トルコの宇宙うちゅう開発かいはつ

2015年ねんに展示てんじされた地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせいギョクテュルク-3の模型もけい。

通信つうしん衛星えいせいタークサット5Aがケープカナベラル宇宙うちゅう軍ぐん施設しせつから打うち上あげられる様子ようす、2021年ねん。

トルコの宇宙うちゅう開発かいはつ（トルコのうちゅうかいはつ）では、トルコでの宇宙うちゅう開発かいはつについて述のべる。トルコはいくつかの衛星えいせいの打うち上あげに成功せいこうしており、2023年ねん時点じてんでは目標もくひょうとして2026年ねんに探査たんさ機きを月面げつめんに着陸ちゃくりくさせることが挙あげられている。

歴史れきし

1993年ねん2月がつにトルコ科学かがく技術ぎじゅつ研究けんきゅう会議かいぎ(TÜBİTAK)により作成さくせいされたトルコの科学かがく技術ぎじゅつ政策せいさくで経済けいざいに影響えいきょうする五大ごだい技術ぎじゅつが挙あげられ、宇宙うちゅう技術ぎじゅつがそのうちの1つだった。これがトルコの政策せいさく文書ぶんしょではじめて「宇宙うちゅう」が言及げんきゅうされたものであり、以降いこう同どう会議かいぎがトルコの宇宙うちゅう政策せいさくを主導しゅどうした。TÜBİTAKは1998年ねんに再度さいどトルコの宇宙うちゅう政策せいさくを作成さくせいするよう命めいじられ、2001年ねんには国家こっか安全あんぜん保障ほしょう会議かいぎがトルコ宇宙うちゅう機関きかんの設立せつりつに同意どういした。トルコ政府せいふは同年どうねんに他た部門ぶもんと協きょう働はたらかし、宇宙うちゅう機関きかんの設立せつりつに関かんする勧告かんこくをするようトルコ空軍くうぐんに命めいじた。そして、2018年ねん12月13日にちにトルコ共和きょうわ国こく官報かんぽうに掲載けいさいされた大統領だいとうりょう令れいにより、トルコ宇宙うちゅう機関きかんが正式せいしきに設立せつりつされた。トルコ宇宙うちゅう機関きかんの目的もくてきはトルコにおける宇宙うちゅう技術ぎじゅつの開発かいはつにより、人類じんるい全体ぜんたいの科学かがく技術ぎじゅつに貢献こうけんしつつ、他国たこくの資源しげんへの依存いぞんを減へらすことである。

2021年ねん2月がつ、トルコ大統領だいとうりょうレジェップ・タイイップ・エルドアンは宇宙うちゅう開発かいはつの十じゅう年ねん計画けいかくを発表はっぴょうした。計画けいかくの主しゅ目的もくてきは2023年ねん末まつまでに国際こくさい協力きょうりょくによる探査たんさ機きの月面げつめん着陸ちゃくりくを成功せいこうさせ、2028年ねんにはトルコが自力じりきで探査たんさ機きの月面げつめん着陸ちゃくりくを成功せいこうさせることである。このほか、新あたらしい宇宙うちゅう技術ぎじゅつの開発かいはつ、宇宙うちゅう港みなとの設立せつりつ、宇宙うちゅう技術ぎじゅつ局きょくの設立せつりつ、科学かがく探査たんさを目的もくてきとするトルコ国民こくみんの有人ゆうじん宇宙うちゅう飛行ひこう、といった目標もくひょうも挙あげられている。その後ご、2023年ねん11月の報道ほうどうでは2026年ねんを目処めどに探査たんさ機きの月面げつめん着陸ちゃくりくを成功せいこうさせるとした。

衛星えいせい

トルコ初はつの国有こくゆう通信つうしん衛星えいせいタークサット1Bは1994年ねんに打うち上あげられた。トルコ宇宙うちゅう技術ぎじゅつ研究けんきゅう機構きこうは地球ちきゅう観測かんそく衛星えいせいの開発かいはつに成功せいこうし、2003年ねんにBILSAT-1を、2011年ねんにRASATを打うち上あげた。イタリアのテレスパツィオ社しゃがトルコ国家こっか防衛ぼうえい省しょう用ように開発かいはつした軍事ぐんじ偵察ていさつ衛星えいせいであるギョクテュルク-2（2012年ねん）、ギョクテュルク-1（2016年ねん）も打うち上あげに成功せいこうしている。

関連かんれん項目こうもく

• トルコの科学かがく技術ぎじゅつ