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Y は、ラテン文字 もじ (アルファベット )の25番目 ばんめ の文字 もじ 。小文字 こもんじ は y 。U , V , W とともにギリシア文字 もじ の Υ うぷしろん (ウプシロン)に由来 ゆらい し、キリル文字 もじ の У は同系 どうけい の文字 もじ である。Υ うぷしろん の別 べつ 形 がた に由来 ゆらい する F とも同系 どうけい といえる。
漢字 かんじ の「丫 」と似 に ているが、別 べつ の文字 もじ である(「南 みなみ 丫島 」を「南 みなみ Y島 しま 」と書 か くのは誤植 ごしょく )。
筆記 ひっき 体 たい
ジュッターリーン体 たい
縦 たて 棒 ぼう の上部 じょうぶ が左右 さゆう に分岐 ぶんき した形 かたち である。小文字 こもじ は縦 たて 棒 ぼう の下部 かぶ が右 みぎ に分岐 ぶんき した線 せん と直線 ちょくせん になって、ベースライン を下 した に越 こ える。筆記 ひっき 体 たい では大文字 おおもじ もこの小文字 こもじ 書体 しょたい に基 もと づき、左 ひだり の線 せん を縦 たて に書 か いた後 のち で緩 ゆる やかに湾曲 わんきょく して右 みぎ 上 じょう に伸 の び、縦 たて 棒 ぼう をまっすぐ下 した に書 か いて左 ひだり に曲 ま げ、折 お り返 かえ して縦 たて 棒 ぼう を右 みぎ 上 じょう に突 つ き抜 ぬ け、次 つぎ の字 じ に続 つづ ける。初筆 しょひつ は、左下 ひだりした からの線 せん を緩 ゆる やかに湾曲 わんきょく させて縦 たて 棒 ぼう に連 つら ねることが多 おお い。フラクトゥール は
Y
y
{\displaystyle {\mathfrak {Y\ y}}}
。
音素 おんそ 名称 めいしょう
ギリシア語 ご 「単 たん なるウ/単 たん なるユ/単 たん なるイ」
ギリシア語 ご の「イ」
国際 こくさい 音声 おんせい 記号 きごう としては、小文字 こもんじ [y] は円 えん 唇 くちびる 前 ぜん 舌 した 狭 せま 母音 ぼいん (フランス語 ふらんすご u 、ドイツ語 ご ü 、中国 ちゅうごく 語 ご yuまたはü)。スモールキャピタル (小 ちい さい大文字 おおもじ ) [ʏ] はその少 すこ し広 ひろ い発音 はつおん である円 えん 唇 くちびる 前 ぜん 舌 した 広 ひろ め狭 せま 母音 ぼいん を表 あらわ す。音素 おんそ 文字 もじ として、硬 かた 口蓋 こうがい 接近 せっきん 音 おん [j] の代用 だいよう 表記 ひょうき にも使 つか われる。180度 ど 回転 かいてん させた小文字 こもじ [ʎ] は、硬 かた 口蓋 こうがい 側 がわ 音 おん (「リ」のように聞 き こえる音 おと )であるが、ギリシャ文字 もじ λ らむだ (ラムダ小文字 こもじ )の変形 へんけい に由来 ゆらい する。
各 かく 言語 げんご においてこの文字 もじ が表 あらわ す音 おと 価 か は、
フランス語 ふらんすご では原則 げんそく として母音 ぼいん /i/ で、たまに半母音 はんぼいん /j/ で発音 はつおん されることもある。つづりの読 よ み方 かた に関 かん しては、"i" 2 文字 もじ のように読 よ むと説明 せつめい されることもある(例 れい :royal 国王 こくおう の → roi-ial [rwajal])。
英語 えいご では、
たまに半母音 はんぼいん (硬 かた 口蓋 こうがい 接近 せっきん 音 おん )/j/ を表 あらわ す。y acht, y ard など。
他 た の場合 ばあい は i と同 おな じ。強 つよ 勢 ぜい のある長 ちょう 母音 ぼいん としては /aɪ/ を表 あらわ す。ty re, ty pe, cy cle など。語末 ごまつ の多 おお くでは /i/ を表 あらわ す。any , sony , snowy など多数 たすう 。
スウェーデン語 ご 、デンマーク語 ご 、ノルウェー語 ご 、アルバニア語 ご 、フィンランド語 ご 、古 こ 英語 えいご 、古 こ ノルド語 ご 、ラテン語 らてんご では母音 ぼいん /y/ を表 あらわ す。
インドネシア語 ご 、トルコ語 ご 、マレー語 ご 、スワヒリ語 ご では半母音 はんぼいん (硬 かた 口蓋 こうがい 接近 せっきん 音 おん )/j/ を表 あらわ す。
