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ドン・シーゲル

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ドン・シーゲル
Don Siegel
本名ほんみょう Donald Siegel
ドナルド・シーゲル
生年月日せいねんがっぴ (1912-10-26) 1912ねん10月26にち
ぼつ年月日ねんがっぴ (1991-04-20) 1991ねん4がつ20日はつか(78さいぼつ
出生しゅっしょう イリノイしゅうシカゴ
死没しぼつ カリフォルニアしゅうニポモ
国籍こくせき アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
身長しんちょう 175cm
活動かつどう期間きかん 1939ねん - 1984ねん
配偶はいぐうしゃ ヴィヴェカ・リンドフォース(1948ねん - 1953ねん
Doe Avedon(1957ねん - 1975ねん
Carol Rydall(1981ねん - )
おも作品さくひん
ボディ・スナッチャー/恐怖きょうふまち
ダーティハリー
突破口とっぱこう!
ラスト・シューティスト
アルカトラズからの脱出だっしゅつ
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ドナルドドン・シーゲル(Donald "Don" Siegel、1912ねん10月26にち - 1991ねん4がつ20日はつか)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくイリノイしゅうシカゴ出身しゅっしん映画えいが監督かんとく

経歴けいれき

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マンドリン奏者そうしゃであるちち巡業じゅんぎょうのため、おさなころからアメリカ各地かくち転々てんてんとし、高校こうこう卒業そつぎょう家族かぞくわたりすぐるケンブリッジ大学けんぶりっじだいがく英国えいこく王立おうりつ演劇えんげきアカデミーまなび、そのふたた家族かぞくわたりふつ。1931ねん帰国きこくし、叔父おじワーナー・ブラザースはたらいていたため、34ねん同社どうしゃはたらくようになる。編集へんしゅう助手じょしゅ助監督じょかんとくなどでラオール・ウォルシュマイケル・カーティスはじめとするすうおおくの映画えいが監督かんとくしたく。モンタージュ技術ぎじゅつがあり、担当たんとうとしてうでるった。

1944ねんにはワーナーと契約けいやくめて、すうげつあいだ仕事しごとされるなど屈辱くつじょくあじわう。そのハワード・ホークス監督かんとくの『脱出だっしゅつ』の助監督じょかんとくいたときは、ワーナーへの仕返しかえしとしてエキストラによりおおくの賃金ちんぎんはらっていたことがばれて現場げんばりをきんじられたというエピソードをつ。1945ねん短編たんぺん映画えいが『Star In The Night』で監督かんとくデビューし、アカデミー短篇たんぺんしょう受賞じゅしょうした。そのナチスあつかったドキュメンタリー映画えいが『Hitler Lives?』でアカデミー短編たんぺんドキュメンタリーしょう受賞じゅしょうする。1946ねんに『The Verdict』で長編ちょうへん映画えいがデビュー。

長編ちょうへんだい2さく『Night Unto Night』では、主演しゅえん女優じょゆうヴィヴェカ・リンドフォースこいち、結婚けっこんする(1953ねん離婚りこん)が、すで映画えいがかい斜陽しゃようきざしをせており、1948ねんにはワーナーも業務ぎょうむ改善かいぜんのためにシーゲルをはじおおくの社員しゃいん解雇かいこした。9かげつ失業しつぎょう生活せいかつのち友人ゆうじんであったロバート・ロッセン監督かんとくによるアカデミーしょう作品さくひんオール・ザ・キングスメン』のだい2はん監督かんとくをノンクレジットでけた。そのハワード・ヒューズまねかれてRKOにて映画えいがりつつ、様々さまざま会社かいしゃわたあるき、とぼしい予算よさん日数にっすうなかBきゅう映画えいがつづける。

1954ねんには、シーゲル自身じしんっているとしている『だいじゅういちごう監房かんぼう暴動ぼうどう』を手掛てがける。ジョン・フォード監督かんとくの『えき馬車ばしゃ』などをしたプロデューサー・ウォルター・ウェンジャーによる製作せいさくであり、また、ウェンジャーの口利くちききで映画えいがかいりしたサム・ペキンパー監督かんとく助手じょしゅとしてシーゲルのしたいた。ペキンパーはそのも『ボディ・スナッチャー/恐怖きょうふまち』や、『暴力ぼうりょくぶし』など4ほん映画えいがでシーゲルの監督かんとく助手じょしゅつとめた。

1950年代ねんだいから1960年代ねんだいにかけてテレビの台頭たいとうすすなか、シーゲルはテレビドラマの演出えんしゅつ数多かずおお担当たんとうする(シーゲルの自伝じでんによれば「かねかせぐためだけ」だという)。1964ねんの『殺人さつじんしゃたち』は、もともとテレビドラマようつくられたものだったが、暴力ぼうりょくてき内容ないようくわえ、ケネディ大統領だいとうりょう暗殺あんさつ事件じけんあおりをけて劇場げきじょう公開こうかいされたものである。

