バトルロイヤル

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バトルロイヤル

バトルロイヤルBattle Royal)は、プロレスなどでられる試合しあい形式けいしきの1つ。

概要がいよう[編集へんしゅう]

3めい以上いじょう個人こじんまたはチームが同時どうじたたかい、自分じぶんまたは自分じぶんたち以外いがいはすべててきという状況じょうきょうなかで、失格しっかくにならずに最後さいごまでのこった個人こじんまたはチームを勝者しょうしゃみとめるというもの。

参加さんか選手せんしゅ一堂いちどうかいしてから試合しあいはじめる形式けいしきと、参加さんか選手せんしゅ時間じかん次々つぎつぎ入場にゅうじょうしてくる形式けいしき存在そんざいする。後者こうしゃ形式けいしきもっと有名ゆうめいなのがWWE興行こうぎょうロイヤルランブルおこなわれるバトルロイヤルである。勝利しょうり資格しかくについては、フォール・ギブアップのみみとめるもの、トップロープしに転落てんらく場外じょうがいあしをついた時点じてん敗者はいしゃとなるもの、それらのふくあいなどが存在そんざいする。フォールについても多人数たにんずう一人ひとりさえむことがみとめられていることもある。

特殊とくしゅ試合しあい形式けいしきで『のこりバトルロイヤル』があり、これは通常つうじょうのバトルロイヤルとちがい、った選手せんしゅから退場たいじょうし、最後さいごけた選手せんしゅが『一番いちばんよわいレスラー』と認定にんていされるため、選手せんしゅたち最後さいごまでのこらないように試合しあいおこなうので、独特どくとく緊張きんちょうかんあじわえる。このルールではコントラ・マッチやリーグせんなどの出場しゅつじょうわく決定けっていねることがおおい。

多人数たにんずうみだれる序盤じょばんには、うかつにフォールにくとそのまま自分じぶんもほかのレスラーにフォールされてしまうことがある。とくキド・クラッチなどのクイックわざあし4のかたなどは危険きけんである(あえて場合ばあいもある)。

王座おうざ空位くうい場合ばあい王座おうざ決定けっていせんとして利用りようされる場合ばあいがある。

多数たすうのレスラーがみだれるので、こまかい攻防こうぼうなどはのぞむべくもないが、派手はでさとレスラーあいだきがあじわえるため、はつきゃくおお地方ちほうにおける興行こうぎょうでよくおこなわれる。1970ねんよりロサンゼルスオリンピック・オーディトリアムひらかれていたNWAハリウッド・レスリング新春しんしゅん興行こうぎょうにおいて恒例こうれいとなっていた[1]

全日本ぜんにほんプロレス正月しょうがつ開催かいさいする新春しんしゅん興行こうぎょうでは、ヘビーきゅう・ジュニアヘビーきゅうけておこなわれるのが恒例こうれいである。ローカルインディ団体だんたい興行こうぎょうではメインイベントとして参加さんかぜん選手せんしゅによるバトルロイヤルがよくおこなわれている。

大阪おおさかプロレスには大阪おおさかプロレスバトルロイヤル王座おうざ存在そんざいする。

ジャンルとしてのバトルロイヤル[編集へんしゅう]

1999ねん同名どうめい小説しょうせつ原作げんさくとした2000ねん映画えいが『バトル・ロワイアル』が「バトルロイヤル」という言葉ことばをポップカルチャーのなかさい定義ていぎした[2]。「バトルロイヤル(バトルロワイヤル)」という用語ようごは、この映画えいが触発しょくはつされころいをふく複数ふくすうでののこりゲーム(デスゲームもの)のフィクション作品さくひんのジャンルをすために使用しようされるようになった。またほんさく影響えいきょうで、バトルロワイアルまたはロワイヤル(royale)とばれることがおおくなった。これはあとの言葉ことばのみをフランス語ふらんすごふう表記ひょうきしたこんしゅである。フランス語ふらんすごでは bataille royale(バタイユ・ロワイヤル)になる。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ ファイル45 新春しんしゅん恒例こうれい!ロス・バトルロイヤルの歴史れきし”. ミック博士はかせ昭和しょうわプロレス研究けんきゅうしつ. 2013ねん1がつ13にち閲覧えつらん
  2. ^ The Japanese Thriller That Explains ‘Fortnite’ and American Pop Culture in 2018”. The Ringer. 2020ねん10がつ17にち閲覧えつらん