トラスカルテカ

トラスカルテカ

居住きょじゅう地域ちいき
メキシコ（トラスカラ州しゅう）
言語げんご
ナワトル語ご、スペイン語ご
宗教しゅうきょう
カトリック
関連かんれんする民族みんぞく
ナワ族ぞく、オトミ族ぞく

トラスカルテカ (Tlaxcalteca) は、現在げんざいのメキシコ・トラスカラ州しゅうに当あたる場所ばしょに位置いちしたトラスカラ王国おうこくに居住きょじゅうしていた、原住民げんじゅうみんナワ族ぞくの中なかの一部いちぶ族ぞく。

先せんスペイン期き

トラスカルテカ族ぞくは元々もともとはナワトル語ご、オトミ語ご、ピノメ語ご（英えい: Pinome language）をそれぞれ話はなす3つの別々べつべつの民族みんぞくの集あつまりだったが、最終さいしゅう的てきにナワトル語ごの話者わしゃが主おもとなった。

メシカ族ぞくにより早期そうきから攻略こうりゃくが試こころみられていたが、トラスカルテカ族ぞくはついにアステカ三さん国こく同盟どうめい（アステカ帝国ていこくとも）に征服せいふくされることはなかった。人身御供ひとみごくうのための花はな戦争せんそうに参加さんかさせるためにアステカは彼かれらの独立どくりつを許ゆるしていた。

スペイン植民しょくみん地ち時代じだい

トラスカラの布ぬののトラスカルテカの兵士へいし達たちがスペインの兵士へいし達たちをチャルコへ導みちびく絵え。

トラスカルテカ族ぞくはエルナン・コルテスと彼かれの仲間なかまのスペインのコンキスタドール達いたるに同盟どうめいして、アステカ帝国ていこくの首都しゅとテノチティトランへの侵略しんりゃくを援助えんじょし、アナワク谷だに（メキシコ盆地ぼんち）へスペイン人じんの到達とうたつを手伝てつだって、侵略しんりゃくの手てがかりを与あたえた。

スペインによるアステカ帝国ていこくの征服せいふくにおけるスペイン王権おうけんとの同盟どうめいによって、トラスカルテカはメキシコの原住民げんじゅうみんの中なかでも、銃じゅうを持もつ、馬うまに乗のる、貴族きぞくの称号しょうごうを持もつ、自身じしんの集落しゅうらくの自治じちといった特権とっけんを享受きょうじゅすることになった。トラスカルテカはまた、スペイン人じんによる土地とちの部族ぶぞくの征服せいふくが実みのり薄うすい場所ばしょであるメキシコ北部ほくぶ（今日きょうのテキサス南東なんとう部ぶの一部いちぶを含ふくむ）のいくつかの集落しゅうらくの建設けんせつにも寄与きよした。 彼かれらは遊牧ゆうぼくの好戦こうせん的てきな部族ぶぞく（チチメカ族ぞくとして知しられる）の居住きょじゅうする地域ちいきに連つれていかれて、地元じもとの民族みんぞく集団しゅうだんに対たいするスペイン王権おうけんに従属じゅうぞくして定住ていじゅうする原住民げんじゅうみん集団しゅうだんの手本てほんとして鉱山こうざんやアシエンダで働はたらいた。

チチメカにおけるトラスカルテカの植民しょくみん地ちは今日きょうの州しゅうでいうとサン・ルイス・ポトシ州しゅう、サカテカス州しゅう、ドゥランゴ州しゅう、コアウィラ州しゅう、ヌエボ・レオン州しゅう、ハリスコ州しゅうにあたる範囲はんいの集落しゅうらくにあり、ヌエバ・トラスカラ・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デ・グアダルーペ・デ・オルカシスタス（Nueva Tlaxcala de Nuestra Señora de Guadalupe de Horcasistas; 現在げんざいのグアダルーペ）、サンティアゴ・デ・ラス・サビナス（Santiago de las Sabinas; 現在げんざいのサビナス・イダルゴ）、ビリャ・デ・ヌエバ・トラスカラ・デ・キアウィストラン（Villa de Nueva Tlaxcala de Quiahuistlán; 現在げんざいのコロトラン）が含ふくまれる。