Warma)によりキヌアを市場いちば価格かかくより12%たか価格かかくけるという自衛じえい行動こうどうている[30]

キヌアは作物さくもつ育成いくせいできない土地とちでの作物さくもつであったが、キヌアの価格かかく高騰こうとうから、作物さくもつそだ農地のうちまでキヌアへ転作てんさくされはじめ、作物さくもつ多様たようせいうしなわれつつある[25]。キヌアは栽培さいばい面積めんせきあたりの収量しゅうりょうけっして作物さくもつではなく、ペルーではトウモロコシの単位たんい収穫しゅうかくりょうやく3.18トン/ha(ヘクタール)、小麦こむぎ1.47トン/ha、ソバ1.36トン/haにたいしキヌアは1.16トン/haである。

また過去かこには地産ちさんけし作物さくもつとして栽培さいばいされていたが、換金かんきん作物さくもつとして作付さくづけ面積めんせききゅう拡大かくだいこう収量しゅうりょう目指めざした地力じりきえた栽培さいばいによる環境かんきょう負荷ふか増大ぞうだい懸念けねんされている[31]

ボリビアでは5年間ねんかんにキヌアの国内こくない消費しょうひが3ぶんの1減少げんしょうしたとの報告ほうこくがある一方いっぽうで、ボリビアの農村のうそん開発かいはつ土地とちしょうふく大臣だいじんによる「4年間ねんかんで4ばいになりいちにんあたり1.11kg/とし(3g/にち)の消費しょうひであった」との反論はんろん発表はっぴょうがあるなど錯綜さくそうした報告ほうこく[25]があるが、これは価格かかく高騰こうとうおよび輸出ゆしゅつりょう急増きゅうぞうたいする関心かんしんたかさをしめしている。2000ねんにはボリビアのキヌアの輸出ゆしゅつは1436トン(そう収穫しゅうかくりょうの6%)で現在げんざいように(2010ねんそう収穫しゅうかくりょうの43%が輸出ゆしゅつへ)おおくはなく、当時とうじ国民こくみんいちにんあたりの消費しょうひりょうは2.69kg/としであった[32]農村のうそん開発かいはつ土地とちしょうふく大臣だいじんう1.11kg/としは2000ねん数値すうちの4わりであり、現金げんきん収入しゅうにゅうかぎられた農民のうみんにおける高騰こうとうしたキヌアの消費しょうひはこの数値すうち以上いじょうみである。さらにさかのぼれば1985ねんには一人ひとりあたりの消費しょうひりょうは3.51kg/としであったが、2000ねんにかけては輸出ゆしゅつ割合わりあいは1わり以下いかであり、消費しょうひりょう減少げんしょう食生活しょくせいかつ変化へんかによるものとおもわれる。

国際こくさいキヌアねん」はキヌアの栽培さいばい世界せかいひろめることにより食料しょくりょう安全あんぜん保障ほしょう飢餓きが撲滅ぼくめつ意図いとしたものであるが[33]現在げんざいスーパーフードとして需要じゅよう喚起かんきされたが産地さんちはほぼペルーとボリビアにかぎられており、価格かかく高騰こうとうから産地さんちでは消費しょうひできない様相ようそうになっている。

ペルーでは米国べいこく世界銀行せかいぎんこう援助えんじょのもとに換金かんきん作物さくもつとして1990年代ねんだいからイカけん高級こうきゅう食材しょくざいであるアスパラガス栽培さいばいはじまった。2010ねんにはペルーはぜん世界せかいのアスパラガスの交易こうえきりょうの40%にあたる12まん3せんトンを輸出ゆしゅつする世界せかい最大さいだい輸出ゆしゅつこくとなった。このアスパラガス栽培さいばいにより仕事しごとおよび収入しゅうにゅう創成そうせいされたが、同時どうじ乾燥かんそう地帯ちたいであるイカ地方ちほうおおきな環境かんきょう負荷ふかあたえている[34]。21世紀せいきはいはじまったキヌアブームがアスパラガス同様どうよう影響えいきょうあたえるのではないかと危惧きぐされている[29]

カシュルート論争ろんそう

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キヌアはえつ期間きかんちゅうきんじられる穀類こくるい代替だいたいひんとしてユダヤきょう社会しゃかい人気にんきとなっている。いくつかのカシェル認証にんしょう団体だんたいは、禁忌きんき穀類こくるいていること、および近隣きんりん農地のうちからや加工かこう施設しせつ禁忌きんき穀類こくるい混入こんにゅうするおそれがあることを理由りゆうにキヌアをえつようカシェル食品しょくひん認証にんしょうすることを拒否きょひしている[35]。 2013ねん12月、世界せかい最大さいだいカシェル認証にんしょう機関きかん英語えいごばんである正統せいとう連盟れんめい英語えいごばんは、キヌアをえつようカシェル食品しょくひん認証にんしょうすることを発表はっぴょうした[36]

