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ノウス・ホモ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ノウス・ホモ: novus homo複数ふくすう: novi homines)は、共和きょうわせいローマ後期こうきにおいて父祖ふそ高位こうい公職こうしょくしゃたず、執政しっせいかん就任しゅうにんしたものす。ラテン語らてんごで「あたらしいひと」の意味いみ。「新人しんじん」ともやくされる。ホモ・ノウス: homo novus)とも。

概要がいよう

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共和きょうわせいローマの社会しゃかいにおいては、初期しょき元老げんろういん議員ぎいんおよかく公職こうしょく血統けっとう貴族きぞくであるパトリキによって独占どくせんされていたものの、その勢力せいりょくしたプレブス身分みぶん闘争とうそうてこれらに就任しゅうにんするようになっていった。とはいってもローマ社会しゃかいにおいてはすべての成人せいじん男性だんせい元老げんろういん議員ぎいんへのみちひらかれていたとはがたく、実質じっしつ旧来きゅうらいのパトリキにくわ富裕ふゆう上層じょうそうプレブスのみが元老げんろういん構成こうせいした。このような元老げんろういん構成こうせいしたパトリキと上層じょうそうプレブスは一体化いったいかノビレスばれ、共和きょうわせい中期ちゅうき以降いこうノビレス家系かけい出身しゅっしんしゃ以外いがいがローマの支配しはい階層かいそう参入さんにゅうすることはむずかしくなっていった。こうした状況じょうきょうでその困難こんなんえてノビレスの家系かけい出身しゅっしんしゃ以外いがい支配しはい階層かいそう参入さんにゅうしたもの具体ぐたいてきには最高さいこう公職こうしょくである執政しっせいかんとなったものを「ノウス・ホモ」とぶ。

ノウス・ホモの定義ていぎはノビレスの定義ていぎ次第しだいれがある。いつの時代じだいまでに支配しはい階層かいそうくわわったものがノビレスにふくまれ、いつの時代じだい以降いこうはノビレスにふくまれずノウス・ホモとしてあつかわれるのか、明確めいかく線引せんひきは困難こんなんである。しかしながら、おおむね祖先そせん執政しっせいかんきゅう公職こうしょくしゃ輩出はいしゅつしたことがないプレブスけい家族かぞく出身しゅっしんしゃが、ノウス・ホモと定義ていぎされる。代表だいひょうてき人物じんぶつとしてはガイウス・マリウスマルクス・トゥッリウス・キケロげられる。

新人しんじんたちは公職こうしょくしゃ選挙せんきょなどではノビレスの候補者こうほしゃたいして不利ふりであったといわれている。しかし帝政ていせいはいると皇帝こうてい中心ちゅうしんとした支配しはい機構きこうなか身分みぶん流動りゅうどうられ、共和きょうわせいほどめずらしい存在そんざいではなくなった。

おもなノウィ・ホミネス

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