殺人さつじんしゃたち』の製作せいさく会社かいしゃであるユニヴァーサルそうとしていた俳優はいゆうなかに、クリント・イーストウッドがいた。1968ねん、イーストウッド主演しゅえんの『マンハッタン無宿むしゅく』の企画きかく監督かんとくえらびにおいててんさんてんしていた。イーストウッドがシーゲルのくちにしたところ、監督かんとく候補こうほ一人ひとりであり、『暴力ぼうりょくぶし』に俳優はいゆうとして出演しゅつえんしていたマーク・ライデルがシーゲルを絶賛ぜっさんしたため、シーゲルに決定けっていした。撮影さつえいつうじてシーゲルとイーストウッドは意気投合いきとうごうし、翌年よくねんの『真昼まひる死闘しとう』でふたたびコンビをんで、そのきずなふかめていった。

1971ねん2人ふたりにとって重要じゅうようとしとなった。それまでの2人ふたり経歴けいれきとはかけはなれたサスペンス映画えいがしろはだ異常いじょうよる』を発表はっぴょうする。興行こうぎょうてきには失敗しっぱいするも、シーゲルはこの作品さくひん最高さいこう傑作けっさくひょうしている。そしてだいヒットさくである『ダーティハリー』が公開こうかいされ、2人ふたり世界せかいとどろくこととなった。このとしにはイーストウッドもはつ監督かんとく作品さくひんである『恐怖きょうふのメロディ』を発表はっぴょうし、バーのマスターやくとしてシーゲルが出演しゅつえんしている。

1970年代ねんだいには銀行ぎんこう強盗ごうとうとマフィアの対決たいけつえがいた『突破口とっぱこう!』に、アルフレッド・ヒッチコック手掛てがけたサスペンスを彷彿ほうふつさせるスパイアクションの『ドラブル』、ジョン・ウェイン遺作いさくとなった西部せいぶげきラスト・シューティスト』、薬物やくぶつ催眠さいみんによる東西とうざい対立たいりつえがいた『テレフォン』などの作品さくひんり、どう世代せだいロバート・アルドリッチリチャード・フライシャーらとともに1970年代ねんだいのアクション映画えいが牽引けんいんした。『突破口とっぱこう!』では卓球たっきゅうをするシーンでワンカット登場とうじょうしている(実際じっさい得意とくいとしていた)。1979ねんの『アルカトラズからの脱出だっしゅつ』はイーストウッドとの最後さいご作品さくひんとなった。

1980年代ねんだいにはプロデューサーとの軋轢あつれきにより、おもうように製作せいさくすすまない状況じょうきょうになる。遺作いさくとなった『ジンクス!』では、だい2はん監督かんとくとして弟子でしであるペキンパーがいて、シーゲルをはげますかたちとなったが、この2ねんにペキンパーは死去しきょした。映画えいがかいから距離きょりいたシーゲルは、自伝じでん執筆しっぴつちからそそぎ、1991ねん4がつ20日はつかがんにより死去しきょする。シーゲルのいまいちにん弟子でしべるイーストウッドは、『ゆるされざるもの』を、いまいちにんであるセルジオ・レオーネともに、シーゲルにささげている。

作風さくふう演出えんしゅつ

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感傷かんしょうてき描写びょうしゃはいした、暴力ぼうりょくてき作品さくひんおおい。これはかれ演出えんしゅつとしてそだった、1950年代ねんだいハリウッドBきゅう映画えいがという環境かんきょう特色とくしょくともえる。

また、Bきゅう映画えいがてい予算よさんはやりという製作せいさく環境かんきょうなかで、シーゲルは職人しょくにんてき演出えんしゅつ会得えとくしていった。かれ脚本きゃくほん段階だんかいから入念にゅうねん打合うちあわせをかえして作品さくひんのイメージをかため、現場げんばでの撮影さつえいでは無駄むだなショットを一切いっさいることがいという、ヒッチコックとおなじような演出えんしゅつスタイルで作品さくひんつづけた。この効率こうりつてき演出えんしゅつにじかにせっして感銘かんめいけたイーストウッドは、現在げんざいいたるまでこの方法ほうほう実践じっせんしている。

監督かんとく作品さくひん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • DVD-BOX「ドン・シーゲル・コレクション」 キングレコード、2009ねん9がつ
    別冊べっさつ桑野くわのひとし『ドン・シーゲルさい入門にゅうもん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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