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生産せいさんがいわば辺境へんきょうであり、生産せいさん規模きぼちいさく、ほぼ自家じか消費しょうひ地産ちさんけし)で広域こういき流通りゅうつうしてなかったため、各地かくち様々さまざまばれている。以下いかかく言語げんごでの名称めいしょう括弧かっこない産地さんち[37]

ケチュア(ペルー、ボリビア、エクアドル) - kinúwa、kínua、 kiuna、kitaqañiwa、kuchikinwa
アイマラ(ペルー、ボリビア) - tupapa、supha、jopa、jupha、juira、ära、qallapi、vocal、linquiñique
チブチャコロンビア) - ・suba、pasca
マプチェチリ) - dawe、sawe、chichiconwa
スペインではよりケチュアちかいquinuaと、学名がくめいとなったquinoaが使つかわれている。言語げんごでは学名がくめいquinoaが使つかわれている。

きんえん作物さくもつ

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ヒユにはキヌアのほかにも食用しょくよう栽培さいばいされているたねがある。キヌア同様どうようこうタンパク質たんぱくしつでありこう栄養えいようであるが、キヌアよりさらに生産せいさんりょうすくない。

  • アマランサス西にし:amaranto、ケチュア:kiwicha、quihuicha) - ヒユヒユぞくいちねんくさ古代こだいにはヒモゲイトウ英語えいごばんA. caudatus)、スギモリケイトウ英語えいごばんA. cruentus)、センニンコク英語えいごばんA. hypochondriacus)がメキシコグアテマラ、ペルーでだい規模きぼ栽培さいばいされていたが、現在げんざいではしょう規模きぼ栽培さいばいとどまっている。食用しょくようにされ、観賞かんしょう作物さくもつとしても栽培さいばいされている。
  • カニワ英語えいごばん(qañiwa*、qañawa、Chenopodium pallidicaule) - キヌアと同属どうぞくでキヌアと一緒いっしょ栽培さいばいされている。草丈くさたけは1mとひく種子しゅしはキヌアよりちいさく1.0-1.2mmで、よりおおくサポニンをふく[11]
  • ウアウソントレ英語えいごばん西にし:Huauzontle、Chenopodium nuttalliae) - キヌアと同属どうぞくいちねんくさ草丈くさたけはななどキヌアによくているが種子しゅしやく1.5mmとちいさい。中央ちゅうおうアメリカ原産げんさんかんがえられておりアステカ文明ぶんめいではひろ栽培さいばいされていたが現在げんざいではメキシコで少量しょうりょう栽培さいばいされているのみである[11]

関連かんれん項目こうもく

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ウィキスピーシーズには、キヌアかんする情報じょうほうがあります。

