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脱穀だっこく

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

脱穀だっこく(だっこく)とは、収穫しゅうかくした穀類こくるいイネムギダイズアズキアワヒエゴマなど)をくきからはずすこと。イネの場合ばあい稲扱いねこき(いねこき)ともう。 脱穀だっこくつづく、籾殻もみがら(もみがら)をこくつぶからはずす作業さぎょうだつ(だっぷ)とい、こめだつ稃することをとく籾摺もみす(もみすり)ともう。

現代げんだい農法のうほうでの脱穀だっこく

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ハーベスターでの脱穀だっこく作業さぎょう

イネやムギの収穫しゅうかくには、おおきくけてだっがたコンバイン使用しようする作業さぎょう体系たいけいと、バインダー刈取かりとり・結束けっそく作業さぎょうおこなったのちハーベスター脱穀だっこくする作業さぎょう体系たいけいがある。その穀類こくるいには普通ふつうがたコンバイン使用しようされる。

現代げんだいてき農業のうぎょうにおいては、収穫しゅうかくはコンバインを利用りようすることが主流しゅりゅうとなっており、バインダー-ハーベスターの組合くみあわせはコンバインのような大型おおがた機械きかい導入どうにゅう困難こんなんなか山間さんかんでの利用りようおおい。このコンバインという農業のうぎょう機械きかい刈入かりいから脱穀だっこく籾殻もみがらたね選別せんべつまでをつづけて実行じっこうできるので、農作業のうさぎょう省力しょうりょく貢献こうけんしている。

伝統でんとう農法のうほうでの脱穀だっこく

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朝鮮ちょうせん時代じだい脱穀だっこく風景ふうけいいねたば材木ざいもくたたきつけてもみとす
江戸えど時代じだいからみの

農業のうぎょう機械きかい普及ふきゅうまえ脱穀だっこくは、収穫しゅうかくした作物さくもつ乾燥かんそうさせたのちおこなわれた。ひとつの作業さぎょうだつ稃もねる場合ばあいもあった。

脱穀だっこく

当時とうじ使つかわれた農具のうぐとして、以下いかのようなものがある。

  • はたぼう - 豆類まめるい、ムギ、アワなどに使用しよう二股ふたまたえだなどを使つかって、むしろうえひろげた収穫しゅうかくぶつたたいて脱穀だっこくする。
  • 殻竿からざお(からざお/ からさお)、から竿ざお(からざお/ からさお[1])- 豆類まめるい、ムギ、アワなどに使用しようなが竿ざおあたまに、回転かいてんするぼうすうほんけたもの。竿ざおち、回転かいてんまわ要領ようりょう収穫しゅうかくぶつつ。
  • 扱箸(こきばし)、せんしご(せんばこき)- コメ、ムギなどに使用しよう。扱箸は2ほんぼうあいだとおすことでをしごきとす。同様どうよう機能きのうをもったくしじょうならべて固定こていしたせんしごきが江戸えど時代じだい発明はつめいされたことで、農作業のうさぎょう効率こうりつ向上こうじょうした。

また、キビ場合ばあいなど、道具どうぐ使つかわず、収穫しゅうかくしたあしんで脱穀だっこくすることもあった。

だつ

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 笹山ささやま晴生はるお奥田おくだ義雄よしお河野こうの重男しげお佐藤さとうちょ中学ちゅうがく社会しゃかい 歴史れきし』(文部省もんぶしょう検定けんていずみ教科書きょうかしょ中学校ちゅうがっこう社会しゃかいよう平成へいせい8ねん2がつ29にち検定けんていずみ平成へいせい10ねん1がつ20日はつか発行はっこう教育きょういく出版しゅっぱん 株式会社かぶしきがいしゃ教科書きょうかしょ番号ばんごう 17 きょう 歴史れきし762) p 136に「は, 江戸えど時代じだい農具のうぐ変化へんかしめしたものである。いねりとると, し, いねからもみをとす脱穀だっこく作業さぎょうになる。その農具のうぐが, からさおからせんこきにわった。」と記載きさいされている。