ソロモン・アンドリュース

ソロモン・アンドリュース（Solomon Andrews、1806年ねん - 1872年ねん）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくニュージャージー州しゅうのパースアンボイの医者いしゃ、発明はつめい家かである。無む動力どうりょくではあるが操縦そうじゅうできる気球ききゅう（飛行船ひこうせん）を発明はつめいした。平ひらべったい形状けいじょうの気嚢きのうを傾かたむけることによってヨットのように気流きりゅうの力ちからで操縦そうじゅうしようとする構想こうそうであった^[1]。初はつ飛行ひこうの機体きたいはパイロットと乗組のりくみ員いんがバスケットの中なかを移動いどうして操縦そうじゅうを行おこなった。

1863年ねん6月がつ1日にちに"Aereon"と命名めいめいされた気球ききゅうはパース・アンボイで飛行ひこうした。25m弱じゃくの3つの葉巻はまき型がたの気嚢きのうを持もち、ラダーとゴンドラが装備そうびされた。砂すな袋ぶくろを投棄とうきすることや、ガスを逃にがすことによって浮力ふりょくを調整ちょうせいした。アンドリュースは、リンカーン大統領だいとうりょうに手紙てがみを書かき、南北戦争なんぼくせんそうでアンドリューの発明はつめいを用もちいることを提案ていあんした。1864年ねんにスミソニアン研究所けんきゅうじょでデモンストレーションを行おこなうことになった。南北戦争なんぼくせんそうの帰趨きすうはすでにほとんど決きまっていたので政府せいふは興味きょうみを示しめさなかった。アンドリュースは商用しょうよう飛行船ひこうせんの製造せいぞうとニューヨークとフィラデルフィア間あいだの定期ていき便びんを運営うんえいする目的もくてきの会社かいしゃを設立せつりつした。

"Aereon #2"は前まえ後ごが尖とがったレモン形状けいじょうの気嚢きのうの形状けいじょうとなった。ひもとプリーでガスを圧縮あっしゅくしたり膨張ぼうちょうさせる装置そうちで浮力ふりょくを調整ちょうせいした^[2]。1866年ねん5月がつ25日にち、ニューヨークで飛行ひこうを行おこなった。2回かい目めの飛行ひこうでは助手じょしゅを同乗どうじょうさせて、ロングアイランドのオイスター湾わんまで飛行ひこうした。南北戦争なんぼくせんそう後ごの経済けいざい不ふ況きょうと銀行ぎんこうの破産はさんでアンドリュースの会社かいしゃは破綻はたんし、再ふたたび飛行ひこうすることはなかった。

アンドリューのそれ以外いがいの発明はつめいには縫製ほうせい機きや樽たるをつくる機械きかい、燻蒸くんじょう装置そうち、鍛造たんぞう機きなどがある^[3]。本職ほんしょくは医者いしゃでパース・アンボイの市長しちょうを務つとめ、下水道げすいどうの整備せいびをおこなった。

1959年ねんにニュージャージーにアンドリューの気球ききゅうの名前なまえを取とった会社かいしゃが設立せつりつされて実験じっけん的てきな飛行船ひこうせん・航空機こうくうきの製作せいさくを行おこなっている。

脚注きゃくちゅう

^ pg. 20, Toland, John (1972). The great dirigibles: their triumphs and disasters. Courier Dover Publications
^ pg. 20, Toland
^ Daniel Geery. 2007. hyperblimp history

外部がいぶリンク

Aereon Corporation

[1] . 20, Toland, John (1972). The great dirigibles: their triumphs and disasters. Courier Dover Publications

[2] . 20, Toland

[3] Daniel Geery. 2007. hyperblimp history

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