脚注きゃくちゅう出典しゅってん

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  1. ^ きゅうクロンキスト体系たいけいではアカザ分類ぶんるいされていたが、APG植物しょくぶつ分類ぶんるい体系たいけいだい3はんではヒユアカザ分類ぶんるいされている
  2. ^ 雑穀ざっこくについて 日本にっぽん雑穀ざっこく協会きょうかい
  3. ^ a b c d e FAO統計とうけい
  4. ^ a b c 「キヌアに多様たようせい 品種ひんしゅ改良かいりょう期待きたいかんばつ地帯ちたいこう塩分えんぶんでも発芽はつが 国際こくさいのうけん」『日本農業新聞にほんのうぎょうしんぶん』2020ねん10がつ13にち(11めん
  5. ^ 旭川あさひかわ地域ちいき拠点きょてん > フォトレポート > キヌアのはなきました 農林水産省のうりんすいさんしょう北海道ほっかいどう農政のうせい事務所じむしょ(2019ねん6がつ1にち閲覧えつらん
  6. ^ 地域ちいき戦略せんりゃくさく作物さくもつ「キヌア」試験しけん栽培さいばい 裾野すその(2021ねん3がつ12にち閲覧えつらん
  7. ^ a b 奇跡きせき穀物こくもつキヌア、ゲノムほぼ解読かいどく 世界せかい食糧しょくりょう供給きょうきゅう一助いちじょとなるかAFP(2017ねん2がつ9にち)2017ねん2がつ12にち閲覧えつらん
  8. ^ Tester M, et al. (16 February 2017), “The genome of Chenopodium quinoa”, Nature 542 (7641): 307-312, doi:10.1038/nature21370 
  9. ^ en:quinoa#biologyより。
  10. ^ めすせい両性りょうせいはなどうかぶまたはめすせい両性りょうせいはなかぶ」と原典げんてんにあるが雌雄しゆう両性りょうせいはな誤植ごしょくではないかとおもわれる。
  11. ^ a b c d 藤倉ふじくら雄司ゆうじ, ほんこう昭夫あきお, 山本やまもと紀夫のりおキヌアは栽培さいばい植物しょくぶつか? : アンデスさん雑穀ざっこく栽培さいばいかんするいち試論しろん」『国立こくりつ民族みんぞくがく博物館はくぶつかん調査ちょうさ報告ほうこくだい84かん国立こくりつ民族みんぞくがく博物館はくぶつかん、2009ねん、225-244ぺーじISSN 1340-6787NAID 120006390391 
  12. ^ a b かつらけいたすく, Bonifacio Alejandro, 藤倉ふじくら雄司ゆうじ, 安井やすい康夫やすお, 藤田ふじた泰成やすなりボリビア・アルティプラノにおけるキヌア(Chenopodium quinoa Willd.)栽培さいばい現状げんじょう課題かだい」『農業のうぎょうおよび園芸えんげいだい93かんだい11ごうやしなえ賢堂かしこどう、2018ねん11月、951-958ぺーじISSN 0369-5247NAID 40021717341 
  13. ^ Kolata, Alan L. (2009ねん). “Quinoa”. Quinoa: Production, Consumption and Social Value in Historical Context. Department of Anthropology, The University of Chicago. 2013ねん7がつ3にち閲覧えつらん
  14. ^ Heiser Jr., Charles B. & Nelson, David C. (September 1974). “On the Origin of the Cultivated Chenopods (Chenopodium)”. Genetics 78 (1): 503-5. PMC 1213209. PMID 4442716. http://www.genetics.org/cgi/content/abstract/78/1/503. 
  15. ^ Popenoe, Hugh (1989). Lost crops of the Incas: little-known plants of the Andes with promise for worldwide cultivation. Washington, D.C.: National Academy Press. p. 149. ISBN 0-309-04264-X. https://books.google.co.jp/books?id=jMlxpytjZq0C&printsec=frontcover&dq=Lost+crops+of+the+Incas&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q=quinoa&f=false 
  16. ^ Bailey, Garrick Alan; Peoples, James (2009). Humanity: an introduction to cultural anthropology. Belmont, CA: Wadsworth Cengage Learning. p. 120. ISBN 0-495-50874-8 
  17. ^ The Times of India Quinoa holds hopes for dry Anantapur
  18. ^ How To Cook Quinoa, Easy Quinoa Recipe”. Savvy Vegetarian. 9 June 2012閲覧えつらん
  19. ^ 文部もんぶ科学かがくしょう 食品しょくひんデータベース」
  20. ^ 米国べいこく農務のうむしょう Quinoa uncooked
  21. ^ a b USDAのデータ
  22. ^ “「世界せかいキヌアねん」、ボリビア大統領だいとうりょう国籍こくせき企業きぎょう批判ひはん. AFPBB News (フランス通信つうしんしゃ). (2013ねん2がつ21にち). https://www.afpbb.com/articles/-/2929921?pid=10321810 2013ねん2がつ21にち閲覧えつらん 
  23. ^ 小麦こむぎ国際こくさい価格かかくは2013ねん6がつ時点じてんやく0.24あめりかドルで(BBC commoditites)キヌアはその12ばいである。先進せんしんこくでは健康けんこう食品しょくひんとしてキロあたり10あめりかドル以上いじょう小売こうり価格かかくである。
  24. ^ USDA Grain Report - Peru Quinoa
  25. ^ a b c d e 国連大学こくれんだいがく 「キヌアがアンデス地方ちほうとみをもたらす」
  26. ^ Peru this Week Peru’s quinoa sees increase in popularity
  27. ^ インデペンデント(The Independent) Quinoa: Good for you - bad for Bolivians
  28. ^ 農林水産省のうりんすいさんしょう・e-Stat 小豆あずき
  29. ^ a b ガーディアンCan vegans stomach the unpalatable truth about quinoa?
  30. ^ Peru this Week Government child nutrition program inflates price of quinoa, businessman claims
  31. ^ ハフィントン・ポスト Who Grows Our Food: The Fair Trade Quinoa Farmers of the Altiplano
  32. ^ FAOSTATデータ、ボリビアの2000ねんのキヌアの生産せいさんりょう23785トン、輸出ゆしゅつ1436トン、人口じんこう8307000より算出さんしゅつ
  33. ^ 国際こくさい連合れんごう食糧しょくりょう農業のうぎょう機関きかん国際こくさいキヌアねんエキスポ2013・すうせんねんまえ種蒔たねまきかれた未来みらい
  34. ^ PRI's The World Peru's Asparagus Boom Threatening Local Water Table
  35. ^ Hopper, Tristin (March 25, 2013). “Jews divided by great Passover debate: Is quinoa kosher?”. National Post. 2013ねん11月24にち閲覧えつらん
  36. ^ Nemes, Hody (December 23, 2013). “Quinoa Ruled Kosher for Passover”. Forward. 2014ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  37. ^ es:Chenopodium_quinoa#Nombre comúnより。

外部がいぶリンク

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