スペイン語 ご では、母音 ぼいん が後続 こうぞく する場合 ばあい 、原則 げんそく として有 ゆう 声 こえ 硬 かた 口蓋 こうがい 摩擦音 まさつおん /ʝ/ を表 あらわ す。但 ただ し方言 ほうげん によっては /ʒ/ などになる。後者 こうしゃ はアルゼンチン、ウルグアイの方言 ほうげん だが、他 た の地域 ちいき でも後者 こうしゃ の発音 はつおん になる傾向 けいこう があり、一種 いっしゅ の流行 りゅうこう とも言 い われている。また語末 ごまつ では他 た の強 つよ 母音 ぼいん に続 つづ き、上昇 じょうしょう 二 に 重母音 じゅうぼいん を形成 けいせい する。
イタリア語 ご では i に等 ひと しい。
ドイツ語 ご では j に等 ひと しい場合 ばあい もあるが、普通 ふつう は ü に等 ひと しい。すなわち、唇 くちびる を丸 まる めて「イ」と言 い う円 えん 唇 くちびる 前 ぜん 舌 した 狭 せま 母音 ぼいん /y/ ないし /ʏ /(IPA ) = /Y /(X-SAMPA ) である。デンマーク語 ご 、ノルウェー語 ご 、スウェーデン語 ご でもこれに近 ちか い発音 はつおん である。
オランダ語 ご では j に等 ひと しい場合 ばあい もあるが、普通 ふつう は i に等 ひと しい。
アフリカーンス語 ご では母音 ぼいん /əi/ を表 あらわ す。
リトアニア語 ご 、低 てい ザクセン語 ご 、アレマン語 ご では長 ちょう 母音 ぼいん /iː/ を表 あらわ す。
ラテン文字 もじ を使 つか うスラヴ語 ご (ポーランド語 ご など)、またはキリル文字 もじ のラテン転写 てんしゃ で、ы に相当 そうとう する音 おと を表 あらわ すのに用 もち いる。
ベトナム語 ご では、やや長 なが い /i/ である。ひとつの音節 おんせつ 内 ない で他 た の母音 ぼいん とともに用 もち いられたときは、主 しゅ 母音 ぼいん となることが多 おお い。
エスペラント では外来 がいらい 語 ご のみに使 つか い、読 よ み方 かた が不明 ふめい なときは文末 ぶんまつ なら /i/ 、それ以外 いがい は /j/ と発音 はつおん することが推奨 すいしょう されている。
日本語 にほんご のロ ろ ーマ字 まじ 綴 つづ りではや行 くだり および開 ひらき 拗音 ようおん の表記 ひょうき に使用 しよう する。
朝鮮 ちょうせん 語 ご のロ ろ ーマ字 まじ 綴 つづ りでは、母音 ぼいん の内 うち j系 けい の二 に 重母音 じゅうぼいん であるㅑ 、ㅒ 、ㅕ 、ㅖ 、ㅛ 、ㅠ は ya,yae,yeo,ye,yo,yu と y を含 ふく む綴 つづ りとなる。
中国 ちゅうごく 語 ご の漢語 かんご 拼音 では、介 かい 音 おん /i/ を含 ふく む韻 いん 母 はは の表記 ひょうき に使 つか われる。ただし、声 こえ 母 はは (頭 あたま 子音 しいん )が付 つ く場合 ばあい 、y は i に変 か わる。「一 いち 」「伊 い 」など主 しゅ 母音 ぼいん 、尾 お 音 おん 無 な しで介 かい 音 おん /i/ のみの場合 ばあい 、発音 はつおん は /i/ であり、半母音 はんぼいん /j/ が発音 はつおん されるわけではないが、yi と表記 ひょうき する。
ギリシャ文字 もじ の Υ うぷしろん (ウプシロン)がラテン文字 もじ で V(ウー)となった後 のち で、より後代 こうだい の Υ うぷしろん (ウプシロン)の発音 はつおん を書 か き表 あらわ すために、あらためて Υ うぷしろん (ウプシロン)を Y(ユー)として取 と り込 こ んだものである。
大文字 おおもじ
Unicode
JIS X 0213
文字 もじ 参照 さんしょう
小文字 こもんじ
Unicode
JIS X 0213
文字 もじ 参照 さんしょう
備考 びこう
Y
U+0059
1-3-57
Y
Y
y
U+0079
1-3-89
y
y
Y
U+FF39
1-3-57
Y
Y
y
U+FF59
1-3-89
y
y
全角 ぜんかく
Ⓨ
U+24CE
‐
Ⓨ
Ⓨ
ⓨ
U+24E8
1-12-57
ⓨ
ⓨ
丸 まる 囲 かこ み
🄨
U+1F128
‐
🄨
🄨
⒴
U+24B4
‐
⒴
⒴
括弧 かっこ 付 つ き