セシル・ビートン

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん時じのビートン

ビートンが使用しようしたカメラ

セシル・ウォルター・ハーディ・ビートン（Sir Cecil Walter Hardy Beaton, CBE、1904年ねん1月がつ14日にち - 1980年ねん1月がつ18日にち）はイギリスの写真しゃしん家か。ビートンは写真しゃしんだけでなく、歌うたなど複数ふくすうの芸術げいじゅつ的てき才能さいのうに恵めぐまれていたとも言いわれている。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん前まえから戦後せんごにかけてファッション写真しゃしんやポートレートで活躍かつやくした。その華麗かれいな作品さくひん群ぐんは、それ以前いぜんのファッション写真しゃしんとは一線いっせんを画かくしており、ホルスト・P・ホルストとともに、20世紀せいき前半ぜんはんのファッション写真しゃしん界かいに大おおきな足跡あしあとを残のこした。

戦前せんぜんに、ロンドン・ハムステッドの「裕福ゆうふくな家いえ」に生うまれた。幼おさない頃ころ、母おもや姉妹しまいの愛読あいどくする雑誌ざっしの写真しゃしんに魅みせられた。11歳さいの時とき、祖母そぼが彼かれにコダックのカメラを買かってくれたのが、写真しゃしんを撮とり始はじめるきっかけである。CコノリーとHロングハーストは自伝じでんの中なかで、セント・シプリアン校こうのコンサートでビートンの歌声うたごえを聴きき、感動かんどうしたと記しるしている名門めいもんパブリックスクールであるハーロー校こうを卒業そつぎょう後ご、ケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくのセントジョンズ・カレッジで学まなぶ。その頃ころ、裕福ゆうふくだった一家いっかは没落ぼつらくするが、『ヴァニティ・フェア』や『ヴォーグ』などのファッション雑誌ざっしの写真しゃしん家かとして活動かつどうする。

1957年ねんに来日らいにち、川端かわばた康成やすなりに会あっている。

1958年ねんに映画えいが『恋こいの手てほどき』でアカデミー衣裳いしょうデザイン賞しょう、1964年ねんの『マイ・フェア・レディ』でアカデミー美術びじゅつ賞しょうおよびアカデミー衣裳いしょうデザイン賞しょうを受賞じゅしょう。ビートンは1980年ねんに死去しきょしている。享年きょうねん76歳さい。 日本にっぽんにおいて大おおきく取とり上あげた展覧てんらん会かいは開催かいさいされていない。 日本にっぽんの雑誌ざっしでは『ユリイカ』1991年ねん6月がつ号ごうで、「ファッション写真しゃしんの半はん世紀せいき」という副題ふくだいで特集とくしゅうされている。

著書ちょしょ

• 『ファッションの鏡かがみ』セシル・ビートン著ちょ。田村たむら隆一りゅういち訳わけ 文化出版局ぶんかしゅっぱんきょく 1979
• 『『マイ・フェア・レディ』日記にっき』セシル・ビートン著ちょ。酒井さかい紀子のりこ訳やく キネマ旬報社きねまじゅんぽうしゃ 1996

関連かんれん項目こうもく

• ザ・スミスは、シングル「The Boy With The Thorn In His Side（邦題ほうだい：心しんに茨いばらを持もつ少年しょうねん）」のカバーに、ビーートンが撮影さつえいしたトルーマン・カポーティの写真しゃしんを使用しようした。
• オードリー・ヘップバーン
• デイディ・ライランズ - 文学ぶんがく者しゃ、演出えんしゅつ家か。ケンブリッジで交遊こうゆう。

外部がいぶリンク

• Cecil Beaton - IMDb（英語えいご）
• セシル・ビートン - 英国えいこく映画えいが協会きょうかいScreenonline （英語えいご）
• "Cecil Beaton". Find a Grave. 2017年ねん6月がつ24日にち閲覧えつらん。
• Cecil Beaton - インターネット・ブロードウェイ・データベース（英語えいご）