ニュングェ国立こくりつ公園こうえん

ニュングェ国立こくりつ公園こうえん （ルワンダ）
公園こうえん内ないの霊長れいちょう類るい
英名えいめい	Nyungwe National Park
仏ふつ名めい	Parc national de Nyungwe
面積めんせき	01,963.67 ha （緩衝かんしょう地帯ちたい 10,085.22 ha）
登録とうろく区分くぶん	自然しぜん遺産いさん
登録とうろく基準きじゅん	(10)
登録とうろく年ねん	2023年ねん （第だい45回かい世界せかい遺産いさん委員いいん会かい）
公式こうしきサイト	世界せかい遺産いさんセンター（英語えいご）
地図ちず
使用しよう方法ほうほう・表示ひょうじ

ニュングェ森林しんりん

ニュングェ国立こくりつ公園こうえん（Nyungwe Forest National Park）は、ルワンダ共和きょうわ国こく南西なんせい部ぶにある国立こくりつ公園こうえんである。2023年ねんにルワンダ初はつの世界せかい遺産いさんとなった。

地理ちり

この国立こくりつ公園こうえんはルワンダの南部なんぶ州しゅうと西部せいぶ州しゅうの境界きょうかい上じょうにあり、ブルンジとの国境こっきょうに近ちかいキブ湖この南側みなみがわに位置いちする。設立せつりつされたのは2004年ねんのことであり、多た雨林うりん、竹林ちくりん、草原そうげん、沼地ぬまち、ボグなど計けい970 km²の面積めんせきを擁ようする。最さい寄よせの都市としはチャンググであり、公園こうえんから西にしへ54 kmの場所ばしょにある。また、ビググ山さん（Mount Bigugu）は国立こくりつ公園こうえんの境界きょうかい内側うちがわに位置いちしている。

2006年ねんにイギリスの探検たんけん隊たいがニュングェ森林しんりんにナイル川がわの源流げんりゅうを発見はっけんしたと発表はっぴょうした。

動植物どうしょくぶつ

ニュングェ国立こくりつ公園こうえんはアフリカにおける野生やせい動植物どうしょくぶつの重要じゅうような保護ほご区くでもあり、多様たような生物せいぶつが生息せいそくしている。この公園こうえんは、複数ふくすうの大だい規模きぼな生物せいぶつ地理ちり区くとなっているほか、種々しゅじゅの陸上りくじょう生物せいぶつ群ぐん系けいに対たいし多種たしゅ多様たような微小びしょう生息せいそく域いきを供給きょうきゅうする地域ちいきに位置いちづけられている。

園内えんないには、アフリカ全体ぜんたいの25%にあたる13種しゅの霊長れいちょう類るいが生息せいそくするほか、317種しゅの鳥類ちょうるい、1068種しゅの植物しょくぶつ、85種しゅの哺乳類ほにゅうるい（ヒルキクガシラコウモリ（Rhinolophus hilli）を含ふくむ）、32種しゅの両生類りょうせいるい、38種しゅの爬虫類はちゅうるいの生息せいそくが知しられている。これらの種たねの多おおくは、アフリカのアルバーティーン地溝ちこう帯たいのみに生息せいそくする生息せいそく地域ちいき限定げんてい種しゅである。なお、アルバーティーン地溝ちこう帯域たいいきにおける生物せいぶつ層そうの調査ちょうさの結果けっか、他たの地域ちいきと比較ひかくし本ほん地域ちいきからは、より多おおくの固有こゆう種しゅが発見はっけん・報告ほうこくされている。

生息せいそくする霊長れいちょう類るい

• チンパンジー（Pan troglodytes、特とくに亜種あしゅのケナガチンパンジー Pan troglodytes schweinfurthii）
• アンゴラコロブスの亜種あしゅのルウェンゾリコロブス（Colobus angolensis ruwenzori）
• ロエストモンキー（Cercopithecus lhoesti）
• シルバーグエノン（Cercopithecus doggetti）
• ヴィルンガゴールデングエノン（Cercopithecus kandti）
• フクロウグエノン（Cercopithecus hamlyni）
• アカオザル（Cercopithecus ascanius）
• デントグエノン（Cercopithecus denti）
• ベルベットモンキー（Chlorocebus pygerythrus）
• アヌビスヒヒ（Papio anubis）
• ホオジロマンガベイ（Lophocebus albigena）

世界せかい遺産いさん

登録とうろく基準きじゅん

この世界せかい遺産いさんは世界せかい遺産いさん登録とうろく基準きじゅんのうち、以下いかの条件じょうけんを満みたし、登録とうろくされた（以下いかの基準きじゅんは世界せかい遺産いさんセンター公表こうひょうの登録とうろく基準きじゅんからの翻訳ほんやく、引用いんようである）。

• (10) 生物せいぶつ多様たよう性せいの本来ほんらい的てき保全ほぜんにとって、もっとも重要じゅうようかつ意義いぎ深ふかい自然しぜん生息せいそく地ちを含ふくんでいるもの。これには科学かがく上じょうまたは保全ほぜん上じょうの観点かんてんから、すぐれて普遍ふへん的てき価値かちを持もつ絶滅ぜつめつの恐おそれのある種しゅの生息せいそく地ちなどが含ふくまれる。

出典しゅってん

• “Nyungwe National Park”. Wildlife Conservation Society. 2010年ねん2月がつ15日にち閲覧えつらん。
• ルワンダ大使館たいしかん "Nyungwe National Park "