ホモロゲーション

ホモロゲーション（仏語ふつご：Homologation英語えいご: Homologation, ギリシア語ご: ὁμολογέω）とは、ギリシャ語ごのhomologeoから得えられた専門せんもん用語ようごで「承認しょうにん」、「認証にんしょう」という意味いみである。一般いっぱん的てきには「公認こうにん」と訳やくされる。

モータースポーツ

動力どうりょく輸送ゆそう機きの競技きょうぎ団体だんたいが規定きていする使用しよう可能かのうな機材きざいの承認しょうにんである。競技きょうぎ者しゃが搭乗とうじょうする輸送ゆそう機きの承認しょうにんの意いで用もちいられることが多おおいが、取とり付つける安全あんぜん装置そうちや競技きょうぎ者しゃの装身具そうしんぐなどもその対象たいしょうである。

自動車じどうしゃでは、国際こくさい自動車じどうしゃ連盟れんめい (Fédération Internationale de l'Automobile = FIA) が競技きょうぎに使用しようできる車両しゃりょうを個別こべつに承認しょうにんする。フォーミュラカーやプロトタイプレーシングカーのようなレース専用せんよう車しゃの場合ばあいは、規則きそくと合致がっちしているか、一定いっていの安全あんぜん基準きじゅんを満みたしているかで公認こうにんの可否かひが決きまるが、量産りょうさん車両しゃりょうを用もちいる競技きょうぎの場合ばあいはそれらに加くわえ、最低さいてい生産せいさん数すうが設定せっていされている。これは量産りょうさん車しゃ・量産りょうさん部品ぶひんと呼よべる資格しかくのあるものであることを確認かくにんするためのものである。同どう一いち車種しゃしゅ・部品ぶひんが一定いってい期間きかん内ないに一定いってい数すう以上いじょう生産せいさんされたことを製造せいぞう者しゃが申請しんせいする必要ひつようがある。そしてホモロゲーションを取得しゅとくした後のち、仕様しよう変更へんこうにより承認しょうにん書しょ記載きさい内容ないように合致がっちしなくなる場合ばあいは変型へんけい (variant) の追加ついか承認しょうにんを得えなければ、変更へんこう後ごの車両しゃりょうを競技きょうぎに使用しようすることはできない。また製造せいぞう者しゃが改造かいぞう部品ぶひんを用意よういしてこれが追加ついか承認しょうにんされれば、進化しんか型がた (evolution) として自由じゆうに使用しようできるようになる。承認しょうにんの効力こうりょくは、規則きそくにもよるが量産りょうさん終了しゅうりょうしたと判断はんだんされる日ひから7〜8年ねんが限度げんどである。これが過すぎた車両しゃりょうは参加さんかできなくなるか、もしくは特定とくていのエントリー枠わくでしか出場しゅつじょうできなくなる。

フォーミュラ1（F1）では、2014年ねんから2016年ねんにかけて、パワーユニット（エンジンとエネルギー回生かいせいユニットをまとめた総称そうしょう）の開発かいはつに一時いちじ「トークンシステム」を採用さいようしていた。ホモロゲーションを取得しゅとくしたパワーユニットに対たいし、仕様しよう変更へんこう可能かのうな部位ぶいと変更へんこう可能かのうな回数かいすうに上限じょうげんが定さだめられ（変更へんこうのたびにトークンを消費しょうひする）、そのためパワーユニットの基本きほん設計せっけい次第しだいでは、数すう年ねん後ごまでの優劣ゆうれつを決定けっていしてしまう場合ばあいもあった。

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