(Translated by https://www.hiragana.jp/)
ディス・ヒート - Wikipedia コンテンツにスキップ

ディス・ヒート

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ディス・ヒート
This Heat
出身しゅっしん イングランドの旗 イングランド ロンドンブリクストン
ジャンル ポストパンク
エクスペリメンタル・ロック
プログレッシブ・ロック
活動かつどう期間きかん 1976ねん - 1982ねん
レーベル ラフ・トレード・レコード
メンバー チャールズ・バレン (ギター)
ギャレス・ウィリアムズ (ベース)
チャールズ・ヘイワード (ドラムス)

ディス・ヒートThis Heat)は、イギリスポストパンクバンド1976ねんロンドンブリクストンにて結成けっせい1982ねん解散かいさんした。

概要がいよう[編集へんしゅう]

グループが結成けっせいされた1976ねんからファースト・アルバムが発表はっぴょうされた1979ねんにかけてのイギリスのミュージック・シーンは、アート・ロックグラム・ロックひとしから、パンク・ロックニュー・ウェイヴへのおおきな転換期てんかんきにあたる。そのような時代じだいにバンドはダブフリーミュージックノイズミュージックなどの要素ようそちつつそれらを肉感的にっかんてきなバンドサウンドとわせて表現ひょうげんし、当時とうじ既成きせいジャンルにカテゴライズしがた独自どくじ音楽おんがく展開てんかいしていた。メンバーはプログレッシブ・ロック民族みんぞく音楽おんがくかかわりをっていたこともあるが、バンドの音楽おんがくせい自体じたいカンスロッビング・グリッスルリー・ペリーなどから影響えいきょうけている[1]

経歴けいれき[編集へんしゅう]

1977ねん初頭しょとうラジオDJジョン・ピールによってデモ・テープがながされ、これがバンドはつのラジオ出演しゅつえんとなった。デモ・テープはキャンバーウェルにあるチャールズ・ヘイワード実家じっか録音ろくおんされた。制作せいさくにはガーナじんパーカッション奏者そうしゃのマリオ・ディクローが参加さんか。ディクローは1982ねんにバンドとともにカセットをリリースした。

デビュー・アルバムの『ディス・ヒート』を1979ねん8がつにリリース。この作品さくひん音源おんげんは1976ねんの2がつから1978ねんの9がつわたり、様々さまざまなスタジオで収録しゅうろくされた。テープループやポスト・プロダクションをプリミティヴな方法ほうほうろん多用たよう(「24 Track Loop」では2ほんのマスターテープをループ)し、部屋へやちゅう大量たいりょうのマイクを配置はいちして録音ろくおんした結果けっか密度みつどたかく、異様いよう雰囲気ふんいきおとけいつくりあげた。

1980ねんにはEP『Health and Efficiency』を発表はっぴょう。このきょくではそれまでよりもロック・サウンドに接近せっきんした。

スタジオでのラスト・アルバムとなった『いつわり (ディシート)』を1981ねんにリリース。レゲエ・ミキサーであるマーティン・フレデリックの協力きょうりょく製作せいさくされた。商業しょうぎょうてきには成功せいこうしなかったものの、パンクワールドミュージック要素ようそんだ創造そうぞうてき内容ないようにより、ジョイ・ディヴィジョンの『クローサー』、ワイヤーの『チェアーズ・ミッシング』、P.I.Lの『メタルボックス』などとならポストパンク代表だいひょうさく看做みなされている。

1982ねんのヨーロッパ・ツアーにウィリアムズが脱退だったいしてインドかったため、バンドは解散かいさんした。ヘイワードはツアーメンバーとともキャンバーウェル・ナウ結成けっせい、ディス・ヒートにくわえて様々さまざま音楽おんがくせい貪欲どんよくさで活動かつどう継続けいぞく政治せいじてき主張しゅちょう詩作しさく中心ちゅうしんとしたソロ活動かつどうほかもとヘンリー・カウフレッド・フリスマテリアルビル・ラズウェルらによるマサカーフレッド・マー後任こうにんとして加入かにゅうしている。バレンはソロで活動かつどうおこない、1983ねんにレコードを製作せいさく。1998ねんにはサーケイディアン・リズムという名義めいぎでアルバムをリリースした。ウィリアムズはフレーミング・チューンズを結成けっせいし、カセットにて作品さくひん製作せいさく。ディス・ヒート時代じだいとはことなった音楽おんがくせい発揮はっきした。この作品さくひんは2009ねん中頃なかごろにCDされた。

発表はっぴょう音源おんげんあつめたアルバム『Repeat』が1993ねん発表はっぴょうされた。また、ボックスセットの『Out of Cold Storage』が2006ねん発売はつばい。これにはすんではつ作品さくひんほか発表はっぴょうのライブ音源おんげん(CDタイトルは『Live 80/81』)も収録しゅうろくされている。

解散かいさんから20ねんちかった2001ねん12月にウィリアムズをふくめたメンバーが集結しゅうけつし、リハーサルをおこなった。しかし、直後ちょくごにウィリアムズががんによって死去しきょしたため、オリジナル・メンバーによるさい結成けっせいたされなくなった[2]

メンバー[編集へんしゅう]

ディスコグラフィ[編集へんしゅう]

スタジオ・アルバム[編集へんしゅう]

  • 『ディス・ヒート』 - This Heat (1978ねん)
  • いつわり』 - Deceit (1981ねん) ※「ディシート」のルビ

EP[編集へんしゅう]

  • Health And Efficiency (1980ねん)
  • The Peel Sessions (1988ねん)

コンピレーション・アルバム[編集へんしゅう]

  • Made Available (1996ねん) ※『The Peel Sessions』のボーナストラック追加ついか再発さいはつばん
  • Out of Cold Storage (2006ねん) ※6まいぐみボックス・セット

そののリリース[編集へんしゅう]

  • This Heat with Mario Boyer Diekuuroh (1982ねん) ※アルベール・マルクールとのスプリット・カセット
  • Live In Krefeld (1986ねん) ※カセット
  • Repeat (1993ねん) ※発表はっぴょう音源おんげんしゅう

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ "This Heat" in The Rough Guide to Rock (3rd ed.) edited by Peter Buckley,Rough Guides Ltd., 2003 (pgs. 1076-77).
  2. ^ Baxter, Ed (2002ねん2がつ7にち). “Gareth Williams”. London: The Guardian. http://www.guardian.co.uk/news/2002/feb/07/guardianobituaries 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]