ヘンリー・ワイズ (庭師にわし)

ヘンリー・ワイズ

ヘンリー・ワイズ（Henry Wise, 1653年ねん - 1738年ねん ）は、イギリスの庭師にわし、養やしなえ樹じゅ園えん主しゅとして知しられるが、宮廷きゅうてい画家がかも務つとめた。 当時とうじのアン女王じょおうのお気きに入いりの庭師にわしとして歴史れきしに名なをはせる。

代表だいひょう作さく

• ハンプトン・コート宮殿きゅうでんの迷路めいろ園えん
• チャツワース・ハウス　風景ふうけい庭園ていえん
• ブレナム・パレス
• ブロンプトン養やしなえ樹じゅ園えん(ナーサリー)
• 現げんロイヤルアルバートホール
• サウスケンジントン美術館びじゅつかん庭園ていえん
• チェルシー病院びょういん庭園ていえん
• ロングリート
• メルボルンホール
• ウィンポルホール城じょうのデザインガーデン

人物じんぶつ

英国えいこく人じん庭師にわし、庭園ていえんデザイナーであるほか、養やしなえ樹じゅ園えん主ぬしも務つとめた。ジョージ・ロンドンに弟子でし入いりし、旧きゅうブロンプトン園えん（現在げんざいのロイヤルアルバートホール・サウスケンジントン博物館はくぶつかん、ロンドン）で働はたらいていた。二人ふたりは後あとでパートナーとして協きょう働はたらけ。彼かれらのおもな実績じっせきにはハンプトンコート庭園ていえん花壇かだん、チェルシー病院びょういん 、ロングリート、チャッツワース、オーストラリア・メルボルン市庁舎しちょうしゃ、ウィンポールホールと城しろなどがある。作風さくふうはフランスとオランダにおけるハワードらの現代げんだい的てきな庭にわのデザインや彫刻ちょうこくからインスピレーションを得えている。 ケンジントンガーデンズ（Kensington Gardens）は、ヘンリー・ワイズとチャールズ・ブリッジマンらによってファッショナブルな機能きのうを備そなえた丸池まるいけ 、沈降ちんこうしたオランダ式しきの庭にわがレイアウトされた。

ワイズとロンドンはこのほか、自国じこく内ない向むけに園芸えんげい至上しじょう著名ちょめいなフランスの書籍しょせきを翻訳ほんやくしている。 その著しるは『Retir'd Gard'ner』と題だいされ、2分冊ぶんさつになっている。本書ほんしょは、1706年ねんにロンドンで刊行かんこうされ、人気にんきを博はくし増刷ぞうさつが行おこなわれた程ほどである。

ワイズはガーデニングの努力どりょくを通つうじて富裕ふゆう層そうとなり、ウォリックシャーの修道院しゅうどういんの荘園しょうえんを購入こうにゅうした。その他た、不動産ふどうさんやマンションを購入こうにゅうし、1727年ねんに地方ちほうの大だい地主じぬしとして引退いんたいした。

作家さっかと庭園ていえんデザイナーとして著名ちょめいであるスティーブン・スイッチャーは、ロンドンとワイズのもとで修行しゅぎょうしている。

イギリスのアン女王じょおうとキングジョージ両方りょうほうから王室おうしつ庭師にわしのポストに任命にんめいされてから、ブロンプトンの園えんは、他たの庭師にわしにまかされるが、ワイズは家屋かおくとブロンプトンのパーク部ぶを担当たんとう。 彼かれの意志いしによって1734年ねんに、ワーウィックにあった彼かれの家いえをブロンプトンまで、残のこりすべて相続そうぞく人じんにまかされた。

参考さんこう文献ぶんけん

• 『ガーデン・ブック』 ファイドン、2005年ねん、ISBN 978-4902593181