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デンマーク語 ご (デンマークご、デンマーク語 ご : dansk [ˈdanˀsɡ] ( 音声 おんせい ファイル ) , dansk sprog [ˈdanˀsɡ ˈsbʁɔwˀ] )は、デンマーク 本土 ほんど などで話 はな される言語 げんご で、デンマーク民族 みんぞく の母語 ぼご である。
デンマークの自治領 じちりょう であるフェロー諸島 しょとう とグリーンランド では、それぞれ西 にし ノルド語 ご のフェロー語 ご 、及 およ びエスキモー語 ご であるグリーンランド語 ご が話 はな されているが、デンマーク語 ご も公用 こうよう 語 ご として一般 いっぱん 的 てき に通用 つうよう する。また、ドイツ のシュレースヴィヒ 地方 ちほう にはデンマーク語 ご を母語 ぼご とする「デンマーク少数 しょうすう 民族 みんぞく 」が約 やく 5万 まん 人 にん ほど存在 そんざい しているほか、アイスランド でも外国 がいこく 語 ご として学 まな ばれていることから同国 どうこく でもデンマーク語 ご が広 ひろ く通用 つうよう する。
デンマーク語 ご の系統 けいとう としてはインド・ヨーロッパ語族 ごぞく (印欧語 いんおうご 族 ぞく )ゲルマン語 ご 派 は のノルド諸語 しょご (北 きた ゲルマン語 ご 群 ぐん )東 ひがし ノルド語 ご に属 ぞく する。中世 ちゅうせい の後期 こうき になって、他 た の北欧 ほくおう 諸語 しょご との相違 そうい があらわれた[1] 。
専門 せんもん 家 か にもよるが、現代 げんだい のデンマーク語 ご には12の長 ちょう 母音 ぼいん と13の単 たん 母音 ぼいん 、強 つよ 勢 ぜい の無 な い音節 おんせつ で発生 はっせい する曖昧 あいまい 母音 ぼいん 、中 ちゅう 舌 した 中央 ちゅうおう 母音 ぼいん (IPA:/ə/ )と中 ちゅう 舌 した 狭 せば めの広 こう 母音 ぼいん (IPA:/ɐ/ )の合 あ わせて27の母音 ぼいん があるとされる。これは世界 せかい の言語 げんご と比較 ひかく しても、かなり多 おお い数 かず である。[2] 少 すく なくとも19の異 こと なる二 に 重母音 じゅうぼいん があり、すべて最初 さいしょ の字母 じぼ は単 たん 母音 ぼいん で、2つめの字母 じぼ は硬 かた 口蓋 こうがい 接近 せっきん 音 おん (IPA:/j/)、有 ゆう 声 ごえ 両 りょう 唇 くちびる 軟口蓋 なんこうがい 接近 せっきん 音 おん (IPA:/w/)または[ɐ̯] で終 お わる。[3] 以下 いか の表 ひょう はGrønnum (1998a) によって示 しめ されたものである。
デンマーク語 ご には16の子音 しいん がある。
スウェーデン語 ご との関係 かんけい [ 編集 へんしゅう ]
同 おな じく東 ひがし ノルド語 ご に属 ぞく する言語 げんご にはスウェーデン語 ご がある。スウェーデン南部 なんぶ 、デンマークに近 ちか いスコーネ地方 ちほう は、17世紀 せいき までデンマーク王国 おうこく 領 りょう であったため、デンマーク語 ご に近 ちか い方言 ほうげん が話 はな されている。コペンハーゲン とスウェーデンとを結 むす ぶ橋 はし が2000年 ねん に完成 かんせい したことで、マルメ がコペンハーゲンの通勤 つうきん 圏 けん になったことから、この地域 ちいき のスウェーデン語 ご は再 ふたた びデンマーク語 ご の影響 えいきょう を受 う けることも考 かんが えられる。
現在 げんざい のスウェーデン公用 こうよう 語 ご との差異 さい もそれほど大 おお きなものではなく、両 りょう 国語 こくご 話者 わしゃ 間 あいだ でかなりの程度 ていど 意思 いし 疎通 そつう ができるが、正書法 せいしょほう 、音韻 おんいん 、動詞 どうし の活用 かつよう 、数詞 すうし 等 ひとし に重要 じゅうよう な相違 そうい があるので注意 ちゅうい を要 よう する。
デンマーク語 ご は、ユトランド半島 はんとう とドイツ地域 ちいき との距離 きょり 的 てき 関係 かんけい から北欧 ほくおう の中 なか でも最 もっと もドイツ語 ご の影響 えいきょう を受 う けている。14世紀 せいき 以降 いこう に隆盛 りゅうせい したハンザ 諸 しょ 都市 とし との交流 こうりゅう による低地 ていち ドイツ語 ご の影響 えいきょう や、17・18世紀 せいき に教養 きょうよう 語 ご としての地位 ちい を高 たか めた高地 たかち ドイツ語 ご の影響 えいきょう がある[1] 。
デンマーク語 ご には、多少 たしょう 方言 ほうげん がある。ドイツ との国境 こっきょう に近 ちか いユトランド半島 はんとう 南部 なんぶ シュレースヴィヒ 地方 ちほう は、デンマーク、ドイツ両方 りょうほう の支配 しはい を受 う けているためか、その地方 ちほう の方言 ほうげん (ユトランド方言 ほうげん )はとりわけ特徴 とくちょう がある。
ユトランド半島 はんとう 中 ちゅう 北部 ほくぶ と首都 しゅと コペンハーゲン のあるシェラン島 とう の間 あいだ の言語 げんご 差 さ もデンマークの国土 こくど の狭 せま さから考 かんが えて、大 おお きなものがある。
デンマーク語 ご の表記 ひょうき には以下 いか の文字 もじ を使 つか う。
Grønnum, Nina (1998), “Intonation in Danish”, in Hirst, Daniel; Di Cristo, Albert, Intonation Systems: A Survey of Twenty Languages , ISBN 0-521-39513-5
Ladefoged, Peter ; Johnson, Keith (2010), A Course in Phonetics (6th ed.), Boston, Massachusetts: Wadsworth Publishing, ISBN 978-1-4282-3126-9 , https://books.google.com/books?id=FjLc1XtqJUUC
Fischer-Jørgensen, Eli (1972), “Formant Frequencies of Long and Short Danish Vowels”, in Scherabon Firchow, Evelyn; Grimstad, Kaaren; Hasselmo, Nils et al., Studies for Einar Haugen: Presented by Friends and Colleagues , The Hague: Mouton, pp. 189–213, doi :10.1515/9783110879131-017 , ISBN 978-90-279-2338-7