ハロルド・パーフィット

ハロルド・ロバート・パーフィット（Harold Robert Parfitt、1921年ねん8月がつ6日にち - 2006年ねん5月21日にち）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの軍人ぐんじん、技術ぎじゅつ者しゃである。最終さいしゅう階級かいきゅうはアメリカ陸軍りくぐん少将しょうしょう。パナマ運河うんが地帯ちたい最後さいごの総督そうとくであった。

ペンシルベニア州しゅうでウィリアム・パーフィット、エリザベス・パターソン・パーフィット夫妻ふさいの間あいだに生うまれた。1943年ねんに陸軍りくぐん士官しかん学校がっこう、1948年ねんにマサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがく、1955年ねんにアメリカ陸軍りくぐん指揮しき幕僚ばくりょう大学だいがく、1962年ねんにカナダ国立こくりつ防衛ぼうえい大学だいがく (Canadian National Defense College ) 、1967年ねんにハーヴァード大学だいがくの上級じょうきゅうマネジメントプログラム (advanced management program) を卒業そつぎょうしている。

1943年ねんに士官しかん学校がっこうを卒業そつぎょう後ご、陸軍りくぐん少尉しょういとして任官にんかん。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん、朝鮮ちょうせん戦争せんそう、ベトナム戦争せんそうに従軍じゅうぐんし、1971年ねんまでに少将しょうしょうへ昇格しょうかくした。殊勲しゅくん章あきら（en:Distinguished Service Medal (United States)）を二に度ど、戦功せんこう章あきら (en:Legion of Merit) を二に度ど、パープルハート章あきらを一度いちど獲得かくとくしている。

1962年ねんから1965年ねんまでアメリカ陸軍りくぐん工兵こうへい司令しれい部ぶ南みなみ大西洋たいせいよう師団しだんに所属しょぞくしフロリダ州しゅうジャクソンビルを担当たんとう。1965年ねんから1968年ねんまでパナマ運河うんが地帯ちたいの副ふく総督そうとくとパナマ運河うんが会社かいしゃの副ふく社長しゃちょうを兼務けんむ。1968年ねんから1969年ねんまでベトナムで第だい20工兵こうへい旅団りょだんの指揮しき官かんとなり、1969年ねんから1973年ねんまで南西なんせい部ぶ師団しだんに所属しょぞくしテキサス州しゅうダラスを担当たんとう。1973年ねんから1975年ねんまでヴァージニア州しゅうのフォート・ベルボア基地きちにあったエンジニアリングセンターの司令しれい官かんと工兵こうへい学校がっこうの校長こうちょうを兼務けんむした。

1975年ねん4月がつ1日にちにパナマ運河うんが地帯ちたい総督そうとくに任命にんめいされたが、1977年ねんにオマル・トリホス将軍しょうぐんとジミー・カーター大統領だいとうりょうとの間あいだでトリホス・カーター条約じょうやくが締結ていけつされ、1903年ねんのヘイ・エラン条約じょうやくから続つづいてきたパナマ運河うんがにおける不平等ふびょうどう条約じょうやくが破棄はきされ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとパナマの代表だいひょうによるパナマ運河うんが委員いいん会かいが運河うんがの運営うんえい管理かんりを行おこなうことになった。1979年ねん9月がつ30日にちまでその地位ちいにあり、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく統治とうち下かにおけるパナマ運河うんが地帯ちたい最後さいごの総督そうとくとなった。ゾーニアンと呼よばれるパナマ運河うんが地帯ちたいに居住きょじゅうするアメリカ人じんたちはこの条約じょうやくに抗議こうぎし、パーフィットも個人こじん的てきにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのパナマ運河うんが地帯ちたいからの撤退てったいに反対はんたいであったが、アメリカ人じん労働ろうどう者しゃの不安ふあんや怒いかりをなだめ、可能かのうな限かぎり穏便おんびんなやり方かたで統治とうち機構きこうの解体かいたいを監督かんとくした。

1979年ねんに退役たいえきし、2006年ねん5月がつにダラスで死去しきょ。1955年ねん5月がつにパトリシア・ローズ・スカリーと結婚けっこんし、娘むすめの一人ひとりはジョージ・W・ブッシュ政権せいけん下かで国務こくむ次官じかん（公共こうきょう外交がいこう・広報こうほう担当たんとう）を務つとめたカレン・ヒューズである。

出典しゅってん

先代せんだい デービッド・スチュアート・パーカー

パナマ運河うんが地帯ちたい総督そうとく 1975年ねん - 1979年ねん

次代じだい -