ヒートスプレッダ

上面うわつら全すべてが金属きんぞくのヒートスプレッダに覆おおわれているOpteron

ヒートスプレッダを分離ぶんりしたPentium 4

ヒートスプレッダ（英語えいご：heat spreader）は、正式せいしきにはインテグレーテッド ヒート スプレッダ（integrated heat spreader、略称りゃくしょう：IHS）と呼よばれ、発熱はつねつ体からだと放熱ほうねつ器きの間あいだに挿入そうにゅうすることで緩衝かんしょう体からだとして放熱ほうねつ効率こうりつを高たかめるための構造こうぞうを言いう。主おもな用途ようととして、LSIの放熱ほうねつが挙あげられる。

一般いっぱんに、発熱はつねつ体たいと放熱ほうねつ器きの間あいだには、密着みっちゃく性せいおよび熱ねつ伝導でんどう率りつの違ちがいによる界面かいめん熱ねつ抵抗ていこうが存在そんざいする。界面かいめん熱ねつ抵抗ていこうは、伝つて熱ねつ経路けいろにおけるすべての界面かいめんの合算がっさんによって増大ぞうだいするため、放熱ほうねつ器きが複雑ふくざつな構造こうぞうになっていた場合ばあい（ヒートスプレッダの存在そんざいを含ふくめ）、界面かいめん熱ねつ抵抗ていこうによる伝つて熱ねつの阻害そがいも増大ぞうだいする。しかし拡散かくさんを受うけない状態じょうたいにおいて伝つて熱ねつのベクトルは直線ちょくせん的てきであるため、小ちいさな発熱はつねつ体たいと大おおきな放熱ほうねつ器きを直接ちょくせつ密着みっちゃくさせるよりも、中ちゅう程度ていどの大おおきさの緩衝かんしょう構造こうぞう体たいを用もちいた方ほうが、放熱ほうねつ特性とくせい的てきに有利ゆうりな場合ばあいがある。これは放熱ほうねつ器きの各部かくぶから見みた場合ばあいに発熱はつねつ体たいを直線ちょくせん的てきに見通みとおすことができ、伝つて熱ねつ距離きょりを少すくなくする事ことができる場合ばあいである。このため発熱はつねつ体たいと放熱ほうねつ器きの大おおきさが著いちじるしく異ことなる場合ばあいによく用もちいられる構造こうぞうであり、代表だいひょう的てきな使用しよう例れいとしてデスクトップパソコン等とうのCPUの放熱ほうねつが挙あげられる。

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