Ñ

Ññ Ññ

Ñ, ñは、Nにチルダを付ふした文字もじである。スペイン語ごアルファベットの15番目ばんめ（N と O の間あいだ）の文字もじとして使つかわれるほか、ガリシア語ごでも用もちいられる。硬かた口蓋こうがい鼻音びおん [ɲ] を表あらわし、フランス語ふらんすご・イタリア語ごの gn、カタルーニャ語ごの nyに相当そうとうする。日本語にほんごでは「にゃ」「にぃ」「にゅ」「にぇ」「にょ」の子音しいんがこれに近ちかい。

呼称こしょう

• 英語えいご：eñeh（エニェ）
• スペイン語ご：eñe（エニェ）
• オランダ語ご：eñe（エニェ）
• 日本語にほんご：eñeh（エニェ）

起源きげん

キーボード上じょうの Ñ

中世ちゅうせいにおいて、イベリア半島はんとうの中部ちゅうぶから西部せいぶにかけての地域ちいきにおいて書かかれた文書ぶんしょで、n の字じの上うえに小ちいさな n を書かいたのが起源きげんである。その後ごポルトガルでは硬かた口蓋こうがい鼻音びおんを表あらわす文字もじとして、オック語ごより、nh を導入どうにゅう。また、カタルーニャでは、この文字もじは中世ちゅうせいにおいても採用さいようされることはなかった。

表現ひょうげん

• 「España」（エスパーニャ）= スペイン
• 「Español」（エスパニョール）= スペイン語ご
• 「año」（アーニョ）= 年とし
• 「uña」（ウーニャ）= 爪つめ
• 「albañil」（アルバニール）= 左官さかん、レンガ職人しょくにん（転てんじて建設けんせつ関係かんけいの労働ろうどう者しゃ）
• 「eñe」（エニェ）= 文字もじ「Ñ/ñ」
• 「pañuelo」（パニュエーロ）= ハンカチ
• 「niña/o」（ニーニャ/ニーニョ）= 子供こども(女おんなの子こ/男おとこの子こ)
  • エルニーニョ・南方みなかた振動しんどう、（ラニーニャ）、エルニーニョ、など日本語にほんごでも使用しようされる。

符号ふごう位置いち

大文字おおもじ	Unicode	JIS X 0213	文字もじ参照さんしょう	小文字こもんじ	Unicode	JIS X 0213	文字もじ参照さんしょう	備考びこう
Ñ	U+00D1	1-9-40	Ñ Ñ Ñ	ñ	U+00F1	1-9-71	ñ ñ ñ