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フィアット レベリM1935じゅう機関きかんじゅう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
フィアットmodello.14/35機関きかんじゅう
フィアット レベリM1935
概要がいよう
種類しゅるい じゅう機関きかんじゅう
製造せいぞうこく イタリア王国の旗 イタリア王国おうこく
設計せっけい製造せいぞう フィアットしゃ
性能せいのう
口径こうけい 8mm
銃身じゅうしんちょう 653mm
使用しよう弾薬だんやく 8×59mmRBブレダ
装弾そうだんすう 50はつきゅうだんたい
作動さどう方式ほうしき ブローバック
全長ぜんちょう 1250mm
重量じゅうりょう 18.1kg(三脚さんきゃくふくまず)
発射はっしゃ速度そくど 500はつ/ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく 792m/s
有効ゆうこう射程しゃてい 1,000m(最大さいだい5,200m)
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フィアット レベリM1935じゅう機関きかんじゅう(フィアット レベリM1935じゅうきかんじゅう)は、1935ねんイタリア採用さいようされたじゅう機関きかんじゅうである。

開発かいはつ経緯けいい

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イタリアぐんだいいち世界せかい大戦たいせんおよアフリカ各地かくちでの植民しょくみんでの戦闘せんとうつうじて、しょう口径こうけい弾薬だんやく使用しようするフィアット レベリM1914じゅう機関きかんじゅう威力いりょく不足ふそく痛感つうかんし、1930年代ねんだいはいってじゅう機関きかんじゅう威力いりょく増大ぞうだいりかかった。このあたりの事情じじょう日本にっぽん陸軍りくぐん共通きょうつうする。

しんじゅう機関きかんじゅうは8×59mmRBブレダだん使用しようする空冷くうれいしきであることがもとめられた。試作しさくブレダフィアットにオファーされた。フィアットではレベリM1914の改良かいりょうがたとして試作しさくじゅう開発かいはつ、1934ねん完成かんせいした。

フィアット レベリM1935じゅう機関きかんじゅう登場とうじょう

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しん弾薬だんやく従来じゅうらいの6.5×52mmだんよりも格段かくだん強力きょうりょくであったため、この弾薬だんやく対応たいおうすることが改良かいりょう主眼しゅがんてんとなった。まず、銃身じゅうしん後退こうたいさい遅延ちえんされる、ストレートブローバックなのにディレードブローバックの要素ようそそなえるというわった作動さどう方式ほうしきに、通常つうじょうのロックピンが追加ついかされ、段式だんしき遅延ちえん機構きこうそなえることで作動さどう安全あんぜん確保かくほした。しかしこの変更へんこうは、弾薬だんやく発射はっしゃやくじゅう蓄積ちくせきされたねつによって自然しぜん発火はっかする事故じこ(コックオフ)がこりやすいというあらたな欠点けってんんだ。

また、弾薬だんやくへのぬり機構きこう不評ふひょうであったため、加速かそく抽筒とテーパードチャンバーをそなえるわりにくすりしつみぞって抽筒をおこないやすくしようとしたが、この対策たいさく十分じゅうぶんではなく、結局けっきょくけでぬり装置そうち追加ついかされることになった。

きゅうだん機構きこうはM1914の弾倉だんそうしきから、通常つうじょう分離ぶんりしきメタルリンク50れんベルトに変更へんこうされた。このベルトは弾薬だんやくをピンかわりとして接続せつぞくすることで100れん以上いじょうとして使用しようすることもできる。

交換こうかんしき銃身じゅうしん目立めだ放熱ほうねつカバーが外見がいけんじょう最大さいだい特徴とくちょうだが、M1914から改造かいぞうされて製造せいぞうされた一部いちぶじゅうでは水冷すいれいつつをそのままそなえていた。またグリップをにぎった射手しゃしゅ手先てさきで、むきしのボルトが一発いっぱつごとにはげしく後退こうたい前進ぜんしんかえ構造こうぞうはM1914とおなじであった。

しん機関きかんじゅうは1935ねんにフィアットM14/35(Mitragliatrice Fiat Modello.14/35)として制式せいしき採用さいようされた。一般いっぱんにはたんにM35、またはM1935としてられる。

その

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フィアット レベリM1935はブレダM37じゅう機関きかんじゅう生産せいさん軌道きどうるまでの暫定ざんてい措置そちとして制式せいしきされたため、生産せいさん期間きかんは1935ねん~1940ねんまでであるが、M1935自体じたいだい世界せかい大戦たいせん終結しゅうけつまで使用しようされた。実際じっさい部隊ぶたい配備はいび弾薬だんやくりょうそろうのをったため、1937ねんからになった。