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ベクトル量子りょうし

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

ベクトル量子りょうし(ベクトルりょうしか、えい: Vector Quantization, VQ)は連続れんぞく空間くうかん存在そんざいするベクトルを有限ゆうげん代表だいひょうベクトルへ離散りさんする操作そうさである。すなわちベクトルを入力にゅうりょくとする量子りょうしである。

概要がいよう

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通常つうじょうの(スカラー)量子りょうし連続れんぞく有限ゆうげん代表だいひょうへと集約しゅうやくする。たとえば標本ひょうほんしたアナログ音声おんせい信号しんごうかくサンプルを、もっとちかいビット/デジタル符号ふごうえる。サンプルと代表だいひょうはともに1次元じげん/スカラーである。

これにたいしてベクトル量子りょうしはN次元じげん空間くうかんないのベクトルを対象たいしょうとして量子りょうしをおこなう。たとえばステレオ2chの信号しんごうかくチャンネルごとでなく左右さゆうセット (=2次元じげんベクトル) であつかい、このベクトルをまとめて有限ゆうげん代表だいひょう符号ふごうする。ベクトル単位たんいでの量子りょうしであることからベクトル量子りょうしばれる。

アルゴリズム

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ベクトル量子りょうし(の推論すいろん)では、K代表だいひょうベクトル およびどう次元じげん入力にゅうりょく連続れんぞくベクトル あたえられ、つぎ手順てじゅん操作そうさおこなわれる。

  1. 距離きょりを、Kすべてにかんして計測けいそく:
  2. 距離きょり比較ひかくによる距離きょり最小さいしょう代表だいひょうベクトルの選択せんたく:
  3. 代表だいひょうベクトルによるえ:

すなわちベクトル量子りょうしとは あらわされる数学すうがくてき操作そうさである。

目的もくてき

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ベクトル量子りょうしには様々さまざま利用りよう目的もくてきがある。

学習がくしゅう

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ベクトル量子りょうしにあたり代表だいひょうベクトルを決定けっていする必要ひつようがある。1つのやりかた人間にんげん知識ちしきもとづいて代表だいひょうベクトルを指定していする方法ほうほうである。ほかのアプローチとして、データにもとづいて代表だいひょうベクトルを算出さんしゅつする(代表だいひょうベクトルを学習がくしゅうする)アルゴリズムが様々さまざま存在そんざいする。

よく使つかわれるアルゴリズムのクラスとしてクラスタリングがある。すなわちぜんデータをKのクラスタにけ、かくクラスタを表現ひょうげんするをもって代表だいひょうベクトルとする。具体ぐたいてきなアルゴリズムとしてはK平均へいきんほう収束しゅうそくのクラスタ重心じゅうしん代表だいひょうベクトル)がげられる。この方法ほうほうはベクトルの次元じげんやすことにより通常つうじょうよりすくない符号ふごうちょうでの量子りょうし期待きたいできるが、次元じげんえると最適さいてきなクラスタリングと代表だいひょうベクトルの選出せんしゅつかんする計算けいさんりょう増大ぞうだいする。この解決かいけつのためにいろいろな方法ほうほう提案ていあんされている。

おもなベクトル量子りょうしほう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Oord, et al. (2017). Neural Discrete Representation Learning. NISP 2017. arxiv: 1711.00937

関連かんれん項目こうもく

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