テンガロンハット

本来ほんらいのテンガロンハット

テンガロンハット（ten-gallon hat）とはカウボーイなどが着用ちゃくようするカウボーイハットの一種いっしゅ。 高たかいクラウン（crown、山部やまべ）・幅広はばひろいブリム（brim、つば）・飾かざりひもが装備そうびされている。

由来ゆらい

10ガロン (ten gallon) の水みずが入はいると言いわれ、西部せいぶ劇げきではテンガロンハットで水みずを汲くむ場面ばめんも有あるが、10ガロン（=37.85リットル）の水みずが収おさまる容量ようりょうは帽子ぼうしにはない。メキシコからのスペイン語ごが変化へんかしたものとされるのが有力ゆうりょくだが語源ごげんは諸説しょせつある。

飾かざりひもが付ついてブレーディングしていることから、「ひもを編あむ（ブレード、braid）」という意味いみで、メキシコ人じんカウボーイ（vaqueros）が使つかうスペイン語かたりの「ガロン(galón)」を、「テキサス州しゅうの物ものは何なんでも大おおきい」というテキサス人じんの見栄みえと絡からめて、わざと誤訳ごやく的てきに命名めいめいされたと考かんがえられる。

西部せいぶ劇げきの衣装いしょうとして作つくられたとも言いわれる。

19世紀せいき後半こうはんに流行りゅうこう、カウボーイは身長しんちょうが低ひくかったため自分じぶんを大おおきくみせようとテンガロンハットを被こうむり、それの大おおきさで本人ほんにんの収入しゅうにゅうがわかるほど金かねをかけていた。

特徴とくちょう

素材そざいは冬ふゆはウールや夏なつは麦むぎわらが使用しようされている。色いろは白しろや灰色はいいろ、茶色ちゃいろ、黒くろが多おおいが赤あかや青あおも存在そんざいする。カウボーイハットの中なかでは珍めずらしい種類しゅるいであり、実際じっさいのカウボーイがこのスタイルの帽子ぼうしをかぶることはほとんどない。現在げんざいの一般いっぱん的てきなカウボーイや、カントリー・ミュージック歌手かしゅが被こうむるハットのスタイルは、カトルマン(Cattleman)と呼よばれる種類しゅるいである。

ギャラリー

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